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2015年8月23日 (日)

オッコ・カム・トゥ・ジャパン! ~シべリウス生誕150周年に~

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今年はフィンランドの生んだ大作曲家ヤン・シベリウスの生誕150年ですね。
僕もシベリウス好きという点では人後に落ちませんし、全7曲の交響曲をこよなく愛します。
その交響曲全集を色々と聴いてみましたが、結局のところ、同郷のフィンランドの指揮者がフィンランドのオーケストラを率いて演奏したものが上位を占めてしまいます。ベルグルンド/ヘルシンキ・フィル、ヴァンスカ/ラハティ響、セーゲルスタム/ヘルシンキ・フィル、サラステ/フィンランド放送響というところです。例外はヤルヴィ(親父ネーメのほう)/エーテボリ響ぐらいです。

それらの中で、一番好きなのは?といえば、やはりベルグルンド/ヘルシンキPOということになるのですが、実はそれ以上に好きかもしれないのが、かつて日本のTDKが録音したヘルシンキ・フィルの1982年日本ツァーのライヴです。オッコ・カムと渡邊暁雄の二人の指揮者が交響曲全7曲を振り分けましたが、両者の演奏が共に素晴らしく、これをもってベスト全集としたいぐらいなのです。

実は、その10年ほど前にグラモフォンが交響曲の全集録音を企画したものの、4番以降を既にベルリン・フィルと録音していたカラヤンが1番から3番までの録音を断ってしまいます。その理由は定かでは有りませんが、代役に抜擢されたのが若きカムでした。最初に2番を録音して、中々に素晴らしいのですが、ベルリン・フィルのシベリウスの音とのギャップが幾らか感じられます。そこで残りの1番、3番を母国のヘルシンキ放送響に変えて録音を行いましたが、これは正真正銘見事なシベリウスです。これなら全曲をこのコンビで録音し直してくれれば、さぞや素晴らしい全集が出来上がったことでしょうが、結局残されたのはカラヤンとカムの何となく妙な全集でした。

カムはこんなケチも災いしてか、表舞台から一歩も二歩も退いた存在に成っていましたが、最近ようやくフィンランドの優秀なオケであるラハティ響の常任に就いたので大いに期待をしていました。

そして、ついにシベリウス生誕150周年の今年11月、日本に来て全曲演奏をしてくれます!こんなに嬉しいことは有りません。

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そして、来日に先駆けては、9月に新録音の交響曲全集がリリースされます。長年の夢がようやく実現しました!聴くのが楽しみでなりません。

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これはもう、来日公演、交響曲全集のCD、ともにシベリウス演奏史に残る大きな出来事になる可能性が高いですね。
シベリウス愛好家の方は皆で楽しみに待ちましょう!

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シベリウス(交響曲全集)」カテゴリの記事

コメント

お早うございます。

おおおおお聴きに行きたいッ!
早速調べるも名古屋には...○| ̄|_

Vn協奏曲と4番の2日目が特に魅かれます。

投稿: source man | 2015年8月24日 (月) 09時35分

ハルおはようございます。
今年はシベリウスとニールセンの北欧巨匠のメモリアルイヤー。何があるかなと楽しみにしていましたがこれが現在望むベストの公演でしょうね。待ってました。特に29日は是非聴きたい処です。後は予定をどうやってつけるかです。
個人的には北欧系の指揮者と並んでイギリス系の指揮者による演奏も好きなのでその辺も来日しないかな?探っています。盤的にはコリン・デイビスのセットものが易く出たので後は、生ものです。
追伸ブログをちょっとはじめてみました。
よろしかったら覗いてみたください。

投稿: リベルテ | 2015年8月24日 (月) 13時24分

ハルくんさん、こんばんは。
フッ フッ、フッ…。
私は、先週 タワーのインフォメーションが来た時点で、ソッコーで予約しました。(笑)
 
