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2021年11月 5日 (金)

フランク ヴァイオリン・ソナタ イ長調 名盤

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「三大ヴァイオリン協奏曲」と言えば、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスのそれですが(チャイコフスキーを加えて「四大ヴァイオリン協奏曲」と呼ぶことも有ります。私なら更にシベリウスを入れて「五大ヴァイオリン協奏曲」かな)。

それでは「三大ヴァイオリン・ソナタ」と言えば。。。そんなのは有りません!(笑)
しかし私なら、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」、シューマンの第2番ソナタ、そしてこのフランクを選びます。1曲ぐらいブラームスの3曲のソナタから入れたいところですが、3曲全てが名曲ですし、選択不能です。これは別枠としておきます。 

ともかく、フランクのヴァイオリン・ソナタ イ長調(原題:ピアノとヴァイオリンの為のソナタ イ長調)は、フランス系のヴァイオリン・ソナタだけでなく、全てのヴァイオリン・ソナタの中でも一大傑作ですね。

この曲はフランクが同郷の後輩である大ヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイ(上記写真)の結婚祝いとして作曲を行い、献呈されました。初演もイザイにより行われています。 

作品は全4楽章から成っていて、幾つかの動機を基に全曲を統一する循環形式で作曲されています。

第1楽章 アレグレット・ベン・モデラート イ長調 ソナタ形式 8分の9拍子 夢見る様な淡い甘さが有りますが一方で翳りも感じさせます。じわじわと高揚してゆきますが、最後まで夢が覚めることはありません。 

第2楽章 アレグロ ニ短調 ソナタ形式 4分の4拍子 暗い炎の様な情熱を感じさせます。まるで男と女がお互いの欲望をぶつけ合うかのような。。 

第3楽章 レチタティーヴォ-ファンタジア (ベン・モデラート)  2分の2拍子 ピアノとヴァイオリンのレチタティーヴォから、そのタイトル通り幻想的な楽想が静かに続いてゆきます。 

第4楽章 アレグロ・ポコ・モッソ イ長調 カノン風のロンドソナタ形式 2分の2拍子 夢から醒めて窓から朝陽が差し込んでくるような明るさと祈りが有り、やがて輝かしいフィナーレとなります。 

この作品、敬虔なカトリックが書いたにしては、暗く甘いエロスも感じられます(やるねフランキー!)。 

それでは、愛聴CDのご紹介です。なにしろ名曲ですので、これ以外にも良いものは有るのでしょうが、キリが無いのでこれだけです。 

Fr-81dnagqvgfl_ac_sl1300_ ジャック・ティボー(Vn)、アルフレッド・コルトー(Pf)(1929年録音/EMI盤) 所有盤の中では最も古い録音で、SPの針音はチリチリ入りますが下手な除去をするよりは良いです。とにかくティボーのヴァイオリンがレトロで、ポルタメントを掛けまくるのが流石に煩わしく感じます。それに比べるとコルトーのピアノには往年の大家の風格が感じられて魅了されます。両者とも技術的には傷は多いですが、それは気になりません。3楽章が意外に面白くないですが、終楽章の熱演は聴き応えが有ります。 

Fr-511ok9gqgzl_ac_ ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、アルトゥール・ルービンシュタイン(Pf)(1937年録音/NAXOS盤:EMI原盤) 所有するのはナクソスの板起こし盤です。当然サーフェイス・ノイズは有りますが、音そのものは明瞭です。ハイフェッツの演奏にはフランス風の曖昧な音は無く、全て密度の詰まった音です。表情は濃密で、白黒がはっきりしています。それはルービンシュタインのピアノにも言えます。およそエスプリ感とは無縁です。しかし、第2楽章や終楽章の激しさは圧巻ですし、この濃厚な演奏はハイフェッツのファンには喜ばれるでしょう。 

Fr-51hffygjmrl_1 クリスチャン・フェラス(Vn)、ピエール・バルビゼ(Pf)(1957年録音/EMI盤) 二十歳過ぎから天才として活躍したフェラスが24歳の時の録音で、数年後にグラモフォンに再録音を行っているので、これは旧録音です。ステレオ録音ながら幾らか鮮度が落ちている感は有りますが、清潔感に溢れる端正な音で、しかしやはりフランスの味を感じさせるフェラスのヴァイオリンは魅力が有ります。コンビを組んでいたバルビゼのピアノも同様の良さが有り文句無しですが、ピアノの音は古く聞こえます。これはEMIのボックスです。 

