ワーグナー

2016年9月19日 (月)

東京二期会 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」

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昨日は東京二期会の「トリスタンとイゾルデ」を聴きに行きました。上野の東京文化会館で先週と今週で全4公演というプロジェクトです。

「トリスタンとイゾルデ」を生で聴くのは2007年にバレンボイムがベルリン国立歌劇場を指揮した来日公演以来ですので随分久しぶりです。あの時はワルトラウト・マイヤーのイゾルデが実に素晴らしく、あれ以上の「トリスタン」を日本で聴くのは中々に難しいと思います。

昨日の公演は最終日でしたがキャストは下の写真の通りです。

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トリスタンのブライアン・レジスター以外は全員が日本人歌手です。これはAプロですが、Bプロではすべて日本人が歌いました。

歌手は総じて非常にレベルが高く、特にマルケ王の清水那由太の深く広がりのある歌唱は圧巻で主役を食うほどでした。イゾルデの横山恵子は綺麗な声を生かしたしっとりとした歌唱が秀逸でした。トリスタンのレジスターは流石に堂に入っていて、演技も含めて申し分なしなのですが、この日は圧倒されるほどのヘルデンテノール特有の声の張りは感じられず、もっと実力が有るのではと思いました。その他の配役も穴がなく大変満足のできるものでした。

指揮のヘスス・ロペス=コボスはベテランですが、ことさら力むこと無く、ワグナーの書いた美しい響きを美しく再現していました。ですので聴きようによっては物足りなく感じるかもしれません。特に第一幕ではオケも歌手もエンジンがかかっていない(あるいは、わざとかけていない?)様子で、たとえばベームやクライバーのバイロイトライブのようなたたみ掛ける迫力と興奮は全く有りません。

しかし、コボスの解釈は、巨大で絶叫するワグナーを目指すものではなく、この悲劇に登場する人物たちの心の内面を無理なく表すことに主眼を置いていると感じました。その結果、彼らの悲しみがじわりじわりと静かに深まって来ます。

第二幕のあのトリスタンとイゾルデの愛の二重唱でさえ、いずれ終幕の悲劇につながってゆくことを想うと哀しみを誘います。第3幕の最後に向かって、マルケ王の後悔、そしてイゾルデの愛と死と、沈み込むような深い悲しみが有ります。

それは多分に演出のヴィリー・デッカーの意図したところでしょうし、コボスが忠実に音楽を作っていたと思われます。デッカーの舞台は「絵画的」と評されたそうですが、本当に美しい絵を見ているような雰囲気でした。”光と影”の演出に”色彩感”を多く加えたそれは見事な舞台です。

オーケストラを担当したのは、余りオペラのピットに入ることの多くない読売日本交響楽団でしたが、下手に場慣れをしていない演奏の真摯さが気に入りました。ワーグナーの管弦楽にしては総じて金管群の音の質がもうワンランク上がればなぁと感じますが、これは日本のオケどこにも共通したことなのでやむをえません。それでも第3幕ともなると響きの充実ぶりが増してとても聴きごたえがありました。

ほぼオール日本人のキャスト、在京オケでこれだけのワーグナーが出来るのだとすこぶる感銘を受けた素晴らしい公演でした。

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ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」 名盤

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2012年5月 4日 (金)

リヒャルト・ワーグナー 舞台神聖祝祭劇「パルジファル」 名盤

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「パルジファル」はワーグナーの書いた最後の作品ですが、彼はこの作品を「歌劇」とも「楽劇」とも呼ばずに、「舞台神聖祝祭劇」と名付けました。それはこの作品が非常に宗教的な色合いが濃かったからです。更に、この作品の上演の際には、観客に拍手を行なわないように指示をしています。

ワーグナーは自分の作品を理想的な環境条件で上演するために、バイロイトに専用の劇場を建てました。有名なバイロイト祝祭歌劇場です。「パルジファル」は、この劇場で初演されました。この劇場は、オーケストラの演奏するピットが舞台の下に隠れていて客席からは見えないことが最大の特徴です。そのために観客は舞台に集中できるわけですが、オーケストラの音はこもって柔らく聞こえるようになります。

―劇の概要―

物語背景 キリストが十字架で処刑されたときに流れた血を受けた聖杯と、処刑に使われた槍(すなわち聖槍)をまつるために聖杯守護の騎士団を抱えることになったティトゥレル王が年老いたために、二代目のアンフォルタスに譲位をした。アンフォルタス王は、魔法を使って騎士たちを誘惑して信仰の王国を破滅させようとする魔法城の主クリングゾルを倒そうとする。ところが、クリングゾルの魔法にかかって妖女に変身したクンドリへの愛欲に迷わされ、聖槍を奪われたあげくに重傷を負わされてしまう。

