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2016年2月27日 (土)

千住真理子×仲道郁代 ブラームス:バイオリン・ソナタ全曲コンサート

Yamahanakamichi_senjyu

ブラームスの書いたバイオリン・ソナタは3曲だけですが、どれも傑作なのでこれらを同時に演奏するとなれば誰の演奏でも聴きに行きたくなります。しかもそれがファンの仲道郁代と千住真理子とあれば尚更です。

その二人のDUOコンサートが銀座のヤマハホールで開かれました。
舞台の上のお二人から話を聞くまでは知らなかったのですが、お二人のDUOコンサートというのは今回が初めてなのだそうです。確かに意外でした。チェロの長谷川陽子を加えたトリオでよく演奏しているからでしょうね。

さて、舞台に登場したお二人は相変わらず素敵でした。今日の席は前から二列目のやや左寄り。お二人を目の当たりに見るのには絶好の位置です。

でも、いくらファンだといっても、それで「演奏が良かった」などと書いては演奏家に失礼というものです。AKBではありません。

今日の演奏の合間のお二人のショート・トークのときに、千住さんが「若い頃、江藤俊哉先生から『この曲はロールスロイスが40kmで走るようなものだ』と聞いたことがありました。」と話していました。

確かにわからない例えではありません。それで言えば今日の演奏は40kmというより60kmぐらいの印象だったでしょうか。特に千住さんの握るハンドルにはやや力が入り過ぎていたような気がします。第1番や第2番の美しい旋律に「いじらしさ」がまだまだ不足しているように感じられました。それはテクニックの問題では無いと思います。それだけ演奏が難しい曲なのですね。
その点、第3番は情熱で押し切れるような曲想なので、60kmで丁度良かったです。リヒテルとオイストラフの録音などは100kmぐらいで少々速度違反に感じるからです。

お二人は「大変なプログラムですが、今日この時の私たちの演奏を聴いて下さい。」とも話していました。今日の演奏の印象は書いた通りですが、10年後にもまた3曲の演奏を聴けるとどんな印象を受けるか楽しみです。

今日は他に「F.A.E.ソナタ」とアンコールで「(ブラームスの)ワルツ」を演奏してくれました。ブラームスファンとしては大満足です。

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コメント

こんばんは。
奇しくも昨日、中古で目に留まったのがシェリングとカッツのソナタ3番でした。

知らないレーベルに、簡素な品番...ジャケットともアレでして...苦笑。でも視聴→ひと聴き惚れで購入。

英語解説書によると、70年代初めの或る夜にイスラエル・フィルと共に共演し、シェリングがいつかソナタを録音しようと提案、73年に共に英国滞在中に録音されたものをカッツ未亡人が提供してCD化されたとあります。

商品化を前提としてない録音なので機材からか、ピアノは公式録音レベルですが、ヴァイオリンは公式のシェリングの音に比べると細いです(検索して調べると、レンジが狭いと評されている方もいます)。

でも、ソレでも、ひと聴き惚れしてしまった演奏なのです。知らない録音でしたけど、購入決断して大正解でした。貴Blogや、コメントを書かれている皆様のおかげで、イイ耳になってきた様です。

オイストラフ/リヒテル盤では、そこまで深い思索を感じなかったので、余りに...と貴blogで評されていたのを理解した次第です。

投稿: source man | 2016年2月29日 (月) 21時13分

う~ん、さすがsource manさん。珍しいものを見つけて来ましたね!
僕はカッツの演奏は聴いたことはありませんが、シェリングが録音を提案したぐらいですから良いピアニストなのでしょうね。

録音の音はどうにでもなってしまうので比較は難しいところです。シェリングも生の音と録音ではかなり違いが有りました。
実際にはものすごく広がりの有る音で、言葉では言いずらいですが「細いけれども全く細く感じない」不思議な音です。力強さよりも美しさの印象が強かったです。

投稿: ハルくん | 2016年3月 1日 (火) 02時34分

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