Fr-71gyzxq2anl_ac_sl1096_ ピエール・ドゥ―カン(Vn)、テレーズ・コシェ(Pf)(1959年録音/ERATO盤) 1927年生まれのドゥ―カンは録音の少なさから、それほど有名では無いですが、パガニーニ・コンクールでアッカルドと賞を分け合ったほどの名手です。しかし、フランスものを弾いた時のこのエスプリ感はどうでしょう。鼻に抜けるようなフランス語の発音そのものという印象です。録音は余りパリッとはしませんし、ピアノに比べてヴァイオリンの音が小さめに聞こえる(実は実際のバランスに近い)のが、僅かに不満なだけです。コシェのピアノは素晴らしいです。 

Fr-81inbppvfl_ac_sl1500_ ダヴィド・オイストラフ(Vn)、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)(1968年録音/メロディア盤) もう40年以上前に、最初に買ったこの曲のLPレコードでした。モスクワで行われた二人のライブの記録ですが、最高のヴァイオリンと最高のピアノが組み合うとどれほど凄いことになるかの正に証明です。フランス風では無く完全にロシアン・スタイルで濃密な演奏ですが、第2楽章や終楽章後半の火花を散らすようなところは壮絶でさえあります。それでいてデリカシーもまた大いに合わせ持つところが魅力です。終楽章ではゆったりとしたテンポで開始して、じわりじわり盛り上がってゆくパースペクティブの良さも特筆ものです。録音も優秀ですしこの演奏は絶対に避けては通れません。 

Fr-100_upc00028946000625 チョン・キョンファ(Vn)、ラドゥ・ルプー(Pf)(1977年録音/DECCA盤) エスプリ感などどこ吹く風、といった純音楽に徹した演奏です。キョンファの音は甘さこそ有りませんが、引き締まった美音で緊迫感の有る演奏ぶりです。ルプーのピアノの音も美しく、無駄な脂肪成分が無い点ではキョンファとの組み合わせはピッタリです。2楽章の迫力は中々のものですが、3楽章の盛り上がる部分での緊張感も独特です。終楽章に入っても、解放的な雰囲気には成らずに緊張感を持続させます。音楽から甘さを排除した孤高の演奏という印象です。 

Fr-51rxb1cnt9l_ac_ イヴリー・ギトリス(Vn)、マルタ・アルゲリッチ(Pf)(1977年録音/RCA盤:リコルディ原盤) ギトリスは1922年生まれなので、55歳での演奏になります。98歳まで生きたので、若い頃の?演奏ですが、その割には癖が強く評価が分かれると思います。どこもかしこも即興的で自由に弾き崩すのには驚きますが、独特の味が有るのも事実です。アルゲリッチはこれに良く合わせられるものだと感心します。録音そのものは明瞭なのですが、ピアノが強音で音割れするのが難点です。これは許せない人も多いのでは無いでしょうか。 

Fr-61l7ntijarl_ac_ アルトゥール・グリュミオー(Vn)、ジョルジュ・シェベック(Pf)(1978年録音/フィリップス盤) グリュミオーの音はもちろん綺麗ですが、録音で聴くとやや乾いた音に聞こえます。ラテン的というか地中海的というか、余りしっとりとした印象は受けません。2楽章も3楽章も肩の力が抜けていて淡々と流す感じです。妙にベタベタしないフランス風には違いありません。それは終楽章に入っても同様です。爽やかな風が頬を撫でて行くようで実にあっさりとしたものです。シェベックはそれにピアノをバランス良く合わせています。 

Franck-519vp5oij5l_ac_ カヤ・ダンチョフスカ(Vn)、クリスチャン・ツィメルマン(Pf)(1980年録音/グラモフォン盤) ポーランド出身のダンチョフスカは1949年生まれなので、これは31歳の時に母国を同じとする若きツィメルマンと組んだ録音です。名だたる国際コンクールで多く入賞しましたが何故か優勝には至らず、常に2位、3位でした。この演奏を聴くと、技術的に優れるものの大向こう受けする凄味や派手さが無いところからそれも何となく頷けます。しかし地味ながらも心が込められた演奏には好感が持てます。ツィメルマンのピアノもそんなダンチョフスカに寄り添っているのが微笑ましいです。

