ジェラール・プーレ コンサート 「ドビュッシー三昧」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
元パリ管弦楽団のヴァイオリニスト、ジャン-ピエール・ラクールとフランスで学び現在もパリと日本で活躍しているピアニスト長谷川ゆきの共演による新しいCDが発売されました。
タイトルの「Breeze」とは英語の”(心地よい)そよ風”の意味ですが、どうせならフランス語で「La brise」として欲しかったかなぁ。余計なことですが。
このアルバムには3曲のヴァイオリン・ソナタが収録されています。
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ「遺作」
ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタト短調作品23
”1900年万国博覧会時代のパリの響きを”というのがアルバムのコンセプトです。モーリス・ラヴェルとルイ・ヴィエルヌの二人はフランス人ですが、エンリケ・グラナドスはスペイン人でもフランスに移り住みました。1900年万博の頃、3人は共にパリで活躍をしていたのです。
それにしても、どれも演奏機会が決して多くは無いにもかかわらず素晴らしい名曲です。このような曲を並べる辺りは、フランスの演奏家でなければ出来ないことでしょう。
ラヴェルには晩年に書かれたヴァイオリン・ソナタが他にあり、そちらは3楽章構成ですが、この遺作ソナタは単一楽章です。但し、長大なので実際の演奏時間は遺作のほうがむしろ長くなります。とても詩情に溢れた名作で、個人的にはこちらのほうを好みます。
グラナドスのソナタも単一楽章ですが、この曲は元々は複数楽章で書かれる構想だったらしく、そのスケッチが残っているそうです。現在演奏される場合は完成した第一楽章に当たるこの曲だけが演奏されます。
ヴィエルヌは4楽章構成で完成されていて全てを耳にすることが出来ます。
演奏については、ラクールのヴァイオリンの何とも素敵なこと。フランスで生まれてフランスで活躍してきた人でなければ弾けないようなとても洒脱で美しい演奏です。フランスのヴァイオリニストには”大家”という感じの人は少ないですが、みなラクールと同じような魅力を持つ点で共通していますね。
長谷川ゆきもフランスの空気を長く吸って、体中にその空気が一杯に詰まっていることからラクールと一体感のある演奏を繰り広げていて素晴らしいです。
CDの録音は日本で行われたようですが、あたかも響きの豊かな教会で録音したかのようなとてもフランス音楽に向いた音造りとなっています。
普段中々耳にすることの少ない名曲を~爽やかに しなやかに そよ風のように~心地良く楽しめるCDとしてお勧めしたいと思います。
なお、演奏者の長谷川ゆきさんからCDを直接購入されると詳細な曲目解説が付いてきます。特にヴィエルヌのソナタの解説はフランス語文献を読み込んだ川田朔也氏による読み応えあるもので好評だそうです。
長谷川さんのブログ末尾のリンクからのご購入が対象ですので、ご注文される方はこちらからがよろしいと思います。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインがモーツァルトの音楽を熱烈に愛好していたことは良く知られた話ですが、彼はピアニストであった母親から幼少時代に音楽の教育を受けました。アインシュタインの妹のマヤはピアノを習い、アインシュタインはヴァイオリンを6歳の頃から習いました。
そうしてアインシュタインは音楽好きに成りましたが、好きな作曲家はモーツァルトの他には、バッハ、ヴィヴァルディ、シューベルトなどであり、ベートーヴェンの重く劇的な音楽はそれほど好きではなく、ブラームスやワーグナーは嫌いであったそうです。
アインシュタインはヴァイオリンを奏でるのが大好きでしたので、公の場でもしばしば演奏をしていました。日本を訪れた際にもヴァイオリンを持参して演奏会を開き「クロイツェル・ソナタ」を弾いたそうです。アマチュアとしては中々の腕前だったと言われています。
もっとも、友人のピアニスト、アルトゥール・シュナーベルとアンサンブルを行った際に、何度も拍の勘定を間違えるため、シュナーベルから「君は数も数えられないのか」と呆れられたという話が有ります。自分も昔、ヴィオラを弾いてアンサンブルをしていた時には、拍の数え間違いがしょっちゅうでしたが、アインシュタイン並みかと思うと安心します。(笑)
