ベートーヴェン(協奏曲)

2014年1月 3日 (金)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ~新春初夢・女流名人戦~

新たなる気持ちで新年を迎えたいという気分に、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲「皇帝」は、とても相応しいですね。峻厳な気持ちになるヴァイオリン協奏曲に対して、「皇帝」は生きる力と勇気を湧き起こしてくれます。どちらも素晴らしい名曲だと思います。

実は、二年前の2011年の新年にも、同じ「皇帝」で聴き初めをしました。僕の愛聴盤についてはその時の記事、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 名盤で、ご紹介済みですが、今回は題して「新春初夢・女流名人戦」です。演奏を競うのは日仏の美人鍵盤奏者同士という、いわば国際Aマッチです。

エレーヌ・グリモー(フランス代表)
     VS
仲道郁代 (日本代表)  

なにしろ、お二人ともホント美しいので、CDのジャケット写真を眺めているだけで魅入られてしまいます。ボーっとしていてロクに正しい審判ができないかもしれませんが、二人とも自分の好みのタイプですので、どちらかを贔屓するような真似はしません。たぶんですけど(?)

それでは、試合開始!先攻はエレーヌ・グリモーさんです。

41kbt0fajylエレーヌ・グリモー独奏、ヴラディーミル・ユロフスキ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(2006年録音/グラモフォン盤)

指揮者のユロフスキは余り知られませんが、ロシアに生まれて18歳でドイツに移住した人です。それにしてもグラモフォンは最近、シュターツカペレ・ドレスデンを使った録音が多いですね。東西ドイツ分断の時代には考えられなかったことです。この演奏がルカ教会で録音されたと聴けば、古いファンなら「ああ」と言って響きを想像なさるでしょう。全ての楽器が柔かく溶け合った、あの典雅な響きです。ユロフスキの指揮は力みの無い自然体で、オケの響きを最優先させている印象です。木管のハーモニーも美しく、このオケのドイツものは本当に素晴らしいです。グリモーのピアノはオーソドックスです。テクニック的にも不足は全く感じません。彼女はブラームスでは、かなりロマン的に傾く傾向が有りますが、このベートーヴェンは古典的な様式をしっかりと守っています。あくまで造形を重視して、そこにロマンの香りを混ぜ合わせるというスタイルです。造形を壊してしまうような過剰表現は有りません。それはオケの演奏スタイルともピタリと一致していて、バランスの良く取れた統一感を感じます。といって、第2楽章の敬虔な雰囲気が薄いなどということは無く、非常に深い祈りを聴かせています。ピアノとオケの両者が何と美しいことでしょう。第3楽章のリズムの良さと躍動感も見事です。更に、そこかしこに感じられる愉悦感が聴き手を幸せな気分にさせるでしょう。これは決して暴君のような荒々しい皇帝ではありません。立派な佇まいをしていて、民衆のを大切にする慈愛と人徳に溢れた皇帝という印象です。

ここで、攻守の交代。後攻めは仲道郁代さんです。

51axi15yy7l仲道郁代独奏、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー(2004年録音/ソニー盤)

仲道さんは本当に美しいと思います。けれでも、時にそれが正当な評価の邪魔をする場合が有りそうです。「あんな美人が良いピアノを弾けるわけがない。しょせんビジュアルだろう。」と玄人のファンに思われかねないからです。もちろん、どの演奏も全て良いなどと言うつもりは毛頭無いですし、それでは逆に正しい聴き手では無いと思います。

そんな仲道さんが41歳の時の録音であるこの演奏は、オーケストラが古楽器であるのが特徴的です。ヴィブラートが少ない透明感の有る響きです。そのバロック的な音が良いかどうかは聴き手の好みしだいですが、個人的にはベートーヴェンには現代楽器の重厚な音が好みです。仲道さんはテクニックに物を言わせてバリバリと弾くヴィルトゥオーゾ・タイプでは全くありませんが、テクニックに不足するわけではありません。彼女のピアノは、端正で透明感の有るとても美しい音を持ちますので、古楽器オケとの相性は決して悪くありません。白眉は第2楽章で、清純な祈りの雰囲気を見事に漂わせています。もちろん、全体が力強さに欠けている訳では無く、第1楽章や第3楽章の勇壮な部分ではとても立派に弾いています。しかし、これはグリモーにも共通していますが、荒々しい男性の皇帝では無く、気品が有り聡明な美しい女帝という印象です。そういう点はグリモー以上に感じられます。その結果、幾らかスケール感に不足しているのは否めません。但しそれは、仲道さんのピアノだけのせいでは無く、パーヴォの取る全体的に速めのテンポや古楽器オケの響きなどのトータル的な結果です。第3楽章の湧き立つような生命感と気品溢れる優しさの両立なども見事なものです。仲道さんが、単なるヴィジュアルの女流ピアニストと思われたら大間違いです。誤解されている方には是非ともお聴きになられて欲しいです。

