« 震災では無く人災だった!? | トップページ | 「自粛」とは ~東日本大震災後の日本に思う~ »

2011年3月30日 (水)

ブラームス 交響曲第4番ホ短調op.98 名盤 ~温故知新~

さてブラームスの交響曲特集ですが、早くも最後の第4番になってしまいました。

Johannes_brahms5b15d

交響曲第3番を完成させたブラームスは、その翌年には早くも第4番の1、2楽章を書き上げました。更に次の年には3、4楽章を書いて、この曲を完成させました。第1番の完成迄には、あれほど苦労したのが嘘のようです。しかも最後の交響曲だけあって、ブラームスの円熟の極みの作品となりました。

ロマン派全盛の時代にあっても、古典派形式を踏襲したブラームスは、新古典派などとも呼ばれましたが、この交響曲の終楽章では古典派どころか、バロック時代の変奏曲形式であるシャコンヌ(パッサカリアとも言います)を用いました。当時の楽壇の中には、「古臭くて陳腐だ」とけなす人も居たそうです。あのマーラーでさえこの作品を「からっぽな音の桟敷」と酷評したぐらいです。けれども、若きリヒャルト・シュトラウスは、父親への手紙の中で「間違いなく巨人のような作品です。とてつもない楽想、そして創造力。形式の扱いや長編としての構造は、まさに天才的です。」と書いています。リヒャルト・シュトラウスはかく語りきです。

この曲の凄さを理解したシュトラウスは、ブラームス自身の指揮で行なわれた初演の際のオーケストラでトライアングルを担当しました。あの3楽章で、チンチンチンとやったのですね。想像すると何だか愉快です。ともかく、この曲はブラームスのシンフォニーの最高傑作です。第1番は大変な力作ですし、第2番、第3番も名作なのですが、そのことだけは疑いの無い事実です。ブラームスはこの作品で正に「温故知新」を完遂させたのです。

第1楽章の冒頭は、いきなり第1主題がヴァイオリンのH(ハー)の音で開始されます。これは非常に演奏が難しいです。音の強さ、表情、テンポ、以後との関連づけと色々な要素が有り過ぎるからです。それにしてもこの楽章は、いかにもブラームスらしい哀愁と暗い情熱の高まりが一体化している傑作です。続く、第2楽章も寂寥感いっぱいでノスタルジックな深い深い浪漫がブラームジアーナーを泣かせます。第3楽章はスケルツォ楽章ですが、粗野で荒々しく、ラプソディックな性格は、ヴァイオリン協奏曲の終楽章あたりと似ています。そして、終楽章のシャコンヌです。これは200年も前の古い様式を使って、主題に続く30回もの変奏を、ありとあらゆる手練手管を駆使して書かれた変奏曲の一大傑作です。演奏の難しさは極まっていて、下手な指揮者の場合は気持ちが前面に出過ぎて、派手な響きで管楽器が咆哮する爆演に終わることが往々です。コンサートでは盛大な拍手を受けるでしょうが、大抵の場合には空虚さだけが残ります。

この曲は、僕が大学のオーケストラに入って初めて定期演奏会で弾いた思い出深い曲です。当然ながら、半年間来る日も来る日も必死でパート譜とスコアとにらめっこをしました。ですので、逆に曲の隅々が頭の中に残っています。そういう曲なので、演奏については他の曲以上にうるさくなるのかもしれません。

ともかくは愛聴盤のご紹介に移りましょう。

Cci00054 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1943年録音/ターラ盤) 戦時中のライブですが、僕はターラ盤のセットで聴いています。昔から「冒頭のHの音をあんな風に出せる指揮者は他には決していない」と言われてきました。確かに、まるで首のうなじにそっと触れられるようなゾクゾク感が有ります。うーん、なんてエッチなんでしょう!この演奏は完全に後期ロマン派的な演奏で、古典的造形性には著しく欠けています。テンポの急激な変化や加速、極端に大きなルバートが頻出します。本来は僕の好まないタイプの演奏なのですけれども、嫌でも引きずり込まれてしまいます。録音はざらつきが多いものの、年代にしては明瞭です。

41uvmjpcql__sl500_aa300_ ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル(1948年録音/audite盤) ベルリンのティタニア・パラストでのライブです。長い間EMIから発売されていましたが、昨年RIAS放送のオリジナルテープからCD化されて、各パートの音像がずっと明確になりました(といっても所詮は年代による限界が有ります)。演奏の基本スタイルは43年の演奏と同じですが、録音の良さで、聴きごたえがずっと増しています。演奏そのものも、我を忘れるほどに興奮したオケの熱演度が更に凄いので、これこそは好き嫌いを超えた超演と呼べるのではないでしょうか。

049_2 ブルーノ・ワルター/コロムビア響(1959年録音/CBS SONY盤) オーケストラの音は薄っぺたく、迫力や重厚とさは無縁ですが、言い方を変えれば透明感の有る室内楽的な響きです。いかにもワルターらしい実に滋味に溢れた演奏ですが、とても美しくロマンティックに歌うので、聴いていると何かとても懐かしさを感じさせられます。ワルターのステレオ録音のブラームスでは第1番以上に素晴らしい出来栄えですので、この演奏は時々聴きたくなる時があります。

Cci00036b カール・シューリヒト指揮バイエルン放送響(1961年録音/Scribendum盤) 以前DENONからも出ていましたが、典型的なシューリヒト・スタイルの軽く颯爽と進む演奏で、およそブラームスの重厚な音は聞こえてきません。引き締まった造形性だけは見事ですが、ロマンティシズムが希薄です。某評論家がこの演奏を推薦していましたが、慌てて騙されてはいけません。シューリヒトのブラームスの名演奏は最晩年のシュトゥットガルト放送響との2番だけです。

