舞踏&バレエ

2014年5月28日 (水)

祝! 木田真理子さん バレエ「ブノワ賞」受賞!

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バレエ・ダンサーの木田真理子さんが、ロシアのブノワ賞を受賞したそうですね。 これは非常に権威ある世界的なバレエの賞で、なんでもバレエ界のアカデミー賞?だとか。日本人として初めての受賞となる快挙だそうです。

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評価されたプログラムのスウェーデン王立バレエ団の「ジュリエットとロミオ」は、もちろん「ロミオとジュリエット」を題材としたものですが、一般的なプロコフィエフ作品のバレエ音楽では無く、スウェーデンの振付師のマッツ・エックがチャイコフスキーの音楽をシンフォニーやピアノコンチェルトなどから選び出して使用しています。

木田真理子さんはジュリエット役を演じていて、彼女の美しい容姿を生かした素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。下記はほんの僅かですが。


  「ジュリエットとロミオ」 スウェーデン王立バレエ団

なお、このバレエ・プログラムは、今月DVDで発売されたようです。是非とも全幕を観てみたいものですね。

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2014年5月 6日 (火)

バレエ「春の祭典」 マリインスキー劇場 ニジンスキー振付(ホドソン復元)版

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バレエ「春の祭典」が20世紀の初頭にパリで初演されて大事件となったことは多くのクラシックファン、バレエ・ファンの知るところだと思います。ストラヴィンスキーの作曲による革新的であった音楽も、現在ではすっかり”古典”となり、コンサートで頻繁に取り上げられています。但し、バレエ上演に関しては、海外では定番ですが、日本では上演されることがほとんど有りません。原因として考えられるのは、我が国のバレエ・ファンがまだまだ保守的な嗜好で、バレエ団がどうしても興業収益を考えるあまり、一定の人気作品にばかり演目が偏ってしまうからではないでしょうか。助成金の少ない我が国では、それを批判するのは酷というものですが、手堅い保守路線を守るだけでは発展は有りませんし、逆に将来衰退の道をたどることにもなりかねません。せっかく日本人の若手ダンサーが国際コンクールで多く入賞しても、日本のバレエが芸術として進化、発展しなければ意味が有りません。もちろん頑張って挑戦している団体も存在しているのですが。

演目だけをとっても、ストラヴィンスキーの「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」「マ・メール・ロワ」、ファリャの「恋は魔術師」「三角帽子」、プーランクの「牝鹿」、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」、グラズノフの「四季」「ライモンダ」などの演目がもっと多く取り上げられると良いのになぁと思います。

それはそれとして、話を「春の祭典」に戻しますが、GW中に或るお宅でニジンスキーの初演振り付けを再現したブルーレイ・ディスクを見せて頂く機会が有りました。2008年にマリインスキー劇場でワレリー・ゲルギエフが指揮をして行われた公演の収録盤です。それをとても大きな画面と優れた音響装置でじっくりと鑑賞出来たので、非常に良い体験が出来ました。

バレエ「春の祭典」の振り付けについて、一応経緯をまとめてみますと、20世紀初頭、ロシア・バレエ団(バレエ・リュス)を引き連れてパリで興行していたディアギレフは、それまで振付を担当していたミハイル・フォーキンに代えて、天才ダンサーのニジンスキーを振付師にすることを決めます。但し、ニジンスキーは振付の経験はほとんど無く、その能力は未知数でした。

ニジンスキーの振付師としての能力に不安を抱えていたストラヴィンスキーは、ニジンスキーが音楽の知識を全く持っていないことに驚き、リズム、小節、音符の長さといった音楽の初歩的な知識を教えることから始めなければならず、毎回音楽と振付を合わせるのに苦労をしました。

ニジンスキーは「春の祭典」とドビュッシーの「遊戯」の2作品の振付を担当しましたが、他のダンサーを指導した経験がほとんど無く、自分の意図を伝えることが出来ずに、しょっちゅう癇癪を起こしてしまい、稽古は120回にも及びました。

しかも運悪く、主役である生贄の乙女に予定されていたニジンスキーの妹が妊娠してしまったために、急遽代役が踊ることになり、この重要な役をこなすにはかなり能力不足だったようです。

こうしてパリに完成したシャンゼリゼ劇場のこけら落としの一つとして、1913年5月29日に「春の祭典」の初演がピエール・モントゥーの指揮で行われました。

Riteofspring 苦労の末に出来上がった舞台は、曲が始まると、地味な衣装のダンサーの一群が舞台を走り回り、内股で腰を曲げ、首をかしげたまま回ったり飛び上がるという、従来のバレエとは全く違うものでした。