ということで、この女流一番勝負(いや、「5番」勝負ですね)、管弦楽パートも含めた演奏トータルでは、グリモー盤の判定勝ちとします。しかしグリモーさんの美貌に惹かれながらも、仲道さんの優しい笑顔には更に惹きつけられます。ということで、この新春対決の結果は「水入りで引き分け」です。
仕方ありませんね、水もしたたる美しいお二人ですから。
へえ、おあとがよろしいようで。

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2011年1月 1日 (土)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」op.73 名盤 ~迎春2011~

Sunrise_2

皆様、明けましておめでとうございます。1年が経つのは本当に早いものです。どんどん時間が過ぎてゆくのは逃げようの無いことですが、せめて日々流されることなく自分の出来ることを精一杯してゆきたいものだと思います。

堅い話はここまでにして、このブログで今年は何をしたいかなぁと考えてみました。昨年はブルックナーとマーラーの二本立て特集とベートーヴェンのシンフォニー特集をしました。そこで今年のこのブログの抱負です。

まずは今までほとんど触れていないモーツァルトの特集をしたいと思います。シンフォニーとピアノ協奏曲を。ベートーヴェンは弦楽四重奏をぜひやりたいです。それにブラームスのシンフォニーも。これは意外なことに今まで一曲毎にはちゃんとやっていませんでした。バッハの三大宗教曲もやりたいです。これらの合間に、名曲シリーズ、旬の季節シリーズ、ご当地シリーズなど、なんだか良く分かりませんがやってみたいです。そうそう、それにオールドロックシリーズもです。

というわけで新年の抱負を立てようと思っていたのですが、まるで収拾がつかなくなりました。でも目標としては大体そんな内容です。

でも新年はやはり相応しい曲でスタートしたいところです。一昨年はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でしたので、今年はピアノ協奏曲の「皇帝」にします。ヴァイオリン協奏曲もそうですが、ベートーヴェンはこういう雄渾な音楽を書かせたら正に最高ですね。立ちはだかる困難にも勇気を持って挑戦すれば必ず打ち勝てる!というような、強い意志の力を音楽に感じます。堂々とした威容は曲のタイトルそのものです。僕としてはピアノ協奏曲の「王様」と言えばブラームスの第2番を上げます。(さしづめ”王様の影武者”は第1番でしょうね) となると「女王」はチャイコフスキーだと思いますが、「皇帝」という名前はやはりこの曲にしか考えられません。第1楽章の雄渾さ、第2楽章の深い祈りの境地、第3楽章の生命力の爆発。本当に素晴らしい名曲ですね。

それでは僕の愛聴盤を順にご紹介してゆきます。

410rqjyevvl__sl500_aa300_ ウイルヘルム・バックハウス独奏、シュミット=イッセルシュテット指揮ウイーン・フィル(1959年録音/DECCA盤) 学生時代に全集をLP盤で買って何度も聴きかえした演奏です。とにかくバックハウスの弾くベーゼンドルファーの音は柔らかく美しいです。このウイーンの名器と50年代のウイーン・フィルの柔らかい音とが溶け合った響きはそれだけで最高です。バックハウスの堅実な演奏は人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、地味なようでいて実はこの上なく意味深い演奏で味わうことのできる至福を是非とも感じ取って頂けたらと思います。Sイッセルシュテットもウイーン・フィルの美感を充分に生かした素晴らしい指揮です。

F47739e488e8ee878be9dd9e9954280f ウイルヘルム・バックハウス独奏、ショルティ指揮ケルン放送響(1956年録音/medici盤) バックハウスはモノラル期の、クレメンス・クラウス/ウイーン・フィルとのスタジオ録音も有りますが、これはケルンでのライブ録音です。若いショルティがエネルギッシュな伴奏を付けています。バックハウスもライブらしく熱い演奏ですが、完成度の高いステレオ盤を超える存在ではありません。ケルン放送の録音は年代を考えれば優秀ですが、ステレオ録音のような柔らかいベーゼンドルファーの響きは期待できません。

