シューマン(室内楽曲)

2009年10月23日 (金)

シューマン ヴァイオリン・ソナタ集 名盤 ~深き苦しみの淵より我れ汝を呼ぶ~ 

シューマンの音楽は、ほの暗くロマンティックであるのが特徴ですが、精神障害を患い始めてからは一層内向的になり、心の奥底へ沈み込んでゆくようになりました。情熱的な曲ですら、何か焦燥感にかられるようであり、心の不安定さが拭いきれません。けれども、ファンにとってはそれが魅力であり、強く惹かれてしまうのです。メンデルスゾーンやサンサーンス、ロッシーニといったネアカの音楽は確かに聴いていて楽しいのですが、どうも余り深みを感じられないのです。心に弱さを持った人間としては、やはり同じような音楽を好みます。

Cci00031 シューマンの後期の作品は、ファンにとってはどれもがかけがえの無いものですが、その中でもどうしても外せない曲がヴァイオリン・ソナタ集です。まだ僕が学生の頃に、アドルフ・ブッシュとルドルフ・ゼルキンの演奏する室内楽の米国盤LP3枚組を購入したのですが、その中にシューマンのヴァイオリン・ソナタの第1番と第2番が入っていました。その演奏に強い衝撃を受けて以来、この曲が絶対に忘れられなくなったのです。

シューマンはヴァイオリン・ソナタを3曲書きました。そのうちブラームス達と共作したFAEソナタを後から自作に編集し直した第3番は近年まで知られる事は有りませんでした。ですので、以前は第1番と第2番のみが演奏されていました。もちろん1番や3番も好きですが、特に優れているのは第2番ニ短調作品121です。シューマン自身も、「第1番よりも第2番のほうが出来が良い」と語っていたそうです。この曲は4楽章の構成です。第1楽章主部には「生き生きと」と指示が有りますが、とても快活と言うには程遠い音楽です。まるで苦しみの中で悶え、叫び、独白しているような印象であり、その中から懸命に這い上がろうとする意思の力を感じます。第2楽章「極めて生き生きと」も全く同じ印象です。そしてこの曲の白眉といえるのが第3楽章で、用いられたコラール「深き苦しみの淵より我れ汝を呼ぶ」の旋律とその4つの変奏からなります。「静かに単純に」と指示が有りますが、このコラール主題はシューマンにとって大変重要な意味があると思います。どれほど人生に苦しんでいても、神を信じて救いを求めようという意思の力です。そんな象徴的なこの楽章は、シンプルな演奏であればこそ、強く心を打たれます。その第3楽章を受けた第4楽章は「動きを持って」との指示が有り、凄く力を感じます。

それでは僕の愛聴盤です。

P1000404 アドルフ・ブッシュ(Vn)、ルドルフ・ゼルキン(Pf)(1943、47年録音/CBS SONY盤) 最初に購入したのは米国コロムビアのLP盤でしたが、この写真はその後に購入した国内SONYのLP盤です。ブッシュは戦前のドイツ・ロマン派の伝統を継承する偉大なヴァイオリニストでしたが、娘婿で室内楽パートナーのゼルキンがユダヤ系であるためにナチスに迫害されてしまい、やむなく共にスイスに渡り、最終的に米国に亡命しました。従ってドイツのヴァイオリンの伝統はその時に一度消滅したと言っても過言では有りません。ブッシュは新天地アメリカでヴァイオリン奏法を残す為にマールボロに音楽学校を設立しました。ところが1952年に志半ばで早々と亡くなってしまうのです。その志はゼルキンや、同じようにヨーロッパからアメリカに渡ったブダペスト四重奏団のアレキサンダー・シュナイダー達によってその後に立派に花を開かせました。

