ラフマニノフ(協奏曲)

2015年3月20日 (金)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ラザール・ベルマンの名盤

51bwzmb6oalラザール・ベルマン(ピアノ)、クラウディオ・アバド/ロンドン響(1976年録音/SONY盤)

ラフマニノフの代表作は何と言ってもピアノ協奏曲第2番。けれども聴き応えの点では第3番も少しも劣りません。第3番をメインに演奏するヴィルトゥオーソ・ピアニストも多いぐらいです。

この曲の愛聴盤は幾つも有って、ホロヴィッツ、ガヴリーロフ、アルゲリッチ、中村紘子、それにラフマニノフ本人の録音です。それに今回加わるのがラザール・ベルマンがアバド指揮ロンドン響のサポートで1976年にセッション録音したディスクです。

ロシアには昔から「幻の演奏家」という触れ込みで紹介される人が多かったですね。かつてはリヒテルもそう、このベルマンもそうでした。現在もグリゴリー・ソコロフなど少なくとも我が国では未だに「幻」の状態です。

ラザール・ベルマンは風貌が「森の熊さん」(「マッサン」なら森野熊虎??)なので、それまでのクラシック演奏家の神経質なイメージとは随分異なって見受けられました。しかし神経質に見えないのは演奏にも共通していて、例えば”病的なまでのデリカシー”のようなものは感じませんでした。テンポも基本的にイン・テンポを崩さないので、案外と武骨な印象を持つほどです。ですので個人的にはそれほど興味を持っていたピアニストでは無かったのです。この演奏に関しては、”アバドのロシア物”というのもさほど興味が有りませんでした。アバド本人は昔からロシア物が大好きですが、僕は申し訳ないけれど正直言って”ニセモノ”という偏見の目で(耳で?)見ていました。今でも基本的には変わりません。

それがどうして今頃このCDを聴いたのかと言えば、たまたま聴いた試聴で気に入ってしまったからです。
『あれっ、これはイイじゃないか。自分の耳はロバの耳だったのか!ヒヒ~ン!』そんな驚きです。

第1楽章はゆったりとしたイン・テンポで特にルバートを効かせることも無く、淡々と進みます。一見「ベルマンは曲への思い入れが希薄なのでは」とでも思ってしまいそうです。けれどもそれは間違いで、一点一画を曖昧にしない演奏が徐々に大きな造形感を生み出し、圧倒的なスケール感を感じさせてゆきます。このあたり、”ピアニストのジュリーニ”という印象を受けます。ロンドン響は必ずしもロシア風の歌い回しが出来る訳では在りませんが、楽壇の持つ音色は渋く暗く、この曲にうってつけです。これがもしもベルリン・フィルであればずっと明るい音になってしまい、余り向いていなかったと思います。
ピアノの気迫や激しさではホロヴィッツ、ガヴリーロフ、アルゲリッチの敵ではありませんが、広大なロシアの大地を想わせるこの演奏には惹き付けられます。派手さや明るさが乏しい分、ハリウッド的な印象を受けないのはむしろ好ましい気がします。カデンツァ後ではいじらしいほどに情感を湛えていて本当に素晴らしいです。

第2楽章も同様ですが、アバドも後年のようなくどさが無く、管弦楽の響きはベルマンのピアノと静かに溶け合って、遠い夜のしじまの様に感じられます。しかしそれは徐々に盛り上がってゆき、やがては愛の調べとしてエクスタシーに到達します。うーん、「逢いびき」!(←意味不明??)

第3楽章でもせせこましさが無く、大地にしっかりと立つ様な堂々とした風格を感じます。いわゆる「情熱的な演奏」とは異なりますが、さりとて冷めている訳でも何でもなく、聴き終えた後には「素晴らしい音楽を聴いた」という充実し切った余韻を残してくれます。

ということで、今後はしばらく棚から第一に取り出したくなる愛聴盤の座を占めそうです。ちなみにこのCDは2枚組で1979年のカーネギーホール・リサイタルのライブ録音がメインとなっていますが、そちらも中々に素晴らしいものです。

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2014年2月22日 (土)

”ロシアの夜” ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 エレーヌ・グリモー&クラウディオ・アバドの演奏(映像)

毎年冬になるとロシア音楽を聴くのが日課になる自分なのですが、今年はロシアでオリンピックが開かれていることもあって、テレビの競技観戦の合い間に例年にも増してよく聴いています。