第1幕 アンフォルタスは、負った傷を毎日のように湖の水で流すが、いつまでも癒されずにいる。王の傷が治るには、「同情により知を得る、清らかなる愚か者」が現れることが必要であった。

王に使える騎士グルネマンツは、森で育った愚直な若者パルジファルを見つけて、「この者か!」と思い、聖杯城の儀式を見せるが、何の興味も示さないので失望して、彼を城から追い出してしまう。

第2幕 パルジファルが森をさまよっているのを、魔法城のクリングゾルが見つけるが、同時に彼の使命を察知して、抹殺しようとする。魔法の園の美女たちがパルジファルに近づいて誘惑をしようとするが、彼はそれに全く反応しない。そこで妖女に変身したクンドリが「パルジファル待て!」と呼び止めると、彼は自分の名前を思い出す。クンドリが彼の母親の生涯について語り、母のように接吻をすると、パルジファルは自分の使命を思い出した。クンドリは一度だけでも彼と結ばれたいと哀願するが、パルジファルはそれを拒絶するので、激昂する。そこにクリングゾルが現れて聖槍をパルジファルに向かって投げつけるが奇跡が起こり、槍はパルジファルの頭の上で止まってしまう。パルジファルがその槍で十字を切ると、魔法の城と園は跡形もなく消え去ってしまい、クリングゾルも姿を消す。

第3幕 さまよい続けたパルジファルは鎧を身にまとい、聖金曜日の朝に、聖杯の森に足を踏み入れる。既に老騎士となったグルネマンツが彼と出会うが、その聖槍を持つ騎士が、かつて自分が聖城に連れて行った若者であることに気が付いて驚き、再び聖城に連れて行く。聖城に入るとパルジファルは聖槍でアンフォルタス王の傷を治して、王の後継者となる。

「トリスタンとイゾルデ」が、官能の愛とエロスの世界だとすれば、「パルジファル」は、愛欲に打ち勝つ聖なる信仰の世界です。この二つのテーマこそは、およそ古代からの人間にとって最も重要なものではないでしょうか。はたしてワーグナーは、それぞれのテーマに最高の作品を残したわけです。

この最後の作品は、それまでの作品のような派手で豪華な音楽では無く、非常に地味で控えめな印象です。けれども、動機(ライトモティーフ)を使った音楽が物語の進行に有機的にかかわり合ったり、曲ごとの番号オペラでは無く、音楽が切れ目なく無限旋律的に続いてゆく技法が実に精妙に駆使されていて、ワーグナーの音楽の完成形と言えるでしょう。もちろん物量的には、上演に4日間を必要とする「ニーベルングの指輪」のスケールが群を抜いていますが、作品の凝縮された質の高さとしては、僕はやはり「トリスタンとイゾルデ」と「パルジファル」が双璧であると考えています。

そこで、僕の愛聴盤です。

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ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭歌劇場(1962年録音/フィリップス盤)

第二次大戦終結後にバイロイト音楽祭が再開された1951年から1964年まで、53年を除いて毎年、クナッパーツブッシュはこの曲の指揮台に立ちました。この巨人指揮者(実際の身長は高くはありません)が、ワーグナーの聖地で、どれほどカリスマであったかが良く分ります。音楽の精妙さだとか緻密さに於いては、これ以上の演奏はいくらでも有ります。けれども、これほど厳粛な雰囲気を感じさせる演奏は聴いたことが有りません。「前奏曲」や「聖金曜日の音楽」の敬虔な響きと表情は神々しいほどですし、「場面転換の音楽」から続く「騎士たちの合唱」での呼吸の深さと、怖ろしくなるほどの巨大さは如何ばかりでしょう。何よりも、聴衆に「聴かせよう」という演出効果に目もくれず、ただ我が道を行く素朴な指揮ぶりが、禁欲的なこの曲に実に良く似合います。録音は、他のスタジオ盤のクリアーな音と比べると、大分こもったような音に感じますが、実はこれが本来のバイロイトの音なのです。実際に生で聴いたことのない自分がこのようなことを書くのもおこがましいですが、30年前にバイロイトでこの曲を聴いたという信頼できる友人に聞いた話では、このクナ盤の音は、当時の実際のバイロイト歌劇場の音そのものであるそうです。24ビット化されたリマスター盤ではアナログLP盤と比べても遜色の無い優れた音質で聴くことが出来ます。正にワーグナー・ファンの最高の宝と呼べる演奏録音だと思います。クナの毎年の演奏のCDは、正規盤、海賊盤を含めると、数多く出回っていますので、マニアの間では、何年の演奏が良いとか、どの歌手が良いとか、色々と語られるでしょうが、バイロイトの音を忠実に鑑賞できるのは、このフィリップス盤のみですので、一般的には文句なく決定盤だと言えます。演奏中も聴衆の咳ばらいが頻繁に聞こえるのが欠点ですが、これも臨場感あふれるライブ録音だと思えば、気にならなくなります。

