N響定期公演 クリストフ・エッシェンバッハ指揮 マーラー 交響曲第2番「復活」
もう1月も終わりだというのに、今頃になって12日のN響1月定期公演について書きます。(汗)
クリストフ・エッシェンバッハ指揮でマーラーの交響曲第2番「復活」でした。マエストロはピアニスト出身ですが、前時代的ともいえる巨大な音楽を造れる希少な存在で大好きです。どこかで「不器用な棒」と評されているのを見かけたことがありますが、器用な棒は良くも悪くも「器用な音楽」になりがちなので、この人はこれで良いと思います。
ところでこのNHKホールのステージには今から40年前に自分が上がって、「復活」を演奏したことが有ります。当時の「青少年音楽祭」(ジュネス)で尾高忠明氏の指揮でした。自分はヴィオラメンバーでしたが、青春の最高の思い出の一つです。
今日の演奏はいかにもエッシェンバッハらしい巨大なマーラーで素晴らしかったです。低弦による冒頭の出だしからもの凄い凄みが有りました。その後もN響が音楽に没入して演奏しているのがよく分かります。終楽章の行進曲の重量感もただ事ではなく、現代でこんなマーラーを振る人はちょっと居ないでしょう。圧巻でした。
ただ、2階真ん中より後方の席で聴いたので、音はどうしても遠いです。それは分かっていて購入したのだが、たとえこの曲でもNHKホールの広さはいかんともし難かったです。それだけがやや残念でした。
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