昨日のフィギュア女子フリープログラムでの浅田真央さんの演技がテレビで繰り返し放送されていますが、そのたびに耳に入るのが使用されたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第1楽章です。ロシアの広大な大地風にもニューヨークの都会風にもどちらにも聞こえるこの曲は大好きですが、その季節は凍てつく真冬。今回の大会に最高の選曲だったのではないでしょうか。

ということで、もう一度この曲を聴きましょう。僕の好きなピアニストのエレーヌ・グリモーが、残念ながら今年の1月20日に亡くなってしまった名指揮者クラウディオ・アバドの伴奏指揮で弾いた演奏です。2008年のスイス・ルツェルン音楽祭で『ロシアン・ナイト(A Russian Night)』と題されたコンサートの中で演奏されたものです。DVD化もされています。

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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 名盤

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2013年1月19日 (土)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 エレーヌ・グリモー盤

正月気分も、とっくにどこへやら。「もーいーくつ寝るとー、おしょうがつぅ~♪」なんて歌うには、早過ぎて虚しくなりますね。(笑)

さて、今年のマニュフェストに”脱ブラームス”を掲げてはみたものの・・・、実はこっそりと聴いています(苦笑)。書きたいことも幾つか有るのですが、そこをぐっとこらえて、新特集は、これも毎年恒例の「冬のロシア音楽特集」です。

毎日厳しい寒さが続きますが、そんな真冬に聴くのに大好きな曲が、ラフマニノフのピアノ協奏曲です。通好みの聴き応えという点では第3番なのでしょうが、第2番の美しい旋律と深い浪漫の香りには効し難い魅力を感じます。

この曲は以前、「ピアノ協奏曲第2番 名盤 ~大人の浪漫~」で記事にしていますが、その後、愛聴盤に加わったのが、僕の大好きなエレーヌ・グリモー嬢が録音した演奏です。

Grimaud_rachエレーヌ・グリモー(独奏)、ウラディーミル・アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団(2000年録音/TELDEC盤)

もう10年以上も前の録音ですが、更にこの3年前に彼女はザンデルリンクの指揮で、あのブラームスのピアノ協奏曲第1番の素晴らしい録音を残しています。ですので、このとき既に彼女はピアニストとして完成の域に達しています。指揮をしているアシュケナージも、かつてピアニストとしてこの曲を得意にしていて、何度か録音をしています。であれば、この組み合わせに、期待して当然です。それでは、聴いた感想です。

冒頭の鐘の音を模倣したピアノは、それほど重々しくありません。むしろさりげないです。続いて入るオーケストラはよく歌われます。但しフィルハーモニア管にロシア的な土臭さは有りません。かといってハリウッド的な甘さも有りません。グリモーは幾らか速めにスイスイと弾いて行きますが、ちょっとした節回しや強弱に驚くほど多彩なニュアンスが込められています。集中せずに聴いていると、うっかり聞き流してしまいそうですが、じっくりと耳を傾けると本当に素晴らしいピアノです。典型は第2楽章冒頭でのオーケストラのバックにつけるアルペジオで、雄弁なことこの上ありません。もちろん主旋律に回ったときの歌い方のセンスの良さも抜群です。こんな弾き方はツィマーマンやキーシンでさえ果たして出来ていたかどうか。ああ、そういえばこのような演奏をした古いピアニストが居ましたっけ。名前はセルゲイ・ラフマニノフです。

第3楽章冒頭のG難度の連続和音も見事です。さすがに超人ガブリーロフほど軽々とは弾いていませんが、非常に切れが良く、聴きごたえが有ります。

ラフマニノフのこの曲の演奏は、深い浪漫の淵にどっぷりと沈み込むような演奏が多いですし、元々そういう曲ではあります。そこへゆくとグリモーの演奏は、単に沈み込むばかりでは無く、沈んだり浮き上がったりと、とにかく刻々と表情が変化します。にもかかわらず、アルゲリッチに時に感じる不安定さや気まぐれさは感じません。若い頃からこんな演奏が出来ていたとは、グリモーは生まれながらの真の天才だと思います。もっとも最近録音されたモーツァルトのK488などを聴くと、更に素晴らしい演奏家に成長を遂げていることが、よく分ります。
アシュケナージの指揮は、フィルハーモニア管の音色に余り魅力が感じられないものの、全体的によく歌わせていて満足できるレベルです。

