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2012年9月 6日 (木)

ベルリオーズ 「幻想交響曲」 ~シャルル・ミュンシュの名盤~

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ベルリオーズの作曲した「幻想交響曲」の解説で、必ず登場するのがアイルランド出身の女優ハリエッタ・スミスソンです。彼女は15歳で地元ダブリンの劇場でデビューして、18歳の時にロンドンへ移りますが成功しませんでした。けれども28歳の時にフランス、パリのオデオン座でシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」でヒロイン役を演じると一躍人気女優となりました。

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当時25歳のベルリオーズは、その公演を観て彼女に激しい恋心を抱き、劇場に通い詰めては、彼女にせっせと求愛の手紙を送りましたが、既に人気女優となったハリエッタが、まだ無名で3歳年下のベルリオーズに振り向くわけは有りません。

失恋したベルリオーズは徐々に彼女に憎悪の念を抱くようになり(まぁ、よく有る話です)(笑)、アヘンを服用しながら、この「幻想交響曲」を作曲しました。「恋に深く絶望し、アヘンを吸った、豊かな想像力を持つある芸術家」の物語を音楽で表現したのですが、それが自分自身であったことは言うまでもありません。

その後、徐々に名が知られてきたベルリオーズは女流ピアニストと恋愛して、またも破断の目に遭います。そして、29歳の時にパリで「幻想交響曲」の演奏会を開きますが、ちょうど同じ時に、あのハリエッタ・スミスソンの劇団がパリに滞在していたために、偶然彼女は演奏会に出向きました。彼女はベルリオーズのことなどは、すっかり忘れ去っていましたし、ましてや演奏曲目が自分自身を主題にしたなどとは全く知らなかったのです。ところがプログラムに書かれた解説を呼んでいるうちに、それが自分のことであるのに気が付き、大変な衝撃を受けました。

その演奏会をきっかけに二人の交際が始まり、翌年には結婚しました。いやー、天才芸術家の人生は何ともドラマティックですね。もっとも二人の仲は結婚後に徐々に冷え込んでゆき、結局は離婚してしまいますが・・・。

ここで、曲の物語の概略を記しておきます。

病的な感受性と想像力に富んだ若い音楽家が、恋の悩みに絶望してアヘンによる服毒自殺を図る。彼は重苦しい眠りの中で奇怪な幻想を見て、彼の病んだ脳の中に音楽的な映像となって現れる。

第1楽章「夢・情熱」
彼は情熱の熱病、憂鬱、喜びをわけも無く感じ、愛する彼女を見る。そして彼女が呼び起こす火山のような愛情、胸を締めつけるような熱狂、発作的な嫉妬、優しい愛の回帰、厳かな慰み。

第2楽章「舞踏会」
ある舞踏会の華やかなざわめきの中で、彼は再び愛する彼女にめぐり合う。

第3楽章「野の風景」
ある夏の夕べ、野原で羊飼いが吹く笛を聞く。風にそよぐ木々のざわめきが心に平安をもたらす。しかし彼女が再び現れ、不安で心が締めつけられる。遠くの雷鳴、孤独、静寂。

第4楽章「断頭台への行進」
彼は夢の中で愛する彼女を殺し、死刑を宣告され、断頭台へと引かれてゆく。そして行進は、最後の愛の思いのように、死の一撃によって遮られる。

第5楽章「魔女の夜宴の夢」
魔女の饗宴の場に居る自分。周りには亡霊や化け物が、彼の葬儀に集まって大騒ぎをしている。そこへ殺した彼女が娼婦のような姿に変わり果てた姿で現れて悪魔の大饗宴に加わる。弔の鐘が鳴り、もはや饗宴と怒りの日がいっしょくたになってしまう。

