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2021年10月21日 (木)

フランク 交響曲ニ短調op.48 名盤

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フランスで活躍した作曲家セザール・フランクは、現在のベルギー生まれでドイツ系の血を引いていたこともあってか、作風にはドイツ語圏からの影響が有るとよく評されます。 

フランクは幼少からピアノの才能を示したことから、英才教育のために一家でパリに移住し、パリ音楽院に入学して作曲、ピアノ、オルガンなどを学びます。その後、作曲家志望を固めてリストやショパンに才能を評価されますが、ピアノ教師や教会オルガニストとして生活を送ります。 

やがてサン=サーンス、フォーレらとともにフランス国民音楽協会の設立に加わり、パリ音楽院の教授に迎えらます。フランクの弟子のダンディ、ショーソン、ピエルネらは“フランキスト”と呼ばれ、のちにドビュッシー達の印象主義音楽と相対することになります。 

フランク唯一の交響曲となる「交響曲ニ短調」は最晩年に書かれましたが、発表直後の評判は芳しくはありませんでした。作曲家や評論家の多数から「全体の形式をはじめ細部における形式の規則を破壊した」「荒涼とした、陰湿な交響曲」と批判されました。

しかし、20世紀に入ると、フランスにおける交響曲のジャンルの代表曲の一つとして認められ、ドビュッシーもこの曲を「数え切れないほどの美しい部分をそなえている」と賞賛しました。 

フランクは循環形式を多用するのが作風の大きな特徴で、この交響曲でもこの手法が顕著に示されていて、前半に登場する主題が後半の楽章で再現されます。

全体は三楽章で構成されます。 

第1楽章 レント - アレグロ・ノン・トロッポ ソナタ形式 

第2楽章 アレグレット 三部形式による緩徐楽章。中間部はスケルツォ。 

第3楽章 フィナーレ:アレグロ・ノン・トロッポ ソナタ形式  

「フランスにおける交響曲の代表的作品の一つ」と言えば聞こえは良いのですが、そもそもフランスの交響曲の数は少ないです。古典派からの流れで、様式を重んじる交響曲というのは余りフランス人向きでは無いのでしょう。形式にとらわれることのない管弦楽曲の方が国民性に向いているように思えます。

そんな中での、この名交響曲はとても好きですが、フランクの曲ならそれを上回る傑作と言えば、かのヴァイオリン・ソナタです。本国フランスの音楽愛好家の多くもそう考えるみたいです。 

ということで(変な流れになりましたが)、ともかくは愛聴するCDのご紹介です。 

Fr41qunytdol_ac_ ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル(1953年録音/DECCA盤) モノラル録音ですが、DECCAによるセッション収録なので音質は良好です。フルトヴェングラーの指揮は自在を極めていて、まるで生き物のようにうねります。第1楽章を聴いていると、何かマエストロのあのシューマンの「4番」を聴いているような気がしてきます。第2楽章で情緒的に粘って歌うのも完全にドイツ流ですが、その分深い味わいが有ります。第3楽章は無理に力むことなく、ゆったりと歌わせて味わい深く楽しませてくれます。 

Fr51egesvlgl_ac_ シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響(1957年録音/RCA盤) 録音の古さは感じますし、強音でやや音が割れ気味です。ただ一応はステレオ録音ですし鑑賞に支障はありません。速めのテンポでサクサクと進むのはやはりフランスの指揮者です。ボストン響の明るい音色そのものは悪くないのですが、金管の強奏になるとバリバリと耳に刺激が強く感じられます。フランス的と言うよりも、この派手でアメリカ的な音は自分の好みからはやはり外れます。同じボストン響との「幻想交響曲」やサン=サーンスの3番など比べると魅力は劣ります。 

Frss51962jbdj7l_ac_ ポール・パレー指揮デトロイト響(1959年録音/マーキュリー盤) フランスのトスカニーニパレーがデトロイト響と残した名演です。ミュンシュ以上に速いテンポで颯爽と進み、フレージングはすっきりとキレ良いですが、無味乾燥なところが全く無く、とんでもない名指揮者であったことが思い知らされます。パレーの体質からは「幻想交響曲」やサン=サーンスの「3番」の方が合っていると思いますが、このフランクも実に素晴らしいです。迫力は有ってもミュンシュのように耳をつんざくような咆哮はせず、好感が持てます。残響の少ない録音ですが、明瞭で生々しい楽器の音を堪能させてくれます。 

