いよいよ、秋本番の到来ですね。朝晩はすっかり涼しくなりました。
それにしても、秋という季節は人を詩人にしてしまいますね。おまけに恋でもしようものなら、心の中は詩で一杯になります。
こんな季節にはシューマンやブラームスのような、ほの暗くロマンティックな音楽が最高なのですが、クラシック以外にも秋に相応しい曲が有りますよ。随分古い曲ですが、ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」という曲です。
この曲は、僕がまだ10代の終わりの頃にテレビで放送されたドラマ「バラ色の人生」のテーマ曲だったので良く憶えていますし、ドラマでとても印象的でした。このドラマには森本レオや寺尾聰、 香山美子らが出演していましたが、憶えていらっしゃる方はそ・れ・な・りのお歳でしょう。
ジョルジュ・ムスタキはフランスで活躍していたので、一応はシャンソンに分類されるようですが、元々はギリシア生れですし、どことなく哲学的、地中海的な吟遊詩人の雰囲気を感じさせます。
「私の孤独」(Ma Solitude)訳詩
”私の孤独”と余りに何度も一緒に眠ったので
まるで自分の女友達みたいにしてしまった
それは心地良い習慣だ
彼女は私から一歩も離れずに
影のように従順にあちこちへ付いて来る
世界中のどこにでも
いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから
彼女(孤独)が私のベッドのへこみに居るとき
彼女は場所を独り占めして
私達は二人で向かい合って長い夜を過ごす
私には本当のところ分からない
この相棒がどこまで行くのか
彼女を好きになるべきなのか
あるいは抵抗するべきなのか
いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから
彼女によって、私は学んだ
涙を流すばかりではなくて
時々私が彼女を放り出したとしても
彼女は決してめげたりしない
もしも私が他の遊び女との恋を好んだとしても
彼女は私の死に際には
私の最後の伴侶になるだろう
いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから
いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから
いやぁ、心に浸み入りますね。コード進行はシンプルなので、僕でもギターで弾けそうです。秋の夜長に彼女(孤独)と一緒に歌ってみたいです。ただ、習ったことの無いフランス語の歌詞がネックです。ですので決してYouTubeへは投稿しませんよ。(笑)
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