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2014年8月

2014年8月30日 (土)

明日はシェア奥沢でのサロンコンサート

いよいよ明日はシェア奥沢でのサロンコンサートです。自分が担当する曲目解説の原稿も仕上がって準備はOKです。
但し、いつものレコード鑑賞会とは違うので、余りしゃべり過ぎないように気を付けなくてはなりませんね。主役はあくまでも演奏家のヴァイオリニスト國本樹里さんとピアニスト山田磨依さんのお二人ですから、黒子に徹しなければなりません。

会場の準備もすっかり整ったそうですが、ティータイムのお菓子は自由が丘の有名店パリ・セヴェイユで評判の栗タルトだとか。これは楽しみです。

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2014年8月23日 (土)

パリ留学の若手演奏家によるサロンコンサート

今日は先日ご紹介した(その記事はこちら)、パリへ留学した若手演奏家三人によるサロンコンサートを聴いてきました。会場の三軒茶屋サロンテッセラは客席が最大80席のこじんまりとしたホールですので、そこで聴く演奏というのも楽しみでした。
ホールに入ってみると、なるほど写真通りの落ち着きある良い雰囲気のデザインと造りです。

演奏をした三人は、いずれもパリの音楽院で研鑽を積まれていますが、ヴァイオリニストの國本樹里さんはこの夏に修了されました。ピアニストの福田美成子さんと山田磨依さんは引き続きパリで研鑽されるそうです。

今日のプログラムの中心となるのはやはりプーランクのヴァイオリン・ソナタとブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番ですが、どちらも聴き応えがありました。國本さんの情熱的なヴァイオリン演奏はどちらの曲でも共通していますが、ピアノはプーランクを弾いた山田さんとブラームスを弾いた福田さんとの二人の個性の違いがとても楽しめました。「たぶん二人の嗜好する作曲家もそれぞれなのだろうなぁ」などと勝手に想像しました。間違ってたらごめんなさい。

今日演奏された曲全てがフランスものではありませんが、意外にフランス人に好まれるブラームスや、パリの香りが漂うチャイコフスキーのワルツなどが含まれていて、多分にパリの空気が感じられる大変洒脱なプログラムでした。

演奏会のタイトルが「Reveries」(フランス語で”夢想”の意)というのも、とても粋です。これから演奏家として活動を始めて、将来の夢を追い求めるという意味でも、三人にピッタリのタイトルです。

自分も若い頃にはアマチュアながらもヴィオラを弾き、NHKホールで尾高忠明の指揮の下、マーラーの「復活」を演奏できたのは青春時代の夢のような一ページです。けれども、それは過ぎ去った過去のこと。それに対して彼女たちの夢は未来への夢です。
これから三人が素晴らしい夢を実現できるように心から声援を送りたいと思います。

なお、このうち國本さんと山田さんのお二人には、世田谷のコミュニティスペース、シェア奥沢でも生演奏をして頂けることになっています。こちらは更にこじんまりとした会場ですので、席数に制限は有りますが、ご興味をお持ちの方は是非お越しください。
(詳しいご案内はこちら

(9/6追記:ピアニストの山田磨依さんが、ご自身のブログでこの日のコンサートを記事にされています。)

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2014年8月19日 (火)

モーツァルト 歌劇「イドメネオ」K.366 名盤

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3月にスタートしたモーツァルト特集ですが、気が付けばもう半年になっていました。そこでそろそろ最後はオペラで締めくくろうかと思います。

同じウイーン古典派の大音楽家でもハイドン、ベートーヴェンは交響曲と弦楽四重奏曲、それにピアノ・ソナタが作品の中核でしたが、モーツァルトはそれとは異なり協奏曲とオペラが最も重要だと思います。

モーツァルトのオペラといえば「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」が俗に”三大オペラ”と称されますが、これに「コジ・ファン・トゥッテ」を加えて”四大オペラ”と呼ばれることも有ります。ここまではやはり堅いところです。

それ以外のオペラ作品で自分が好むのは、まず歌劇「イドメネオ」K366です。これは、モーツァルトが24歳のときにジャンバッティスタ・ヴァレスコの台本をもとに書いたクレタ島を舞台にしたオペラ・セリアですが、正式なタイトルは「クレタの王イドメネオ、またはイリアとイダマンテ」という長いものです。

