« J.S.バッハ 「ヨハネ受難曲」BWV245 名盤 | トップページ | ハンス・クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルのライブ盤 ~新盤~ »

2012年3月18日 (日)

J.S.バッハ 「ミサ曲 ロ短調」 BWV232 名盤 ~最高傑作~

Jsbach_2

「ミサ曲」とは、古くは2世紀ごろからカトリックの典礼のための式文に付けられた音楽です。それが20世紀(21世紀?)に至るまでの長い間に数えられないぐらい多くの曲が作られたはずです。かつては、日常的なミサに用いられていましたが、18世紀ごろからは、特別な祝祭の式典に用いられるための大きな規模のミサ曲が作られるようになり、それは通常のミサ曲と区別するために、「ミサ・ソレムニス」と呼ばれました。有名な作品としては、ベートーヴェンのソレが有るのは言うまでもありません。バッハが亡くなる前の年に書き上げた大作「ミサ曲ロ短調」も、トランペットなどの楽器を加えた、非常に壮麗で祝典的なミサ・ソレムニスです。

バッハの2曲の受難曲では、ルターのドイツ語の聖書がテキストでしたが、こちらは通常のラテン語の典礼文が歌詞として使用されています。全曲を演奏すると約2時間を要する壮大で崇高な情感に満ち溢れた大作で、「マタイ受難曲」、「ヨハネ受難曲」と並ぶ、バッハの音楽の集大成と呼べるのは間違いありませんし、人によっては、この曲をバッハの最高傑作と考える人も少なくは有りません。

全体は27曲に及びますが、構成は下記の通りです。

Ⅰ ミサ

   キリエ (3曲)

   グローリア (9曲)

Ⅱ ニケーア信経(クレド) (9曲)

Ⅲ サンクトゥス (1曲)

Ⅳ ホザンナ、べネディクトゥス、アニュス・デイ、ドナ・ノビス (5曲)

ところが、この作品は非常に謎に包まれています。4つの部分に分かれていますが、前半のミサ(「キリエ」「グローア」)は、1733年にドレスデンの宮廷に教会音楽家として奉職を申し出た時に献呈した作品ですが、これだけで一つの完成されたミサ曲です。その15年後に後半の「ニケーア信経(クレド)」「サンクトゥス」「ホザンナ、べネディクトゥス、アニュス・デイ、ドナ・ノビス」が付け加えられましたが、大半の曲は過去の作品の改作です。そもそも、バッハが何の目的で、この大作を書き上げたのかは分かっていません。生前に実際に演奏されたのかどうかすらも分かっていません。あげくには、学者の中には「バッハは”ミサ曲ロ短調”などという作品は書いたことが無い。誰かが別々の作品を綴じ合わせただけだ。」という説を唱える人まで現れる始末です。事実、バッハ自身も完成譜に何らタイトルを付けませんでした。真相が分かっていないことだらけのこの作品ですが、確かなのは一大傑作であるということです。

個人的には、オラトリオ風で、ストーリー性、ロマン性の強い「受難曲」を更に好んでいますが、この曲を聴いていると、本当にそれ以上かもしれないと、ふと思える時もあります。

僕は「受難曲」の場合は、どちらかいえば現代楽器の演奏のほうが好きなのですが、「ロ短調ミサ」では、逆に古楽器のほうが好きかもしれません。現代楽器だとトランペットの音量バランスを保つのが難しいので、大抵の演奏で音が大き過ぎて耳障りに感じます。その点、古楽器であれば適度なバランスを保ちやすくなります。そのような音響的な問題も有りますが、元からロマン性の高い受難曲と、バロック性の高いミサ曲との違いも有るのかもしれません。

それでは、僕の愛聴している演奏のご紹介です。

0091712bcs ルドルフ・マウエルスベルガー指揮ドレスデン聖十字架合唱団/シュターツカペレ・ドレスデン(1958年録音/Berlin Classics盤) 旧東ドイツ時代の聖トーマス教会合唱団の録音が無いのがつくづく残念ですが、代わりに聖十字架合唱団の録音が有ります。オーケストラもバッハが前半の「キリエ~グローリア」を捧げたドレスデンの宮廷楽団です。繰り返しになりますが、僕はプロの合唱団が少人数で歌う洗練されたバッハよりも、教会の少年合唱団の素朴で真摯な歌声を好みます。本当に大聖堂の中でミサに参列しているかのような雰囲気がたまらないのです。指揮をする兄マウエルスベルガーのテンポはゆったりと落ち着いていますし、管弦楽の響きも非常に古雅で美しいです。独唱陣もヘフリガー、アダム、シュターダーといった素晴らしい歌手が揃っています。