Schu869 カール・シューリヒト指揮ウイーン・フィル(1965年録音/Altus盤) ハルくんのウソつきと言うことなかれ。このウイーンでのライブは良い演奏です。バイエルン盤から僅か5年後ですが、テンポが著しく遅くなりました。それでいて演奏の緊張感は保たれています。ウイーン・フィルそのものの持つ音色も魅力的ですが、要所でロマンティックに歌わせるので味わい深さが有ります。造形性も損なっていません。年代相応のモノラル録音ですが、マスタリングが高音強調なのは頂けません。

4110061113 クルト・ザンデルリンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1972年録音/DENON盤) SKドレスデンのことを「幾ら引っ張ろうとしても動かない牛車のようだ」と称したのは、指揮者フリッツ・ブッシュ(アドルフ・ブッシュの兄)でしたが、遅めで微動だにしないイン・テンポを守るザンデルリンクが振ると、その特徴が最高に生きてきます。良い例が終楽章のコーダの第273小節からで、念押しするリズムが巨大なスケール感を生み出します。厳格なマルカート奏法には凄みすら感じますし、柔らかく目のつんだ典雅で厚みのある響きには心底魅了されます。そして管楽器奏者たちの音楽的な上手さにも惚れ惚れします。ティンパニーのゾンダーマンの妙技も冴えわたっています。1970年代のこのオケは本当に凄かったです。

Brahms_14ハンス・シュミット-イッセルシュテット指揮北ドイツ放送響(1973年録音/EMI盤) これも北ドイツ放送響(NDR)とのライブ録音の全集です。NDRの暗くくすんだ音色がこの曲に良く合います。どっしりと構えたテンポも、いかにもドイツ的です。この念押しする感覚が無いとブラームスには聞こえず、一体誰の音楽を聴いていたのか分らなくなります。その点、この演奏は安心して聴くことができます。ちょうどザンデルリンクのスケールを一回り小さくしたような印象です。その分、良い演奏なのですが損をしているように思います。

Brahms_bohem_14 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1975年録音/グラモフォン盤) ウイーン録音の全集盤です。ウイーン・フィルの透明感のある響きを立体的に生かしています。1楽章の前半は少々解説口調で音楽との隙間を感じますが、後半では一体になっています。2楽章は不健康さは感じませんが、ウイーンフィルが非常に流麗で美しいです。3楽章は立派ですが幾らか冷静過ぎる気はします。終楽章は巨大な建造物のようなスケール感があります。聴後の充実感は中々のものです。

Tah474 オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトへボウ管(1976年録音/ターラ盤) ヨッフムのライブ録音のボックス・セットです。ヨッフムは基本的に後期ロマン派のタイプですので、厳格なイン・テンポを刻むのでは無く、テンポに揺れを感じます。けれどもフルトヴェングラーのように極端ではありません。この演奏はテンポがさほど遅くもなく、リズムの念押しも無いので、全体的にスタイリッシュに感じられて幾らか物足りなさを感じます。

795 オイゲン・ヨッフム指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1979年録音/WEITBRICK盤) この演奏は3年前に一度記事にしました(こちら)。ヨッフムのロマン的な気質とSKドレスデンの堅牢な奏法とが高次元で一体化した素晴らしい演奏です。これを聴いてみるとザンデルリンクの名盤も、SKドレスデンの力に由る部分が相当多いことが分かります。76年のコンセルトへボウ盤と比べると、僅か3年の違いでずっとテンポが遅く重厚です。そこにロマンの味わいが加わるのですからたまりません。欠点はマスタリングで高域がやや硬いことだけです。

Brahms4_jochum オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送響(1970年代録音/Green HILL盤) このライブ録音は正確な録音年が不明です。けれどもテンポがSKドレスデン盤と似かよっているので70年代の終わり頃ではないかと思います。堅牢でプロシア的な音のSKドレスデンに対して南ドイツ的に明るくしなやかな音ですが、これも非常に魅力的です。むしろヨッフムのロマン的な資質がストレートに出ています。海賊盤ながら音質は極上で、マスタリングの良さからSKドレスデン盤を上回ります。

515r2b7qvll__ss500_ ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1983年録音/オルフェオ盤) これもミュンヘン・ライブの全集盤です。ここまで4曲を聴いてきて共通して感じるのは、クーベリックのリズムに念押しが足りないことです。結果としてどの部分でも呼吸の浅さを感じてしまいます。ブラームスに重厚さを求めない聴き手には構わないことでしょうが、僕の場合は満足し切れなさが残ります。それでいて終楽章のコーダで突然テンポを落として念押しするのは唐突感が残ります。録音も優れていて一般的には悪い演奏では無いのですが。

Brahms_kurt619_2 クルト・ザンデルリンク指揮ミュンヘン・フィル(1984年録音/WEITBRICK盤) ミュンヘンのヘラクレスザールでのライブです。SKドレスデンの旧盤とベルリン響の新盤の間の時期になります。ですので基本テンポもちょうど中間で、SKD盤よりも遅く、ベルリン盤よりも早いです。興味深いのは、オケがかなりレガート気味に弾いているのと金管の明るい音色です。ある種、耽美的とも言える美しさを感じます。これはチェリビダッケの影響が大なのでしょうね。3楽章の荒々しくスカッとした演奏はザンデルリンクでは無い別人のようです。これはこれで楽しめます。