Fr61jzeqrpbsl_ac_ ピエール・モントゥー指揮シカゴ響(1961年録音/RCA盤) モントゥーは大指揮者だとは思いますが、自分は必ずしも熱心な聴き手でもありません。しかしこの演奏はオールドファンには定評が有り、実際に非常に素晴らしいです。速めのテンポで進み、エネルギッシュで迫力も有りますが、フォルテで音がうるさくなったりはしません。聴かせどころではぐっと丁寧に聞かせます。様々なフレージングの意味深さも卓越しています。第2楽章のミステリアスな雰囲気や詩情も良く出ています。シカゴ響は優秀で、デリカシー溢れる音を見事に醸し出していますが、それもモントゥーの力量なのでしょう。同じRCA録音ですが、音質、バランスの点でミュンシュ盤を大きく凌ぎます。 

Fr-img_1266 アンドレ・クリュイタンス指揮スイス・イタリア放送管(1965年録音/ERMITAGE盤) ベルギー出身の大指揮者は少なく、クリュイタンスはその筆頭格だと思います。これはステレオ録音によるライブですが(写真のグルダは併録の協奏曲のソリストです)、フランクへのリスペクトと迸る生命力を感じる素晴らしい演奏です。オーケストラのレベルも高く、充分に楽しませてくれます。ただし、録音は鑑賞の上では何ら支障有りませんが、メジャーレーベルのセッション録音に比べて劣るのは確かです。クリュイタンスが「幻想」、サン=サーンス3番、そしてこの曲をパリ音楽院管とセッション録音を残さなかったのは悔やまれます。 

Fr2012072001093589d ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮パリ管(1969年録音/EMI盤) パリ管の初代音楽監督となったミュンシュが僅か1年で急逝した為に、後任となったカラヤンが行った最初の録音です。創設当時のパリ管の明るく華やかな音色とカラヤンの幾らか粘り気味のドイツ的な音楽が絶妙にブレンドされていて非常に良い感じです。管楽器の洒落た歌い方も魅力的で、文句の付けようが有りません。録音は典型的な柔らかいEMIトーンですが、フランス音楽として聴けば違和感は有りません。カラヤン/パリ管のそれほど多くは無い録音記録としても貴重です。 

Fr-51ut00f91tl_ac_ ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管(1969年録音/エラート盤) 近い時期のパリ管と比べるとアンサンブル的にも個々の奏者の技量もオーケストラの性能として僅かに劣りますが、マルティノンの指揮は純フランス的と呼べるもので、カラヤンのような粘り気が無く、とてもパリッとしています(シャレでは無い)。正にフランス風のフランクです。録音はEMIのようにホールトーン的で柔らかい音造りのコンセプトですが、これもまたフランス的と言えるかもしれません。豪快さは無くても、粋さ、洒落た味わいにおいて非常に惹かれる演奏です。 

Fr919 オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1973年録音/TAHRA盤) ターラ・レーベルからヨッフムがコンセルトへボウを指揮した4枚組のライブが出ていて、その中に含まれます。これはかなりドイツ的な演奏です。ヨッフムのがっちりと堅牢な音造りにフランス的な洒落っ気は皆無ですが、オーケストラの上手さと底光りするような美音がこの曲を引き立てます。録音も自然で優れています。「フランス流ばかりがフランクでは無いぞ」という見本のような秀演だと思いますが、CDの入手性は余り良く無いかもしれません。 

Fr61waz33hrbl_ac_ カルロ・マリア・ジュリーニ指揮べルリン・フィル(1986年録音/グラモフォン盤) ジュリーニはこの曲に愛着が有るようで、この録音は2回目のものですが、7年後にもウィーン・フィルと再録音を行います。確かにこのベルリン・フィル盤もおよそ細部に至るまで丁寧な仕上げた完成度の高い演奏だと思います。ただし、ここで聞こえる音はカラヤンが造り上げたベルリン・フィルのそれであり、個人的には好みません。金管は明るくドイツ的では無いですし、かといってフランス風のエスプリが有るわけでもありません。要は非常に鳴りの良いインターナショナルな音です。全体的にテンポはゆっくり目ですが、演奏を聴いていてカラヤンの影が脳裏に常に浮かんでしまい余り楽しめません。 

