ベートーヴェン(交響曲全集)

2023年8月31日 (木)

ベートーヴェン 交響曲全集 名盤 

楽聖ベートーヴェンの9曲の交響曲と言えば、クラシック音楽鑑賞における最高の醍醐味の一つと言えるでしょう。各曲については(第1番を除き)これまで聴いたCDの感想を書いて来ましたが、全集盤としてのまとまった比較鑑賞記は書いていませんでした。理由は全ての曲で好みを集約出来る指揮者などは存在しないからです。かのフルトヴェングラーでさえも、録音条件も含めて絶対では無いのです。

とは言え、全集として比べてみるのも、それはそれで意味が有るかもしれないと思い、以下の通り上げてみました。もちろんこれは自分の好みであり、優劣を述べるものではありません。聴き手が一人一人好みのものを愛聴すれば良いのです。

ということで、順にご紹介してゆきます。

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル他(1948-54年録音/EMI盤) 歴史上最高のベートーヴェン指揮者は疑いなくフルトヴェングラーですが、この全集は個々の録音を集めたもので、全てモノラル録音です。2番、8番の音質が劣悪で、7番、9番(有名なバイロイト)も良くはありません。しかし、それでも全集を語るときに決して外すわけには行きません。この全集を聴いたうえで、他のフルトヴェングラーの録音や様々な指揮者の演奏を聴いて頂きたいからです。晩年の演奏はテンポが遅くなり力強さに欠けるという指摘も有りますが、その代わりに音楽の深さは神々しいほどの境地に達しています。

Toscanini_beethoven_3_4 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC響(1949-53年録音/RCA盤) フルトヴェングラーとは正反対のスタイルですが、鬼神トスカニーニも外すことは出来ません。速いイン・テンポでぐんぐんと進むエネルギー感が尋常でなく、決して好き嫌いで片付けられない圧倒的な存在感を示します。激しいスタッカートと明るいカンタービレはトスカニーニならではです。マエストロに鍛え上げられたNBC交響楽団のアンサンブルの凄さも特筆されます。モノラル録音で、残響の少ない音なので耳には優しくありませんが非常に明快な音です。

Beethoven-19-688_20230222143101 オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・フィル(1952-61年録音/グラモフォン盤) ヨッフムはベートーヴェンの交響曲全集を3回録音しましたが、これは最初のものです。収録時期に幅が有り、モノラルとステレオ録音が半々なことが、販売上では不利だったようです。しかしフルトヴェングラー時代の響きを色濃く持つベルリン・フィルと当時から優秀なバイエルン放送響の二大ドイツオーケストラを起用して、堅牢な聴き応えある全集となっています。録音は優れていて、モノラルのものでもステレオ録音と比べてさほど遜色有りません。

Schu_bet_758 カール・シューリヒト指揮パリ音楽院管(1957-58年録音/EMI盤) シューリヒトの全集盤が聴けるのは非常に有難いです。トスカニーニよりも速いテンポで一気苛成に進み、しかもその速いテンポでも一画一画に深いニュアンスが込められているのは凄いことです。欲を言えば、ウイーン・フィルもしくはベルリン・フィルであれば更に嬉しかったですが、元々演奏スタイルがドイツ的では無いので、パリ音楽院の明るい音でも意外と違和感は感じません。モノラル録音(9番のみステレオが存在しますが)なのは残念ですが、非常に明快です。

Beethoven_cluytensアンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィル(1957-60年録音/EMI盤) 全てベルリン・フィルでステレオ録音の全集としては初めてのものだった気がします。当時としては速めのテンポで颯爽と進みゆく熱のこもった演奏です。ベルリン・フィルの優秀さはいわずもがなで、管楽器のソロの上手さも光ります。但し、EMIの録音は、当時のベルリン・フィルの重い響きが妙に明るく感じられますし、楽器の分離や色彩感も余り芳しくないのは残念です。

Beethoven-19-4194q5424ml_ac_ ピエール・モントゥー指揮ロンドン響、ウィーン・フィル(1957-62年録音/DECCA盤) 個々の録音を集めた全集なので、オーケストラがロンドンとウイーンの二つに分かれます。モントゥーは速めのテンポで気迫がこもり、キリリと引き締まったところがシューリヒトに似ていて、即興的な味わいも似ていますが、表現の幅の広さはモントゥーが上でしょう。曲ではウィーン・フィルの美音と室内楽的な合奏を味わえる1,3,6,8番は最高です。それ以外のロンドン響も悪く無いですが、自分の好みの上では幾らか物足りません。なお、9番のみはウエストミンスター録音です。