Suitner_brahms4 オトマール・スイトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン(1985年録音/シャルプラッテン盤) スイトナーの80年代のブラームス全集では3番と並ぶ名演だと思います。テンポは決して遅くは有りませんが、呼吸の深さが有るので腰が据わった印象です。全体に古典的な造形感を感じますが、それでいてロマン的な味わいが充分有ります。相変わらず弦と管が柔らかく溶け合った響きがとても美しいですし、強奏部分も管が少しもうるさくなりません。

Vcm_s_kf_repr_500x500 クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン響(1990年録音/カプリッチオ盤) ベルリン響との新盤の中では最も好きな演奏です。1楽章では、もたれるほどに遅いテンポが沈滞したロマンを感じさせます。2楽章も深いロマンの海に沈み込むようです。3楽章はSKドレスデンの切れの良さには敵いません。終楽章は遅いテンポでスケールが大きいですが、33小節からの第4変奏でぐぐっと重さを増すところは非常に素晴らしいです。後半の高揚ぶりも見事ですが、コーダの凄さはやはり特筆ものです。

41mqvx5jevl__sl500_aa300_ カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウイーン・フィル(1989年録音/グラモフォン盤) ジュリーニは、この曲でも遅いテンポでイン・テンポを守り、ゆったりとスケールの大きさを感じます。少しも力みが無いのに、緊張感を失うことがありません。但し、3楽章は落ち着き過ぎで、ラプソディックな性格が薄いです。全体を通してカンタービレがよく効いていますが、ごく自然で美しいです。ウイーン・フィルの響きはSKドレスデンのいぶし銀の音とは異なりますが、流麗で非常に美しいです。これはジュリーニの全集の中のベストだと思います。

というわけで、マイ・フェイヴァリットを一つ選ぶとすれば、やはりこの曲でも不動のザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン盤です。

続く次点は激戦です。ザンデルリンクのミュンヘン・フィル盤はとても楽しめますし、ベルリン響盤も新全集の中では最も優れていると思います。ヨッフムも素晴らしく、SKドレスデン盤はマスタリングさえ良ければザンデルリンクに迫る名演奏です。けれども、僕はむしろバイエルン放送響の海賊盤を上位にしたいと思います。更にスイトナー/シュターツカペレ・ベルリン盤も外せません。

番外としてはフルトヴェングラー/ベルリン・フィルの壮絶な1948年盤とワルター/コロムビア響盤を上げておきたいです。さて、皆さんの愛聴盤はどれでしょうか。

それにしても、こうして聴いていると、やっぱり4番はいいですね。う~ん、ブラームス!

<追記> ジュリーニ盤を後から加筆しました。次点グループには間違いなく入りますし、その中でもトップクラスです。

<後日記事>
ブラームス 交響曲第4番 エッシェンバッハの東京ライブ盤
今年聴いたブラームスの交響曲のCD

|

« 震災では無く人災だった!? | トップページ | 「自粛」とは ~東日本大震災後の日本に思う~ »

ブラームス(交響曲第1番~4番)」カテゴリの記事

コメント

ハルくん、こんにちわ

この曲、ブラームスの曲の中では最も好きです。

さて、上に上げられた録音では、フルベン(1948)、ワルター、シューリヒト(1961)を持っています。私はこの3つ共好きですが、後、カイルベルト指揮バンベルクso.(来日公演の実況録音)やトスカニーニ指揮フィルハーモニアO.も好きです。

投稿: matsumo | 2011年3月31日 (木) 17時10分

 ハルくんさん、こんにちわ。

毎日ブラームスの3番と4番を通勤音楽として聴いています。
地震の日を境に何か変なんですね。頭もです。
とにかく、ブラームスが気分を落ち着かせてくれます。
ハルくんさんは、オーケストラで4番も演奏されたとのことで楽譜は頭に入っていらっしゃるので、演奏の出来、不出来が解っていらっしゃるようですね。
私は、聴き専門ですので、そういう詳細についてはよく分かりません。
聴いているのは、カルロス・クライバー指揮ウィーンフィル(1980年3月録音)ですが、4番という音楽がいいので、良しとしています。
ともあれ、今ブラームスが一番いいんですよねー!!
4番は第1楽章の冒頭の晩秋を思わせるような侘びしい歌は「癒されるー」という一語に尽きます。第2楽章のホルンもいいですし、終楽章も「わび、さび」が感じられ、私にぴったり寄りそってくれます。(前回、3番でハルくんさんがおっしゃられていたとおりです)

投稿: たつ | 2011年3月31日 (木) 19時59分

こんにちは。新年度になりましたが、どうも気持ちが落ち着きません。

さて学生オケをなさったことがあればご存じのように、管楽器の場合、自分が好きな曲を楽団が取り上げることになっても、自分がそのパートに乗れるとは限りません。実は私はオーケストラ作家としてブラームスが最も好きなのですが、さまざまな巡り合わせで交響曲・序曲を一度も吹いたことがないのです。同じ思いをしている数名の同志の間では、ひそかに「怨念のブラームス」と呼んでいるくらいです(笑)せいぜい合唱の伴奏で、運命の歌とドイツレクイエムに乗ったことがあるくらいでしょうか。

そんなわけで、この曲を冷静に聴くことはとてもできませんし、仕事場で聴こうものなら仕事が手に付かない危険があります。最近はクライバーとマズアをよく聴いてますが、前者は伝統的なブラームスとは全然別の音楽になっているので、好みが分かれるところでしょうね。

