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2015年8月28日 (金)

創作オペラ「ザ・ラストクイーン」

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日韓国交正常化50年を記念した創作オペラ「ザ・ラストクイーン」が9月27日に新国立劇場で開催されます。

正直言って、最近の韓国の反日政策には嫌悪感を感じていますが、韓流ブームのころには「冬ソナ」も観ていましたし、女優のチョン・ジヒヒョンなんて大好きでした。もちろんヴァイオリニストのチョン・キョンファも非常に好んでいました。

けれども反日政策が盛んになってからは、何となく愛好する気持ちが起きなくなって、いつの間にか冷めてしまったのです。

さて、それがどうしてこの「ザ・ラストクイーン」なる創作オペラをご紹介するかと言えば、僕の中学校時代の同級生だったピアニスト小池由紀子が、今から10年前の2005年に49歳で亡くなるまで音楽仲間であった、田月仙(チョン・ウォルソン)という在日韓国人のソプラノ歌手が企画・台本・主演をしているからです。(小池由紀子については2年前にこのブログで記事を書いています。こちら

二人のことをとても良く知っている友人、朝生ゆりこさんがこう話しています。

『彼女は小池由紀子の学生時代からの友人で、様々な苦労を共にしてきた仲です。プロ活動をするようになってからは、殆どすべての伴奏を小池由紀子が担当していました。音楽家として、親友として、お互い最も信頼していた存在だったと思います。』

このオペラは、実在の日本の皇族の御嬢さんがモデルなのです。あらすじを紹介します。

1916年夏、日本の皇族、梨本宮家の娘・15歳になったばかりの方子(まさこ)は自分の婚約を新聞で知る。相手は日本に留学していた旧大韓帝国の皇太子・李垠(りぎん/イ・ウン)。政略結婚と言われたが、ふたりの間には真実の愛が生まれる。
結婚後、生まれたばかりの長男・晋(シン)の死(毒殺説もある)など次々に困難が襲いかかるが、そんな中でも方子は夫である李垠殿下の苦悩を理解し影となって支えた。
しかし太平洋戦争が終わると、二人は皇族の身分も国籍も全てを失う。もはや韓国人でもなく、日本人でもない、と絶望する夫。それまで夫に従っていた方子は、これからは自分が夫を守ると決意。夫を故国に帰そうとするが、難航する。
ようやく、二人に韓国へ渡る許可が出たのは、戦後20年近く経った日韓国交正常化直前のことだった。しかし、夫はすでに病に侵されていた……。

方子は、夫の死後も韓国に残り日韓両国のために尽くそうと誓う。当初は冷ややかな視線を浴びながらも、方子は韓国の恵まれない子供達のための福祉活動に身をささげる。
そしてついには「韓国の母(オモニ)」とまで呼ばれるようになる。朝鮮王朝最後の皇太子妃、ラストクィーン李方子(りまさこ/イ・バンジャ)。87歳で死去した際は、韓国民の涙で見送られ、その葬列は数キロにも及んだ。

方子が、現在の日韓関係を見てどんなに嘆き悲しんでいるかは容易に想像出来ます。そしてその悲しみをそのまま共有しているのが田月仙です。

隣国でありながらお互いに受け入れられない関係を早く打破しなければいけないですね。

このオペラに興味を持たれた方、是非とも会場に足を運んで頂けたらと思います。

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