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ピエール・ブーレーズ指揮バイロイト祝祭歌劇場(1970年録音/グラモフォン盤)

前述のクナ盤が有れば他は要らない、と言っても構わないのですが、それでは余りに偏ってしまうので、もう一つ愛聴している演奏が有ります。それが1970年のピエール・ブーレーズのバイロイトでのライブ盤です。これも昔、アナログ盤で聴いていましたが、しばらく聴かずにいました。それをCDで買い直して聴き直してみると、やはり素晴らしい演奏でした。クナッパーツブッシュに比べればテンポは相当速いですが、せせこましい印象は受けません。むしろ聴き易い良いテンポです。オケの響きはとても透明感があり、クナ時代の重厚な響きとはかなり異なります。ワーグナーの書いた精緻な音は、実はこのようであったのかと改めて認識させられます。ライト・モティーフの精妙、複雑なからみ合いが非常に聴きとりやすいので、音によるドラマが手に取るように理解できます。歌手陣も、クナ時代の歌手たちよりも、ずっと軽みの有る声で精妙に歌っています。これも歴史に残る名演奏だと思います。

この他では、クーベリック盤の評判が良いので以前から興味が有りますが、未聴です。

自分は、どう考えても「パルジファル」では無く「トリスタンとイゾルデ」の世界の側の人間??だと思いますが、この二つの作品には心の底から共感を覚えます。

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2012年5月 1日 (火)

ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」 クリスティアン・ティーレマン/ウイーン国立歌劇場盤

41ciltrjol_2クリスティアン・ティーレマン指揮ウイーン国立歌劇場(2003年録音/グラモフォン盤) 

ゴールデン・ウイークには、普段中々聴けないCDをじっくりと聴くのも大きな楽しみです。最近は、家でオペラを聴くことが少なくなっています。昔はCD(LP?)やビデオでも良く鑑賞していたのですが、この頃は余り取り出すことが有りません。もちろん鑑賞に長時間が必要だということもありますが、ならばバッハの大作の鑑賞をしているのですから、余り理由にはなりません。たぶん自分の中で、オペラは家でCD、DVDを鑑賞するよりも、劇場で生の舞台を鑑賞する方が愉しいという感覚が強くなっているのかもしれません。ただ、その割には、生の舞台で期待外れになることも少なく無いので、結局のところは良くわかりません。

ワーグナーのオペラのディスクは一通り持っていますが、頻繁に取り出して聴くのは「トリスタンとイゾルデ」と「パルジファル」の二つだけです。それ以外は「指輪」も含めて、滅多に聴きません。

「トリスタン」については、以前、「トリスタンとイゾルデ 名盤 ~禁断の恋~」という記事で愛聴盤のご紹介をしました。その後、クリスティアン・ティーレマンが2003年にウイーン国立歌劇場で演奏したライブ盤を購入したのですが、きちんとは聴いていませんでした。今回、それを、ようやくじっくりと聴いてみました。

オーストリア放送協会による放送用録音ですので、スタジオ録音と比べると、どうしても緻密さや分離、ダイナミック・レンジの点で劣るかもしれません。但し、昔から放送録音を聴き慣れてきた耳には、スタジオ録音の人工的な音造りよりも、舞台が目の前に浮かぶ自然な音像がむしろ好ましく感じられます。