嘲笑の声が上がり、野次が酷くなるにつれて、賛成派と反対派の観客達がお互いを罵り合い、あげくに乱闘となってしまい、音楽がほとんど聞こえなくなり、ついにはニジンスキーが舞台袖から拍子を数えてダンサーたちに合図しなければならなくなりました。劇場主は観客に対して「とにかく最後まで聴いて下さい」と必死に呼びかけました。
この日の観客の一人だったサン=サーンスは途中で「楽器の使い方を知らない者の曲は聴きたくない」といって席を立ったと伝えられます。
翌日のフランス中の新聞の一面には、この事件が大きく取り上げられたそうです。

もっとも、この年に初演を含めパリで4回、ロンドンで4回上演されましたが、大混乱となったのは最初の1回だけで、2回目以降は大きな騒乱が起こることは有りませんでした。

一方、初演の4ヶ月後に南米で電撃結婚をしたニジンスキーがディアギレフから解雇されたため、「春の祭典」はロシア・バレエ団のレパートリーから外されました。

その後、1920年に再演が行われることになりましたが、ニジンスキーの複雑な振付を覚えている者がいなかったため、新たにマシーンという振付師が、ストラヴィンスキーによるアドヴァイスを受けながら、単純な農民の輪舞を元にして振付けをしました。この「マシーン版」以降は、多くの振付師によって様々な振り付け版が作られました。

こうして、完全に忘れ去られてしまったニジンスキーの振付でしたが、1987年に舞踏史学者のホドソンと美術史家アーチャー夫妻によって、残された舞台スケッチの資料や関係者の証言などから復元が行われて、シカゴのジョフリー・バレエ団によって上演されました。

このマリインスキー劇場の舞台演出は、そのジョフリー・バレエ団の振り付けが元になっています。

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なるほど、古代民族のような衣装を着たダンサーが内股で腰を曲げて、首をかしげたまま回ったり飛び上るという、伝えられている通りの初演時の特徴的な踊りです。舞台背景も極めてシンプルで、”銭湯の大きな富士山の絵”でも連想してしまいそうです(自分だけ??)。

現代の演出家の手による、革新的で刺激的な舞台を観てしまった後だと、踊りそのものも舞台デザインもとても地味に感じます。けれども、これを初演時の舞台を想像しながら観ていると、当時としては非常に斬新な舞台だったのだろうなぁと、とても感慨深いものが有ります。衝撃的な舞台も、100年経った現代では既に”古典”です。もしも、これから「春の祭典」の舞台を観ようと思う方は、先にこの映像を見てから、現代的な演出版を観るのが良いと思います、もちろん既に現代的な演出版を観た方が、改めて原点を知るのも非常に有意義なことです。

この映像は撮影カットが多少細切れに過ぎたり、舞台真上から撮ったカットが余計なように感じないことも有りませんが、映像は鮮明ですし、なにしろオーケストラ演奏が素晴らしいです。ゲルギエフの指揮するキーロフ管弦楽団の上手さと迫力は既存のCD盤以上ではないかと思えます。音質もレンジが広く大迫力で素晴らしいです。「春の祭典」ファンは一度はご覧になるべきです。

なお、このディスクには「火の鳥」も収録されていますが、そちらはミハイル・フォーキンによる振り付け版で、ずっとオーソドックスなクラシカル・バレエです。それでも舞台演出が非常に面白く愉しめるのは間違いありません。

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2014年2月26日 (水)

バレエ「春の祭典」 ウヴェ・ショルツ&ライプチッヒ・バレエ団(映像)

ソチ・オリンピックが終わってしまいましたが、”冬の祭典”が終われば、次はもちろん”春の祭典”ですね。

バレエ「春の祭典」は、初演こそパリのオペラ座で行われましたが、ロシア・バレエ団の団長ディアギレフが構想をし、ストラヴィンスキーが音楽を書いた、れっきとしたロシア・バレエです。20世紀初頭のロシアは音楽、絵画、舞踏といった広い芸術分野において優れた先進性を持つ凄い国でした。ソチ・オリンピックの開会式でもこの曲が大事なところで使われていましたね。

そのバレエ「春の祭典」で、ドイツ人の振付師ウヴェ・ショルツがライプチッヒ・バレエ団と2003年に公演を行った時のDVDを以前ご紹介しました(その記事はこちらから)。