ザルツブルク時代最後のオペラ「イドメネオ」は、モーツァルトのオペラとしては特別に高い位置づけではありませんが、この作品は18世紀初めから興隆してきたオペラ・セリアが最後の輝きを放った傑作としての価値は非常に高いと思います。もちろんモーツァルトの良さは、オペラ・ブッファのようなコメディやジングシュピールのような歌芝居のほうが、彼の生来の天真爛漫さを自由に生かせるとは思います。けれども、ギリシア神話やローマ時代の実話から題材が使われるオペラ・セリア(正歌劇=真面目なオペラ)においても、堂々とした直球勝負が可能なのです。

「イドメネオ」の音楽は台本の内容に寄り添う形で、すこぶる劇的ですが、同時に高貴さや美しさも湛えています。このオペラはミュンヘンの宮廷から依頼されて書かれたものですが、リハーサルを見学したテオドール選帝侯も作品をすっかり気に入り、会う人ごとにモーツァルトの音楽の素晴らしさを説いて回ったそうです。もっとも、第3幕の台本が長過ぎることをモーツァルトは不満に思っていたので、何度も台本の改定を要求したり、自分でも幾つかのアリアをカットしています。ですのでこの作品にはミュンヘンでの初演時や、ウイーンでの再演時に幾つかの版が生まれています。大きな違いの一つにイダマンテ役のパートがあります。初演稿ではカストラート(男性ソプラノ)により歌われましたが、現在ではメゾ・ソプラノが歌います。一方ウイーン稿ではテノールが歌います。イダマンテは怪物を退治するような英雄なのですから、やはり男らしいテノールが歌う方が自然に感じられます。

「イドメネオ」のあらすじ

第一幕

ギリシア連合国であるクレタの王イドメネオは、トロイとの長い戦いに勝利して、艦隊を率いて帰路につく。国元には幼い時に残してきた王子イダマンテが居る。一方、クレタで捕虜となっているトロイの王女イリアは、密かにイダマンテに恋をしている。

艦隊が帰路の途中、嵐で難破したため、イドメネオは海神に「もしも無事に帰還することが出来たら、陸で最初に出会う人間を生贄に捧げる」という約束をする。おかげで艦隊は難破を免れて無事に戻ることが出来た。
ところが陸に上がって、イドメネオが最初に出会ったのは顔を憶えていないイダマンテであった。会話をするうちに、お互いに親子であることが分かる。イドメネオは慌ててイダマンテを突き放して立ち去るが、訳を知らないイダマンテはそれを思い悩んでしまう。

第二幕

困ったイドメネオは腹心と相談して、イダマンテを直ぐに他の国に避難させようとする。イダマンテが港から船に乗ろうとすると、急に嵐になり、海から怪物が姿を現す。海神がイドメネオの約束違反に怒り狂っているためである。

第三幕

イダマンテは、死を覚悟で怪物と戦うことを決心する。彼を愛するイリアは「死なないで」とその想いをイダマンテに告げる。
一方イドメネオは神官に促されて、仕方なくイダマンテを生贄に捧げることに同意をする。
海神の祭壇に向かって生贄を捧げる準備をしていると、イダマンテが怪物と戦って倒したという知らせが入ってくる。だが、生贄を変えることは出来ない。
覚悟を決めたイダマンテが生贄になるために祭壇にやって来ると、イドメネオは刀を持って息子の首をはねようとする。そこへイリアが飛び出してきて、刀の下に身を投げ出して、イダマンテの身代わりになろうとする。
すると突然、地面が揺れて海神の像から声が聞こてくる。「イリアの崇高な愛に免じてイダマンテを赦す。イドメネオは退位して王位をイダマンテに譲れ。」
そうして人々は喜び合う。

それでは愛聴盤のご紹介です。

51605gzdfl__aa300_カール・ベーム指揮ドレスデン国立管弦楽団/ライプツィヒ放送合唱団
ヴィエスワフ・オフマン(T)
ペーター・シュライヤー(T)
エディット・マティス(S)
ユリア・ヴァラディ(S)他
録音場所:ドレスデン、ルカ教会
(1977年録音/グラモフォン盤)

モーツァルトのオペラを万遍なくこなすという点でカール・ベームの右に出る指揮者は居なかったと思います。カラヤンは?ムーティは?もちろん挙げるファンは居るでしょうが、ベームの指揮の立派さや品格の高さはちょっと真似が出来ません。ベームのイメージからすればオペラ・セリアが最も適していそうですが、実際にはオペラ・ブッファやジングシュピールも実に素晴らしいのです。