投稿: かげっち | 2011年4月 1日 (金) 12時32分

matsumoさん、こんにちは。

4番は本当にいいですよね。もちろんどの曲も大好きではあるのですけれども。
記事に書きましたが、フルトヴェングラーとワルターはとても好きです。ただ、シューリヒトの61年盤はこの曲にはイメージが合いません。
カイルベルトは聴いていませんが、きっと良いでしょうね。機会あれば聴きたいと思います。

投稿: ハルくん | 2011年4月 2日 (土) 10時57分

たつさん、こんにちは。

最もブラームスらしいシンフォニーは3番、4番だと思います。とても寂しさを感じますが、暗いだけでなく、同時に心優しい癒しも感じますよね。これはブラームスの大きな魅力です。

カルロス・クライバーの演奏は昔聴きましたが、正直言うと余り自分の好みでは有りませんでした。でも何と言っても曲が素晴らしいのは確かですからね。

投稿: ハルくん | 2011年4月 2日 (土) 11時05分

かげっちさん、こんにちは。

そうですね、管楽器だと好きな曲を吹けるとは限りませんよね。でも演奏する時にはとても目立つわけですからまあ良し悪しでしょう。
僕はブラームスの3番、4番を演奏できたことはとても良かったです。あとは1番を弾きたいですが、ブランクが相当長いのでもう無理かなぁ。
ブラームスの音楽には、大人の男が背中で(心で)泣いて、泣き顔を決して人に見せないような孤高さを感じます。

伝統的なタイプでは無いカルロス・クライバーの演奏は僕も余り好みません。伝統的なら何でも良いと言うことでもないのですけれども。

投稿: ハルくん | 2011年4月 2日 (土) 11時19分

再びこんばんは。

フルトヴェングラー/EMI、シューリヒト/バイエルン/Dennonは残念な結果に終わりました。特に後者。前者もブラームスで好きなのは、ベートーヴェンを意識して書かれた1番だけ。

チェリビダッケ/MPO/Audior盤(AUDSE-504)。コレ、Altus盤と同じだったんですね...。○| ̄|_
冒頭off気味で入るので??と思うも、以後は全く無問題で、Altusのベストセラーが納得です。氏が苦手な人でも堪能できるかと。

録音(場所)、指揮者、オケが三位一体のザンデルリング/SKDの旧録が、コレさえ在れ盤です。冒頭から音の鳴り方、響き方がネ申です。最初の一音でココロ射抜かれたアノ感覚は忘れられまセン。

投稿: source man | 2011年4月 2日 (土) 18時48分

source manさん、こちらへもコメントをありがとうございます。

フルトヴェングラー駄目でしたか。僕もブラームスとしては嫌いです。ロマンティックな内面性は凄く出ているのですが、古典的な造形性の欠如が問題です。でもフルトヴェングラーの音楽としては、やはり圧倒されてしまいます。

チェリビダッケ良かったですか。どうしても食指が動かないのですよ。何を聴いても楽しめなくて、何だか修行のように感じてしまうのです。

ザンデルリンク/SKDは本当に指揮、オケ、録音が全て完璧ですね。こんな演奏は二度と再現できないと思います。
source manさんには、ヨッフム/SKDのMETEOR盤がお薦めだと思うのですが、お聴きになられましたか?

投稿: ハルくん | 2011年4月 2日 (土) 19時33分

こんばんは

ブラームスの交響曲はどれも名曲だと思いますが、私はこの4番が一番好きで一番深いと思ってます。

チェリビダッケ/ミュンヘンフィルの演奏が私は一番好きです。次いで好きな演奏はベーム/ウィーンフィル、ワルター/コロンビア響です。どれもがテンポの遅めの演奏ばかりです。この曲は遅めのテンポの方が絶対合うと思っています。(名盤とされているクライバー/ウィーンフィルの快速演奏にはついていけません...)

投稿: kurt2 | 2011年4月 3日 (日) 22時46分

kurt2さん、こんばんは。

kurtさんも4番がお気に入りでしたか。本当に良い曲ですからね。

演奏はチェリビダッケがお好きですか。どうも自分にとっては難しい指揮者なんですよね。

遅めのテンポとは言ってもベームとワルターでは随分違いますが、いっそザンデルリンクの新盤というのはどうでしょうか。遅いですよ~。

投稿: ハルくん | 2011年4月 3日 (日) 23時53分

ハルくんさん、こんにちは。

嗚呼、私が書こうとして躊躇したことを、書いてくださいました(涙)←「背中で泣いて・・・」
そういう意味の「男らしさ」を理解してくれる女性が、私の理想です(爆)

あまり軽すぎる演奏も遅すぎる演奏も、とくに4楽章のデモーニシュな魅力を半減させてしまうので好みません。念押しが過ぎるとな~、という感じです。ヨッフム=バイエルンのテープで勉強した記憶もあります。

投稿: かげっち | 2011年4月 4日 (月) 12時35分

かげっちさん、こんにちは。

そうですよねー。背中で泣いている男の気持ちを察してくれて、それに「男らしさ」を感じてくれるような女性は素敵ですね。そんな人と出会えたら良いのにな~(涙)← しまった。正面を向いて泣いてしまった!(爆)

リズムに念押しが有って重厚な演奏が好きなのですが、同時に推進力を失わないことが理想ですね。ヨッフム/バイエルンRSOはFM放送もされたのでしょうね。これ凄く良い演奏だったと思いますよ。