Fr51dqkwi44l_ac_ シャルル・デュトワ指揮モントリオール響、ピーター・ハーフォード(Org)(1989年録音/DECCA盤) ミュンシュに師事し、フランス音楽を得意とするデュトワの演奏が悪いはずが有りません。パレーやミュンシュのような爆発的な勢いで突き進むことはありませんが、生き生きとしたエネルギー感は充分です。しかも主兵のオーケストが醸し出す繊細で美しい音は、フランスの団体に遜色有りません。終楽章も華やかで聴き応えが有りますが、騒々しさとは無縁であり、常にハーモニーの美しさを感じます。DECCAの録音の優秀さは言うまでもありません。 

Fr5119azwypol_ac_ カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィル(1993年録音/SONY盤) ジュリーニのこの曲の3度目の録音になりますが、ウィーンにおけるライブ収録です。国籍不明のベルリン・フィル盤と比べて、オーケストラの響きの違いは歴然です。ウィーン・フィルの音はしっとりと落ち着いて情緒感に溢れていて何とも美しいです。この曲がぐっとドイツ音楽に近づいたような気がします。1楽章の主部のテンポの遅さは恐らく一番で、まるで別の曲を聴くかのように、この曲の隠れた魅力を一杯に感じさせます。2楽章、3楽章も同様にテンポは遅いですが、細部に至るまで神経の行き届いた美しい演奏です。終結部は録音の影響も有るのか、やや控え目な印象ですが、むやみやたらに強奏されるよりも心地よく楽しめます。ジュリーニのこの曲なら躊躇なくこちらを選びます。 

さて海賊盤ながら注目すべき演奏があります。チェリビダッケにはこの曲の正規録音盤が見当たらないので二種類どちらも貴重です。 

Fr-cl110419023-sttgart セルジュ・チェリビダッケ指揮シュトゥットガルト放送響(1980年代/AUDIOR盤) 導入部が遅いテンポなのはチェリビ調です。ただしアレグロ部に入ると思ったより普通のテンポです。しかしオーケストラのニュアンスの変化豊かな表情づけはさすがです。ゆったりとした2楽章の情感も素晴らしいです。録音は楽器の分離が良い割に全体は透明感が感じられます。ダイナミックレンジも広い優秀録音で迫力も満点です。チェリビの叫び声が随所で明瞭に聞こえるのはご愛敬です。フランス的でもドイツ的でも無いチェリビ的なフランクですが、楽しめること請け合いです。 

Fr-celibidache_franck-munich セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1991年?/AUDIOR盤) 録音は数年違いだと思われますが、晩年のチェリビに近い演奏はやはりこちらです。1楽章の主部や2楽章のテンポがだいぶ遅くなっています。しかし、聴いていてもたれるほどではありませんし、遅い点ではジュリーニの方が遅いです。オーケストラの透明感有る響きは例によって「チェリビのミュンヘンサウンド」ですが、録音がホールトーン的で柔らか過ぎる為に、演奏の圭角が取れてしまっています。その点ではシュトゥットガルト放送響盤の方が楽しめます。 

以上ですが、マイ・フェイバリットはと言えば、マルティノン/フランス国立放送管盤、ジュリーニ/ウィーン・フィル盤、チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送響盤、この3つでしょうか。あとは古くなりますが、フルトヴェングラー盤とモントゥー盤には大いに惹かれます。

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コメント

こんにちは。

今回初めて、次にどの曲の記事になるか予想が当たりました (^_^)v
(最近の流れから、絶対にクラシック王道の曲は選ばれないだろうということも含め)

新世界やアランフェス協奏曲、トゥオネラの白鳥と並び、イングリッシュホルンが活躍するので有名な曲で、個人的な想い出も重なり愛着はありますが、どう贔屓目に見ても、おっしゃるように同じ作曲家の超大傑作ヴァイオリン・ソナタには負けますね。

それにしても不思議な曲ですよね。フランス的でもありドイツ的でもあり・・・、どちら寄りの名演も成立しそうです。ご紹介の録音も全部聴いたことがありますが、私の愛聴盤は別にあります(ここであまり共感を得られそうな盤ではないのでご紹介は割愛いたします)。