この録音はドレスデンのルカ教会でセッション録音されたものですが、ドレスデン国立管の古雅な音色と立派さは正にオペラ・セリアにピッタリです。歌手陣も非常に優れていて誰一人として疵が感じられず、ベームの指揮の元で理想的な歌唱を次々と聴かせてくれます。イダマンテをテノールで、それもシュライヤーが歌うのも嬉しいです。

元々、録音の数が少ないオペラですので現在所有しているのはベーム/ドレスデン国立管盤のみですが、他に機会あれば聴いてみたいと思っているのは、名匠ハンス・シュミット=イッセルシュテットが同じドレスデン国立管と録音した演奏と、ジョン・プリッチャード/ウイーン・フィル盤あたりでしょうか。

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2014年8月14日 (木)

モーツァルト 弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」 名盤 ~ハイドンに捧げた渾身の力作~

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Amazonでハイドンの弦楽四重奏曲のCDを検索すると、必ず出てくるのが、この「ハイドン・セット」です。ところが、これはハイドンの作品では無くて、モーツァルトの作品なのですね。

というのも、ハイドンの弦楽四重奏曲集「ロシア・セット」に感銘を受けたモーツァルトが、それに負けないような弦楽四重奏曲集を作曲することを決意して書き上げたのがこの「ハイドン・セット」です。普段は超人的な作曲の速さのモーツァルトですが、この6曲の連作を完成するのには3年余りの歳月を必要としました。極めて異例のことです。きっと『充実した作品を書きたい』という思い入れが特別に強かったからでしょう。正にモーツァルトの渾身の力作です。

連作の最後の作品「不協和音」を完成させたモーツァルトは、その直ぐ翌日にハイドンを自宅に招いて曲を試演披露しています。演奏にはモーツァルト自身もヴィオラで加わっていました。こうして全6曲を二日に分けてハイドンに聴かせ、のちに作品をハイドンに献呈したことが「ハイドン・セット」の名前の由来です。

ハイドンは作品を絶賛し、また大いに刺激を受けて晩年に向けて弦楽四重奏曲の傑作群を次々と書いてゆきます。一方モーツァルトも、その後更に「ホフマイスター」や「プロシア王・セット」という作品を書き上げます。正にウイーン古典派の二人の巨人が互いに刺激し合い進撃するさまは壮観ですね。

「ハイドン・セット」曲目

弦楽四重奏曲第14番ト長調K387
弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421
弦楽四重奏曲第16番ホ長調K428
弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458「狩り」
弦楽四重奏曲第18番イ長調K464
弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465「不協和音」

モーツァルトの力作、労作だけあってどれも優れた名曲ばかりです。但しそれが逆に彼の音楽が本来持つ『天衣無縫さ』を失っている感が無きにしも非ずです。例えばブラームスが長い年月をかけて完成させた交響曲第1番には、どうしても苦労の跡が伺えてしまい、傑作であるものの、或る種の息苦しさを感じるのと同じかもしれません。一気呵成に仕上げた作品のような”噴出すような勢い”が余り感じられません。けれどもそれが作品の価値を下げるということは無く、あくまでも作品から受ける印象です。
個人的には、第14、第15、第17番の3曲を特に好んではいます。

それでは僕の愛聴盤です。

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ズスケ弦楽四重奏団(1971-72年録音/Berlin Classics盤)
このカルテットを生で聴いたのは今から30年以上も昔のことですが(当時はベルリン弦楽四重奏団の名称)、彼らがベルリン国立歌劇場のメンバーであり、専門の四重奏団で無いのが信じられないほどに熟し切ったアンサンブルと音楽を聴かせていました。当時そのような団体はゲヴァントハウス四重奏団とウルブリヒ四重奏団ぐらいだったように記憶します(どれも旧東独勢ですね)。カール・ズスケ以下のメンバーの音はいずれも端正で、透明感のある美音でした。その分、音量は小さかった印象です。この録音でも音のイメージは生の美しい音そのままです。また、音楽を少しの誇張も無く、楽譜に忠実に演奏している点では最右翼に置かれると思います。ウイーンの団体の持つ小粋さや甘さこそ有りませんが、その代わりにほとばしる瑞々しさが得も言われぬ魅力です。このCDセットには「ホフマイスター」「プロシア・セット」も含まれています。録音の質もとても良く、音楽を心ゆくまで堪能できます。