投稿: ハルくん | 2011年4月 5日 (火) 23時31分

ハルくん、おはようございます。東京は桜満開なのでしょうね。
被災地にまたもや余震と呼べない規模の地震が…切なくなります。
早く東北や新潟に北上してきてほしいな。
ブラ4は、確かに古くさを感じる曲ですが、いいんです!そこがいいんです!それでいいんです!心の琴線に触れる名曲ですよね。
私はワルター/コロムビア盤をよく聞いています。おっしゃる通りの名演だと思います。
『男は背中で泣く』ロマンですなぁ…三浦友和夫人の百恵さんが、彼の魅力はどこ?という質問に『付き合って何年たっても、いまだに彼の背中にドキドキするんです』って言った記事に、わぁー何て素敵な答えなんだろうと思った事を思い出しました。

投稿: From Seiko | 2011年4月 9日 (土) 04時00分

Seikoさん、おはようございます。

東京は桜満開ですよ。
ただ、今日はせっかくの週末なのに曇り空で雨模様のようなので残念です。
東北や北陸の桜は一週間後ぐらいでしょうか。

ブラ4は本当に良い曲ですよね。正に心の琴線に触れる曲。おっしゃる通りです。

百恵さんに背中でドキドキさせる三浦さんも大したものですが、そう感じられる百恵さんの素晴らしさと両者の努力の賜物なのでしょうね。

しかし自分の後ろ姿にドキドキされたら男としてはたまりませんね。後ろ髪の薄さにドキドキハラハラならさせられますが・・・

投稿: ハルくん | 2011年4月 9日 (土) 08時19分

再びのコメントです。
この曲の第一楽章冒頭の印象的なメロディー。
ため息のフレーズと言われているんですね(NHKの番組からの受け売り)
確かにそんな風に聞こえてくるような…
晩年(って言っても今の我々と変わらない年齢ですよね)のヨハネス氏は何にため息をついていたのでしょうね?
ハルくんは、女性にため息をつかせている方でしょうけど…

投稿: From Seiko | 2011年4月21日 (木) 20時57分

PS…ため息は勿論、甘く切ない女心のため息でございますよ。

投稿: From Seiko | 2011年4月21日 (木) 22時53分

Seikoさん、こんばんは。

ため息のフレーズですか。確かに的を得た表現ですね。ヨハネス氏は時に52歳、思いを寄せるクララとは結ばれ得ぬ仲だと思うと、ため息をついてばかりだったのではないでしょうか。

でも僕が女性にため息をつかせるとすれば、「この人ったらホントにダメな人だわ~」というため息に違いないですよ。(苦笑)

投稿: ハルくん | 2011年4月22日 (金) 00時05分

ハルさん、おはようございます。
昨日(2011年9月18日)、指揮者クルト・ザンデルリンクさんが亡くなったそうですね。享年98歳ということで、大往生だったようです。
クルト・ザンデルリンクというと、どうしてもこのブラームスの交響曲第4番を想像してしまいますので、こちらに書き込みをさせて頂きました。
シュターツカペレ・ドレスデンとのブラームス交響曲全集を代表作として、様々な名録音を残してくれたと思います。
ご冥福をお祈りしたいと思います。

投稿: たろう | 2011年9月19日 (月) 09時23分

たろうさん、こんにちは。

追悼記事の前に、コメントを頂いてしまいましたね。さすがにたろうさんです。

僕自身、ザンデルリンクのブラームスの演奏を聴かなかったら、これほどブラームスが好きになっていたかどうか。本当に感謝の気持ちで一杯です。
ご一緒に氏の(師の?かも)冥福を祈りましょう。

投稿: ハルくん | 2011年9月19日 (月) 10時50分

ハルくんさん、ご無沙汰しています。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。

新年はやはりザンデルリンクのことを書きたくなります。ミュンヘン・フィルのブラームスの4番のCDを聴きました。このCDはライブですが、最初のエグモント序曲からスケールの大きな演奏で圧倒されます。で、ブラームスはやはり凄いスケール感と迫力です。やはり、ザンデルリンクのブラームスはどこのオーケストラを振っても素晴らしいですね。

投稿: sarai | 2012年1月 7日 (土) 01時56分

saraiさん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

ザンデルリンクのブラームスはどうしてあんなに素晴らしいのでしょうね。スケールの大きさだけで言えば、クナッパーツブッシュなんかは更に巨大ですが、どうもブラームスを聴いた気がしません。ザンデルリンクはどこまでもブラームスで、スケールが大きいのですからたまりません。

投稿: ハルくん | 2012年1月 7日 (土) 18時52分

ハルくんさん、また、しつこく、コメントです。

今度は気になって、ザンデルリンクのベルリン交響楽団のCDも聴き直してみました。うーん、って感じです。これがザンデルリンクの最終到達点ですか。第1楽章の初めから凄い。テンポも遅いですが、ともかくとても美しい演奏です。唯一無二のブラームスですね。明快に音楽の構造が見通せるような演奏、よっぽどの自信・確信がないとこんな演奏はできませんね。ある意味、特殊な演奏かもしれませんが、ブラームスの4番を愛する者にとって、宝にしたいような演奏です。第4楽章も同様に素晴らしいです。録音も最優秀。ザンデルリンクの3枚のCDはどれも手放せませんね。

