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2015年4月

2015年4月26日 (日)

ウイーン・フィルで聴こう! マーラー 交響曲第1番「巨人」 クーベリック盤

今年のGWは人によっては16連休ですって!?
そんな幸せな人は僕の周りには居ませんが、羨ましい話ですねー。

そこで、GWとは何の関係も有りませんが、”ウイーン・フィルで聴こう!”特集です。

もちろんシュターツカペレ・ドレスデンとかチェコ・フィルのように、個性的な音と魅力を持つ楽団は他にも幾つか有りますが、ドイツ・オーストリア音楽を演奏した時にウイーン・フィルの持っている音の味わいというのはちょっと他には無い、唯一無二の存在ですよね。ウイーンが”音楽の都”と呼ばれるのも当然な訳です。

ウイーン・フィルの音が最高に引き出される音楽はというと、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ヨハン・シュトラウス、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスあたりの名前が直ぐに頭に浮かびます。

ということで、まずはマーラーの交響曲第1番です。ウイーン・フィルによるマーラーの録音はどの交響曲も随分と出ているのですが、何故か第1番は、ステレオ録音に限れば、古いパウル・クレツキとマゼールぐらいしか出て来ません。

Mahler1197070938ラファエル・クーベリック指揮ウイーン・フィル(1954年録音/DECCA盤)

クーベリックもこの曲の録音をDECCAに残しているのは知っていましたが、モノラル録音なので敬遠していました(マーラー、ブルックナーは基本的にステレオで聴きたいと思うので)。ところが、しばらく前にブログお友達のヨシツグカさんがこれを薦めてくれたので聴いてみました。

まず気になる音質ですが、モノラル最末期の1954年録音といっても当時のDECCAの音の優秀さは折り紙つきで、ワルターのDECCAへの「大地の歌」に不満の無い人であれば、問題なく楽しめます。

それにしても1950年代のウイーン・フィルの音は何とも魅力的です。もちろんそれ以前も、その後も現在も非常に素晴らしいのですが、再生される音質に或る程度満足出来ることと、オーケストラが持つ音の魅力とのバランスが最も良く取れているのは1950年代後半から1960年代前半にかけてだったという気がします。

第1楽章から弦楽器も管楽器も甘く柔らかい音が本当に陶酔的であり、魅惑の限りを尽くしています。たとえば1970年代以降のアメリカの楽団の持つメカニカルな迫力を好む方には、”迫力不足のユルい音”に感じられるかもしれませんが、この現代では完全に失われてしまった”音の香り”は絶対に過去の遺物などではありません。

スケルツォ楽章にあたる第2楽章でも、舞曲リズムのセンスの良さからウイーン・フィルの独壇場です。

第3楽章の葬送行進曲では停滞することなく歩みを進めますが、順に登場するソロ楽器の味わいがどれもこれも最高です。そしてあの魅惑的な中間部は正に一片の夢のように奏でられます。

第4楽章で問題を感じるとすれば、やはり迫力不足の点だと思います。”分厚い音の饗宴”を期待すると、きっと物足りなく感じるでしょう。また、ライブ演奏のような熱い盛り上がりに期待しても同様にガッカリさせられるでしょう。けれども音楽に”音の迫力”よりも”洒落っ気や味わい”を求める聴き手にとってはこの演奏はかけがえの無いものだと思います。

クーベリックには手兵のバイエルン放送響を指揮した1979年のライブ録音(audite盤)も有り、そちらがよりクーベリックらしいのですが、若い時代に当時のウイーン・フィルの魅力を生かし切ったこのDECCA録音にも実に捨て難い良さが有ります。

う~ん、やっぱりウイーン・フィルは素敵だ。
✌「いいね!」

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2015年4月24日 (金)

クミコ+やぎりん・たかこ♪ in 徹子の部屋 YouTubeフル動画

クミコ+やぎりん・たかこ♪ in 徹子の部屋のYouTubeフル動画です!

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2015年4月21日 (火)

クミコ+やぎりん・たかこ♪ in 徹子の部屋

やぎりん、「徹子の部屋」への出演お疲れさまでした!

自身のブログで出演レポートと皆さんへの素晴らしいメッセージを書いてくれています。

やぎりん公式ブログ:
クミコ+やぎりん・たかこ♪ in 徹子の部屋

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今日の「徹子の部屋」にやぎりんが出演します!

