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2014年12月21日 (日)

雨天の中をダブルヘッダー

昨日は大雨の降る中を強行軍でした。と言っても、天気が問題なのでは無く、コンサートを連続して聴いたからです。但しどちらもアマチュアオケです。

まずは昼間、野口剛夫氏の率いる東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団の演奏会を聴きました。ダブルヘッダーの第1試合にして非常に聴き応えの有る内容でした。前プロがフルトヴェングラーが13歳の時に作曲をしたという「序曲」変ホ長調ですが、こんな曲は他では中々聴くことは出来ません。13歳の少年の作とは思えないような聴き応えの有る内容に驚きます。そして続く曲目が、何といっても自分が溺愛するブラームスのピアノ協奏曲第2番と交響曲第4番とくれば、私はいったいどうすれば良いでしょう!(黙って聴けば、いーじゃないかぁ。)(笑)
ピアノの独奏はウイーン音楽大学のシュテファン・メラー教授です。さりげなく舞台に登場するも、演奏が始まるやいなや実に熱いピアノを聴かせてくれました。もちろんウイーン流ですので、気をてらうことのない正攻法のブラームスです。うーん、さすがだ!
オケの編成は弦が4-3-2-2.5プルトと比較的少人数ですが良く鳴りますし、上手い人が揃っているので室内楽的な面白さが楽しめます。小さめのホールの近い席で聴くので、音が非常に生々しいのも魅力です。
聴きどころの交響曲4番の冒頭、野口さんは大きめの音で非常に明確に開始しました。フルトヴェングラーのやり方とは全然違う!でも自分のブラームスの好みはこちらの方なんですね。全体的にもテンポを大きく変化させるフルヴェン流では無く、どちらか言うと決め所でテンポを落としてぐっと音を溜めるクナパーツブッシュ流に近いかも。
良い演奏を聴かせて頂けて感謝です!

フルトヴェングラー没後60年記念演奏会です。ご来場をお待ち申し上げます。メールでご連絡の先着100名様を無料でご招待します。
60ter Gedenkkonzert von Wilhelm Furtwaengler (20.12.2014. Komatsugawa Sakura Hall, Tokio) Furtwaengler: Ouvertuere in Es dur, Brahms: Klavierkonzert Nr.2 (Solo: Stephan Moeller), Sinfonie Nr.4 Dirigent: Takeo Noguchi

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続いて夜には、母校である明治大学交響楽団の定期演奏会を聴きに行きました。演奏を聴くのは本当に何年ぶりかのことで、前回聴いたのはいつだったか全く覚えていません。
しかし素晴らしい演奏会でした。後輩団員たちの技術的な進歩には目を見張るものがありましたが、指揮者の中田延亮さんの素晴らしさに驚かされました。
指示が非常に細かい、けれども実に音楽的。緻密にして大胆。 指示がやたら細かいのに音楽がつまらない、というのとは全く違います。
まずブラームス「大学祝典序曲」が非常に良かったです。この曲は聴いていてもよく飽きてしまいがちなのに、リズム、ハーモニー、バランスのどれもが極上で実に愉しめました。前プロにも手を抜かずに充実した演奏を聴かせてくれるとはただものでは無い、と感じました。...
チャイコフスキー「くるみ割り人形」組曲も中々の好演。二曲目なのでこちらの期待のハードルが上がりますがクリアです。
そしてメインはブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。「音楽」にするのがこんなに難しい作曲家は居ないといつも思っていますが、その中でも特に面白く聴かせるのが難しい4番。プロオケでも滅多に面白いと思わない曲ですが、昨夜の演奏はアマオケとしては最上のブルックナーだったように思います。それも奇をてらった方法では無く正攻法で真正面から取り組んだブルックナー。その中に垣間見える中田流の隠し味付け、ニュアンス。大したものです。
後輩には、この方には是非指揮台に再び上がって頂けるように三顧の礼を尽くすべきだと言いたいですが、それはともかくとしても、今度は中田さんがプロオケを振る演奏会を是非聴きに行きたいと思います。

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演奏会(オムニバス)」カテゴリの記事

コメント

僕はアマオケをひたすら聴いていますが
巧いオケは巧いですね。

「定番の名曲」だけでなく、芥川也寸志のようなプロがのせない曲にも取り組んでいます。

先日も「ナポレオンvsベートーヴェン」という企画で
英雄交響曲だけでなく、「戦争交響曲」もあり
これが聴けたのは収穫でした。

投稿: 影の王子 | 2014年12月21日 (日) 20時42分

影の王子さん

プロのオケがせいぜい2、3回のリハーサルで本番を迎えるのに対して、学生オケなどは半年間も練習しますからね。そこそこ上手いアマオケは本番で良い演奏を聴かせてくれます。優れたアマオケはプロとそれほど遜色ありませんね。安全運転の演奏をするプロよりもよほど面白い場合が結構有ります。

