音楽(ロック)

2013年12月 1日 (日)

姉妹ブログ・オープンのご案内

先月、元ビートルズのポール・マッカートニーが11年ぶりに来日して、コンサート・ツアーを行ってゆきました。クラシック・ファンの方でも、テレビや新聞のニュースで御存じだったのではないでしょうか。

僕は中学生の時代にロック・ミュージックにハマってしまい、我が人生で初めて購入したレコードが、ザ・ビートルズの「アビイ・ロード」というアルバムでした。中学3年生のことです。以来、ロックが大好きで、高校生時代にクラシック音楽に目覚めてからも、大きな波は有りましたが、基本的にはクラシックとロック(厳密に言えば色々なポピュラーミュージック全般)の両方を愛好して来ました。

ですので、クラシック音楽の話題中心のブログ「ハルくんの音楽日記」でも、これまでロックやポピュラー・ミュージックを何度も記事にしてきました。ただ、それぞれを愛好するリスナーのゾーンとしては基本的にはやはり分れていると感じていますので、この際、姉妹ブログ「ハルくんのハードロック・カフェ」をオープンして、別々に運営してゆくことに決めました。

当面は、「ハルくんの音楽日記」の過去記事からのリメイク記事をアップしてゆく予定ですが、もしもご興味をお持ちの方は、どうぞそちらへもお立ち寄り下さい。大歓迎致します。なお、こちらの過去記事についてはそのまま残しておきます。

本日オープンした姉妹ブログ「ハルくんのハードロック・カフェ」へはこちらから

Hardrockcafelasvegas

皆様のご来店、お待ちしてます!

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2013年7月11日 (木)

「ワイルドで行こう!」(Born To Be Wild) ステッペンウルフ ~イージーライダー~

参議院選挙を前にして日本列島がヒートアップしているわけでも無いのでしょうが、それにしても毎日暑いですねぇ。「どうしてこんなに暑いんだ~バカヤロー!」とでも言いたくなる気分です。

僕は車でもクラシックはよく聴きますが、これだけ暑いとさすがに少々敬遠気味になります。本当にクソ暑いときにはロックをガンガンに流したくなるのです。

ということで、本当に暑いときに聴きたくなる曲が2曲有ります。そのうちの1曲は以前、ザ・フーの記事でご紹介した「サマー・タイム・ブルース」です。これはもう頭のてっぺんまで突き抜ける感じで爽快極まりません。

そしてもう1曲が、カナダのロックバンド、ステッペンウルフ(STEPPENWOLF=荒野の狼)の歌う「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド(Born To Be Wild)」(日本タイトルは「ワイルドで行こう!」)です。スギちゃんの「ワイルドだろう~」は、すっかり下火になりましたが、この曲は暑い夏に大音量で聴くと暑さが吹っ飛びます。リード・ヴォーカルのジョン・ケイの歌声も荒々しくて曲にピッタリですね。

この曲は、僕が中学生だった1969年にヒットしたアメリカ映画「イージー・ライダー」のタイトルバックに使われていて、非常に印象的でした。ピーター・フォンダとデニス・ホッパーが、長い長いハンドルのハーレー・ダビットソンにまたがってアメリカを旅するという映画ですが、あのハンドルを見たときには驚きましたね。映画がヒットするや、日本でも同じようなバイクを見かけるようになりました。

映画のストーリーとしては特別に面白いというわけでも有りませんが、当時の「ニュー・シネマ」と呼ばれた若者向けの多くの映画は、閉塞感で一杯の世の中に抵抗する精神を強く感じたものです。

それでは映画のシーンを観ながら、この暑さをぶっ飛ばしましょう。ワイルドで行こう!
ボクって簡単にノッてしまう、イージーライダー??(笑)

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2013年6月25日 (火)