Fr-51swthr3g7l_ac_ ジャン=ジャック・カントロフ(Vn)、ジャック・ルヴィエ(Pf)(1982年録音/DENON盤) 戦後世代のカントロフはもちろんフランス音楽を得意にしますが、戦前の甘く洒落た世代のスタイルとはやはり異なるように感じます。エスプリ感のみでなく、もう少し幅の広い、ユニバーサルな感覚も持ち合わせているからです。ですので、第2楽章など想像以上に激しく劇的でありロシアン組とも充分に渡り合えます。ルヴィエもまた同世代で同様なポテンシャルの持ち主です。ということはフランクの音楽により近いとも言えます。 

Fr-xat1245238043 オリヴィエ・シャルリエ(Vn)、ジャン・ユボー(Pf)(1990年録音/ERATO盤) シャルリエは1961年生まれの完全な戦後派で、ロン=ティボーコンクールで2位に入った以外に特筆すべきコンクール歴は有りません。けれども音はしっとりと美しく、洒落たエスプリ感を持ち合わせます。第1楽章のゆったりとした雰囲気が最高ですが、2楽章、3楽章と少しも大げさでなく、しかし味わいの深い演奏は格別です。終楽章も爽やかでいてニュアンスの豊かさが凄いです。ユボーの言うまでも無く素晴らしいピアノに支えられているのは幸運ですし、エラートの録音はフランス音楽にピッタリの音造りなのも最高です。 

Fr-41xeevkkjwl_ac_ オーギュスタン・デュメイ(Vn)、マリア・ジョアン・ピリス(Pf)(1993年録音/グラモフォン盤) デュメイはこの曲を3回録音していますが、これは円熟期の2回目の録音です。甘く崩すことなく格調を保ったまま、美しさの限りを尽くした素晴らしい演奏です。純フランス・スタイルよりも僅かに国境線を広げている印象は無きにしも非ずですが、エスプリ感や情熱、更に官能性にも不足しません。ヴァイオリンの音色、技巧は文句無し、ピリスのピアノもピタリと寄り添い、それらを忠実に捉えた素晴らしい録音が華を添えます。 

Fr-414jnwp3hgl_ac_ ジェラール・プーレ(Vn)、ブルーノ・リグット(Pf)(2001年録音/SAPHIR盤) 日本でも長く教えていて、お弟子さんの多いプーレですが、これはパリの小劇場、ラルシペル劇場におけるライブです。ここはカフェの様で無演奏の所でグラスが鳴るような音が入っています。残響の少ないデッドな音ですが、逆に小さな会場でのサロンコンサーのような雰囲気が良いです。ライブ録音の宿命で楽器バランスの上で幾らかヴァイオリンが小さめですが、許容範囲です。何しろドビュッシーのソナタの初演者である父親(ガストン・プーレ)の血を引くプーレとサンソン・フランソワの数少ない弟子のリグットの正に「生きた」共演が聴けるのは素晴らしいです。

Fr-41zg9emwjol_ac_ ジェラール・プーレ(Pf)、川島余里(Pf)(2008年録音/NYS CLASSICS盤) これは日本での制作ですが、入念なセッション録音で素晴らしい出来栄えです。プーレの音の美しさとエスプリ感に溢れる演奏がそのままに収められています。川島さんもフランスで長く活動、高い評価を受けた方で、万全のピアノを弾いています。お二人の演奏の完成度の高さは驚くほどで、フランス音楽の粋を味わうことが出来ます。メジャーレーベルで無いので一般のリスナーには知られていないかもしれませんが、勿体ない名盤だと言えます。プーレは日本で案外と演奏会を行っていますので、出来る限り聴きに行くようにしています。皆さんも「フランス国宝級」の演奏を是非。

