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2013年12月26日 (木)

徳田虎雄氏って悪人なの?

徳洲会や徳田ファミリーのことが相変わらずニュースで流されています。もちろんそれだけの違反行為が有ったのだろうとは思います。

そんな中で、「おやっ」と思った記事が有りました。週刊朝日の記事のWEB紹介です。それは、徳田虎雄前理事長にノーベル平和賞を与えようという動きがあったという内容です。虎雄氏が創設した徳洲会は、発展途上国に無償で医療支援をしてきた実績があり、海外での評価が高く、外国から推薦されたのだそうです。

虎雄氏は鹿児島県の徳之島という離島の貧しい農家の生まれの為に、子供の頃、病気の弟を診療を受けさせられずに亡くしているのですね。その為に苦学して医者に成り、一代で日本最大の医療法人を成したのです。

離島やへき地に病院を建てる目的は、『命は平等だ』という虎雄氏の理念を果たす為です。ですので、患者の受け入れはどこも24時間体制、お金を持たない人も診療して後払いを認めるという方針でした。初めの頃は、そんな便利な病院を各地に建てられてしまっては地元の医院が困るからという理由で医師会から行政へ相当な圧力を受けたらしいです。思うように病院建設の許可が貰えない、その打開策として虎雄氏は政治の世界へ進出しました。

民間病院なのに、災害医療チームをどこよりも早く海外派遣することは余り知られていませんが事実です。あるとき、日本の赤十字チームが到着するよりも前に徳洲会チームが現地に入って、その姿がテレビに映し出されました。後から、どこからかテレビ局に圧力がかかったのでしょう。それ以後、赤十字のチームよりも先にテレビに映ることは無くなりました。しかし海外ではちゃんと知られていたのですね。

そのような素晴らしい理念の実現を目指した徳洲会ですが、自民党政権に大きな力を持つ医師会の力に立ち向かうには、政治と金の力はどうしても必要だったのかもしれません。その為に手段を選ばなかったのは問題ですが、背景を考えると同情的にはなってしまいます。

今は、虎雄氏の悪の面ばかりがニュースで流れていますが、この記事では正悪両面について触れられていて、フェアな報道だと感じました。

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政治・経済問題」カテゴリの記事

コメント

再びこんにちは。
興味深く拝読しました。石原慎太郎氏が言葉を選びながらも徳田氏に敬意な発言を繰り返してたので、引っ掛かってはいたのです。

結局は、受け手が真贋を、本質を見抜けるか。

投稿: source man | 2013年12月26日 (木) 16時24分

source manさん、こんにちは。

石原さんも、良いことならば力で押し切ってもというタイプですし、考え方は似ているでしょうね。東京都の医療充実のためにも誘致したかったと思いますよ。どうしても裏金だけの話題になりますが、決してそれだけでは無かったと思います。

例えば都立病院がもしも赤字経営だったり、東電社員だけのための東電病院が有るならば、徳洲会に譲渡してでも効率的で地域の住民に役立つ病院運営をさせたほうがよほど良いと思います。

投稿: ハルくん | 2013年12月26日 (木) 19時09分

私は鹿児島の出身なので、虎雄氏のことは、
過疎の村で生まれ育った、志の高い、ありえないくらい努力家の(3時間か4時間睡眠、早めし、早トイレ、早風呂」、立身出世の人として聞かされ続けて育ちました。
政治のことはよくわかりませんし、医療の世界においても毀誉褒貶あると思いますが、この期に及んで、なにもかもを塗りつぶすような報道はちょっと残念に感じております。
人物の評価というものは難しくものですね。歴史もまたそうなのだと思います。

投稿: いぞるで | 2013年12月29日 (日) 16時37分

いぞるでさん、ありがとうございます。

僕は鹿児島生れでは無いのですが、知人に徳洲会病院に勤務した人が居ますので、話は色々と聞きました。虎雄氏の志と努力はそれは素晴らしいものです。ですので、報道にはその良い部分にも陽を当てて欲しいと思わずにいられません。猪瀬氏の場合にも同じように感じます。

投稿: ハルくん | 2013年12月30日 (月) 11時11分

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