ラフマニノフ(室内楽曲)

2019年12月14日 (土)

伊藤悠貴&上原彩子デュオ・リサイタル ~オール・ラフマニノフ~

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国内外で大活躍の若手チェリスト伊藤悠貴さん。すでに日本を代表するチェリストの一人となりました。

今年の春に紀尾井ホールで開いたリサイタルでは話題のピアニスト藤田真央さんとの共演で圧巻のオール・ラフマニフ・プログラムを披露してくれましたが、来年もまた全てラフマニノフで構成します。そして共演するピアニストは、あの上原彩子さんです!

注目すべきはプログラムになんと交響曲第2番のアダージョのチェロ&ピアノ編曲版が入っています!いったいどんな風になるのか楽しみですね♬

2020年5月15日(金)13:30開演で、会場は横浜みなとみらい大ホールです。

平日のアフタヌーンコンサートですが、たとえ仕事を放り投げても聴きに行かねばなりません!(笑)というわけでチケット発売初日の昨日、さっそくGETしましたが、既にかなり売れていました。興味のある方は大急ぎで購入されるのが宜しいかと思います!

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2016年7月 9日 (土)

ラフマニノフ チェロ・ソナタト短調 op.19 名盤

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ラフマニノフはチェロ・ソナタを1曲だけ書いていて、特別にポピュラーな存在とは言えませんが、世界的には1930年代から過去50回以上もレコーディングされており、チェリストたちの主要レパートリーの一曲です。

曲の知名度がそれほどでないのは、やはりラフマニノフ=ピアノのイメージが強いからかもしれません。けれどもこの人は、交響曲や合唱曲に素晴らしい作品を残していますし、ピアノのイメージが余りに強過ぎるのも考えものです。

このチェロ・ソナタにしても、聴き込めば紛れもなくラフマニノフのあの深い憂愁とロマンティシズムに溢れた名作なのです。

曲は全四楽章構成であり、スケールの大きさを感じさせます。緩徐楽章の前にスケルツォ楽章が加えられています。

第1楽章の序奏がレントでため息のように始まると、憂鬱な気分をずっと保ち続けて吹っ切れない印象が続きます(ラフマニノフ!)。続くアレグロモデラートに移ると、ピアノ伴奏に乗ったチェロが気品のある第1主題を美しく歌います。その後、チェロとピアノが交互にロマンティックで憂鬱な旋律を歌います。展開部に入ると流石にラフマニノフで、ピアノがまるでコンチェルトのように弾き出しますので、チェロも主役を奪われないように必死となります。以降、両者の熱い掛け合いがずっと続くので実に聴き応えが有ります。

第2楽章はスケルツォ楽章です。冒頭は第1楽章の熱気をそのまま引き継いでいますが、リズムが不安定な精神状態である印象を与えるユニークな曲想です。中間部では一転してチェロが美しくロマンティックな旋律を息長く歌います。

第3楽章はアンダンテの緩徐楽章です。静かで内向的な雰囲気に支配されていることから幾らか地味に感じられますが、チェロがゆったりと歌う旋律はやはり美しいです。

第4楽章では、ようやく憂鬱さから解放された輝かしい雰囲気に変わります。特に第二主題の伸びやかで明るい旋律は非常に印象的で、ラフマニノフ=不健康の方程式を打ち砕いてしまうような効果を持ちます。

全体を聴き終えると、非常にパースペクティヴの良さを感じますし、何よりもラフマニノフの美しい旋律がチェロの深い音色で歌われて聴きどころ満載です。しかもそれに劣らず裏に表にと活躍するピアノの魅力は流石にラフマニノフです。もっとも、この曲の演奏バランスを保つには、チェリストの実力が不可欠となるでしょう。

