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2011年9月16日 (金)

モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466 名盤

20061107032113 ウイーンで華々しい活躍をしていたモーツァルトが、ピアノ協奏曲第19番の完成から僅か2か月後に完成させたのが第20番ニ短調です。もちろん10番台の曲の中にも、20番台の先取りを感じさせるような部分がしばしば現れました。けれども、この2か月を隔てて完成された2曲を聴き比べてみると、その音楽の深みと完成度の余りの違いの大きさに驚いてしまいます。ピアノ協奏曲で短調を基調にした曲はこれが初めてですし、ニ短調という調性は歌劇「ドン・ジョヴァンニ」と同じです。果たしてこの曲は非常にデモーニッシュな内容ですが、この頃からモーツァルトはウイーンの大衆が喜ぶような聴き易い音楽を書くことから離れてゆきます。そして、それはあれほど人気の高かった予約演奏会の会員が激減してゆく結果にもなってしまうのです。

第1楽章アレグロは、まるで息を切らせて、もだえ苦しんでいるような不気味な雰囲気のシンコペーションで開始されます。そして極めてドラマティックな展開を経たのちに、一転して天使達の哀しみのような静けさが訪れます。

第2楽章ロマンツェは、一度聴いたら忘れられないほどにシンプルで淡々としています。アカデミー賞を受賞した傑作映画「アマデウス」のエンディングで印象的に使われていましたので、映画をご覧になられた方は脳裏に焼き付いていることでしょう。

第3楽章ロンド、アレグロ・アッサイは、一転して非常に激しい、まるで嵐のような音楽です。中間部では人生の嵐の中のつかの間の幸福感を感じさせますが、モーツァルトのこの頃の精神状態はこうだったのではないかと勝手に想像してしまいます。最後は華々しく、運命に打ち勝った勝利の歌に聞こえます。

この曲は、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも1、2を争うほど人気が有ります。ベートーヴェンやブラームスもこの曲に心酔していたそうですが、さもありなんと思います。

それでは僕の愛聴盤のご紹介です。

Furt_beetho_6 イヴォンヌ・ルフェビュール独奏、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1954年録音/ERMITAGE盤) スイスのルガーノでのライブです。元々は独奏にエドウィン・フィッシャーが予定されていましたが、代役としてフランスの若き女流ルフェビュールが演奏しました。ところがこれが後世に残る録音となったのですから、人生は運です。う~ん!演奏はフルトヴェングラーの指揮が粘るところが好みませんが、非常にロマンティックで、ドラマティックな演奏です。ルフェビュールのピアノ・タッチは明瞭で、気迫が籠っていて良いです。スイス・イタリア放送による録音は年代を考えると明瞭です。

Mozart758クララ・ハスキル独奏、クレンペラー指揮フィルハーモニア管(1959年録音/audite盤) マルケヴィチ盤の前年のルツェルン録音ですが、モノラルながら非常に優れた音質です。もちろんステレオ録音以上ということはありませんが、ハスキルのピアノの粒が明確に捉えられています。クレンペラーのテンポは落ち着きがあり音楽に立体的な造形性を感じます。非常に立派なのですが、半面マルケヴィチのような推進力や切迫感には欠けています。どちらが良いかは各自の好みに委ねられることと思います。ともかくハスキル・ファンであれば何を置いても聴かれて絶対に損は有りません。

Img_232134_8126049_0 クララ・ハスキル独奏、マルケヴィチ指揮コンセール・ラムルー管(1960年録音/フィリップス盤) ハスキルにはパウムガルトナーやフリッチャイ指揮のモノラル盤も有りましたが、こちらの新盤を代表盤とするのが妥当なところでしょう。24bitリマスターでは、ハスキルのピアノの底光りする美しい音が再現されています。それは現代のピアノの金属的な音とは全く異なります。演奏も本当に人間的な肌触りを感じさせます。問題が有るとすれば、マルケヴィチの筋肉質で男性的な音造りです。ティンパニの激しい強打は特に第三楽章になると少々耳障りです。

413cnwnq4bl__sl500_aa300_ ルドルフ・ゼルキン独奏、セル指揮コロムビア響(1961年録音/CBS盤) ゼルキン壮年期の演奏です。まずセルの厳しい音造りに感心します。曖昧さの無いフレージングで、音の立体感や間合いの良さが実に見事です。ゼルキンのピアノはやたらと肩に力の入らない落ち着いたものですが、淡々とした中に味わいが感じられてさすがです。2楽章は遅めのテンポでしっとりと歌いますが、中間部はやや大人し過ぎる気がします。3楽章も力みは有りませんが、リズムの良さと緊張感が素晴らしいです。