Emperar002 ウイルヘルム・バックハウス独奏、シューリヒト指揮スイス・イタリア放送響(1961年録音/ERMITAGE盤) スイスのルガノでのライブ録音です。この時バックハウスは既に77歳ですが絶好調で、流れる様に安定したタッチで気迫を持って弾き切っています。その点ではステレオ盤以上です。ピアノの音質はショルティ盤とほぼ同じレベルですが、オケの音はむしろショルティ盤のほうが明晰です。けれども指揮の格はシューリヒトのほうが遥かに上ですし、ローカルオケを自在に操る手腕はさすがです。バックハウスの演奏を考えても、ニ種のライブではこちらの方を上にしたいです。

71dfn4bl1gl__sl1050_ルドルフ・ゼルキン独奏、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(1962年録音/SONY盤) ゼルキンは若くしてドイツの大ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュのパートナー・ピアニストに抜擢されましたが、その実力はワルター/ニューヨーク・フィルと1941年に録音した「皇帝」を聴けばその実力の程が解ります。速いテンポでの躍動感が凄いのです。それから約20年後のバーンスタインとのこの録音も負けず劣らず生命力の迸る演奏ですが、それでいてドイツ的な堅牢さを持ち合わせる辺りは稀有の存在です。ピアノタッチも極めて男性的ですが決して雑にはならず、細部にニュアンスが通っているのが素晴らしいです。オケの音色は少々明る過ぎますし、バーンスタインはかなり前のめりにオケを煽っていますが、変に落ち着いた演奏よりはずっと良いと思います。

Beethoven81aoiyxz3l__sy355_ダニエル・バレンボイム独奏、クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管(1967年録音/EMI盤) デビュー間もない若きバレンボイムが老クレンペラーのバックで録音した全集からです。冒頭をバレンボイムは流麗に弾き切ります。ところがオーケストラの主題が始まると、クレンペラーの遅めのテンポが主導権を握り、バレンボイムは仕方なしにそれに合わせるという風情に変わります。曲が進むほどにクレンペラーはどっしりと音にタメを作り自分のペースに持ち込みます。こうなってはバレンボイムは為すすべが有りません。後半はさながら巨人の音楽です。第2楽章も遅めですが以外と深みに不足するような気がします。第3楽章もテンポは遅いですが、バレンボイムはツボを会得したのかクレンペラーと呼吸を合わせて堂々と弾いています。というユニークな演奏ですが面白さは格別です。EMIの録音はパッとしませんが、この演奏は一聴の価値が有ります。

Beethoven_81aqvribnal_sy355_エミール・ギレリス独奏、セル指揮クリーヴランド管(1968年録音/EMI盤) 現役当時は”鋼鉄の音”などと称されたギレリスでしたが、古典派を演奏すると案外端正な音を奏でます。この演奏もここぞという箇所では”鋼鉄”の片りんを見せますが、全体的にはベートーヴェンにふさわしい美しいピアノを聴かせてくれます。セルのカッチリとした造形との相性も良く、非常に美しく整った演奏です。第2楽章も弱音が夢のような美しさです。クリーヴランド管の響きはヨーロッパの団体のような柔らかさは有りませんが、肥大化し過ぎないあくまでも古典派の枠組に留まる音に好感が持てます。

Emperar001 フリードリッヒ・グルダ独奏、シュタイン指揮ウイーン・フィル(1970年録音/DECCA盤) バックハウスと比べると皇帝が20歳は若返ったような印象です。グルダのピアノは切れ良く軽快ですが、適度のタメも有り聴き応えがあります。ホルスト・シュタインの指揮にはドイツ的な堅牢さを感じますし、ウイーン・フィルもSイッセルシュテットの時のような柔らかさは有りませんが、録音の良さと相まって美しさと造形性のバランスが見事です。1楽章は勇壮さと切迫感が両立して素晴らしく、2楽章は美しく深みが有ります。3楽章でも躍動感と重みが両立しています。ピアノ、指揮、オケの音色、演奏の若々しさと立派さの全てが高次元でバランスのとれた素晴らしい演奏です。