この録音はワシントンでのライブで、1番(1943年)と2番(1947年)の2曲が録音されています。ブッシュはむろん、華麗なヴァイオリンとは全く異なる、精神性を重視したドイツ流派なのですが、ここではシューマンの音楽と相まって極限の高みにまで到達しています。まずは1、2楽章の情熱に胸を打たれます。けれども、それはあくまで第3楽章のコラールの序奏に過ぎません。僕はこの演奏を初めて聴いた時のことがいまだに忘れられません。冒頭にピチカートでコラールが開始されますが、音は不揃いです。にもかかわらず、異常なまでの緊張感を感じます。そしていよいよコラールが弓で奏されると、それはまるで息絶え絶えのようなのです。それが少しづつ力を増してゆき、重音で大きく歌われ始めると何とも感動的になります。ところが、中間部に差しかかると、何とそこで音が止まりかけるのです。これには聴いている自分の心臓も一緒に止まってしまう様な気がしました。音楽を聴いていて、そんな経験をしたのは後にも先にもたった一度、この演奏を聴いた時だけです。ブッシュは恐らく祖国を追われて遠い国で苦しみ、懸命に神の名を呼ぼうとしている自らの境遇とこのコラールの主題とを重ね合せて、演奏の途中で感極まってしまったのだと思います。
残念なことに、この録音は過去にほとんどCD化されていませんが、僕は海外のURANIAレーベルが出した1番、2番を収めたディスクを所有しています。LP盤に比べると音質は劣りますが貴重です。この奇跡の演奏が世に埋もれているのは本当に残念です。

その他に愛聴している演奏については、以下の四つです。

Bee-41y3n1t2ayl_ac__20211026105601 ジョルジュ・エネスコ(Vn)、セリ二・シャイエ=リシェ(Pf)(1952年録音/オーパス蔵盤) これは第2番のみですが、往年の名ヴァイオリニストであるエネスコが71歳の時の演奏です。年齢からくるであろう演奏の傷は確かに有りますが、驚くほど堂々と弾き切っています。第1楽章や終楽章の演奏に込めた気迫などは物凄く、嫌でも惹きつけられます。そして第3楽章における深い浪漫の香りはブッシュにも匹敵します。昔の演奏家は凄かったと改めて認識します。ピアニストのことは良く知りませんが良い演奏をしています。これは当時のLP盤からの板起こしで、サーフェイスノイズが多いものの、音はしっかりしていて演奏を楽しめます。併録の「クロイツェル・ソナタ」と共に貴重な演奏記録です。

Fr-71gyzxq2anl_ac_sl1096_ ピエール・ドゥーカン(Vn)、フランソワーズ・プティ(Pf)(1957年録音/ERATO盤) ’50年代から’60年代にフランスで活躍したドゥーカンの3CDセットに収められています。モノラル録音で、1番のオリジナルテープに不安定な箇所が有りますが、2番は音も安定していて良好です。フランス音楽が最高のドゥーカンですが、シューマンも中々どうして素晴らしいです。余り歌い崩さずに造形性に優れますが、情感も大いに感じさせます。暗い炎のような情熱と気迫も有り、とても惹かれます。そして2番の3楽章でも深い祈りが込められていて感動的です。

41zq7xkd4ql__ss500_ ギドン・クレーメル(Vn)、マルタ・アルゲリッチ(Pf)(1985年録音/グラモフォン盤) 収録は1、2番の2曲ですが、現役盤では恐らくベストの演奏でしょう。ヴァイオリンもピアノも滅法上手いです。クレーメルのヴァイオリンは生で聴くと音に線の細さを感じますが、録音では文句が有りません。全盛期の演奏だけあり、繊細な音と弓使いが非常に素晴らしいです。表情豊かでありながら饒舌にならない歌い回しもとても良いです。2番のコラールでも、ブッシュには及ばないものの深く感動させてくれます。アルゲリッチは後年のような表情過多による"あざとさ"を感じさせないのが好ましいです。

Cci00034 イザベラ・ファウスト(Vn)、ジルケ・アーヴェンハウス(Pf)(1999年録音/CPO盤) ドイツの若手ヴァイオリニスト、イザベラ嬢はケルビーニSQのポッペンに師事を受けました。ブッシュ亡き後のドイツのヴァイオリン界の系譜を継ぐ有能な人材です。彼女はコンチェルトも弾きこなしますが、室内楽にも積極的であり、ブラームスなどに優れた録音を残しています。このCDにはソナタ第3番も含まれているのが貴重です。彼女のヴァイオリンは、切れが良くて情感もあり、クレーメル盤と比べても決して劣らないと思います。それにコラールにおける感動度合もファウストの方が更に上回るように思います。もしソナタを3曲とも欲しいという場合には真っ先にお薦めできるCDです。

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2009年10月18日 (日)

シューマン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.63 名盤 ~炎の情熱~ 

431a56ff6a0e198a960e50a1f1db33d0 シューマンは室内楽の分野でピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲、そしてヴァイオリン・ソナタという傑作を書いていますが、ピアノ三重奏曲にも特筆すべき作品が有ります。ピアノ三重奏曲第1番ニ短調です。