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ジュリアード弦楽四重奏団(1977年録音/ソニー盤)
ジュリアードSQ二度目の「ハイドン・セット」です。初回の録音では完璧なアンサンブルが少々研ぎ澄まされ過ぎの印象で、ちょっと息苦しさを感じました。その点、二度目の録音では、音楽の感興の起伏が自然に感じられます。モーツァルト演奏としては過激とも思えるほどに表現力が豊かであり、各パートの雄弁さも相変わらずですが、全盛期の非情なまでのメカニカルさは感じられず、むしろゆとりとおおらかさが感じられるほどです。それは第1ヴァイオリンでリーダーのロバート・マンの音楽の変化であるのは間違いありません。個人的には総じて晩年のマンのロマンティシズムを加えて円熟した演奏の方を好んでいます。もちろんここにはウイーン的な甘さは微塵も有りませんが、純音楽的な演奏の魅力と面白さに満ち溢れています。それはモーツァルトがこのセットで目指したものと案外一致しているのかもしれません。

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アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1977-78年録音/TELDEC盤)
ウイーン・フィルを母体とするカルテットの演奏は他にも有りますが、僕が気に入っているのはアルバン・ベルクSQです。何といっても元ウイーン・フィルのコンサートマスターであるギュンター・ピヒラーの音楽性が素晴らしいことと他のメンバーも非常に優秀なことからです。彼らには新旧二種類の録音が有りますが、これは最初の録音です。アンサンブルは極上でもメカニカルさは感じられません。ピヒラーの歌い回しはウイーンの魅力に溢れ、柔らかくしなやかな音には適度の甘さも含まれていて、やはりウイーンの団体は良いなと改めて実感させられます。旧盤は表現が極めてオーソドックスで、安心してモーツァルトの音楽にじっくり浸ることが出来るのが特徴です。デッカ系のテルデック社の音質が非常に優秀な点もメリットです。明瞭さや残響のバランスなどは室内楽録音の見本と言って良いほどです。このCDセットには「ホフマイスター」「プロシア・セット」も含まれています。

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アルバン・ベルク弦楽四重奏団(1987-90年録音/EMI盤)
アルバン・ベルクSQの二度目の録音です。この演奏は賛否両論ある様で、絶賛されているかと思えば、不思議と辛口の評価も見られます。個人的には良い演奏だと思っています。極めてウイーン的でオーソドックスだった旧盤と比べると、ウイーン的な情緒はそのままですが、ダイナミクスの巾が広がっていることと、表現の豊かさが各段に増しています。その結果としてロマンティシズムがかなり感じられます。彼らがEMIに録音したベートーヴェンでは表現意欲が過剰に思える場面が多くて必ずしも好みませんでしたが、モーツァルトではその欠点は感じられません。演奏の魅力から言えば、むしろ新盤を取りたいところなのですが、録音にエコーがかかり過ぎているのはEMIのいつもの悪い癖で、各パートの分離が明瞭で無いという問題があります。このCDセットにも「ホフマイスター」「プロシア・セット」が含まれています。

ということから、どのセットにも魅力が感じられるので絞り込みは難しいのですが、たった一つしか手元に置くことが出来ないとしたら、アルバン・ベルクSQのTELDEC盤を残すのではないでしょうか。

尚、補足として「狩り」の単独盤を一つだけ上げておきます。

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ウイーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団(1962年録音/DENON盤)
現在でもウエストミンスターの古いモノラル録音がとても人気の有るウイーン・コンツェルトハウスSQですが、1962年に上野の東京文化会館で日本コロムビアがステレオ録音した貴重な遺産の中の一つです。自分は現在でもアナログ盤で愛聴していますが、CDでも出ています。当然ながら演奏には古き良き時代ののんびりとしたウイーンを感じさせますが、第1楽章の中間部で、思い切りテンポを落としてロマンティックに歌わせるところなどは、余りの陶酔感に心を奪われてしまい言葉にすることも出来ないほどです。
残念ながら既に廃盤で中古でも高値を呼ぶようですが、廉価で見つけられた時は絶対のお勧めです。

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2014年8月12日 (火)

コーギーの尻尾

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我が家の愛犬クッキーは一見したところコーギー(正確にはウェルシュ・コーギー・ペンブローク)なのですが、尻尾が有ります。

犬の好きな方は、コーギーには尻尾が無いのをご存じなので、「どうしてコーギーに尻尾があるのですか?」とよく聞かれます。

というのはクッキーは純血のコーギーではなく、ブリーダーがパピヨンの父親とコーギーの母親をかけ合せた『パピコー』だからです。どうやら母親の血の方が強かったようで、見た目はほとんどコーギーで、よほど詳しい人でないと見分けは付きません。
しかし、体重10キロ以上のコーギーと5キロ以下のパピヨンでは子作りも大変だったのではないかなぁ。お父さん、頑張ったのですね。(笑) よく、お相撲さんが細いスチュワーデスと結婚しても、ちゃんと子供は出来るので、まぁ色々と方法は有るのでしょうね。