この曲の、これまでの愛聴盤では、リヒテル盤は全盛期の素晴らしいテクニックによる力強いピアノと深い沈滞ぶりが魅力です。中村紘子盤はスヴェトラーノフ/ロシア国立響の音が、他に類例の無い素晴らしさなのですが、第2楽章以降のピアノがやや物足りないのが欠点でした。それに対して、グリモー盤は、意外なほどラフマニノフ自身のピアノに似ていますし、聴くほどに味わいが深まるというスルメのような演奏で、これから愛聴盤の一角を占めることになりそうです。

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2011年1月21日 (金)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30 名盤 ~ロシア音楽紀行~

早いもので大寒に入りました。ここまでくれば厳しい寒さももう少しの辛抱ですね。さて「暖炉にあたった気分でロシア音楽を聴きましょうシリーズ」も第5回です。僕が冬の季節にチャイコフスキーと並んで聴くのが好きなのはラフマニノフです。昨年末に「ピアノ協奏曲第2番 名盤」の記事を書きましたので、今回はその続きということでピアノ協奏曲第3番です。

Rachmaninov_2 (写真:左端から順にラフマニノフ、ウオルト・ディズニー、ホロヴィッツ)

ピアノ協奏曲第3番は、成功を収めたピアノ協奏曲第2番から8年後の1909年にニューヨークで初演されました。独奏はもちろんラフマニノフ本人です。曲の雰囲気は第2番とほぼ同じと言えますが、甘さがだいぶ減少して憂鬱と孤独な雰囲気が強まったように感じます。ロシア的な雰囲気もより強いように思います。ピアノ技術的には更に難易度が高まりましたので、腕前を披露する格好のレパートリーです。この曲はヴィルトゥオーゾが好んで演奏します。一般的には第2番のほうが人気は高いでしょうが、この第3番もラフマニノフ好きにはたまらない魅力が有ります。1楽章の憂鬱と孤独と激しい切迫感、2楽章の寂寥感、3楽章の情熱と迫力はいずれも魅力的で、やはりピアノ協奏曲の名作です。

それでは、僕の愛聴している演奏のご紹介です。

Rachmaninov_naxos_8110601_2 セルゲイ・ラフマニノフ独奏、オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1939年録音/NAXOS盤) 作曲者本人の演奏を聴くことができるというのは大変な参考になります。後年の演奏家がこの録音を聴かずに演奏することはまず考えれらません。ラフマニノフの弾くテンポは大変な快速なのですが、少しも性急に聞こえないのはさすがに自分の曲です。第2番の演奏と同じように、ロマンティックな部分での歌い回しもごく自然に心に浸みこんできます。伴奏指揮はオーマンディに変わったので幾らか甘さが控えめになりました。NAXOS盤のSP盤からの復刻は、やはり明確な音質です。

51rrh7w13hl_ac_ ウラディミール・ホロヴィッツ独奏、オーマンディ指RCAビクター響(1951年録音/RCA盤) ラフマニノフから「完璧に演奏する」と言われたホロヴィッツが残したセッション録音です。残念ながらモノラルですが、音は明瞭で管弦楽とのバランスも良く聴き易いです。ピアノの技巧の冴えやロマンティックな歌いまわしは素晴らしく、後年のライブ録音と比べても魅力の点ではひけを取りません。第2楽章にカットが入っていますが、これは作曲者自身も行っていたもので、それほど問題にはなりません。’78年のカーネギーライブに陶酔した方にはこちらもお勧めします。

133 ヴァン・クライバーン独奏、コンドラシン指揮モスクワ・フィル(1958年4月11日録音/テスタメント盤) これは、第1回チャイコフスキーコンクールで優勝した時の最終審査のライブです。録音は古いですが、ピアノの音は明瞭です。一発勝負の緊張感と気迫が伝わって来ます。ピアノの音や表情に力みが感じられないこともありませんが、ロマンティックな情緒表現には非常に高い才能を持っています。コンドラシンとモスクワ・フィルも素晴らしい演奏でアメリカの若者に応えようとしています。ここには国境も政治も関係の無い、音楽に生きる者たち同士の共感が溢れ返っていて感動を呼びます。(このディスクの詳細は下記の<関連記事>参照のこと)