00000150639_2カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ合唱団/管弦楽団(1961年録音/アルヒーフ盤) 「キリエ」の出だしの音の一撃が凄いです。合唱と管弦楽の悲痛な響きには言葉を失うほどです。重厚で劇的、ロマンティックですが、時代遅れの印象は無く、むしろ古楽器派ではこれほどまでには感じられない強靭な神への祈りに圧倒されます。こんなアマチュア合唱団が存在したことはつくづく驚きです。現代楽器の弦楽も、時折ポルタメント気味に弾きますが、違和感は全く有りません。管楽のトランペットだけはどうしても音が強過ぎに感じますが、逆に祝祭的な気分が高まりますし許容は出来ます。独唱陣も、ヘフリガー、DFディースカウ、テッパーといった最高の歌手が揃っています。         

Richter2413 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ合唱団/管弦楽団(1969年録音/アルヒーフ盤) リヒター全盛期の日本公演でのライブ録音です。会場は東京文化会館です。演奏スタイルは1961年盤とほぼ同じで、感動的な合唱が本当に素晴らしいです。ライブならではの感興の高さが有りますし、これだけ質の高い演奏が日本で行われたのは驚きです。但し、スタジオ盤と比べた場には、幾らか不安定さを感じるのは事実です。独唱陣は女性がやや落ちますし、トランペットの音量バランスが強過ぎるのが耳障りです。ディスクとして何度も繰り返して鑑賞する場合には、やはり1961年盤のほうを取ります。

Hmollparrott アンドリュ―・パロット指揮タヴァナー・コンソート&プレイヤーズ(1984年録音/EMI盤) 彼らの「ヨハネ受難曲」のディスクに先駆けること6年前の演奏ですが、この時すでに1パート1人を基本としたリフキンの学説スタイルを、いち早く取リ入れています。透明感あふれる重唱と小編成の器楽が再現する精妙な音は見事の一言です。それまでに聴いてきた「大編成」の演奏とはまるで異なる室内楽的な演奏に驚かせられます。本当に美しいと思うのですが、この演奏に宗教音楽としての峻厳さが感じられるかというと答えはノーです。ですので、精神性云々という議論は、この際忘れることにして楽しんでいます。

059bruggen フランス・ブリュッヘン指揮オランダ室内合唱団/18世紀オーケストラ(1989年録音/フィリップス盤) 同じ古楽派でも、ある程度の人数をかけた編成ですので、1パート1人の重唱と比べると遥かにハーモニーに厚みが有ります。オーケストラも同様で、ノンヴィブラートの響きがパイプオルガンのように聞こえます。音に厚みが有り、それでいて古楽の味わいを持ちますので、最もリファレンス的に鑑賞することができます。管弦楽はソロ部分も含めて非常に優秀ですし、独唱陣も素晴らしいです。普通は僕の好まないカウンター・テナーもマイケル・チャンスが声質も技巧も抜群で、並みの女性アルトよりもずっと素晴らしいです。何よりも、精神性が希薄に感じられることが多い古楽器で、これほど聴きごたえのある演奏は少ないのではないでしょうか。ブリュッヘンには新盤も有りますが、そちらはまだ聴いていません。

Hengel520825 トーマス・ヘンゲルブロック指揮バルタザール=ノイマン合唱団/フライブルク・バロック・オーケストラ(1996年録音/BMG盤) トーマス・ヘンゲルブロックが北ドイツ放送響の指揮者に就任したのは驚きでした。あのオケ特有の重厚な響きは果たして変わってしまうのでしょうか。このCDは得意の古楽器による少人数の編成の演奏です。透明感あふれるルネッサンス期のようなハーモニーが魅力的です。オーケストラのノン・ヴィブラートの響きは澄み切っていて、アーテュキレーションが非常に豊かです。古楽器派にしては基本的に遅いテンポでじっくりと演奏しますが、グローリアのような速いテンポの曲は、躍動感を持って祝祭的な華やかさを非常によく出しています。この演奏も宗教音楽としての峻厳さは感じませんが、楽しめる点ではパロット盤と並びます。 

