モーツァルト(室内楽)

2014年8月14日 (木)

モーツァルト 弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」 名盤 ~ハイドンに捧げた渾身の力作~

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Amazonでハイドンの弦楽四重奏曲のCDを検索すると、必ず出てくるのが、この「ハイドン・セット」です。ところが、これはハイドンの作品では無くて、モーツァルトの作品なのですね。

というのも、ハイドンの弦楽四重奏曲集「ロシア・セット」に感銘を受けたモーツァルトが、それに負けないような弦楽四重奏曲集を作曲することを決意して書き上げたのがこの「ハイドン・セット」です。普段は超人的な作曲の速さのモーツァルトですが、この6曲の連作を完成するのには3年余りの歳月を必要としました。極めて異例のことです。きっと『充実した作品を書きたい』という思い入れが特別に強かったからでしょう。正にモーツァルトの渾身の力作です。

連作の最後の作品「不協和音」を完成させたモーツァルトは、その直ぐ翌日にハイドンを自宅に招いて曲を試演披露しています。演奏にはモーツァルト自身もヴィオラで加わっていました。こうして全6曲を二日に分けてハイドンに聴かせ、のちに作品をハイドンに献呈したことが「ハイドン・セット」の名前の由来です。

ハイドンは作品を絶賛し、また大いに刺激を受けて晩年に向けて弦楽四重奏曲の傑作群を次々と書いてゆきます。一方モーツァルトも、その後更に「ホフマイスター」や「プロシア王・セット」という作品を書き上げます。正にウイーン古典派の二人の巨人が互いに刺激し合い進撃するさまは壮観ですね。

「ハイドン・セット」曲目

弦楽四重奏曲第14番ト長調K387
弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421
弦楽四重奏曲第16番ホ長調K428
弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458「狩り」
弦楽四重奏曲第18番イ長調K464
弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465「不協和音」

モーツァルトの力作、労作だけあってどれも優れた名曲ばかりです。但しそれが逆に彼の音楽が本来持つ『天衣無縫さ』を失っている感が無きにしも非ずです。例えばブラームスが長い年月をかけて完成させた交響曲第1番には、どうしても苦労の跡が伺えてしまい、傑作であるものの、或る種の息苦しさを感じるのと同じかもしれません。一気呵成に仕上げた作品のような”噴出すような勢い”が余り感じられません。けれどもそれが作品の価値を下げるということは無く、あくまでも作品から受ける印象です。
個人的には、第14、第15、第17番の3曲を特に好んではいます。

それでは僕の愛聴盤です。

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ズスケ弦楽四重奏団(1971-72年録音/Berlin Classics盤)
このカルテットを生で聴いたのは今から30年以上も昔のことですが(当時はベルリン弦楽四重奏団の名称)、彼らがベルリン国立歌劇場のメンバーであり、専門の四重奏団で無いのが信じられないほどに熟し切ったアンサンブルと音楽を聴かせていました。当時そのような団体はゲヴァントハウス四重奏団とウルブリヒ四重奏団ぐらいだったように記憶します(どれも旧東独勢ですね)。カール・ズスケ以下のメンバーの音はいずれも端正で、透明感のある美音でした。その分、音量は小さかった印象です。この録音でも音のイメージは生の美しい音そのままです。また、音楽を少しの誇張も無く、楽譜に忠実に演奏している点では最右翼に置かれると思います。ウイーンの団体の持つ小粋さや甘さこそ有りませんが、その代わりにほとばしる瑞々しさが得も言われぬ魅力です。このCDセットには「ホフマイスター」「プロシア・セット」も含まれています。録音の質もとても良く、音楽を心ゆくまで堪能できます。

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ジュリアード弦楽四重奏団(1977年録音/ソニー盤)
ジュリアードSQ二度目の「ハイドン・セット」です。初回の録音では完璧なアンサンブルが少々研ぎ澄まされ過ぎの印象で、ちょっと息苦しさを感じました。その点、二度目の録音では、音楽の感興の起伏が自然に感じられます。モーツァルト演奏としては過激とも思えるほどに表現力が豊かであり、各パートの雄弁さも相変わらずですが、全盛期の非情なまでのメカニカルさは感じられず、むしろゆとりとおおらかさが感じられるほどです。それは第1ヴァイオリンでリーダーのロバート・マンの音楽の変化であるのは間違いありません。個人的には総じて晩年のマンのロマンティシズムを加えて円熟した演奏の方を好んでいます。もちろんここにはウイーン的な甘さは微塵も有りませんが、純音楽的な演奏の魅力と面白さに満ち溢れています。それはモーツァルトがこのセットで目指したものと案外一致しているのかもしれません。