71o6he7pz8l_ac_sl1200_ ウラジーミル・アシュケナージ独奏、プレヴィン指揮ロンドン響(1971年録音/DECCA盤) アシュケナージの最初の協奏曲全集に含まれます。美しいピアノの音で流れるように弾いていて、ヴィルトゥオーゾ的な打鍵の強さや迫力は有りません。指揮のプレヴィンも穏やかで美しい表現がピアノには合っていますが、結果としてラフマニノフの不健康な暗さが消え去り、ややムード的に聞こえてしまいます。ロシア的な荒々しさを求める向きには不向きですが、心地良く音楽を聴きたい場合には向いています。

51bwzmb6oal ラザール・ベルマン独奏、アバド指揮ロンドン響(1976年録音/SONY盤) ベルマンは熊さんのような風貌が印象的でしたが、それは演奏にも共通しています。第1楽章をゆったりとイン・テンポで淡々と進み、徐々に大きな造形感とスケール感を感じさせてゆきます。気迫や激しさは有りませんが、広大なロシアの大地を想わせます。派手さや明るさが乏しい分、ハリウッド的な印象を受けません。アバドは管弦楽をピアノと上手く溶けあわせています。(このディスクの詳細は下記の<関連記事>参照のこと)

51huektks9l__ac_ ウラディミール・ホロヴィッツ独奏、オーマンディ指揮ニューヨーク・フィル(1978年録音/RCA盤) これはカーネギーホールで開かれたホロヴィッツのアメリカ・デビュー50周年記念コンサートのライブ演奏です。かつてラフマニノフ自身と協奏曲共演も務めたオーマンディが珍しくニューヨーク・フィルを指揮して管弦楽伴奏を務めて華を添えています。当時73歳のホロヴィッツの打鍵は非常に切れが有り力強く、とてもその年齢が信じられません。1楽章や3楽章の迫力などは相当に凄まじく圧倒されます。録音は残響が少ないもののピアノの音は明瞭ですし、ライブの臨場感が充分に味わえます。1951年のモノラル盤に比べれば雲泥の差です。これは単に記録としてのみでなく、真に素晴らしい演奏遺産です。

Cci00014b マルタ・アルゲリッチ独奏、シャイー指揮ベルリン放送響(1982年録音/フィリップス盤) ベルリンでのライブ演奏です。1楽章は遅めにゆったりと開始されます。デリカシーに溢れた歌いまわしに非常に魅了されます。感情の大きな波が徐々に高まってゆく表現が素晴らしいです。一方、フォルテ部分ではロシア人ピアニストにも負けないほどの豪快さで、女性でこれだけ力強く弾ける人は他にはまず居ないでしょう。シャイーの伴奏指揮もロシア的ともアメリカ的とも違いますが、ロマンティックな情緒に富んでいてとても美しいです。

61wkwfpvyhl_ac_sl1200_ ウラジーミル・アシュケナージ独奏、ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1984年録音/DECCA盤) アシュケナージの二度目の協奏曲全集からです。ピアノの音の美しさは変わりませんが、力強さが増したのと、ロマンティックな表情付けがより豊かになった印象を受けます。コンセルトへボウの音の厚みと上手さが唖然とするほど素晴らしく、ヨーロッパ的でほの暗い音色はアメリカの団体のハリウッド的な明るい音とは大きく異なります。ハイティンクの指揮もゆったりとスケールが大きく広がりが有り素晴らしいです。この曲に於いては旧盤よりもずっと優れています。

Eresco_rachmaninov ヴィクトール・エレスコ独奏、プロヴァトロフ指揮ソヴィエト国立響(1984年録音/メロディア盤) エレスコの録音したピアノ協奏曲全集の中の演奏です。テクニック的にも不満はありませんし、デリカシーにも富んだ良い演奏です。1楽章のテンポは速めでラフマニノフ並みですが性急な感じは有りません。2楽章はロマンティックな味わいがとても良いです。3楽章はゆったりと構えていて、興奮よりは味わい重視という印象です。指揮もオケもロシア勢によるロシア的な土の香りと哀愁の味が濃く、アメリカの都会的な雰囲気は薄目です。

