藤田真央 ピアノ・リサイタル
今日は紀尾井ホールへ話題のピアニスト藤田真央のリサイタルを聴きに行きました。このホールで彼の演奏を聴くのは、今年の3月にチェリスト伊藤悠貴のリサイタルのピアニストとして聴いて以来、半年ぶりです。その時の演奏会では二人の音色のコラボレーションが無類の音の美しさを醸し出していました。
今回もまた素晴らしい演奏でした。あのもの凄く柔らかい手の動きから弱音も強音も本当に美しい音が出てきます。
彼の音色感覚には独特のセンスを感じますが、後半のショパンのスケルツォ全曲では大胆な加速やルバートも効かせて凄く魅力的でした。
そのスケルツォも第一番から第三番までをほとんど切れ目なく一気に弾いてしまうのは凄いです。第4番の前だけハンカチで汗を拭いていました。プログラム前半のモーツァルトのソナタ第10番やベートーヴェンのソナタ「テンペスト」も良かったですが、自分としてはスケルツォを取ります。
アンコールは4曲。その最後のドビュッシー「月の光」では静寂感、薄明感に魅了されました。
彼と共演した伊藤悠貴が「彼は天才」と言っていましたが本当ですね。
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コメント
この記事で失礼します。
「平均律」とは…
・音楽未経験の数学者マラン・メルセンヌが発明
・すべての和音が濁っている
苫米地さんによると、
現代の日本の音楽教育は
「平均律」に洗脳されているそうです!
なぜかというと…
・ピアノの平均律による“和音=美しい”という
日本の音楽教育は誤っている
・「平均律」の「絶対音感」教育では芸術家は育たない
私も長年音楽を聴いてきましたが同じような感覚です。
考えてみたらピアノ曲ははほとんど聞いてなかったです。
投稿: pp | 2019年11月 3日 (日) 07時00分
PPさん
諏訪内晶子さんの著書で、日本で勉強した後にヨーロッパに渡り、ヴァイオリンの巨匠に師事をしたら「音程がなっていない」と叱責されたそうです。要は平均律感覚で音程を取っていたのを注意されたのです。
ピアノでもそうした(ピアノとしては)異例の調律をする調律師さんもいるようですが、多くは平均律ですからね。
投稿: ハルくん | 2019年11月 5日 (火) 12時50分