20080324_28671 エリック・ハイドシェック独奏、ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管(1962年録音/EMI盤) 若い頃のハイドシェックは本当に素晴らしかったです。晩年の演奏は、有り余る表現意欲が強すぎて必ずしも好きではありませんが、この頃は音の粒も実に綺麗ですし、天衣無縫の(それでいてやり過ぎない)弾き方が、モーツァルトにぴったりだと思うのです。2楽章のロマンティックな雰囲気も、3楽章の躍動感も充分です。数曲しか協奏曲の録音を残してくれかったのが本当に残念でしかたありません。ヴァンデルノートの伴奏指揮も非常に魅力的です。

671ゲザ・アンダ独奏/指揮、ザルツブルク・モーツァルテウム室内管(1965年録音/グラモフォン盤) 全集盤からの演奏です。この演奏はとても素晴らしいです。まずピアノもオケも気迫が音によく乗っていて緊迫感が有ります。それでいて、ちょっとした歌いまわしにニュアンスがこもっています。2楽章は速めのテンポですが、よく歌い、即興性を感じます。3楽章はかなり速いテンポで煽りたてるような切迫感を感じます。この演奏はアンダの実力を如何なく発揮しています。

2edebf2ef962870ed7a190d588ced904ダニエル・バレンボイム独奏/指揮、イギリス室内管弦楽団(1967年録音/EMI盤) EMIの全集盤に含まれています。早い時期の録音ですが、よく弾きこんだ跡を感じます。1楽章は緊迫感とニュアンスの変化が素晴らしいです。ダイナミックでスケール大きななピアノは、ベートーヴェンを想わせるほどです。2楽章はたっぷりと深いロマンを感じさせます。3楽章は前のめりですが、疾走感が見事です。中間部のホルンの強奏にも驚かせられます。若きバレンボイムの才能が充分に感じられる名演だと思います。

Curzon クリフォード・カーゾン独奏、ブリテン指揮イギリス室内管(1970年録音/DECCA盤) カーゾンは、祖国イギリスでは国宝級のピアニストでした。タイプとしてはハスキルに近いですが、更に地味な印象です。この人は、表現をひけらかすような欲が全く感じられない、まるで「生き仏」のような演奏がユニークです。心の耳を開けば、滋味溢れる良さがひしひしと聴こえてきます。第2楽章では、まるで極楽浄土を逍遥するがごとくです。そんなカーゾンが1、3楽章では精一杯積極的な演奏をしています。ブリテンの伴奏指揮も非常に美しいです。

Fi2546314_0e アンネローゼ・ シュミット独奏、マズア指揮ドレスデン・フィル(1972年録音/独edel盤) 全集盤からの演奏です。録音のせいなのでしょうが、ピアノもオケもどうもこもった音に聞こえます。ティンパニの音が薄いのも気になります。演奏そのものは、ことさら大げさにならずに古典的な造形性を重視しています。決して醒めた演奏では無いのですが、この曲は、もう少し感情面にバランスが傾いても良いように思います。2楽章もあっさりしていて余り夢を感じさせません。

Anda_2 ゲザ・アンダ独奏/指揮、ウイーン響(1973年録音/DENON盤) 全曲盤から8年後の再録音です。旧盤も素晴らしかったですが、この新盤もとても魅力的です。オーケスラの質は問題なくウイーン響が上ですので、しっかりとした土台の上で余裕を持ってピアノが駆け回ります。特に1、2楽章の美しさが勝ります。3楽章は幾らか落ち着き過ぎた印象で、旧盤の切迫感有る演奏を取りたいと思います。全体的には僅差で新盤が好きかなぁ。

Hmv_3637593_2  フリードリッヒ・グルダ独奏、アバド指揮ウイーン・フィル(1974年録音/グラモフォン盤) 1楽章のオケがしなやかに過ぎて、BGMのように聞こえます。とても人生の深淵を覗くような怖さが有りません。アバドらしいと言えばそれまでですが、少々もの足りません。グルダのピアノも美しいですが、影響を受けたのかそんな印象です。2楽章は美しいですし、3楽章は中々の高揚を見せてとても良くなりますが、この人のこの曲を聴くなら、後述のライブ盤をお勧めします。