51lsgj7ocl__sl500_aa300_ 中村紘子独奏、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響(1985年録音/SONY盤) 同じコンビのピアノ協奏曲第2番のCDは僕の愛聴盤ですが、モスクワ録音の第3番も素晴らしい演奏です。スヴェトラーノフがこの人にしては速めのテンポで比較的淡々と演奏している印象ですが、それでもオーケストラから滲み出るロシアの香りは充分です。中村紘子のピアノはオーソドックスなもので、テクニックにも不足しませんし、歌のセンスや力強さにも不満は有りません。録音も良いので、ニュートラルな演奏としてお薦めすることが出来ます。

764 アンドレイ・ガヴリーロフ独奏、ムーティ指揮フィラデルフィア管(1986年録音/EMI盤) 明るくゴージャスな響きのフィラデルフィア管をムーティが歌わせると、まるでハリウッドの映画音楽みたいです。ここにはロシアの土の香りは全く有りません。ガヴリーロフは冒頭はゆっくり入ってきますが、徐々に高揚してゆき、中間部の両手で和音を叩きつける部分は驚異的な高速で凄まじい迫力をもって弾き切ります。ここは思わず鳥肌が立ちます。ですが一転して2楽章のようにデリカシー溢れる部分も実に見事です。そして3楽章のピアノとオケのからみの迫力の凄いこと。ここまで徹底されると脱帽です。

1599584240_front ニコライ・ルガンスキー独奏、オラモ指揮バーミンガム市響(2003年録音/ワーナーミュージック盤) ロシア生まれのルガンスキーは打鍵が明瞭で力強さも有り、テクニックが素晴らしい上に歌いまわしのスケールが大きく、加えてロマンティシズムも豊かという、正にラフマニノフ弾きと呼べる名手です。指揮のオラモもここではオーケストラをピアノに的確に合わせていて素晴らしいです。特に第2楽章から終楽章にかけてなど堂々たる演奏です。このディスクは録音が優秀なのもプラスですし、総合的に確実に上位を争う名盤だと思います。

81ukkasdl_ac_sl1500_ カティア・ブニアティシュヴィリ独奏、パーヴォ・ヤルヴィ指揮チェコ・フィル(2016年録音/SONY盤) 新世代のピアニストの中でも人気実力共に高い彼女の2番&3番のディスクで、テクニックに関しては申し分ありませんが、適度なロマンティシズムと閃きを持ち、刻々と表情が変化してゆくのが素晴らしいです。ヤルヴィも自在に歌わせながらもピアノを上手に引き立てる手綱さばきは実に見事です。終楽章後半のたたみ掛ける迫力も凄いです。チェコ・フィルの持つ音色はほの暗いのでこの曲にとても適しています。録音に関しては2番よりも良く録れている気がします。

以上の中で凄いと思うのは、ガヴリーロフ/ムーティ盤で、ピアノの余りの凄まじさとオーケストラのゴージャスな音と表現力が有無を言わせません。しかしピアノとオーケストラの両方がバランス良く、音楽的にも優れるアシュケナージ/ハイティンク盤、ルガンスキー/オラモ盤、ブニアティシュヴィリ/ヤルヴィ盤と激戦で、いずれもトップを狙える名盤です。また、デリカシー溢れるニュアンスが抜群のアルゲリッチ/シャイー盤やオーソドックスでロシアの香りに溢れる中村紘子/スヴェトラーノフ盤にも惹かれます。
もちろんラフマニノフ本人とホロヴィツのいずれもオーマンディとの録音は歴史に残る不滅の名盤と言えます。

<補足>
クライバーン/コンドラシン盤、ベルマン/アバド盤、アシュケナージ/プレヴィン盤、アシュケナージ/ハイティンク盤、中村紘子/スヴェトラーノフ盤、ルガンスキー/オラモ盤、ブニアティシュヴィリ/ヤルヴィ盤をあとから加筆しました。

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第1回チャイコフスキー・コンクール・ライブ ヴァン・クラィバーン 

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2010年12月22日 (水)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18 名盤 ~大人の浪漫~