オッコ・カムのシベリウスは、ヘルシンキ・フィルとの日本ライブを聴いてから、全集盤が出るのを 今か今かと 首を長くして待っていました。

特に、第4番を聴けるのが、今から ワクワクしますよね~。
 
さらに、来日公演まであるのですね。
今回は チケット 取れるかなぁ~……。

投稿: ヨシツグカ | 2015年8月24日 (月) 20時12分

こんばんは。

大阪ではないようですね。
もし聴けるなら、5・6・7を聴きたいですね。
「第5」が一番好きですし、
「第7」でコンサートの締めというのが良いですね。

投稿: 影の王子 | 2015年8月24日 (月) 22時57分

source manさん、こんばんは。

名古屋公演は有りませんか?
残念ですね。
僕も行くならやはり二日目か三日目でしょうか。

投稿: ハルくん | 2015年8月25日 (火) 00時06分

リベルテさん、こんばんは。

やはり29日でしょうか。
僕もこの日のチケットを購入しました。

英国の指揮者だと少し暖色系になりますね。
これもやはり育つ気候の違いなのでしょうか。

ブログ開設おめでとうございます!
是非お寄りさせて頂きますね。

投稿: ハルくん | 2015年8月25日 (火) 00時10分

ヨシツグカさん、こんばんは。

カムの全集がとうとう聴けますね。
しかもラハティ響とはほぼ理想の組み合わせですし。
生演奏との比較もとても楽しみです。
お聴きになれると良いのですがね。

投稿: ハルくん | 2015年8月25日 (火) 00時13分

ごぶさたしております。シベリウスと聞いて地底から湧いてきました(笑)カム、いいですね。来日したとき、東京文化の楽屋口からもぐって上等の席で聴いた、なんていうことは絶対にありません。

ラハティ響も良いオケなのですが、ヴァンスカの演出がいまひとつ気に入らなかったので、カムの棒で聴けるのはうれしいことです。ライブに行けないのが悔しいなあ。ラハティは仕事で滞在したことがありますが、小さな愛らしい町でした。

投稿: かげっち | 2015年9月 2日 (水) 12時49分

かげっちさん、こんにちは。

お久しぶりです!
お元気そうですね。安心しました。

カムは良いですよね。フィンとしての寡黙さとロマンティシズムの両方のバランスの点では最も好んでいます。

ラハティ響もイイですよ。僕はヴァンスカも好きですけど。
それにしてもラハティやトゥルク、ノルウェーのオスロやベルゲンなど北欧には小規模な街に素敵なオーケストラが沢山有りますね。

投稿: ハルくん | 2015年9月 2日 (水) 23時52分

ハルくんさん、こんにちは。
カム/ラハティ響のシベリウスを聴いてみました。
やはり 期待以上の演奏でした。
オケとの相性が良いのか、カムが円熟しているのか、今までのCDに比べて 表現がこなれているというか、自然になっているように感じました。
4番と6番の感想は、拙ブログに少し書きましたが、2番の盛り上がりも 今まで聴いてきたCDの内でも トップクラスです。
これだけ 盛り上がっていても"シベリウスの音"が感じられるのは 凄いです。
 
この全集を買って本当に良かったです。
 
来日公演の方は やはり 九州には 来てくれないようですね…。残念です…。

投稿: ヨシツグカ | 2015年9月19日 (土) 09時51分

ヨシツグカさん、こんにちは。

全集はとっくに手元に届いているのですが、まだ5番を流して聴いただけなのです。(涙)
じっくり聴いてから記事のUPをしたいのですが、シルバーウィークもなんだかんだと・・・。
でもやはり期待にたがわぬ素晴らしさのようですね。ご感想ありがとうございました!

投稿: ハルくん | 2015年9月21日 (月) 10時36分

忙しくて未入手です、なんとかしなきゃ(笑)ヴァンスカの棒は、演出過剰と言わないまでも、ディナーミクの差が極端だったり、何か好きになりきれないところがあるんです。悪くはないんですけどね。ただ、その要求に応えているラハティの技術は凄いです。

投稿: かげっち | 2015年9月28日 (月) 14時42分

かげっちさん、こんにちは。

僕は時間の合い間をぬって何とかひと通り聴きました。
仰る通りヴァンスカは、ややディナーミクの差が極端なところがありますね。セーゲルスタムもそうなのですが、それが良い場合も有れば、逆の場合も有る印象です。
カムの新盤はその点、若い頃よりもおっとりした感じです。ディナーミクが緩い分だけ素朴さが感じられて好きですね。
おかげでラハティ響はヴァンスカ時代よりも統率が緩くなった気がします。
カムの棒は良く歌い、ロマンティシズムを強く感じさせますが、それでいてフィンランドの寡黙さを失う訳でないのがニクイです。
聴けば聞くほど味の出る全集が登場した気がします。もっとじっくり聴いたら記事にしようと思っています。

投稿: ハルくん | 2015年9月28日 (月) 21時12分

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