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アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1977-78年録音/TELDEC盤)
ウイーン・フィルを母体とするカルテットの演奏は他にも有りますが、僕が気に入っているのはアルバン・ベルクSQです。何といっても元ウイーン・フィルのコンサートマスターであるギュンター・ピヒラーの音楽性が素晴らしいことと他のメンバーも非常に優秀なことからです。彼らには新旧二種類の録音が有りますが、これは最初の録音です。アンサンブルは極上でもメカニカルさは感じられません。ピヒラーの歌い回しはウイーンの魅力に溢れ、柔らかくしなやかな音には適度の甘さも含まれていて、やはりウイーンの団体は良いなと改めて実感させられます。旧盤は表現が極めてオーソドックスで、安心してモーツァルトの音楽にじっくり浸ることが出来るのが特徴です。デッカ系のテルデック社の音質が非常に優秀な点もメリットです。明瞭さや残響のバランスなどは室内楽録音の見本と言って良いほどです。このCDセットには「ホフマイスター」「プロシア・セット」も含まれています。

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アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1987-90年録音/EMI盤)
アルバン・ベルクSQの二度目の録音です。この演奏は賛否両論ある様で、絶賛されているかと思えば、不思議と辛口の評価も見られます。個人的には良い演奏だと思っています。極めてウイーン的でオーソドックスだった旧盤と比べると、ウイーン的な情緒はそのままですが、ダイナミクスの巾が広がっていることと、表現の豊かさが各段に増しています。その結果としてロマンティシズムがかなり感じられます。彼らがEMIに録音したベートーヴェンでは表現意欲が過剰に思える場面が多くて必ずしも好みませんでしたが、モーツァルトではその欠点は感じられません。演奏の魅力から言えば、むしろ新盤を取りたいところなのですが、録音にエコーがかかり過ぎているのはEMIのいつもの悪い癖で、各パートの分離が明瞭で無いという問題があります。このCDセットにも「ホフマイスター」「プロシア・セット」が含まれています。

ということから、どのセットにも魅力が感じられるので絞り込みは難しいのですが、たった一つしか手元に置くことが出来ないとしたら、アルバン・ベルクSQのTELDEC盤を残すのではないでしょうか。

尚、補足として「狩り」の単独盤を一つだけ上げておきます。

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ウイーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団(1962年録音/DENON盤)
現在でもウエストミンスターの古いモノラル録音がとても人気の有るウイーン・コンツェルトハウスSQですが、1962年に上野の東京文化会館で日本コロムビアがステレオ録音した貴重な遺産の中の一つです。自分は現在でもアナログ盤で愛聴していますが、CDでも出ています。当然ながら演奏には古き良き時代ののんびりとしたウイーンを感じさせますが、第1楽章の中間部で、思い切りテンポを落としてロマンティックに歌わせるところなどは、余りの陶酔感に心を奪われてしまい言葉にすることも出来ないほどです。
残念ながら既に廃盤で中古でも高値を呼ぶようですが、廉価で見つけられた時は絶対のお勧めです。

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2014年8月 6日 (水)

モーツァルト クラリネット五重奏曲イ長調K.581 名盤

ようやくモーツァルトのクラリネット五重奏曲の登場です。
「これほどの名曲がどうしてブログ開始から6年も経つまで登場しなかったのか!」と問われそうですが、それはさておき早速記事に参りましょう。

Stadler1b モーツァルトが”ウイーンの最初のクラリネット名演奏家”と称賛されたアントン・シュタードラーと出会って、彼の為にあの傑作クラリネット協奏曲K622を贈ったことは有名ですが、この五重奏曲もやはりシュタードラーの為に書いた曲です。

楽器は独奏クラリネットに弦楽四重奏(第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)という編成で、曲の構成は以下の通りです。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 ラルゲット
第3楽章 メヌエット
第4楽章 アレグレット・コン・ヴァリジオーニ

特に充実した聴きどころは第1楽章と第4楽章ですが、第2楽章ラルゲットは真に素晴らしい演奏で聴いた場合には、それ以上に感動的だと思います。ただ、そういう演奏は極めて稀です。

