音楽(シャンソン・タンゴ・ボサノヴァ)

2015年3月 2日 (月)

「ラ・メール(La Mer)」 シャルル・トレネのライヴ

以前にも記事にしたことのあるシャンソンの名曲「ラ・メール(La Mer)」。
子供の頃、マントヴァーニの演奏で聴いて妙に好きだったのだけれど、今でもやっぱり全てのポピュラー音楽の中で一番好きな曲なんです。この曲の作曲者のシャルル・トレネが歌うライヴ映像を見つけてただただ感動。
うーん、この地中海の抜けるような蒼さの空と海の雰囲気、最高だ!

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ラ・メール(La Mer) ~海~

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2013年10月 4日 (金)

ジョルジュ・ムスタキ 「私の孤独」(Ma Solitude)

いよいよ、秋本番の到来ですね。朝晩はすっかり涼しくなりました。

それにしても、秋という季節は人を詩人にしてしまいますね。おまけに恋でもしようものなら、心の中は詩で一杯になります。

こんな季節にはシューマンやブラームスのような、ほの暗くロマンティックな音楽が最高なのですが、クラシック以外にも秋に相応しい曲が有りますよ。随分古い曲ですが、ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」という曲です。
この曲は、僕がまだ10代の終わりの頃にテレビで放送されたドラマ「バラ色の人生」のテーマ曲だったので良く憶えていますし、ドラマでとても印象的でした。このドラマには森本レオや寺尾聰、 香山美子らが出演していましたが、憶えていらっしゃる方はそ・れ・な・りのお歳でしょう。

ジョルジュ・ムスタキはフランスで活躍していたので、一応はシャンソンに分類されるようですが、元々はギリシア生れですし、どことなく哲学的、地中海的な吟遊詩人の雰囲気を感じさせます。

 

「私の孤独」(Ma Solitude)訳詩

”私の孤独”と余りに何度も一緒に眠ったので
まるで自分の女友達みたいにしてしまった
それは心地良い習慣だ

彼女は私から一歩も離れずに
影のように従順に
あちこちへ付いて来る
世界中のどこにでも

 いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから

 彼女(孤独)が私のベッドのへこみに居るとき
彼女は場所を独り占めして
私達は二人で向かい合って長い夜を過ごす
私には本当のところ分からない
この相棒がどこまで行くのか

彼女を好きになるべきなのか
あるいは抵抗するべきなのか

いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから

 彼女によって、私は学んだ
涙を流すばかりではなくて
時々私が彼女を放り出したとしても

彼女は決してめげたりしない
もしも私が他の
遊び女との恋を好んだとしても

彼女は私の死に際には
私の最後の伴侶になるだろう

いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから

いいえ、私は決して一人ではない
”私の孤独”と一緒なのだから

いやぁ、心に浸み入りますね。コード進行はシンプルなので、僕でもギターで弾けそうです。秋の夜長に彼女(孤独)と一緒に歌ってみたいです。ただ、習ったことの無いフランス語の歌詞がネックです。ですので決してYouTubeへは投稿しませんよ。(笑)

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2013年8月15日 (木)

ラ・メール(La Mer) ~海~

今週は夏休みですが、遠出はせずに家でのんびりです。それでも月曜には二人目の孫が誕生したので翌日病院に見に行きましたし、今週末には父親の七回忌の法事が有ります。それ以外にも友人と会って飲んだりと、暇で時間を持てあますことは有りません。

でも夏休みと言えば、やはり海と山ですね。幸い我が家は丹沢山麓にほど近い場所に有るので、その山並みを見渡すことが出来ます。海は残念ながら見えないので心に思い浮かべるだけです。

その「海」という名曲が有りますね。但しドヴュッシーの有名な管弦楽曲ではありませんよ。「La Mer(ラ・メール)」の曲名で知られる古いシャンソンです。1943年にフランスのシャンソン歌手で作曲家のシャルル・トレネが歌った曲ですが、この曲は英語圏でも「Beyond the Sea(ビヨンド・ザ・シー)」の曲名で多くの歌手にカヴァーされています。実は昔から大好きな曲で、もしかしたらポピュラーソングの中で一番好きかもしれません。晴れた日の穏やかな大海原。どこまでも続く水平線。あの向こうには行ったことの無い国が沢山有るのだと想像をかき立てられます。