772クリストフ・エッシェンバッハ独奏、小澤指揮ボストン響(1973年録音/グラモフォン盤) エッシェンバッハがピアニストとして脚光を浴びていた時代の録音で、小澤と共に30代の演奏です。速めのテンポの第1楽章では若々しさが魅力である反面、小澤の指揮が腰軽で勇壮感に欠けける印象です。第2楽章では一転して遅く深い抒情感を与えていますが、これはエッシェンバッハによるものと思います。終楽章では跳ねるようなリズムが躍動感を生み聴いていて心が躍ります。

Emperor_2 アルトゥール・ルービンシュタイン独奏、バレンボイム指揮ロンドン・フィル(1976年録音/RCA盤) ルービンシュタインがなんと88歳の時の演奏です。ピアノのタッチが非常にしっかりしているのには驚かされます。テンポが極めて遅いので、雄大さを感じる反面、少々もたつきも感じます。バレンボイムも懸命に合わせてはいますが、遅いテンポにもたない部分も有ります。かつてバレンボイムはピアノを弾いてはクレンペラーの遅さに合わせざるを得ず、指揮をしてはルービンシュタインの遅さに合わせざるを得ずと、この曲に関しては気の毒な人でした。とはいえ、この風格に対抗できる演奏は中々無いんじゃないでしょうか。第3楽章の巨大さも凄いです。

4108031773 マウリツィオ・ポリーニ独奏、ベーム指揮ウイーン・フィル(1976年録音/グラモフォン盤) ポリーニがまだ30代前半の演奏です。当時のベームと共演したときの映像を観ると、ポリーニはまるで飼い主の命令をきく忠犬のような顔つきをしていたのが忘れられません。それはともかく、このベームとウイーン・フィルの分厚く立派な響きは素晴らしいです。リズムを堂々と踏みしめながらも推進力を持って高揚感を感じさせるのは正に至芸です。その伴奏に支えられたポリーニのピアノも生真面目でやや堅苦しいものの立派です。この人がこれだけのベートーヴェンを弾くのはやはりベームの影響によるものだと思います。

272 ルドルフ・ゼルキン独奏、クーベリック指揮バイエルン放送響(1977年録音/オルフェオ盤) ゼルキン74歳の時のミュンヘンでのライブ演奏です。この人はドイツものの最高の演奏家の一人だと思いますし、ベートーヴェンのソナタの多くも僕はバックハウスの次に好きかもしれません。男性的なタッチもまだまだ健在です。1楽章からゼルキンもクーベリックもかなりの気合が入っているので、結構テンポは速めです。2楽章では厳しさの中に深い美しさをたたえています。3楽章は勢いとゆとりが共存する腹芸のような演奏です。即興的と言えないこともありません。録音も秀れています。

51vj5gzxpml アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ独奏、ジュリーニ指揮ウイーン響(1979年録音/グラモフォン盤) これはウイーンでのライヴ録音です。ミケランジェリのライヴ正規盤は珍しく貴重です。クリスタルガラスのように澄み切って美しい響きのピアノがオーケストラの柔らかい音に乗って、非常に気品のある美感を感じさせます。特に第2楽章の美しさたるや尋常ではありません。終楽章も迫力一辺倒ではなく、そこに何ともいえぬ気品を感じます。ドイツ系の奏者の、ともすると厳ついベートヴェン演奏とは相当に味わいの異なる演奏ですが、聴き応えは充分です。ジュリーニの指揮も美しく大変立派です。

51iayil0cllユーリ・エゴロフ独奏、サヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管(1982年録音/EMI盤) ロシア生まれのエゴロフは余り広く知られてはいませんが、旧ソ連から西側に亡命して自らがゲイであることを告白し、若干33歳でエイズのために亡くなったピアニストです。コンクールでは何故か優勝出来ませんでしたが、ニューヨーク・デビューでセンセーショナルな成功を収め、その後に幾つか行われた録音の一つがこれです。正に真珠を転がすような繊細で美しい音に魅了されます。サヴァリッシュの伴奏で堂々と繰り広げる演奏は明らかに天才です。EMIの録音のせいかオーケストラの音色に色彩感が無いのが残念ですが、これは隠れた名盤の一つと呼べます。

Simウラジーミル・アシュケナージ独奏、メータ指揮ウイーン・フィル(1983年録音/DECCA盤) 元祖”真珠を転がすような美音”のアシュケナージの再録音盤です。旧盤ではショルティの指揮が力まかせでマイナスでしたが、メータとの相性は良いです。堂々としたテンポ運びであり、ウイーン・フィルの美しく、かつ厚い音も非常に心地良いです。アシュケナージのピアノが良くも悪くもクセが余りに無さ過ぎるのが個人的にはやや物足りなさを感じますが、これだけピアノもオケも美しく立派な演奏は中々有りません。