この曲は、天国的で彼岸の境地の雰囲気を持つクラリネット協奏曲と比べると、ずっと現世的な美しさやロマンティシズムを感じさせます。この五重奏曲に影響を受けたブラームスも、同じ編成による一大傑作を書きましたが、あれこそは現世の人間感情そのものの映し絵でした。
それにしても、この二人の傑作はクラリネット五重奏曲に限らず、あらゆる室内楽曲における最上の名作の一つとして、ライバル関係にあるかもしれません。それに両曲ともクラリネットが主役であることには間違いありませんが、第1ヴァイオリンの役割が極めて重要な点でも共通しています。

この五重奏曲は協奏曲と同じようにシュタードラーの考案したバセット・クラリネット用に書かれたので、近年ではモーツァルト当時のバセット・クラリネットを研究・復元した楽器を使用する演奏家も増えています。

ということで、愛聴盤のご紹介です。まずはウイーンの演奏家から始めましょう。いずれもウイーン・フィルのメンバーから構成される団体ばかりです。

3198101343レオポルト・ウラッハ(Cl)、ウイーン・コンツェルトハウス四重奏団(1951年録音/ウエストミンスター盤) 往年のウイーンの名奏者ウラッハの演奏は昔から定評が有ります。アントン・カンパーのヴァイオリンともどもレトロで深い味わいが何とも魅力です。但し、カンパ―はややベタベタと歌い過ぎに感じられなくも無く、それはブラームスでは絶大な魅力となっていたのですが、モーツァルトでは必ずしも最適とは言い難いような気もします。オリジナルテープに起因するであろう音揺れが所々に見受けられるのもマイナスです。むしろウイーン・コンツェルトハウス四重奏団の演奏であれば、クラリネットのフリードリヒ・フックスはやや薄味ですが、1961年に日本で録音したステレオ録音盤を求めるのも手だと思います。

623アルフレート・ボスコフスキー(Cl)、ウイーン八重奏団(1963年録音/DECCA盤) ”小粋な”ウイーンのイメージに最も近い演奏です。兄貴ボスコフスキーのクラリネットは少しも深刻ぶらないところに惹かれるのですが、第1ヴァイオリンを弾くアントン・フィーツがまた最高です。この人ほど美しい音でウイーンの粋な情緒をさらりと、しかし味わい深く感じさせる奏者は中々他に居なかったように思います。全体的に小粋な分だけ、おおらかに聞こえるかもしれませんが大好きな演奏です。透明なデッカの録音は古さを少しも感じさせません。

Mozart_clarinet_quintetk581アルフレート・プリンツ(Cl)、ウイーン室内合奏団(1969年録音/
録音/ヴィーナスレコード盤) 執筆でご活躍されているプロデューサーの中野雄さんがトリオ・レコード時代に制作したウイーン・フィル団員による録音の中の白眉です。というのもここでは名手プリンツの演奏を聴くことが出来るのに加えて、第1ヴァイオリンを弾いているのがワルター・ウェラーです。よくぞこの共演が良質な録音で残されたものだと感謝に耐えません。庶民的な小粋さのアントン・フィーツに対して、貴族的な優美さのウェラーがまた最高です。それはプリンツや他のメンバーの演奏にも共通した特徴で、この両盤は何物にも代え難いウイーンの魅力に満ち溢れています。第2楽章の深みにおいて傑出しているのもこの演奏の長所です。

Mo4988001907848_1lアルフレート・プリンツ(Cl)、ウイーン室内合奏団(1973年録音/録音/DENON盤) この録音では、第1ヴァイオリンをゲルハルト・へッツェルが弾いています。この人は非常に優れたヴァイオリニストでしたが、ウイーン生まれでは無かった為に、先人たちが持っていたウイーンの小粋さにはやや欠けているように思います。豊かな表現力を聞かせる部分も有りますが、その点だけがこの曲に於いてはマイナスの要因です。プリンツや他のメンバーは素晴らしく、総合的な合奏体としては申し分ありませんが、第2楽章の深みはウェラー盤に及びません。

Mo41d0h3vdhxl__sl500_aa300_ペーター・シュミードル(Cl)、ウイーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団(1991年録音/PLATZ盤) これは現役のウイーン・フィル・メンバーですが、第1ヴァイオリンはライナー・キュッヘルが弾いています。キュッヘルのほうがへッツェルよりもウイーン風に感じますが、上手さは逆にへッツェル優位の感が有り、まずは互角というところです。クラリネットのシュミードルはプリンツと比べると風格に於いて僅かに及ばない気はしますが、やはり良い演奏です。全体的には僅差ながらもウイーン室内合奏団のほうが優れていると思います。