Mozart_serkin ルドルフ・ゼルキン独奏、アバド指揮ロンドン響(1981年録音/グラモフォン盤) BOX選集に含まれています。CBSの旧盤から20年後の録音です。ゼルキンの基本的なスタイルは変わりませんが、新盤にはゆとりと音楽の大きさを感じます。反面、タッチの滑らかさが失われた気はします。特に3楽章でかなりもたつきを感じます。アバドの指揮は非常にしなやかで美しいですが、旧盤のセルに比べると僅かにムード的に聴こえます。トータルでどちらか一つと言われたら、僕は旧盤を取りたいと思います。

349 ダニエル・バレンボイム独奏/指揮、ベルリン・フィル(1988年録音/TELDEC盤) EMI盤から20年後の新盤です。ピアノ独奏は基本的に変わらないように思います。むしろ耳に感じるのは、ベルリン・フィルの非常にシンフォニックな響きですが、どうも威圧感を感じさせるのが気になります。1、3楽章の音の迫力は凄みが有るものの騒々しささえ感じさせてしまい、過ぎたるは及ばざるがごとしという印象です。デリカシーもイギリス室内管には及びません。2楽章のロマンティックな表情だけはとても魅力的ですが、トータル的にはEMIの旧盤を好みます。 

Michelangeli20 アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ独奏、ガーベン指揮北ドイツ放送響(1989年録音/グラモフォン盤) ミケランジェリのモーツァルトが優秀な録音で聴けるだけでも有り難いです。いつもながらの透明感のある音と繊細なタッチはこの人そのものです。テンポがゆったり気味なので激しさや焦燥感は余り感じられません。ですのでこの曲の表現としては、理想的は言い難いです。あくまでもミケランジェリの音を楽しみましょう。

Gulda_0 フリードリッヒ・グルダ独奏/指揮北ドイツ放送響(1993年録音/EMI盤) グルダにはアバドが伴奏指揮したスタジオ盤が有りましたが、これはライブ録音です。ここでは極めてオーソドックスで、何も変わったことはしていません。ところが一音一音に非常に惹きつけられます。ピアノテクニックに衰えは全く有りません。粒立ちの良い音は非常に美しいです。北ドイツ放送響の音も暗めで美しく、このデモーニッシュな曲によく合っています。

ということで、どの演奏にも聴きどころが有るので、正直聴き手の好みかなぁ、とは思います。でも、この中で僕が特に好むのは、ハイドシェックEMI盤、バレンボイムEMI盤、グルダのライブ盤の三つです。

<補足>
クララ・ハスキル/クレンペラー盤を加筆しました(2016.10.18.)

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モーツァルト(協奏曲: ピアノ 第20~27番)」カテゴリの記事

コメント

ハルくん、こんにちわ

おっ、ようやく、私の守備範囲の曲になりました(ニコニコ)。

持っている録音を調べてみたら、そのほとんどがモノラル録音で、ルフェビュール、ワルター、ヘス、フィッシャー等で、この中では、ハルくんも気に入っているルフェービュールのものがそのデモーニッシュさで最も好きです。

投稿: matsumo | 2011年9月16日 (金) 18時50分

ハルくんさん、おはようございます

ハスキルのものは、我が家にはクレンペラー('59)及びフリッチャイ('54)とのライブ録音、それとスウォボダとの録音もあります。しかし、やはり、マルケヴィチとの一連のステレオ録音は、やっとハスキルのピアノの響きを現代のレベルで聴くことが出来る意味で、特別な存在だと思います。
ハスキルは、意外なほど力強い演奏をする人ですので、マルケヴィチとの組み合わせは決して悪くはなかった様に思います。ピアノの音に集中して聴いていても、少しもオケは邪魔にならず、むしろとても上手に付けています。気になるとすれば、オケだけで出てくる序奏部でしょうか。
ピアノだけでも、右手と左手が夫々に雄弁に奏でていて、大変聴き応えがあり、今更ながら、この演奏は凄いと思う次第。HABABI

投稿: HABABI | 2011年9月17日 (土) 05時57分

matsumoさん、こんばんは。

守備範囲の曲ですね。良かったです。
でもそれ以前の曲もホントに良いですよ~。

ワルター弾き振りは聴いたことが有ります。やはり、ルフェビュールのほうが好きでしたね。
ステレオ録音にも素晴らしい演奏が沢山ありますので機会が有りましたら是非!