この曲、大学時代に学オケで、そのイングリッシュホルン・パートを吹いたことがあります。テクニック、リズム、音楽性、音色などの諸問題を除けば、私のイングリッシュホルン独奏には何の問題もなかったと、当時オケ仲間から評価されました (^_^)v

投稿: 犍陀多 | 2021年10月21日 (木) 17時28分

こんばんは。

私は、ハルくんさんの次回記事は、ティーレマン指揮ウィーンフィル、ブルックナー第4番の新譜だと予想していました。

フランクの交響曲は、私にとって、そのティーレマン指揮で聴いてみたい唯一のフランス音楽です。

投稿: 照る民 | 2021年10月22日 (金) 00時20分

おはようございます。

エド・デ・ワールト指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による1978年録音(フィリップス)の復刻CDが私の愛聴盤です。

セザール・フランクは広い意味でのネーデルラント(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国諸地域)の作曲家だと定義することもでき、そうなると、この組合せも本場ものと言えるでしょう。

実際、雰囲気豊かな名演であり、アナログ末期の名録音も相まって(LPでも聴いてみたい)、大変に魅力的です。ご紹介のヨッフム盤と聴き比べしたいです。

投稿: 小笠原高雄 | 2021年10月22日 (金) 09時18分

こんにちは。

シャルル・デュトワとモントリオール響のコンビについて、一度自分の頭の中で総括する必要があると、何となく考えていました。

この時代のデュトワは、目的のためならたとえ訴訟になろうが何だろうが気に入らないオーケストラのメンバーの首をすげ替えることも辞さず、自分の理想とする音色のオケにすることに拘り抜き、100%やりたいことを達成できた最後の指揮者だったのではないでしょうか?

ユニオンがどうだから練習時間が長すぎるだの、セクハラ、パワハラ、人権がどうのこうのと、堂々と主張できる良い時代になりましたが、引き換えとして失ったものも多いですね。

フランク 交響曲ニ短調も、この時代のデュトワ/モントリオール響を代表するフランス趣味溢れる名盤の中の一枚ではありますね。

投稿: Henri | 2021年10月22日 (金) 12時07分

こんにちは。

ライブCDを蒐集している熱烈なチェリビダッケファンの一員としてご紹介の2つの録音についてですが、その打ち込み音楽の対極にある超法規的時間性に、ここでも強く魅せられるものの、彼が生前頑なに市販を公認していなかったライブ録音をCDで聴く行為については、刺激が強すぎ不謹慎な言葉になってしまいますが、いつも女性の盗撮画像を眺めているような後ろめたさが、どこかしらつきまとってしまうのも本音です。

彼の実演体験の場合、本当の演奏会場でベストな席でのライブ体験を10とすると、自宅でのCD鑑賞はおそらくせいぜい1か2くらいのものでしょう。最近こちらのブログのコメント欄で時々話題に上がる少し前の映画 “ボヘミアン・ラプソディ” を、DOLBY ATMOS対応の映画館で鑑賞するのと、自宅の普通の2.0chステレオの液晶テレビで鑑賞するのとの差よりも、もっともっと何倍も違うと想像します。それは、チェリビダッケが「そういう条件の元では鑑賞して欲しくない」という、彼の演奏哲学・信念からは不本意で最も忌み嫌うことだったと自覚する必要が、自宅での鑑賞では聴き手側に不可欠だということです。

投稿: 斎藤 | 2021年10月22日 (金) 14時11分

こんばんは。

ご紹介の音盤の中では、モントゥー指揮シカゴ響の男性的推進力が天晴れ見事で好みです。

フランクには、いい曲がたくさん有りますね。ヴァイオリン・ソナタやピアノ五重奏曲、「前奏曲、コラールとフーガ」等々。

しかし、ヴァイオリン・ソナタの魅力があまりにも断トツ過ぎますね。世のヴァイオリン・ソナタというジャンルでの第一位間違いないと信じて疑いませんし、音盤も数多く所有しておりますが、交響曲は、まあ、どの演奏でも、そこまで思い入れはありませんね。じつにいい曲なんですがねえ、何故なんでしょう?