話が脱線しましたが、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークには本来尻尾は付いています。それを生後間もなく切ってしまうのですね。何故切るかというと、昔イギリスで牛飼いに使われた為、牛に踏まれて怪我をしないようにという説と、元々キツネによく似た姿をしているので間違えられないために切るのだという説が有るそうです。

クッキーは純血では無いので尻尾を切られませんでしたが、純血種だと大抵切られてしまうようです。確かに尻尾の付いたコーギーは今まで見たことが無いです。エリザベス女王のお供のコーギーにもやはり尻尾は有りませんでした。

クッキーの尻尾はキツネのそれによく似ています。尻尾の無いコーギーがお尻をプリプリと振って歩く姿は大変可愛いのですが、こんな立派な尻尾を切られてしまうなんてちょっと可哀そうな気がします。

近年では動物愛護の観点から、幾つかの国では切尾を禁止する法律が施行されているらしいのですが、日本では「コーギーには尻尾が無い」と言うイメージが強いので、多くは切尾されているそうです。

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人間の感情を理解する犬

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2014年8月10日 (日)

朝日新聞の従軍慰安婦報道の誤り

朝日新聞がようやく30年以上も続けてきた従軍慰安婦報道の誤りを認めたために、連日テレビやマスメディアで騒動となっていますね。これほど長い間、誤りを認めずに放置してきた影響は国内、韓国、世界に及んでしまい、我々日本人にとって著しい不名誉を生じる原因となったことは誰も否定出来ないと思います。

それにしても理解に苦しむのは朝日新聞の対応ですね。これほど大きな影響を与えたことに対して、「誤りでしたので取り消します。」の一言だけ。謝罪は有りません。メディアの誤りは自社誌に訂正記事を載せさえすれば許されるのでしょうか?これがもしも一般企業が起こした不祥事や誤りであれば、会社の責任者が出てきて、頭を下げて謝罪するのが普通ですよね。朝日新聞の社長はそのような客観的な判断も出来ない器だということなのでしょうか。たぶん『自分たちは日本の言論をリードしている大新聞なのだ』という自負心が有るからかもしれません。それがそのまま『おごり』となり、謙虚さを失わせているのだと思います。国内からの様々な追及にとうとう知らぬ顔を通し切れなくなったために、しぶしぶ認めたというだけなのでしょうね。本音では反省のかけらも無いという印象を受けてしまいます。
事の重大さから抗議運動、不買運動を起こされても不思議では無い事態だというのに、大新聞社というのは良い商売です。

それにしても朝日が報道の誤りを認めた今、次に求められるのは河野談話の見直しでしょう。日本政府の『作成過程の検証は行ったが、談話の見直しはせずに踏襲する』という、何とも矛盾したスタンスは、にわかに信じられません。それこそ戦後日本がこれまで続けてきた日和見外交の最悪パターンでしょう。
事実は事実として毅然と海外に向けて発信してゆかなければ我々の子孫の末代にまで禍根を残します。

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2014年8月 6日 (水)

モーツァルト クラリネット五重奏曲イ長調K.581 名盤

ようやくモーツァルトのクラリネット五重奏曲の登場です。
「これほどの名曲がどうしてブログ開始から6年も経つまで登場しなかったのか!」と問われそうですが、それはさておき早速記事に参りましょう。

Stadler1b モーツァルトが”ウイーンの最初のクラリネット名演奏家”と称賛されたアントン・シュタードラーと出会って、彼の為にあの傑作クラリネット協奏曲K622を贈ったことは有名ですが、この五重奏曲もやはりシュタードラーの為に書いた曲です。

楽器は独奏クラリネットに弦楽四重奏(第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)という編成で、曲の構成は以下の通りです。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 ラルゲット
第3楽章 メヌエット
第4楽章 アレグレット・コン・ヴァリジオーニ

特に充実した聴きどころは第1楽章と第4楽章ですが、第2楽章ラルゲットは真に素晴らしい演奏で聴いた場合には、それ以上に感動的だと思います。ただ、そういう演奏は極めて稀です。