交響曲というジャンルに、これほどまでの物語性を込めたのは音楽史上初めてのことであり、シューベルトやウエーバーから始まったロマン派が飛躍的に進化した記念碑的な作品となりました。全5楽章という構成も形にとらわれずにユニークですし、各楽章が全て個性的で魅力にあふれます。燃え上がるほどに情熱的な第1楽章、美しく華やかにもかかわらず翳りを感じる第2楽章、美しく静寂と葛藤が交錯する第3楽章、乱痴気騒ぎの行進曲だがアイロニーに溢れた第4楽章、正に踊り狂う大饗宴の第5楽章と、どの楽章も非常な傑作です。見ようによっては2楽章のワルツはメヌエット楽章の異形、4楽章の行進曲はスケルツォ楽章の異形と考えられなくもないような気がします。

また、管弦楽の色彩感の豊かさも驚くほどです。ティンパニーを倍にしたアイディアと演奏効果は抜群です。第2楽章にはベルリオーズ本人の手で後からオブリガート的に書き加えられたコルネット入りの版が有りますが、パリの社交界の華やかさが強調されているように感じられます。最終稿では再び削除されていますが、このコルネット入り版も多く録音されています。そして、第5楽章で使われる弔いの鐘も極めて印象的です。

この曲こそは、近代管弦楽の元祖だと言えるでしょう。ベートーヴェンの時代から、まだほんの僅かの時間しか経っていないというのに、ベルリオーズは驚くほどの天才でした。

この曲を演奏する場合には、標題音楽である以上、この破天荒な内容に相応しい演奏で無ければなりません。そうなると、昔からこの曲のスペシャリストとして余りに有名なシャルル・ミュンシュを第一に上げるのが、やはり妥当だと思います。他のどんな指揮者と比べてもミュンシュの演奏は情熱的であり、炎の中に飛び込むような切羽詰まった感情を表現し尽しているからです。基本テンポは相当に速いのですが、音を溜めるべきところではグッと溜めて力を込めた音を鳴らします。ですので他の誰よりも聴き応えが有ります。

ミュンシュの「幻想」には多くの録音が残されていますが、その中から僕の愛聴盤をご紹介します。

Munch592シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響(1962年録音/RCA盤) ミュンシュのRCAへのステレオ録音には1954年盤と1962年盤の二種類が有りますが、僕は62年盤で聴いています。RCAの録音が優れているので、最も録音条件の良い演奏を聴きたければこのディスクがお勧めです。但しパリ管盤と比べると整い過ぎていて、ミュンシュにしては少々大人しい印象を受けます(他の指揮者と比べれば充分に熱いですが)。あくまでもパリ管盤の補完的存在と考えるべきです。

Munch_france_radioシャルル・ミュンシュ指揮フランス国立管(1963年録音/ディスク・モンターニュ盤) リスボンでのライブです。モノラル録音ですが、音のバランスが良いので聴き易いと言えます。後年のパリ管との演奏に比べると、表現の幅では幾らか聴き劣りしますが、終楽章などでは、さすがにミュンシュのライブだけあって、凄まじい熱演となっています。但しパリ管のライブ盤が出てしまった以上は、モノラル録音である当盤の存在意義は非常に薄れてしまったと言えるでしょう。

Munch346シャルル・ミュンシュ指揮パリ管(1967年録音/EMI盤) ミュンシュの、そしてこの曲の代表盤として昔から定評のある演奏です。パリ音楽院管が発展して、パリ管に新たに生まれ変わりましたが、フランス文化省の肝入りだけあって、名実ともに大成功となりました。とにかくオーケストラが異常なほどに熱く燃え上がった演奏です。破天荒なこの名曲は、やはりこのような破格の演奏でなければいけません。問題は元々の録音が余り明瞭でないために、CDのマスタリングを高音域強調にしてしまい、音が耳に刺激的なことです。僕のアナログ盤は米Angel盤ですが、弦のふわりとした柔らかさが心地良いです。CDは、国内盤も海外盤(写真)も大きな違いは有りません。