Beethoven-19-51t6k0iwwml_ac_ ブルーノ・ワルター指揮コロムビア響(1958-59年録音/CBS盤) ワルターが晩年にステレオ録音による全集を残してくれたのは最大の遺産では無いでしょうか。ワルターは往々にしてモノラル録音時代のニューヨーク・フィルとの演奏の方が生命力に溢れていて良いとは言われますが、あの派手で新大陸的な演奏よりも、ヨーロッパ的で落ち着きの有る最晩年のコロムビア響とのセッション録音の方が自分は好みます。録音も当時としては素晴らしいです。

Beethoven-19-416jilyloel_ac_ オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管(1957-60年録音/EMI盤) EMIへのセッション録音による全集です。どの曲も、ゆったりとした構えで頑固一徹イン・テンポを守る典型的なクレンペラーの演奏ですが、その巨大な造形には、そんじょそこらの熱演型指揮者からは味わえない正に仰ぎ見るような風格が有ります。これもまたベートーヴェンの音楽の一つの神髄です。最晩年のドイツの楽団と残し残したブ録音には、更に管弦楽の響きの魅力が加わりますが、この全集は録音もまずまずですし貴重な遺産です。

Cci00055フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管(1958-61年頃録音/edel classics盤) この全集は、何と言ってもゲヴァントハウス管の音色が魅力的です。これほどの古き良き時代のドイツの古武士のような響きは今ではもう絶対に聴けません。コンヴィチュニーの指揮も、融通の利かない(ドイツの)ハゲ頭の頑固おやじのような演奏です。堂々とした極めて立派な演奏なのですが、どこか生真面目過ぎて面白みに欠ける面が有ります。しかし、そこがまた古のドイツらしさだと言えるのです。但し2番に関しては今だに最高の演奏です。

Beethoven160_20230504143201 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル(1961-62年録音/グラモフォン盤) 独グラモフォンがついに完成させた初のステレオ録音による全集でした。個人的にはベームに録音をさせて欲しかったのですが、この時のカラヤンも悪くは無いです。昔は随分と速いテンポと思いましたが、最近の耳では特に速くは感じません。部分的にはBGM的に聞こえますが、戦後20年近く経った当時、ドイツ的な重厚長大さから離れたスタイリッシュなベートーヴェンがもてはやされたのは分かる気がします。録音とリマスターはまずまずだと思います。

Beethoven-19-31rksbozp0l_ac_ ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル(1965-69年録音/DECCA盤) ウィーン・フィルとして初のステレオ録音による全集でした。Sイッセルシュテットは手兵だった北ドイツ放送響を振るとドイツ的で男性的な力強い演奏をしますが、ウィーン・フィルを振るとその柔らかい音色を生かした演奏となり、オーケストラの特徴が良く現れます。どの演奏も中庸のテンポによるオーソドックスなもので、全集として聴く分には良いと思いますが、曲によっては凸凹が有り、食い足り無さが残るものも有ります。DECCA録音は明瞭ですが音は薄めに感じます。

Beethoveb-19-075_20230522164801 オイゲン・ヨッフム指揮コンセルトヘボウ管(1968年録音/フィリップス盤) ヨッフムが残した三つの全集盤のうち二度目の全集です。最初のグラモフォン盤と比べると、テンポに大きな変化は無いものの、幾らか落ち着きが見られます。それが年齢によるものか、オーケストラの違いによるものかは分かりません。しかし完成度は高まり、名門コンセルトヘボウの妙技と深い響きに魅了され、それだけでも聴き応え充分です。ヨーロッパ的な柔らかく深い響きを忠実に捉えたフィリップスの録音が素晴らしいです。

Beethoven-19-815 カール・ベーム指揮ウィーン・フィル(1970-72年録音/グラモフォン盤) グラモフォンへのセッション録音による全集です。ベームは実演でこそ燃える人でしたので、人によってはセッション録音の評価が軽んじられる傾向無きににしもあらずで、晩年の録音は特にそうです。しかしこの全集の演奏の安定感は見事です。ドイツ音楽を演奏して、ゆったりとした構えでこれほど安心して聴かせてくれる指揮者はそうは居ません。速いテンポで刺激的な演奏が流行る現代だからこそ、この全集の価値は高まるのだと思います。ウィーン・フィルの美音を捉えた優れた録音も嬉しいです。