「戦争交響曲」とは滅多に聴けない曲が聴けて良かったですね。

投稿: ハルくん | 2014年12月22日 (月) 11時28分

こんばんは。
初めまして、突然のコメント申し訳ございません。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

突然で申し訳ないのですが、ハルさんは明治大学の先輩だったのですね。

実は私、明治大学交響楽団の4年生でして、先日の演奏会にも足を運んでおりました。

クラシック音楽のCDの評価を、いつも参考にさせて頂いている方が、実は先輩だったなんて驚きです。

これからも是非参考にさせてください。

投稿: パズー | 2014年12月23日 (火) 21時52分

バズーさん、初めまして。
コメントを頂きましてありがとうございます。

明オケの団員さんなのですね!
先日は出演されていたのでしょうか?
私は元ヴィオラ族なのですが、バズーさんは?

現役さんとは羨ましい限りですね。私は何しろ1979年卒業ですので、年齢もご想像の通りですし、ぼやぼやすると社会人も卒業になります。どうか青春を思う存分謳歌されてください。

今後ともよろしくお願いします。いつでも気軽にコメント下さい。楽しみにしています。

投稿: ハルくん | 2014年12月23日 (火) 23時29分

ご返信有難うございます。

はい、明オケです!
いえ、私は3階席から一つ下の学年の引退演奏を見守っておりました。

去年、私が同じ場所で引退を迎えたので、時の流れの速さを感じるとともに、様々な思いを抱えて聴いておりました。

パズーとの名の通り、トランペット族です。

おお、大先輩なのですね。
はい、有難う御座います!

来年3月の金管打楽器セクションコンサートで、正式に引退なので、残り少ない明オケ生活を満喫したいと思います。

お時間が宜しければ、是非こちらのセクコンにもお越しくださいませ。

投稿: パズー | 2014年12月24日 (水) 21時48分

バズーさん

4年生は秋の定演は出演しないのですか。
我々の時代にはほとんどの4年は出演してたように記憶します。メンバーの人数が随分と増えたようなので支障が無いのでしょうか。
でも3年で引退とは何だか勿体無いですね。

金管打楽器セクションコンサートへのお招きありがとうございます。平日は中々都合が付けられなさそうですが、都合が付けば是非伺いたいと思います。

ヴィオラ族の諸君にもよろしく伝えておいてください。
それではまた!

投稿: ハルくん | 2014年12月25日 (木) 01時00分

そうですね、弦楽器などの人数が必要となるパートは、後輩から動員がかかるのですが、我々管楽器は、特別な事情がない限りは出演しません。

法政オケなどは、4年生も出演しているので羨ましい限りです。

有難う御座います!
金打だけではなく、木管、弦セクコンもありますので、ご都合が宜しければぜひともお越しください。

はい、承知いたしました!
これからも楽しみにブログを拝見させて頂きます!

では、失礼いたします。

投稿: パズー | 2014年12月25日 (木) 18時02分

すみません、宣伝するだけしておいて、演奏会の日時をお知らせするのを忘れておりました。

・木管セクションコンサート
2015年3月6日㈮夜@ルーテル市ヶ谷

・弦楽コンサート
3月16日㈪夜@練馬文化センター

・金打セクションコンサート
3月20日㈮夜@江東区文化センター

以上の日程で開催させて頂きます。
詳細な情報は、先日の12月演のパンフレット22ページをご参照ください。

宜しくお願い致します。
失礼いたしました。

投稿: パズー | 2014年12月25日 (木) 18時10分

バズーさん

なるほど、納得しました。
オーケストラの宿命として、弦楽器と管楽器では”有効求人倍率”に差が有りますからね。
管楽器の人は現役でも曲によって”降り番””乗り番”が出来てしまうので気の毒ですね。

演奏会の日時のご案内ありがとうございます。
現役後輩の演奏を聴けるのは愉しいので出来るだけ伺います!

投稿: ハルくん | 2014年12月25日 (木) 18時24分

ご返信有難うございます。

そうですね。
昨年度パートリーダーを務めていた際も、その問題で随分と悩みました。
吹けていなかった後輩が、急に吹けるようになったり嬉しい誤算はありましたが・・・

有難う御座います!
宜しくお願い致します

では、失礼いたします。

投稿: パズー | 2014年12月26日 (金) 16時13分

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