「ホテル・カリフォルニア」 イーグルス

イーグルスといっても楽天イーグルスではありませんぞ。1970年代に一世を風靡したアメリカのロック・バンドです。彼らの最大のヒット曲といえば「ホテル・カリフォルニア」ですが、特別にロック・ミュージックのファンということでなくとも、年配の方ならば誰でもご存じだと思います。楽天イーグルスしか知らない若い人でも、きっとこのメロディは耳にしたことが有るのではないでしょうか。カリフォルニアを題材にしている割には、曲想は明るくなく、ほの暗い哀愁が一杯に漂っていますが、一度聴いたら忘れられない非常に印象的な曲ですので、世界中で広く親しまれたのでしょう。

ところで、この曲に登場するホテル・カリフォルニアというのは実際に存在するホテルでは無く、架空のホテルなのだそうです。そのホテルに宿泊する登場人物から、商業主義に堕落してしまったロック・ミュージック、しいてはアメリカ社会を揶揄しているのだそうです。

この曲については、そんな背景が有るのですが、実は6年前に仕事でアメリカに出張したときに、ロスアンジェルスに住んでいる協力会社の人に案内されて、北方面に一時間ほどドライブしたサンタ・バーバラという古い町に遊びに行きました。彼が言うには、この町が一番”カリフォルニア”っていう感じがするのではないか、とのことでした。

確かにこのサンタ・バーバラという町は西海岸の海に面していて、大きなハーバーが有りますし、街には相当に古い立派な教会が残っていますし、町がとにかく美しいのです。ウエストコーストの明るい陽射しが空から降り注いでいて、爽やかな風が常に吹いています。

そんな風に街をブラブラと気持ちよく歩いていたのですが、「あれっ、有るではないですか。ホテル・カリフォルニア!」 それはなんとも曲のイメージそのものなのですよね。これが正面からの写真です。

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いかにも流行っていない雰囲気ですし、よーく見ると「ホテル・カリフォルニア」なのですが、まあイイでしょう。細かいことは気にしない。(笑)

その後は「ホテル・カリフォルニア」の鼻歌を歌いながら散歩しました。それにママス&パパスの「夢のカリフォルニア」とかアルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」なんかも歌いましたけれど。

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2013年5月25日 (土)

「青い影」 プロコル・ハルム ~1960年代の名曲~

「青い影」 原題「A Whiter Shade of Pale」。1967年にリリースされた、イギリスのロック・グループ、プロコル・ハルムのデビュー曲ですが、発売されるや世界中で爆発的な大ヒットとなりました。あのビートルズの作品さえも凌駕する奇跡的な名作として知られています。ビートルズの故ジョン・レノンをして「人生で最も印象的な3曲のうちの一つ」と言わしめました。

僕がこの曲を聴いたのは恐らく1969年だったと思います。中学2年でしたが、同じクラスにはビートルズやローリング・ストーンズ、クリームといった外国ロックの大好きな奴らが何人も居ました。何故だか判りませんが、同学年に5つ有ったクラスの内で、こんなにロック好きが集まったクラスは有りませんでした。もちろんビートルズとストーンズの人気は抜きんでていましたが、他にもクリームの「ホワイト・ルーム」、ドアーズの「タッチ・ミー」、バニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」、CCRの「プラウド・メアリー」など人気の曲が数多くひしめきました。その中でも、ひときわ人気の高かった曲がプロコル・ハルムの「青い影」です。

この曲がバッハの音楽をモチーフにしているという話は当時から聞いていましたが、具体的にどの曲なのかというのは謎でした。やれカンタータの第114番だ、第140番だ、いや「G線上のアリア」だと、様々な議論が交わされたようですが、結局のところ分からずじまいです。従って、特定の曲をモチーフにしたのではなく、オルガンを単にバッハ風に弾いただけだ、という説が有力です。

とにかく、この曲が名曲中の名曲であることには変わりありません。当時のビデオ映像をYouTubeで見つけました。あの頃は、毎週土曜日の午後に「ビート・ポップス」というテレビ番組が放送されていましたので、学校から帰って、この番組を見るのが大の楽しみでした。大橋巨泉の司会で、洋楽のヒット・ランキングを海外のビデオクリップをふんだんに使いながら紹介するという、1980年代にブームになった「ベストヒットUSA」の先駆け的な番組ですが、この「青い影」のビデオも、その番組で観ていたので本当に懐かしくなります。