7fcd8540eb49a9220748ae0f70890ff4 クラウディオ・アラウ独奏、ディヴィス指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1984年録音/フィリップス盤) この演奏の最大の魅力はSKドレスデンの響きです。芯が有るのに柔らかく厚い音はなんとも魅力的です。アラウはこの時81歳なので、ピアノに切れの良さは望むべくも有りません。ひたすら誠実に弾くのみです。能役者の演技のように動きがゆっくりでメリハリが弱いので、1楽章や3楽章ではやや退屈に感じますが、2楽章の淡々とした歩みと味わいは素晴らしいです。

599 クリスティアン・ツィマーマン独奏、バーンスタイン指揮ウイーン・フィル(1989年録音/グラモフォン盤) ウイーンでのライヴ録音です。ライオンのようなアゴひげを生やしたツィマーマンはまさに「若き鍵盤の獅子王」です。伸びのある艶やかな美しい音で繊細さと力強さの両方を兼ね備えて非常に素晴らしいです。全く堅苦しくない新鮮な皇帝という印象です。バーンスタインの指揮は第1楽章の速い部分で幾らか前のめり気味で腰が据わらないのが気になります。けれども堂々とした部分では威厳が有りますし、3楽章も非常に立派です。

51uwabwfp5l__sx466_アンドラ―シュ・シフ独奏、ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1996年録音/TELDEC盤) 元々端正な演奏スタイルのシフですが、ここでもロマン的に肥大化したベートーヴェン像を排しています。しかしこれが例えばフォルテピアノのような演奏かと言われれば決してそんなことはなく、シフが語るようにあくまでも明確にロマン派への道程にあるベートーヴェン演奏です。ハイティンクの指揮もSKドレスデンの古典的なリズム感と音色を生かしていてピアノと見事に調和させています。1楽章、3楽章は非常にキリリとして新鮮ですが、2楽章では遅めのテンポで深い祈りを聴かせます。これは初めて聴いたときの印象よりも、聴きかえす度に魅力が増してくるような優れた演奏だと思います。

81gvgswskcl__sl1400_アルフレッド・ブレンデル独奏、ラトル指揮ウイーン・フィル(1998年録音/フィリップス盤) ブレンデルの三度目の全集盤に収められていて1枚物でも出ています。ラトルとの意外な組み合わせですが、これが実に素晴らしい演奏です。ブレンデルの音は真珠のような光沢はありませんが充分に美しく、かつ神経質過ぎず、力強さも有るのがベートーベンに向いています。ラトルはウイーンフィルにベタベタとは弾かせず、古楽器演奏に通じるような端正な音色を出させています。しかしホルンやティンパニには鋭く切れの有る音を要求しているので新鮮であり聴き応えが非常に有ります。kこれは新時代の名盤として真っ先に上げたいです。

それにしても、この名曲の演奏は正に百花繚乱です。上記以外では、エドウィン・フィッシャー/フルトヴェングラー盤、ホロヴィッツ/ライナー盤、ギレリス/ベームのライヴ盤、アシュケナージ/ショルティ盤など”皇帝”の名に相応しい演奏家も色々と聴いてはみましたが、どれも個性は有るものの、個人的にはそれほど強く心に残る演奏ではありませんでした。残念なのはここにリヒテルの演奏が無いことです。とても曲に向いていると思うのですが録音は残されていません。

ということでマイ・フェイヴァリット盤ですが、正直どの演奏も魅力的です。それでもたった1枚選ぶとすれば、やはりバックハウス/S.イッセルシュテット盤です。ピアノとオーケストラの溶け合いが最高だからです。次いではオーケストラ・パートが最高に素晴らしいポリーニ/べーム盤と新時代の名盤のブレンデル/ラトル盤を上げたいと思います。
更にベスト3としては、あらゆる点でバランスの良いグルダ/シュタイン盤、新鮮なツィマーマン/バーンスタイン盤、ピアノの魅力でミケランジェリ/ジュリーニ盤のどれもに惹かれてしまいますが、シフ/ハイティンク盤も捨て難いところです。