余談ですが、ハルくんさんに有りがちだと、かねてから感じていることですが、フランクのヴァイオリン・ソナタにしてもバッハの無伴奏チェロにしても、わざと外してこられてますなあ、もう、お人が悪い(笑)。

投稿: 音頭丸殿 | 2021年10月22日 (金) 19時30分

こんにちは。

ハルくんさんの記事が出てから、他の方がまだ絶対聴いていないであろう最新録音は無いかと探し、大急ぎで、グスターボ・ヒメノ (指揮)ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団のSACD(2019年7月 セッション録音)をアマゾンで注文し、本日到着したので早速先程聴き終えました。演奏、録音ともに最高に充実していて、心が洗われるような気持になれ、大変満足しています。演奏にかすかに感じるローカルな味わいも魅力的です。一緒に入っている交響的変奏曲も、今まであまり真剣に聴いたことはありませんでしたが、今回、とてもいい曲だと思えました。

フランク(偽りのない、正直)な人間になるよう決心しました!!

投稿: 海の王子 | 2021年10月23日 (土) 15時32分

今晩は。
フランクの交響曲、大好きですが意外と実演ではやってくれないですね。でも何故かCDには名演が多くあります。手元の

フルトヴェングラー指揮ウィーンフィル
パレー指揮デトロイト響
モントュー指揮シカゴ響
バーンスタイン指揮ニューヨークフィル

どれも面白く聴けます。大穴的にお薦めは

シルヴェストリ指揮フィルハーモニアです

爆演指揮で知る人ぞ知るシルヴェストリ、ここではその爆演を封印しじっくり構えて格調高い表現を成しえています。木管の歌いぶりの素晴らしさ、全体の構成の上手さ、第一級の演奏の記録と確信します。是非お試しを!

投稿: ふうさん | 2021年10月23日 (土) 19時27分

おはようございます。初投稿です!

フランクの交響曲では、断然アンセルメ盤が大好きです。カラヤンみたいにムッツリ演奏されるのは好みじゃない。デュトワは上手くキレイな音だけど何となくやや表面的。爽やかさと手作りの民芸品のような味わいとラテン的音楽ならではの独特な深みが全部揃っているアンセルメ盤は、もっと再評価されて欲しいです。

投稿: ラベンダーりんりん | 2021年10月24日 (日) 07時41分

犍陀多さん、こんにちは。
次の記事の曲を予想されているのですか!
しかしフランクはクラシック王道の曲ではないのですかね?
少なくとも何十年か前には王道だったように思いますが、時代の流れですかね。。
良い演奏は他にもきっと有ることでしょう。

照る民さん、こんにちは。
ティーレマンのブルックナー4番の新譜!
うーん、鋭い所を突きましたね(笑)。たぶん次回か、そのまた次か、でしょうか。
ティーレマンのフランク・・・良いかもしれません。

小笠原高雄さん、こんにちは。
エド・デ・ワールト/コンセルトヘボウの演奏ですか。
オケは優秀ですし、旧フィリップスの録音とくれば良いでしょうね。

Henriさん、こんにちは。
Henriさんらしい、深い視点が興味深いです。
>ユニオンがどうだ、セクハラ、パワハラ、人権がどうのこうのと、主張できる時代になりましたが、引き換えとして失ったものも多いですね
おっしゃる通り、民主的、グローバル化など、芸術的にはマイナス面が感じられます。

斎藤さん、こんにちは。
演奏家が生前市販を公認していなかった音源が遺族の同意などで世に出ることは良く有りますね。既に生演奏を聴けなくなった愛好家が鑑賞できることはとても有りがたいです。
一般的に、演奏会場の最上の座席で聴く生演奏には、どんなに高級なオーディオ装置で聴いてもかないません。それがチェリビダッケのようにオーケストラの響きを最重要視する演奏家にとっては許容できないのでしょうね。しかし職業演奏家としての公共的義務を考えると、逆に単なるエゴと考えられなくも有りません。この世から去った後までマエストロはやはりエゴを通そうと思っているでしょうか。

音頭丸殿さん、こんばんは。
モントゥーの演奏は良いですよね。
ヴァイオリン・ソナタは素晴らしいですし、同ジャンル第一位間違い無しというご意見にも反対は致しません。
この曲やバッハの無伴奏チェロを、わざと外しているわけではありませんよ(笑)。
逆に半端な感想を書き辛いので後回しになっているだけです。もっとも他にもまだまだ未UPの曲は沢山有ります。

海の王子さん、こんにちは。
グスターボ・ヒメノ/ルクセンブルク・フィルのSACD!
>かすかに感じるローカルな味わい
良いですねぇ。機会有れば聴いてみたいです。
貴殿こそはフランクな海の王子になられてください!
でも、かの方は最近はKKと呼ばれていますものね(笑)。

