名ヴァイオリニスト

2018年5月 4日 (金)

ジェラール・プーレ コンサート 「ドビュッシー三昧」

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 昨日3日、フランスの至宝、ジェラール・プーレさんのヴァイオリンを聴きに行きました。「ドビュッシー三昧」のタイトルのとおりオール・ドビュシープログラムでした。
日本では指導も行っていて頻繁に来られているプーレさんですが、その生演奏を聴いたのは初めてでした。そのことが後悔されるくらいに素晴らしかったです! 何しろお父上のガストン・プーレ氏はドビュッシーのヴァイオリンソナタの初演を作曲者本人のピアノ演奏で行った人ですので、受け継がれた重みも有るでしょうが、何より今年80歳とは思えないほど表情豊かに情熱的に演奏される姿が、すでに芸術に他なりません。
演奏している姿だけを見ているだけで感動してしまいますが、実際に出て来る音は惚れ惚れするぐらい美しく洒落ていて、”ああフランス!!”と感じずにはいられませんでした。
終演後に購入したCDにサインをして頂き、握手をしながら「メルシー」「トレヴィアン!」と言ったら、ニコニコと本当に嬉しそうな表情をされたのが印象的でした!
 
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2016年11月13日 (日)

「Breeze」 ジャン-ピエール・ラクール&長谷川ゆき ~1900年パリ万国博覧会時代の響き~

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  opus55 LLC (OPFF-10035)

元パリ管弦楽団のヴァイオリニスト、ジャン-ピエール・ラクールとフランスで学び現在もパリと日本で活躍しているピアニスト長谷川ゆきの共演による新しいCDが発売されました。

タイトルの「Breeze」とは英語の”(心地よい)そよ風”の意味ですが、どうせならフランス語で「La brise」として欲しかったかなぁ。余計なことですが。

このアルバムには3曲のヴァイオリン・ソナタが収録されています。

 グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ「遺作」
 ヴィエルヌ:ヴァイオリン・ソナタト短調作品23

”1900年万国博覧会時代のパリの響きを”というのがアルバムのコンセプトです。モーリス・ラヴェルとルイ・ヴィエルヌの二人はフランス人ですが、エンリケ・グラナドスはスペイン人でもフランスに移り住みました。1900年万博の頃、3人は共にパリで活躍をしていたのです。

それにしても、どれも演奏機会が決して多くは無いにもかかわらず素晴らしい名曲です。このような曲を並べる辺りは、フランスの演奏家でなければ出来ないことでしょう。

ラヴェルには晩年に書かれたヴァイオリン・ソナタが他にあり、そちらは3楽章構成ですが、この遺作ソナタは単一楽章です。但し、長大なので実際の演奏時間は遺作のほうがむしろ長くなります。とても詩情に溢れた名作で、個人的にはこちらのほうを好みます。

グラナドスのソナタも単一楽章ですが、この曲は元々は複数楽章で書かれる構想だったらしく、そのスケッチが残っているそうです。現在演奏される場合は完成した第一楽章に当たるこの曲だけが演奏されます。

ヴィエルヌは4楽章構成で完成されていて全てを耳にすることが出来ます。

演奏については、ラクールのヴァイオリンの何とも素敵なこと。フランスで生まれてフランスで活躍してきた人でなければ弾けないようなとても洒脱で美しい演奏です。フランスのヴァイオリニストには”大家”という感じの人は少ないですが、みなラクールと同じような魅力を持つ点で共通していますね。

長谷川ゆきもフランスの空気を長く吸って、体中にその空気が一杯に詰まっていることからラクールと一体感のある演奏を繰り広げていて素晴らしいです。

CDの録音は日本で行われたようですが、あたかも響きの豊かな教会で録音したかのようなとてもフランス音楽に向いた音造りとなっています。

普段中々耳にすることの少ない名曲を~爽やかに しなやかに そよ風のように~心地良く楽しめるCDとしてお勧めしたいと思います。

なお、演奏者の長谷川ゆきさんからCDを直接購入されると詳細な曲目解説が付いてきます。特にヴィエルヌのソナタの解説はフランス語文献を読み込んだ川田朔也氏による読み応えあるもので好評だそうです。
長谷川さんのブログ末尾のリンクからのご購入が対象ですので、ご注文される方はこちらからがよろしいと思います。

長谷川ゆきさんのブログへ

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2014年4月25日 (金)

ヴァイオリンを愛奏したアインシュタイン

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ドイツの物理学者アルベルト・アインシュタインがモーツァルトの音楽を熱烈に愛好していたことは良く知られた話ですが、彼はピアニストであった母親から幼少時代に音楽の教育を受けました。アインシュタインの妹のマヤはピアノを習い、アインシュタインはヴァイオリンを6歳の頃から習いました。