投稿: ハルくん | 2011年9月17日 (土) 23時07分

HABABIさん、こんばんは。

そうですね。確かにピアノだけならハスキルは凄く良いですよ。大好きです。ただ、僕にはどうしてもオケの音、というかティンパニの音が強調され過ぎて耳障りに感じられます。これは、あるいは録音のセッティングのせいかもしれませんね。

投稿: ハルくん | 2011年9月17日 (土) 23時13分

ハルくん、こんばんは。
20番は傑作ですね。ニ短調が素晴らしく、冒頭のシンコペーションが始まると「ブラボー」、再現部で「ブラボー」と心の中でいつも叫んでいます。二楽章は本当にロマンチック。モーツァルトの真骨頂ですね。
さて、愛聴盤ですが、今日は時間があったので、何枚か聴いてみました。内田光子、バレンボイム新旧盤、グルダ/アバド、アンダ/ウィーン響、古楽器のソフロニツキー、タン/ノリントン。どの盤もそれぞれ見せ場があって、良かったです。曲が良いので演奏が変わると新たな発見があって、という具合です。
その中で、今日、もう一回聴きたいと思ったのは、古楽器のソフロニツキーと内田光子。どちらもピアノの音が美しく、表情豊かに弾いています。オーケストラも響きが良いです。モーツァルトは旋律だけでなく響き(木管のハーモニー等)も楽しめますね。

投稿: ひらけん | 2011年9月17日 (土) 23時21分

ひらけんさん、こちらへもコメントをありがとうございます。

20番は傑作ですが、これ以降の曲はほとんどの曲が甲乙つけがたいぐらいに素晴らしいと思います。個人的には、23番と27番が最高に好きですが、詳しくはまたその時に。

ソフロニツキーは娘さんのほうですよね。残念ながら聴いたことがありません。内田光子さんは、多くのファンに支持されていますが、この曲の演奏を聴いた時にどうも窮屈さを感じてしまいました。同じような印象はブレンデルの時にも感じましたが。僕は、余り考え込んで弾くタイプのモーツァルトは苦手なのかもしれません。

投稿: ハルくん | 2011年9月17日 (土) 23時44分

ハルくんさん、おはようございます。

僕がモーツァルトの曲の中で、例外的に大好きな~ピアノ協奏曲第20番のことが書かれていたので、コメントさせて下さい。

なんと言っても調性がニ短調で、冒頭からデモーニッシュで、嵐を予感させるただならぬ雰囲気~!あの軽快でロココ調?の19番を書き終えた後、モーツァルト君に何か事件でも起こったのか!と思わせる程~味の濃い情熱的な曲ですね!?

これは、モーツァルト君の疾風怒涛~シュトゥルム・ウント・ドランク~?!と、感じ入りながら思わず聞き込んでしまう~。そんな趣で、40番のト短調シンフォニーとともに、古典派を突き抜けて、ロマン派を先取りしていますよねぇ~。そんな曲想・曲調が痺れるほど好きなんですよぉ~!

ということで、何枚かCDで買って聞いてみましたが、この曲に対するこだわりと言うか、思い入れが強くて、未だに満足できる演奏に巡り合っていません。ハスキルのステレオ盤が結構気に入ってはいますがねぇ~…

ん~、ハルくんさんの御紹介されている、ルフェービュールとか、ハイドシェック盤といったフランスのピアニストが意外に!?良かったりして~? 

投稿: kazuma | 2011年9月18日 (日) 09時15分

こんばんは

ハスキルとバレンボイム(旧)がやはりお気に入りです。
ただ、心のどこかにもっと素晴らしい演奏が現れるのでは
ないかとも思っています。
ハイドシェックはフォーレを聴いたことがありますが、こ
の20番では全くノーマークでした。
機会があれば聴いてみたいと思います。