このDVDは、オーケストラ演奏版だけでなく、2台のピアノ演奏版も観られるというとても斬新な内容です。前衛的な演出の後者も非常に興味深いです。
既にご覧になられた方は良いのですが、まだ観られていない方の為に全曲映像がYouTubeにアップされています。是非とも一度ご覧になられることをお勧めします。

それにしても100年後に、このような演出が行われるのも、ディアギレフとストラヴィンスキーの偉業が有ったからこそですね。

 

ということで、ソチ・オリンピック記念の「ロシア音楽特集」も閉幕です。

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2014年2月 2日 (日)

祝・優勝&入賞! ローザンヌ国際バレエコンクール2014

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若手バレエダンサーの世界的な登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールでは二年前の2012年に菅井円加さんが1位となって大変な話題になりましたが、今年は何と日本人が1、2位を受賞し、更に6位にも入賞したそうです。なんと上位6人のうちの3名が日本人ということですから驚くべき快挙です。

第1位は長野県出身の二山治雄さん(写真中央)、第2位は神奈川県出身の前田紗江さん(左)、そして第6位が福島県出身の加藤三希央さん(右)です。

第1位の二山さんの演技の映像には驚きました。新人離れしたベテランのような安定感と風格が感じられて本当に素晴らしいです。第2位の前田さんは容姿も演技もとても美しく、彼女が1位になってもおかしくないぐらいに感じました。しかもまだ15歳とはとても信じられません。3人のこれからの成長には大いに期待したいです。

それにしても最近の日本人の若い力は凄いですね。フィギュアスケートといい、スキージャンプの高梨沙羅ちゃんといい、それに若手研究者の小保方晴子さんのノーベル賞ものの研究成果も驚きです。素晴らしい日本の若手が沢山現れてオジさんは嬉しくてたまりません。本当に勇気づけられます。

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祝・優勝 菅井円加さん ローザンヌ国際バレエコンクール2012

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2013年5月27日 (月)

コンテンポラリー・ダンス 「MAGMA Boris CHARMATZ」

コンテンポラリー・ダンスというのか、単なるパフォーマンスというのか分りませんが、もう一つ面白いなぁと思った映像がこの「MAGMA Boris CHARMATZ」という作品です。作品のテーマは僕のような凡人の理解範囲を超えていますが、ただひとつ感じるのはアートだなぁということです。皆さんはどのように感じますか?

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2013年5月26日 (日)

コンテンポラリー・ダンス 「Dance」

最近、コンテンポラリー・ダンスに興味が湧いて、色々と面白い映像を探しては見ているのですが、ダンス=肉体のパフォーマンスという当たり前のことを改めて強く感じています。僕が男性だということもあるのでしょうが、この世には均整のとれた女性の裸体ぐらいに美しく感じるものって無いような気がします。もちろん男性の肉体だって充分に美しいですし、ギリシア彫刻やミケランジェロのダビテ像なんかは、女性の裸体をも凌ぐ美しさだと思います。

それにしても人間の美しい体というのはアートです。それを生かすも殺すも全てダンス・パフォーマンスの振り付けや演出です。下手なそれには芸術性が感じられませんが、素晴らしいそれには短い映像にも高い芸術性が感じられて感動すら覚えます。

最近、見た映像の中で一番気に入ったのは、ずばり「Dance」という映像でした。下記にご紹介します。最後に男女二人が抱き合う場面には正に「Love」が感じられて凄く感動しました。よく、母親が裸で赤子を抱いている写真が有りますが、あれって何かとても感動させられますよね。この「Dance」の最後にも共通した感動を覚えるのです。猥褻さなどは微塵も感じさせないアートの世界を感じます。皆さんのご感想はいかがでしょうか?

この映像の他にも印象に残った作品が幾つも有りますので、何回かに分けてご紹介してゆきたいと思います。

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2013年4月28日 (日)

アンジュラン・プレルジョカージュ振付によるバレエ「春の祭典」

自分はクラシック・バレエは結構好きなのですが、残念ながらコンテンポラリー・ダンスには詳しくありません。ですので恥ずかしながら、アンジュラン・プレルジョカージュさんという、フランスのコンテンポラリー・ダンス振付家が居るのも最近知りました。この人は自ら創設したバレエ・カンパニー「バレエ・プレルジョカージュ」として活動をしていますが、パリ・オペラ座バレエ団にも作品を提供していて、クラシック・バレエの伝統を踏まえつつも様々な分野のコンテンポラリー・アーティストと共同制作を行って、独自の様式を追求した作品を生み出しています。