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今日4月21日(火)お昼12:00、テレビ朝日系『徹子の部屋』にクミコさんとやぎりんが出演します!

番組には藤枝貴子さんも出演して《広い河の岸辺》をたかこ・やぎりんバンドで演奏します。

<テレビ朝日番組解説から>

異例のヒット曲の裏に波乱の人生が…

いま、中高年の間で異例のヒットを続けている曲がある。それは「広い河の岸辺」という曲で古くから歌い継がれていたスコットランド民謡。朝ドラ「マッサン」の劇中で歌われ話題を呼んだものだ。その日本語訳詩を手掛けた八木倫明さんから一通の手紙が届き、曲と出会ったクミコさん。今日は熱唱を披露するが、歌詞に込められた深い人生観に黒柳は深く感動する。

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2015年4月15日 (水)

フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番 名盤 ~陰影(ニュアンス)を!~

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     画:アンリ・ル・シダネル(Le Sidaner, Henri)

ガブリエル・フォーレのおそらく最も人気の高い作品は「レクイエム」でしょうが、この人の音楽の魅力は総じて大作よりも小規模な作品に生かされています。管弦楽曲もそこそこ書いてはいますが、中核となるのはやはり室内楽曲やピアノ曲、歌曲の作品などです。

なぜなら、ぼくらはさらに”陰影”(ニュアンス)を望んでいるから
”色彩ではない” ただひとつ ”陰影”を!
おお! ”陰影”のみが 夢を夢に 
フルートを角笛にめあわせる!

    ヴェルレーヌ(訳:橋本一明)より

フォーレの音楽を表現するのに、大編成の管弦楽による”色彩”は不要でした。ピアノ、それに幾つかの弦楽器、声楽というごく限られたパートが有りさえすれば”陰影”を表現するのには充分だったのです。

大勢の人々に聞こえるような大声を出す必要も無く、傍らに佇む相手への静かなる語りかけ、あるいは自分自身へのモノローグ、ただそれで良かったのです。

それにしても、室内楽はフォーレの熟達した音楽語法を最高に生かすジャンルとなっています。小品を除けば10曲の作品を残しましたが、それらは古典的な各編成による作品を網羅していて、その10曲全てが傑作だと言えます。つまり、ハイドンやモーツァルト、シューベルトのように弦楽四重奏曲を主体に書いた作曲家たちとは異なり、様々な編成による傑作を残したブラームスに良く似ています。そうです、ブラームスとフォーレの二人こそが”ロマン派時代の室内楽の巨人”なのです。けれどもフォーレの作品群そのものが音楽の歴史の上にあって派手な輝きを放っているわけでも無く、うっかりすると見逃されてしまうような、ひっそりとした淡い光を放っているのです。それこそがヴェルレーヌの詠った”陰影”なのでしょう。

ということで、しばらくフォーレの室内楽作品を聴いてゆきますが、必ずしも作曲年代順ではなく、同じ楽器編成曲ごとに記事にすることにしました。そこで今回は2曲のヴァイオリン・ソナタです。

ヴァイオリンン・ソナタ第1番イ長調作品13

フォーレの室内楽曲の中では最も若い31歳のときに書かれました。意外ですが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番よりも2年早い1875年の作品です。若々しくも、いじらしく控え目な抒情性が何とも魅力的ですね。頬を撫でる微風のような滋味溢れる旋律が非常に美しく魅力的です。
曲は4楽章構成ですが、どの楽章においても、淡い光と陰のニュアンスの変化が素晴らしいです。

ヴァイオリンン・ソナタ第2番ホ短調作品108

第2番は、第1番から実に41年ぶりに作曲されました。曲は3楽章構成ですが、とても親しみ易かった第1番と比べると、半音階法などの作曲技法が進化したぶん、最初はとっつき難さが感じられます。けれども精緻な楽想と溢れる詩情は少しも変わらないフォーレそのものです。晩年の達観した悟りの雰囲気も感じられて、音の”陰影”これに極まりです。

それでは、愛聴しているCDをご紹介します。
フォーレの室内楽に関しては、やはりフランスの演奏家で聴きたいと思ってしまうので、ヴァイオリンもピアノも全てフランスの奏者です。