さて、50種類の録音を集めるのは到底無理な話ですが、僕が集めてみたCDをここにご紹介したいと思います。

Rachmani_rostropovich_album_9_3ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、アレクサンダー・デデューヒン(Pf)(1956年録音/グラモフォン盤) 当時まだ30代半ばのロストロポーヴィチが、数多く共演をしたデデューヒンと残した演奏です。最近の録音には到底敵いませんが、モノラルとしては優れた音質です。演奏には奇をてらったところが無く、演出めいた過剰な表現も有りません。テンポも中庸で、特に挑戦的でも刺激的でもありません。特にピアノにはおおらかさを感じます。しかし、それでいてこの演奏には骨太さやロシアの味わいが感じられます。やはり二人ともロシアで生まれ育ったことが大きいと思います。名チェリストの記録として価値を感じます。

61elec1k8ll_ac_sl1200_ ダニール・シャフラン(Vc)、アントン・ギンズブルグ(Pf)(1979年録音/Melodia盤) シャフランはロストロポーヴィチと同時代の旧ソ連を代表する名チェリストで、1949年のブダペスト、1950年のプラハの二つのコンクールでどちらもロストロポーヴィチと共に優勝を分け合っていることからも実力が計り知れます。国外へのツアーも行い活躍しましたが、ロストロポーヴィチほど一般の知名度の高さは有りません。しかし名器アマティの太い低音と美しい高音で極めて表情豊かに歌わせたこのラフマニノフはスケールの大きさとロシアの情緒綿々たる味わいは他を圧倒します。ピアノのギンズブルグも優秀です。所有している5枚組のセットに含まれますが、かつて単売もされていました。残念なことにどちらも廃盤で中古市場ではかなりの高値ですので入手は難しいかもしれません。

Rachmani_cello_81msqhp3abl__sl150_2リン・ハレル(Vc)、ウラディーミル・アシュケナージ(Pf)(1984年録音/DECCA盤) アシュケナージはロシア人にしては余り土臭さを感じさせないのが個人的には物足りませんが、ピアノの音の美しさが素晴らしく印象的です。ハレルのチェロもとても上手く、自由自在に弾き切っています。大胆かつ丁寧さを感じて素晴らしいです。あらゆる意味でリファレンス的な演奏だと思いますが、その分、強烈な個性は有りません。この演奏に濃厚なロシアンロマンティシズムを求めようとすると無理が有ると思います。このCDにはソナタ以外のラフマニノフのチェロ曲が収められていてやはり同傾向の演奏です。

Rachmani_cello_51j0ugglhpl_2ヨーヨー・マ(Vc)、エマニュエル・アックス(Pf)(1990年録音/SONY盤) 流石はヨーヨー・マで、驚くほど良く歌います。表情も極めて豊かで、一音一句にニュアンスが付けられているのに感心します。と書けば、いつものヨーヨー・マですが、実はこの人は僕はやや苦手です。余りに表情が豊か過ぎるのに逆に煩わしさを感じてしまうからです。ポルタメントが不要と思われる箇所でも多用するのも気になります。要するに好みの問題ですね。けれども、これだけ表現力の有るチェロが人気が高いのは全く不思議では有りません。終楽章でも朗々と歌い、スケールの大きさが凄いです。アックスのピアノは音は美しく、洒落っ気こそ有りませんが非常に立派な演奏です。

Rachmani_cello_41o5hheucml_2ミッシャ・マイスキー(Vc)、セルジオ・ティエンポ(Pf)(2005年録音/グラモフォン盤) ルガーノでのライブ録音とのことですが、完成度は高く、実演ならではの緊迫感が凄いです。マイスキーも表情がとても豊かですが、演奏に一気呵成の勢いが有るのでヨーヨー・マのような勿体ぶった感じはしません。むしろラフマニノフの心情がよほど良く表れているように思います。チェロの音色は非常に美しいですし、高音の艶やかさにも惚れ惚れします。ベネズエラ出身のティエンポはこのとき33歳ですが、マイスキーとピタリと息の合ったピアノが素晴らしいです。音も美しいです。ソナタ以外には珍しい小品をチェロで演奏していますが、いずれもライブ録音です。