続いてはドイツの演奏家です。

M735504 カール・ライスター(Cl)、ウイーン弦楽四重奏団(1981年録音/カメラ―タ・トウキョウ盤) ドイツ生まれのライスターは同曲異録音が多いのが特徴ですが、この録音はウェルナー・ヒンク率いるウイーン弦楽四重奏団との演奏です。さすがにライスターは深みのある音で貫禄を感じさせます。この修行僧のように生真面目なライスターにはウイーンの奏者でも余り歌い崩さないヒンクが合うように思います。小粋さこそ余り感じさせませんが、柔らかい弦の音色がこの曲にはやはり適しています。強い個性には欠けますが、手堅さでは一頭抜きん出た演奏だと思います。第2楽章も素晴らしいです。

続いてはフランスの演奏家です。

Mo193フランソワ・エティエンヌ(Cl)、ヴェーグ弦楽四重奏団(1952年録音/ディスコフィル・フランセ原盤:グリーンドア出版盤) フランスの往年の名奏者エティエンヌの歴史的録音ですが、所有盤は知人のアナログ盤からデジタルコピーしたものです。市販でもグリーンドアから復刻盤が出ているので入手可能です。フランス式の音がこの曲に合うかどうかは好みの問題だと思いますが、ウイーンとはまた違ったパリの小粋さが中々の魅力です。ヴェーグも晩年のベートーヴェンの枯淡の境地の演奏とは異なり、花も実も持ち合わせています。並みのヴァイオリン奏者とは表現力の格の違いを感じさせます。

Mo4153568ジャック・ランスロ(Cl)、バルヒェット弦楽四重奏団(1959年録音/エラート盤) エティエンヌに続くフランスのクラリネットの大家ですが、何故か二人とも同郷以外の四重奏団との録音でした。ランスロはいかにも”粋なパリジャン”といった小股の切れ上がり方が好みの分かれるところでしょうが、同じフランス風ならエティエンヌの情緒感有るほうが好きです。バルヒェットもオールドファンに非常に人気が有りますが、個人的には特別強く惹かれるヴァイオリニストというわけではありません。

続いてはオランダの演奏家です。

Mo952ゲオルゲ・ピーターソン(Cl)、アルトゥール・グリュミオー他による弦楽四重奏団(1974年録音/フィリップス盤) 当時のコンセルトへボウ管の首席Gピーターソンとベルギー生まれのグリュミオーという、いわばベネルクス?の演奏です。さすがは名門コンセルトへボウの首席だけあって上手いクラリネットですが、グリュミオーがそれを食うほどの存在感を示しています。テンポは速めでフランスの奏者以上に小股の切れ上がった演奏ですが、音楽に”翳り”が感じられないのが難点です。明るいラテン系の演奏好きの人には好まれると思います。

更に続いては大西洋を渡りアメリカの演奏家です。

Mo1245250944デヴィッド・オッペンハイム(Cl)、ブダペスト弦楽四重奏団(1959年録音/CBS原盤:ソニー盤) CBSのプロデューサーでもあったオッペンハイムと本当に欧州からアメリカに渡ったブダペストSQとの共演です。オッペンハイムの音は軽く、明るい典型的なフランス風です。ブダペストSQは彼らのベートーヴェンのような厳しさは見られませんが、とても楷書的で明確に弾いています。にもかかわらず、ゆったりとしたテンポで音楽に余裕が有り、非常に豊かな情感を漂わせるあたりは流石だと言えます。

M51rtwmrz0lリチャード・ストルツマン(Cl)、東京カルテット(1990年録音/RCA盤) ストルツマンのクラリネットの音の色彩的変化と高い技術による変幻自在な歌い回しは正に天才的だと思います。ローカル的な特徴こそ有りませんが、純音楽的な魅力は計り知れません。この録音では第1ヴァイオリンを二代目のピーター・ウンジャンが弾いていますが、カナダ人とは思えない(失礼)、柔らかな音でしっとりとした演奏が素晴らしいです。これはローカルな味わいに人一倍こだわる自分を魅了する非ローカル的な名演奏だと思います。

