クレド交響楽団演奏会~ジェラール・プーレさんのブラームス ヴァイオリン協奏曲~
昨日は本当に暑かったですね~(大汗)
しかし夏休みも残り2日。勝どきの第一生命ホールまで足を伸ばしてフランス国宝級のヴァイオリニストであるジェラール・プーレさんのブラームスのコンチェルトを聴きに行きました。オケはクレド交響楽団というアマチュア団体です。
「ドン・ジョバンニ」序曲と「真夏の夜の夢」序曲の2曲のみが前半で短めでしたが、これが素晴らしい演奏でした。慶応高校と大学1年のメンバーが中心らしいですが、上手さにビックリです。さすがは”陸の王者慶応”!
指揮者は豊平 青さん。慶応ワグネルではヴァイオリン奏者ですが、プーレさんに師事したことがあるので、今回は師弟共演ということです。しかし前半を聴けば類まれな音楽の才能に恵まれた若者だということが直ぐに分かります。
さて、その後半のお目当てのブラームスですが、師弟の信頼関係はもちろんのことオーケストラの素晴らしさと相まって、プーレさんは気合と集中力全開の演奏でした。元々大きな音でゴリゴリと弾かれないのは師のシェリング譲りだと思いますが、音のニュアンスの豊富さと粋な味わいは絶対に他の誰にも真似ができません。それが指揮者とオケにある時は寄り添い、ある時は思い切りよく自在に弾き切り、正に千両役者。国宝級だと思う所以です。ご年齢がもう81歳だなんて一体誰が信じられるでしょう!
素晴らしい演奏会でした。プロのオケでもそうそう出会えない感動を与えてもらいました。音楽は素晴らしい!そして実に深い!
| 固定リンク
「演奏会(オムニバス)」カテゴリの記事
- スロヴァキア・フィルハーモニー 2023来日公演(2023.07.21)
- 聴き初め2023 再臨「桑田歩の英雄」 ”歩夢DREAM ORCHESTRA”(2023.01.06)
- 中 恵菜 ヴィオラ・リサイタル(2020.12.26)
- 藤田真央 ピアノ・リサイタル(2019.10.15)
- クレド交響楽団演奏会~ジェラール・プーレさんのブラームス ヴァイオリン協奏曲~ (2019.08.18)
コメント
始めまして。
以前より興味深く拝読させてもらってます。
演奏者の好みも似通ってます(笑)。
ジェラール・プーレのことが出てましたのでコメント入れます。
2019年4月に小生の住む市内の小ホールで彼のリサイタルがあり聴きました。
恥ずかしながら全く知らなかったヴァイオリニストでしたが、
御年80歳なのにそのうまさ、センスにびっくり仰天した次第です。
ラヴェルやドビュッシーそれからクライスラーの小品、悉く絶品でした。
投稿: ふうさん | 2020年1月26日 (日) 18時55分
ふうさん
初めまして。演奏者の好みが似ていますか。それは嬉しいですね!
いやープーレさんのお父上であるガストン・プーレさんはドビュッシー晩年のヴァイオリンソナタの初演者ですし、しかもドビュッシーがその時のピアニストですからね。
これはホント血筋ですね。プーレさんは間違いなく国宝級のヴァイオリニストですね。
投稿: ハルくん | 2020年1月27日 (月) 12時43分
返信有難うございました。
お返事にもあるようにとても由緒のある方でした。この時のホールは山口県下関市川棚にあるコルトーホールです。コルトーゆかりの地ということでプーレ氏がそこで演奏したいと申し出て実現しました。
今後も過去のページに時々コメントさせていただきますのでよろしくお願いします。
投稿: ふうさん | 2020年1月27日 (月) 20時40分
ふうさん
コルトーホールですか!
そういうことだったのですね。
いつでもまたお気軽にコメントください。楽しみにお待ちしております!
投稿: ハルくん | 2020年1月28日 (火) 12時26分
今晩は。
今年もこの15日にコルトー音楽祭(エリック・ベルショ ピアノリサイタル)が予定されていましたが、恐れていた通り中止になりました。
コロナ騒動、全くやるせないです。
ハル君におかれましてもくれぐれもご自愛くださいませ。
投稿: ふうさん | 2020年3月 6日 (金) 18時10分
ふうさん
コロナ騒動で演奏会中止は、一般のリスナーは聴けなくて残念で済みますが、演奏家や主催者には死活問題です。
早く元に戻ることを祈るばかりです。
投稿: ハルくん | 2020年3月 8日 (日) 22時59分
確かに主催者の側はもっともっと大変かと察します。その辺の事情はこちらは想像するだけです。思慮が足りませんでした。”聴けなくて残念”だけで済まされないのですね。
でもちょっと言い訳させていただくと、今でこそ我々地方のリスナーもそれなりに演奏会の機会は増えました。自分も還暦を過ぎやっとここ数年演奏会に赴く機会を作れるようになりました。しかしそれまでは仕事柄土日祭日もない日々でした。数少ない機会の演奏会のチケットをやっとの思いで手にしてました。そのチケットを握りしめて待ちわびたものがキャンセルされたり変更になったりしたときの気持ちは”聴けなくて残念”では済まなかったという思いで長年過ごしてきたリスナーもいるという気持ちは察していただけたらと思います。
手前味噌で失礼しました。
投稿: ふうさん | 2020年3月 9日 (月) 20時10分
ふうさん
いえいえ、確かにリスナーにも大変な思い入れを持たれている方もおられるでしょうし、逆に演奏家といえども時にはごく軽い気持ちで演奏をこなす方とて居ないとは限りませんね。
言えることは音楽は太古の昔から人類の営みと密接に結びついてきたものですし、戦時下のドイツでは連合軍の爆撃の下でも演奏会が続けられていました。
断じて「不要不急のイベント」なんかでは無いということですよね。
投稿: ハルくん | 2020年3月10日 (火) 14時02分
>断じて「不要不急のイベント」なんかでは無いということですよね。
イタリア国民「・・・」
投稿: 影の王子 | 2020年3月10日 (火) 19時25分