Rachmani_cello_51yeio1krl_2アレクサンダー・クニャーゼフ(Vc)、ニコライ・ルガンスキー(Pf)(2006年録音/ワーナー盤) 音楽がその演奏家の生きざまを表す好例ではないかと思います。クニャーゼフは17歳でチャイコフスキーコンクールに入賞しながらも、筋力が衰える奇病にかかり数年間の闘病後、のちに妻となるピアニストの献身的な協力を得て見事に再起します。ところが交通事故でその妻を亡くし、自身も重傷を負ってしまいます。そこから再び不死鳥のように立ち上がった後のこの演奏からは、人の生きる悲哀を強く感じずにいられません。演出や誇張というものが感じられず、クニャーゼフというチェリストの沈み込む心のつぶやきを聞いているような気にさせられます。チェロの音色も暗く地味な印象を受けます。ルガンスキーのピアノは共感を持って素晴らしい伴奏ぶりです。この演奏は非常に個性的ですがとても強く惹かれます。唯一の難点は録音に息づかいが大きく入っていて少々気に成ることです。

Rachmani_chrcd044伊藤悠貴(Vc)、ソフィア・グルャク(Pf)(2011年録音/チャンプス・ヒル盤) イギリスで最も権威のあるウインザー祝祭国際弦楽コンクール優勝の賞として録音を行ったのが、ラフマニノフのチェロのための作品集です。この曲もその中に収められています。弱冠21歳での録音ですが、スケールの大きい演奏からはとても年齢は想像できません。正攻法で奇をてらったところが無く、曲の良さがそのまま伝わって来ます。チェロの音は伸びやかですが、しっとりとしてラフマニノフの音楽にぴったりです。特に気に入ったのは終楽章の第二主題でゆったりと大きな広がりを持って歌うところです。名だたる百戦錬磨の巨匠たち以上とまでは言いませんが、こうして肩を並べて聴き比べが出来るというのは凄いことです。英国の権威ある音楽雑誌ストラッド誌で特選盤に選ばれるだけのことはあります。彼は昨年あたりから国内での活動を本格的に始めて生演奏に触れられる機会が増えましたので、CDとの聴き比べも楽しいと思います。

以上の中で、特に気に入っているのは、シャフラン/ギンスブルグ盤を筆頭に、ライブ録音の感興の沸き立つマイスキー/ティエンポ盤、ラフマニノフの不健康さが一番強く出たクニャーゼフ/ルガンスキー盤、それにスケール大きく自然な表現の伊藤悠貴/グルャク盤の3つが続きます。もちろんこれはあくまでも自分の好みということで。

伊藤さんが最も尊敬しているというデヴィッド・ゲリンガスのCDも聴いてみたいのですが未聴です。

<補足>シャフラン/ギンスブルグ盤を追記しました。

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2016年6月28日 (火)

ラフマニノフ チェロ作品集 伊藤悠貴(チェロ)&ソフィア・グルャク(ピアノ)

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日本人の卓越した若手チェリスト伊藤悠貴さんですが、今年は増々幅広い活躍をしています。

5月にはアフリカのアンゴラから来日したカポソカ音楽学院オーケストラを率いて全国ツアーを行いました。このときはチェロに指揮にと八面六臂の大活躍でした。

6月には大阪フィルのコンサートでドヴォルザークの協奏曲を独奏しました。大変評判が良かったようです。

さらに岩手県花巻市では「宮沢賢治生誕120年記念」NHK公開収録のリサイタルを行いました。20年前の生誕100年記念ではヨーヨー・マが演奏をした大役です。


伊藤さんは2010年にブラームス国際コンクールのチェロ部門で優勝、2011年にはウインザー祝祭国際弦楽コンクールで優勝と華々しい成績を収めました。ウインザーのコンクールはイギリスで最も権威のある弦楽奏者のためのコンクールですが、優勝者への賞として英チャンプス・ヒル社とのソロCD制作契約が与えられます。