さて皆さんの新春の聴き初めは何の曲でしたしょうか。本年もどうぞよろしくお願い致します。

<補足>
ゼルキン/バーンスタイン盤、バレンボイム/クレンペラー盤、ギレリス/セル盤、エッシェンバッハ/小澤盤、エゴロフ/サヴァリッシュ盤、アシュケナージ/メータ盤、シフ/ハイティンク盤、ブレンデル/ラトル盤を後から追記しました。

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2009年1月 1日 (木)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61 名盤 ~迎春2009~ 

皆様、明けましておめでとうございます。

035615昨年8月にこのブログをスタートしましたが、初めのうちは訪れて頂く方もとても少なくて寂しかったものです。それがいつの間にか多くの方にお立ち寄り頂くようになりました。皆様に心から感謝しております。未曾有の景気悪化の中で生活を維持するだけでも大変な時代ですが、音楽を愛する方々とこうしてブログを通じて日常的に触れ合えることは本当に大きな喜びです。本年もどうぞ宜しくお願い致します。そして皆様、良いお正月をお過ごしください。

さて、今年の聴き初めですが、年末の聴き納めが「第九」でしたので、ここは年の初めもやっぱりベートーヴェンで行きましょう。曲はヴァイオリン協奏曲です。

ヴァイオリン協奏曲の中で僕が特に好んでいるのはベートーヴェンとブラームスなのですが、この2曲は雰囲気が随分と異なります。崇高な精神に溢れ、高貴なほどに気品のあるベートーヴェン。ジプシー調で激しい感情の起伏を荒々しく吐露するブラームス。謂わば「宮廷音楽家」と「旅回り大道芸人」ほどの違いが有るでしょう。ですので新たな気持ちで新年を迎えるような時にはやはりベートーヴェンが向いていますね。

でも、この曲は演奏が実に難しい曲です。”技術的に易しい”と言う評論家が居ましたが、とんでもないことです。全ての音を美しく弾くことが必須ですが、それが出来ている人は意外と少ないのです。またパッションだけでもどうにもなりません。ブラームスなら、あるいは情熱と気迫だけでもそれなりに面白い演奏になるでしょう。ところがこの曲の場合、そうは行きません。また厳しい精神が不在だと何とも空虚な音楽になります。そのような難しい曲なので、並みの演奏を聴いた場合にこれほどつまらなく感じる曲は他に有りません。逆に良い演奏の場合には限りなく深い感動を与えられます。正に演奏家の本当の姿をさらけ出してしまう写し鏡のような怖い怖い曲なのです。

何はともあれ僕の愛聴盤をひとつづつご紹介して行きましょう。

Cci00061 フリッツ・クライスラー(Vn)、ブレッヒ指揮ベルリン歌劇場管(1926年録音/NAXOS盤) 案外音が良い(はずは無いですが鑑賞は可能)です。ただしオケの音は非常に薄いです。バイオリンのテクニックに怪しい部分は多々有るのですがそれが全然気になりません。余りに柔らかく甘い表情の音に気を取られてしまうからです。1楽章中間部や2楽章などは思わず聞き惚れてしまいます。反面、襟を正すような厳しさはここにはありません。3楽章でリズムがずっこけそうなのはご愛嬌です。

Cci00061b ブロニスラフ・フーベルマン(Vn)、セル指揮ウイーン・フィル(1934年録音/EMI盤) 「ヴルトゥオーゾ」という呼び名がこの人ほど似合うヴァイオリニストは居ないでしょう。この演奏も正にそんな演奏です。他の人では考えられない即興的な節回しの大連発なのです。そうかと思うと意外にデリカシーを欠いて雑に弾き飛ばす部分も有ります。要するに現代の演奏家の尺度ではとても計りきれない規格外の大名人なのです。好き嫌いを越えて一度は聴いておくべき演奏だと思います。セル/ウイーン・フィルは実に立派で素晴らしいです。

P1000280 アドルフ・ブッシュ(Vn)、F.ブッシュ指揮ニューヨーク・フィル(1942年録音/biddulph盤) ブッシュはまるでベートーヴェンの魂そのものといったバイオリンを聞かせます。細かい技術云々を言う以前に、他の奏者とは全く格の違いを感じてしまうのです。加えるに兄フリッツ・ブッシュの指揮が素晴らしいのです。デンマーク放送響との第九などは余り大したことは無かったですが、この伴奏は実に立派です。第2楽章の限りない深さと高貴さなどは正に最良の伴奏です。写真は独EMIのLP盤ですが、biddulphの復刻CDが驚くほど音が良いのでお薦めできます。

