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2013年2月12日 (火)

ハルくんの冬の旅 ~会津若松紀行~

三連休に冬の旅をしました。♪ゆーきのふるまちを~ ゆーきのふるまちを~♪と歌いながら、神奈川から車を運転して旅して来たのは、NHK大河ドラマ「八重の桜」で話題の、会津若松です。実はドラマの始まる以前の一昨年12月にも訪れたことがあるのですが、なかなかに良い土地なのですっかり気に入ってしまい、一年ぶりにまたまた訪れることにしました。

但し第一日目は、会津若松から30キロほど南にある湯の上温泉(ゆのかみおんせん)に宿をとりました。何故かと言うと、この近くの大内宿(おおうちじょく)という村へ行ってみたかったからです。

Aizu_ouchijyuku2大内宿(写真はどれもクリックで大きくなります)
昨年末にTVで放送されたのでご存じの方も多いと思いますが、古い宿場町をそのまま保存したような街並みなのです。訪れてみると確かに時代劇の股旅物そのもののような雰囲気で、いまにも木枯らし紋次郎(ご存知の方は自分と同世代?)が現れそうです。うーん素晴らしい。但し、ちょうど雪まつり開催時期だったからなのでしょうが、観光バスが大挙して旅行客がわんさか訪れていたので、静かな雰囲気からはほど遠かったのが心残りです。

Aizu_ouchijyku_2大内宿
それでも高台から眺望した雪に埋もれた街並みは静かな宿場町の雰囲気そのものです。

夜、湯の上温泉で宿泊した宿は古い民宿ですが、囲炉裏端で食べる会津の田舎料理がとても素朴で良かったです。

さて二日目には会津若松に入りました。最初に訪れたのは会津武家屋敷です。これは会津藩家老の西郷頼母(さいごうたのも)の邸宅を復元したものですが、この重鎮は昨年末の12時間時代劇「白虎隊」や「八重の桜」に登場するのでお馴染みです。当時僅か33歳の若き奥方が、薩長軍に攻め込まれて辱めをうけるくらいならと、年もゆかない娘たちを次々に自らの手にかけ、最後は自害したという「自刃の間(じじんのま)」の前に立つと感慨無量でした。

Tsurugajyo鶴ヶ城
それから会津若松のシンボル鶴ヶ城に行きました。戊辰戦争では、薩長の新政府軍の大砲の猛攻撃にさらされてボロボロになった城内に、「八重の桜」の主人公である山本(新島)八重が男の服装をして立てこもっていました。砲術指南役の家に生まれた彼女は、女ながらに鉄砲の名手だったので、城に迫る薩長軍の兵隊を次々に撃ち倒したそうです。
現在の城はもちろん再興されたものですが、白塗りの壁のお城が雪に覆われて非常に美しかったです。さすがにお城には雪にもかかわらず、大勢の観光客が訪れていました。それにしてもボランティアで無料ガイドをしてくれた現役の消防士さん、話が面白くて親切で楽しかったなぁ。どうもありがとうございました!

Oyakuen御薬園
それから、宿に入る前にまだ時間が有るので、前回も訪れたお気に入りスポット「御薬園(おやくえん)」に行きました。元会津松平家の庭園です。こじんまりとした回遊式の非常に美しい山水庭園です。もっとも今は真ん中にある池が雪に埋もれていて、まるで雪野原でしたけれども。でも本当のお目当ては、庭内の端にある(写真の一番奥に見える)「重陽閣(ちょうようかく)」なのです。秩父宮妃ゆかりの和洋折衷の建物ですが、ここでは絨毯敷きの落ち着いた部屋で、ゆっくりと英国紅茶と洋菓子を頂きながら、静かな時の流れを味わうことが出来ます。そこそこ広い部屋なのに、前回も今回も客は自分と家内の二人だけでした。ここは素晴らしい穴場です。

さて二日目の宿は、市内にほど近い東山温泉にとりました。ここは戊申戦争で会津藩とともに薩長軍と戦った土方歳三が体に負った傷を癒したことでも知られています。宿泊したのは歴史ある旅館ですが、こじんまりとしていて落ち着いた佇まいが良かったです。ここでも、また囲炉裏端で会津料理を頂きました。

三日目は御存知、飯盛山を訪れました。白虎隊自刃の地として余りにも有名ですね。雪の階段を何段も上ると小高い丘の上に19人の隊士が自ら命を絶った場所と御墓が深い雪に覆われていました。彼らは16歳と17歳だったのですよ。当時の武士の精神というのは凄過ぎます。

