ベートーヴェン(室内楽)

2020年11月16日 (月)

ベートーヴェン チェロ・ソナタ第3番 イ長調Op.69 名盤

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ベートーヴェンが器楽曲のジャンルで最も情熱を注いだのが32曲のピアノソナタ、そして16曲の弦楽四重奏曲だというのは紛れもない事実ですが、続いてはヴァイオリンソナタを全部で10曲書き上げています。それに比べればチェロソナタの5曲というのは決して多くは有りません。

しかし、チェロソナタは初期の作品5の第1番と第2番、中期の作品69の第3番、後期の作品102の第4番と第5番と、それぞれの時代の特徴や形式を代表するような傑作を残しています。ですので比較的初期に作品が集中しているヴァイオリンソナタ以上にベートーヴェンの作風の進化を示しているように思います。

5曲のうち、最も良く知られていて一際人気の高いのは作品69の第3番ですが、作品5の2曲の親しみやすい魅力にも大いに惹かれます。一方で作品102の2曲には後期に見られるある種の理屈っぽさが感じられる為に、いつでも楽しく聴けるという訳には行きません。

なにはともあれ第3番は中期の"傑作の森"において「運命」「田園」「皇帝」などと共に書かれましたので、演奏時間こそ20分ちょっとと比較的短めながらもおよそ内容に無駄が無く、凝縮しきった大変な傑作です。

ベートーヴェンが様々な曲で試みたように、ここでもまたチェロはピアノと対等な役割を担っています。それ以前のチェロソナタは、実質「チェロ伴奏付きのピアノソナタ」でした。
この曲のチェロ奏法は格段に高度な技術を求められるようになっていて、低音から高音まで広い音域が要求され、ピアノと時には寄り添い、時には渡り合い、かつ豊かに歌い上げなければなりません。

曲は三楽章構成です。

第1楽章 アレグロ イ長調。2分の2拍子。
冒頭のチェロの勇壮な第1主題を聴いただけで一瞬にして惹き込まれてしまいます。展開部に入っても、チェロとピアノの絡み合いが息つく間を与えません。曲は更に盛り上がってフィナーレに突入します。

第2楽章 スケルツォ、アレグロモルト イ短調。4分の3拍子。
チェロとピアノ共に鋭いリズムで切り裂くように奏でる精悍なスケルツォで大変に魅力的です。

第3楽章 アダージオ・カンタービレ-アレグロ・ヴィヴァーチェ
大らかな序奏部に始まり簡潔に終えると、直ぐに快活なアレグロに入り、音楽が疾走する中でチェロが優美な主題を大きく歌い上げます。これぞ正に『歌うアレグロ』の真骨頂ですが、このように勇壮でいながらも優美さを持つ音楽というのはベートーヴェンでなければちょっと書けません。聴き惚れているうちにあっという間にコーダに入り、チェロとピアノが白熱したまま堂々と曲が終わります。

CDを購入される際には、2枚のCDにまず5曲全てが収められていますので、もし好きなチェリストが全集を出して入れば、それを求められると良いと思います。そうでなければ第1番から第3番の1枚もの、あるいは第3番から第5番(このパターンは多いです)の1枚ものを求められれば宜しいです。

ということで愛聴盤のご紹介です。

028945301327 ピエール・フルニエ(Vc)、ヴィルヘルム・ケンプ(Pf)(1965年録音/グラモフォン盤) パリのプレイエル・ザールで行われたコンサートの全曲ライブ録音です。フルニエの素晴らしいテクニックと美しい音色が臨場感ある優れた録音で捉えられていて、共演するケンプのピアノも素晴らしく、両者による古典的な造形性を保つ極上の名演奏となっています。ライブでありながら演奏の完成度の高さは驚くほどで、これをリファレンスにするのには何の抵抗も有りません。第3番以外の曲も全て名演ですし、チェロとピアノの為の3曲の変奏曲作品も含まれていますので、これは是非とも全曲盤を座右に置かれて聴かれるべきです。