3199011327 ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1953年録音/グラモフォン盤) 戦後のベルリン、ティタニア・パラストでのライブです。シュナイダーハンはとても好きなヴァイオリニストですが、この曲をライブでこれだけ弾くというのは確かな技量が無ければ出来ません。フルトヴェングラーの自在な伴奏も流石です。ただ、音質が充分とは言えないので、シュナイダーハンのこの曲の演奏としては、ヨッフムとのステレオ盤を好んでいます。

51yh9srtaml__sx300_ ユーディ・メニューイン(Vn)、フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア(1953年録音/EMI盤) メニューインも大好きなヴァイオリニストですが、この曲に関しては不向きだと思っています。他にもフルトヴェングラー/ベルリンPOとのライブ、シルヴェストリ/ウイーンPO、クレンペラー/NPOなどの録音が有りますが、どれも技巧的に聴き辛さを感じるからです。それらの中では、このスタジオ録音とシルヴェストリ盤が比較的ベターです。それにフルトヴェングラーの伴奏も前述のシュナイダーハン盤よりも良いと思います。

571 ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、ミュンシュ/ボストン響(1955年録音/RCA盤) この人も20世紀を代表するヴルトゥオーゾです。ただしこの人はパフォーマーというよりはテクニック上の大名人といった感じです。とにかく音の一つ一つの存在感が他の奏者とは次元の違う上手さなのです。ですが正直言って「だからどうした?」というのが僕の実感です。この肩で風を切るようなさっそうとしたベートーヴェンには違和感を感じてしまいます。これがチャイコフスキーだったら良かったのですが。

260 ダヴィド・オイストラフ(Vn)、クリュイタンス指揮フランス放送管(1958年録音/EMI盤) さあ困りました。世評の高い演奏なのですが、ちっとも立派に聞こえないのです。極端に言えば、単にヴァイオリンが上手に音符をなぞっているだけに聞こえてしまいます。余りに楽天的で厳しさに欠けている気がするからです。これを「幸福感に満たされた」と受止めることも可能かもしれませんが、僕には無理です。そうなるとハイフェッツよりもつまらなくなってしまいます。(オイストラフのファンの方ゴメンなさい!) 強いて言えば曲想から唯一終楽章だけは楽しめます。

Cci00046 ヨゼフ・シゲティ(Vn)、ドラティ指揮ロンドン響(1961年録音/フィリップス盤) ハイフェッツ、オイストラフとはまるで別の曲を聴く趣きです。こちらはテクニックでなく深い精神性で際立っています。これほど衰えた腕で、これほどまでに人を感動させることのできる演奏家は他に決して存在しません。間違っても表面的な音にとらわれることなく、しっかりと心の耳でこれらの音の一つ一つに込められた意味の深さを是非とも聞き分けて頂きたいのです。ドラティの指揮も気迫に溢れてなかなか立派です。

461 ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)、ヨッフム指揮ベルリン・フィル(1962年録音/グラモフォン盤) シュナイダーハンは大変な名人だと思います。モーツァルトを弾く時には柔らかくウイーン風に、ブラームスを弾く時にはがっちりとドイツ風にと、ものの見事に弾き分けてしまからです。このベートーヴェンはドイツ風に弾いていますが、そこはかとなくウイーンの香りを漂わせるのはやはりウイーンの出身です。フルトヴェングラーとのモノラル盤も素晴らしかったですが、この人の美しい音を味わうにはステレオ盤のほうがやはり良いと思います。ヨッフム/ベルリン・フィルの音も非常に重厚で立派です。

221 ヘンリック・シェリング(Vn)、シュミット=イッセルシュテット指揮ロンドン響(1965年録音/フィリップス盤) シェリングが最も得意とするレパートリーは疑いなくバッハの無伴奏とこのベートーヴェンの協奏曲です。この曲にはスタジオ録音やライブ録音が多く存在しますが、いずれの演奏も完璧。ライブであろうと一つとして怪しい音を出さないのには感服します。しかし本当に凄いのはそんな事では無く、技術と精神の両立なのです。謂わばハイフェッツとシゲティを足して二で割ればシェリングなのです。全ての音は優しさに包まれて美しく、なおかつ厳しいです。これは最初の録音盤ですが、全ての音符が「このように弾かれねばならぬ」という存在感を示しています。そんな演奏の出来る人は他に知りません。我が尊敬する中野雄さんもこの演奏を推しておられました。

