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2015年9月

2015年9月27日 (日)

創作オペラ 「ザ・ラストクイーン」 世界初演

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新国立劇場でオペラ「ザ・ラストクイーン」を観劇しました。新作オペラで、今日が世界初演でしたが、僕は昼夜二回公演の昼の公演を観たので、本当の世界初演に立ち会えたことになります。

このオペラについては先に紹介記事を書きました。

そして今日、公演を観ての感想は『感動的だった』の一言に尽きます。

日本の皇族として生まれて、昭和天皇のお妃候補とも噂された梨本宮方子(まさこ)は、日本の王公族となった旧大韓帝国の元皇太子・李垠(いうん/イ・ギン)と1920年(大正9年)に結婚します。政略結婚でありながらも、波乱の歴史の中で二人はお互いに尊敬し、愛し合い、日本と朝鮮の架け橋としての責務を果たしてゆきました。

戦後、夫の死後も韓国に留まり、障害を持つ子供達の支援の為に力を尽くし、民間人として日本と韓国の友好に一生をささげました。その激動の人生は何度もドラマや小説になりましたが、オペラ化は今回が初めてなのです。

李方子妃を演じるのは、在日韓国人二世のプリマドンナ・田月仙(チョン・ウォルソン)ですが、彼女は李方子妃の実像に迫るために自身で日韓で取材を続けてきて、近年発見された方子直筆の日記や手紙、写真などの資料を元に台本を練り上げたそうです。創作責任者として、このオペラにかける思いが並々ならぬものであることが分ります。

事実、このオペラのソリストは一人、李方子妃を演じるチョン・ウォルソンのみというモノ・オペラ形式を取ります。というのも台本は李方子の心の内を歌で表現することに100%費やされているからです。夫の皇太子さえもバレエダンサーが舞で演ずるという斬新さに驚かされました。ソリスト以外は4人の声楽家が場面場面の人物に扮してソロやコーラスとして歌います。

演出は秀逸で、当時の映像を効果的に背景に流し、そこにナレーションを加えることにより、物語の展開を非常に分かり易くしています。最小の小道具と光を使った舞台は必要かつ充分だったと思います。

音楽は西洋音楽に日韓のリズムを取り入れたオリジナル新作です。作・編曲者の孫 東勲は非常にセンスの良いアレンジを施して、ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロ、打楽器の僅か5人のアンサンブルで見事に音楽表現をさせていました。ただし音楽に伝統的なアリアスタイルを期待すると失望するかもしれません。音楽に魅力的なメロディラインが登場するわけでは無いからです。

このオペラを創作してほぼ一人で1時間半の長丁場を途中休憩なしで歌い演じきったチョン・ウォルソンが圧巻でした。ラストには「たとえ声が枯れようとも」と絶唱を聞かせて、李方子妃が人生を全うして倒れる姿と重なり合い、本人の魂が乗り移ったのでは無いかと思えるほどでした。いや、確かに乗り移っていたと思います。

このオペラは日本寄りでも韓国寄りでも無く、事実を忠実に描いており、だからこそ感動させられ、日本と韓国の友好を心から願いたくなるのだと思います。

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2015年9月16日 (水)

アイルランド音楽コンサート~ギネス・ビールを片手に~のご案内

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ハルくんプロデュースの「シェア奥沢2015秋冬シーズン・コンサート」第2回目をご案内します。

タイトルは「アイルランド音楽コンサート~ギネス・ビールを片手に~」です。

出演は、小松 大(フィドル)、田中 麻里(アイリッシュハープ)、田中 千尋(ボタン・アコーディオン)、のトリオです。

昭和の古民家シェア奥沢が、なんとなんとこの日はアイリッシュ・パブに変わります!

通常のクラシックの座席配置とは異なり、演奏者を囲んだ形の配置を考えています。

まずは前半、アイルランド音楽に親しんで貰いますが、後半からはアイリッシュビールの代表格ギネスを飲みながら演奏を聴いて頂きますよ。

アイルランドのパブで演奏されるダンス音楽といえば映画「タイタニック」の船の中でのシーンが思い起こされますね。シェア奥沢がタイタニック号になっても沈むことは有りませんのでご安心を。でも飲み過ぎたアナタが沈むのは責任持てません。(笑)

また一方、アイルランド音楽といえば昔から抒情的な歌が日本でも多く親しまれていますね。「ダニーボーイ」「ダウン・バイ・ザ・サリーガーデン」・・・この日はどんな名曲が飛び出すでしょう。