Bee-91m1jsqhll_ac_sl1500_ ジャクリーヌ・デュプレ(Vc)、ダニエル・バレンボイム(Pf)(1970年録音/EMI盤)この全曲のセッション録音が行われた当時、デュプレ25歳、バレンボイム28歳という若さでしたが両者の才能が溢れ出た素晴らしい演奏です。テンポは幾らかゆったり気味で、豊かな表情でスケール大きく歌い上げるデュプレのチェロがとにかく魅力的ですが、バレンボイムのサポートも不満有りません。古典的な造形性をはみ出しているわけでも何でもありませんが、やがて訪れるロマン派への憧憬が感じられます。リファレンスとしての完成度においてはフルニエに一日の長が有りますが、こちらもまた聴かれて損のない演奏だと思います。

Cla110616142 ダニール・シャフラン(Vc)、アントン・ギンズブルグ(Pf)(1971年録音/Venezia盤) シャフランはロストロポーヴィチと同時代の旧ソ連を代表する名チェリストで、1949年のブダペスト、1950年のプラハの二つのコンクールでどちらもロストロポーヴィチと共に優勝を分け合っていることからも実力が計り知れます。ヨーロッパやアメリカ、日本へもツアーを行い活躍しましたが、ロストロポーヴィチほど一般の知名度の高さは有りません。けれども名器アマティの太い低音と美しい高音で表情豊かに歌わせた、このスケール大きく素晴らしいベートーヴェンを聴きさえすれば誰しもが魅了されることと思います。ピアノのギンズブルグも優秀です。この全曲CDはロシアのマスターテープをリマスターしたものですので音は良いですし、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲と組み合わされているのでお勧めなのですが、残念なことに既に廃盤ですので入手は難しいかもしれません。

Bee-celo ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)(1961年録音/フィリップス盤) もちろんこの曲でスラヴァの演奏を外すことは出来ません。フルニエ盤と双璧のベストセラーとなったディスクです。もっとも私は第3番以降しか持っていませんが、出来れば全曲盤で入手されると良いと思います。チェロとピアノが対等に渡り合うという点ではこの二人以上の組み合わせは無いかもしれません。正にがっぷり四つの力比べをしている感が有ります。随所にみられる激しい音のアタックは、さながら対決をしているかのようで、「優雅さ」よりは「真剣勝負」の印象が強いです。ですので聴き手によっては幾らか好みが分かれるかもしれません。

Bee-61hf0zvxagl_ac_ パブロ・カザルス(Vc)、ルドルフ・ゼルキン(Pf)(1953年録音/CBS盤) もうひとつは大巨匠カザルスのモノラル録音で、フランスのプラドにおけるカザルス音楽祭でのライブ録音です。これは第3番以降のみのディスクですが、1951年のペルピニャンの収録と合わせて全集としても出ています。カザルス晩年の演奏ですが、ゆったりとしたテンポで雄大なベートーヴェンを聴かせます。何か曲の大きさが一回りも二回りも大きくなったような貫禄が有ります。壮年期のゼルキンのピアノがまた実に立派で素晴らしいのですが、主役はあくまでもカザルスです。リファレンスには向きませんが、やはりこれも是非聴いておいて頂きたい演奏です。

Zap2_a2021420w 鈴木秀美(Vc)、小島芳子(Hf)(1996年録音/独ハルモニアムンディ盤) 別に古楽器が嫌いなわけでは無いのですが、モーツァルト以降の音楽はやはりモダン楽器演奏を好みます。というわけで1点だけは古楽器演奏盤です。なにも日本人だからなどという安っぽい基準でなく鈴木秀美は本当に凄い演奏家だと思いますし、ハンマーフリューゲルで共演する小島芳子もまた素晴らしいです。しかし、前述した錚々たる面々のモダン楽器の表現力と比べると楽器の限界を感じます。もっとも、その古雅な響きがピリオド楽器の魅力ではありますし、ここは無心で楽しむことにしましょう。

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2020年10月27日 (火)

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調Op.97「大公」 名盤

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ベートーヴェンはピアノ三重奏曲を全部で7曲書いていますが、第4番「街の歌」は、ヴァイオリンの代わりにクラリネットが入ります。その他にも編曲された作品も有りますが、一般的には7曲とされています。
その中で最も有名なのは第7番「大公」で、古今のピアノ三重奏曲の中でもチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出」と並ぶ人気作品です。