ここからはバセット・クラリネットによる演奏になります。

M516ijzasnsl__sl500_aa300_ デイヴィッド・シフリン(バセットCl)、チェンバー・ミュージック・ノース・ウエスト(1984年録音/デロス盤) クリーヴランド管にも在籍した名奏者シフリンによるバセット・クラリネットを使用した先駆けの演奏です。さすがに低音域の音の威力に圧倒されます。けれどもこの演奏の魅力は第1ヴァイオリンを弾くカヴァフィアンに寄るところも大きいです。音は痩せていますが、ロマンティックで豊かな表現力が素晴らしいです。他の弦楽メンバーは力量に幾らか不足する感が有りますが、二人の演奏が他の欠点を補って余りあります。

Mo169デイヴィッド・シフリン(バセットCl)、エマーソン弦楽四重奏団(1997年録音/グラモフォン盤) シフリン二度目の録音ですが、エマーソンという最強の四重奏団との共演となりました。第1ヴァイオリンを名手ユージン・ドラッカーが弾くのもベストです。弦楽に関しては全員がセンスの塊ですし、これ以上完璧な演奏は不可能かもしれません。5人の織成す音が何とも立体的で立派であるのも驚きです。これこそは非ローカル的な純音楽的演奏としての正に最高峰だと思います。

最後はバセット・クラリネットと古楽器四重奏団による演奏です。

M51lccyjqsalエリック・ホープリッチ(バセットCl)、18世紀オーケストラ団員(1987年録音/フィリップス盤) アメリカのホープリッチはバセット・クラリネット研究の第一人者とも呼べる人で、このK581も既に4回もの録音を行なっています。この演奏は第1回目の録音ですが、モダン楽器をずっと聴いてきて、古楽器のノン・ヴィヴラート奏法による地味な音を聴くと実に新鮮さが感じられます。表現の「禁欲さ」がこの演奏の特徴だと思いますが、逆に「面白みが感じられない」という感想も生まれそうです。弦楽がやや弱いのもマイナスですが、協奏曲K622とのカップリングであるのは購入し易いと思います。

Mo10017チャールズ・ナイディック(バセットCl)、ラルキブデッリ(1992年録音/Vivarte原盤:ソニー盤) ナイディックもやはりアメリカの奏者です。バセット・クラリネットはどうもアメリカ優位の感が有りますね。その名手が古楽器アンサンブルの雄、ラルキブデッリと共演をしています。ホープリッチ盤に比べると表情づけがずっと豊かで、テンポの加減や付加された装飾音などがとても面白いのですが、それが”表現過多”に感じられるリスクも持ち合せています。第1楽章などはモダン楽器派以上に過激であり、アレグロ部の16分音符を前のめりに端折っているのには抵抗が有ります。どちらかいうと後半の第3楽章以降のほうが自然に愉しめます。

ということで、個人的にはウイーン・スタイルの演奏が最も好きで、中でもボスコフスキー/ウイーン八重奏団盤とプリンツ/ウイーン室内合奏団の1969年盤の二つが最高です。
続いてはライスター/ウイーンSQ盤も捨て難いですが、むしろ純音楽的な演奏としてシフリン/エマーソンSQ盤を取ります。
オール古楽器派の古雅な音にも大いに魅力が有り、ホープリッチ盤とナイディック盤は表現スタイルこそ正反対ですが、どちらも捨て難いです。
番外として、ウラッハ/ウイーン・コンツェルトハウスSQ盤はやはり外すことが出来ません。

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2014年7月26日 (土)

モーツァルト フルート四重奏曲集 名盤

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昔からとても好きで、良く聴いた曲がモーツァルトの4曲のフルート四重奏曲です。フルート四重奏といってもフルート4本で演奏するわけでは無く、フルートとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成です。

4曲とは具体的に次の通りです。

第1番ニ長調K285
第2番ト長調K285a
第3番ハ長調K285b
第4番イ長調K298

この四重奏曲も、モーツァルトが1777年にマンハイム=パリ旅行中に知り合った、外科医で裕福な音楽愛好家のドジャンから、2曲のフルート協奏曲と一緒に注文を受けたために作曲されました。但し、ドジャンのために書いたのは、K285、K285a、K285bの3曲で、最後のK298だけは10年近く後に書かれた曲です。ということにおおよそされてはいますが、作曲の経緯には幾らか不明な点が残されているようです。しかし、ムズカシイところが無く、理屈抜きで楽しめる(モーツァルトの音楽は元々そうなのですが)という点では最右翼の曲集の一つです。4曲では第1番ニ長調K285が抜きんでた傑作だと思いますが、とりわけ第3楽章ロンドの愉悦感と言ったらありません。僕がこの曲から連想するのはピアノ協奏曲の第23番K488の終楽章なのですが、両曲には”愉悦感”で相通じるものが有るように思います。