「アイルランド音楽コンサート~ギネス・ビールを片手に~」

日時:10月4日(日)16:00~ コンサート
             17:00~ パブタイム(演奏は続きます)

会場:シェア奥沢(世田谷区東急自由が丘駅から徒歩約6~7分)
    (住所)世田谷区奥沢2-32-11

参加費:¥2500(コンサート+料理+1ビール)(2杯目からは追加料金)

どーです!いいでしょー!(ジャパネットたかた調)

電話予約:シェア奥沢 03-6421-2118

出演者プロフィール

小松大(フィドル) ※フィドルとはヴァイオリンのアイルランドでの呼称です。
2004年にアイルランド音楽に出会い、06年、3ヶ月間にわたりアイルランド、クレア州滞在しフィークル在住の名フィドラー、パット・オコナーより教えを受ける。以降渡愛を重ねる。
アイルランド在住の望月えりかとともにブラックバードミュージックを設立、2012年には愛知県長久手市文化の家主催「Irish Days 2012 ~音楽のあるくらし~」をプロデュース...、大きな反響を呼ぶ。師であるパット・オコナー、アコーディオン奏者のオーイン・オサリヴァンと共演を果たす。13年3月に伊勢神宮にて奉納演奏を行う。同年7月アイルランド人ギタリスト、デイヴ・フリンと共演。
現在は愛知、東京を中心にアイリッシュパブでの演奏やレッスンを行っている。アイルランド音楽への深い理解に裏づけされたリズムとリフトが際立つその演奏スタイルは定評がある。

田中 麻里(アイリッシュハープ)
アイリッシュハープを西村光世、坂上真清各氏、金属弦ハープをStefan Battige、Javier Sainz各氏に師事。’04~’09ドイツ在住、アイルランドにてHistorical Harp Society of Ireland(HHSI)主催のスクールに参加、ハープの伝統奏法を学ぶ。ライブや各種イベント、テレビ等にて演奏。ソロの他、歌、アイルランド伝統楽器、古楽器など多彩なアーティストと共演。
HHSI会員、日本支部員。JEUGIA川崎講師。アイリッシュハープ及びアイルランドのパーカッション教室主宰。

田中 千尋(ボタン・アコーディオン)
東京藝術大学ケルト音楽研究部にてアイルランド音楽に出会う。アイリッシュパブやカフェでのライブ、ダンス伴奏、地域文化イベントへの参加など、東京を中心に幅広く活動を行っている。東京藝術大学音楽学部楽理科卒。

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2015年9月15日 (火)

『パリで学んだ演奏家による珠玉の名曲集』 シェア奥沢・室内楽コンサート 

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昨日はシェア奥沢にて「パリで学んだ演奏家による珠玉の名曲集」室内楽コンサートでした。僕がプロデュースする2015年秋冬シーズン・コンサートの第1回目です。

今回の出演者は、國本樹里さん(ヴァイオリン)、山田磨依さん(ピアノ)、福田美成子さん(ピアノ)の三人です。

昨年は國本さんと山田さんのお二人に小品を主体に演奏してもらいましたが、今年は福田さんが加わり、ブラームス、ラヴェルの二曲のヴァイオリンソナタを中心に聴き応えの有るプログラムとなりました。

      ―演奏曲目―
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」(國本・福田)
       --休憩--
ドビュッシー:喜びの島(山田ソロ)
プロコフィエフ:ピアノソナタ第2番第1楽章(福田ソロ)
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ(國本・山田)

1週間前に三人の演奏を杉並公会堂で聴いていますが、シェア奥沢は満席でも40人ほどの小さなスペースですので、逆に楽器の生々しい音が耳元に迫って来ます。

木造で板の間ですので、むろん自然な残響は有りますし、大きめのホールで聴くとこのような音の張り出しというのは中々感じられません。

國本さんのヴァイオリンの音はしっかりとして明確です。演奏者にとっては裸の音が聞こえる厳しい条件下で、立派なブラームスを聞かせてくれました。ソナタ1番といってもブラームス円熟期の作品なので、単なる抒情的な曲だと思ったら間違いです。美しい旋律で情熱の高まりを感じさせる第2主題の素晴らしさ!”男の繊細さ”を余すところなく表現していた國本さんのヴァイオリン、実に見事でした。また、福田さんのピアノだけをとってみてもソロで聴けば、ピアノ独奏ピースのような深い味わいが感じられることでしょう。