シューマンはこのジャンルで3曲を作曲していますが、奇しくも後輩のブラームスも同じ三曲の作品を残しています。もしも両者が3対3の6人タッグマッチで先輩後輩対決をすれば、これは後輩チームの圧倒的な勝利に終わることでしょう。それほどブラームスのこのジャンルは充実しています。それについてはちょうど1年前に記事にしました。(過去記事:ブラームスのピアノ三重奏曲集 名盤

しかし団体戦で敗れたとは言え、シューマン・チームの大将格である第1番だけはブラームスのどの作品と競っても互角に渡り合いますし、シューマンの四重奏曲、五重奏曲と比べても全く見劣りしません。

第1楽章はいかにも彼らしい屈折した感情を湛えた音楽で、情熱は青白い炎にくすんでいます。第2楽章も「生き生きと」と指定があり情熱的なのですが、その割には相変わらず屈折した焦燥感を感じてしまいます。第3楽章ではとうとう深く心の奥底へ沈んでゆくようです。それはまるで底なし沼のようです。ところが第4楽章では一転して感情が一気に爆発します。それもそのはず、楽譜には「Mit Feuer」と指定が有ります。直訳すれば「炎とともに」。つまり「炎のような情熱をもって」ということでしょう。これが「ファイヤー!」や「燃える闘魂」では、本当にプロレスリングになってしまいますからね。(苦笑) 
くだらない冗談はさておき、この楽章はシューマンの最も情熱的な感情を表わした傑作だと思います。

そして僕がこの曲が大好きな理由は、最高の名演奏が存在するからでもあります。

Scumann_piano_trio_casalsパブロ・カザルス(Vc)、アレキサンダー・シュナイダー(Vn)、ミエチスラフ・ホルショフスキー(Pf)(1952年プラドでのライブ録音/CBS SONY盤)

大音楽家カザルスは母国スペインで内戦が起こると新政権から逃れてフランスの片田舎プラドに亡命して暮らしました。ある日そこへアメリカから一人で訪れたのが、誰あろうブダペスト四重奏団の2ndヴァイオリニスト、アレキサンダー・シュナイダーだったのです。理由はアメリカで開催するマールボロ音楽祭にカザルスを呼ぶ為です。ところがカザルスはこれを断ります。そこでシュナイダーはカザルスと親しいミエチスラフ・ホルショフスキーに相談します。結果、それならカザルスの住むプラドで室内楽中心の音楽祭を開こうということになったのです。カザルス・ファンなら誰でも知っているこの音楽祭は1950年から56年まで開催されて多くの有名演奏家が参加しましたが、開催資金を出した米コロムビア社(現在のSONY MUSIC)が演奏の録音を行いましたので、我々は音楽祭の記録を鑑賞する事ができるのです。

音楽祭実現の立役者シュナイダー、ホルショフスキー、それにカザルスの3人によるこの演奏は記録としても価値が有りますが、それを別にしても大変に素晴らしいです。シュナイダーはブダペスト四重奏団ではセカンド・ヴァイオリンの担当ですが、実は大変な実力者であり、しばしばセッションではファーストヴァイオリンを弾いています。史上最強のセカンド・ヴァイオリン奏者と言っても過言ではありません。そこにヨゼフ・シゲティとの多くの共演で知られた名ピアニスト、ホルショフスキーが組むのですから何をいわんやです。

第1楽章から第3楽章までの音楽の深さと情熱は既に大変に素晴らしいのですが、第4楽章に至っては真に情熱の爆発が起こります。この曲こそは、炎の音楽家カザルスに最も相応しい曲なのです。実際にこの演奏を耳にしてもらえれば、いま僕の書いていることが少しも大げさで無いことがお分かり頂けることでしょう。それにしてもカザルスは当時既に80歳近く。この情熱は一体どこから来るのでしょう。シュナイダーもホルショフスキーもカザルスと堂々と渡り合って実に見事です。3人の情熱の爆発は上手いの下手のという次元を超えて聴き手の魂を揺さぶります。

この曲についてはどうしてもこの演奏で聴いてしまいます。破格の音楽はこの破格の演奏を聴いていればそれで良いかなと思えてしまうからです。まあ、そうは言いましても他にも良い演奏が無いわけでは有りません。