今からもう10年も前の演奏なのですが、カぺルマイスターとして地道にキャリアを積んできたティーレマンのオペラ指揮だけあって、実に堂に入ったものです。ワーグナーの傑作オペラだからといって妙に肩に力の入リ過ぎていない、のびのびとした指揮ぶりの印象です。テンポが特に遅いわけでも無いのに、何かゆったりと聞こえるのは、フレージングの良さでしょうか。カール・ベームの、あの極度の緊張感に包まれた壮絶な演奏とは異なります。と言っても、何も緩んだ演奏だということでは全く無く、1幕の結びや、3幕での緊迫した部分における迫力は中々のものです。けれども、最も印象に残るのは、オーケストラ、すなわちウイーン・フィルのしなやかで美しい演奏です。僕がこれまで愛聴してきた、ベーム盤はバイロイト管、フルトヴェングラーはフィルハーモニア管、バーンスタインはバイエルン放送響ですので、ウイーン・フィルの全曲盤は持っていませんでした。かのクナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルの抜粋盤などを聴くと、「ああ、これが全曲盤であったらさぞや・・・」と思わずにいられなかったのです。もちろん、ティーレマンはクナッパーツブッシュではありませんが、このしなやかで艶の有る美しい響きは、やはりウイーン・フィルならではです。それに、表現力の素晴らしさも、最高の機能を持った歌劇場オーケストラならではの実力を、余すところなく示しています。トリスタンを歌うトーマス・モーザーは決して超人的なヘルデン・テナーではありません。けれども、恋に落ちてしまい、悲劇的な結末を迎える人間的な弱さを持ったトリスタンとして、魅力は充分です。イゾルデを歌うデボラ・ヴォイトも、若々しく美しい声が、恋に落ちる美女を想像させてとても良いです。これが、もしもDVDだと、彼女の恰幅の良い姿がアップで見えてしまうので、むしろ興ざめ??になりかねません。現実よりも、想像の世界の方が良いことは世の中によく有ることです。(笑)

全体として、ベームの迫力には及ばず、フルトヴェングラーの沈滞の深さにも及ばず、バーンスタインの濃厚なロマンティシズムにも及びませんが、ワーグナーの書いた管弦楽の美しさを、これほどまでに生かし切って、しかも愛と悲劇のドラマを充分に感じさせる演奏はこれまで無かったかもしれません。オリンピックであれば、種目別では他の選手にメダルを譲っても、団体総合で金メダルというところです。

補足ですが、このCDも各3幕が、1枚毎にぴったり収まっているので、鑑賞には便利です。

大好きな「トリスタンとイゾルデ」に、またまた愛聴盤が加わりました。やっぱり人生は愛だわなぁ~(笑)

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2012年1月 1日 (日)

~迎春2012~ ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲

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明けましておめでとうございます。

昨年は日本にとっても世界にとっても大変な一年でしたが、個人的には転居もして新生活のスタートとなった年でした。今こうして新たに迎える年は、全ての人にとって良い年となるようにと祈るばかりです。

この一年が良い年になることを願うためにも、聴き初めにはやはり明るい曲を選びたいと思います。そこで、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第一幕への前奏曲を聴こうかと思います。ワーグナーのオペラは素晴らしいのですが、自分にとっては家で聴くには少々長過ぎます。そこで前奏曲など一部を抜き出して聴くと言う方法も有りますが、最近はそれも余りしません。よほど気が向いた時だけです。この作品も全曲は非常に長く感じられますが、前奏曲は10分前後の間に、勇壮で輝くばかりの喜びの気分が込められているので、気分転換にはうってつけです。

大学時代のことですが、母校が毎年入学式を日本武道館で行なうので、所属をしていたオーケストラは、この曲と校歌をそこで演奏をするのが役割でした。本当に祝典にピッタリの曲です。

さあ、2012年の第一幕への前奏曲ということで、家にある演奏を順に聴いてみることにします。

41uvmjpcql__sl500_aa300_ ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1949年録音/audite盤) ベルリンのティタニア・パラストでのライブです。これまでグラモフォンから出ていましたが、新しいRIASボックス盤のほうが音質は向上しています。フルトヴェングラーのワーグナーはテンポが極端に揺れるので、造形やスケール感を損なう結果となって基本的に好みません(「トリスタン」のような例外は有りますが)。響きも濁っていて透明感が無いと思います。

Wagner_toscaniniアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC響(1954年録音/Music&Arts盤) カーネギー・ホールで行なわれたワーグナー管弦楽曲集の実演ですが、れっきとしたステレオ録音です。残響の無いデッドな録音ですが、音質的には良好です。演奏は、さすがにトスカニーニ最晩年のために統率力を失いかけている印象ですが、ワーグナーとしてはむしろ凝縮し過ぎずに聴き易いです。テンポはやや速めです。演奏記録としての価値は非常に有ると思います。

Cci00036b カール・シューリヒト指揮バイエルン放送響(1961年録音/Scribendum盤) 以前DENONからも出ていましたが、Scribendumボックス盤で聴いています。元々はコンサートホール・レーベルの録音ですが、リマスターの音質は明瞭です。やや速めのシューリヒト・スタイルですが、決して軽過ぎることは無く、ファンファーレ部分には充分な重みが有ります。中間部の歌い方も情熱的です。フルトヴェングラー、トスカニーニよりも僕は好みます。

