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2013年6月 9日 (日)

J.S.バッハ「ヨハネ受難曲」 堀 俊輔/合唱団アニモKAWASAKI 演奏会

2013_passion_3
当ブログへ時々お越し頂いているlin2さんの所属する合唱団アニモKAWASAKIによるブラームスの「ドイツ・レクイエム」の演奏会を一年前に聴かせていただきましたが、毎回オーケストラ演奏を行なうのが東京交響楽団という本格的な演奏会ですので、今年のJSバッハの「ヨハネ受難曲」も是非聴きたいと思っていました。昨日その演奏会に行ってきました。

会場は、東日本大震災で大きな被害を受けたホール内部の修復をようやく終えて、この春にリニューアル・オープンしたミューザ川崎です。被災前には何度も訪れたホールですので、久しぶりに訪れるのも楽しみでした。

曲目の「ヨハネ受難曲」は、あの偉大な「マタイ受難曲」の影にどうしても隠れがちですが、大傑作であるにもかかわらず、「マタイ受難曲」や「ミサ曲ロ短調」ほどは広く聴かれていないのが何とも惜しまれます。この合唱団では、2006年に「マタイ受難曲」、2011年に「ミサ曲 ロ短調」を取り上げて、今回はバッハ三大傑作の最後として「ヨハネ受難曲」を取り上げたそうです。自分自身も、「ヨハネ」だけは生演奏を聴いたことが無かったので、今回は本当に楽しみにしていました。

合唱団の音楽監督であり指揮をする堀俊輔さんは、シュトゥットガルトのバッハ・アカデミーで指揮者部門の最優秀賞を得ているそうですし、期待も大きくなります。

静かにゆったりと始まる「マタイ」とは対照的に、「ヨハネ」は、急速な弦楽の分散和音の伴奏に乗って、いきなり「Herr!(主よ!)」という劇的なコーラスで始まります。緊張感を持った歌声にぐいぐいと引きこまれました。合唱団は全部で80名ほどですが、人数は女性の方が圧倒的に多いです。にもかかわらず、男性パートと女性パートの声のバランスが良く取れているのに感心します。合唱トレーナーがとても優秀なのでしょうね。

最近はプロの合唱では、バッハ演奏は少人数が主流なのですが、個人的には人数の多い厚みのある合唱が好きです。少人数のプロの透明なハーモニーも良いですが、アマチュアの真摯な合唱や、少年聖歌隊の素朴な歌声には大いに感動させられることが多いです。スケールの大きな厚みのある合唱で、バッハの音楽の大きさを感じるのも事実です。「バッハは小川にあらず。大海である。」と言ったのはベートーヴェンです。ドイツ語のBach=小川をかけてバッハの音楽の偉大さを表したのですね。第3曲のコラール「おお、大いなる愛」あたりからは、合唱の声が更に力を増していったように感じました。ヴァイオリン3プルトの比較的小編成のオーケストラの音ともバランスが絶妙です。これは指揮者の力でしょう。

それ以降も素晴らしい合唱で、コラールの比重の高い「ヨハネ」を心ゆくまで楽しめました。カール・リヒターのCDももちろん良いのですが、コンサート会場で生で聴く合唱は本当に良いものです。

けれども「ヨハネ」の最大の聴きどころは、最後に置かれる合唱曲「安らかに憩え、聖なるむくろよ」と、イエスに永遠の賛美を贈るコラールです。このフィナーレだけは、「マタイ」の終曲と比べても感動の質において全く遜色が無いと思います。そしてこの曲では、それまでと比べて一段も二段も充実した歌声に変わりました。それまでも素晴らしかったですが、このフィナーレには相当の力を入れて練習されたのではないでしょうか。ロマンティックな趣でスケールが大きく非常に感動的でした。

合唱のことばかりに触れましたが、ソリストたちも良かったです。特に素晴らしいと思ったのは福音史家役のテノール、櫻田亮(さくらだまこと)さんで、その美しく伸びやかな声には心底魅了されました。

アニモKAWASAKIの来年の公演予定は、モーツァルトの「レクイエム」だそうです。素晴らしい曲が続きますね。合唱団のメンバーの皆さんは忙しい中を一生懸命練習されるのでしょうが、こんな素晴らしい曲を順番に歌うことができるというのは本当に幸せですね。

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コメント

ハルくんさん

こんにちは、lin2です。
ご来場及びご感想、誠にありがとうございました!

個人的にはあれもやっておけば良かったと思うこともあるのですが、特に5番辺りから入ってきて終曲の辺りは本当に皆胸いっぱいになっていました。

そして皆さん、特にEvangelist櫻田亮さんに聴き惚れておられたようですね(自分も練習でご一緒した時から惚れ惚れと聴いていました)。
ホリヤンこと堀先生が前々から声をかけていたそうです。
その他、貫禄ある宇多Pilatusや、純朴な感じの中川Jesus、佐竹さんと富岡さんのアリアと、いつものことながら客席でも聴きたかったです。

次回、モーツァルトの合唱曲は自分は初めてなので勉強していかなければですが、また「是非いらしてください」と言えるよう、練習も頑張っていきたいと思います。

投稿: lin2 | 2013年6月11日 (火) 13時46分

lin2さん、こんにちは。

どうもお疲れさまでした。
こちらこそ素晴らしい演奏会を聴かせて頂いて有難うございました。
本当に曲が進んでゆくほど歌声に力がこもってきました。最後の合唱曲とコラールは、元々の曲の素晴らしさもさることながら、演奏者全員の魂が一つになった、そんな印象でした。

素晴らしい独唱陣にオーケストラとの共演。
来年のモーツァルトも今から楽しみにしていますよ。
練習頑張ってください。

投稿: ハルくん | 2013年6月11日 (火) 21時05分

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