この曲はベートーヴェンのパトロンであり弟子でもあったルドルフ大公に献呈されたために『大公』と呼ばれます。もしも豊臣秀吉に献呈されていれば『太閤』となりましたね。太閤さんもびっくり!でしょう。
などとお馬鹿な冗談はさておき、この曲は同じ頃に書かれた「エロイカ」の様な雄渾さと風格を持つ傑作です。構成も4楽章と大きいですし、正に「大公」の名に相応しいでしょう。また、三つの楽器が対等に競い合うように書かれているのも、それまでの古典派のピアノ・トリオ作品には余り見られなかった新しさです。

初演は1814年にウィーンのホテルで行われ、ベートーヴェンが自分でピアノを弾き、ヴァイオリンはイグナーツ・シュパンツィヒ、チェロはヨーゼフ・リンケが演奏しました。当時のベートーヴェンは既に難聴になっていたために、他の楽器が聞こえなくなるほど大きな音でピアノを弾いてしまい、必ずしも良い演奏では無かったと伝えられています。そして、これ以後はベートーヴェンが公の場でピアノを弾かなくなりました。

第1楽章 アレグロ・モデラート
「これぞベートーヴェン」という雄渾な主題がピアノで開始されると一瞬にして曲の虜となります。そしてヴァイオリンが続き、チェロのオブリガートがそれを支えます。その後は三者が様々に絡み合い、展開部を終えて終結部に入ると冒頭の主題が奏でられて華やかに終わります。

第2楽章 アレグロ
明るいスケルツォで、心が浮き浮きとするような喜びに満ちています。

第3楽章 アンダンテ・カンタービレ
変奏曲形式で、緩やかな旋律が魅力ですが、単に美しいというだけでなく、幸せな祈りをも感じさせて感動的です。

第4楽章 アレグロ・モデラート - プレスト
ロンド形式で、3連符が効果的に取り入れられていて、躍動感に満ち溢れていてフィナーレに相応しいです。

それでは愛聴盤をご紹介します。ただし所有数は多くありません。

41k7jnrndtl_ac_ アルフレッド・コルトー(Pf)、ジャック・ティボー(Vn)、パブロ・カザルス(Vc)(1928年録音/EMI盤) どうしてこの3人がよく「カザルス・トリオ」と呼ばれるのか不思議です。コルトー、ティボー、カザルス・トリオの最後だけを取ったのでしょうか。それに洒脱な演奏スタイルのコルトー、ティボーと真摯なカザルスとのイメージがどうも合わないのですが、ともかくこのトリオは長く演奏を行い多くの録音を残しました。「大公」はその代表盤です。昔から評論家諸氏により推薦されてきました。確かにこの豊かな表現力の至芸は現代の演奏家こそ見習うべきです。愛好家も一度は聴かないわけには行きません。もちろん音は古いですが、編成が小さいので耳に慣れればさほど気に成りません。

51a2_g3230821w ミエチスラフ・ホルショフスキー(Pf)、シャンドール・ヴェーグ(Vn)、パブロ・カザルス(Vc)(1958年録音/フィリップス盤) 実はカザルスはこの曲の録音を三種類残しました。最初のEMI盤以外はライブですが、これは3回目の録音でベートーヴェンの聖地ボンでのライブです。精神的な演奏家の代表が集まったかの面々で、カザルスの音楽にはこのメンバーの方がずっと合っています。果たして実にゆったりとスケールの大きな演奏で、楽しさには乏しいものの音楽の気宇の大きさにおいて比類が有りません。一切の力みや小賢しさを配した幽玄とも言える演奏で、3楽章から終楽章にかけての感動は計り知れません。3楽章の深淵さには言葉を失い、普通は楽しいだけに終わりがちな終楽章も別の曲の様に聞こえます。ステレオ録音ですし、年代とライブ収録の条件を考えると音質は大変優れています。

51cpuk1cnnl_ac_ ヴィルヘルム・ケンプ(Pf)、ヘンリク・シェリング(Vn)、ピエール・フルニエ(Vc)(1970年録音/グラモフォン盤) 良い意味で最もオーソドックスな秀演だと思います。3人はいずれもハッタリや癖の無い気品に溢れた演奏家で、其々共演する回数もとても多かったですし、確かな技術の裏付けと美音による調和のとれたアンサンブルの美しさたるや比類が有りません。ゆったりとした演奏から醸し出される格調の高さが出色です。この風格はやはりこれぞ「大公」です。従ってこの曲のリファレンスとしてベストの選択と思います。しかし余りに「出来過ぎ君」の優等生であるがゆえに、これだけを聴いていると、他の演奏も聴いてみたいと思うようになるかもしれません。