Bee-51ejw4igywl_20230501104701 パブロ・カザルス(Vc)、ジャック・ティボー(Vn)、アルフレッド・コルトー(Pf)(1928年録音/EMI盤) ところで、同じカザルスがティボー、コルトーとSP時代に残した古い録音も有ります。録音は貧弱極まりないのですが、演奏には三人の名人芸と共に燃えるような情熱が一杯に溢れています。むろんティボーのヴァイオリンを中心にしたレトロの極みと呼べるような古き良き味わいや、ほの暗い甘さには耳がとろけてしまいそうです。所有しているのは写真のCD3枚組です。

Schumann-51u8n5pgivl_sl500_ ヘンリク・シェリング(Vn)、ピエール・フルニエ(Vc)、アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)(1972年録音/RCA盤) この豪華メンバーはブラームス、シューベルトのトリオをまとめて録音していて、その際にシューマンの第1番も収録しました。「浪漫に溢れる破格の演奏」と言うよりは、ずっと純音楽的に素晴らしいです。もちろん情感にも欠かないどころか、豊かな感情の起伏が大いに感じられます。三人の力量がいずれも最高で実力伯仲している点では他にも中々例が無く、正に「黄金のトライアングル」と呼びたいです。録音も優れています。

91w8sr5qphl__sl1500_チョン・キョンファ(Vn)、ポール・トルトゥリエ(Vc)、アンドレ・プレヴィン(Pf)(1978年録音/EMI盤) さて、上記のように書いてはいましたが、不覚にも非常に素晴らしい演奏が有りました。キョンファのヴァイオリンの音色は暗く悲壮感を強く感じさせるもので、シューマンにぴったりです。切れ味と気迫が漲っていて大いに惹き付けられます。トルトゥリエはさすがに大家らしく情緒たっぷりと歌わせていて見事です。プレヴィンのピアノも大健闘と言えます。終楽章では三者が情熱的に炎のごとく燃え上っています。この演奏はメンデルスゾーンのトリオ第1番にカップリングされていて、そちらも素晴らしいです。

下記は3曲を揃えたディスクです。シューマニアーナーであれば第1番以外も聴きたくなるのは当然のことですからね。

41msauqx7l_ac_ ボザール・トリオ(1971年録音/フィリップス盤) このピアノトリオは主宰するピアノのメヘナス・プレスラー以外は時代によりメンバーが入れ替わりましたが、これはコーエン(Vn)、グリーンハウス(Vc)の時代の最も脂の乗りきっていた頃の録音です。”炎のような情熱”においてはカザルス盤やキョンファ盤に及ばないように思いますが、シューマンらしい深々としたロマンの味わいをじっくりと心ゆくまで与えてくれます。これは第1番だけでなく2番、3番も併せた全集盤ですので、この際3曲とも聴きたいと思う方にはお勧め出来ます。名門フィリプスによる優秀なアナログ録音も嬉しいです。

Schumann-81z1org9lol_ac_sl1040_ ボロディン・トリオ(1989年録音/シャンドス盤) ボロディン四重奏団の初代主宰者のドゥビンスキーは知る人ぞ知る名ヴァイオリニストで、ソ連から離れた後は主にイギリスで活動しました。主宰するボロディン・トリオはチャイコフスキーやラフマニノフなどロシア音楽においては最高の演奏を行っています。このシューマンも3曲とも演奏していて、どれも表情豊かに聴かせてくれます。ボザール・トリオよりも濃厚な味わいなのは良いのですが、ディナーミクがドイツ的というよりもロシア的な印象です。そこで好みが幾らか分かれるかもしれませんが、これもまた素晴らしい全集盤の一つだと思います。録音もイギリスで行われたので優れています。

注:記事の一部を修正加筆しました。またシェリング/フルニエ/ルービンシュタイン盤、キョンファ/トルトゥリエ/プレヴィン盤、ボザール・トリオ盤、ボロディン・トリオ盤を追加しました。

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2009年10月17日 (土)

シューマン ピアノ五重奏曲変ホ長調op.44 名盤

Imc2193_2 シューマンの室内楽曲の最高傑作であるピアノ五重奏曲は、長年の念願がかなってクララ・ヴィークと結婚した2年目の1842年、所謂「室内楽の年」に作曲されました。もう一つの名作ピアノ四重奏曲曲も、そのひと月後に完成されています。当時は弦楽四重奏にピアノが加わるピアノ五重奏という編成は非常に珍しく、この曲は正にピアノ五重奏曲のパイオニアだったのです。その後もブラームスのそれと並んで、このジャンルの2大名作として君臨しています。