投稿: メタボパパ | 2011年9月18日 (日) 23時59分

こんばんは。
アンダのベートーヴェンとブラームスはとても好きなのですが、モーツァルトは一部の協奏曲だけ聴いてます。(元々モーツァルトはあまり聴かないので)。
第20番については、ケルン放送響を弾き振りした69年のライブ録音がAuditeから出てますが、第2楽章は主題部と再現部のテンポがやや遅めで(演奏時間はトータル40秒くらいスタジオ録音より長めです)、しっとり穏やかなので、わりと好きです。
ライブ録音といっても放送用録音ではないかと思うので、全体的にこのスタジオ録音の方が若々しい躍動感が強いような気はします。
それでも、高音には甘く囁くような煌きがあって綺麗です。アンダが高音で弾いているところはどの曲でも好きなのです。
Auditeからは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番の弾き振り(ライブ録音)も出てますが、これがとっても素敵でした。

投稿: yoshimi | 2011年9月19日 (月) 00時30分

kazumaさん、こんにちは。

この曲や40番、とすると25番も?あたりがお好きだとすれば、ハスキル/マルケヴィチはお気に入りになるかもしれませんね。

ピアノに限りませんが、フランス人の洒脱さ、軽妙さ、気まぐれさがモーツァルトの音楽にとても適していると思います。厳格なドイツ流よりもずっと楽しくなります。もちろん曲によってですけど。

投稿: ハルくん | 2011年9月19日 (月) 10時31分

メタボパパさん、こんにちは。

ハスキルとバレンボイムはイイですよね。
これ以上となると、本当に好みの問題になるかもしれません。ハイドシェックとグルダ(ライブ)はお薦めできますけれど。
機会ありましたら是非聴かれてみてください。

投稿: ハルくん | 2011年9月19日 (月) 10時34分

yoshimiさん、こんにちは。

モーツァルトはそれほどは聴かれないのですか。
アンダのモーツァルトも好きですよ。この曲では記事に書いた2種しか聴いていませんが、どちらも気に入っています。他のライブ盤も色々と聴いてみたいですね。但し、20番以外の曲もほとんど好きなので、各演奏家による聴き比べをしようとすると切りが無くなるので困ってしまいます。

投稿: ハルくん | 2011年9月19日 (月) 10時44分

こんばんは。
モーツァルトの音楽は、どうも私とは相性が悪いらしく、主に20番台のコンチェルトを数曲聴くくらいです。

ミケランジェリのライブ録音は、心臓発作で手術後、カムバックした頃のコンサートですね。
かなり個性的な演奏ですが、以前のような怜悧なピアニズムがすっかり消えて、音色が暖かくなり感情が滲みでてくるようです。歌心のある穏やかな面持ちの演奏になっていますね。
タッチのやや切れが悪く、パッセージによってもたつき気味なのは、手術後の後遺症もあるのでしょう。
指揮しているガーベンが書いたミケランジェリの伝記のなかでも、一連のモーツァルトの協奏曲のライブ録音では、(昔は拘っていた)技巧的な完璧さではなく、音楽の流れを重視するようになったと書かれています。

その後90年にライブ録音したベートーヴェンの32番ソナタを聴くと、ミケランジェリの演奏が変わっているのがはっきりわかります。
技巧的な衰えがはっきり聴き取れてしまうとはいえ、カムバック後の演奏の方が情感豊かなので、有名な一連のDG録音よりもずっと好きなのです。

投稿: yoshimi | 2011年9月19日 (月) 21時58分

yoshimiさん、こんばんは。
再びコメントありがとうございます。

かつての名刀のような鋭利さは影を潜めているものの、あの透明なタッチの音はまだまだ美しさを保っていると思います。
但し、20番では特に3楽章での切迫感が感じられないのが不満です。ここは余りゆとりを持って弾かれてもなぁと思ってしまいます。それでも、やっぱりこの人の音は理屈抜きで好きなんですね。

投稿: ハルくん | 2011年9月19日 (月) 22時37分

ハルくん、おはようございます。
今日から三連休(後半戦)で、クラシック音楽鑑賞三昧です。
モーツァルトのピアノコンチェルト20番には一度コメントしましたが、ハルくんの追加選定を受けて、私も追加させてください。
アルゲリッチ、ゼルキン、ミケランジェリです。三人とも歌い方が独創的で、妙な毒があり、私は見事にハマってしまいました。アルゲリッチは現代のピアノをフルに活用したダイナミックな演奏、ゼルキンは短調の雰囲気がバッチリ、ミケランジェリはテンポがゆったりめで音の一つ一つがクリアで美しいです。
さて、今はコメントを書きながら、フルトヴェングラーのベートーヴェンの交響曲第6番を聴いています。1947.5.25ティタニア・バラストのライブ(ターラ盤)です。次は、第5番。次は……… 。