602pxsergei_rachmaninoff_1910s

今年も年の瀬となり、すっかり寒くなりました。不景気で不安定な世の中ですので、冷たい風が余計に身に沁みてきます。街角をコートの襟を立てて足早に歩くサラリーマンの行きゆく姿を見ては、我が身が映し出される思いです。そんな時に頭の中に響いてくる音楽は何だと思いますか。えっ、ジングルベル!? それは~商店街のスピーカーから流れるBGMでしょーに!(笑) 
実はラフマニノフなんですね。それもピアノ協奏曲第2番。第3番の時も有りますが、やはり2番です。感傷的でほの暗く甘い曲のイメージが凍てつく街角にとても似合います。もっともラフマニノフがこの曲を作曲したのはサンクトペテルブルクを拠点にヨーロッパを移動していた頃ですので、ロシアの自然にヨーロッパの街の雰囲気が混じり合って曲が出来たかのような印象です。彼は心に自然に浮かんでくるメロディをそのまま曲にしたと語っていたそうです。何しろリストと並ぶ、歴史に残る超絶技巧ピアニストですので技術的には困難を極めますが、曲想そのものは伝統的なロマン派の音楽です。

この曲はロマンティックなメロディの名曲ですので、古い映画によくBGMとして使用されました。一番有名なのは、やはり名匠デビット・リーン監督の「逢いびき」でしょう。既婚者同士の男女がお互いに惹かれ合って、やがて別れるというストーリーですが、モノクロのスクリーンのバックに流れるこの曲が何とも情緒を醸し出していて素敵でした。映画を見たのはまだ若いころでしたが、「逢いびき」というものにとても憧れたものです。

以前はラフマニノフの曲を聴いていると、「何だか古いハリウッド映画のイメージだなぁ」と思っていたのですが、それは実は逆ですね。古い映画音楽がロマンティックなラフマニノフの音楽を真似していたのですね。ですので、彼の音楽はロシア風にも聞こえるし、古き良き時代のハリウッド映画風にも聞こえます。どちらにしても、これは大人の浪漫の曲ですね。

出来ればこの曲は大きな邸宅の居間の暖炉の前でくつろいで、ウイスキーグラスでも傾けながら聴きたいものです。音楽に陶酔して、つぶやく言葉はと言えば、「う~ん、ラフマニノフ!」 ところが現実の居住空間はそうではありません。でも、つぶやく言葉は同じです。

さて、僕のこの曲の愛聴盤です。この曲ばかりはどの演奏を耳にしても陶酔させられますけれど。

Rachmaninov_naxos_8110601_2 セルゲイ・ラフマニノフ独奏、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管(1929年録音/NAXOS盤) 何と言っても作曲者自身の演奏が聴けるのですから、この曲の原点を知ることができます。テンポ自体は速めですが、自由自在に緩急をつけてロマンティックに歌い込みます。さすがに本人ですから大きなルバートが実に自然で心に浸みこんできます。オーケストラの甘いポルタメントのかかった音も懐かしさで一杯でただただうっとりです。本家のRCAからも復刻盤が出ていますが、僕はNAXOS盤で聴いています。初版SP盤からの復刻なのでピアノの音に輝きが有り、とてもこの年代とは思えない良い音質です。

Rktr スヴャトスラフ・リヒテル独奏、ヴィスロツキ指揮ワルシャワ・フィル(1959年録音/グラモフォン盤) リヒテルというピアニストは一筋縄ではいかない人で、物凄く繊細な演奏をしたかと思えば、デリカシーの欠如した演奏をしたりもします。ですがこの演奏は1、2を争うほどのベストフォームです。重く底光りするような音は話に聞くラフマニノフのようですし、1楽章の驚くほど遅いテンポで沈みこんで行くやるせなさはたまりません。2楽章の暗い浪漫の香りもまた最高です。3楽章は速い部分ではメリハリが効いていますが、一転してゆったりと歌う部分では体が宙に浮くかのような甘さを見せます。うーん、これぞラフマニノフ以上のラフマニノフ!ワルシャワ・フィルも良いのですが、録音でやや音が古めかしく感じます。ややマイナスです。

81zvcovul9l_ac_sl1500_ ウラジーミル・アシュケナージ独奏、コンドラシン指揮モスクワ・フィル(1963年録音/DECCA盤) アシュケナージがチャイコフスキーコンクールで1位となった1961年のすぐ後の録音です。当時まだ26歳の若さでしたが、演奏の完成度の高さは驚くほどです。元々この人はスマートなピアノで、大見えを切るような表情過多な弾き方はしていませんが、それでも同郷のラフマニノフですので、そこはかとなくロシアの香りが漂います。共演するコンドラシンとモスクワ・フィルも彼らとしては手堅くまとめながらも、ロシアの重く暗い音を響かせて非常に素晴らしいです。