51jowh4x1il_ac_ ユージン・イストミン(Pf)、アイザック・スターン(Vn)、レナード・ローズ(Vc)(1965年録音/CBS盤) ドイツ・オーストリア的な意味でのオーソドックスさではシェリング達の演奏に一歩譲るかもしれませんが、堂々とした恰幅の良さではむしろ上回ります。円熟して落ち着いた大公ではなく、凛々しく若さある大公のイメージです。第1楽章の主題の輝かしさは如何ばかりでしょう。3人ともいわゆる奥行きのある名人芸ではありませんが、美音を持ち技術的にも大変優れます。聴いていて心が浮き浮きと楽しくなるようなこの演奏を好む方は多いと思います。ただ残念なのは評論家筋に取り上げているのを余り目にしたことが有りません。

51fsz4foo6l_ac_ ダニエル・バレンボイム(Pf)、ピンカス・ズーカーマン(Vn)、ジャクリーヌ・デュプレ(Vc)(1969年録音/EMI盤) 才能に溢れた若き面々によるトリオは幾つもの録音を残しましたが、ベートーヴェンのピアノ・トリオ全集も素晴らしい記録です。三者が其々豊かに歌い上げていますが、それが見事なハーモニーとして融合しています。躍動感に溢れる点でも随一ですし、聴いていて本当に楽しくなります。第1楽章の終結部など決め所での力感も素晴らしく印象的です。3楽章も枯れることなく幸福感一杯です。そして終楽章の生きたリズムによる楽しさや高揚感は白眉です。偉そうにした大公様では無く、少しも偉そうにしない好青年の大公というイメージです。こういうのも実に良いですね。

ということで、あくまでも個人的なお気に入りということをお断りすると、第一にホルショフスキー、ヴェーグ&カザルス盤、二番目がバレンボイム、ズーカーマン&デュプレ盤となります。

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2012年5月11日 (金)

~名曲シリーズ~ ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調op47「クロイツェル」 名盤

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ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番に「クロイツェル」というタイトルが付けられているのは、この曲が当時のフランスの名ヴァイオリニスであるルドルフ・クロイツェルに捧げられたからです。ベートーヴェン以前のヴァイオリン・ソナタというのは、「ヴァイオリンを伴うピアノ・ソナタ」と呼ばれたように、とても優雅で、音楽好きな貴族のために書かれたような雰囲気を持っていました。ところが、この曲ではピアノとヴァイオリンが、まるで格闘でもするかのような激しさを持って両者譲らず競い合います。

ロシアの文豪トルストイは、この曲に影響されて、小説「クロイツェル・ソナタ」を書きました。ヴァイオリニストの男への嫉妬心がもとで妻を殺してしまう主人公の独白という形で物語は進んでゆきますが、その中で、彼の妻はピアノを弾き、この曲をヴァイオリニストと共演します。そして主人公はこの曲の第1楽章について、「これは貴婦人の前で演奏してはいけない曲だ」と述べます。貞節な淑女の心をも挑発してしまう恐ろしい曲だ、ということを言いたかったのです。

また、モラヴィアの作曲家ヤナーチェクは、そのトルストイの小説を読んで大きな衝撃を受けて、弦楽四重奏曲「クロイツェル・ソナタ」を書きました。

ブリネという画家も、やはりトルストイの小説に刺激されて、同じタイトルの絵を書きました(上の写真です)。愛欲に憑りつかれた男と女という、いかにも妖しい雰囲気の漂ってくる絵ですね。

というように、ベートーヴェンの書いた曲が、次々と連鎖を生んで行きます。それほど想像力を掻き立てられる名曲だと言えるのでしょう。

第1楽章アダージョ・ソステヌート-プレスト 荘重なアダージョの導入が終わるとプレストに突入して、余りの激しさに息をつく間を与えません。これには貴婦人ならずとも、強く感情を揺さぶられることでしょう。

第2楽章アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ トルストイは、この楽章についても小説の中で主人公に語らせています。それは「美しいが月並みで新味がない」のだそうです。随分と手厳しいですね。確かに平凡な演奏では、それは事実なのですが、優れた演奏で聴いた場合は、実に高貴な音楽になると思っています。