Imagescawiap1l ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮聖トーマス教会合唱団/ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(2000年録音/フィリップス盤) バッハ没後250年記念演奏会として、ライプチッヒの聖トーマス教会でバッハの命日に行われたコンサートが全世界にTV生中継されましたが、これはその時のライブ録音です。元々、緻密さよりは真摯な歌声が魅力の少年合唱団ですし、これは実演なので、演奏の精度は決して高くはありません。けれども、何といっても記念すべき演奏会の記録ですので、その場に居合わすことが出来なかった渇きを潤すことにしています。バッハゆかりの教会で聴く臨場感を一杯に味わうことができます。ビラーはこの後に、古楽器オケで再録音を行なっていますが、こちらは現代楽器による演奏です。その為か、テンポもそれほど速過ぎないオーソドックスなものになっています。演奏も初めは堅い印象ですが、後半に入ってどんどん高揚してゆくのは実演ならではです。DVD化もされていますが、そちらには行きつけである川崎の名曲喫茶”珈琲の詩”のマスターが最前列で聴かれている姿が映っています。

この曲の場合には古楽器の演奏も好んでいるため、愛聴盤はどうしても多くなります。強いていえば、リヒターの1961年盤とブリュッヘン盤の二つに絞り込めますが、リヒターの東京ライブ盤、マウエルスベルガー盤、パロット盤、ヘンゲルブロック盤、ビラー盤も、それぞれ折に触れて聴きたくなります。

|

« J.S.バッハ 「ヨハネ受難曲」BWV245 名盤 | トップページ | ハンス・クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルのライブ盤 ~新盤~ »

J.S.バッハ(ミサ曲、受難曲)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさん、こんばんは。 「ロ短調ミサ曲」も感動的な傑作ですよね。私にとって「ロ短調ミサ曲」は「マタイ」や「ヨハネ」より バッハの創作意欲が感じられ 大好きな作品なのです。私には (バッハの)「神」のみに捧げられた様な受難曲に対して、(もちろん厚い信仰心から書いている事は 良くわかっていますが)「ロ短調ミサ」は バッハ自身が「音楽職人」としての「集大成」を残そうと思って書いているのでは・・・と感じてしまうのです。
「キリエ」など バッハの声が聞こえて来そうです。 CDですが LPの頃からリヒター旧盤を聴いて来て、これ以上の演奏はないのでは? と思っていた私でしたが、兄マウエルスベルガーと ドレスデン聖十字架教会合唱団の演奏に出逢えた事は 本当に幸せです。今のところこの2組で十分です。 特に聖十字架教会合唱団は 聖トーマス教会合唱団よりも好きかもです・・・。(笑)

投稿: ヨシツグカ | 2012年3月18日 (日) 19時59分

ヨシツグカさん、こんばんは。

>バッハ自身が「音楽職人」としての「集大成」を残そうと思って書いているのでは・・・と感じてしまうのです。

本当にそうですね。音楽家として最高にプロフェッショナルな仕事を成し遂げようとしている印象を受けます。

聖十字架合唱団も聖トーマス合唱団もどちらも素晴らしいですね。彼らにとっては、教会で歌うことが生活の一部ですからね。

投稿: ハルくん | 2012年3月18日 (日) 21時42分

ハルくんさん、こんばんは

内容の重い歌詞が繰り返される受難曲(特にマタイ)に比べ、ロ短調ミサ曲は音楽としてずっと聴きやすいと思います。
私が、この曲を聴きたくなった時に引っ張り出すのは、オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団他による1957年の演奏録音です。録音は古くなりましたが、オーケストラとコーラスが一体となって聴き手に伝えてくるものには、とても大きなものがあります。
他に、ロリン・マゼール指揮ベルリン放送交響楽団他による1965年の演奏録音は、この当時のマゼールが発揮していた"冴え"が感じられ、この冴えに触れたくて聴くこともあります。HABABI

投稿: HABABI | 2012年3月18日 (日) 21時43分

HABABIさん、こんばんは。

確かに「マタイ」は内容が重いですし、祝祭的な明るさも有る「ロ短調ミサ」のほうが聴き易いかもしれません。
どちらにしても何度聴いても飽きのこない深い内容を持っているのは間違いありませんが。

ヨッフムとマゼールはどちらも聴いていませんが、二人とも好きな指揮者ですので一度は聴いてみたいです。ご紹介ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2012年3月18日 (日) 22時39分

 こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
 ハルくんさんのあげてらっしゃるCD、さすがに名盤ぞろいで壮観ですね。ハルくんさんもちょっと触れてらっしゃるように、どのようなタイプの演奏であろうと、きちっと演奏しさえすれば聴きごたえ十分の演奏になるところが、この曲の懐の深さのような気がします。