それでは僕の愛聴盤のご紹介です。

Mo952ウィリアム・ベネット(Fl)、グリュミオー・トリオ(1969年録音/フィリップス盤) イギリスの名フルート奏者ベネットがグリュミオー・トリオと共演した演奏です。アンサンブルは優れていますし、良い演奏だと思います。ただ、ベネットもグリュミオーも少々真面目過ぎる印象です。特にグリュミオーは協奏曲やソナタでの素晴らしさを期待すると少々物足り無く感じるかもしれません。小粒ながらもモーツァルトの音楽の素晴らしさをそれなりに出してはいるのですが・・・。

Mo1010234ヨハネス・ワルター(Fl)、ドレスデン・カンマー・ゾリスデン(1971年録音/オイロディスク盤) ワルター以下、全員がシュターツカペレ・ドレスデンの団員ですが、当時のオケのいぶし銀の音そのままの演奏です。ワルターの名人ぶりは流石ですが、ソリスト的に目立つような派手さは全く有りません。弦楽器の技術水準は室内楽としてはまずまずですが、アンサンブルとしての調和度が何しろ秀逸です。典雅さを絵にかいたような演奏で、例えてみれば、宮廷で演奏されるのに一番相応しいように思います。ルカ教会の録音なので、残響が多くオフ気味に聞こえるのが余計にそう感じさせます。

Mo12291459_4efc01d30ec40ウェルナー・トリップ(Fl)、ウイーン室内合奏団(1971年録音/ヴィーナスレコード盤) 第1番と第4番の2曲のみの録音ですが、これは執筆でもご活躍されているプロデューサーの中野雄さんがトリオ・レコード時代に制作されたウイーン・フィル団員による名録音のうちの一つです。あの頃に日本であの素晴らしい演奏が残されたこと自体が驚きですが、当時はLP盤で愛聴しました。現在ではCDが少々マイナー扱いなのが残念ですが、ウイーンの香りが一杯に漂う名演奏を聴くことが出来ます。この2曲では第1ヴァイオリンをゲルハルト・ヘッツェルが弾いています。

Mo_0562_thumbnailペーター・ルーカス・グラーフ(Fl)、ラウアー(Vn)、ヒルシュフェルト(Va)、ニッフェネッガー(Vc)(1970年代録音/クラーヴェス盤) グラーフの太い音は好きで、曲によっては同じスイスのニコレよりも好みました。この録音もLP盤で愛聴しました。弦楽はチューリッヒ・トーンハレ管の団員を中心に構成されていて、技術的な力量は多少劣りますが、全体にゆったり目の演奏で中々に温かく良い雰囲気を醸し出していて悪くありません。この曲の原点とも言える、素朴さや優しさを感じさせてくれる得難い魅力が有ります。

Mo521ジャン・ピエール・ランパル(Fl)、スターン(Vn)、アッカルド(Va)、ロストロポーヴィチ(VC)(1986年録音/ソニー盤) 夢のようなメンバーですが、何もここまで豪華で無くてもと思ってしまいます。けれでも演奏は流石に凄いです。ランパルのフルートはやはり王様の貫禄ですし、他のメンバーも凄いです。但し、スターンのヴァイオリンだけがモーツァルトの音楽にはそぐわない感じがします。何となく腕が余って逆に雑に弾いているような気がしてなりません。それが無ければ、もろ手を挙げて推薦盤にしたいのですが、演奏というのは難しいものです。

Mo754ペーター・ルーカス・グラーフ(Fl)、カルミナ四重奏団員(1988年録音/クラーヴェス盤) グラーフの二度目の録音は、カルミナSQとの共演となりました。旧盤よりもテンポは速くなっていますが、忙しなさは無く安定感が有ります。グラーフの名人芸は増々冴えていますが、それ以上にカルミナの上手さに唖然とします。アンサンブルが完璧で調和が取れていて、そのうえで各自が洒落っ気やセンスの良さに満ち溢れています。ここにはウイーンの甘さやパリの華やかさは見られませんが、モーツァルトの曲が持つ愉悦感を純音楽的に最上の形で表現し尽しています。

ということで、どの演奏にも特徴と魅力が有りますが、どれか一つと言われれば、僕はグラーフ/カルミナSQ盤に一番惹かれています。もっとも、トリップ/ウイーン室内合奏団の魅力はそれ以上で、もしも全曲録音してくれていたら、それをベストに上げることと思います。