0184442bc ヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1975-80年録音/Berlin classics盤) ブロムシュテットは全集を二回残していますが、これは最初のもので、名門SKドレスデンの首席指揮者だった時代に録音した一回目の全集です。この人は草食系男子(菜食主義者なのは有名)のせいか、どのオーケストラを指揮しても自分の色を要求するのではなく、オケの持つ色を尊重します。ですので、ドレスデンのように元々素晴らしい伝統の音色を持つオケを指揮する時は、余計なことをしないのが長所となります。全体的にハイ・レベルの出来ですが、曲によって幾らか差が有ります。

Beethoven-19-emypxegpl レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル(1977-79年録音/グラモフォン盤) これはリリース当時、大変話題となったウイーンのムジークフェラインで行われたライブ収録による全集盤に含まれます。以前聴いた時には、随分と速くスッキリしている演奏だと感じましたが、ベーレンライター版が主流となった現在聴き直してみれば、充分に重量感が感じられますし、どの曲においても推進力、生命力と合わさった、非常に白熱した演奏です。録音も会場で聴くように自然で優れています。

Beethoven-19-pzbz147zl_ac_ オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン(1980-83年録音/DENON盤) 独シャルプラッテンとの共同制作の全集盤に含まれます。スウィトナーはモーツァルトでは相当速いテンポをとるイメージが有りますが、ベートーヴェンはむしろ全体的にゆったり気味に感じられ、肩の力も抜けて爆演からは最も遠い純音楽的な演奏と感じます。SKベルリンの響きはドイツ的ですが、武骨さよりは古雅な美しさが強く感じられます。どの曲をとっても”ヨーロッパの良心”を感じられるような、本当に心地良い演奏なのですが、決して聴き応えに不足することはありません。録音も優秀です。

91wmcdauwbl_ac_sl1500__20230507153301 ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管(1985-87年録音/フィリップス盤) ハイティンクの二回目の全集盤となります。30年近く務めたコンセルトヘボウの常任指揮者を退任する直前の録音だけあり、どの曲も余裕のあるテンポによる力みの抜けた円熟の味わいが感じられます。単なる熱演とは次元が異なります。またオーケストラの美しい響きが大いなる魅力で、ウィーンともドイツとも違う、しかしヨーロッパ音楽の中心とも言える豊穣の響きは類まれな高い質感の音です。ハイティンクの指揮もこの楽団が有ればこそです。フィリップスの録音も優れています。

Beethoven-19-apmt2mpcl サー・コリン・デイヴィス指揮ドレスデン国立歌劇場管(1991-93年録音/フィリップス盤) ブロムシュテット以来のSKドレスデンの全集盤ですが、リズムが厳格に刻まれ、弦楽器はマルカートに弾かれ、内声部が厚く奏される典型的なドイツ風の演奏です。管楽器の古雅な音色と相まって、いぶし銀の響きは今なお健在です。北ドイツ的な武骨さとは異なる貴族的な音なのですが、ウィーン風の流麗な音とはまた異なります。デイヴィスの指揮は堂々と立派な造形を築き上げていますが、それでいて情緒を感じさせるのは素晴らしいです。ルカ協会で行われたバランスの良い録音で、旧東独エテルナの音造りに似ています。

Beethoven-19-kr7idozvl ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管(1999年録音/テルデック盤) 1999年にまとめて録音された全集ですが、バレンボイムの指揮はじっくりとしたテンポで雄渾さが感じられます。スフォルツァンドや、ティンパニの程よい強打が効果的です。SKベルリンの音色にはドイツ的な暗さが有り、ホルンの音にも野趣が感じられて素敵です。どの曲でも一気に引き込まれるタイプの演奏では無いですが、じっくり聴いていると、その良さがじわりじわりと増して感じられます。個々の曲を聴くよりは全集での鑑賞に向くかもしれません。指揮者のとしてのバレンボイムに懐疑的な声も耳にしますが、そのような方に是非聴いて貰いたいです。録音も優秀です。