この曲は旋律線に独特の魅力が有り、微妙な転調を何度か繰り返す妙が何とも素敵です。歌無しのオーケストラで演奏されると神秘的な雰囲気さえ漂わせます。というように様々なバージョンで楽しめる素晴らしい名曲です。久しぶりにゆっくりと聴いてみたいと思います。

まずは作曲者のシャルル・トレネで聴きましょう。まぁ、これはリファレンスですね。陽光輝く地中海が想い描かされます。

英語版の「ビヨンド・ザ・シー」も古くはビング・クロスビーから色々な人が歌っていますが、僕が好きなのはボビー・コールドウェルです。元々はAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の歌手ですが、ジャズもとても上手いのです。この曲が入った「ブルー・コンディション」というアルバムは愛聴盤です。嬉しいことにステージ映像が見つかりました。うーん、アダルト!

けれども、実はこの曲を高校生の頃に最初に聴いたのはマントヴァーニ・オーケストラの演奏なのですね。何という美しく神秘的な曲なのかと思いました。

最後にこれはおまけです。ミスター・ビーンの映画「Mr.Bean’s Holiday(邦題:Mr.ビーン、カンヌで大迷惑)」のラスト・シーンです。ロンドンからカンヌを目指して珍道中の旅をしてきたミスター・ビーンがついにカンヌの浜辺にたどり着いた場面です。「ラ・メール」が見事に使用されています。他にもプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」のパロディが有ったりと実に楽しい映画でした。
映画「Mr.BEAN’S HOLYDAY」より

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2010年8月15日 (日)

「CAFE DE LOS MAESTROS」 ~アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち~

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6月に映画を観て、非常に感銘を受けた「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」の中で、伝説の巨匠たちが一夜限りのコンサートのリハーサルを兼ねてレコーディングを行ったのが、2枚組のCDアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」です。これは2006年のラテン・グラミー賞の最優秀アルバムだそうです。元々僕はタンゴといえば、「リベルタンゴ」でブレイクしたアストル・ピアソラぐらいしか聴いていませんでしたが、映画の中で余りに素晴らしい演奏の数々に感激したので、このCDアルバムを直ぐに購入したのです。何度となく聴いて楽しんでいましたが、記事にするのがすっかり遅れてしまいました。

当然、映画の中に登場するタンゴの巨匠たちの演奏がそのまま収録されています。ほとんどの演奏家や歌手は1940年代から50年代の第二次タンゴ黄金時代に活躍した人たちですが、中には1920年代から30年代の第一次タンゴ黄金時代に演奏をしていた、ガブリエル・クラウシというバンドネオン奏者までいます。100_3 この人は映画収録時に96歳だったそうです。この人があの南米最高のオペラハウスのコロン劇場でたった一人で演奏を聴かせるシーンとその演奏は感涙ものでした。もちろんCDにはこの人のその曲も収録されています。但し残念なことに、この人は今年の2月に98歳で亡くなられたそうです。

コンサート自体が、オーケストラ、バンドネオン、ギター、ヴァイオリンなどの色々な楽器、あるいは歌と実にバラエティに富んでいますので、CDで聴いていても全く飽きません。しかも最新の優秀な録音ですので、巨匠たちの音がとても生々しく感じ取れます。

映画の中で一人のバンドネオンの巨匠が語る一言に「タンゴが育つ土地はブエノスアイレスだけ」とありました。そうなのでしょうね、悲しいほどの「哀愁」と燃え上がるような「情熱」がタンゴの本質ならば、この土地に住む人々が心に持っているのも同じ、哀愁と情熱なのでしょう。そういえばアルゼンチン・タンゴを情熱的に踊る女性って、とっても素敵ですものね。一度でいいから一緒に踊ってみたいと思いますが、無理だろうなぁ。高校生の時代にフォークダンスでさえろくに覚えられなかった口ですからね・・・(苦笑)