投稿: ひらけん | 2011年9月23日 (金) 10時46分

先ほどのコメントに誤りがありました。正しくは『ティタニア・パラスト』です。フルトヴェングラー初心者ですので、ご容赦ください。ちなみにターラ盤ですが、キングからの発売のもので日本語解説付で、歴史も勉強しています。

投稿: ひらけん | 2011年9月23日 (金) 11時27分

ひらけんさん、こんばんは。
お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。

この曲は確かに、演奏家の特徴が出易いので、どの演奏も楽しめますね。あとは自分の好み次第ということでしょうか。

フルトヴェングラーの「田園」ですが、47年盤は録音が良くないので、僕は54年盤や、ウイーンフィルとの52年盤を聴くことが多いです。
5番の47年盤は余り気にならないのですけれども。

投稿: ハルくん | 2011年9月25日 (日) 23時01分

早朝にお邪魔します。
ハルくんさんのところにたまにだけのお邪魔でごめなさい。
モーツァルトのこの作品、僕は、キーシン独奏のものをiTunesで手に入れました。正直あまり印象は良くないです。
個人的に、僕はグルダの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲第27番のファンなのです。ポリーニの17番、21番もあまり好きではないです。
偏屈で勝手な意見を並べてすいません。
いつかこちらで27番の特集があることを期待しております。

投稿: sasa yo | 2011年10月14日 (金) 05時23分

ハルくんさん、おはようございます。

早朝から、すみません。sasa yoさんから~、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番のコメントがあったので、私からもひとこと~。この作品~、清澄なピアノの音色の中に少し彼岸的な味わいもあって、とても好きなのですが~、まだ理想の名演に巡り合っていません。

ハルくんさんお薦めのCDを、ご教示願えれば嬉しいです。私もsasa yoさん同様に、この第27番の特集が組まれることを、期待しております!

投稿: kazuma | 2011年10月14日 (金) 06時41分

sasa yoさん、こんにちは。

いえいえ、ご心配なく。どうぞお気の向いた時だけコメントください。

グルダのモーツァルトは僕も好きですよ。ポリーニのモーツァルトはそれほど聴いていませんが、やはり好みとは異なるような気がします。

もちろん今回の特集の締めくくりは第27番ですので、もう少々お待ちください。

投稿: ハルくん | 2011年10月15日 (土) 00時35分

バレンボイム新盤を久しぶりに聴きました。
やはり語り口というか、音楽の流れが滞りなく
曲の良さが伝わってきます。
個人的には少し苦手な曲なのですが
やはり美しい名曲だと感じました。

ウィーン・フィルと3度目の全集を作ってくれたらなぁ・・・
と勝手に思います。

投稿: 影の王子 | 2014年12月14日 (日) 21時00分

影の王子さん

バレンボイムの弾くモーツァルトはやはり好きですね。
新盤も良いですが、僕はどちらか言えばイギリス室内管との旧盤のほうを好んでいます。

投稿: ハルくん | 2014年12月16日 (火) 22時33分

こんばんは。

ハスキル/Philips盤→バレンボイム/EMI盤を入手して聴きました。

前者は抒情性に引き込まれていきます。自分のは西独盤だからか伴奏がうるさいと感じる箇所は無く、何も印象が残らない伴奏なだけにハスキルの音色に浸れます苦笑。

協奏曲という意味では後者なのでしょうが、迫力が在る分ベートーヴェンに聴こえてしまうのです...。コノ2枚を入手したのは共に24番とのカップリングというのも理由で、24番はバレンボイムも酔えました。

そこで、追加でフリッチャイとのaudite盤も入手。1stマスターと銘打つだけあって1950年代前半にしては音の鮮度が良いものの、最初に聴いたのもありますがフィリップス盤での抒情性に魅かれます。

投稿: source man | 2016年10月13日 (木) 18時16分

source manさん、こんにちは。

ハスキルのピアノはやはり素晴らしいですね。それだけを鑑賞するなら不満はありません。
あと自分はまだ聴いていないのですが、クレンペラーとの1959年ライヴ録音が良さそうですよ。モノラルですが音質も良好のようです。source manさんに刺激を受けたので今度聴いてみたいと思います。(笑)