その音楽は実にシューマネスクです。非常に美しくロマンティックなのですが、曲の進行が随分と気まぐれに感じられます。大げさに言えば、なんだか”躁鬱気味”なのです。第1楽章からして、心が沸き立っていたかと思えば直ぐに沈んでしまいます。第2楽章は全体的に沈滞していますが、中間部は焦燥感に襲われて居てもたってもいられないという感じです。第3楽章は元気になりますが、またしても中間部ではメランコリックな気分になったり、再び焦燥感に襲われたりと、典型的な躁鬱状態です。そして第4楽章で、やっと覚悟が決まったかのような安定感を得ます。この楽章は、いかにもドイツ的なリズムで何度も繰り返される主題がとても魅力的で大好きです。

この曲には名盤が多く存在します。僕はどうしても古い時代の演奏を好んでしまうのですが、そこはどうかご容赦ください。

P1000403 ブッシュ弦楽四重奏団、ルドルフ・ゼルキン(Pf)(1942年録音/CBS SONY盤) 20世紀の偉大なヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュの主宰するカルテットの演奏が本当に素晴らしいです。ドイツ・ロマン派の伝統を継承した最後のカルテットはシューマンの音楽に何と相応しいのでしょうか。濃厚なロマンティシズムと、うつろい易い曲想が最高に生かされた演奏です。テンポの緩急やルバートは自在ですが、それがごく自然に感じられるのは正に名人芸です。若きゼルキンのピアノも偉大なカルテットに一歩も引くこと無く、素晴らしいです。僕が昔から愛聴したのは写真のアナログLP盤です。CD化はアメリカ本国でも長いこと成されなかったようですが、COLUMBIA MASTERWORKSというシリーズで紙ジャケット品がリリースされたことがあります。もちろんモノラル録音ですが音は明瞭です。 

410 バリリ弦楽四重奏団、イエルク・デームス(Pf)(1956年録音/MCAビクター盤) バリリSQにはどちらかというと四重奏曲のほうが向いているとは思いますが、この五重奏曲もやはり素晴らしい出来栄えです。ブッシュSQのような濃厚なドイツ浪漫の雰囲気ではなく、古き良き時代のウイーン・スタイルの大変瑞々しい演奏です。この曲としてはやや不健康さに欠ける気もしますが、ゆったりと大きく歌ってくれるので、落ち着いて曲を味わうには最適な美演と言えるでしょう。デームスのピアノにも若々しい躍動感が有ります。モノラル録音ですが音質は優秀ですし、四重奏と五重奏のカップリング・ディスクを選ぶなら迷うことなくこのCDにすべきです。

Schumann-4988005832931ドロルツ弦楽四重奏団、クリストフ・エッシェンバッハ(Pf)(1966年録音/グラモフォン盤) ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者だったエドゥアルド・ドロルツが主宰したカルテットが当時26歳のエッシェンバッハと共演した録音です。ドロルツは例えばブッシュに代表されるような戦前の濃厚な浪漫の味わいは有りません。しかし‘60年代以降のスタイリッシュな演奏と比べれば、ずっと古き良きドイツの雰囲気を持ちます。テンポの変化も幅が大きく、かつてのフルトヴェングラーのシューマンをふと思い出したりもします。エッシェンバッハのピアノも素晴らしく溶け合っていて非常に魅力的です。録音も優れています。タワーレコードが3曲の弦楽四重奏曲とセットで復刻してくれたのは有難いです。

71mw3wnbdgl_ac_sl1500_ グァルネリ弦楽四重奏団、アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)(1966年録音/RCA盤) デビュー翌年の若いカルテットが大巨匠ピアニストと名曲の録音を行ったぐらいですから、その実力の高さと期待の大きさが分かろうというものです。演奏はゆったりと構えたもので、ルバートをごく自然に多用して味わいを出しているあたりは、やはりルービンシュタインの主導を感じます。カルテットはそれにピッタリと合わせていて見事な演奏です。緩徐部分でも淡い夢を見るような美しさを醸し出していて素晴らしいです。