Munch_liveシャルル・ミュンシュ指揮パリ管(1967年録音/Altus盤) 有名なEMI録音から1か月後にシャンゼリゼ劇場でパリ管創設記念演奏会が開かれました。これはその時のライブです。3年前に初めて聴いた時には、残響の少ないデッド気味の音質にやや聴きづらさを感じましたが、耳が慣れると、その生々しい音にむしろ好印象を受けます。スタジオ録音で、あれほどの熱演をしていたミュンシュ/パリ管が実演のそれも記念演奏会となれば、どうなるかは想像出来ますが、果たして予想通りか、それ以上の熱演です。表情の彫は深く、溶解寸前まで熱くなっている演奏を言葉では到底表せません。EMI盤と合わせて座右に置きたい歴史的な名盤です。

この他にも、ボストン響との1954年スタジオ録音や、1962年日本ツアーでのライブ盤があります。変わったところでは1966年のブダペストでのハンガリー放送響とのライブ録音もありました。けれども究極的には、やはりパリ管とのEMI盤とライブ盤の二つに尽きると思います。

「幻想交響曲の演奏はミュンシュに限る」と言っても過言では無いと思いますし、それで少しも困りはしないのですが、これほどの名曲がそれではやはり勿体無いので、次回はミュンシュ以外の愛聴盤についてご紹介する予定です。

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コメント

悲劇的な物語を諧謔で描写するのはフランス人のエスプリなんでしょうか。ビゼーのアルルの女なんかも物騒なストーリーですが、終曲の破天荒な明るさはほとんどお笑いか喜劇のようです。いいですねえ。

ベルリオーズは図書館でバイトしてたり批評の内職などして、かなり苦労人です。青年期以降の実際の生活は我々とあんまり変わらない働くおじさんだったわけですね。そのためかどうかわかりませんが、ロマン派以降の作品には宮廷時代の作曲家とは違った生命力があるように思われます。後年偉くなる作曲家でもフリーターですから。

投稿: NY | 2012年9月 7日 (金) 02時37分

ハルくんさん、こんばんは。 「幻想」は 私が中学生の時、初めて行ったコンサート(日本フィル)でのメインプロでした。指揮者は誰だったのか忘れてしまいましたが 大変な熱演で 通常のアンコールの後、この曲の第5楽章を演奏してくれて 大変 感動した思い出の曲です。
その当時は モントゥーが指揮した廉価盤のLPを聴いてましたが、CDで ミュンシュ/パリ管 を聴いてから 大好きな作品になりました。 やはり この曲の「狂気」の表現はミュンシュが一番だと思います。SACDになって「別テイクか?」と驚くほど 自然な音質になっています。 (SACDプレーヤーを買って 良かった・・・(笑) )

投稿: ヨシツグカ | 2012年9月 7日 (金) 21時24分

NYさん、こんばんは。

深刻な話や悲劇を真面目に表現するのはドイツ人ですが、喜劇のように明るく表現してしまうのがフランス人ですね。
ちょっと大阪人に似ている部分がありそうです。(これは問題発言か??)

宮廷音楽家というのは、生活安定の保証をされた云わば国家公務員のような立場ですね。それに対してロマン派以降の音楽家は、演奏して何ぼ、作品を書いて何ぼの自由業(正にフリーター)ですものね。自由な発想で革新的な作品が次々と生まれてくるわけです。やはりそうでなければいけませんね。

投稿: ハルくん | 2012年9月 7日 (金) 22時49分

ヨシツグカさん、こんばんは。

「幻想交響曲」の生演奏は、2台のティンパニーの視覚効果が抜群ですね。見ていても実に楽しめます。鐘の音も衝撃ですしね。

この曲は、健康的な演奏ではちょっと物足りなさを感じます。やはり「狂気」を表現して欲しいです。そうなるとミュンシュ以上に表現出来た指揮者は居ないと思います。 ほとんど狂っていますから。(笑)

SACD盤では自然な音質に聞こえますか?それでしたら非常に良いですね。

投稿: ハルくん | 2012年9月 7日 (金) 22時58分

幻想交響曲の熱心な聴き手じゃないですが、たまに聴きたくなりますね。とりあえずミュンシュのパリO盤とボストンSO(XRCD)盤で聴いてましたが、最近はパレー・デトロイトSOのテンポの速いスカッとした演奏をよく聴いてます。オケの能力を買ってアバド・シカゴSOも持っていますが、よく判りませんな(笑)。