そして最後に訪れるのは「會津藩校日新館(あいづはんこうにっしんかん)」ですが、その前にお昼にどうしても食べたかったのが、会津味噌を使った味噌ラーメン。東北で最も古いラーメン屋を継承していると称する「小豆屋(こまめや)」さんです。メニューは確かに味噌ラーメンがほとんどで、他に醤油ラーメンが僅かにあるだけ。地元風の客で賑わっていましたが、食べて「うーん、なるほど!」と呻らされるような美味しさでした。隣街の喜多方ラーメンは有名ですが、元々会津ラーメンと同じような歴史だそうですね。たまたま喜多方が有名になりましたが、会津ラーメンも実に旨い!旅の方におススメです。

Nishinkan會津藩校日新館
さて市内からやや離れた日新館は、元々は鶴ヶ城のすぐ近くに有りましたが、戊辰戦争で燃えてしまったために、後から場所を移して再現されたのが現在ある場所です。確かにやたら広い藩校ですので、こりゃ後から町の中にはとても建てられないなと納得。かつては会津藩士も白虎隊も小さいころからここで武道、学問を学んだのです。

会津藩の子供たちは6歳になると「什(じゅう)」という子供達の組織(遊びの仲間)に振り分けられて、「什の掟」を教えられたのだそうです。

「什の掟(じゅうのおきて)」

 一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ。

 二、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。

 三、嘘を言うてはなりませぬ。

 四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。

 五、弱いものをいじめてはなりませぬ。

 六、戸外でものを食べてはなりませぬ。

 七、戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ。

   ならぬことはならぬものです。

という誓いですね。最後の「ならぬことはならぬものです」とは、「してはいけないことは、してはいけないのです」という意味です。

こうして冬の会津の旅を終えて、神奈川に帰って参りました。次回には春の会津を訪れてみたいかな。

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コメント

今晩は、ハルくん様。 無事にご帰宅何よりです。
福島県はお隣という事もあり、何回も訪れています。小6の修学旅行も会津若松でしたし。ここで紹介された所は御薬園以外行きました。他にも飯坂温泉ホテル聚楽よぉ…とかフラガールの常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズ)とか福島県は見所満載で大好きです。悲しいかな新潟市ってこれはという観光地が近隣にもあんまりないんですよね(涙) 四季の移ろいを感じたりや、クラシックコンサートもそれなりの数が開催されますし、都市の規模は大き過ぎず小さ過ぎずで良いのですが…
まぁ、贅沢言えばキリがありませんね。
会津藩の教え、ならぬものはならぬ。その通りですね。
でもハルくん。七番目の外で女性と話をしてはいけない…こればかりは守れないのではありませんか(笑)明日は甘~いプレゼント沢山もらえそうですか?楽しみですねぇ。いくつ貰えたか次の記事アップ時に教えてくなんしょ。

投稿: from Seiko | 2013年2月13日 (水) 18時58分

こんにちは。
会津へ行かれましたか。私は15年位前に会津に勤めていましたが、内陸なので寒さはかなりこたえました。私はペーパードライバーゆえ、通勤や灯油を買ったりするのにもなかなか大変でしたねえ。美人が多かったような気はしましたが。。。

最近、グルジア出身のベズロドニーという人のヴァイオリンを聴いています。コーガンに似て非常に緊迫感のある演奏をする人です。それにしてもグルジアは水準が高いのですね。ブニアティシヴィリもそうですが、彫の深い美男美女の国なのでしょうかね。顔の話はいいか。。。

投稿: NY | 2013年2月13日 (水) 19時45分

Seikoさん、こんばんは。

住めば都ですし、近くに観光地が有ると、大勢の観光客で賑わうだけですから、あまり有名で無い方が良いんじゃないですか?
知る人ぞ知る穴場スポット探しが楽しいですよ。あっ、今度会津に行かれたら是非「御薬園」訪れてみてください。
僕は、次回は・・・会津磐梯山は~宝の、こりゃ山よ~ですかね。

あー明日はバレンタインデーでしたね。でも、昔からチョコにはあんまり縁が無いのですよ。
義理チョコもらっても仕方ないですし、その習慣も最近少なくなりましたよね。
たぶん貰うのはゼロですよー。グスン。

投稿: ハルくん | 2013年2月13日 (水) 20時21分

NYさん、こんばんは。

会津にお住まいになったことがあるのですね。
確かに冬を越すとなると寒さが厳しいのでしょうね。雪も有りますしね。
でも今回、美人は余り見かけた覚えが有りません。というか、寒さで体を丸めていたので、そこまで目が届かなかったのだと思います。
うーん、残念なことをしたなぁ。(笑)

ベズロドニーさんはほとんど聴いたことがありませんが、グルジアなのですか?お父さんはロシアでお母さんはエストニアみたいですが。
それはともかくグルジアという国は、音楽の水準と美人の水準が本当に高いですね。
まだまだ沢山現れて来そうなので、目移り?しそうです。

投稿: ハルくん | 2013年2月13日 (水) 21時16分

説明不足ですみませんです。コーガン似のお父さんが独立前のグルジア出身のようです。この一家は父母娘3人がヴァイオリニストらしいのでややこしいですね。娘さんはまだ30代?でしょうか、私は聴いたことがありませんが、お父さんのイーゴリ・ベズロドニーは素晴らしい演奏家のように思います。