Cci00030 ブダペスト弦楽四重奏団、ルドルフ・ゼルキン(Pf)(1969年録音/CBS SONY盤) ブダペストSQはブッシュSQと並んで僕の大好きなカルテット、というよりも20世紀を代表する偉大なカルテットです。男性的で厳しい表現を持ち味としているので、ベートヴェンやブラームスでは絶対的な名演奏をするのですが、シューマンになると少々いかつ過ぎる感が無きにしもあらずです。その点では、ブッシュSQに及ばないというのが正直なところです。とは言え、この演奏はロマンティックな面と力強さを兼ね備えていて非常に素晴らしい出来です。

51ipgjdbtel ボザール・トリオ、ドルフ・ベテルハイム(Vn)、サミュエル・ローズ(Va)(1975年録音/フィリップス盤) ピアノのメナヘム・プレスラー以外のメンバーは時代とともに入れ替わったボザール・トリオですが、これは最も脂の乗りきっていた頃の録音です。演奏は良く言えばゆとりに満ちていますが、熱い情熱や緊迫感は余り感じられません。しかし、終楽章などは恰幅の良い演奏に妙に惹きつけられます。確かにロマンの香りを漂わせて豊かに歌わせるこの演奏スタイルは、オールドファンには喜ばれると思います。現代的な演奏ばかりを聴いた後には、確かにこうした演奏に触れたくなる気持が起きます。

Img_1038 ウイーン室内合奏団、イエルク・デームス(Pf)(1979年録音/DENON盤) ウイーン・フィルの名コンサートマスターであったゲルハルト・ヘッツェルが主宰した室内楽団で、ヴィオラのシュトレングのみはバリリ四重奏団にも名を連ねていました。ですのでとても美しいシューマンを聴かせてくれます。但しヘッツェルは名うての名手ではありましたが、ウイーン出身で無いこともあり、往年のウイーン的な柔らかさや甘さは持っていません。ピアノのデームスもバリリ盤の時のように楽しそうに弾いている感じがありません。従ってこの演奏は、バリリ・ファンからすれば、少々味わいに欠けるということになりそうです。しかしどうしてもウイーンの団体のステレオ録音で四重奏曲とのカップリングを選ぶとすれば選択肢の一つには成ります。

Cci00026schu01 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、ペーター・レーゼル(Pf)(1983年録音/シャルプラッテン盤) この五重奏曲が初演されたのはライプッチのゲバントハウスですが(ちなみにピアノはクララが弾きました)、そのレジデンス・カルテットでカール・ズスケが第1ヴァイオリンだった時代の名演です。四重奏曲と同じ様に、誠実さとしなやかさを持ちあわせた、正統的なドイツのカルテット演奏として大変素晴らしいと思います。2曲のカップリングCDとしてはバリリSQのセカンド・チョイス候補の一つとしてお薦めできそうです。

61dd2zhql_ac_ アルバン・ベルク弦楽四重奏団、フィリップ・アントルモン(Pf)(1985年録音/EMI盤) 所有するのはドヴォルザークの名作第2番とのカプリング盤ですが、オリジナルはカーネギーホールでのライブ盤としてリリースされました。ライブでも演奏の完成度の高さは流石ですし、アントルモンのピアノも素晴らしいです。実演ならではの高揚感と集中力が徐々に増してゆくあたりは聴いていてとても楽しいです。ただし、明確な演奏スタイルによる躍動する生命力には溢れていますが、シューマン特有の暗い沈滞感や深々としたロマンティシズムにおいては幾らか物足りないようにも感じます。

91ey9jjbqrl__aa1420_ ボロディン弦楽四重奏団、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)(1994年録音/テルデック盤) リヒテルとボロディンSQは多く共演しています。シューベルトの「鱒」の録音が有りますが、まるで古いウイーンの団体のように甘いポルタメントを使った素適な名演でした。このシューマンも同様な演奏です。リヒテルは不思議な演奏家で、がさつな演奏をしたかと思うと、極めて繊細な演奏をしたりと、一筋縄で行きません。ですがこの演奏は後者の方で、他のピアニストとは貫禄の違いを感じます。ちなみに同じコンビの1985年モスクワでのライブがカナダDremiレーベルから出ていますが、そちらはモノラル録音で音質は良くありません。