この曲は、天国的で彼岸の境地の雰囲気を持つクラリネット協奏曲と比べると、ずっと現世的な美しさやロマンティシズムを感じさせます。この五重奏曲に影響を受けたブラームスも、同じ編成による一大傑作を書きましたが、あれこそは現世の人間感情そのものの映し絵でした。
それにしても、この二人の傑作はクラリネット五重奏曲に限らず、あらゆる室内楽曲における最上の名作の一つとして、ライバル関係にあるかもしれません。それに両曲ともクラリネットが主役であることには間違いありませんが、第1ヴァイオリンの役割が極めて重要な点でも共通しています。

この五重奏曲は協奏曲と同じようにシュタードラーの考案したバセット・クラリネット用に書かれたので、近年ではモーツァルト当時のバセット・クラリネットを研究・復元した楽器を使用する演奏家も増えています。

ということで、愛聴盤のご紹介です。まずはウイーンの演奏家から始めましょう。いずれもウイーン・フィルのメンバーから構成される団体ばかりです。

3198101343レオポルト・ウラッハ(Cl)、ウイーン・コンツェルトハウス四重奏団(1951年録音/ウエストミンスター盤) 往年のウイーンの名奏者ウラッハの演奏は昔から定評が有ります。アントン・カンパーのヴァイオリンともどもレトロで深い味わいが何とも魅力です。但し、カンパ―はややベタベタと歌い過ぎに感じられなくも無く、それはブラームスでは絶大な魅力となっていたのですが、モーツァルトでは必ずしも最適とは言い難いような気もします。オリジナルテープに起因するであろう音揺れが所々に見受けられるのもマイナスです。むしろウイーン・コンツェルトハウス四重奏団の演奏であれば、クラリネットのフリードリヒ・フックスはやや薄味ですが、1961年に日本で録音したステレオ録音盤を求めるのも手だと思います。

623アルフレート・ボスコフスキー(Cl)、ウイーン八重奏団(1963年録音/DECCA盤) ”小粋な”ウイーンのイメージに最も近い演奏です。兄貴ボスコフスキーのクラリネットは少しも深刻ぶらないところに惹かれるのですが、第1ヴァイオリンを弾くアントン・フィーツがまた最高です。この人ほど美しい音でウイーンの粋な情緒をさらりと、しかし味わい深く感じさせる奏者は中々他に居なかったように思います。全体的に小粋な分だけ、おおらかに聞こえるかもしれませんが大好きな演奏です。透明なデッカの録音は古さを少しも感じさせません。

Mozart_clarinet_quintetk581アルフレート・プリンツ(Cl)、ウイーン室内合奏団(1969年録音/
録音/ヴィーナスレコード盤) 執筆でご活躍されているプロデューサーの中野雄さんがトリオ・レコード時代に制作したウイーン・フィル団員による録音の中の白眉です。というのもここでは名手プリンツの演奏を聴くことが出来るのに加えて、第1ヴァイオリンを弾いているのがワルター・ウェラーです。よくぞこの共演が良質な録音で残されたものだと感謝に耐えません。庶民的な小粋さのアントン・フィーツに対して、貴族的な優美さのウェラーがまた最高です。それはプリンツや他のメンバーの演奏にも共通した特徴で、この両盤は何物にも代え難いウイーンの魅力に満ち溢れています。第2楽章の深みにおいて傑出しているのもこの演奏の長所です。

Mo4988001907848_1lアルフレート・プリンツ(Cl)、ウイーン室内合奏団(1973年録音/録音/DENON盤) この録音では、第1ヴァイオリンをゲルハルト・へッツェルが弾いています。この人は非常に優れたヴァイオリニストでしたが、ウイーン生まれでは無かった為に、先人たちが持っていたウイーンの小粋さにはやや欠けているように思います。豊かな表現力を聞かせる部分も有りますが、その点だけがこの曲に於いてはマイナスの要因です。プリンツや他のメンバーは素晴らしく、総合的な合奏体としては申し分ありませんが、第2楽章の深みはウェラー盤に及びません。

Mo41d0h3vdhxl__sl500_aa300_ペーター・シュミードル(Cl)、ウイーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団(1991年録音/PLATZ盤) これは現役のウイーン・フィル・メンバーですが、第1ヴァイオリンはライナー・キュッヘルが弾いています。キュッヘルのほうがへッツェルよりもウイーン風に感じますが、上手さは逆にへッツェル優位の感が有り、まずは互角というところです。クラリネットのシュミードルはプリンツと比べると風格に於いて僅かに及ばない気はしますが、やはり良い演奏です。全体的には僅差ながらもウイーン室内合奏団のほうが優れていると思います。