71o6he7pz8l_ac_sl1200_ ウラジーミル・アシュケナージ独奏、プレヴィン指揮ロンドン響(1971年録音/DECCA盤) アシュケナージはチャイコフスキーの1番は20代で一度録音して以来再録音をしませんでした。しかしラフマニノフは更に全集を2度録音します。コンドラシン盤と比べると緩急の巾が広がり円熟を感じます。指揮のプレヴィンはロシア音楽を好みますが、表現は穏やかで美しいものの少々ムード的に聞こえます。ロンドン響はもちろんロシアの楽団と比べると馬力不足なのは仕方ありません。従ってコンドラシン盤とは一長一短です。

Cci00013b アルトゥール・ルービンシュタイン独奏、オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1971年録音/RCA盤) ルービンシュタインにはライナー伴奏の旧盤も有り、テクニック的には申し分無いのですが、この曲のロマンティックな味わいを堪能させてくれる点では新盤がずっと上です。オーマンディはラフマニノフの伴奏も務めたほどなので音楽を知り尽くしています。フィラデルフィア管の音も非常に美しく、この曲にうってつけです。この演奏はロシアの雰囲気よりも、都会的な浪漫の香りで聴かせるタイプですが、その方向では代表盤と言って良いと思います。

41bzqilgtvl_ac_ アレクシス・ワイセンベルク独奏、カラヤン指揮ベルリン・フィル(1972年録音/EMI盤) ワイセンベルクのピアノは決して悪く有りませんが、美しい旋律の時に往々にして伴奏系アルペッジオを必要以上に強調する癖が(解釈なのでしょうが)有り、それに旋律が隠れてしまう欠点が有ります。カラヤンの指揮は例によってフォルテで「どうだ!」とばかりに派手に強奏させるのがいただけません。録音は同時代のDECCA録音と比べるとパリッとしません。総合的にも余り魅力を感じないディスクです。

61wkwfpvyhl_ac_sl1200_ ウラジーミル・アシュケナージ独奏、ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1984年録音/DECCA盤) DECCAへの二度目の全集録音からです。アシュケナージのピアノそのものは旧盤と大きくは変わりません。際立つのはコンセルとへボウの音の厚みと上手さです。ヨーロッパ的ですがほの暗い上品な音色は魅力的です。指揮がハイティンクの影響か、プレヴィン盤のような緩急の巾は感じず、一貫してゆったりとしています。アシュケナージがDECCAに録音した三種類はどれも甲乙付け難いところです。

Eresco_rachmaninov ヴィクトール・エレスコ独奏、プロヴァトロフ指揮ソヴィエト国立響(1984年録音/メロディア盤) エレスコはロン・ティボー・コンクールで優勝していますが日本では無名でしょう。これは本国で録音した全集の中の1曲です。指揮もオケもロシア勢なのでフォルテ部分の荒々しさが魅力です。うーん、ロシア! けれども静かに沈滞する部分ではしっかりとロシアの憂鬱を感じさせてくれます。ハリウッド風の甘さは無いですが、ラフマニノフがロシア時代に書いた曲だということを改めて認識させてくれます。エレスコのピアノは繊細さは有りますが、先輩のリヒテルと比べるとスケールの大きさではとても敵いません。

4108080443 エフゲニ・キーシン独奏、ゲルギエフ指揮ロンドン響(1988年録音/RCA盤) 神童キーシンが17歳のときの録音です。おいおい17歳がこんな大人の浪漫の曲を演奏するなよー、と言いたくなります。打鍵は底光りするようなものでは有りませんが、やはり美しいです。1楽章は何となく健康的で退廃的な気分に欠けるかなぁ、と聴いているといつの間にか沈滞した気分になっていて中々中々。2楽章では深く静かに浪漫を奏でます。キミ、ほんとに17歳?やはり神童だ~!意外に物足りないのがゲルギエフです。3楽章などはもっとたっぷり歌わせて欲しいと思いました。

764 アンドレイ・ガヴリーロフ独奏、ムーティ指揮フィラデルフィア管(1989年録音/EMI盤) ロシアではメジャーなガヴリーロフも日本では人気が今一つのようですが、正統ロシアのピアニストとしての実力者です。この演奏はスケールの大きなピアノとフィラデルフィアのゴージャスな響きとが相まって、曲の恰幅が一回りもニ回りも大きくなった印象です。それでいて2楽章の沈滞する雰囲気も見事です。テクニックも凄いですし、パワーとデリカシーを併せ持つ素晴らしい演奏だと思います。