YouTubeに2001年にパリ・オペラ座で公演された「春の祭典」の映像が有りましたが、この公演はヨーロッパで活躍する日本人のダンサー白井渚さんがいけにえの乙女を踊って絶賛されたそうです。演出が過激なので驚かされますが、クライマックス・シーンの舞踏が余りに鬼気迫る内容で圧倒されてしまいました。いけにえにされる恐怖の表情や演技が見事なのですが、これは正に全身全霊を舞踏の神様に捧げ尽くしたダンス・パフォーマンスだと思います。
彼女は舞台で裸になってしまうので、裸を喜ぶエロじじいと誤解されかねませんが(いや、実際はそれも好きですけど)(苦笑)、この舞踏をもしもご覧になっていなければ、絶対に一見の価値が有ります。
但し、閲覧には年齢確認が求められるかもしれませんので、その場合にはユーザー登録を済ませてからご覧ください。
あー未成年の人は・・・成人してから見て下さいね。

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2012年11月21日 (水)

マリインスキー・バレエ/ロパートキナ 2012日本公演 「白鳥の湖」 ~儚いまでの美しさ~

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今週は偶然、舞台鑑賞が重なりました。昨夜は府中の森芸術劇場へマリインスキー・バレエを観に行きました。プログラムは「白鳥の湖」です。

マリインスキー・バレエを観るのは6年ぶりで、前回も同じ「白鳥の湖」でした。このバレエ団はやはり一番観たくなるバレエ・カンパニーですね。

当夜は、主役のオデット姫を最初はエカテリーナ・コンドウーロワが踊る予定だったのですが、それがウリヤーナ・ロパートキナに変わりました。勢いのあるコンドウーロワは楽しみにしていましたが、変更がロパートキナとあっては不満有るはずがありません。彼女の生舞台を見たことが無いので良かったです。

劇場に早めに着いたので、ちょいと隣の公園を歩いてみました。武蔵野の森を想わせるような紅葉が正に見ごろで素晴らしかったです。それから劇場建物内のイタリアンレストランで夕食を済ませて、いよいよ開演となりました。

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このバレエ団の舞台は実にオーソドックスです。まるで絵本を開いたみたいです。お城の貴族や、村の娘たちそのものの衣装は淡い色を基調にしていて本当に上品で綺麗です。それに何といっても踊りが美しいです。このバレエ団の魅力はコール・ド・バレエ(群舞)の美しさに有ると思いますが、およそ世界一ではないでしょうか。娘たちの裾の長いひらひらのスカートが一糸乱れず、くるくると回ります。日が暮れて徐々に暗闇が訪れるのを繊細な照明が演出しますが、明るさと色彩が刻々と変化するのが本当に素晴らしいです。

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バレエダンサーは、みな美しいですが、とりわけロパートキナの美しさには息を飲みました。正に別格です。以前ボリショイ・バレエの公演で観たザハーロワは最高だと思いましたが、こうしてロパートキナを観ると、とても甲乙がつけがたいほどに感じられます。さすがは天下のマリインスキーの看板バレリーナです。

オーケストラはもちろんマリインスキー劇場管弦楽団ですが、ゲルギエフが振るオーケストラ・コンサートの時のレベルからは相当かけ離れます。このようなバレエ公演のツアー・メンバーは、まあ2軍に違いありません。特に初めのうちは音が随分薄く感じました。けれども徐々に音が合ってゆき、響きがどんどん美しくなってゆきました。何よりノリが良かったです。さすがは一流劇場のオーケストラです。ちなみに当夜の指揮者はアレクセイ・レプニコフという人です。

ところで「白鳥の湖」でのパ・ド・ドゥのヴァイオリンの独奏は、毎回密かに注目しています。なにせ侮れない難しさなので、通常のバレエ団専属オケのコンマスでは必ずといって良いほどスケールのハイポジションの音程が狂います。でも、今回のコンマスはかなりの腕前でした。完璧な音程で弾き切っていて、時折まじえるポルタメントが非常に魅力的でした。たとえロパートキナのパ・ド・ドゥでも、つい音楽が気になってしまうのです。そういう点で、今回のオケは素晴らしかったです。

美しい踊りと音楽と、その余りに美しい舞台には儚ささえも感じてしまいます。この美しさは、今この場だけのものなのです。公演が終われば失われてしまい、記憶だけを残して消えてしまうからです。ステージを観ていて感動する反面、何だか悲しくなってしまいました。これは余りに美し過ぎます!