投稿: sarai | 2012年1月12日 (木) 15時00分

saraiさん、こんばんは。

ザンデルリンクのコメントでしたら、何度頂いても嬉しいですよ。
確かに新盤はザンデルリンクとしての音楽の深みは更に増していると思います。ただ、僕はシュターツカペレ・ドレスデンの音と上手さに効し難い魅力を感じます。録音こそ最新盤と比べれば鮮度が落ちていますが、中音域の充実したドレスデンサウンドを味わうには支障ありません。聴いていて自然にぐいぐい引き込まれるのはやはりこれなのです。
でも、ブラームスファンには3種類とも手放せないとのご意見、全く同感です。

投稿: ハルくん | 2012年1月12日 (木) 21時58分

度々お邪魔して申し訳ありません。

フルトヴェングラー・BPO(48年)盤
懐かしいなあ。大学時代に始めて買ったブラ4のLPがコレでしたね。現在は、正直フルヴェンは録音がよくないから滅多に聴きませんね。聴くとしたらシューマンの第4番ぐらいかな(笑)。ザンデルリンクの旧盤は曲想にマッチして好きですよ。最近一番のお気に入りはボックス・セットのジュリーニ・CSO(リマスター)盤かな。但しぶった切られてるのには怒りを覚えますね。評判のクライバー盤は好みじゃないです。ベルリン・フィルで聴きたい時は、テスタメントのケンペ盤に手が伸びますね。失礼しました。

投稿: シーバード | 2012年7月 6日 (金) 13時45分

シーバードさん、旧記事への沢山のコメントを誠にありがとうございます。

コメントを頂いた時に、さて以前の自分はどんなことを書いていたのかなと、読み返すのもまた楽しいものです。

記事に書きました通り、ザンデルリンク/SKD盤は永年不動の4番バッターというところです。

ジュリーニはVPOとのものが非常に気に入っていますが、CSO盤というのは聴いていないですね。

Cクライバー盤は自分も好みでは有りません。ケンぺ/BPOの1番は良い演奏だと思いましたが、4番は聴いていません。昔のBPOならイイでしょうね。

投稿: ハルくん | 2012年7月 6日 (金) 19時14分

ハルくんさんおはようございます。今少し時間が開きましたのでコメントします。私はブラームスの第4番はケンペ没年の1976年BBCライブがお気に入りです。過不足ないようで管楽器とティンパニがよく鳴り起伏も見事です。さすがなのは聴衆で終演後明らかに熱狂しながらひとりも声を上げません。 BBCレジェンズでも屈指の名盤でしょう。

投稿: 薄暮の旅人 | 2013年5月17日 (金) 09時10分

薄暮の旅人さん、こんばんは。

ケンぺには出来不出来が有ると思いますが、晩年の、特にライブには素晴らしいものが多かったです。
このブラームスも名演だと評判のようですが、残念ながら未聴です。機会あれば是非聴いてみたいと思います。

投稿: ハルくん | 2013年5月17日 (金) 23時06分

ハルくん様

morokomanです。

ついに聴きました。 ザンデルリンク&ドレスデンSKの「晩秋のブラ4」

先月聴いたブラ3が、まさに「神技」といえるほどの出来でした。果たして今回のブラ4は……?

聴いてみると、実に「王道のブラームス」ですね。 正真正銘のブラームス、ここにあり!! と言った感じです。

とは言え、私の場合は最初に買ったワルター/コロンビア響盤に深い思い入れがあり、それがどこまでザンデルリンク盤に迫れるか、と言う点にも関心がありました。

ワルター盤はたまたま私が最初に購入したLPレコードでした。それ以来、辛いとき、悲しいとき、ヤケ酒をあおり涙を流しながら聴いた、私の人生とともに歩んだ録音でもあります。比較はどうでしょうか。

第1楽章を聴いた時点では「あれ? ワルターの方が良いのでは?」と思いました。これは第2楽章でも変わらず、コロンビア響はかなり健闘しています。いや、部分的な感銘度はこちらの方が勝っているのではないか、とさえ思えます。あんなに薄い響きなのに……逆に訴えかけるものがあるのです。

しかし、第3楽章はドレスデンSKの総合力が前面にでてきます。やっぱり、オーケストラの地力の差はどうしようもない-コロンビア響が懸命にがんばっているのは良くわかるのですが(涙)。

そして超難曲の第4楽章でもザンデルリンク&ドレスデンSKが圧倒します。

第1番から第3番までを聴いた上で、ザンデルリンク&ドレスデンSKの実力を順当に発揮すれば、「最高のブラ4」になるであろう結果は、ある程度見えていました。だから演奏には意外性は感じませんでした。この人たちならこれぐらいは当然、みたいな感じです。

かえって深く感じ入ったのは相手方の方です。「ワルターは、やっぱり偉大だった」と、改めて実感しました。繰り返しますが、あんな響きの薄いオーケストラなのに……。

この聴き比べで、ついつい私は野球マンガでよくある「高校野球の優勝常連校と弱小校との戦い」を連想してしまいました。

優勝常連校はエースと4番打者がそれぞれプロ指名は確実。それ以外のレギュラーもほとんど高校レベルは超え、大学&社会人でも立派にやっていけるエリート達。誰もが優勝常連校が圧勝するだろう、と思うのですが、弱小校の監督の名前を聞いて古いファンはぎょっとします。