Cci00030b ケルビーニ弦楽四重奏団、クリスティアン・ツァハリアス(Pf)(1991年録音/EMI盤) 1stVnを弾くクリストフ・ポッペンは指揮者、教育者としても知られるドイツのヴァイオリニストです。彼の主催するケルビーニSQは地味な存在ですが、ドイツの伝統を継承する素晴らしい団体です。この演奏もゲヴァントハウスSQあたりよりもずっと落ち着いたテンポの美しい演奏です。ただしシューマンの音楽の持つ濃密なロマンの香りや、気まぐれで移ろい易く不健康さの表出が少々不足するのは好みが分かれると思います。この演奏は三曲の弦楽四重奏曲とのカップリングとして収録されていますが、ディスクの少ない四重奏のほうはオーソドックスな名演として価値が有ると思います。

Schumann-81ki7t09ios_ac_sl1500_ エマーソン弦楽四重奏団、メナヘム・プレスラー(Pf)(1993年録音/グラモフォン盤) エマーソンSQがピアノに大ベテランのメナヘム・プレスラーを迎えての四重奏と五重奏の録音です。彼らはヴァイオリンを第1と第2で、曲によって交替することで知られますが、この五重奏では歌い回しのセンスの良さを好むユージン・ドラッカーが弾いています。彼らのアンサンブルの優秀さは説明不要ですが、それに録音当時69歳のプレスラーが遜色なく合わせていますし、ピアノの深い味わいも流石です。演奏全体としてドイツ・ロマンを感じさせる情感が本当に素晴らしく、ブッシュSQとまでは言わずとも、バリリSQに迫る二曲合わせた代表盤として強くお奨めします。

さて、どれもが優れた演奏なのですが、モノラル録音ながらも最も濃厚なロマンティシズムを感じるブッシュSQ/ゼルキンがやはり最高です。ステレオ録音では、ドイツ的なドロルツSQ/エッシェンバッハ盤、オーソドックスで録音の優秀なボロディンSQ/リヒテル盤、エマーソンSQ/プレスナー盤を選びます。

<補足>
ボロディンSQ盤の紹介をDremi盤からテルデック盤に書き替え、ブッシュSQ盤のCD盤について加筆修正しました。ドロルツSQ盤、ボザール・トリオ盤、ウィーン室内合奏団盤、アルバン・ベルクSQ盤、エマーソンSQ盤を追記しました。

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2009年10月10日 (土)

シューマン ピアノ四重奏曲変ホ長調op.47 名盤 ~ヴィオロンのためいき~ 

Schumann_3 シューマンの作品はピアノ曲と歌曲の数が圧倒的に多く、室内楽はそれほど多く有りません。その中でも良く知られた名作としてはピアノ四重奏曲と五重奏曲が有ります。作品の出来栄えとしては五重奏曲のほうが上だとは思いますが、四重奏曲には何といってもあの絶美の第3楽章アンダンテ・カンタービレが有ります。その美しさは到底言葉に表わせないほどなのですが、しいて言えばこんな感じです。

秋の日の ヴィオロンのためいきの 身にしみて うら悲し (ヴェルレーヌ/上田 敏) 

この美しいメロディを耳にして心に響かない人がもしもおられるとすれば、それはシューマンの音楽に縁が無い、というよりも音楽に縁が無い方だと思います。実は大学時代に某国の皇太子殿下が愛好するのと同じ弦楽器を弾いていた僕は、この曲をどうしても自分で弾いてみたくなり、楽譜を購入してメンバーを集めて演奏したことが有ります。それもこれもこの第3楽章の旋律に魅せられたからに他なりません。主旋律は最初チェロに、次にヴァイオリン、静かに沈滞する中間部を経てから再びヴィオラにと何度も現れます。僕はこのメロディほどにあのヴェルレーヌの詩のイメージにぴったりと感じる曲は無いような気がします。

この曲は第3楽章が余りに素晴らしいので他の楽章はやや聞き劣りがしますが、このアンダンテ・カンタービレが有るだけで、不滅の名作だと断言出来るのです。この作品はそれほど多くの愛聴盤は有りませんが、飛び切り素晴らしい演奏が有りますので是非ご紹介します。

410_2 バリリ弦楽四重奏団員、イエルク・デムス(Pf)(1956年録音/MCAビクター盤) 有名なウエストミンスター録音の復刻の中でも特に価値の高い演奏の一つです。この演奏は昔LP盤で何度聴いたか分かりません。優秀なモノラル録音なので室内楽を楽しむには支障は全く有りません。元々それほどディスクの種類が多いとは言えないこの曲ですが、このバリリ盤がある為にそれを不満に感じた事も有りません。ややゆったりしたテンポですが、逆に落ち着いて聴くには最適です。デムスのピアノも同様です。それにしても第3楽章の美しさはどうでしょう。正にヴェルレーヌの詩をそのまま感じさせるような、ヴィオロンのためいきは白眉です。それ以外の言葉にはとてもなりません。