Beethoven-61sewavtbjl_ac_sl1000_ ルノー・カプソン(Vn)、マルタ・アルゲリッチ(Pf)(2022年録音/グラモフォン盤) フランスの名ヴァイオリニストであるカプソンが自ら音楽監督を務めるエクサン・プロヴァンスのイースター音楽祭でアルゲリッチと共演したライヴです。このコンサートは二人の友人であり、亡くなったばかりのピアニスト、ニコラ・アンゲリッシュに捧げられたものです。この時に演奏されたシューマンのソナタ第1番、ベートーヴェンのクロイツェル、フランクの三曲がディスクに収められていますが、特にフランクは白眉です。カプソンは洒脱さと情熱を兼ね備えて最高ですし、アルゲリッチもいつもの恣意的な印象は皆無で真摯さに胸を打たれます。技巧的にも両者ともライヴと思えない完璧さです。この曲の傑出した演奏となりました。

Fr-71n8sfrsjul_ac_sl1500__20211105004801 鍵冨弦太郎(Vn)、沼沢淑音(Pf)(2019年録音/日本アコースティックレコーズ盤) 最後に日本の若手による新鮮な演奏をご紹介します。鍵冨は桐朋学園卒で日本音楽コンクールの覇者。沼沢は桐朋-モスクワ音楽院卒で海外のコンクールを制しています。いずれも有能な若手演奏家です。特にフランス風という訳では無いですが、入念なセッション録音により丁寧かつ気迫の籠った演奏を聴かせてくれます。往年の錚々たる大家達の名盤と並べるにはやや荷が重い感は有りますが、わが国の若手でもこれだけの演奏が出来るのだという証明です。

ということで、天下の名曲だけあり名演奏にも事欠かず、マイ・フェイバリットを選ぶのも大変です。しかしこの曲の持つフランスのエスプリとパッションを兼ね備えた演奏として、今ではカプソン/アルゲリッチ盤を選びたいです。その他にもドゥーカン/コシェ盤、シャルリエ/ユボー盤、デュメイ/ピリス盤、プーレ/川島盤などには大いに惹かれます。またフランス風から最も遠いスタイルではオイストラフ/リヒテル盤にとどめを刺します。こういう演奏が存在するのもこの曲の懐の広さでしょう。

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コメント

おはようございます。

若きころ、チョン・キョンファ(Vn)、ラドゥ・ルプー(Pf)(1977年録音/DECCA盤)の情熱的な演奏で曲に親しみました。自分にとって標準的な演奏になったのですが、その後いろいろな演奏を聴き、結構異端な演奏であることに気付きましたが、刷り込み効果と想い出で、今でもこの演奏に最も愛着があります。ルプーのピアノがとても美しいのも魅力です。

この曲もまた、一音も無駄がない曲ですね。演奏は、それぞれの思い入れにより、皆さん好みが分かれそうですね。

青春時代、気持ちを高揚させたい時、ロマンチックな気分も同時に欲しかったので、中期ベートーヴェンの傑作群よりも、この曲やシューマンの交響的練習曲のほうをよく聴いていた時期があり、懐かしいです。

投稿: 犍陀多 | 2021年11月 5日 (金) 09時53分

大変ご無沙汰しています。

フランクのソナタ、待ってましたッ!
シェリング/カッツを持っています。

貴ブログで知ったと思っていましたが、カップリングのブラームスの記事にも紹介されていないです苦笑。

他の曲も、フランクの暗さが好きです。

ザンデルリング/リヒター・ハーザーのブラームス協奏曲(+皇帝)をついに入手です。

アナログ音源をCD→LPへ方向転換したい気持ちが増しています。甲本ヒロトの初CD体験での感想、竹内まりやがLPしか聴かないことを知ってしまい、タモリは以前から苦言を。1,000枚はあるであろうCDをオークションするにも相当な労力と時間が...悩みます。

投稿: source man | 2021年11月 5日 (金) 10時39分

こんにちは。

今回もあえて変化球を。
愛聴盤のひとつは、デュ・プレ26歳の時のバレンボイムとの録音、フルニエがチェロのために編曲した、フランク・チェロソナタです。デュ・プレの多発性硬化症はまだ腱鞘炎だと信じられていて、かなり回復して調子がよさそうだというので急遽このフランクとショパンのチェロ・ソナタのセッションが組まれたとのこと。まさかそれが彼女のチェロ演奏家としての「白鳥の歌」になってしまうとは! また、ショパンのチェロ・ソナタのほうも、これが超名演なんですよね!