続いてはドイツの演奏家です。

M735504 カール・ライスター(Cl)、ウイーン弦楽四重奏団(1981年録音/カメラ―タ・トウキョウ盤) ドイツ生まれのライスターは同曲異録音が多いのが特徴ですが、この録音はウェルナー・ヒンク率いるウイーン弦楽四重奏団との演奏です。さすがにライスターは深みのある音で貫禄を感じさせます。この修行僧のように生真面目なライスターにはウイーンの奏者でも余り歌い崩さないヒンクが合うように思います。小粋さこそ余り感じさせませんが、柔らかい弦の音色がこの曲にはやはり適しています。強い個性には欠けますが、手堅さでは一頭抜きん出た演奏だと思います。第2楽章も素晴らしいです。

続いてはフランスの演奏家です。

Mo193フランソワ・エティエンヌ(Cl)、ヴェーグ弦楽四重奏団(1952年録音/ディスコフィル・フランセ原盤:グリーンドア出版盤) フランスの往年の名奏者エティエンヌの歴史的録音ですが、所有盤は知人のアナログ盤からデジタルコピーしたものです。市販でもグリーンドアから復刻盤が出ているので入手可能です。フランス式の音がこの曲に合うかどうかは好みの問題だと思いますが、ウイーンとはまた違ったパリの小粋さが中々の魅力です。ヴェーグも晩年のベートーヴェンの枯淡の境地の演奏とは異なり、花も実も持ち合わせています。並みのヴァイオリン奏者とは表現力の格の違いを感じさせます。

Mo4153568ジャック・ランスロ(Cl)、バルヒェット弦楽四重奏団(1959年録音/エラート盤) エティエンヌに続くフランスのクラリネットの大家ですが、何故か二人とも同郷以外の四重奏団との録音でした。ランスロはいかにも”粋なパリジャン”といった小股の切れ上がり方が好みの分かれるところでしょうが、同じフランス風ならエティエンヌの情緒感有るほうが好きです。バルヒェットもオールドファンに非常に人気が有りますが、個人的には特別強く惹かれるヴァイオリニストというわけではありません。

続いてはオランダの演奏家です。

Mo952ゲオルゲ・ピーターソン(Cl)、アルトゥール・グリュミオー他による弦楽四重奏団(1974年録音/フィリップス盤) 当時のコンセルトへボウ管の首席Gピーターソンとベルギー生まれのグリュミオーという、いわばベネルクス?の演奏です。さすがは名門コンセルトへボウの首席だけあって上手いクラリネットですが、グリュミオーがそれを食うほどの存在感を示しています。テンポは速めでフランスの奏者以上に小股の切れ上がった演奏ですが、音楽に”翳り”が感じられないのが難点です。明るいラテン系の演奏好きの人には好まれると思います。

更に続いては大西洋を渡りアメリカの演奏家です。

Mo1245250944デヴィッド・オッペンハイム(Cl)、ブダペスト弦楽四重奏団(1959年録音/CBS原盤:ソニー盤) CBSのプロデューサーでもあったオッペンハイムと本当に欧州からアメリカに渡ったブダペストSQとの共演です。オッペンハイムの音は軽く、明るい典型的なフランス風です。ブダペストSQは彼らのベートーヴェンのような厳しさは見られませんが、とても楷書的で明確に弾いています。にもかかわらず、ゆったりとしたテンポで音楽に余裕が有り、非常に豊かな情感を漂わせるあたりは流石だと言えます。

M51rtwmrz0lリチャード・ストルツマン(Cl)、東京カルテット(1990年録音/RCA盤) ストルツマンのクラリネットの音の色彩的変化と高い技術による変幻自在な歌い回しは正に天才的だと思います。ローカル的な特徴こそ有りませんが、純音楽的な魅力は計り知れません。この録音では第1ヴァイオリンを二代目のピーター・ウンジャンが弾いていますが、カナダ人とは思えない(失礼)、柔らかな音でしっとりとした演奏が素晴らしいです。これはローカルな味わいに人一倍こだわる自分を魅了する非ローカル的な名演奏だと思います。

