~恋人に捧げるコンチェルト~ 「ラヴァーズ・コンチェルト」 サラ・ヴォーン
今日は天下分け目の総選挙。政権交代が決定的な情勢です。そんな日本列島には台風が近づいていて夕方からは大雨。正に嵐の一日でした。それにもう直ぐ夏も終わりを遂げようとしています。今日は何となくクラシックと言う気分では有りません。そこでお気に入りのCDを取り出しました。ジャズ・ヴォーカルの女王(と僕は思っている)サラ・ヴォーンのスタンダード曲のベストアルバムです。
実はこのアルバムの1曲目の「ラバーズ・コンチェルト」は僕の大好きな曲なのです。半分はこの曲が聞きたくてこのアルバムを買ったようなものです。原曲はJSバッハの「メヌエット」ですが、よもやこれがバッハとはとても思えないほどの名曲に化けています。恐らくはクラシック曲のアレンジとしてはベートーヴェンの「エリーゼのために」がザ・ピーナッツの「情熱の花」(あるいは後年の「キッスは目にして」)に化けたのと双璧では無いでしょうか。
このアルバムには名曲が目白押しです。順に紹介しますと、1.ラバーズ・コンチェルト 2.スターダスト 3.酒とバラの日々 4.ムーン・リバー 5.いそしぎ 6.セプテンバー・ソング 7.イエスタデイ 8.ミスティ 9.オール・オブ・ミー 10.マイ・ファニー・バレンタイン 11.煙が目にしみる 12.誰かが誰かを愛してる 13.イパネマの娘 14.シャレード 15.ラヴ 16.ミッシェル 17.ダニー・ボーイ 18.思い出のサンフランシスコ 以上です。
もちろんこれらが全て他の歌手の持ち歌よりも優れた歌唱であるなどと言うつもりは毛頭有りません。「イパネマの娘」なんかは、あのアストラッド・ジルベルトのポワ~ンとした歌い方がやはり最高ですし、「イエスタデイ」や「ミッシェル」はビートルズの方が断然好きです。ですが、実力派サラ・ヴォーンが余裕を持って歌うスタンダード曲をまとめて味わうのも本当に楽しいものです。
いやー、それにしてもジャズ・ボーカルはイイですね。こんな風に歌の上手な女性に近くで歌われたら最高でしょうね。きっと僕はイチコロです。
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