その時に録音を行ったのが、ラフマニノフのチェロのための作品集です。

ラフマニノフというとピアノ作品が有名ですが、交響曲や室内楽曲、声楽曲などにも色々と優れた作品を残しています。

チェロのための名曲も決して少なくなく、このCDにはそれらが網羅されています。

ラフマニノフ チェロ作品集 伊藤悠貴(チェロ)&ソフィア・グルャク(ピアノ)(英チャンプス・ヒル・レコード CHRCD044)

①チェロとピアノのためのソナタト短調op.19
②前奏曲ヘ長調op.2-1
③東洋の踊りop.2-2
④メロディホ長調op.3-3
⑤ロマンス
⑥前奏曲ト長調op23-10
⑦ヴォカリーズop.34-14
⑧春の洪水op.14-11(伊藤悠貴編)

ピアノを演奏しているソフィア・グルャクも、2009年にリーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に活躍しているピアニストであり、ラフマニノフやプロコフィエフのロシアン・プログラムを得意としています。

これは二人の優れた若手演奏家の共演によるアルバムです。ラフマニノフのチェロ作品を集めたCDはもちろん他にも無いわけではありませんが、選曲が充実していて録音も優秀、尚かつ演奏が大変素晴らしいこのディスクは大変魅力的です。事実、英国の権威ある音楽雑誌ストラッド誌で特選盤に選ばれる快挙を成し遂げています。

演奏を聴いていて感じるのは非常に気品が漂っていることです。メインのチェロ・ソナタは古今の多くのチェリストが録音を行っていますが、その中にあっても素晴らしい存在感を示しています。一例を上げれば第4楽章の主旋律はラフマニノフの最も幸福的な部分であり、このソナタの一番の肝だと思いますが、ここをゆったりと非常に大きな広がりを感じさせてくれます。

その他の小品ももちろん素晴らしいです。あの名曲「ヴォカリーズ」は元々は声楽曲ですが、まるでチェロのために書かれたかのような印象を与えてくれます。この曲は伊藤さんがリサイタルで何度も取り上げていて、名刺代わりのレパートリーともなっています。

ラフマニノフの音楽はチェロの音色に大変似合っていますが、伊藤さんの持つ極めて美しい楽器の音がそのことを改めて実感させてくれます。デビューアルバムがこれだけ充実した出来栄えであるのは、やはり実力とセンスの成せる業でしょう。皆さんに是非お聴きに成られて欲しい名アルバムです。

チェロ・ソナタに関しては次回、名チェリストたちのCDの聴き比べにトライしてみたいと思います。もちろん伊藤さんの演奏も交えますよ。

なお、先日お伝えした「宮沢賢治生誕120年記念」リサイタルの放送予定を再度お知らせしておきます。下記のとおりですので是非ご視聴されてください。



FM「ベストオブクラシック」7月22日(金)19:30-21:10
BSプレミアム「クラシック倶楽部」8月26日(金)05:00-05:55

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2015年4月 2日 (木)

ラフマニノフ ピアノ三重奏曲「悲しみの三重奏曲」 名盤

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ラフマニノフの作品には2曲のピアノ三重奏曲が有りますが、どちらも「悲しみの三重奏曲」(Trio Élégiaque)と呼ばれることから、うっかりすると混同しかねません。2曲とも20歳前後の若い時期の作品ですが非常な魅力作です。