投稿: シーバード | 2012年9月 8日 (土) 11時08分

シーバードさん、こんにちは。

「幻想交響曲」はやはり名曲ですよ。
記事にも書きましたが、CDはミュンシュのパリ管盤とボストンSO盤があれば基本的には事足りると言う気がします。
でも、パレー/デトロイトSO盤も良いですね。僕も大好きですよ。
アバド盤は聴いたことが有りません。

投稿: ハルくん | 2012年9月 8日 (土) 17時51分

 民主は嫌いですが、ミュンシュは好きです。のっけからスレ汚しですみません。
 これは持っているし、他と聞き比べても、白熱ぶりが際立っているので、大好きなデスクです。でも、ライブ盤もあるんですね!
 他とはレナード・バーンスタイン・NYフィル版ですが、わが愛しのレニーの解説付きという豪華さにもかかわらず、あまり美味ではない版ですね。CBSソニーの3枚組(英雄、運命、幻想、バーンスタインの解説付き)です。
 ミュンシュ以外のハル君のおすすめ版楽しみにしています。
 なお、今クナッパのブルっくなーを9・8の順で聞いてます。9はウイーンとの1961、8はベルリンとの1950です。(昨日ローソンにとどいたので、なお、3枚買うと安くなるので
大阪のマエストロ朝比奈のエロイカ(ベルリンといっても、偽ベルリンの方)およびシュナーベルのベトソナタ集も買いました。(10枚入りです)
 中間的報告ですが、クナのブル8美味ですね(まだ、第1楽章ですけど、9は最後に拍手が入っていたのでライブ盤なんでしょうね)
 では、全部聞いて、生きてたら、またコメントします。

投稿: みけらん | 2012年9月 9日 (日) 09時19分

追伸
ハル君すみません。8と9逆でした。
8が1961ウィーンフィルで、9が1950ベルリンフィル(ライブ盤)です。
 訂正だけでは気が利いてませんから、先に聞いた朝比奈のエロイカについて、コメントします。どことなく、「和」の味わいがありました。第2楽章の葬送の盛り上げ方に、日本の神道や仏式の葬儀を連想しました。では、

投稿: みけらん | 2012年9月 9日 (日) 09時36分

みけらんさん、こんにちは。

みんしゅはいけませんが、ミュンシュなら良いですね。まったく同感です。(笑)

クナのブル8ですが、ウイーンPO1961盤もミュンヘンPO盤(ウエストミンスターおよびライブ両方)と並んで素晴らしいです。
ブル9のほうは正直そこまでは気に入っていません。シューリヒト、ヨッフム、ヴァントなどもっと好きな演奏が多く有ります。

朝比奈御大のベルリンでのエロイカは素晴らしいそうですね。まだ聴いていませんが、いずれとは思っています。

投稿: ハルくん | 2012年9月 9日 (日) 11時07分

ハルくんさん、みけらんさん、こんにちは。

僕もまったく同感で、重要案件は何も決められない~衆愚政党・烏合の衆のみんしゅは、大嫌いですが~、情熱溢れる熱血漢?のミュンシュは大好きですよ!

中でも~パリ管と組んで録音した、この幻想交響曲はブラームスの第1交響曲と並ぶ、ミュンシュの代表盤だと思います。ドイツ風の重厚さと情熱、そしてフランス人特有の明るいエスプリと洒落っ気が、見事に融合した稀有の名盤かと思います。

あと、予断ですが~クナのブル8演奏・ウィーンPO盤は、確かにミュンヘンPO盤と並ぶ名盤と思いますが、ブル9演奏・ベルリンPOライブ盤は、どうも頂けませんねぇ~。何故なら、このブル9演奏~所謂シャルク改訂版(実際には、改悪版)を使用しているので、ブルックナー独自の醍醐味・聞き所の壷の楽節・フレーズがカット縮小されているので、肩透かしを喰らって~感興を削がれること夥しく、正直期待が大きかっただけに失望しましたね。