ふうさん、こんにちは。
私が若かりし頃はフランクの交響曲は演奏会で良くやられていたと記憶します。
ブルックナーやマーラーの台頭とともに人気が下降したのでしょう。
CDの名演も古いものが大半で、新録音は少ないように感じます。
爆演でないシルヴェストリはシルヴェストリでは無いような気もしますが、そういう芸風も持ち合わせていたとは流石ですね。機会有れば聴いてみたいですね。

ラベンダーりんりんさん、こんにちは。
初投稿ありがとうございます!
>爽やかさと手作りの民芸品のような味わいとラテン的音楽ならではの独特な深みが全部揃っている
アンセルメ良いですよね。スイスロマンドは超一流では有りませんが、マエストロの芸風と相まって独特の魅力が感じられます。CD購入はつい後回しにしてしまいますが、やはり聴きたいところです。
いつでもまたお気軽にコメントください。楽しみにお待ちします!

投稿: ハルくん | 2021年10月25日 (月) 00時43分

フランクの交響曲。フルトヴェングラーやバレンボイムの重厚な解釈、アンセルメにデュトワのラテン的なアプローチ、最近は年齢のせいか後者タイプの演奏に、心惹かれるようになりました。個人的には、ティチアーティの新録音を希望しておりますこの頃です。

投稿: リゴレットさん | 2021年11月 6日 (土) 07時53分

リゴレットさん

そうした嗜好の変化というのは起こりますね。時間と共にまた元に戻ることも有るのが面白いです。

投稿: ハルくん | 2021年11月 8日 (月) 16時38分

往年の老匠のディスクでは、ビーチャム指揮のフランス国立放送管弦楽団(旧EMI)も、どこか気になる一枚です。昔、東芝音工の『セラフィム・シリーズ』(EAC-30000番台の¥1300盤)で、発売されていました。

投稿: リゴレットさん | 2021年11月 9日 (火) 09時23分

先ほどヴァイオリン・ソナタでコメントしましたHiroです。

フランクのシンフォニーはご紹介されているCDの中では、モントゥー&シカゴ パレー&デトロイトが好きです。

この曲はゲルマン的とラテン的の2つの演奏に分かれているようで、この2盤はラテン的ですね。

フランクのシンフォニーは苦手な人も多いようですが、ラテン的な演奏の方が明るくて聴きやすいと思います。

投稿: Hiro | 2021年11月27日 (土) 11時56分

Hiroさん

フランクの交響曲は、ラテン的、ゲルマン的、折衷的、それぞれの演奏スタイルどれもに良さが有ると思います。
聴き比べるのが楽しいですよね。

投稿: ハルくん | 2021年11月28日 (日) 14時59分

ハルくんさん、こんにちは
先日はコメントいただきありがとうございました。

僕は昨年、長いあいだ『???』になっていたフランクの交響曲の実演を聴きました。この曲の名前は知っていて昔はレコードもたくさん出ていたかと思います。


その勢いでCDも購入しました。買ったのはこのblogでは金管の咆哮が不評のシャルル・ミュンシュ・ボストン交響楽団盤です。僕は現在、貧弱な装置で観賞しており音の良し悪しはさほど気にならない〈敏感ではない〉のです。

でも、『無伴奏チェロ組曲』始め、フランクやサン=サーンスなどここで何故か紹介されない曲はありますね? 

僕はyoutubeでは、モントゥー盤やフルトヴェングラー盤も聴いたのですが、この曲はフランス系の曲なのに案外カラヤン盤が良いとは意外です。もちろん、セザール・フランクの出自については勉強しましたが。

p.s.ウクライナ人はロシア人が嫌いだそうですが、今のウクライナ情勢は少々心配です。

投稿: kum | 2022年1月29日 (土) 16時17分

kumさん、こんにちは。

ここでまだ上げていない名曲は沢山ありますよ。
無伴奏チェロ組曲の他にも色々と。
まだまだ道半ばというところです。

ウクライナ人はロシアが嫌いですが、日本は好きな人が多いらしいですね。小さな日本があんなに大きなロシア帝国に勝ったからだそうです。

投稿: ハルくん | 2022年2月 1日 (火) 00時32分

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