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2013年3月10日 (日)

カティア・ブニアティシヴィリのショパン・アルバム

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カティア・ブニアティシヴィリは、近年優れた演奏家を次々と世に送り出しているグルジア共和国の出身です。グルジアといえば、これまでならバレエのニーナ・アナニアシュヴィリぐらいしか思い浮かびませんでしたが、最近は色々な音楽家の名前が浮かびます。

ブニアティシヴィリは1987年生まれですので、まだ20代半ばですが、6歳からサイタルやオーケストラとの共演を行なっているそうです。
2003年のホロヴィッツ国際コンクールでは特別賞を、2008年のアルトゥール。ルービンシュタイン国際ピアノコンクールでは第3位と最優秀ショパン演奏賞を受賞しました。
彼女が音楽を勉強したのは自国の音楽学校ですから、きっとグルジアの音楽教育は優れているのでしょう。彼女はマルタ・アルゲリッチ、ギドン・クレーメル、パーヴォ・ヤルヴィ達から才能を認められていますので、これは本物です。

それにしても、彼女は溜息が出るほどに美しいですね。これでは映画女優にでもしたくなるほどです。しかも20代の半ばで、このお色気です!見るからに豊かで美しい胸と、肉感的な唇に思わず吸い込まれてゆきそうです。いえ僕の魂は、もうとっくに奪われています・・・(笑)
わが国の仲道郁代も飛び切りの美人ピアニストで、見ただけでもうっとりとしますが、ブニアティシヴィリの妖艶な美しさには身も心もとろけてしまいそうです。

それに加えて、彼女はピアノも実に魅力的です(どっちが主体なんだ?!)。クレーメルと共演したチャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の想い出」での彼女の素晴らしさはご紹介済みですが、その後にリリースされたオール・ショパン・アルバムも抜群の出来栄えです。

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カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団(2011‐2012年録音/SONY盤)

―収録曲目―

1.ワルツ第7番嬰ハ短調 op.64-2
2.ピアノソナタ第2番変ロ長調 op.35「葬送」
3.バラード第4番ヘ短調 op.52
4.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
5.マズルカ第13番イ短調 op.17-4

このアルバムは曲順がユニークです。もちろん中心となるのは、「葬送ソナタ」と「第2協奏曲」ですが、その前後と中間に、それぞれ「プレリュード」「インテルメッツォ」「アンコール」に相当する曲を配置しています。これが彼女本人のアイディアだとすれば、これはただものではありません。

演奏も極めて素晴らしく、チャイコフスキーのピアノ・トリオでの演奏と比べれば、自分の表現をずっと強く表に出しています。それは感性のほとばしりを感じる自由奔放な演奏で、テンポの変化やルバートが実に大胆です。そういう点では、アルゲリッチとよく似ていますが、若い頃のアルゲリッチほどの激しさや凄みはありません。アルゲリッチは完全な肉食系アマゾネスで、今にも食べられてしまいそうでしたが、ブニアティシヴィリには女性特有の感情の豊かさを感じますが、食べたくなる(?)のはあくまでこちらのほうです。(←意味不明でスミマセン)(汗)

彼女のピアノの打鍵そのものはしっかりしていますが、音が硬いとか強過ぎには感じません。音色は少しも冷たく無く、温かな肌のぬくもりが感じられるような美しい音です。現代に多いメカニカルなタイプの超人演奏家とは異なり、あくまでも人間的な優しさが感じられるタイプだと思います。

「葬送ソナタ」では自由な表現が魅力的で、地獄の深淵を覗かせるような怖さでは無く、大往生した祖母や祖父を温かく天国に送るような「愛情」を感じてしまいます。でも、決して迫力不足の微温的な演奏なのではありません。繰り返して聴いても飽きない面白さに満ちています。これまで愛聴しているこの曲の名盤の仲間入りするのは間違いありません。

「第2協奏曲」はパリでのライブ録音です。天下のパーヴォとパリ管のコンビがバックという豪華さです。これが20代前半の若手のライブかと思うほどに落ち着きがあり、しっとりとした抒情に溢れる演奏です。2楽章での美しさは特筆ものだと思います。3楽章の流れるような優美さも魅力です。一方、パーヴォはことさら自分が目立たないように温かく彼女をサポートしているという印象です。うーん、大人の男性だなぁ。

「バラード第4番」もとても素晴らしいです。「詩情」を充分に感じられる演奏であり、どの大家の演奏と比べても魅力的で遜色が無いように思います。

この素晴らしいショパン・アルバムは自分の愛聴盤になるでしょうし、彼女の他のショパンの曲の演奏も是非聴いてみたいものです。

ところで、やはりパーヴォと共演しているシューマンのコンチェルトの動画サイトを見つけました。ふくよかな胸(!)に目が釘付けになりますが、椅子に座るとお尻のほうにも目が行きます。若い頃から、あんまりグラマラスに過ぎるのも将来的にはどうかなと、いらぬ心配をしてしまいますが、ここはじっくりと見守ってゆきましょう。演奏のほうも中々に良かったような気がします。ついついナイス・バディに気が散ってしまって、集中して聴けてはいませんが・・・(笑)

<過去記事>
ショパン ピアノ・ソナタ第2番「葬送」 名盤
ショパン ピアノ・ソナタ第2番「葬送」 続・名盤

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コメント

こんにちは。
ブニアティシヴィリのバラード4番は一部を動画で見ましたが、表現も音色も申し分なく、まぎれもなく既存の大家以上だと思います。CD買っちゃおうかなあ。

まだ若いのにすでに姉御の風格を帯びてますね。曲によっては多少生硬なところもあるようですが、この人は本物だと思います。技術もさることながら、表現力というか、迫力が違うのですよね。

投稿: NY | 2013年3月14日 (木) 14時53分

NYさん、こんばんは。

バラードでは4番がお好きでしたね。
ブニアティシヴィリの演奏は本当にイイですね。
彼女のピアノは表情づけが大胆なのですが、押しつけがましさとか、わざとらしさを少しも感じません。25、6の若さでこんな演奏が出来るなんて驚きです。
もっともっと色々な曲を聴いてみたくなります。
曲目も良いですし、CD是非購入されてください。

投稿: ハルくん | 2013年3月14日 (木) 23時44分

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