投稿: kazuma | 2012年9月 9日 (日) 17時01分

ハルくんさんへ~

すみません!予断ではなく余談でした。(笑)あと、ミュンシュ&パリ管のライブ盤は聞いたことがないので、是非にでも聞いてみたいですね。

それから、みけらんさん。ご機嫌を損ねるコメントでしたら、お許し下さいね?巨匠若しくは怪物クナは、根っからのワグネリアンで~、ブルックナーの交響曲にもワーグナー風のサウンドを求めていたような感じがしますね。

投稿: kazuma | 2012年9月 9日 (日) 17時22分

kazumaさん、こんばんは。

ミンシュ/パリ管のブラ1は個人的には好みませんが、幻想には文句無しです。
重さと軽さ、暗さと明るさが高次元で融合した稀代の名演奏ですね。
ライヴ盤も凄いですよ。音質は人によっては聴き難さを感じるかもしれませんが、ずっと生々しさが有ります。是非お聴きになられて下さい。

クナの「改悪版」ブルックナーでも5番は好んでいますが、9番はどうもと言うところですね。
確かに「ブルックナーの交響曲にワーグナー風のサウンドを求めていたような感じがする」というのは当たっている気がします。

投稿: ハルくん | 2012年9月 9日 (日) 22時07分

 ハル君、Kazumaさんお返事ありがとうございます。
 すみません。ミュンシュから、ブルックナーと978(くなっぱ)に話題を飛ばしてしまって、今その978のブル8聞いてます。
 
 978って「ワグネリアン」なんですか? 実はみけらんもせいぜい「練り餡」程度ですがワグ大好きで、24年前の結婚式を仲人を立てない人前式(さらに各バックミュージックも自分たちで決めてよいとのこと)で行いました。
 まず、入場の曲はテレマンのハンブルグの潮の満ち引きの前半部分、この後の誓いの言葉のバックミュージックは「ターンホイザー」序曲でした。ショルティだったかな?  お色直し時は皇帝の第2楽章(これは妻の発案)、各テーブルのキャンドル点灯のための巡回のときは、ラルゴでした。全部妻がカセット1本に1曲ずつ入れて、シナリオ(これはみけらん作)も作って指定したんですよ。 山の上ホテルの担当者の方ありがとうございました。
 そうそう978のブル8でした。
 確かにワグナー調に聞こえます。
 シンフォニーの恋人決定と言いたいんですが、もういい年なので「茶飲み友達」ということで、あっそれから誤解されるといけないので、書いておきますが、やっぱり結婚式にターンホイザーなんて使うものだから、その後自分がターンホイザーめいたことをさんざんしでかして、今では全く妻に頭が上がらない、情けないみけらんです。(悲愴?)

投稿: みけらん | 2012年9月11日 (火) 12時53分

みけらんさん、こんにちは。

想い出の「音楽結婚式?」とても素敵ですね。
しかしタンホイザーまがいというのはイケませんでしたねえ。でも最後は同じように信仰に目覚めるんじゃないですか。(笑)

投稿: ハルくん | 2012年9月11日 (火) 22時37分

若い頃、5楽章のEsClだけを吹きました(ほんとうは2nd奏者が持ち替えるところ)。4楽章は2ndのアシスタントでff部分を重ねて吹くのですが、突然小さな楽器に持ち替えていきなりの大ソロを一発で成功させるのが大変でした。楽器を膝に置いて15分ほど読書をしてから突然ソロを吹く、そしてまた読書・・・という練習を繰り返しました。本番はまずまず成功しましたが「一発に賭ける賭博師的性格」に磨きがかかったことは言うまでもありません。

木管奏者らしいマニアックな聴き所をさらにいくつか。3楽章のオーボエは舞台裏で吹くよう指定されていますが、スタジオ録音の場合どこで吹いているかわかりませんので、むしろどんな音色になっているかが興味あります。