Beethoven-19-_ac_ サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィル(2002年録音/EMI盤) ウィーンのムジークフェラインで行われた連続演奏会のライヴ収録の全集盤です。現在流行りのベーレンライター版を使用していますが、快速テンポで進みつつ、フォルテやアクセントの強調が刺激的なほどです。加えて弦楽は明らかにノン・ヴィヴラートに近いので、ちょうど最近の古楽器派の挑戦的な演奏スタイルを狙ったのでしょう。この録音当時では正直言えば余り耳に心地よさは感じられませんでしたが、時代の経過と共に段々と楽しめるように成りました。ラトルがそれだけ先を行っていたということでしょう。ライブですが、さすがウィーン・フィルの演奏は完璧、録音も優秀です。 

Beethoven-19-l1500 リッカルド・シャイー指揮ゲヴァントハウス管(2007-09年録音/DECCA盤) ドイツの名門楽団にイタリア人のシャイーが音楽監督として就任したのは驚きでしたが、現在では当たり前になりました。上述のラトルよりも更にテンポが速く、ドイツ的なリズムの念押しが無いばかりか、前のめりになるほど煽り、緩徐楽章でさえもサクサクと進みます。曲によってはベートーヴェンというよりもロッシーニみたいです。管弦楽の響きは基本的には古のゲヴァントハウスの音を残してはいますが、音の出し方は、かなり軽いそれを目指しているようです。“軽薄短小”ならぬ“軽薄短速”のベートーヴェンは好みの分かれるところで、自分は正直言えば付いて行けません。

Beethoven-19-dk-yajwl_20230527135701 クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィル(2010年録音/SONY盤) ウィーン楽友協会大ホールで行われたベートーヴェン・チクルスのライブ収録による全集です。ヴァイオリン両翼型の配置で、楽譜も古いブライトコプフ版を使用するという、最近の流行にあえて逆った解釈です。猫も杓子も古楽器奏法的な快速テンポでキレの良い演奏を目指す「軽薄短速」時代にあって伝統を重んじるとは、さすがはティーレマンです。どの曲もテンポは概して遅めでスケールが大きく、リズムにも重量感が有ります。「黄金のホール」と呼ばれるこのホールで実際に聴いているような臨場感の有る録音が素晴らしく、ウィーン・フィルのしなやかで美しい音色を味わうことが出来ます。

古楽器オーケストラの演奏も上げておきます。

Beethoven-19-aidmmnl_ac_ フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ(1984-92年録音/フィリップス盤) ブリュッヘンには二回の全集盤が有りますが、これは最初に数年間かけてじっくりと録音を行った全集です。このころからピリオド楽器演奏が大きなブームと成りましたが、その立役者の一人でしょう。とは言え自分が当時聴いたのはバロック音楽までで、ハイドン、モーツァルトが限界。ベートーヴェンは全く聴きませんでした。この18世紀オーケストラの音は古雅で美しいですが、ノン・ヴィブラートの痩せた音はどうしたって貧相です。それでも巨大オーケストラの厚いステーキのような音に飽きた時の気分転換に聴くにはとても新鮮に感じられます。

Beethoven-19-ga08hkoll_ac_ ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(1991-94年録音/アルヒーフ盤) ブリュッヘン盤からさして時を経ていない時期の全集でしたが、この演奏には驚きました。全体的にどの曲も超快速ですが、シャイーが前のめりに感じられたのとは違い、決して上滑りすることなく安定感が有り、このテンポの必然性が感じられるのは凄いです。緩除楽章では潔良いほどサクサクと爽快に進みますが、効果的なダイナミクスなど聴いていてワクワクします。オーケストラの技量も非常に高く、ピリオド楽器なのに音の薄さが気に成りません。弦、管、打楽器の録音バランスも絶妙です。

あくまで自分として、どうしても外せない全集盤を絞るとすれば、(問題が多々有るのは承知の上で)フルトヴェングラー、ワルター、コンヴィチュニー、ベーム、スウィトナー、ラトル、ティーレマン、ガーディナーあたりになります。

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2014年1月 8日 (水)

ベートーヴェン 交響曲全集 コリン・デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデン ~新年はベートーヴェン~

毎年年末になると「第九」が聴きたくなります。これは「習慣」と言おうか「慣わし」と言おうか、要するに「すり込まれている」からですね。もちろん、元々”苦悩を越えて勝利を勝ち取る”という正に一年の締めくくりに相応しい音楽であるからです。