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2014年7月17日 (木)

モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ集 名盤

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モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ」は、正確には「ヴァイオリン伴奏付きクラヴサンもしくはクラヴィーアのためのソナタ」です。貴族のお嬢様たちが、音楽教師のヴァイオリン伴奏に合わせてピアノを練習するために書かれた曲がほとんどです。
そのために、純粋な「ピアノ・ソナタ」と比べるとピアノのパートが易しく書かれていますし、曲そのものもそれほど凝った内容ではありません。にもかかわらず、とてもチャーミングな作品ばかりで、モーツァルティアーナにとってはやはり心惹かれるのですね。

これらの作品には第43番まで曲番号が付けられていますが、K100番以下の初期の作品の中には一部偽作が含まれています。ですので、一般的には第24番K296以降の作品が演奏されることがほとんどです。特にウイーンに移ってから書かれた第32番K376以降の作品は大半が三楽章構成であり楽曲も充実しています。

その中で、僕が魅力を感じている作品をざっと上げてみます。

第24番ハ長調K296
第25番 ト長調K301
第28番ホ短調K304
第34番変ロ長調K378
第35番 ト長調K379
第40番変ロ長調K454
第43番ヘ長調K547

その中でも飛びきり好きな曲と言えば、やはり第28番ホ短調K304ということになります。この曲に、最も”霊感”(インスピレーション)を感じるからです。曲全体を短調特有の苦悩や哀しみが覆っていますが、第2楽章中間部の静寂の中に射し込める微かな薄明かりは、ほんの束の間の幸福を想わせて涙を誘われずにいられません。

第34番変ロ長調K378にも、やはり霊感を感じます。第2楽章は、あのアインシュタインがヴァイオリンを弾いた録音が発見されたと話題になりましたが、実際は別の演奏家の録音であったようです。その真偽はともかくとしても、純粋無垢な美しさが心に浸み入る素晴らしい音楽です。
それに続く第35番ト長調K379も非常に魅力的ですね。

さて、僕の愛聴盤ですが、主要な曲を集めた選集から先にご紹介したいと思います。

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シモン・ゴールドベルク(Vn)、ラドゥ・ルプー(Pf)(1974年録音/DECCA盤)

CD4枚にソナタ16曲が収められたBOXセットです。親子ほどの齢の違いのあるコンビがロンドンで全曲演奏会を開いて大成功した直後に行われたレコーディングです。ゴールドベルクはSP時代にもリリー・クラウスとのコンビで録音を残しましたが、このルプーとの録音の方が気に入っていたようです。二人とも虚飾の無い端正な演奏家ですので、ギャラント風のスタイルとはだいぶ異なりますが、ゴールドベルクのしっとりと落ち着いた雰囲気が何とも魅力的です。この録音時65歳ですが、技巧的にも衰えは感じられません。もちろんルプーのピアノも地味ながらも底光りするような美しい音と演奏で、ゴールドベルクとは相性が抜群です。DECCAによる録音も優秀ですし、これはモーツァルティアンの為の最高の選集だと思います。

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カール・ズスケ(Vn)、ワルター・オルベルツ(Vn)(1967-1972年録音/edel盤)

CD5枚にソナタ18曲と小品3曲が収められたBOXセットです。K296以降のクラヴィーアとヴァイオリンのための作品をすべて網羅しているのがポイントです。二人とも旧東ドイツの演奏家らしく、どの曲に於いてもリズムや音符の処理が正確で、造形のしっかりとした演奏を聴かせます。ズスケの音は綺麗ですがやや細身で、もう少しふくよかさが有っても良いかなというところですが、かつて実演で聴いた音もやはり同様の印象でした。オルベルツは時にバロック的に聞こえるほど厳格な弾き方ですが、ズスケとはピタリと息が合っています。二人の演奏は真面目過ぎる印象が無きにしも非ずで、もう少し微笑みやウイーン的な甘さが欲しい気がします。ですので、何曲も連続して聴いていると幾らか飽きが感じられるかもしれません。何とも些細な不満ではありますが。録音は優れています。

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ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、カール・ゼーマン(Vn)(1953-1955年録音/グラモフォン盤)

CD3枚にソナタ13曲が収められたBOXセットです。曲目は少なめですが、K547以外の主要なソナタは網羅されています。録音年代から当然モノラルで幾らか古さは感じますが、音はヴァイオリンもピアノも明瞭です。なにしろシュナイダーハン以降、ウイーン出身の優れた独奏ヴァイオリニストがすっかり減ってしまったことからも、この録音は貴重です。全体の演奏は端正ながら、何気ない音型のあちらこちらにウイーンの甘さ、柔らかさを感じさせるのが本当に魅力的です。テンポは総じてゆったりとしているので現代の耳にはもたついて聞こえるかもしれませんが、これこそが鄙びたウイーン情緒であり味わいです。ウインナ・カフェを飲みながら聴くならば、やはりこの演奏でしょう!