1960年代のオリジナル映像

うーん、単なるロックのジャンルを超えた、なんともアートな音楽ではありませんか。当時のロンドンは凄かった!ロンドン、ロンドン、愉快なロンドン。ロンドン、ロンドン、楽しいロンドン♪

これ以外にも、近年のライブのビデオが幾つか有りましたが、その中で一番素晴らしかったのは2006年のデンマークでの野外コンサートです。何とも雰囲気の良い野外のステージで、フル・オーケストラをバックに素敵なアレンジで楽しませてくれます。

2006年 ライブ・イン・デンマーク

ワイド画面が欠けてしまう場合はこちらから

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2013年3月13日 (水)

ジャーニー 「フロンティアーズ」 ~WBC三連覇への旅~

WBCが盛り上がっていますね。今回の大会には、日本は参加をするか、しないかとさんざんモメていましたが、いざ参加となれば、イマイチの下馬評も何のその、我が侍ジャパンは予選ラウンドを一位で勝ち上がって、いよいよアメリカでの決勝ラウンドに臨みます。自分は普段は野球中継はほとんど観ていないのですが、国際大会となれば話は別です。

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ところで、TV放送のテーマ曲として1980年代のロックバンド、ジャーニーの「セパレイト・ウェイズ(SEPARATE WAYS)」が、流されているので、すっかりハマってしまいました。この曲は、彼らの「フロンティアーズ」というアルバムに収められていて大ヒットしましたが、僕も当時はレコードを買って聴きました。当時、僕は20代でしたが、アマチュア・オーケストラ活動に飽きてしまい、替わりに熱中したのがテニスです。週末には仲間と車で山中湖や房総、軽井沢に出かけて、朝から晩までテニスをしました。そんな行き帰りにカーステレオで聴いたのが、当時流行ったTV「ベストヒットUSA」に出てくるような音楽です。特に好きだったのはホール&オーツでしたが、このジャーニーも好きでしたね。カルロス・サンタナのバンドの天才少年ギタリストとして話題になったニール・ショーンがサンタナを退団して、結成したのがジャーニーでした。

ジャーニーは1980年代に入ると大ブレイクしましたが、この「フロンティアーズ」のアルバムには、彼ら自身が最高の自信を持っていたということが納得できる、素晴らしい傑作ロック・アルバムです。
当時は、多様なロックが流行った時代でしたが、彼らのサウンドは1970年代から続くハードロックの正に王道を行く内容です。
この「フロンティアーズ」を久しぶりに聴きたくなって、CDを購入してしまいました。

「セパレイト・ウェイズ」は、愛し合った恋人同士が、離れて別々の道に行くという内容なので、どうしてWBCのテーマに使われているのかはよく分りません。単に、勇気の湧き起る曲なので使われただけなのかもしれません。でもまぁ、勝負の世界は、常に勝つか負けるかの分かれ道ですので、案外と番組に相応しいのかもしれませんね。
どちらにしても、この曲では重厚なバンドの音と、スティーヴ・ペリーのヴォーカルとニール・ショーンのギターが聴きものです。
他の曲もどれも名作揃いですが、バラードの「フェイスフリー(FAITHFULLY)」はほれぼれするほど美しい曲です。こういう曲を歌わせるとペリーが実に上手いです。

WEBサイトで、ジャーニーが1983年に日本武道館で行ったライブでの「セパレイト・ウェイズ」の映像を見つけましたのでリンクしておきます。メンバーのダサい衣装が、いかにも当時を想わせます。
懐かしくって、素晴らしくって、しばらくは車に乗るときはジャーニーを聴きそうです。

侍ジャパンも、WBC三連覇に向けて、ジャーニー・トゥ・ザ・ビクトリー(勝利への旅)だ。頑張れサムライ!