そんな話を聞くにつけ、実際の演奏を聴いてみたいとかねがね思っていましたが、アインシュタインが演奏しているというモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378の第2楽章がYouTubeに投稿されています。なんとも味わいのあるヴァイオリン演奏ですが、問題は投稿が偽物で、実際の演奏はカール・フレッシュであるとかユーディ・メニューインであるとかいう意見が寄せられているようです。確かに音楽センスが有り過ぎますし、私見では恐らく偽物かなとは思います。もっとも本物を聴いたことが無いので、本当のところは分かりませんが。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
毎週土曜日の朝にTV放送される「サワコの朝」。この番組は結構好きでよく見ます。阿川佐和子さんの”聞く力”で毎回楽しいトークが楽しめるからです。それにしてもサワコさんは自分のお姉さんに相当する年齢ですが、いつまでも可愛らしさを保っていてとても素敵ですね。
今日はゲストが葉加瀬太郎なので、『これは中々楽しそうだな』と思って見たのですが、予想通りとても面白かったです。
芸大時代から既にクラシック音楽から非クラシック音楽に方向転換した葉加瀬さんは、自分にしか弾けないヴァイオリン演奏を創り出した代償に、正統的な奏法の多くを捨てて来たんだそうです。ところが、45歳の現在、改めてレッスンを受け直しているのだとか。クラシックのちゃんとした?ヴァイオリニストに成りたいのだそうです。
そんな葉加瀬さんの心の曲が、ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番だそうです。確かにこの曲、心に染み入るメロディが葉加瀬さんに似合いますね。何でも60歳に成った時に3曲のソナタを演奏(録音)するのが目標なのだそうです。サワコさんが「15年も先ですか?」と驚くと、葉加瀬さんは「あと15年しかないです。」と答えました。15年先にどんなブラームスを聴かせてくれるのか楽しみですね。60歳で本当に演奏しそうな気がします。その時には、きっと今日の「サワコの朝」でのトークを思い出すことでしょう。でも、葉加瀬さんの60歳の姿、案外とブラームスに似ているかもしれませんよ。(笑)
15年後の名演奏に期待して、今日の記事は「名ヴァイオリニスト」のカテゴリーに入れておくことにします。
<参考記事>
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ集 名盤
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
WBC終わってしまいましたねー。(涙)
海を渡ったサムライたちも、いきなり大男のガンマンたちを相手にすると勝手が違い、平常心では戦えなかったのでしょう。残念ですが、ヴィクトリーへのジャーニーになるはずが、センチメンタル・ジャーニーとなってしまいました。でもアメリカも韓国も台湾も予選ラウンドで敗退した中で、日本は今回も決勝ラウンドに進んだことは評価されて良いと思います。
さて、昨夜のNHKテレビ「らららクラシック」の録画を観ました。今回は滅多にテレビで見られない諏訪内晶子様の大特集だったのですね。彼女がプロデュースした国際音楽祭でのブラームスのピアノ・トリオのライブや、小学生のための公開レッスン、N響と共演した日本初演曲、そしてスタジオ・ライブと、盛り沢山の内容が1時間にギッシリ。さらにトークでは彼女がヴァイオリニストとなるまでのヒストリーの紹介とか、晶子ファンにはたまらない内容でした。
あのチャイコフスキー・コンクールのときの初々しかった女の子も、いまやアラフォー。すっかり艶っぽい女性になって、隠しきれないお肌の曲がり角が逆にオジサンの心を惹きつけます。いやぁ素敵だぁ。最近は仲道郁代様に傾いていたボクの心をグッと引き戻されました。あぁ、恋の板挟みはつらいわぁ・・・・
<諏訪内晶子さまのCD紹介>
| 固定リンク | コメント (9) | トラックバック (0)