「なぜあのお方が、こんな弱小校の指導なんぞ……」

と驚きます。なんでも、昔はとりわけ優れた指導者だったとか。しかし、老齢のため第一線から退いて久しく、果たして現在の指導力はどれほどあるのか、疑問です。

一方、(マンガの主人公は、たいていこちらの方に所属する)弱小校の選手達は、優勝常連校にビビリながらも、懸命に勇気を奮い起こします。彼らの心の支えはただひとつ。

「監督の言うとおりに戦えば、勝てる!」

老監督に対する尊敬と信頼を胸に、弱小校の選手達は心をひとつに、果敢に強豪に立ち向かう。そして5回(この場合は第2楽章)まで、大健闘ともいえる戦いを繰り広げる。

ですが、6回(第3楽章)から地力の差が出始め、ついに7回と8回(第4楽章)に挽回不可能なほどの大量得点を許してしまう……。

今回の聴き比べは、ちょうどそんな感じです。そして私は、非力で健気で、しかし懸命に戦う弱小校についつい思い入れを深くしてしまいます。軍配は優勝常連校(ザンデルリンク盤)に上げざるを得ませんが、演奏の質の高い低いを越えて、弱小校(ワルター盤)にも等しく拍手を送りたい-これは私の性癖とも言えるもので、どうしようもありません。

弱ければ弱いなりに、戦える方法があるのと同様、響きが薄ければ薄いなりに、表現できる音世界があることを気づかせてくれた聴き比べでした。ワルターが、真に偉大な指揮者だったから、できたことだと思います。

ザンデルリンク&ドレスデンSKの全集を最後まで聴き終りました。感銘度の大きさを順に上げると、私としてはやはり第3番が神がかった名演でした。以後、第1番、第4番、そして第2番の順番です。久しぶりに、ブラームスの交響曲を堪能しました。

最後に一言。以前、ハルくん様がお作りになった陶磁器の記事で、私はフィンランド食器の名デザイナーだった、ウラ・プロコッペさんの一品『ルスカ』を紹介したとき、ハルくん様は「これはブラームスの4番を連想させる色だ」という趣旨のことをお書きになりました。そのとき私は「そうかなぁ?」と首をひねりましたが、ザンデルリンク盤を聴いて、納得しました。

『ルスカ』は、確かにブラ4色でした。

投稿: morokoman | 2013年12月 2日 (月) 22時17分

morokomanさん、こんにちは。

ザンデルリンク/ドレスデン盤のご感想有難うございます。とても興味深く読みました。

もちろん僕はこの演奏録音が一番好きなのですが、他の演奏を聴かないということでは無く、それぞれの良さを充分に味わっています。でなければ音楽鑑賞の楽しみが半減してしまうわけですからね。

ワルターも好きな演奏の一つです。響きが薄いのは弦の人数が少ないからで、逆に室内楽的な透明感が魅力です。コロムビア響はニューヨークPOやロスPOからメンバーが集められているので決して下手なことは無いと思います。

ドレスデンの古雅で厚い響きの魅力と、ソロプレイヤーたちの上手さときたら、ことブラームスの演奏としてはこれ以上の演奏は望めないと思います。現在のドレスデンでも恐らく難しいでしょう。
音楽全体をコントロールしているザンデルリンクにしても、他に決して代われる指揮者は居なかったと思うのです。奇跡的な組み合わせによって実現したブラームスの全集録音盤。正に一期一会の演奏録音だったと思えてなりません。
曲毎には、僕は3番ー4番ー1番ー2番の順に出来が良いと思っています。4番と1番は僅差ですが。

投稿: ハルくん | 2013年12月 3日 (火) 13時21分

ブラームスの第4交響曲について私も書き込みます。実はザンデルリンクの旧全集を買っては売ってまた買っては売ってまた買ったのが先日でしたが、やはりこの4番も大変充実した音楽が流れていてなかなかこの演奏を越えているものは数少ないかと思います。そこでこのブログに登場していないない演奏で私の個人的なイチオシ盤をひとつ。そうです、カルロス・クライバーです。そうなのです、あのウィーンフィルとの録音はどうしてここに登場していないのでしょうか?これはワルターの演奏を一回り大きくしたというか、もう少しだけ歌を強調した演奏であり私は数あるウィーンフィルとの演奏では、やはりこれに止めをさしてもいいかと思っています。テンポもこの曲の理想かも知れないと思うほどであり、歌を私は感じるのです。第一楽章から聴き始めるとあっという間に全曲が終わってしまうのはそれだけ優れた演奏だと思っています。彼には確かバイエルン国立響のものやなんとベルリンフィルとのものもあったはずですが、やはり正規録音のウィーンフィル盤が一番です。一時はずいぶんともてはやされた演奏ですが皆さんの見解はいかがなものでしょうか。

投稿: まつやす | 2013年12月 3日 (火) 22時52分

ハルくん様

レスありがとうございます。

>とても興味深く読みました。

私の駄文に付き合ってくださって、どうもありがとうございます。(^^)


>コロムビア響はニューヨークPOやロスPOからメンバーが集められているので決して下手なことは無いと思います。

あれ? そうだったのですか。(^_^;)A
私が掴んだ情報では「映画音楽を主な仕事とする演奏家をそろえた」という話を聞いていました。では、私のデータはデマかガセネタだったのかも知れません。


>奇跡的な組み合わせによって実現したブラームスの全集録音盤。正に一期一会の演奏録音だったと思えてなりません。

確かに、今後これを超える演奏は、もう出ないかも知れませんね。


>曲毎には、僕は3番ー4番ー1番ー2番の順に出来が良いと思っています。4番と1番は僅差ですが。

1番と4番の差は、ほとんどないと私も思います。今回、私が1番を上にしたのは、音楽を聴いての感銘度の大きさ-もっと詳しく書くと、私が今まで曲に対して持っていたイメージを、大きく向上させてくれた度合いが大きいからです。