バレンボイムの24番は凄く好きですね。故宇野先生も激賞されていました。

投稿: ハルくん | 2016年10月14日 (金) 11時29分

私の最も好きなモーツァルトのピアノ・コンチェルト20番は、ハスキル以前のギーゼキングとハンス・ロスバウド指揮フィルハーモニア・オーケストラとの共演です。これ程、暗い情熱的・劇的な第一楽章 - 当時のモーツァルトの感情と意圖と思われるものを、これ程強烈に見事に表現している演奏、を私は他に知りません。第2楽章は、この激しく暗い情熱的葛藤が過ぎ去った後の、祈りの如き美しい楽章です(中間に第一楽章を思い起させるような、暗い短調の部分がありますが)。第一楽章が速めのアレグロであるのとは対照的に、第二楽章のロマンツェは、恐らく、他のいかなる奏者のそれよりもスロー・テンポで奏されます。が、激しい劇的な第一楽章を聴いた者なら、納得のゆくテンポです。こんな事を言つたら、嗤れるかも知れませんが、この楽章を聽くと、第三楽章は聴かなくてもいい、否、聴きたくなくなる。それ程ギーゼキングの演奏は見事なものでした。これは1950年代のエンジェルのLPでCDにされているかどうかも解りません。知っておられる方が居ましたら、教えて下さいませんか。

投稿: 臼井 善隆 | 2017年6月11日 (日) 22時29分

ハルくん様。

早朝から鬱陶しい書き込みをお許し下さい。

ギーゼキング、ロスバウト/フィルハーモニー管弦楽団のレコードは僕の子供時代の愛聴盤でした。僕はギーゼキングとシューリヒトのレコードでモーツァルトの音楽を知ったと言っても過言ではありません。

さて、臼井様がお探しの演奏は、以前、CD化され、EMIから出ていましたが、現在では廃盤のようです。
今はAndromedaのレーベルで「ピアノ作品集(第2巻)として5枚組で入手できるようです(ANDRCD5057)。

ローチケHMVさんで入手可能のようですが、臼井様のお探しの第20番は、この演奏で間違いないでしょうか?

http://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%EF%BC%881756-1791%EF%BC%89_000000000018888/item_%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E4%BD%9C%E5%93%81%E9%9B%86%EF%BC%88%E7%AC%AC2%E5%B7%BB%EF%BC%89%E3%80%80%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%88p%EF%BC%89-5CD_1285723

以上、臼井様のお役に立てれば幸いです。

投稿: motosumiyosi | 2017年6月12日 (月) 08時04分

臼井様、コメント頂きありがとうございます。

ギーゼキングは昔東芝EMIのLPでソナタを聴きましたが、音が悪くて余り魅力を感じられませんでした。以来ほとんど聴いていませんが、最近『そんなはずはないのでは』と思うようになり改めてCDで聴いてみたいと思っていたところです。

第20番ですか。他にも協奏曲は何曲か録音されていますね。CDには成っていますが確かに廃盤が多いようです。 motosumiyosiさんご紹介のAndromedaはマイナーレーベルでも音の良さには定評が有りますので選択肢になると思います。

投稿: ハルくん | 2017年6月12日 (月) 23時39分

motosumiyosiさんもギーゼキングがお気に入りなのですね。参考になります。

CDのご紹介をありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2017年6月12日 (月) 23時42分

ハルくん様
東芝音工から発売されていた、EAC70000番台のモーツァルト・ソナタ&ピアノ独奏曲集に、EAC60000番台のドビュッシーピアノ曲全集。確かに当時のスタジオ収録にしては、もやつき気味で演奏の美しさが充分に味わい切れないうらみが、ございますね。
オリジナルの温室がもともとそんな取り方なのか、国内盤LPが技術者の方々の趣味のせいで、聴き劣りのする感じになっているのかは、判然としませんが。
あっ、温室→音質の変換ミスです。お詫び申し上げます。

投稿: リゴレットさん | 2018年6月20日 (水) 14時11分

リゴレットさん

実は昨年ギーゼキングのモーツァルトのピアノソナタ全集のCDを購入しましたが、昔LPで感じたようなぼやけた音とはだいぶ異なりました。
もちろんハイファイではありませんが、元々現代的なスカッとした音のモーツァルトが余り好きではない自分の耳にとってはむしろ好ましく感じます。ディヌ・リパッティの録音なんかもやはり同じような印象を受けます。

投稿: ハルくん | 2018年6月20日 (水) 15時55分

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