Doukan122 ピエール・ドゥーカン(Vn)、テレーズ・コシェ(Pf)(1957年頃録音/エラート盤) 自分世代のオールド・ファンにはとても懐かしい演奏だと思います。長いことアナログ盤で愛聴してきたのをCDに買い換えました。なんと清楚で美しい音なのでしょうか。モノラル録音のせいもあるでしょうが、色彩は淡く、セピア色のように感じられます。表情づけにも誇張などは少しも無く、禁欲的とも言えるほどで、それがフォーレの音楽に実に合います。第1番も第2番も、しっとりとした詩情に満ち溢れていて、これこそが自分のフォーレ室内楽の原点です。尚、所有しているのはライセンス販売によるタワーレコードの3枚組セットです。

Ferras8c クリスティアン・フェラス(Vn)、ピエール・バルビエ(Pf)(1964年録音/EMI盤) フェラスは大好きなヴァイオリニストですし、モノラル時代の録音のモーツァルトのコンチェルトなどはとても愛聴しました。フォーレのソナタは1964年に2曲を録音しましたが、美音を駆使した小粋な演奏でやはり素晴らしいです。但し、これ以前にも第1番のみを1957年に録音していて、それは更に端正でフォーレらしい純粋さに溢れる演奏です。所有しているボックス・セットにはどちらも収められていますので、聴き比べてみると愉しいと思います。

Erart_faure2 レイモン・ガロワ=モンブラン(Vn)、ジャン・ユボー(Pf)(1970年録音/エラート盤) おそらくオールド・ファンには一番懐かしい演奏では無いでしょうか。これぞ小粋なフランスそのものであり、あのアンリ・ル・シダネルの絵のような美しさです。色彩はあくまでも地味で、淡い陰影を感じさせます。ガロワ=モンブランのヴァイオリンもユボーのピアノもなんと深い詩情に溢れていることでしょうか。エラートの録音も優れていますし、およそ文句の付けようの無い演奏です。正真正銘フランス的な演奏として、これ以上いったい何を望むことがあるでしょう。

Faure128946 オーギュスタン・デュメイ、ジャン=フィリップ・コラール(1976‐77年録音/EMI盤) 同じフランス生まれの演奏家でも、70年代に入ると少しづつ演奏スタイルに変化が出てきます。それまでの禁欲的な雰囲気のフォーレから、表現意欲の有るそれにです。同じフランスでもラテン系としての血が強まった印象です。リリース当時は非常に新鮮だと絶賛されましたが、現在の評価は果たしてどうなのでしょうか。個人的には、なんとなくラヴェルのように聞こえてしまい、余り好みではありません。フォーレにしては幾らか雑に感じられなくもありません。それは特に第1番について言えます。第2番のほうは音楽に奥行きが感じられて、これはこれで良いと思います。

Faure_374 ルノー・カプソン(Vn)、ニコラ・アンゲリッシュ(Pf)(2010年録音/EMI盤) 新世代のフランス演奏家デュオだけあって、とても新鮮さを感じます。カプソンのヴァイオリンは、ラテンの血を強く感じさせるデュメイとはまた異なり、粋なパリジャンという印象を受けます。アンゲリッシュのピアノともども弾き方が丁寧で、音も美しいです。テンポはゆったり目で落ち着きが有り、表情も大きいのですが、重たくなることもなく、どこまでもフランスの香りを失いません。ここではEMIのオフ・マイク的な録音もマイナスには成りません。フォーレの室内楽ボックス・セットに収められています。

というわけで、どれか一つ選ぶとすれば迷わずに、ガロワ=モンブラン/ユボー盤を選びます。それ以外では、どうしても捨て難いのがドゥーカン/コシェ盤ですが、新しいところではカプソン/アンゲリッシュ盤も傍らに置いておきたいです。

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2015年4月10日 (金)

『厚木で地球音楽を楽しむ会』発足のお知らせ

このほど地元の厚木市で、音楽を通じた市民のコミュニティの輪造りを目標として、『厚木で地球音楽を楽しむ会』を発足させました。

そして記念すべき初企画として、8月1日(土)に「たかこ・やぎりんバンドコンサート」が決りました。

実は会場とする厚木市文化会館はとても良いホールで人気が高く、土日祝日は半年先まで予約がぎっしり埋まっていました。

ところがたった1日、何故かこの日だけが空いていたのです。

とはいえ、たった4か月しかありませんし、準備が果たして間に合うかどうか不安を感じながら、出演してくれるやぎりんに打診をしてみました。

すると・・・、『これは宇宙の意思です。やりましょう!』と返事が返って来ました。

なるほど!それならばやるしかないな!