Wagner_knaハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(1963年録音/ウエストミンスター盤) ファンには有名なウエストミンスター録音です。クナの響きは凝縮せずに、膨らみを持って広がってゆく印象なので、ワーグナーやブルックナーに向いています。逆にベートーヴェンやブラームスでは締まりが無くなる欠点があります。ここでは、クナのゆったりとしたテンポで、当時のミュンヘン・フィルが何とも素朴で人間的な肌触りの音を聞かせてくれます。

Mister_karajanヘルベルト・フォン・カラヤン指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1970年録音/EMI盤) これはEMIと東独の共同制作の全曲盤の演奏ですが、最大の魅力はオーケストラの音です。都会的で無く、古風な響きは、この曲の舞台の中世ドイツを想像させるに最適だからです。カラヤンも中庸の良いテンポで、オケを必要以上に鳴らすこともなく理想的です。音質的には昔のアナログ盤がもちろんベストですが、CDの場合にはドイツ旧盤がお薦めです。リマスター盤は音がハイ上がりで硬いからです。

756ピエール・ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィル1972年録音/SONY盤) 昔、アナログ盤で愛聴した演奏ですが、現在聴いても非常に素晴らしいです。遅いテンポでスケール巨大でありながら、推進力が有ります。フォルテの音も固過ぎず、ギュッとした集中力が有るのが見事です。後半の様々なパートが次々とからみ合う部分も実に素晴らしく、思わず手に汗を握るほどです。ニューヨークPOの音は都会的ですが、抵抗が有るほどではありません。

Cci00014b_2 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1975年録音/グラモフォン盤) 日本ツアーのNHKホールでのライブです。この時には何公演かのアンコールで演奏していますが、大きな違いはありません。テンポは中庸です。ベームのワーグナーはオーケストラの音が凝縮するために幾らか窮屈な印象は有ります。けれどもそれが、逆に良さでもあるのです。ここでもウイーン・フィルが実に厳しい張りのある音で熱演をしています。NHKの録音は低域まで充実した優秀さです。

Wagner_regnerハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送響(1977年録音/シャルプラッテン盤) レーグナーもブーレーズ以上に遅いテンポで悠然と進めますが、もたれた感じはしません。録音の残響が深いこともあり、楽器のハーモニーが極めて美しく、音そのものに身が浸るという印象です。その割にはティンパニの強打もよく捉えられていて迫力が有ります。同じディスクの「ジークフリート牧歌」と並ぶ名演だと思います。

Wagner_cheri セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1993年録音/EMI盤) ミュンヘンでの管弦楽曲集のライブです。導入部は遅くスケールの大きいテンポでとても良いのですが、ファンファーレが余りに遅過ぎて、もたれてしまいます。この人の晩年のブルックナーのように、少々息苦しさを覚えます。それでも終結部の巨大なスケール感は素晴らしいです。オーケストラの音は透明感が有って美しく、さすがにチェリビダッケです。

以上の中で、特に好きな演奏はと言うと、演奏そのものはブーレーズ盤、オケの響きではカラヤン/ドレスデン盤というところです。シューリヒトやクナ、それにレーグナーも中々に捨てがたいですが。

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2011年5月 7日 (土)

~名曲シリーズ~ ワーグナー「ジークフリート牧歌」

モーツァルトのピアノ協奏曲特集を始める前に、もう一曲だけ名曲シリーズと行きます。

リヒャルト・ワーグナーというと、どうしても巨大なスケールの英雄的な音楽というイメージが強いのですが、小編成の管弦楽用の「ジークフリート牧歌」という一品が有ります。この曲は、本当に心に染み入るような優しさと愛らしさに溢れた佳曲です。僕にとっては、夜更けに一人静かに聴きたくなる曲の最右翼です。

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ワーグナーは長年不倫関係にあったリストの娘のコジマと、ようやく正式に結婚が出来た年のクリスマスに(12月25日がコジマの誕生日でした)彼女への贈り物として、この曲を書きました。それはまた、自分の子供を産んでくれたコジマに、ねぎらいと感謝を示す意味も有りました。ワーグナーがこの曲をコジマへ初めて聴かせた場所は、当時二人で暮らしていたスイスのルツェルンの邸宅でしたが、その時の様子はおよそ次のようなものだったそうです。

クリスマスの早朝、ワーグナーの弟子のハンス・リヒターがチューリッヒのオーケストラから選んだ17人の腕利き奏者達が家に到着すると、こっそりと台所で楽器の音合わせを行いました。それから、彼らはコジマの寝室の外の回り階段に譜面台を並べました。ワーグナー自身は、指揮をする為に階段の最も上に立ち、演奏者達はその下の階段に順番に並びました。いよいよ演奏が始まると、それを知らされていなかったコジマは大変驚いて感激しました。演奏の出来映えも実に見事だったそうで、その日のうちに数回も繰り返し演奏されました。

