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2022年4月17日 (日)

クリストフ・エッシェンバッハ指揮NHK交響楽団 マーラー 交響曲第5番


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最近は演奏会へ行く機会が減りましたが、これだけは聴き逃せないと出かけたのが今日のN響定期でした。現役の指揮者で一番好きなエッシェンバッハが指揮するマーラーの5番です。
東京芸術劇場の1階席という条件が幸いして、素晴らしい管弦楽の響きを楽しめました。昨年のマエストロの「復活」ではNHKホールだったので残念ながら、響きの凄さが届いてきませんでしたので。

さて、N響の5番を聴くのは20年以上前のデュトワ以来の記憶(汗)ですが、うねるような激しさと管弦楽の色彩感が素晴らしかったデュトワとは全く違った今回のエッシェンバッハの演奏です。一言で言って虚飾のない、曲に真摯に向き合う演奏。テンポの激変や派手な表情づけは避け、サウンドも弦楽の上に管楽を乗せるドイツ的な音作りです。なので良く鳴っていてもハーモニーが美しく、騒々しく成りません。でも演奏の底力も聴き応えも充分にあります。管の各ソロは非常に上手いですし、弦も上手い。しいて言えばファーストVnはもう少し艶っぽさを望みたかったかも。その点でチェロは最高でした。音にも表情にも惚れ惚れされっぱなし。TOPの辻本さんが前日の演奏の後に「マエストロに楽器をいい子いい子された」と言っていたのがわかります。(笑)

この曲はかつてパーヴォ・ヤルヴィがフランクフルト放送響とサントリーで演奏したのを生で聴きましたが、それは手練手管の限りを尽くして、面白いこと極まりない造り物めいた(でも素晴らしい)演奏でしたが、今日のエッシェンバッハはそうした印象は全く受けずに、ドイツ音楽としての王道を堂々と行き、結果としてマーラーの音楽を一段上に引き上げて格調の高ささえ感じさせる(でも熱量はかなりの)素晴らしさでした。

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