それに対して、新しい年の始まりというのは、よほどひねくれた人でなければ、誰しもが峻厳な気持ちを求めるものですね。すると、ベートーヴェンの音楽がまたもや適してしまうのです。もちろん大バッハでも良いのですが、この世の中、何が起こるかわからない不安な時代の新しき年に立ち向かうには、やはりベートーヴェンです。

ということで、ベートーヴェンの交響曲全集を聴き込んでいます。年末に購入したコリン・デイヴィス指揮シュターツカペレ・ドレスデンのCDです。欲しかった旧フィリップス盤を中古で手に入れました。

317コリン・デイヴィス指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1991-1993年録音/フィリップス盤)

録音は序曲を除けば全て1992年と1993年に集中して収録されました。これは曲毎のばらつきを減らす為には理想です。録音場所はドレスデンのルカ教会ですので、この楽団の古雅で柔らかい響きが忠実に捉えられています。残響は豊かですが、音の芯が失われることはありません。素晴らしい録音です。これはフィリップスの優秀なスタッフが携わったからだと思います。

シュターツカペレ・ドレスデン(以後SKD)が最も良い音を持っていたのは1970年代だと思います。それ以降は少しづつ現代的で輝きの有る音に変わってきているという気がします。ただ、それでも他の楽団と比べれば、遥かに古雅な響きを残しています。この7年ほどの間に実演の音を2度聴くことが出来ましたが、そういう印象でした。

デイヴィスの演奏は一貫してオーソドックスです。奇をてらった表現は一切有りません。どの曲も遅めのイン・テンポによる重厚でプロシア的なベートーヴェンです。けれども細かい部分、主にフレージングに微妙なわさびが効かされています。ちょっとした歌わせ方が実にニュアンスに富んでいます。もちろん全て楽譜に書かれた範囲内であり、それを逸脱するような解釈は有りません。そこが、コリン・デイヴィスの素晴らしさですね。

9曲の演奏にばらつきは非常に少ないです。もちろん無いとは言いません。そんな全集は有り得ないと思います。この全集は、ばらつきの巾が小さいことでは最右翼の一つではないでしょうか。

それでは、曲毎の感想を順番に触れてみます。

「第1番」 中庸のテンポですが、恰幅の良さを感じます。音そのものに味わいの深さが有るので、9曲の中では余り魅力を感じる機会の少ない曲ですが、珍しく聴き惚れてしまいました。優れた演奏です。

「第2番」 幾らか遅めのテンポで堂々としています。SKDはこういう曲が本当に上手いのですが、少しもメカニカルに感じさせません。切れの良さではコンヴィチュニー/ゲヴァントハウスに敵いませんが素晴らしい演奏です。

「第3番」 中庸のテンポで古典的な造詣の堅牢さを感じます。一方で高揚感も中々のものです。ただ、この曲にはやはり命を焼き尽くすほどのパッションが欲しいです。その点では、まだ充分とは思えません。良い演奏ですが物足りなさを感じてしまいます。「エロイカ」では神の領域のフルトヴェングラー以外では、テンシュテット/ウイーン・フィルが最高だと思いますが、その域にまで達した演奏には中々お目に掛れません。

「第4番」 これは優れた演奏です。中庸の良いテンポで重厚この上無く、何よりもSKDの柔かく厚みのある響きが最高に魅力的です。正にドイツ・スタイルの王道をゆく演奏で、非常に聴き応えが有ります。

「第5番」 デイヴィスはフルトヴェングラーのようにテンポの大きな変化を用いた大芝居はしません。テンポは速過ぎず遅過ぎず中庸です。程良い緊張感を保ち、SKDの響きを生かした重厚な演奏を聴かせてくれます。聴き終えた後には大きな充実感が残ります。

「第6番」 SKDの古雅で素朴な音色が街中から離れた片田舎を想わせて、音楽にとても適していると思います。ドイツ的な造形性の明確な演奏なので、個人的にはどちらか言うとウイーンのしなやかな演奏スタイルの方が好みなのですが、これはこれでやはり良い演奏です。