51wvw6ooocl__aa300_ ユーディ・メニューイン(Vn)、クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア(1966年録音/EMI盤) メニューイン最後のスタジオ録音ですが、技巧の衰えに耳を覆いたくなります。ブラームスでは感じないのですが、ベートーヴェンでは致命的です。ステレオ盤では1960年のシルヴェストリ/VPO盤を取りたいと思います。但し、クレンペラーのスケールが大きく堂々とした伴奏は非常に素晴らしく、それだけでも聴く価値が有るのですが、メニューインのヴァイオリンが残念でなりません。

Cci00062b ヘンリック・シェリング(Vn)、シュミット=イッセルシュテット指揮バイエルン放送響(1966年録音/GreenHILL盤) 上記スタジオ録音の翌年のライブ演奏です。オケはバイエルン放送です。出だしのうちはスタジオ盤が上かなと思っているうちに、どんどんオケも独奏も高揚感と集中力が増してきてあっという間にスタジオ盤の記憶がどこかへ行ってしまいます。2楽章の深さ、3楽章の精神の高揚も比類ありません。中野先生ご推薦のあのスタジオ盤よりも遥かに上なのですから恐れ入ります。これは海賊盤ですが放送録音に定評の有るGreenHILLなので録音も優秀です。なおカップリングのブラームスの交響曲3番も絶品です。中古店で手に入るうちに是非。

267 ヘンリック・シェリング(Vn)、ハイティンク指揮コンセルトへボウ管(1973年録音/フィリップス盤) スタジオ盤ではどちらか言うと65年の旧盤を推薦する評論家が多いようですが、新盤のハイティンク盤も決して劣りはしません。コンセルトへボウの持つ音色や分厚い響きはロンドン響よりも上ですし、録音も含めればこちらを推しても良いぐらいです。ただし指揮の実力・品格で言えばむろんイッセルシュテットが上です。3楽章の高揚感にやや不足するのも惜しい点です。

Cci00062 ヘンリック・シェリング(Vn)、ツェンダー指揮ザール・ブリュッケン放送響(1982年録音/CPO盤) ハンス・ツェンダー・エディションの中の1枚。「田園」「1番」とカップリングされていますが演奏はヴァイオリン協奏曲が優れています。実は73年盤でも僅かに感じていたのですが、ボウイングの滑らかさの減衰(衰えというほどのレベルではない)が更に感じられます。音楽の深さに変わりは無いですが、シゲティのように精神性だけで勝負するわけでは無いので多少のマイナスと言えるかもしれません。とは言え晩年の生演奏でミス無く完璧に弾き切る技術には改めて感服します。ツェンダーの指揮は悪くは無いですが特別に立派ということもありません。録音は優秀です。

Cci00063 カール・ズスケ(Vn)、マズア指揮ゲヴァントハウス管(1987年録音/シャルプラッテン盤) ズスケのヴァイオリンの生の音は昔カルテットの来日公演で耳にしました。非常に端正で美しい音でした。この演奏の音も全く同じです。誠実な弾き方はこの曲の場合は大いに好感が持てますし、2楽章の祈りの深さなどは素晴らしいと思います。ですが1楽章や特に3楽章になると真面目過ぎて物足りなさも多少感じてしまいます。マズアの指揮もやはり同じ印象です。

345 チョン・キョン‐ファ(Vn)、テンシュテット指揮コンセルトへボウ管(1989年録音/EMI盤) シゲティ、シェリングのような精神性タイプのヴァイオリニストであるキョンファは当然ベートーヴェンに向いています。甘さを排除した禁欲的な雰囲気がとても好ましいと思います。1楽章は重々しいオケの伴奏がテンシュテット節全開。その分ややキョンファの音楽とのずれを感じないでもありません。2楽章の静かで深い沈滞も良いのですが、よくよく聴いているとベートーヴェンと言うよりはロマン派の曲のようです。テンシュテットファンは絶賛だろうと思います。ところが3楽章がソロ、オケとも軽めなのは意外です。いっそのこと最後まで重量級で通して欲しかった気がします。

以上の中で、僕が断然気に入っているのはシェリングのGreenHILL盤です。これほどの名演奏なのですから、放送局の正規録音で世に広く知られるようになると良いと思います。最近オルフェオから出たブラームスの協奏曲ライブ盤も最高だったからです。
次点にはシェリングの残りの演奏全て。それにブッシュ、シゲティ、シュナイダーハンの新盤は外せません。

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