この曲は後から、楽劇「ジークフリート」の中に転用されましたが、それは本当に美しく神秘的な場面の音楽となっています。ですが、原曲の「ジークフリート牧歌」は、曲の生まれた背景から、一管編成の規模で書かれています。ですが実際に演奏される際には、編成を大きくすることがほとんどです。

この名曲は、ワーグナーを得意とする指揮者達が精一杯の愛情を込めて演奏していますので、僕の愛聴CDをご紹介します。

Pocl4304_l ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウイーン・フィル(1955年録音/DECCA盤) 「リング」を指揮すれば、あれほどまでに豪快な演奏になるクナですが、この曲の場合はいじらしいほどの優しさに溢れた演奏をします。50年代のウイーン・フィルの懐かしく甘く柔らかい響きも素晴らしいです。晩年の再録音と比べると、クナにしてはテンポも比較的速めです。モノラル録音で鮮度が落ちていますが、一応は平均レベルです。

Wacci00003 カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響(1955年録音/ヘンスラー盤) クナと同じ年のライブ録音です。当然モノラルですが、中々に良好と言えます。いかにもシューリヒトらしく、速いテンポであっさりと進みますが、一見そっけないようでいて、良く耳を傾ければ深い愛情に満ち溢れているのが分かります。ニュアンスに富んだ、奥の深い味わいは格別です。

1197070962 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(1962年録音/ウエストミンスター盤) 同じウエストミンスターにはブルックナーの8番という超弩級の名盤が有りましたが、ワーグナーの管弦楽集がステレオ録音で聴くことが出来るのもこたえられません。デッカ盤に比べると、随分と甘さが抜けて素朴な味わいです。ともすればメカニカルで無機的に感じる現代の演奏とは全く異なる、非常に人間的な肌触りのする演奏です。

Klempe77d オットー・クレンペラー指揮ウイーン・フィル(1968年録音/テスタメント盤) これはウイーン芸術週間のライブ演奏です。この曲の演奏はほとんど全て編成を大きめにしてありますが、クレンペラー盤はオリジナルの最小編成です。その為に、独奏で弾かれる第一ヴァイオリンのいじらしいほどの表現が魅力倍増となって聞こえます。コジマが感動したのは、きっとこういう音だったのだと納得させられてしまいます。この演奏を聴かずして、この曲は語れません。

Wagner_regner ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送響(1978年録音/シャルプラッテン盤) かつてのレーグナーの代表的な名演奏です。相当に遅いテンポで、じっくりと進みますが、決してもたれることが有りません。楽器のハーモニーの美しさも、特筆ものです。美音と落ち着いた雰囲気に、時を忘れていつまでも浸っていたくなるような素晴らしい演奏です。録音も優秀です。

Wagner_cheri セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1993年録音/EMI盤) レーグナーを更に上回る遅いテンポです。ブルックナーなどでは、この遅さにもたれてしまい、息苦しさを感じることが多いですが、この演奏は深い音楽の雰囲気にどっぷりと浸らせてくれます。ライブ演奏ですが、さすがにチェリ/ミュンヘンだけあって、実に美しい音と出来栄えです。

というわけで、クレンペラー/ウイーン・フィル盤こそが、この曲の本来の姿を伝える最高の演奏だと思いますが、それ以外ではクナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル盤、レーグナー盤、チェリビダッケ盤あたりも、曲の素晴らしさから、やはり充分に満足できる名演奏だと思います。

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2009年9月12日 (土)

リヒャルト・ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲 名盤 ~禁断の恋~ 

ヴェルディの傑作オペラ「ドン・カルロ」は、王子がかつての恋人である姫を自分の父親である国王に王妃として横取りされてしまうという悲恋の物語でした。一方ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」は、国王の王妃となる予定の姫を迎えに行った騎士が、飲んでしまった媚薬のおかげで姫と恋に落ちてしまい、最後は命を落とすという悲恋の話です。やはりクスリにはノ〇ピーでなくても弱いようですな。(笑) 悪いクスリは絶対にやめましょうね。

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という訳で、この話は「禁断の恋」がテーマなのです。実はワーグナーは作曲当時、恩人ヴェーゼンドンクの夫人マティルダと不倫の恋をしていました。ですので、この作品の騎士トリスタンこそはワーグナー自身で、イゾルデ姫はマティルダだというのがもっぱらの定説です。但し当の本人はそれを認めてはいなかったらしいのですが。