「第7番」 ゆったり目のテンポで重さの有る堅牢な演奏です。しかし重過ぎることはありません。オケの音も弦楽器を主体に管楽器がそこに混じるという柔かい響きなのが心地良いです。同じリズムの繰り返しから成る曲ですが、機械的だったり単調に感じられることはありません。第2楽章も遅めですが、じっくりと哀切の気持ちが滲み出ていて胸を打たれます。終楽章も厚い響きでじわじわと高揚する良い演奏です。

「第8番」 幾らか遅めのテンポで堂々としています。ただ、この曲はもう少し速いテンポで颯爽としていた方が好みです。それでも第2楽章の愉悦感などはとても素晴らしいと思います。

「第9番」 第1楽章から重厚な響きで魅了します。実演のような熱気には欠けるものの、音楽そのものに非常に充実した聴き応えを感じます。第2楽章も極めてオーソドックスな表現なのですが耳を奪われます。ティンパニの重量感に溢れる音も最高です。第3楽章の弦と木管の生み出すハーモニーは体が震えるほど美しいです。終楽章でも響きの魅力が絶大です。音そのものにこれだけ魅力のある演奏は稀有です。独唱者は粒が揃っていて不満有りませんし、合唱も高水準です。録音バランスもとても良いです。素晴らしく充実した演奏ですが、もしも物足りなさを感じるとすれば”実演のような熱気”だけでしょう。

それにしてもSKDの演奏する「第九」の響きは本当に魅力的です。聴力を失ったベートーヴェンに一度で良いからこの音を聞かせてあげられたら良いのになぁと思ってしまいます。

SKDのベートーヴェンの交響曲と言えば、まだ若きヘルベルト・ブロムシュテットが1970年代に録音した全集を愛聴して来ましたが、これはSKDが最も魅力的な響きを持っていた時代の全集として大きな価値が有ります。ただ、曲によって幾らか演奏と録音にばらつきが有るように感じられるのがマイナスです。

一方、デイヴィスの全集はブロムシュテットの全集から約10年から15年後の録音ですが、オーケストラそのものはそれほど大きく変化していません。むしろアナログ録音がデジタル録音に変わった影響の方が大きい気がします。1970年代に録音されたスイトナーのモーツァルト、ザンデルリンクのブラームス、サヴァリッシュのシューマンなど一連のアナログ録音の音に似ているのはもちろんブロムシュテット盤です。その点で捨て難い魅力を感じます。何しろいにしえのSKDの音が聴けるのですから。しかし、現在のデジタル・オーディオ媒体で鑑賞する場合には、どちらが優れた音かと聞かれれば、やはりデイヴィス盤と答えざるを得ないところでしょう。

ベートーヴェンの交響曲全集ともなれば、色々な指揮者やオーケストラで聴きたくなりますが、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏はウイーン・フィルのそれと並んでどうしても外すことは出来ません。指揮者の違いによって、オーケストラそのものが持つ音の魅力がさほど変わらないのはこの二つのオケの大きな特徴でもあります。ということから、このデイヴィスとSKDによる全集は大変に高い価値が有ると思います。

ところで、ベートーヴェンの交響曲全集のまとまった記事というのは書いていませんので、いつか全集比較を行なってみたいと思っています。

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2012年2月20日 (月)

クリティアン・ティーレマン/ウィーン・フィル ベートーヴェン 交響曲全集 ~推薦盤~

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ベートーヴェンの交響曲全集が新たに登場しました。いまやドイツ楽壇の期待を一身に担って大活躍のクリスティアン・ティーレマンが世に問う全集盤です。これは是非とも聴いてみたくなりました。2008年から2010年にかけてウィーン・フィルハーモニーとコンサート収録したものです。メディアはブルーレイ・ディスクによる映像版と、音のみのCD版の二種類ですが、オペラやバレエ(あるいは美女演奏家??)以外を、それほど映像では鑑賞しない自分はCDのほうを購入しました。

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ティーレマンは現役の指揮者では珍しく「重厚長大」な演奏をします。意地の悪いリスナーからは「過去の大巨匠達の真似をしているだけだ」と陰口を叩かれます。けれども、僕に言わせれば、猫も杓子も古楽器奏法的な快速テンポでキレの良い演奏を目指すという「軽薄短小」時代に、ドイツの伝統に真っ向から挑戦する立派な気概を持つ演奏家です。現代の指揮者は大抵、有名コンクールで優勝することによって、その名前が知られます。けれどもティーレマンは、最近では珍しくオペラハウスのアシスタント指揮者から出発した、現場たたき上げの「カぺル・マイスター」なのです。まだまだ演奏に出来不出来が有るのは当たり前で、これからの円熟を長い目でじっくり見届けたいと思っています。