後半はドビュッシー、プロコフィエフと続きますが、ピアノ独奏ともなると、さすがにコンサートホールの優れたピアノには敵わないハンディが有ります。それでも山田さんも福田さんも精一杯演奏してくれて有り難かったです。

ラヴェルのソナタでは音の緊張感と洒落っ気が出ていてとても素晴らしかったです。フランスものはやはり彼女らがパリで勉強しただけあって、しっかりと身についているなぁという印象です。

アンコールはポンセの「エストラリータ」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」と非常に魅力的な選曲なのが嬉しかったです。

アンコールも全て終わった最後に、前日の僕の生誕60周年(!)の誕生日を祝って「ハッピーバースデイ」を演奏してくれました。それに合わせてお客様が歌ってくれたのには嬉しさで思わずウルッとしてしまいました。齢を取るとユルくなるなぁ・・・。
皆さんどうもありがとうございました!

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國本さんと福田さん(ブラームスのヴァイオリン・ソナタ)

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國本さんと山田さん(ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ)

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左から、國本さん、福田さん、山田さん

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コンサート終了後の交流会風景(福田美成子さん撮影)
スタッフ手作りの料理を食べながら皆で楽しく盛り上がりました!

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2015年9月12日 (土)

”クラシック名曲を楽しむ会”第4回「モーツァルトをカフェで聴こう!」PART2

”厚木で地球音楽を楽しむ会”の分科会「クラシック名曲を楽しむ会」もいよいよ第4回目となりました。

今回は前回に引き続き「モーツァルトをカフェで聴こう!」のパート2です。

スピーカー研究家の長岡満雄氏のご協力により高音質スピーカーを持ち込んでの開催となります。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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2015年9月10日 (木)

「シェア奥沢2015秋冬コンサートシリーズ」

自由が丘駅から徒歩6~7分という便利な場所ながら閑静な住宅街にある民間コミュニティ「シェア奥沢」。

こちらのオーナーである堀内さんは多摩美術大学の都市デザインの先生でも有ります。

数年前に堀内先生が提唱した「クールシェア」が今年の夏、NHK放送で取り上げられました。

ユニークな運営が注目されているシェア奥沢で昨年から企画を担当している音楽会の今後の予定をご案内します。

出演して頂く音楽家の皆さんのおかげで毎回素晴らしい内容になりました。

今週はその第1回ですので是非遊びに来て下さい。出演者を交えた交流会も盛り上がりますよ。

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ハルくんプロデュース 「シェア奥沢2015秋冬コンサートシリーズ」

第1回 「パリで学んだ演奏家による珠玉の名曲集」
     ブラームス、ラヴェルのヴァイオリンソナタ、
     ドヴュッシー、プロコフィエフのピアノ独奏曲他

     日時:9月13日(日)16時~
     出演:國本樹里(ヴァイオリン)、福田美成子(ピアノ)、 山田磨依(ピアノ)

第2回 「秋のアイルランド音楽コンサート」
      ~ギネス・ビールを片手に~

     日時:10月4日(日)16時~
     出演:小松大(フィドル)、田中千尋(ボタン・アコーディオン)、田中麻里(アイリッシュ・ハープ)

第3回 「クリスマス・コンサート」
     ~日米露アーティストの共演で贈るホーリー・ナイト~

     日時:12月12日(土)14時~
     出演:中村初恵(ソプラノ)、ジェフリー・トランブリー(バリトン) 、ユーリー・コジェヴァートフ(ピアノ)

第4回 「冬の旅」~ドイツリート・コンサート~

     日時:1月9日(土)16時~(仮)
     出演:小田知希(テノール)、ピアノ未定

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2015年9月 2日 (水)

『パリで学んだ演奏家による珠玉の名曲集』室内楽コンサート 東京公演

『パリで学んだ演奏家による珠玉の名曲集』第2回室内楽コンサートの東京公演が、いよいよ今週末9/6(日)になりました。

先週行なわれた高崎シューベルトサロン公演は満席となり大好評だったそうです。

6日の杉並公会堂での公演では開演(7:00pm)の前に、当日観客としてお聴きに来られるレーベンバッハ合奏団を率いる”魂の指揮者”根本昌明先生を囲んで有志による夕食会を会場近くで行なおうと思います。

コンサート(¥2000)と夕食会(各自実費負担)へ参加ご希望の方は下記アドレスにメールでご連絡ください。詳細を追ってお知らせします。...
また、コンサートのみ希望の方もチケットの取次ぎは可能です。

メールはこちらまで rsa54219@nifty.com

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