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2012年8月13日 (月)

ザ・フー 「ライヴ・アット・リーズ」 (25周年エディション)

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ロンドン・オリンピックの閉会式でトリを飾ったのが、かつてビートルズ、ローリング・ストーンズと並ぶブリティッシュ・ロック・グループとして人気の有ったザ・フーです。Who(だれ)だなんて、とぼけたバンド名ですが、さすがはユーモアの国英国のグループですね。

彼らの活動のピークは1960年代末から1970年代にかけてですが、当時ロック少年だった自分は当然熱中したものです。なんといってもステージの上でのパフォーマンスが凄く、ギタリストのピート・タウンシェンドはギターを床に叩きつけて壊すわ、火をつけて燃やすわと、当時としては驚きでした。破壊パフォーマンスの元祖ではないでしょうか。

とはいえ、ライブ演奏の迫力も並みでは無く、スタジオでの整理された音による演奏とはまるで異なりました。フルトヴェングラーのスタジオ録音とライブの違いと同様です。

演奏の実力で言えば、ビートルズ、ローリング・ストーンズとは比較に成らず、ギターのピート・タウンシェンドはリードギターとリズムギターを同時にかき鳴らすとてもユニークな奏法で、速弾きこそ出来ないものの、重低音を主体にした飛行機の爆音のような音が快感でした。ベースのジョン・エントウィッスルもまたとてもユニークで、高音主体でギンギンと速弾きをして興奮させました。要するにベースのようなギターと、ギターのようなベースの絡まり合いが最高なのです。どっこいドラムスも負けていません。キース・ムーンという素晴らしくパワフルなドラマーは、レッド・ツェッぺリンのジョン・ボーナムと双璧だったと思います。そしてボーカルのロジャー・ダルトリーのやはりパワフルな歌声。映画「ウッドストック」での熱唱する姿が今でも忘れられません。さすがにオリンピックではパワーが落ちていましたが。

彼らの本領はライブにあるので、当然代表盤もライブです。愛聴盤はただ一つ、「ライヴ・アット・リーズ」です。1970年にイギリスのリーズ大学の狭い学生食堂で行なわれたライブ録音なのですが、演奏の内容が最高だからです。なまじ大きな会場でなかったので、スタジオ・ライブのような緻密さと熱気の両立が可能になったのかもしれません。

このディスクは最初にアナログLP盤で発売された時には、収録曲はわずかに6曲でしたが、非常に興奮して聴いたものです。「サマータイム・ブルース」は洋楽のヒットチャートに上がりましたので、当時洋楽を多少でも聴かれた方なら覚えていることでしょう。

けれども現在は、この時のライブから25年後に、「25周年エディション」として発売されたCD2枚組で愛聴しています。会場での演奏が全て収められていて、CD二枚目にはロック・オペラ「トミー」がカットなしで入っています。その中の一曲が、ロンドンオリンピックの閉会式で歌われた「シー・ミー・フィール・ミー」ですね。会場で続いて歌われた「マイ・ジェネレーション」も入っています。

普通は、昔のアルバムがCDリマスターをされる時に、オリジナル盤に無かった曲がボーナス曲として数曲加えられて編集されるのは好みませんが、このCDは例外で、文句なく完全版を聴くべきです。

当時のアルバムジャケットはボール紙にスタンプされただけのようなシンプルなもので、これがまた妙に魅力だったのですが、さすがにCDでは普通にケースに収められています。ジャケット写真は同じですけれどもね。

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2012年7月15日 (日)

「タルカス(TARKUS)」 エマーソン・レイク&パーマーおよび吉松隆編曲版

NHKの大河ドラマは好きで、これまでも大抵の放送を観てきています。今年の「平清盛」は、放送開始前にはどうかと思っていましたが、実際に始まってみると、これが実に面白い。毎週欠かさずに観ています。

ところで、番組の緊迫した部分でバックに流れる音楽には驚かされました。なんと、かつてのプログレッシブ・ロックの雄、EL&Pことエマーソン・レイク&パーマーの音楽がオーケストラ編曲されて聞こえるからです。