曲の本筋ではないと解っていながら、こういう逸話には弱いです。

投稿: Henri | 2021年11月 5日 (金) 12時15分

こんにちは。

僕もあえて変化球で!!
ヴァイオリン・ソナタのヴィオラ編(今井信子:ヴィオラ ヴィニョールス:ピアノ)が、愛聴盤です。耳を必要以上に刺激しないヴィオラの音が、とても心地よいです。

今上陛下が趣味としてヴィオラを嗜まれている意味の重みが、近頃とても身に染みます。中声部はいわば裏方的存在である場合が多いですが、それがあってこそ主旋律が生きる、そのことを一番よく理解出来ている楽器、それがヴィオラだと思います。

地味で地道な日常の努力の積み重ねが無ければ、何事も成し得ません!!
そうですよね、ハルくんさん!!

投稿: 海の王子 | 2021年11月 5日 (金) 15時47分

こんばんは。

では、私も便乗して変化球を......。
吉川武典(トロンボーン) 三輪郁(ピアノ)で、トロンボーン編曲版をご紹介いたします(Cryston OVCC-00088)

長女が昔、高校時代、ブラバンでトロンボーンをやっておりまして、当時このCDを気に入ってよく聴いておりました。吉川武典さんはN響の奏者です。
2011年3月9-11日 埼玉・秩父ミューズパークでのセッション録音ですが、収録最終日に東日本大震災に見舞われており、他の曲の収録は7月まで中断を余儀なくされたそうです。

その長女は一昨年嫁いで我が家から消え去り、このCDが寂しく残されました(涙)。
A宮家の気持ちがわかるようなわからないような......。

投稿: 斎藤 | 2021年11月 5日 (金) 19時11分

こんばんは。

じゃあ、私も便乗して変化球で勝負するしかないじゃないですか!(笑)

アルフレッド・コルトー編曲のピアノ独奏版。これはピアノ・パートの良さをよく生かした優れた編曲だと感心しており、江口 玲さんの生演奏で聴いたこともあり、その超絶技巧の迫力に圧倒されつつ、大変感銘を受けたことをよく覚えています(CDにもなりました)。

最近のおすすめは、ドメニコ・コディスポティ(ピアノ独奏)のCDで(レーベル: Piano Classics) 、「前奏曲、フーガと変奏曲 Op.18」や「前奏曲、コラールとフーガ」も入っています。これで聴くと、ピアノ独奏編曲版が原曲に勝っていると思わず錯覚してしまうほど、色々な面で見事です!

なお、通常版では、スークのヴァイオリンによる輸入盤が他人に教えたくない秘密のお気に入りなんですが、今紛失中で、詳細の記載が出来ません。

投稿: 照る民 | 2021年11月 5日 (金) 20時25分

こんばんは。

フランクのソナタは本当に傑作中の傑作で、録音でも、他楽器への編曲を含め、素晴らしい演奏が多いですね。

私は、ボベスコの新旧盤に魅せられいたころもありました。あのヴァイオリ二ストの魅力も、アンセルメ&スイスロマンドOと同じく、技術では測れないところにありますね。

コメントにLPの話題をされていた方がいらっしゃいましたが、素材の塩化ビニールがCDのポリカ同様、やがてはプラゴミになりますので、我々円盤族にとっては非常に悲しい現実ですが、「地球に優しくない」と環境保護の観点から、厳しい目を向けられる日も遠くないでしょうね。

投稿: 小笠原高雄 | 2021年11月 5日 (金) 23時32分

こんばんは。

改めてこの曲、様々な楽器への編曲に堪えうるところなども、バッハの無伴奏チェロ組曲に似たところがありますな。これは凄いことです。

しかし、たしかにこの種の名曲では、録音史上だけでも百花繚乱、あまりにも名盤が有り過ぎて価値観の焦点が絞りにくく、かえって記事にしにくいでしょうな・・・、前回ハルくんさんのおっしゃっていたことに、妙に納得いたしました。