51s5gacgizl_ac_ ジュリアード弦楽四重奏団員、グレン・グールド(Pf)(1968年録音/SONY盤) これをLP盤で聴いたのはリリースされた数年後でしたが、当時はメカニカルで味気ない演奏のように思いました。今改めて聴いても確かに非常にカッチリとした造形感の強い演奏です。ドイツロマン派的な演奏とは言えません。しかし、3楽章などでは思いの丈を吐露するようにロマンティックに歌い上げています。ロバート・マンのヴァイオリンが何とも美しいです。続く終楽章は超快速で飛ばすアンサンブルの迫力が凄く、3楽章との対比ぶりが圧巻です。

51ipgjdbtel ボザール・トリオ、サミュエル・ローズ(Va)(1975年録音/フィリップス盤) ピアノのメナヘム・プレスラー以外のメンバーは時代とともに入れ替わったボザール・トリオですが、これは最も脂の乗りきっていた頃の録音です。カップリングされたクインテットには、躍動感の不足で今一つの印象を受けましたが、こちらのカルテットには、生命力や情熱が不足なく感じられます。そうなるとロマンの香りを一杯に漂わせて豊かに歌わせる演奏スタイルに強く惹きつけられます。第3楽章の沈み込む趣が何とも言えません。

Img_1038 ウイーン室内合奏団員、イエルク・デームス(Pf)(1980年録音/DENON盤) ウイーン・フィルの名コンサートマスターであったゲルハルト・ヘッツェルが主宰した室内楽団で、ヴィオラのシュトレングのみはバリリ四重奏団にも名を連ねていました。ですのでとても美しいシューマンを聴かせてくれます。但しヘッツェルは名うての名手ではありましたが、ウイーン出身で無いこともあり、往年のウイーン的な柔らかさや甘さは持っていません。従ってこの演奏全体のロマンティックな味わいとなると、バリリSQには到底及ぶものでは有りません。しかしどうしてもステレオ録音で四重奏曲とのカップリングを選ぶとすれば選択肢の一つには成ります。 

Cci00026schu01 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団員、ペーター・レーゼル(Pf)(1984年録音/シャルプラッテン盤) 名ヴァイリニストのカール・ズスケは東独でゲヴァントハウスSQの2ndVnから、ベルリンSQ(途中からズスケSQと名称変更)の1stVnとなり、以後再びゲヴァントハウスSQの第1Vnとなった人です。ドイツ音楽愛好家にはとても人気が有ります。この演奏は彼が1stVn時代の録音です。バリリSQと比べればずっとスマートに聞こえます。けれども誠実でしなやかさも持ちあわせる表現は、正統的なドイツの演奏として素晴らしいと思います。ウイーン・スタイルではなくドイツ・スタイルの演奏を一つと望まれる方にはとてもお薦めできます。

Schumann-81ki7t09ios_ac_sl1500_ エマーソン弦楽四重奏団員、メナヘム・プレスラー(Pf)(1993年録音/グラモフォン盤) エマーソンSQがピアノに大ベテランのメナヘム・プレスラーを迎えての四重奏と五重奏の録音です。彼らはヴァイオリンを第1と第2で、曲によって交替することで知られます。個人的にはユージン・ドラッカーの歌いまわしを好みますが、この四重奏ではフィリップ・ゼルツァーが弾いています。ところがドイツ・ロマンを感じさせるような情感溢れる歌わせ方が余りにも見事で認識を新たにします。3楽章もバリリに匹敵する美しさです。彼らのアンサンブルの優秀さに録音当時69歳のプレスラーも遜色なく合わせていますし、ロマンの香りが漂うピアノは本当に素敵です。バリリに代わり得る二曲の代表盤として充分にお奨めできます。

唯一つ心残りなのは、かのブッシュ四重奏団の録音が無いことです。戦前のドイツロマン派の最後の生き残りである偉大なヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュの主催するカルテットの真髄はベートーヴェン、ブラームス、シューマンなので、絶対にこの曲を演奏したはずなのですが、録音が有りません。ブッシュの弾くアンダンテ・カンタービレこそは、あのバリリをもってしても及び得ない、唯一無二のためいきの歌であったのではないかと想像してしまいます。

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