第3楽章プレスト この楽章にはトルストイは更に「極めて出来が悪い」とまでこきおろしています。もちろん第1楽章に比べると平凡な印象は有りますが、この楽章も演奏さえ良ければ中々に面白く聴けると思っています。

この曲は、やはり第1楽章の魅力が全てです。そこで、女性の方に是非お尋ねをしてみたいと思うのですが、もしも男性のヴァイオリニストに目の前でこの曲を演奏されたら、心が乱れますか? それでしたら、僕も弾いてみたいところですが、残念ながら僕の楽器はヴィオラです。「スプリング・ソナタ」ならば、ヴィオラ編曲版で友人にピアノをひいてもらって弾いたことは有りますが、「クロイツェル・ソナタ」では、まったりしたヴィオラで弾いても淑女の心を乱すのはちょっと無理でしょうね。(しょんぼり)

さて、馬鹿な事を言っていないで、僕の愛聴盤のご紹介です。

Cci00061b ブロニスラフ・フーベルマン(Vn)、イグナツ・フリードマン(Pf)(1930年録音/EMI盤) 20世紀最大のヴルトゥオーゾ、フーベルマンこそはトルストイの書いたヴァイオリニストのイメージに最も近いのかもしれません。即興的な歌い回しや艶めかしいポルタメントのオン・パレードで、テンポの崩しもへいちゃらです。妖艶なこと、この上ありません。フリードマンのピアノもフーベルマンと息がぴったりです。録音年代の割には音がしっかりしていますので、鑑賞には支障ありません。

Shigeti8ヨゼフ・シゲティ(Vn)、ベラ・バルトーク(Pf)(1940年録音/ヴァンガード盤) シゲティは大好きなヴァイオリニストですが、共演がバルトークという歴史的演奏です。但し古いライブ録音ですので音質には余り期待できません。二人ともハンガリー人ですのでマジャール民族の熱い血を想わせる白熱の演奏です。シゲティはまだ晩年のボウイングの衰えは見せていませんし、気迫が凄まじいです。やはりこの曲はこういう男性的な演奏で楽しみたいものです。

379アドルフ・ブッシュ(Vn)、ルドルフ・ゼルキン(P)(1941年録音/NAXOS盤) この曲の一番凄い演奏は誰か。フーベルマン?シゲティ?ハイフェッツ?違います。僕なら、迷うことなくアドルフ・ブッシュが第二次大戦中にアメリカに渡って残したこの演奏を上げます。第1楽章では、若きゼルキンの素晴らしいピアノと共に、阿修羅のごとく燃え上がる演奏を繰り広げています。これには淑女ならずとも、いかなる冷静な紳士でも興奮させられてしまうでしょう。一転して、2楽章の高貴さはどうでしょう。この楽章が決して美しいだけの音楽では無いことを証明しています。これぞ偉大なるドイツの魂です。鑑賞するには昔の米CBSのアナログ盤が良いのですが、CDではNAXOSレーベルがSP盤の板起しで復刻しています。これは中々に力強く明瞭な音で聴くことが出来ます。biddulphレーベルからもゼルキン/ワルターの「皇帝」とカップリングで出ていますが、アナログ的な低域の量感は魅力的なものの、音のクリアーさではNAXOS盤のほうが上です。

Betocci00015_2 ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、ヴィルヘルム・ケンプ(P)(1952年録音/グラモフォン盤) ウイーン出身のシュナイダーハンは、とても好きなヴァイオリニストです。少しもヴィルトゥオーゾっぽく無いところが良いです。このコンビの「スプリング・ソナタ」はステレオ盤以上に魅力的でした。但し「クロイツェル」の場合は、1楽章が迫力不足に感じます。音程やフィンガリングにも、僅かの箇所ですが、おや?と思うところが有ります。従って、この曲の場合は、後述のステレオ盤に軍配を上げたいと思います。