続いては1枚もののご紹介です。

Mozartgruhaskil1アルトゥール・グリュミオー(Vn)、クララ・ハスキル(Pf)(1958年録音/フィリップス盤) これはもう定番中の定番ですのでいまさら何をいわんやですが、正に不滅の名盤です。古雅な趣のハスキルのピアノとギャラント風で小股の切れ上がったグリュミオーのヴァイオリンは一見合わなそうですが、実際はモーツァルトの音楽の微笑みと哀しみ、陰影の深さを他のどんな演奏家達よりも見事に描き出しています。テンポ感とフレージングもこれ以上無いほどに絶妙です。K304の第2楽章など、その余りの美しさに息もつけないほどです。唯一の不満は、ピアノの音が遠く感じられる録音バランスですが、素晴らしい演奏に聴き惚れているとそれも気にならなくなります。K301、K304、K376、K378の4曲が収められていて選曲もほぼベストです。

1196070809ヘンリック・シェリング(Vn)、イングリッド・ヘブラー(Pf)(1969-1972年録音/フィリップス盤) この二人はかなりの録音を残していてBOXでも出ていますが、僕のCDはK304、K376、K379、K454の収められた1枚ものです。選曲は悪くはありません。シェリングは三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)は最高なのですが、モーツァルトの演奏には微笑みや茶目っ気がやや不足するように思います。ズスケと同じように”真面目過ぎ”に感じられるのですね。その典型がK304で、もっと感情に溺れても良いのになぁと思います。ヘブラーも傾向は同じですが、シェリングほどは気になりません。逆に曲想にピタリと適して素晴らしいのはK379です。二人とも本当に美しく、潤いのある音を奏でているので残念でいますし、響きの柔らかい録音も優秀です。

6696473イツァーク・パールマン(Vn)、ダニエル・バレンボイム(Pf)(1984年録音/グラモフォン盤) このCDはオリジナルのLP盤そのままなので、K301、K302、K303、K304が収録されています。これ1枚だとちょっと曲目が片寄ります。二人の演奏はとてもロマンティックなもので、甘く表情豊かに歌わせています。といって様式を崩している訳では有りません。およそ神経質さが無く、おおらかで自由奔放な雰囲気なのが魅力です。どの曲も無条件で楽しめます。但し、大好きなK304の第2楽章が以外にあっさりとしていて物足りません。パールマンの音は乾いた印象ですが、とても美しいです。これを決して”白痴美”などと誤って評することなかれ。

51cyrims8l__sl500_aa300_オーギュスタン・デュメイ(Vn)、マリア・ジョアン・ピリス(Pf)(1990-1991年録音/グラモフォン盤) この演奏も人気が高いと思います。収録曲もK301、K304、K378、K379と、1枚ものではベストの選曲です。録音もずっと新しくなるので二人の楽器がとても艶やかな音で録れています。デュメイ、ピリスともに歌い回しや表情づけが非常に豊かであり、少なくともここに上げた演奏の中では最も大胆です。両者ともにセンスが良いのでとても楽しめます。但し、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタに清純さや純粋無垢な雰囲気を求めるとすると、この演奏は少々枠をはみ出していそうです。聴き様によってはある種の”あざとさ”を感じてしまうかもしれません。そこが好き嫌いの分かれ目です。

ということで、どれも魅力を感じる演奏ばかりですが、あえて選集、1枚ものからそれぞれたった一つ選ぶとすれば、迷うことなく選集はゴールドベルク&ルプー盤、1枚ものはグリュミオー&ハスキル盤です。特に後者はたった4曲でもベストに近い選曲ですし、奇跡的な名演奏なので、仮に選集、1枚もの問わず選ぶとしても、やはりこのディスクになります。この演奏のピアノの音に古めかしさを感じられる場合には、デュメイ&ピリス盤がお勧めできます。

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