本当に素晴らしいバレエでした。次にマリインスキー・バレエを観られるのは何年後になるでしょう。オーケストラ・コンサートやオペラ公演とバレエ公演の客層は必ずしも一致しないのでしょうが、マーラーやブルックナー、ブラームスのファンも、この美しさは絶対に経験されるべきです。

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2012年2月 7日 (火)

~祝優勝 菅井円加さん~ ローザンヌ国際バレエコンクール2012

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いやー驚きましたね。連日のテレビ報道でご存じでしょうが、スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで日本の高校二年生が優勝しました。菅井円加(すがいまどか)さんです。

Sha1202061932010p1 若手のバレエダンサーの世界的登竜門であるこのコンクールで、過去には熊川哲也さんが第1位を取りましたが、日本女性では今回が初めての快挙のようです。またしても、大和なでしこの活躍。それにしても若い日本女性のパワーは凄いですね。

彼女はクラシックバレエだけでは無く、日本人が苦手とするコンテンポラリーダンスでも審査員がうなったほどの素晴らしさだったとか。これから世界のバレエ学校でじっくりと学んで、世界一流のダンサーに育ってほしいです。皆で温かく見守りましょう。

ところで彼女の出身は神奈川県厚木市ですが、なんと自宅は我が家の隣町です。ご近所さんにもバレエに興味を持つ人が増えるんじゃないでしょうか。これはとっても素晴らしいことです。

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2011年5月29日 (日)

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2011日本公演 「ダフニスとクロエ」「真夏の夜の夢」

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昨日はバレエを観てきました。2年半ぐらい前にボリショイバレエ団の「白鳥の湖」を観に行って以来ですから、随分と久しぶりです。今回、どうして観たくなったかと言えば、「ダフニスとクロエ」を生オーケストラ付きで観ることができるプログラムだったからです。「真夏の夜の夢」も元々劇音楽ですし、バレエには向いていることでしょう。

バレエ団は英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団です。コヴェントガーデンのロイヤル・バレエ団とは元々は一緒で分派してできた姉妹バレエ団です。シェークスピアの国のバレエ団とあれば、「真夏の夜の夢」も楽しみになります。

会場は上野の文化会館でした。外来バレエ公演の多いこのホールの5階席は僕のバレエ用特等席です。ソリストを見るには1階席が良いに決まっていますが、コールド・バレエ(群舞)を見るにはむしろ全体が見渡せる上の階の方が向いていると思います。それにエコノミーですしね。

昨日の前プロは「ダフニスとクロエ」です。これはラヴェルの曲の中でも特に好きな曲なのですが、バレエで観るのは初めてです。ですので、前からとっても観たかったのです。バレエ音楽は一度は本来のバレエの姿で鑑賞するべきだと思います。ただ、オーケストラ演奏ではなく、テープ録音の公演も多いので、機会が少ないのが残念です。演奏はシティ・フィルハーモニーでした。通常、バレエ公演の演奏はオーケストラ演奏会の水準からは大分落ちるのが普通ですので、今回も弦楽はともかく、管楽器の演奏にだいぶ不満を感じました。ただ、それでも上手いテープ録音よりも生オーケストラの演奏のほうが良いですね。演出は、照明と色彩の美しいものでした。衣装が現代的なカジュアルっぽいものでしたので、何となくミュージカルのようで神秘的という感じはありませんでした。けれども、よくある奇抜なオペラの演出と比べれば、よほど違和感は感じません。とにかく「ダフニスとクロエ」の全曲をバレエで楽しめたのですから、僕はそれだけで満足です。

後半プロは「真夏の夜の夢」です。これはメンデルスゾーンの名曲ですね。「白鳥の湖」のような神秘的な深い森の舞台がとても美しく、序曲の演奏が始まってどきどきしました。登場したコールド・バレエもとても美しいです。けれども、音楽は大分編集されていたので、CDを聴いているつもりでいると、突然音楽が変わってしまいズッコケます。それでも、フィギュアスケートの音楽でよくあるセンスの無い切り貼り状態ではありませんけれど。主役プリマは日本人の佐々木奈緒さんです。昨日は裏配役日ですが、表の吉田都さんに負けないように頑張っていました。僕はダンサーだけが目当てでは無く、あくまで踊り、舞台、音楽全体を楽しむので、充分満足です。それに、やはり英国のバレエ団ということもあるのかもしれませんが、こちらの「真夏の夜の夢」のほうが、舞台としての完成度が高いような気がしました。

それにしても、オーケストラ公演と同じ値段で、美しい踊りや舞台も楽しめるバレエ公演って、とってもお得だと思いますよ。僕の周りのオーケストラ好きの友人たちも、意外にバレエには出かけないようなので、もったいないなぁといつも思っています。

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