Beethoguryucci00015 アルトゥール・グリュミオー(Vn)、クララ・ハスキル(P)(1957年録音/フィリップス盤) アルトゥール青年とクララおばちゃまのコンビは非常に品格を感じさせるので、トルストイの書いたような荒々しさは感じません。青年紳士と貴婦人の二重奏というところでしょうか。それでも彼らのモーツァルト演奏とは、また異なる男性的な印象も受けます。若きグリュミオーのヴァイオリンは切れが良く、躍動感が有って素晴らしく思います。ハスキルも、いぶし銀の音色がまた素晴らしいですが、案外と力強さも感じさせます。第2楽章も抒情的でとても美しいです。

636 ヘンリク・シェリング(Vn)、アルトゥール・ルービンシュタイン(P)(1958年録音/RCA盤) 移住先のメキシコで音大の教師をしていたシェリングの演奏を聴いて、余りの上手さに驚いた同じポーランド出身のルービンシュタインがシェリングを世に知らせるために共演した録音です。導入のアダージョから、あのバッハの「無伴奏」のような荘重で美しい和音が響きます。プレストでは、イン・テンポで格調の高さを感じますし、テクニックは完璧、気迫も相当なものです。シェリングに触発されたのか、ルービンシュタインがいつになく真剣で力強い音を響かせています。両者のアンサンブルも見事の一言です。2楽章も気品が有って、変奏部分でも少しも退屈になりません。これほど音楽的に充実した演奏は稀だと思います。

726ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、カール・ゼーマン(P)(1959年録音/グラモフォン盤) 昔、アナログ盤で愛聴しましたが、現在はCDの全集で聴いています。特に第1楽章の出来栄えが非常に素晴らしく、「クロイツェル」に関しては、モノラル盤よりもステレオ盤を取ります。技術的にも進歩していて完璧です。ゼーマンのピアノも力強くて良いです。欠点は2楽章の気高さに少々不足することですが、1、3楽章の魅力がそれを補っています。

225ダヴィド・オイストラフ(Vn)、レフ・オボーリン(Pf)(1962年録音/フィリップス盤) オイストラフはシゲティとは逆に楽器から美音を引き出して温かみのある演奏を聴かせます。それが「スプリング・ソナタ」では魅力を感じたのですが、この曲の場合には場違いに聞こえます。どこまでも楽天的で、音楽と闘争するような印象は皆無です。上手いことは確かなのですが、変なところでポルタメント気味に音を引っ張ったりと違和感を与えます。オボーリンのピアノもぬるま湯的で締まりに欠けています。

Beethocci00016 カール・ズスケ(Vn)、ワルター・オルベルツ(P)(1969年録音/シャルプラッテン盤) かつてベルリン弦楽四重奏団(後にズスケSQに改名)の第1奏者として生で聴いた音に近い、緻密で瑞々しい演奏です。他の大ソリスト達に比べると幾らかスケールの小ささを感じますが、室内楽的な緻密さとキレの良さが彼らの魅力なのでしょう。速めのテンポで追い込んでゆく迫力にも不足しませんし、オルベルツのピアノはズスケと息がピタリと合っていて好演だと言えます。

1198031330 ユーディ・メニューイン(Vn)、ヴィルヘルム・ケンプ(P)(1970年録音/グラモフォン盤) メニューイン50代半ばの録音で、「スプリング・ソナタ」が非常に好きでしたが、この「クロイツェル」も素晴らしい演奏です。初めはおっとり刀で始まったかと思って聴いているうちに、じわじわと増してゆく気迫に飲み込まれてゆきます。何という大きな音楽なのでしょう。美音にはほど遠いヴァイオリンですが、綺麗ごとでは無い真実味を感じます。2楽章も高貴さがあって少しも飽きさせません。ケンプのピアノは外面的な迫力は幾らか不足気味ですが、大家ならではの長年の間に熟成されたような深い味わいに満ち溢れています。

Bcd9165ヘンリク・シェリング(Vn)、ゲリー・グラフマン(P)(1970年録音/BRIDGE盤) シェリングのアメリカでのライブ録音です。この人はスタジオでもライブでもテクニックや造形の完璧性に違いは有りません。とは言え、59年の録音に比べると、ほんの僅かにロマンティシズムと即興性、そして熱気が加わっている印象です。どちらを好むかは人によるでしょうが、どちらも最高度に素晴らしい演奏だというのは間違いありません。グラフマンのピアノは、男性的な迫力が充分で、ルービンシュタインの品格には及ばないものの優れています。録音は優秀です。