投稿: 音頭丸殿 | 2021年11月 6日 (土) 00時32分

犍陀多さん、こんにちは。
チョン・キョンファ/ルプー盤は今でも好きですけど、王道的な演奏でないことは確かですね。キョンファの演奏はほとんどどれもがそうですが、そこが孤高の奏者だと思います。シューマンの交響的練習曲も良いですよね。

source manさん、お久しぶりです!
お元気そうで良かったです。シェリング/カッツは知らないですね。
ザンデルリング/リヒター・ハーザーのブラームス協奏曲!お気にいられましたか?
アナログ音源はアナログ再生が本来は基本ですね。もちろんディスクや機材の条件にもよりますが。

Henriさん、こんにちは。
チェロ版というのは自分にとっては変化球というよりゾーンを外れた見送り球ですが、デュ・プレのラスト演奏であれば聴いてみたいですね。逸話にはやはり魅かれますよ。

海の王子さんも変化球ですか。
ヴィオラ版は楽譜を持っていました。今もどこかにあるかなぁ。全部は弾けないので部分的に弾いていましたが、聴くのはもっぱらヴァイオリン盤でしたね(笑)。
陛下の学習院時代に一緒にステージに乗っていた知り合いから話を聞いていました。余り上手では無かったと。。。これ以上書くと誹謗中傷になりそうですのでやめておきます(苦笑)。
地道な努力の積み重ねが無ければ、物事は成し得ませんよね。次回は司法試験合格されることを祈ります??おっと。。。

斎藤さん、こんにちは。
この曲がいかに名曲であるかは、ヴァイオリン以外の様々な楽器で演奏されることからも分かりますね。
宮家の気持ちは分かります。しかし公私の立場が有っても、表向きは決して「私」を優先してはいけないです。
そこがお辛い所ですね。

照る民さん、こんにちは。
別に変化球で無くても良いですよ。
でもピアノ独奏版というのは面白そうですね。どこかで聴いてみたいですね。
スーク盤は見逃し球でした。

小笠原高雄さん、こんにちは。
ボベスコは嫌いでは無いのですが、「技術では測れないところにあります」と仰られるものの、その技術がやはり気になることがあります。ですのでこれまで見逃しています。
LP盤はアナログ愛好家の手から手に渡り、当分は「地球に優しい」状態が続くのではないですか。

音頭丸殿さん、こんにちは。
そうなのです。名曲は録音盤も百花繚乱、名盤が有り過ぎますので、結局は自分の価値観、好みで聴いてゆくしかないですよね。

投稿: ハルくん | 2021年11月 6日 (土) 01時05分

ハルくん様
はじめまして。
初コメントです。

フランクのヴァイオリンソナタは一番好きなバイオリンソナタ曲です。

ご紹介しておられるCDで好きな演奏は、デュメイ&ピリス盤です。

デュメイのヴァイオリンの音色の魅力とピリスのピアノが絡み合って息の合った演奏ですね。

後は95年のムター&オーキス盤、ティボー&ラフォルジュ盤を聴きます。

投稿: Hiro | 2021年11月27日 (土) 11時46分

Hiroさん

初めまして。ご投稿ありがとうございます!

デュメイ/ピリスいいですよね。
それにしても曲が素晴らしいので名演奏が沢山有って困りますね!(笑)

投稿: ハルくん | 2021年11月28日 (日) 14時56分

ハルくん様
当方の愛聴盤、パールマンとアシュケナージのDecca盤です。巨匠に成る前の才能ある演奏家が弾く喜びを感じながら、伸びやかな音楽を繰り広げている様に、大きな魅力を感じます。それでいて、未熟な意味での若さを感じさせない、設計の巧みさが在るのも、驚きであります。

投稿: リゴレットさん | 2022年3月30日 (水) 11時25分

リゴレットさん

お返事が大変遅くなりました。

パールマンのかなり若いころの録音ですね。確かに当時のこの人の美音と音楽の喜びに満ちたような演奏には魅力が有ります。
アシュケナージとのコンビもいいでしょうね。残念ながらその演奏そのものは聴けていませんが、機会あれば聴いてみたいと思います。
ご紹介ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2022年4月 5日 (火) 12時27分

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