それでは、CDの聴後の感想をお伝えします。

9曲通して言えるのは、録音が非常に優秀なことです。ウィーン・フィルの美音がコンサート・ホールの最上席で聴くような臨場感を持って捉えられています。ですので、各楽器のニュアンスが生演奏のように(か、あるいは、それ以上に)良く聞き取れます。演奏スタイルは、いつも通りの「重厚長大」スタイルです。その点でファンを決して裏切りません。テンポは概して遅めでスケールが大きいです。リズムには重量感が有りますが、重過ぎてもたれることはありません。しばしば聴かせどころでテンポに変化をつけたり、音にタメをつくって念押ししたります。最近の快速でストレートな演奏に慣れた耳には、それが少々煩わしく感じられるでしょうが、昔の巨匠達の演奏をずっと聴いて来た耳には、何とも心地よく感じられます。と、ここまで書くと、何やら本当に過去の巨匠のコピーのような演奏に聞こえるでしょうが、決してそれだけでは有りません。今世紀に入ってウィーン・フィルもすっかりメンバーが若返りましたが、そうした奏者の若々しさも感じられます。音が、単に「甘く柔らかい」のではなく「しなやかさ」と「爽やかさ」を強く感じます。これはベーム時代とは随分異なる要素です。このティーレマン盤は、音にとても若々しさが増した印象を受けます。ドイツ伝統の重さと、若々しさとを、絶妙にブレンドしているのは非常に素晴らしいと思います。得てして、大抵はどちらかに偏ってしまうものだからです。

まず、1番、2番、4番という初期の作品では、その若々しさや切れの良さが最上に生かされています。これは、この人の後期ロマン派の演奏イメージからは随分と離れていて意外ですが、実に魅力的です。

それが、3番や5番、7番となると、今度は重厚長大な印象がずっと大きくなります。唯一失敗だと思うのは5番の終楽章で、テンポを動かし過ぎて、いささかわずらわしく感じられます。逆に7番は、重量感と推進力のバランスが抜群で、非常に聴きごたえのある傑作です。2楽章の悲壮感の表出も、まるでフルトヴェングラーのようです。「田園」の演奏も非常に気に入っています。まるでベームのようにゆったりとしたテンポでこの曲の美しさを心ゆくまで堪能させてくれるからです。

8番も、この曲にしてはゆったりめのスケール大きな演奏です。どうしてどうして「小さな交響曲」ではありません。1楽章で途中に入れたルフトパウゼだけは、幾らか余計なように思いますが、どうでしょう。

そして、いよいよ結びの一番、ではなく9番なのですが、これが中々に良い演奏です。フルトヴェングラーのような凝縮された音での鬼気迫るドラマは有りませんが、解放されて豊かに広がる響きで、非常にスケールの大きさを感じます。ところどころでブルックナーのような音に聞こえる瞬間が有ります。もちろん熱さも充分感じさせますが、「激しさ」よりは「大きさ」を強く感じさせます。3楽章の表情豊かな弦楽の美しさは特筆ものです。終楽章の主題が最初に弦で奏されるところも非常に美しいです。合唱も美しく、この曲は単独でも、モノラル録音のフルトヴェングラーは別格としても、ジュリーニや、クーベリック、シュミット-イッセルシュテットなどのステレオ録音の名盤に肩を並べる素晴らしい演奏です。

全曲を聴き終えて、この人は、ベートーヴェンの作品や、時代による様式の変化を忠実に捕えているなぁと感じます。それに比べると、良くも悪くも往年の巨匠たちや、現代の指揮者たちの演奏は、どうも一本調子に思えてきます。但し、この人は決して閃きを持った「天才型」では無く「努力型」だと思うので、表現に僅かながらも不自然に感じられることが、まれに有るのは否定できません。けれども全体の評価を下げるほどのものではありません。

