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2014年10月27日 (月)

クラシック音楽鑑賞会 in シェア奥沢Vol.4

昨日は「秋の夕べのブラームス」と題したシェア奥沢の音楽鑑賞会でしたが、クリスティアン・ティーレマンがシュターツカペレ・ドレスデンと本拠地ゼンパーオーパーでライブ収録したCD+DVDボックスからDVDで収録されたピアノ協奏曲第2番とヴァイオリン協奏曲の2曲を鑑賞しました。

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前半に聴いたピアノ協奏曲第2番の独奏者はマウリツィオ・ポリーニです。2013年1月の収録ですが、この演奏は先にCDでリリースされています。ポリーニはこの曲を得意としていて、正規録音だけでこれが3度目です。基本的な解釈は以前と全く変わりませんが、若い頃の研ぎ澄まされた鋭利さはかなり後退して、ある種の武骨さが加わったような印象を受けます。これはやはり年齢によるものなのでしょうか。ブラームスの音楽として考えた場合にはよりそれに近づいたようには感じます。しかし演奏の気迫は凄まじく、とても70歳を越えた奏者には聞こえません。顔の風貌だけは立派な老人ではあるのですが。
ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンには文句の付けようが有りません。往年のいぶし銀の響きが後退したとはいえ、ドイツ伝統の分厚い響きは健在です。つくづく素晴らしいオーケストラだと思います。
演奏後には、ポリーニの熱演に対してドイツの聴衆が盛大な拍手とスタンディング・オーべーションで応えていました。シェア奥沢の鑑賞者たちもスクリーンと一緒になって拍手を贈っていました。

後半はヴァイオリン協奏曲で、独奏者はリサ・バティアシュヴィリです。2013年4月の収録ですが、同じコンビで前の年にドレスデンのルカ教会でセッション録音を行いCDをリリースしています。そのCDは素晴らしい名演奏で、このブログでも記事にしましたし(こちら)、古今の多くの名盤の中に入れてもベストに上げたいほどです。ところが、今回のライブはそれをも上回る超名演です。えっ、それは映像でバティアシュヴィリの美貌に惑わされているからだろうって?いえいえ惑わされているのは確かなのですが(苦笑)、ライブ特有の情熱の高まりが加わって本当に素晴らしいです。まず、とにかく技巧が完璧なのには驚かされます。難しい重音も非常に美しく、急速な指のポジション移動でも音程が瞬時に決まります。そこには曖昧さが微塵も感じられません。そのような正確さを持ちながらも、高揚する部分では激しい気迫を込めて遠慮なく音を割るのですからたまりません。また、旋律の歌い回しの魅力、センスの良さも特筆ものです。それを支えているのが彼女のボウイングの滑らかさです。
要するに彼女はヴァイオリンに要求されるもの全てを備えていて、それが大きな音楽を形成しているのですから鬼に金棒です。ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンのメンバーも演奏していて楽しくて仕方ないように見えます。もちろん彼らも最高の管弦楽伴奏を聞かせています。ブラームスを演奏させてこれ以上の団体は絶対に無いですね。
それにしても、これほど高い次元での名演奏は記憶に有りません。しかも彼女は美人です!なんということでしょうか。こんなことが許されるなんて。
もちろん映像のドイツの聴衆もシェア奥沢の鑑賞者たちも大喝采でした。

DVDにはやはりポリーニが独奏するピアノ協奏曲の第1番のライブも収められています。もちろんこれも素晴らしい演奏ですが、昨日は鑑賞しませんでした。
なお、このボックスに収められた交響曲全集のCDは時間が無くてまだ1曲も聴いていませんが、近いうちにじっくりと聴いて記事にする予定です。

<関連記事>
ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデンのブラームス交響曲全集 新盤

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