 ところで、参考までですが、クレド以下は、「全て初期の作品の改作」ではありません。何と、最晩年、ミサにとりまとめる際に新たに作曲した部分も含まれています。また、パロディもバッハのあらゆる時期の作品におよんでいます。当然、初期作品もありますが、どちらかというと後期の作品の方が多いです。事実上のバッハの生涯の総決算というわけですね。
 

投稿: Nora | 2012年3月19日 (月) 15時30分

ハルくん、こんにちは

バッハはルター派の新教だった筈ですので、なぜ、カトリックのミサ曲を作ったのか、それも、非常に長いので、そう演奏されない代物をと言う疑問はありますが、それでも、この曲は傑作だと思います。

さて、私がこの曲で持っている録音は、上げられているリヒター指揮の2種と、クレンペラー指揮ニューフィルハーモニアO.のものです。いずれも、素晴らしい演奏だと思いますが、それでも、クレンペラーのものは飛び抜けていると思っています。

投稿: matsumo | 2012年3月19日 (月) 18時38分

Noraさん、こんばんは。

バッハに造詣の深いNoraさんに記事をお読み頂けるとは少々恥ずかしい気持ちですが、どうも有難うございます。

「クレド」はほぼ新作だったですね。確認不足でいい加減なことを書いてしまいました。ご指摘頂きまして助かりました。さっそく<改訂版>に書き替えます。(笑)

本当に懐の広い曲ですね。好きずきは有るにせよ、やはりバッハが一番偉大なんじゃないかと思います。なんと言っても<音楽のお父上>ですものねぇ。

投稿: ハルくん | 2012年3月19日 (月) 22時56分

matsumoさん、こんばんは。

バッハがこの曲を書くときに、宗教的な捉われ方は余り無かったんじゃないですか。音楽的に最高のものを作ろうと思い、この形式と規模になったのではないでしょうか。

残念なことにクレンペラーは聴いていません。でも「マタイ」の素晴らしさからすれば、凄い演奏なのでしょうね。機会あれば是非聴いてみたいです。有難うございました。

投稿: ハルくん | 2012年3月19日 (月) 23時03分

今晩は、ハルくん。お彼岸だというのに、雪が降りました。雪国育ちの私でもびっくりです。昨日より一度室内の温度を上げて、ヘルムート・リリング/バッハ・コレギウム・シュトゥットガルトのこの荘厳なミサ曲を聴いています。以前ネットでウォルフガング・サヴァリッシュ氏のWikiを見ていたら、引退する前に、この曲を振りたかったと語ったと書いてありました。「マタイ」「ヨハネ」は所持していませんが、そんな経緯で興味深かったのでブックオフでこの曲を見つけた時、迷わず買いました。なんだろうな、上手く言えないけど、泣いちゃいそうです。

投稿: from seiko | 2012年3月20日 (火) 21時09分

Seikoさん、こんばんは。

新潟ではまた雪が降りましたか!
本当に雪の特別に多い年ですね。
神奈川では梅の花も満開で、だんだん温かくなってきた感じです。

僕はヘルムート・リリング盤は聴いていませんが、なにせ大御所ですし、良いものを見つけられましたね。なんと言っても素晴らしい曲ですから。
サヴァリッシュさんも日本で演奏してくれたら良かったのにね。NHKなら全国で観られたのに。

投稿: ハルくん | 2012年3月20日 (火) 23時53分

こんにちは。昨日は久しぶりに一日家にいたので、ずっとマタイを聴いていました(季節柄)。

ところでこちらの曲ですが、成立には謎が残されているようですね。でもバッハは「ミサ曲」という標題をつけていません。ミサ=聖体拝領式を大胆に説明すれば、カトリック教会で「パンと葡萄酒がキリストの体と血になり、それを信者がいただく」儀式です。ルターは体と血に「本当に変わる」のではなく、あくまで象徴的に行う式だと主張しました、これが宗教改革の最重要点です。

一方わたしが最初に行くようになった教会はルーテル教会ですが、伝統的なルーテル教会ではカトリック教会の形式のうち「本質的に問題ではない」部分が温存されています。礼拝の式文にもキリエなどラテン語歌詞の詠唱があります。ご存じのように式文は短い歌詞をくり返し歌うので、ラテン語を解さない会衆でも式文のラテン語は知っています。ですから、バッハが「ミサ曲」ではなく単品としてキリエやグロリアを作曲したとしても、何ら不思議はないと思います。

投稿: かげっち | 2012年3月21日 (水) 12時38分

かげっちさん、こんばんは。

宗教的な側面からの詳しいアプローチをどうも有難うございます。なかなかこの辺りは分らないことが多いので、大変興味深いです。

とにかく謎の多い作品ですが、音楽的な充実度という点では本当に凄いですね。大バッハを頂点に、その後の何人たりとも越えられては居ないのではないでしょうか。ミケランジェロの彫刻のダビデ像みたいなものですね。