4楽章はなぜかバッソン(バスーン)が4本という編成ですが、4人がすべて異なる音符を吹く箇所はごくわずかです。つまりほとんど音量増強用に4人を擁するわけで、それに見合った激しい吹き方をしてくれているかどうか。

最後に、5楽章もクライマックス押し詰まったところ、木管のtuttiによる旋律で、いくつもの短い8分音符にトリルがついた箇所があります。弦がコルレーニョで奏する箇所の少し前ですね。普通はトリルを一回入れるしか余裕がないのですが、ミュンシュ・パリ管には「どう聴いてもトリルを二回入れてるだろっ!」という録音があります。恐るべしパリ音楽院教授陣のテクニーク!

投稿: かげっち | 2012年9月12日 (水) 13時21分

かげっちさん、こんばんは、

部分的な演奏とは言え、演奏ステージに上がった経験は大きいですね。僕はこの曲はステージには上がっていません。

いつもながら、管楽器の聴きどころを詳しくご紹介下さいましてありがとうございます。

弦楽奏者にとってはコルレーニョで正規の弓を傷ませないように安い弓を使うかどうかの判断が重要問題なのです。
まっ、僕の場合は元々正規の弓が安物ですから、マラ2の時には思い切りぶつけましたけどね。(笑)

投稿: ハルくん | 2012年9月12日 (水) 22時50分

ハル君、Kazumaさん
調子に乗ってブル8の続きを、朝比奈のブルックナー8の名盤のところに書かせていただきました。
ブルもクナも大好きになりましたので、お礼かたがた報告させていただきます。
なお、バラードの所はFUMIさんという女性が、本当に指使いの早さをコメントの投稿に生かしておりますが、お相手をさせていただくには、当方では役不足ですので、ハル君をはじめ、常連の方に任せる所存であります。(撤退宣言)

投稿: みけらん | 2012年9月13日 (木) 13時33分

下記のコメント、私のブログに書き込まれていましたが、どうも私に対するコメントではなさそうなので転記させていただきます。


昔のスレを引っ張り出します。 (みけらん) 2012-09-13 13:24:41
 ハル君 今度はカテゴ通りに書きます。
クナッパのブル8(61’ウィーン)は、ライブ版だったのですね。(最後に拍手が入ってました。)
 すばらしい出来だと思います。特に第4楽章はこれから、スターウォーズ級の映画の大作が始まるような気がしました。たしか前奏曲って、オペラの幕間の曲ですよね。ワグナーにはロー苑グリンの第3幕への前奏曲っていうトランペット大活躍のみけらんの愛する曲があるんですが、この間kazumaさんに教わったように、まずブルがワグネリアンで、かつクナもワグネリアンとすれば、前奏曲的盛り上げというのが、もうお約束(だんじりのやかましさ)みたいなものだと思います。
 みけらんはスクリーンミュウジック大好き人間なので、ブルもクナも大いに気に入りました。ブルではベーム(ウィーンフィル)の4番、7番も大好きです。
 ところで、この間、ちらっと書いた朝比奈元帥のエロイカ(これを朝エロなどと略してはいけない)なんですが、
職場のクラ好き(以下「白毛」という。)の感想も入手しましたので、戦時発表風に報告いたします。
 朝比奈元帥におかれては、かっての友邦とはいえ、アウェイのドイツベルリンにて、かのベートーベン作曲交響曲第3番英雄の演奏を文字通り全力で敢行!アウェイの不利をものともせず、まるで、大阪フィルを振るかのごとく普段と変わらぬ堂々たる演奏振りは、かの地において今後100年は語られる名演奏となった模様、以下詳細は白毛より。
白毛(詳細報告)
ベト氏の交響曲をゆっくり振ることは、成しがたき難事であるが、朝比奈(敬称略)はかってのフルトベングラーのように、威風堂々、一瞬の焦りもない見事な演奏を伯林市民にプレゼントした。出だしの2つの「C音」から既に大河の流れのような悠然さは、一点の曇りなく、聴衆の心をわしづかみにし、第2楽章、第3楽章においてもそのペースは守られ、誰もが少しはペースチェンジを試みる終楽章においても、その堂々たる悠然さは、いささかも色あせることないものであった。これには、音楽に親しい伯林市民の中にも、脳貧血、呼吸困難におちいるものも多数出た模様である。われらが、大阪、いや日本のマエストロ朝比奈面目躍如たる名演奏であり、これに立ち会えたものとして、感涙を禁じ得ず、おそらくは天国のベト氏の耳にも届いたものと思われる。あるいは、耳の不自由なベト氏のため、かのフルトベングラー氏が、演奏会場の方に、ベト氏の向きを変えるなどの光景も、容易に想像され、日本とドイツが真の友好を結び得たことについては、かしこくも天上の昭和天皇陛下も、さぞやお喜びのことと思料させていただく次第であります。両国の友好に敬礼!