Racci00015 中村紘子独奏、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響(1990年録音/SONY盤) チャイコフスキーの協奏曲でも愛聴盤としてご紹介しましたが、カップリングされたラフマニノフも実に素晴らしいです。一番の理由は晩年のスヴェトラーノフ/ロシア国立響の重く分厚い音にあります。ハリウッドくそくらえ、この曲はロシア音楽なんだと言わぬばかりに荒涼たるシベリア大地を思わせる豪快かつ情緒たっぷりの演奏です。これを聴くとこの曲が「目からうろこ」状態になること請け合いです。中村紘子のピアノも大健闘していて豊かな表情が大変素晴らしいです。

Grimaud_rach エレーヌ・グリモー独奏、アシュケナージ指揮フィルハーモニア管(2000年録音/TELDEC盤) グリモーの若い頃の録音ですが、アシュケナージが今度は指揮者としてサポートしています。グリモーは速めに颯爽と弾いて行きますが、ちょっとした節回しや強弱に驚くほど多彩なニュアンスが有ります。じっくりと耳を傾けると本当に素晴らしいピアノです。管弦楽のバックにつけるアルペジオは雄弁、主旋律に回ったときの歌い方のセンスは抜群。そういえばこのような古い名ピアニストが居ました。ラフマニノフです。フィルハーモニア管には音色に余り魅力が感じられませんが、アシュケナージは全体的によく歌わせていて満足できるレベルです。(このCDの詳細は<関連記事>を参照のこと)

018 クリスティアン・ツィマーマン独奏、小澤征爾指揮ボストン響(2000年録音/グラモフォン盤) 宇野功芳先生が最近一押しの演奏です。でもどうも録音バランスが気になります。ピアノが常に前に出ていて、オーケストラの音が引っ込んでいますが、この曲の実演では必ずピアノがオケに埋もれるので、これはあり得ません。スタジオ録音なので音量のバランスを変えるのは良いとしても、これでは「オケ伴奏つきのピアノ独奏曲」です。ピアノが常に目立ちすぎて少々煩わしく感じます。ツィマーマンは、もちろん非常に上手く繊細で深い詩情も有りますし、小澤さんの指揮もやはり繊細ですが、ロシアの荒々しい雰囲気は希薄です。

41ckbekv7wl_ac_ ニコライ・ルガンスキー独奏、オラモ指揮バーミンガム市響(2005年録音/ワーナーミュージック盤) ルガンスキーは打鍵が明瞭でテクニックが素晴らしい上に、歌いまわしのスケールが大きく、ロマンティシズムも豊かで、ラフマニノフにはおよそ申し分が有りません。さすがはロシアの名手です。指揮のオラモはオーケストラを絶妙に合わせ美しく歌わせていますが、幾らか大人し過ぎるような気はします。しかしこのディスクは録音が優秀なのがプラスですし、総合的には上位に食い込むと思います。

81ukkasdl_ac_sl1500_ カティア・ブニアティシュヴィリ独奏、パーヴォ・ヤルヴィ指揮チェコ・フィル(2016年録音/SONY盤) 新世代のピアニストの中でも人気実力共に高い彼女の2番&3番のディスクで、テクニックに関しては申し分ありませんが、同時に適度なロマンティシズムと閃きが感じられて好きです。彼女に寵愛の厚いPヤルヴィもピアノを引き立てるようにバランスの取れたサポートをしていて好感が持てます。チェコ・フィルのほの暗い音色もその解釈に適していてとても良いです。ロシア調やハリウッド調がベタベタして嫌だという方にはお勧め出来ます。録音に関しては新しい割には普通です。

ということで僕のフェイヴァリットは、ピアノが何しろ素晴らしいリヒテル/ヴィスロツキ盤ですが、良く聴くのはスヴェトラーノフの指揮するオーケストラが最高で、ピアノも大健闘している中村紘子盤です。更にはルービンシュタイン/オーマンディ盤、ガヴリーロフ/ムーティ盤、グリモー/アシュケナージ盤、ルガンスキー/オラモ盤も上げたいです。もちろんラフマニノフ本人の演奏が別格なのは言うまでもありません。

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