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2012年11月18日 (日)

ソフィア国立歌劇場 日本公演2012  プッチーニ 歌劇「トスカ」

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秋晴れの今日、上野の東京文化会館へブルガリアのソフィア国立歌劇場の日本公演を聴きに出かけました。と言っても、招聘元の会員サービスの招待だったのですが。

演目はプッチーニの「トスカ」です。プッチーニはとても好きで、一番好きなのは断然「ラ・ボエーム」。次いで「蝶々夫人」と「トゥーランドット」です。ところが「トスカ」は、さほど好きでもないのです。前の3演目なら、家でも鑑賞しますし、生公演にも行ったことが有ります。ところが「トスカ」だけは、今まで生で観たことはありません。なぜかと言うと余りに暗いストーリーだからです。暗いだけならまだしも、登場する悪役のスカルピアの陰湿さに耐えられないからです。トスカをものにしたくて、彼女の恋人のマリオを拷問にかけますが、「恋人を助けたいなら、お前の体をよこせ」などと要求をして、陰湿極まりないったらありません。トスカにナイフで刺殺されるのは「ざまあみろ」ですが、結局最後にマリオは銃殺されてしまうし、トスカは自決してしまうし、この話は救いようが無いのです。

もしも自分が出演するのなら、拷問はされるし、あげくに殺されてしまうマリオの役はやりたくないなぁ。どうせなら殺されても美女に迫れるスカルピアのほうが良いな・・・あれ??

それにしても、この暗い演目が、どうしてこんなに人気が有るのか不思議なのですが、やはり何曲も含まれている名アリアのせいですかね?

ということで、招待でも無ければ中々観に行かない「トスカ」ですが、いざ生で観劇してみると、なかなか楽しめます。ソフィア歌劇場は歴史があるだけ、レベルが高かったです。歌い手は上手いし、特にトスカ役のラドスティーナ・ニコラエヴァと、マリオ役のコスタディン・アンドレ―フは素晴らしかったです。スカラピオ役のニコラ・ミハイロヴィチも良かったです。オーケストラは専属のオケですが、これがなかなか上手い。といってもテクニック的に整っているとかいうのではなくて、オケピットに入ったオペラの伴奏オケとしての表現を知り尽くしているのです。これはヨーロッパの歌劇場の多くが同じように感じさせますね。わが国の新国立劇場は立派ですが、普段はコンサートオーケストラとして活動しているオケがピットに入っても、伴奏が上手いとは、どうしても感じられないのです。新国立劇場には、やはり専属オケが欲しいです。

などと、つらつら考えながら帰ってきました。でもやっぱりプッチーニは良いなぁ。暗くても陰湿でも。
やはり人間、「歌に生き、愛に生き」ですねー。

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コメント

こんばんは。

私もプッチーニで一番好きなのはボエームですが、トスカはその次に好きです。その次にトゥーランドット、蝶々夫人ですね。私はむしろ、蝶々夫人の後半の方が可哀想で聴いてられません(笑)

私は地方都市に住んでいて、中々オペラを実演で聴けないので羨ましいです。去年、プラハ国立歌劇場の来日公演でトスカを聴きました。カヴァラドッシがちょっと力不足だったんですが、トスカとスカルピアは素晴らしかったです。

トスカはスカルピア役が上品なサディストを演じきれるかで決まると思っています。ただ声を張り上げるだけのエロオヤジだったら困りますが(笑)

投稿: こもじゃー | 2012年11月19日 (月) 22時29分

こもじゃーさん、こんばんは。

トスカの後半は可哀そうと言うよりも、スカルピアが腹立たしくなってしまいます。もっともそう感じさせるほどに演出、演技は上手いということなのでしょうけれど。

スカルピアの性格表現が一番難しいですね。病的なまでにエロでサドな偏執狂を演じてくれたら、それこそ名演です。そんなのを観たいか観たくないか迷うところです。

投稿: ハルくん | 2012年11月19日 (月) 23時02分

ハルくんさん、こんばんは。
オペラに招待されるなんて、素敵ですね。
私はプッチーニのオペラをまだ全部観てはいませんが、私もハルくんさんや こもじゃーさんと同じくボエームが一番好きです。
トスカを観た時、このオペラは「星は光ぬ」のアリアに向かって全てが構成されているように感じました。それがなぜなのかはわかりませんが、不思議な感覚でした。
ハルくんさんは、トスカでお気に入りのアリアはどの曲ですか?

投稿: オンディーヌ | 2012年11月20日 (火) 18時53分

オンディーヌさん、こんばんは。

やはり「ボエーム」がお好きなのですね。本当に魅力的なオペラですものね。

「トスカ」はストーリーは嫌いでも、アリアはみな好きですよ。「妙なる調和」「歌に生き、愛に生き」「星はきらめき」「優しく清らかな手」、プッチーニのアリアは本当に素晴らしいですよね。


投稿: ハルくん | 2012年11月20日 (火) 23時38分

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