投稿: オペラファン | 2012年9月13日 (木) 17時35分

いや、オペラファン様
まったくの失態!
いかようにもしてください。
このページのリンクはすべてハル君のだと思い込んでいました。(土下座×3)
後程、オペラファン様のHPで謝らせていただきます。(平身低頭)
でも朝比奈いいですよね。(恐る恐る)

投稿: みけらん | 2012年9月13日 (木) 20時59分

ハル君
ご迷惑をおかけしました。
戯作ぶりは謝って参りましたが、朝比奈のエロイカから受けた感動については、表現ぶりは悪いものの、オペラファン様の朝比奈への敬愛と同じであって、異なるものではないことも主張してまいりました。詳しくはオペラファン様のブログをお読みください。

投稿: みけらん | 2012年9月13日 (木) 21時31分

オペラファンさん、こんばんは。

みけらんさんからのコメントを転送下さいまして有難うございました。
このようなご配慮を何気なくして頂けるのがブログ仲間の素晴らしいところですね。感謝です。

偶然とはいえ朝比奈隆についての賞賛コメントも含まれていましたので、オペラファンさんにとっては良かったのではないでしょうか。

投稿: ハルくん | 2012年9月13日 (木) 22時35分

みけらんさん、こんばんは。

迷惑だなんてことは有りませんので、どうぞお気になさらないでください。
むしろ偶然とはいえ、クナと朝比奈というオペラファンさんの敬愛する音楽家を賞賛するコメント内容でしたので良かったと思います。
オペラファンさんのブログはゆっくり読ませて頂きますね。

投稿: ハルくん | 2012年9月13日 (木) 22時40分

ハル君
すみませんというのはやめます。
事故のようなものですから。
ただ、当方の戯作ぶりが気に入らなかったようですので、そこだけは、礼を尽くして謝ったつもりです。オペラファンさんのブログも読んでいただいてから、ご判断ください。

投稿: みけらん | 2012年9月14日 (金) 01時38分

みけらんさん、僕は書かれた趣旨は理解できますが、熱烈な朝比奈ファンのオペラファンさんにとっては少々受け入れがたい表現だったのかもしれません。
やはり感じ方は人それぞれという難しさが有りますね。

投稿: ハルくん | 2012年9月14日 (金) 22時01分

ハルくんさま

後れ馳せながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

手に入れました、ミュンシュのライブ盤!
フランス男の体臭と香水の入り交じった演奏。(笑)
オシャレなだけではない濃い色気!
すごく気に入りました。
ハルくんありがとう!
パリに行ってみたいです。

投稿: よーちゃん | 2014年1月12日 (日) 09時03分

よーちゃんさん、明けましておめでとうございます。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

ミンシュパリ管のライブ盤、聴かれたのですね。
これだけ狂ったほどに熱く濃密な演奏はちょっと無いでしょうね。それでいてフランスの香りがプンプンなのも良いですよね。
とてもお気に入られたようで良かったです。

投稿: ハルくん | 2014年1月12日 (日) 13時05分

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