それにしても、ワーグナーのオペラはどの作品も長大です。四夜にわたり上演される、楽劇「ニーベルンクの指輪」は別格としても、どのオペラも上演に4~5時間はかかる大作ばかりです。しかし、それらの作品の中で、僕が最も愛して止まないのは、楽劇「トリスタンとイゾルデ」です。他の作品の場合には生の公演でならいざしらず、家でCDを全曲聴き通すなんてのは中々出来ないのですが、「トリスタン」だけは例外です。W0001
この作品は、さすがにワーグナーが禁断の恋の真っ只中にあって作曲しただけあって、全編が愛欲と官能の香りに満ち溢れています。これほどまでに「エロス」を感じさせる音楽芸術が一体他に有るでしょうか。ですので、この作品は非常に解り易いです。最初の「前奏曲」と最後の「愛の死」を続けて、「前奏曲と愛の死」としてオーケストラ・コンサートでよく演奏されますが、それはこのオペラの集約であって、全体は「前奏曲」と「愛の死」に挟まれた一つの巨大な作品になっているのです。なので、「前奏曲と愛の死」が好きになれば、楽劇「トリスタンとイゾルデ」を理解するのは全く難しくありません。まったくもって、この作品は何度聴いても本当に官能的で素適な音楽です。直江兼続ではありませんが、やっぱり人間一番大切なのは「愛」ですよね。

ここで、あらすじをおさらいしておきます。

時代:伝説上の中世
場所:イングランド西南部のコーンウォール

主要登場人物
トリスタン(T):マルケ王の甥であり忠臣
イゾルデ(S):アイルランドの王女
マルケ王(Bs):コーンウォールの王
ブランゲーネ(Ms):イゾルデの侍女
クルヴェナール(Br):トリスタンの従者
メロート(T):マルケ王の忠臣

第1幕
アイルランドの王女イゾルデは、コーンウォールを治めるマルケ王に嫁ぐため、王の甥であり忠臣のトリスタンに護衛されて航海していた。かつてトリスタンは、戦場でイゾルデの婚約者を討ち、その戦いで自らも傷を負ったが、名前を偽ってイゾルデに介抱をしてもらったことが有った。イゾルデはトリスタンが婚約者の仇だと気付いたが、既にそのときトリスタンに恋に落ちていた。

イゾルデは、自分をマルケ王の妻とするために連れてゆくトリスタンに対して、激しい憤りを感じていた。彼女は一緒に毒薬を飲むことをトリスタンに迫ったが、毒薬の用意をイゾルデに命じられた侍女ブランゲーネが、代わりに用意したのは「愛の薬」だった。その為、船がコーンウォールの港に到着する頃には、トリスタンとイゾルデは強烈な愛に陥ってしまった。

第2幕
イゾルデがマルケ王に嫁いだ後、マルケ王が狩に出掛けたすきに、トリスタンがイゾルデのもとを訪れ、二人は愛を語う。ところがマルケ王が突然戻ってきた。実はこれはイゾルデに横恋慕していた王の忠臣メロートの策略だった。マルケ王はトリスタンと妃の裏切りに深く嘆く。王の問いかけにトリスタンは言い訳をしようとしないので忠臣メロートが斬りかかるが、トリスタンは自ら剣を落とし、その刃に倒れた。

第3幕
フランスのブルターニュにあるトリスタンの城。トリスタンの従者クルヴェナールは、深手を負ったトリスタンのために、イゾルデを呼びよせた。けれども、イゾルデが駆けつけたその時、トリスタンは息絶えた。
そこへ、全ては愛の薬のせいだと知ったマルケ王がやって来るが、イゾルデは至上の愛を感じながらトリスタンの後を追った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これまで自分が生で接した最上の「トリスタン」の舞台は2007年10月のベルリン国立歌劇場の日本公演です。指揮はダニエル・バレンボイム、会場はNHKホールでしたが、ワルトラウト・マイヤーが円熟の極みの大変素晴らしいイゾルデを聞かせてくれました。

この作品のディスクは、高校生のときにフルトヴェングラーのLP盤5枚組を購入したのが最初ですが、それ以降、幾つか演奏を聴いて来ましたのでご紹介してみたいと思います。

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ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイエルン歌劇場(1950年録音/オルフェオ盤)

古今のワーグナー指揮者の中で最も偉大なるクナのライブ録音です。何しろクナがウイーン・フィルとDECCAに録音を残した「前奏曲と愛の死」「第2幕抜粋」は神々しいほどの名演中の名演でした。ですので、この全曲盤にも大いに期待したいのは当然です。ところが残念なことにあのDECCA録音と比べると余り魅力を感じられません。録音は年代的には標準レベルですが、肝心の演奏がクナ本来の実力には程遠い出来栄えだと思うからです。これは記録としての価値に留まると思います。