ここからはバセット・クラリネットによる演奏になります。

M516ijzasnsl__sl500_aa300_ デイヴィッド・シフリン(バセットCl)、チェンバー・ミュージック・ノース・ウエスト(1984年録音/デロス盤) クリーヴランド管にも在籍した名奏者シフリンによるバセット・クラリネットを使用した先駆けの演奏です。さすがに低音域の音の威力に圧倒されます。けれどもこの演奏の魅力は第1ヴァイオリンを弾くカヴァフィアンに寄るところも大きいです。音は痩せていますが、ロマンティックで豊かな表現力が素晴らしいです。他の弦楽メンバーは力量に幾らか不足する感が有りますが、二人の演奏が他の欠点を補って余りあります。

Mo169デイヴィッド・シフリン(バセットCl)、エマーソン弦楽四重奏団(1997年録音/グラモフォン盤) シフリン二度目の録音ですが、エマーソンという最強の四重奏団との共演となりました。第1ヴァイオリンを名手ユージン・ドラッカーが弾くのもベストです。弦楽に関しては全員がセンスの塊ですし、これ以上完璧な演奏は不可能かもしれません。5人の織成す音が何とも立体的で立派であるのも驚きです。これこそは非ローカル的な純音楽的演奏としての正に最高峰だと思います。

最後はバセット・クラリネットと古楽器四重奏団による演奏です。

M51lccyjqsalエリック・ホープリッチ(バセットCl)、18世紀オーケストラ団員(1987年録音/フィリップス盤) アメリカのホープリッチはバセット・クラリネット研究の第一人者とも呼べる人で、このK581も既に4回もの録音を行なっています。この演奏は第1回目の録音ですが、モダン楽器をずっと聴いてきて、古楽器のノン・ヴィヴラート奏法による地味な音を聴くと実に新鮮さが感じられます。表現の「禁欲さ」がこの演奏の特徴だと思いますが、逆に「面白みが感じられない」という感想も生まれそうです。弦楽がやや弱いのもマイナスですが、協奏曲K622とのカップリングであるのは購入し易いと思います。

Mo10017チャールズ・ナイディック(バセットCl)、ラルキブデッリ(1992年録音/Vivarte原盤:ソニー盤) ナイディックもやはりアメリカの奏者です。バセット・クラリネットはどうもアメリカ優位の感が有りますね。その名手が古楽器アンサンブルの雄、ラルキブデッリと共演をしています。ホープリッチ盤に比べると表情づけがずっと豊かで、テンポの加減や付加された装飾音などがとても面白いのですが、それが”表現過多”に感じられるリスクも持ち合せています。第1楽章などはモダン楽器派以上に過激であり、アレグロ部の16分音符を前のめりに端折っているのには抵抗が有ります。どちらかいうと後半の第3楽章以降のほうが自然に愉しめます。

ということで、個人的にはウイーン・スタイルの演奏が最も好きで、中でもボスコフスキー/ウイーン八重奏団盤とプリンツ/ウイーン室内合奏団の1969年盤の二つが最高です。
続いてはライスター/ウイーンSQ盤も捨て難いですが、むしろ純音楽的な演奏としてシフリン/エマーソンSQ盤を取ります。
オール古楽器派の古雅な音にも大いに魅力が有り、ホープリッチ盤とナイディック盤は表現スタイルこそ正反対ですが、どちらも捨て難いです。
番外として、ウラッハ/ウイーン・コンツェルトハウスSQ盤はやはり外すことが出来ません。

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2014年8月 3日 (日)

八月三日はブログ記念日

『このブログがいいねと君が言ったから八月三日はブログ記念日』 作:俵ハル

なんてことはありませんが(笑)、2008年8月3日がこのブログをスタートした日なんです。今からちょうど6年前のことです。

この6年の間には仕事先が変わり、引っ越しもして、生活環境が色々と変化しましたが、ブログだけは何も変わらずマイペースで続けてくることが出来ました。これも全てお越し頂く皆様方のおかげです。

そこで一曲。

『今日までそして明日から』 編曲:吉田ハル郎

私は今日までブログをしてみました~♪
時には誰かの力を借りて~
時には誰かにしがみついて~
私は今日までブログをしてみました~♪
そして今、私は思っています~
明日からも、こうしてブログをしてゆくだろうと~♪

いまどき動画無し、音声も無しですみません。この歌をご存知の方は勝手に口ずさんでください。(笑)

とにかく、ここまで来たら半分ライフワークです。余命を費やしても音楽ネタが尽きることは、まず無いでしょうから、このブログを閉じるときは我が身の終末という気がします。それがいつなのかは「神のみぞ知る」ということで良いでしょう。

いつもこのブログにお越し頂いている皆様、本当にありがとうございます。
今後とも閲覧、投稿、応援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2014年8月3日
ハルくん

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