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そのEL&Pは、このブログでも以前記事にした、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をロックにアレンジして世を驚かせたプログレッシブ・ロック・バンドです。その彼らが1971年に発表したアルバムが「タルカス」です。タルカスとはアルバムジャケットに描かれている、戦車のキャタピラの上にアルマジロみたいな体が乗っている架空の怪獣のことで、バンド・リーダーのキース・エマーソンによるアイディアが元になっています。これは彼らの3枚目のアルバムであり、バンドとしても最も勢いが有った頃の作品ですが、変拍子を駆使した鋭いリズムに興奮させられる素晴らしい傑作でした。

その「タルカス」をフル・オーケストラに編曲したのは吉松隆氏です。氏がプログレッシブ・ロックのファンなのはよく知られていて、昔、音楽之友社の「クラシックの名盤大全」の現代音楽の中で、堂々とピンク・フロイドの「原子心母」を取り上げていました。であれば、今回の編曲も納得です。

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そのフル・オケ編曲版は、藤岡幸雄指揮東京フィルハーモニーにより実際にコンサートが開かれて、またCD録音も行われました。ほとんど同じデザインのジャケットなのが笑えます。

更には、そのオーケストラ編曲版を更にウインド・オーケストラに編曲したものも登場して、佐渡裕の指揮により、やはりCD録音されました。

というわけで、ちょっとした「タルカス」ブームです。昔、「タル(樽)カス」をもじって「オケ(桶)カス」というジョークが流行り(?)ましたが、まさか本当のオケ・カスになってしまうとは夢にも思ってはいませんでした。これで「風が吹けばオケ屋がもうかる」となって、オーケストラの方々の収入が少しでも潤えば良いですね。

かつて高校生時代に(現在は無くなった)後楽園球場でライブパフォーマンスを観たEL&Pの再ブームとなれば嬉しいです。キース・エマーソン本人も、このオーケストラ版のCDを聴いてみて、大いに気に入ったそうです。僕はWEB試聴しかしていませんが、EL&Pのオリジナル盤と比べると、ちょっとなぁというのが実は正直な感想です。でも大河ドラマでは中々に効果的に使用されていますよ。

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2011年8月16日 (火)

~サマースペシャル~ ニール・ヤング その2 愛聴盤

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ニール・ヤングはバッファロー・スプリング・フィールドやクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングという実力派グループに所属していた時期も有りますが、活動の大半はソロもしくは自分の結成したバンドを率いてでした。当然、そのほうが彼の強烈な個性が存分に発揮されています。

彼はアルバムを数多く出していますが、僕が特に愛聴しているのは、ニール・ヤングが最も創作意欲に溢れていた時期の完成度の高い2つのアルバムです。ファンの間ではどちらも大変に人気が高い作品です。

「After The Gold Rush/アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(1970年)

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ソロ活動になって3枚目のアルバムですが、ファンの間では一番人気の高いアルバムではないかと思います。アルバムの流れの中心となるアコースティックのナンバーの数々は、どれもが優しい愛に満ち溢れていて、心の奥底に語りかけてきます。メロディもサウンドもシンプル極まりないのですが、どの曲も大変に美しく何度聴いても飽きさせません。その中で、第3曲「Southern man」では、激しいエレキ・ギターの音が真実のメッセージとなって心に突き刺さってきます。魂を揺さぶられるようです。もうひとつのエレキサウンド・ナンバー第9曲「When you can really love」も、一見古いサウンドなのですが、やはり飽きさせません。主流のアコースティック・ナンバーの間にエレキサウンド・ナンバーが上手く収められていて、全体の味付けのバランスが絶妙なのです。

「Harvest/ハーヴェスト」(1972年)

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「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」に続いて発表された「豊作」というタイトルを付けられた4枚目のアルバムです。前作と比べると、ずっと重くシリアスな雰囲気になっています。サウンドも前作には無かった、本格的なオーケストラが何曲かで使われています。ですので曲の内容もサウンドも、前作よりもずっと聴きごたえが有ります。また全体を通して、アメリカ南部の土臭さも増しているように感じます。良くも悪くも「濃い」わけです。先日、ご紹介した「Heart of Gold」は、このアルバムの第4曲として納められています。もちろんこのアルバムでもアコースティック・ナンバーは、どれもシンプルで美しいのですが、僕はエレキサウンド・ナンバーの第8曲「ALABAMA」と第10曲「Words (Between the Lines of Age)」が、物凄く好きで心惹かれます。第3曲「A Man needs a Maid」や第7曲「There's a World」にはフル・オーケストラが使われますが、演奏しているのはロンドン交響楽団という豪華さです。正規メンバーだけで演奏しているとは思いませんが、プレーヤーの上手さは本物です。