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ウイルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管他(1952年録音/EMI盤)

これはもう歴史的な録音です。モノラル録音としては優秀なので鑑賞に支障は有りません。有名な「第九」と同様に音質を越えた不滅の演奏です。べームやクライバーの造形と比べれば随分と甘いですが、この深く深く沈滞してゆく味わいは他の誰とも違います。元々不健康な雰囲気の表現には比類が有りませんが、この作品の場合に音楽と見事に一体化しているのです。フルトヴェングラーを聴かずして「トリスタンとイゾルデ」は絶対に語れません。イゾルデのフラグスタートは確かに既にオバさん声なのですが、逆に非現実的な雰囲気に感じられて良いと思います。なお、「前奏曲と愛の死」の管弦楽の演奏としては、1954年のベルリン・フィルとのライブ録音(グラモフォン盤)が全曲盤を凌駕する名演です。官能と絶頂という点ではこれ以上の演奏を聴いたことがありません。

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カール・ベーム指揮バイロイト祝祭歌劇場(1966年録音/グラモフォン盤)

ベームのオペラがどんなに素晴らしいか、実演でどんなに燃え上がるかを証明したワーグナーの聖地バイロイトでのゲネプロライブ録音です。ベームが観客無しのセッション録音を嫌って招待客を前にして行った演奏なので精緻でいてかつ劇的なまでに迫力が有ります。沈滞する部分がややあっさり感じられますが、逆に全曲を一気に聴き通すには向いています。主役の二人、ビルギット・ニルソンとヴォルフガング・ヴィントガッセンの歌にも全く文句のつけようが有りません。全3幕がぴったりと各CD毎に収まっているのも鑑賞には便利です。

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レジナルド・グッドオール指揮ウエールズナショナルオペラ(1981年録音/DECCA盤)

評論家の山崎浩太郎氏が熱烈に推薦したために知る人ぞ知るディスクとなりました。それは「動かざること山の如し」、クナッパーツブッシュ顔負けのスケールの巨大さです。それはそれで良いのですが、クナのようにテンポの流動性が無く常にインテンポの印象を与える為に、全曲を聴いているとどうも長く感じられてしまいます。オーケストラと歌手も最高レベルとはいいかねます。ですので、これはあくまでマニア向けの演奏でしょう。以前はDECCAでしたが現在はタワーレコードがライセンス販売しています。

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レナード・バーンスタイン指揮バイエルン放送響(1981年録音/フィリップス盤)

バーンスタインも非常にテンポが遅くスケールの大きな演奏です。そのセッション録音の現場に現れたベーム翁が絶賛したそうですが、ベームとは対照的な演奏なのが面白いです。優秀なオケを使って精緻な演奏を行っているのは良いのですが、やはり少々テンポが遅過ぎてもたれます。ですがこのマーラーのようにドロドロ粘る、いかにも後期ロマン派風の演奏には確かに説得力が有りますし、緊迫感の有る部分では非常に高揚して聴き応えが有ります。最近亡くなったベーレンスの全盛期のイゾルデが聴けるのも貴重ですし、ペーター・ホフマンのトリスタンもとても素晴らしいです。

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カルロス・クライバー指揮ドレスデン歌劇場(1982年録音/グラモフォン盤)

クライバーの「トリスタン」は、本当はバイロイト音楽祭での生演奏が非常に素晴らしかったです。ですがそれらが音質の良い正規録音盤で出ていない以上は、セッション録音のドレスデン盤を聴くしか有りません。僕はクライバーの才能は認めますが、あの体育会系の健康的な音楽には感心しない場合が良く有ります。ベートーヴェンやブラームス、シューベルトあたりでは往々にです。この「トリスタン」は不健康では有りませんがロマンティックな雰囲気が良く出ているので決して嫌いではありません。ただマーガレット・プライスのイゾルデは声がリリック過ぎて現実世界の人に感じられてしまうのが難点です。

以上はどれも素晴らしいもですが、特に愛聴しているのはベーム盤とフルトヴェングラー盤の二つ、それに次点としてバーンスタイン盤です。但し、もしもクナッパーツブッシュがウイーン・フィルとDECCAに全曲録音を残してくれていたら史上最高の「トリスタン」になったことでしょう。大変残念です。

そうそう、それと試聴でしか聴いていませんが、ティーレマンのウイーン国立歌劇場ライブはいかにも放送局の録音という自然な感じで好印象でした。これは購入してじっくり聴いてみたいです。さて皆さんの愛聴盤はどれでしょうか?

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