ということで決まったのです。(笑)

コンサートについての情報は今後は下記の新ブログでお伝えしてゆきます。

「厚木で地球音楽を楽しむ会」

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2015年4月 2日 (木)

ラフマニノフ ピアノ三重奏曲「悲しみの三重奏曲」 名盤

Rachimaninov_mi0001039482_2モスクワ・ラフマニノフ・トリオ(2000年録音/英Hyperion盤)

ラフマニノフの作品には2曲のピアノ三重奏曲が有りますが、どちらも「悲しみの三重奏曲」(Trio Élégiaque)と呼ばれることから、うっかりすると混同しかねません。2曲とも20歳前後の若い時期の作品ですが非常な魅力作です。

ピアノ三重奏曲第1番ト短調
ラフマニノフが、まだモスクワ音楽院の学生だった19歳の時に作曲をした単一楽章による作品には作品番号が付けられて無いこともあり、1947年まで楽譜が出版されませんでした。しかし現在ではピアノ三重奏曲第1番とされます。何しろ、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の想い出」に極似していて、哀愁漂う旋律とスケールの大きな構成、締めくくりの葬送行進曲など、チャイコフスキーの作品を参考にしたことは疑う余地が有りません。ラフマニノフというよりも、まるでチャイコフスキーそのものなのですが、その分親しみ易さは抜群ですし僕は大好きです。

ピアノ三重奏曲第2番ニ短調op.9
名ピアニストにしてモスクワ音楽院の設立者ニコライ・ルビンシテインが亡くなった際に、チャイコフスキーが追悼のために作曲した大傑作がピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の想い出」でしたが、今度はそのチャイコフスキーが亡くなった1893年にラフマニノフが追悼して書いた曲がピアノ三重奏曲第2番です。従って「悲しみの三重奏曲」と名付けられました。
こうして追悼曲としてピアノ三重奏曲あるいは室内楽曲を作曲することがロシアの伝統となり、ショスタコーヴィチなどに受け継がれています。

この曲は3楽章構成から成ります。

第1楽章 モデラート
第2楽章 クヮジ・ヴァリアツィオーニ
第3楽章 アレグロ・リゾルート

もちろんこの曲も、チャイコフスキーの影響を受けてはいますが、第1番より遥かにラフマニノフのオリジナリティを感じます。それでいて第2楽章冒頭のピアノ単独部などはブラームス風に聞えるのが面白いです。全体は非常に充実していて演奏時間も40分を越え、室内楽としては大作です。

市販されているCDの数は決して多く有りませんし、第2番のみを収録しているディスクも多く見受けられます。けれどもあの魅力的な第1番を聴かないのは余りに勿体無いので、絶対に2曲とも収録されたものを選ぶべきです。
そうなるとアシュケナージ盤などは、入手性からも第一に上げられそうですが、僕の愛聴しているのはロシアのモスクワ・ラフマニノフ・トリオの演奏です。英国レーベル盤ですが、モスクワでセッション録音されたものです。

このトリオのメンバーは、ヴィクトル・ヤンポルスキー(Pf)、ミハイル・ツィンマン(Vn)、ナターリャ・サヴィノワ(Vc)と、3人ともロシア人ですが、どの人も余り情報が有りません。しかし演奏を聴くと正に純正ロシアの演奏そのものです。もちろん、ギレリス、コーガン、ロストロポーヴィチのトリオが残した「偉大な芸術家の想い出」の演奏ほどの凄みは有りませんが、演奏技術の高さ、音の力強さ、ロシアの哀愁、などラフマニノフの演奏に必要と思われるものを全て持ち合わせています。このCDにはピアノ・トリオの第1番と第2番の他にもチェロとピアノの為の2つの小品op.2、ヴァイオリンとピアノの為の2つの小品op.6が収録されていますが、これらも情緒溢れる佳曲ですので、とてもお得感が有ります。

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