ベートーヴェンの交響曲については、このブログで昨年、1番から9番まで順番に愛聴盤のご紹介をしました。けれども「全集」という形でのご紹介はしていません。その理由は、曲毎にベスト盤が異なるので、全集盤として一人の指揮者で通して聴くことが、意味の無いことに思えたからです。フルトヴェングラーにしても、EMIの全集は2番と8番の音が悪過ぎるいう欠点が有ります。もしも、この2曲がせめて7番程度の音であれば、全集としてベストに上げられるかもしれませんが、現実はそうでは無いわけです。もし、強いて上げるとすれば、カール・ベーム/ウィーン・フィルか、あるいはフランツ・コンヴィチュニー/ライプチヒ・ゲヴァントハウス管という選択肢が有ります。そんな中で、このティーレマン盤を聴き終えて、各曲がこれだけ出来不出来の無い全集は極めて稀だと思いました。解釈の正統性、オーケストラの音の美しさと上手さ、優秀な録音、というようにおよそ欠点が感じられないのです。もしもベートーヴェンの交響曲全集をこれから手に入れようという方がおられれば、僕は迷うことなくこのティーレマンの新盤をお薦めします。

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2009年12月30日 (水)

~年末ご挨拶~ ベートーヴェン「第九」 ヘルベルト・ブロムシュテットの交響曲全集から

2009_last 早いもので今年もあと二日を残すのみとなりました。いつもブログにお越し頂く皆様方にはこの1年間大変お世話になりました。コメントを頂いている方も、そうで無い方も、全ての皆様に心より感謝致します。

また最近は自分の記事をアップするのにアップアップとなり、ブログお仲間の方にお邪魔する機会も減ってしまい申し訳なく思っております。来年は新規一転お邪魔する機会を増やしてコメントをもっと書かせて頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

ということで、今年も締めくくりとなりましたが、ここはやはり「第九」しかないでしょう。進行中のブルックナーとマーラーの特集(略してブルマー特集?何となく怪しい名前のような・・・!?)は新年に持ち越しです。

第九はCDで聴いてももちろん感動しますが、本物の大合唱で味わうのはまた格別です。僕は先日、みなとみらいで日フィルの第九コンサートを聴いてきました。東京音大の合唱団でしたが、若人の真摯な歌声というのはいつ聴いても感動させられます。その感動の余韻を残したまま、家でCDの第九を楽しみます。昨年の年末にも記事にしました。
<旧記事>ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱」 名盤

今年はその中で触れなかった演奏をご紹介します。

0184442bcヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管)(1975-80年録音/Berlin Clasiics盤)

このベートーヴェンの第九はブロムシュテットが1975年から1980年にかけて録音を行った交響曲全集に含まれているものです。1970年代と言えば、シュターツカペレ・ドレスデンに多くの名人奏者が居た時代で、ドイツ音楽の演奏にかけては、あのウイーン・フィル、ベルリン・フィル以上に魅力的な音を響かせていた時代です。決して数多くない録音の中でも、ザンデルリンクとのブラームス、サヴァリッシュとのシューマン、ヨッフムとのブルックナーといった各交響曲全集やケンペとのRシュトラウス管弦楽曲全集などの正に記念碑的な名盤が目白押しです。

そしてこの時代にベートーヴェンの交響曲全集を録音したのが他でもないヘルベルト・ブロムシュテットです。この人は元々からオーケストラを自然にドライブして指揮者の個性というのを感じさせませんが、ここではあたかもSKドレスデンが一人で勝手に鳴っているような演奏で、それは『SKドレスデンの音を楽しむベートーヴェン交響曲全集』です。このいぶし銀の音のファンにとってはかけがえの無い全集盤だと思います。第九についても全くそういう演奏で、ここにはフルトヴェングラーのような劇的さは有りません。けれども古典的で肥大化され過ぎない造形を持つとても素晴らしい演奏だと断言できます。特に終楽章が力演で、ドレスデン歌劇場合唱団とライプチヒ放送合唱団の混成チームが非常に素晴らしく、テオ・アダムやペーター・シュライヤーというソリスト陣も大変豪華です。どうぞそれらを極上のドイツの音で楽しんで下さい。

なお、この全集はブリリアント・レーベルからも廉価なライセンス盤で発売されていますが、本家のベルリン・クラシックス盤の方が中低音の充実したSKドレスデンらしい音造りのマスタリングですのでこちらをお薦めします。僕の持っているのは旧盤ですが、現在は写真のボックスセットで出ています。

『第九だけ聴ければ良いや』という方の為には国内盤で分売もされています(以前は徳間から。現在はキングから。)
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それでは皆様良い年をお迎えください!

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