というわけで、この2枚はどちらも優劣が付けられないほどの素晴らしさなのですが、あえて自分の好みで一つだけ選べば「Harvest」のほうを取ります。

Weld これ以外では、激しいエレキギター・サウンドが炸裂する2枚組ライブ・アルバムの「WELD」が素晴らしいです。アルバムタイトルの通り炎のように燃えて、ついには「溶解」してしまうような、熱い熱いパフォーマンスが聴きごたえ充分です。但し、家で聴くときにはご注意を。家族やご近所から騒音苦情間違い無しですので。

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2011年8月14日 (日)

~サマースペシャル~ ニール・ヤング その1 「Heart of Gold/孤独の旅路」

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サマースペシャル第2弾です。けれどもクラシックではありません。僕の大好きなロック・シンガー、ニール・ヤングです。

僕は中学時代から高校前半あたりまではロック・ミュージックを愛する少年でしたが、ブリティッシュロック、ハードロック、ソフトロック、プログレッシブロック、カントリーロック、など、色々なロックを聴きました。その中で、ジャンル的にはカントリーロックに含めて良いであろう、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングという4人組のグループが大好きでした。この4人は各自がソロ活動を行う人気グループでしたが、中でも一番好きだったのが、最後の「ヤング」ことニール・ヤングです。なにしろこの人は個性的です。顔はと言えば、ハンサムには縁遠い、なんだか類人猿みたいな顔をしていますし、声といったら鼻に詰まったようなへんてこりんな声ですし、エレキ・ギターを弾けば、およそ上手くは無くガリガリ、キリキリとノイジーな音を出します。ところが、それにも拘わらず、音楽が非常に心に響くんです。たぶんそれは、うわべごとや綺麗ごとでは無く、正に真実の歌や演奏だからだと思うんです。それと、この人の書く曲はどれもがとてもシンプルなメロディーでいて、何度聴いても飽きないような素晴らしいメロディーなんです。ですので、この人のファンは熱烈なファンが決して少なくなかったと思います。意外なことにこの人はカナダの出身ですが、不思議なぐらいカントリー・テイストに溢れた素敵な音楽を書いています。

4月に丹沢山麓に引っ越してからは、車を運転する時にはよくニール・ヤングを聴いています。周囲の畑や田んぼや山並みや川の見える景色に実に良く似合っています。

そこで、この人の曲を一度も耳にしたことが無い方のために1曲だけ、代表曲をご紹介します。当時、日本でもヒット・チャートに上がった「Heart of Gold」(邦題:孤独の旅路)です。英語のHeart of goldというのは直訳すれば金の心ですが、やさしい心という意味を持っています。この歌での金の心は、自分自身の心のことだと僕は考えていますが、色々な解釈が可能だと思います。歌の中で鉱夫だと言うのは、金さがしになぞらえて言っているだけです。下記の和訳は自分流ですので、正しいとは限りません。各自がそれぞれに解釈すれば良いことだと思います。ちなみに邦題の「孤独の旅路」というのは、ファンの間では余り評判が良くないようですが、僕はそんなに悪くないんじゃないかなぁと思っています。

YouTubeで生演奏のビデオを観ることができますので、どうぞお聴きください。

「Heart of Gold/孤独の旅路」 by ニール・ヤング (from YouTube)

I wanna live, I wanna give
I've been a miner for a heart of gold.
It's these expressions I never give
That keep me searching for a heart of gold
And I'm getting old
Keep me searching for a heart of gold
And I'm getting old

私は生きていたい
私は与えていたい
私は(やさしい)金の心を求める鉱夫だ
決してこういう言葉は口には出さないが
私はやさしい心を求め続けて、年をとっていく

I've been to Hollywood I've been to Redwood
I crossed the ocean for a heart of gold
I've been in my mind, it's such a fine line
That keeps me searching for a heart of gold
And I'm getting old.
Keeps me searching for a heart of gold
And I'm getting old.