A.ヴィヴァルディ G.F.ヘンデル J.S.バッハ(カンタータ、オラトリオ他) J.S.バッハ(ミサ曲、受難曲) J.S.バッハ(協奏曲) J.S.バッハ(器楽曲:弦楽器、管楽器) J.S.バッハ(器楽曲:鍵盤楽器) J.S.バッハ(管弦楽曲) J.S.バッハ(諸々その他) イギリス音楽(ホルスト、ヴォーン・ウイリアムズ、デーリアス他) イタリアのバロック音楽(モンテヴェルディ、ペルゴレージ、コレッリ他) ウェーバー エルガー グラズノフ グリーグ サン=サーンス シベリウス シベリウス(交響曲全集) シベリウス(交響曲) シベリウス(協奏曲) シベリウス(室内楽曲) シベリウス(管弦楽曲) シューベルト(交響曲) シューベルト(器楽曲) シューベルト(声楽曲) シューベルト(室内楽曲) シューベルト(管弦楽曲) シューマン(交響曲) シューマン(協奏曲) シューマン(器楽曲) シューマン(声楽曲) シューマン(室内楽曲) ショスタコーヴィチ(交響曲第1番~9番) ショスタコーヴィチ(交響曲第10番~15番) ショパン(協奏曲) ショパン(器楽曲) ストラヴィンスキー スペインの音楽(ファリャ、ロドリーゴ他) スメタナ チェコ、ボヘミア音楽 チャイコフスキー(交響曲) チャイコフスキー(協奏曲) チャイコフスキー(室内楽曲) チャイコフスキー(管弦楽曲) ドイツ、オーストリアのバロック音楽(パッヘルベル、ビーバー、シュッツ他) ドイツ・オーストリア音楽 ドビュッシー ドヴォルザーク(交響曲全集) ドヴォルザーク(交響曲) ドヴォルザーク(協奏曲) ドヴォルザーク(室内楽曲) ドヴォルザーク(管弦楽曲) ハイドン(交響曲) ハンガリーの音楽 ビゼー フォーレ(声楽曲) フォーレ(室内楽曲) フランク フランス音楽(ドリーヴ、プーランク、サティ他) ブラームス(交響曲全集) ブラームス(交響曲第1番~4番) ブラームス(協奏曲:ピアノ) ブラームス(協奏曲:ヴァイオリン他) ブラームス(器楽曲) ブラームス(声楽曲) ブラームス(室内楽曲) ブラームス(管弦楽曲) ブルックナー(交響曲全集) ブルックナー(交響曲第0番~3番) ブルックナー(交響曲第4番~6番) ブルックナー(交響曲第7番~9番) ブルッフ プッチーニ プロコフィエフ(管弦楽曲) ベルリオーズ ベートーヴェン ベートーヴェン(交響曲全集) ベートーヴェン(交響曲第1番~3番) ベートーヴェン(交響曲第4番~6番) ベートーヴェン(交響曲第7番~9番) ベートーヴェン(協奏曲) ベートーヴェン(器楽曲) ベートーヴェン(室内楽曲) ベートーヴェン(弦楽四重奏曲全集) ベートーヴェン(弦楽四重奏曲:初期~中期) ベートーヴェン(弦楽四重奏曲:後期) ベートーヴェン(歌劇、声楽曲) マーラー(交響曲第1番~4番) マーラー(交響曲第5番~7番) マーラー(交響曲第8番~10番、大地の歌) マーラー(声楽曲) メンデルスゾーン モーツァルト(交響曲) モーツァルト(協奏曲: ピアノ 第01~9番) モーツァルト(協奏曲: ピアノ 第10~19番) モーツァルト(協奏曲: ピアノ 第20~27番) モーツァルト(協奏曲:ヴァイオリン) モーツァルト(協奏曲:管楽器) モーツァルト(器楽曲) モーツァルト(声楽曲) モーツァルト(室内楽曲) モーツァルト(歌劇) モーツァルト(諸々その他) ヤナーチェク ヨハン・シュトラウス ラフマニノフ(交響曲) ラフマニノフ(協奏曲) ラフマニノフ(室内楽曲) ラヴェル リヒャルト・シュトラウス(交響曲) リヒャルト・シュトラウス(楽劇) リヒャルト・シュトラウス(歌曲) リヒャルト・シュトラウス(管弦楽曲) リムスキー=コルサコフ レスピーギ ロシア音楽(ムソルグスキー、ボロディン、カリンニコフ他) ワーグナー(楽劇) ワーグナー(歌劇) ワーグナー(管弦楽曲) ヴェルディ(声楽曲) ヴェルディ(歌劇) 名チェリスト 名ピアニスト 名ヴァイオリニスト 名指揮者 政治・経済問題 文化・芸術 旅行・地域 日本人作品 映画 映画(音楽映画) 歌舞伎 演奏会(オムニバス) 舞踏&バレエ 芸能・スポーツ 読書 趣味 音楽やその他諸事 音楽(やぎりん関連) 音楽(アニメ主題歌) 音楽(シャンソン・タンゴ・ボサノヴァ) 音楽(ジャズ) 音楽(ポップス) 音楽(ロック) 音楽(和楽)
最近のコメント