会津はお酒がおいしいのですよ。観光地の他に若松のスナック街なんかも人情味あふれるいいところです。

投稿: NY | 2013年2月14日 (木) 01時54分

NYさん、追加のご説明ありがとうごいました。

お父さんのイーゴリ・ベズロドニーは確かにコーガンに似ていますね。民族の血を感じます。
演奏を探して聴いてみますね。

会津では冬ということもあり、夜は外へ出ませんでしたが、宿で飲んだ会津のお酒は美味しかったです。
スナック街が良いところなのですねー。次回は是非訪れてみたいですね。
色々と教えて頂きましてありがとうございます!

投稿: ハルくん | 2013年2月14日 (木) 23時50分

ハルくんさん、ご無沙汰していました。

今回は、八重のふるさとの会津若松へゆかれましたか!楽しい御旅行だったようでなによりですねぇ~。

さて、会津若松と言えば~私の故郷・米沢とは地理的にも歴史的にも近く、親密な関係にあり~、私の少年の頃に、数え年で13才になると~昔の元服に因んで、十三参りと称して町内旅行で会津若松と柳津町の虚空蔵尊と猪苗代湖をみんなで旅したものでした。お泊りは東山温泉の某老舗旅館というスケジュールで~。あれは、とても楽しい旅行でしたねぇ~。

今年の大河ドラマの「八重の桜」の脚本を担当された鈴木女史は、実は米沢生まれの方で八重のお兄さんの覚馬についても、以前「闇はわれを阻まず」という著書でその生涯を綴っておりますよ!

ドラマの中では、何よりも~あの兵庫県生まれの綾瀬はるかちゃんが、ほぼ完璧に会津弁をマスターしているのが、驚くべきことであり~またほほえましく笑ってしまうこともあります!「あがらんしょ~。」「こらんしょ~。」「何もさすけね!」なんて言われると、親近感が倍増しますよねぇ~。会津弁と米沢弁は瓜二つで、「さすけね!」「めんこいなぁ~。」「しょおすいなぁ~。」なんてまったく同じですよねぇ~。ハルくん、意味分かりますか?

投稿: kazuma | 2013年2月20日 (水) 15時13分

kazumaさん、こんばんは。
お久しぶりです。

僕は会津弁はさっぱりです(と言ってもドラマの中ではおおよそ意味は分りますが)。
綾瀬はるかちゃんは、会津ロケのオフに町中へ出ては、会津弁でしゃべりまくっているそうですね。すっかり自分のものにしている役者根性が素晴らしいです。そして何と言っても可愛い!
もしも僕がもう30歳若かったら絶対に彼女を嫁にもらいます!って、それはやはりムリか・・・(笑)

投稿: ハルくん | 2013年2月21日 (木) 00時09分

今晩は、ハルくん様。
「八重の桜」終わってしまいましたね。綾瀬はるかちゃん、綺麗でしたねぇ!ラストシーンも良かったです~。
坂本龍一氏のテーマ曲も素敵でした。しかも忠さんの指揮による演奏ですしね。病人がいたりすると、なかなか毎週欠かさずとはいかなかったのですが、とても楽しめました。綾瀬はるかちゃんは他局の「JIN」の時も思いましたが、時代劇もとても素敵ですよね。
週末の楽しみが減って少し悲しい気分です。
余談ですが歌舞伎界はご難続きで、勘三郎さんの義弟の福助さんまで脳内出血で休演なんですってね。役者というお仕事はお休みもなかなか取れず激務なのですね。皆さんお身体を大切になさっていただきたいですね。

投稿: from Seiko | 2013年12月15日 (日) 21時29分

Seikoさん、こんばんは。

そうなんです。「八重の桜」が終わってしまいました。(シュン)
自分としては昨年の「平清盛」(も大好きでしたが)以上に面白かったです。話の前半とはうって変わった後半も予想以上に楽しめました。
綾瀬はるかさんも凄く良かったし、他の配役も皆さん良かったですね。
テーマ曲も最終回のラストで、とても感動的に聞こえました。坂本龍一氏の最高傑作としたいぐらいです。忠さんの演奏はもちろん最高ですね!

来年の「黒田官兵衛」はどうかなぁ。余り期待をしていないので、それを裏切ってくれると良いのですが・・・

それにしても歌舞伎界はどうしたのでしょうね。いよいよこれから最円熟期を迎えると言う時に皆さん倒れられたのでは困りますね。
本当に健康管理に気を付けてほしいですよね。もちろん、それは一般の人も同じですけどね。

新潟も随分雪が降っているんじゃないですか?
寒さに気を付けて下さいね。

投稿: ハルくん | 2013年12月15日 (日) 23時33分

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