私はハリウッドに行ったことがある
レッドウッドにも行ったことがある
やさしい心を求めて海をも渡った
素晴らしい言葉が心の中にいつもあった
私はやさしい心を求め続けて、年をとっていく

Keep me searching
for a heart of gold
You keep me searching
for a heart of gold
And I'm getting old.
I've been a miner
for a heart of gold.

やさしい心を求め続けさせてくれ
私はやさしい心を求め続けて、年をとっていく

日本語訳:ハルくん

この曲、いかがでしたか?

ニール・ヤングはアルバムを数多く出していますが、僕が特に愛聴しているアルバムを、その2でご紹介したいと思います。

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2009年8月21日 (金)

ザ・ローリング・ストーンズ 「レット・イット・ブリード」 ~キング・オブ・ロックバンド~

20050921ab4049ce キング・オブ・ロックと言えばビートルズ。キング・オブ・ハードロックならツェッペリン。キング・オブ・プログレッシヴロックならキング・クリムゾン。当然ですがジャンルによってキングは異なります。しかし、もしも”キング・オブ・ロックバンド”と言ったらどうでしょう?ビートルズ?うーん、ちょっと違うのですよねぇ。アーティストとしては最高なのですが、バンドとしてはまた別の話です。だったら何かって?そりゃあローリング・ストーンズを置いて他には居ませんよ!

彼らのバンド結成は1963年ですから、もう45年になります。最近では2006年にワールドコンサートツアーで日本にもやって来ました。隠れストーンズ・ファンである僕も東京ドームへ聴きに行きました。

2494_11661253905752 同じ2006年にブラジルのリオのコパカバーナ・ビーチで行われた無料コンサートでは何と200万人が集まりました。ウッドストックの聴衆が40万人ですから、その5倍!なんというスケールでしょう。こんな巨大な規模のコンサートを開けるバンドが他に有りますか?

彼らは60年代当時、ビートルズに並び称される唯一の人気バンドでした。しかしナンバーワンはいつでもビートルズ。彼らは2番目。ビートルズが優等生的なイメージなのに対して、ストーンズは不良のイメージ。メンバーの印象も音楽の印象も同じです。ところがビートルズは70年に僅か10年にも満たない活動期間で解散しましたが、ストーンズは一部メンバーを変えながらも、いまだに現役を続けています。今ではすっかり、ちょいワルオヤジバンドの雰囲気です。それにしても彼らの貫禄はさすがです。これほどの貫禄を持ったバンドはちょっと居ませんよね。やっぱり”キング・オブ・ロックバンド”の称号は彼らにこそ相応しいと思います。もう還暦を迎えるミック・ジャガーは若い頃と少しも変わらず元気一杯に動きながら歌います。但し、ロン・ウッドがギターに加わってからは、サウンドがすっかり明るいイメージに変ってしまいましたので、個人的にはそれ以前の時代のほうが好きなのです。

Cci00014 彼らのベストアルバムは何でしょう?「スティッキー・フィンガーズ」?ファンに非常に人気が有りますね。ですが僕は「レット・イット・ブリード(LET IT BLEED)」 を上げます。この安定感の有る巨大な音楽はどうでしょう。ハードロックもぶっ飛ぶ迫力の「ギミーシェルター」を初め、カントリー、スワンプ、ゴスペルのテイストを加えた正に大人のロックが繰り広げられます。メンバーは過渡期で、プールで溺死したブライアン・ジョーンズも一部に参加していますし、新メンバーのミック・テイラーも既に2曲に参加しています。それにもかかわらず、アルバム全体のまとまりは非常に良いのです。音楽は個性的なので誰でも気に入るかどうかは判りませんが、個人的にはこの傑作はロック史において10指、場合によると5指に入ると思っています。

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