ともかく、ここで聴くことができる音楽はクラシックとかジャズとかポップスとかのジャンルを超えていると思います。そんなことはどうでもよいことに思えてしまうのです。ただ目の前にある音楽が自分の心に深々と染み入ってくるだけです。もちろんこのCDを聴くだけでなく、絶対に映画をご覧になるべきですが、万一CDだけを聴かれても、音楽の素晴らしさは充分に感じとれるはずです。

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2009年8月12日 (水)

真夏のボサノヴァ・ジャズ 「スタン・ゲッツ/ジョアン・ジルベルト」 ~イパネマの娘~

Dscn4726今週は、世の中すっかり夏休みモードですね。お休みにならないサービス関係などでお仕事をされている方には大変申し訳なく思いますが、一般サラリーマンである小生は今日から夏休みに入ります。今週は、台風やら地震やらで日本列島も落ち着きませんでしたが、お盆ぐらいは帰省される皆さんが故郷で落ち着いてゆっくりくつろげることを祈ります。

そこで、クラシック音楽を聴くのも何となくいまひとつの気分になる暑苦しい時期ですので、たまには「サマースペシャル」ということで、クラシック以外の記事にしてみようかと思います。

さて「真夏に聴くベストミュージックは何か?」と質問されたとしたら、サザンとかチューブとかあるいはワイルドワンズ(古い!)とか色々挙げられるでしょう。ですが僕が挙げるとすればやはりブラジル音楽のボサノヴァです。そして、なかでも1曲選ぶとすればやっぱり「イパネマの娘」です。この曲のあの、けだるい雰囲気は何とも言えません。体の力が全部抜け切って、すっかりだらしなくなってしまいます。

Cci00010 かつてのボサノヴァ音楽の中心的存在であったジョアン・ジルベルトが、ジャズの人気サクソフォンプレーヤーであるスタン・ゲッツと共演して録音したアルバムが「スタン・ゲッツ/ジョアン・ジルベルト」です。「イパネマの娘」はこのアルバムに収録されています。話は少々逸れますが、最近「1Q84」が大変なベストセラーとなって話題の村上春樹さんが以前に書いた著書「意味が無ければスイングは無い」の中でスタン・ゲッツのことを取り上げていました。村上さんは無類の音楽好きなのですが、愛好するジャンルの巾の広さは驚くほどです。実はかくいう自分もクラシックに限らず広いジャンルの音楽が好きなのでとても興味深かったです。

このアルバムは、発売された1963年当時のグラミー賞も受賞しましたし、「イパネマの娘」の世界的大ヒットもあり大変なベストセラーとなりました。その音楽はは50年近く経った現在耳にしてもとても新鮮に響きます。ところが録音の時のエピソードを知ると、「イパネマの娘」であのなんとも魅力的なヴォイスを聞かせる女性アストラッド・ジルベルトは当初は参加予定が無く、たまたま旦那さんのジョアン・ジルベルトに付き合って飛び入り参加しただけだったそうなのです。ですのでスタン・ゲッツはジョアン・ジルベルトに「あんたの奥さんのギャラは要らないだろ」とか言ったとか。その真偽の程はともかく、このアルバムは売れに売れたので参加者全員がハッピーな思いをしたことでしょう。なんでもジョアン・ジルベルトはスタン・ゲッツの演奏がボサノヴァのリズムとは違うと文句たらたらだったそうですが、そんな事はどうでも良いぐらいにボサノヴァとジャズが見事に融合していると思います。

真夏のけだるくなるような暑い午後、冷房のきいた室内でも、クソ暑い屋外でも、ひとたびこの音楽を聴くと幸せな気分になります。そんな音楽が他に有るでしょうか。

<パーソネル> スタン・ゲッツ(テナーサックス)、ジョアン・ジルベルト(ギター/ボーカル)、アストラッド・ジルベルト(ボーカル)、アントニオ・カルロス・ジョビン(ピアノ)、トミー・ウイリアムス(ベース)、ミルトン・バナナ(パーカッション)

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