41k49wvcpkl__sl500_aa300_ギドン・クレーメル(Vn)、マルタ・アルゲリッチ(Pf)(1994年録音/グラモフォン盤) この二人のシューマンのソナタの演奏は好きなのですが、この「クロイツェル」のほうは余り好きではありません。演奏をリードしているのは明らかにアルゲリッチですが、表現意欲が旺盛すぎて、逆に煩わしさを感じてしまいます。このように変化球多用の演奏は、ベートーヴェンではどうかなと思ってしまいます。もっとストレート球で勝負して欲しいのです。但し、これは僕の感覚ですので、これがお好きなファンも多いと思います。

これ以外では、ヴァイオリンの魔人ハイフェッツのライブによる演奏が有ります。唖然とするほど上手いのですが、僕はこの人の演奏が何となく苦手です。おそらくブッシュのように、魂が燃え尽きてしまうかのような感覚が得られないからだと思います。

また、我が愛しの諏訪内晶子さまも録音をしていますが、購入はしていません。もしも、あの美しい晶子さまに妖艶に弾かれたら、この貞節な心をかき乱されてしまうのが目に見えているからです。「キケン!キケン!」(←宇宙家族ロビンソンのロボット、フライデー)

というわけで、さすがにこの曲には名演奏が揃っていますが、ベートーヴェンの魂に最も肉薄している演奏としては、何を置いてもブッシュ/ゼルキン盤を上げたいです。次点にはシェリングの2種類、それに個人的にはメニューイン/ケンプ盤を上げたいです。あとはシュナイダーハン/ゼーマン盤、ズスケ/オルベルツ盤が、中々に捨てがたいところです。

さて、皆さんの心をかき乱される演奏はどれでしょうか?

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2010年4月17日 (土)

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」op.24 名盤

Ecfdc52e_2東京では桜も散って、いよいよこれから春まっさかりかと思いきや、この寒さ。おまけにとうとう41年ぶりの遅い時期の雪まで降る始末です。いったい春ちゃんはどこへ行ってしまったのでしょうね。そこで春ちゃんを呼び戻すために、今週はブルックナーとマーラーはお休みして、冬を吹き飛ばすのにふさわしい曲を聴きましょう。

ということでベートーヴェンのおなじみのピアノとヴァイオリンの為のソナタから「スプリング・ソナタ」です。ベートーヴェンはこのジャンルで10曲を書きましたが、僕が好きなのは、やはりこの曲と「クロイツェル・ソナタ」の2曲です。

この曲はベートーヴェンくんの『不滅の恋人』の一人とされる伯爵令嬢のジュリエッタに恋をしていた時期に作曲されたものと言われています。どうりで明るく甘く、身も心もとろけるように美しいメロディですよね。やっぱり人間はいつでも恋をしていないといけません!

この曲は皆さんご存知の通り4楽章構成です。最も有名な第1楽章は最高に美しい旋律が魅力的ですが、僕は「春の夢」のような趣きの第2楽章も、心が本当に浮き浮きしてくるような喜びに溢れた第4楽章も大好きです。本当にいい曲ですよね。ハ~ルよ来い!!

僕の愛聴盤のご紹介です。但し、どうしても僕好みのドイツ・オーストリア系の地味な演奏家が中心になっています。

379 アドルフ・ブッシュ(Vn)、ルドルフ・ゼルキン(P)(1933年録音/NAXOS盤) ドイツ・ロマン派の伝統の最後の偉大な継承者アドルフ・ブッシュの残した戦前の録音です。速めのテンポですが、適度なポルタメントが古き良き時代の味わいを感じさせます。とても「懐かしさ」を感じさせる素晴らしい演奏です。若きゼルキンのピアノもとても上手く生命力に満ちて優れています。僕の所有しているのはNAXOSレーベルのSP盤からの板起し盤ですが、音質にはやはり限界が有ります。一般の鑑賞向けとはちょっと言えないのが残念です。

Betocci00015_2 ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、ヴィルヘルム・ケンプ(P)(1952年録音/グラモフォン盤) オーストリア出身の大ヴァイオリニストは案外少なくて、クライスラー以降にはこの人しか思い当たりません。僕はこの人が大好きで、昔からベートヴェンの協奏曲なんかを愛聴していました。カール・ゼーマンと組んだステレオ録音も有ってLP時代に愛聴しましたが、この曲に関してはケンプの優しい表情溢れるピアノの良さから、モノラル録音のほうを好んで聴いています。地味で派手さは少しも無いのに、得も言われぬ味わい深さが有ります。ああ、これぞオーストリアの味!