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そうしてアインシュタインは音楽好きに成りましたが、好きな作曲家はモーツァルトの他には、バッハ、ヴィヴァルディ、シューベルトなどであり、ベートーヴェンの重く劇的な音楽はそれほど好きではなく、ブラームスやワーグナーは嫌いであったそうです。

アインシュタインはヴァイオリンを奏でるのが大好きでしたので、公の場でもしばしば演奏をしていました。日本を訪れた際にもヴァイオリンを持参して演奏会を開き「クロイツェル・ソナタ」を弾いたそうです。アマチュアとしては中々の腕前だったと言われています。

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もっとも、友人のピアニスト、アルトゥール・シュナーベルとアンサンブルを行った際に、何度も拍の勘定を間違えるため、シュナーベルから「君は数も数えられないのか」と呆れられたという話が有ります。自分も昔、ヴィオラを弾いてアンサンブルをしていた時には、拍の数え間違いがしょっちゅうでしたが、アインシュタイン並みかと思うと安心します。(笑)

そんな話を聞くにつけ、実際の演奏を聴いてみたいとかねがね思っていましたが、アインシュタインが演奏しているというモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378の第2楽章がYouTubeに投稿されています。なんとも味わいのあるヴァイオリン演奏ですが、問題は投稿が偽物で、実際の演奏はカール・フレッシュであるとかユーディ・メニューインであるとかいう意見が寄せられているようです。確かに音楽センスが有り過ぎますし、私見では恐らく偽物かなとは思います。もっとも本物を聴いたことが無いので、本当のところは分かりませんが。

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2013年8月17日 (土)

今日の「サワコの朝」 葉加瀬太郎とブラームス

毎週土曜日の朝にTV放送される「サワコの朝」。この番組は結構好きでよく見ます。阿川佐和子さんの”聞く力”で毎回楽しいトークが楽しめるからです。それにしてもサワコさんは自分のお姉さんに相当する年齢ですが、いつまでも可愛らしさを保っていてとても素敵ですね。

今日はゲストが葉加瀬太郎なので、『これは中々楽しそうだな』と思って見たのですが、予想通りとても面白かったです。

芸大時代から既にクラシック音楽から非クラシック音楽に方向転換した葉加瀬さんは、自分にしか弾けないヴァイオリン演奏を創り出した代償に、正統的な奏法の多くを捨てて来たんだそうです。ところが、45歳の現在、改めてレッスンを受け直しているのだとか。クラシックのちゃんとした?ヴァイオリニストに成りたいのだそうです。

そんな葉加瀬さんの心の曲が、ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番だそうです。確かにこの曲、心に染み入るメロディが葉加瀬さんに似合いますね。何でも60歳に成った時に3曲のソナタを演奏(録音)するのが目標なのだそうです。サワコさんが「15年も先ですか?」と驚くと、葉加瀬さんは「あと15年しかないです。」と答えました。15年先にどんなブラームスを聴かせてくれるのか楽しみですね。60歳で本当に演奏しそうな気がします。その時には、きっと今日の「サワコの朝」でのトークを思い出すことでしょう。でも、葉加瀬さんの60歳の姿、案外とブラームスに似ているかもしれませんよ。(笑)

15年後の名演奏に期待して、今日の記事は「名ヴァイオリニスト」のカテゴリーに入れておくことにします。

<参考記事>
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ集 名盤

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2013年3月18日 (月)

らららクラシック 諏訪内晶子さま

WBC終わってしまいましたねー。(涙)
海を渡ったサムライたちも、いきなり大男のガンマンたちを相手にすると勝手が違い、平常心では戦えなかったのでしょう。残念ですが、ヴィクトリーへのジャーニーになるはずが、センチメンタル・ジャーニーとなってしまいました。でもアメリカも韓国も台湾も予選ラウンドで敗退した中で、日本は今回も決勝ラウンドに進んだことは評価されて良いと思います。

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さて、昨夜のNHKテレビ「らららクラシック」の録画を観ました。今回は滅多にテレビで見られない諏訪内晶子様の大特集だったのですね。彼女がプロデュースした国際音楽祭でのブラームスのピアノ・トリオのライブや、小学生のための公開レッスン、N響と共演した日本初演曲、そしてスタジオ・ライブと、盛り沢山の内容が1時間にギッシリ。さらにトークでは彼女がヴァイオリニストとなるまでのヒストリーの紹介とか、晶子ファンにはたまらない内容でした。

あのチャイコフスキー・コンクールのときの初々しかった女の子も、いまやアラフォー。すっかり艶っぽい女性になって、隠しきれないお肌の曲がり角が逆にオジサンの心を惹きつけます。いやぁ素敵だぁ。最近は仲道郁代様に傾いていたボクの心をグッと引き戻されました。あぁ、恋の板挟みはつらいわぁ・・・・

<諏訪内晶子さまのCD紹介>

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 名盤
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 名盤
ブルッフ スコットランド幻想曲 

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