投稿: ハルくん | 2012年3月21日 (水) 23時09分

今晩は、ハル様。昨日3/25東響の定期の演目は、J・Sバッハ管弦楽組曲3番。ハイドンチェロ協奏曲1番。モーツァルト戴冠ミサの3曲。最近のハル様の記事に通じるタイムリーな内容でした。1曲目のG線上のアリアからもう泣きそうになり、ヤバい状態でしたが、戴冠ミサで胸が熱くなり、アンコールのアヴェ・ヴェルム・コルペスでは感極まるでした(涙)ハイドンはバッハ、モーツァルト、ヘンデルよりも聞く機会はかなり少ないのですが、名前は歌舞伎役者、見た目は公務員か銀行員の様なドイツ生まれのチェリスト石坂団十郎さんの素晴らしい演奏に、心奪われてしまいました。恥ずかしい事に涙と鼻水でぐずぐずになりながら会場を後にしてきた次第です。いや~音楽って本当に良いものですね~♪

投稿: from seiko | 2012年3月26日 (月) 20時49分

Seikoさん、こんばんは。

古典音楽プログラムだったのですね。それにしても素晴らしい曲目が並んでいます。
バッハはもちろん素晴らしいですし、ハイドンもどちらか言えば2番の方が好きとはいえ、1番も名作です。
「戴冠式ミサ」は特が付くくらいに大好きな曲です。それにアンコールが「アヴェ・ヴェルム・コルペス」とは!
「感動」出血大サービスのコンサートでしたね。

投稿: ハルくん | 2012年3月26日 (月) 23時17分

ハル君様
初めまして。神戸市に住む者です。いつもハル君様のWebサイトを拝読し、参考にさせて頂いてます。
J・S・バッハは僕のクラシック音楽の原点とも言える作曲家です。僕の伯父が(アマチュアですが)チェロの名手で、よく無伴奏チェロ組曲を聴かせてくれました。叔父はマタイ受難曲はクラシック音楽の最高傑作と口癖のように言っていました。
もちろん子供の僕に、そんなことが理解できる筈がなく、大人になって、伯父の残したレコードを聴き、ようやくこの曲の偉大さが少しは解るようになりました。
レコードからCDの時代になっても、僕の愛聴盤はリヒター盤でした。しかし、最近は歳のせいか、コルボ盤に替わりつつあります。最近では、ヨハネ受難曲、ミサ曲ロ短調、クリスマス・オラトリオもほとんどコルボ盤を愛聴しています。
コルボ盤は、リヒターのような厳しさも、クレンペラーのようなスケールの大きさもありませんが、天才バッハも一人の女性から生まれた人間だという慈愛に満ち溢れているような気がします。
不真面目と怒られるかもしれませんが、僕は音楽の様式にはあまり拘りません。現代の楽器を使用しようと、古楽器によるピリオド奏法であろうと、自分が感動すればそれは僕にとっての名盤なのです。
長々と書いてしまいました。ハル君様のサイトに相応しくないようでしたら、削除お願い致します。

投稿: motosumiyosi | 2017年4月19日 (水) 21時40分

motosumiyosiさま、はじめまして。
ご丁寧なコメントを頂きありがとうございます。削除なんてとんでもありません。誠に貴重な内容です。

叔父様は本当にバッハを敬愛されていらっしゃたのですね。私もバッハは偉大だと思いますが、果たしてそこまで理解できているかと思うと大いに疑問です。
無伴奏チェロ組曲はまだ記事にしていませんが、この夏ぐらいには書いてみたいと思っています。

コルボはフォーレは愛聴していますがバッハはほとんど聴いていません。仰られるような視点から聴きこむと良さが本当に感じられそうですね。機会あれば是非聴いてみたいです。

私も演奏様式につては古楽器、モダン楽器どちらで無ければということは全くありません。「良い演奏」は様式で決まるものでは絶対にありませんね。

いつでもまたお気軽にコメントください。楽しみにお待ちしております!

投稿: ハルくん | 2017年4月20日 (木) 11時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1080200/44441082

この記事へのトラックバック一覧です: J.S.バッハ 「ミサ曲 ロ短調」 BWV232 名盤 ~最高傑作~:

« J.S.バッハ 「ヨハネ受難曲」BWV245 名盤 | トップページ | ハンス・クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィルのライブ盤 ~新盤~ »