Beethoguryucci00015 アルトゥール・グリュミオー(Vn)、クララ・ハスキル(P)(1957年録音/フィリップス盤) モーツァルトのヴァイオリンソナタの名盤で余りに有名なアルトゥール青年とクララおばちゃまのコンビです。このベートーヴェンも、喜びと生命力に溢れた、とても素晴らしい演奏です。ベルギー派のグリュミオーのヴァイオリンはドイツ・オーストリア系の演奏家と比べるとやや小股の切れ上がった感じがしますが、この曲なんかではそれが魅力的に感じられます。これがアウアー派の豊潤さにまでなると行き過ぎに感じてしまいますけれども。モノラル末期の録音はヴァイオリンの音がとても美しく捉えられています。

636 ヘンリク・シェリング(Vn)、アルトゥール・ルービンシュタイン(P)(1958年録音/RCA盤) ベートーヴェンの曲でシェリングを外すわけには行きません。素晴らしい演奏です。但しこの曲には大ヴァイオリニストと大ピアニストのコンビは少々立派過ぎる感が無きにしもあらずです。ケチの付けようが無いのが不満と言ったら贅沢ですか?僕としてはもっと緩くてのんびりできる演奏がいいなぁと思うのです。そのあたりは奥さんと一緒ですね。あんまりきっちりし過ぎて口うるさいよりも、多少ユルい方が心安らぐのですよ。といってあまりユル過ぎても困りますが。(笑)

225ダヴィド・オイストラフ(Vn)、レフ・オボーリン(P)(1962年録音/フィリップス盤) よく音楽評論家には推薦されますし、オイストラフの歌いまわしが大きいですし、表情が温かいのもこの曲に向いていそうです。オボーリンの音はさほど評判は良くないようですが、派手さの無い音は悪くありません。「荒い」と言う人も居ますが、そんなに荒くもないと思います。オイストラフのドイツものの演奏は概して楽天的に過ぎて余り好まないのですが、この曲は例外的に気に入っています。やはり曲の性格でしょう。

Beethocci00016 カール・ズスケ(Vn)、ワルター・オルベルツ(P)(1969年録音/シャルプラッテン盤) ドイツの名ヴァイオリニストで室内楽奏者のズスケは、かつてベルリン弦楽四重奏団(後にズスケSQに改名)の第1奏者時代に生で聴きました。僕がまだ20代の頃です。いかにも地味ですが美しい音でした。地味が滋味につながるとは正にこの事です。この録音も派手さの無いドイツ風の演奏ですが、それはかつてのブッシュ時代の古めかしい印象ではなくて、もっとずっとスタイリッシュです。良い演奏なのですが、ひとつだけ気になるのが、第1楽章でオルベルツのスフォルツァンドが強過ぎることです。これはマイナスポイントです。惜しい!

1198031330 ユーディ・メニューイン(Vn)、ヴィルヘルム・ケンプ(P)(1970年録音/グラモフォン盤) 実はメニューインという人は昔LPで聴いたフルトヴェングラーとのベートーヴェンの協奏曲がモノラルを擬似ステレオ化したもので、余りに音が酷かったので印象を悪くしてしまいました。それ以来ほとんど聴かなかったのですが、実は大変な名ヴァイオリニストだと気が付いたのが、この演奏でした。ゆったりとしたテンポで滋味深く奏でる演奏はかつて聴いたことの無いものです。この時メニューインは50代半ば、ケンプは70代ですが、まるで長年連れ添った仲睦まじい夫婦の見本のような雰囲気です。これは現実の夫婦では極めて稀なことなので憧れてしまいますよね~。(笑) 

ということで、僕が最も好きな演奏はメニューイン/ケンプ盤です。より若々しさを保った演奏としては、シュナイーダーハン/ケンプ盤(もしくはゼーマンとのステレオ再録音盤)とグリュミオー/ハスキル盤が良いですね。オイストラフも中々に良いです。

<補足>後からオイストラフ/オボーリン盤を追記しました。

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