ピアノ三重奏曲第1番ト短調
ラフマニノフが、まだモスクワ音楽院の学生だった19歳の時に作曲をした単一楽章による作品には作品番号が付けられて無いこともあり、1947年まで楽譜が出版されませんでした。しかし現在ではピアノ三重奏曲第1番とされます。何しろ、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の想い出」に極似していて、哀愁漂う旋律とスケールの大きな構成、締めくくりの葬送行進曲など、チャイコフスキーの作品を参考にしたことは疑う余地が有りません。ラフマニノフというよりも、まるでチャイコフスキーそのものなのですが、その分親しみ易さは抜群ですし僕は大好きです。

ピアノ三重奏曲第2番ニ短調op.9
名ピアニストにしてモスクワ音楽院の設立者ニコライ・ルビンシテインが亡くなった際に、チャイコフスキーが追悼のために作曲した大傑作がピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の想い出」でしたが、今度はそのチャイコフスキーが亡くなった1893年にラフマニノフが追悼して書いた曲がピアノ三重奏曲第2番です。従って「悲しみの三重奏曲」と名付けられました。
こうして追悼曲としてピアノ三重奏曲あるいは室内楽曲を作曲することがロシアの伝統となり、ショスタコーヴィチなどに受け継がれています。この曲は3楽章構成から成ります。

第1楽章 モデラート
第2楽章 クヮジ・ヴァリアツィオーニ
第3楽章 アレグロ・リゾルート

もちろんこの曲も、チャイコフスキーの影響を受けてはいますが、第1番より遥かにラフマニノフのオリジナリティを感じます。それでいて第2楽章冒頭のピアノ単独部などは、どことなくブラームス風に聞えるのが面白いです。全体は非常に充実していて演奏時間も40分を越え、室内楽としては大作です。

この二つの作品は、市販されているCDの数が決して多く有りませんし、どちらか1曲のみを収録しているディスクも見受けられます。けれども、どちらも大変魅力的な作品ですので、絶対に2曲とも収録されたものを選ぶべきです。そこで愛聴盤をご紹介します。

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ボロディン・トリオ(1983年録音/Chandos盤)
メンバーはロスティスラフ・ドゥビンスキー(Vn)、ユーリ・トゥロフスキー(Vc)、リューバ・エドリナ(Pf)の3人ですが、かつてボロディン四重奏団のオリジナルメンバーでありながらロシアから亡命した名ヴァイオリニストのドゥビンスキーが同じロシア出身の優れたメンバーと西側で結成したトリオです。何といってもこの人のヴァイオリンの素晴らしさが最大の魅力ですが、チェロもピアノもまたそれに迫る素晴らしさです。第1番も第2番もどちらも
遅いテンポでじっくりとロシアの哀愁を情緒深く歌い上げています。先鋭さでは後述のラフマニノフ・トリオが上回りますが、心の底に沈みこんでゆくような悲壮感の表出では、この演奏が最高です。ロンドンで行われた録音も優秀です。

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モスクワ・ラフマニノフ・トリオ(2000年録音/英Hyperion盤)
メンバーは、ヴィクトル・ヤンポルスキー(Pf)、ミハイル・ツィンマン(Vn)、ナターリャ・サヴィノワ(Vc)と、3人ともロシア人ですが、詳しい情報はありません。しかしラフマニノフの名前を名乗るのですから、演奏に期待します。実際に聴いてみると正に純正ロシアそのものです。演奏技術の高さ、音の力強さ、ロシアの哀愁、などラフマニノフの演奏に必要と思われるものを全て持ち合わせています。また、このCDにはピアノ・トリオの第1番と第2番の他にもチェロとピアノの為の2つの小品op.2、ヴァイオリンとピアノの為の2つの小品op.6が収録されていますが、これらも情緒溢れる佳曲ですので、お得感が有ります。英国レーベル盤ですが、モスクワでセッション録音されたものです。

<補足>
最初はモスクワ・ラフマニノフ・トリオを愛聴していましたが、後からボロディン・トリオを聴いてみたところ、好みにおいてはボロディン・トリオに明らかに軍配が上がりました。作曲者の冠名が必ずしも勝るということでは無い例でした!

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