以前も書きましたが、私は1番が最も苦手でした。ほとんどの演奏がムリ、無駄な力が入った「力みかえった」ところがあり、その力みが「贅肉だらけの、ぶよぶよしたブラームス」を連想させて、嫌だったのです。

それを払拭したのがヴァント/北ドイツ放響でした。しかし、ザンデルリンク盤は更にそれを上回る「余計な力が抜けた、やわらかい響き」で、私のブラ1観を完全に覆してくれました。その印象の大きさから1番を上にさせていただきました。

お陰さまで、最高級のブラームスの交響曲全集が手に入りました。先月のベルティーニのマーラー全集と言い、このブログを読まなければ出会うことはなかったと思います。

同じような気持は、クーシスト独奏のヴァイオリン協奏曲にも……。

最高の演奏でした……! 次回のコメントはそのクーシスト盤です。

投稿: morokoman | 2013年12月 3日 (火) 23時26分

まつやすさん、こんばんは。

Cクライバーですか。僕は余り好きだとは言えません。特に前半の1、2楽章が苦手です。
相当リハーサルに時間を費やしたことが想像されますが、ウイーンPOに非常にきめ細かく表情づけや、強弱、アクセントを付けさせているのが少々煩わしく感じられてしまうのです。ワルターにはこの煩わしさは感じません。
1、2楽章には懐古的な寂寥感を感じたいと思うのですが、クライバーだと余りそれが感じられないのですね。
と、これはあくまで個人的な感想ですので、全く逆の感想も有るかとは思います。

投稿: ハルくん | 2013年12月 3日 (火) 23時52分

morokomanさん、こんばんは。

コロムビア響には諸説有りますが、ニューヨーク録音にはニューヨークフィルから、ロス録音にはロスフィルから多く団員が加わったようです。但し、映画音楽のフリー演奏家もかなり居たようですし、どちらが主体だったのかも毎回メンバーが入れ替わるのでハッキリはしないみたいですね。少なくとも下手には聞こえないのですけどね。

ザンデルリンクの旧全集を、かなりお気に入られたようでとても嬉しく思います。

クーシストのシベリウス、ご感想を楽しみにしています!

投稿: ハルくん | 2013年12月 3日 (火) 23時59分

四番は名曲ですからどうしてもCDの枚数が多くなってしまいますね。
個人的にここで挙がっていないものだと、ヨッフムの全集(EMI)盤とケンペMPOがお気に入りです。
それにしてもヨッフムに新旧全集以外にここまでライヴ録音があったとは・・・。余裕があれば聞いてみたいですね。
クライバーがそれほど好きでないのは私もです。同じ攻撃的(?)な演奏でもフルトヴェングラーは大好きですが、クライバーだと軽すぎますね。VPOならバルビローリやジュリーニくらいはやってくれないと、と思います。

投稿: ボナンザ | 2014年5月 7日 (水) 20時29分

ボナンザさん、いつもコメントをありがとうございます。

ヨッフムの演奏はSKドレスデン盤が最高だと思うのですが、デジタルリマスターが不満なのが非常に残念です。その他のライブも中々に良い演奏ですのでもしも機会が有りましたら是非。

Cクライバー盤は聴き手の好みが大きく分かれますね。自分は苦手です。ウイーンPOならジュリーニ盤がベストです。

投稿: ハルくん | 2014年5月 8日 (木) 09時37分

皆様

いろいろなご意見興味深く読ませていただきました。しかし、バルビローリが一回も出てこないのはどうしてでしょうか?ロマンチックな演奏を好みますが、第4楽章の説得力はバルビローリを第一に押したいと思っていますが、如何なものでしょうか?クライバーはロマンチックとはいえませんし、私にはワルターの4楽章はピンとこないんですが、求めている者が違うんでしょうか。ご意見を頂ければと存じます。

投稿: CBED | 2014年5月 9日 (金) 22時00分

CBEDさん

バルビローリのブラームスのシンフォニー全集は10年近く前に手放してしまいましたが、どれも極めて情緒的な演奏だった記憶が有ります。自分はブラームスの演奏に情緒の表出と堅牢な造形性の両立を求める為に満足が出来なかったのだと思います。
ただ、ロマンティシズムを最優先される方には好まれるのでしょうね。
現在聴いたら感想が変わっているかもしれません。EMIが全集をリマスターしたらもう一度聴いてみたいですね。
ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2014年5月10日 (土) 11時29分

オケによってイメージが真逆になるこの曲…聞き所が一杯あります。第一楽章冒頭部・第二楽章中間部、第四楽章コーダ・かつて4大名盤と言われたフルトヴエングラー・トスカニーニ・ワルター・メンゲルベルク/VPOとの熱演であるバルビローり・バーンスタイン…基本的なテンポをどうとるか、曲の味付をどうするかによって曲が七変化する不思議な曲です。ブラームス=北ドイツの重厚なというイメージだとイッセルシュテット、ザンデルリンクあたりかな…VPOの演奏は旋律の美しさに焦点をあてているので好みが分かれると思いますし、ブラームスより指揮者のイメージの方が勝っているような気もします。(でも名演です)愛聴盤は既出の4大名盤とVPOニ種です

投稿: k | 2014年10月 9日 (木) 06時40分

Kさん

個人的にはブラームスのシンフォニーには古典的造形性を求めたいので、フルトヴェングラーのように造形を損ねてロマンティックに過度に傾いたタイプの演奏は好みません。ですのでドイツのオケを指揮したザンデルリンク、スイトナー、ヨッフムあたりが好きですね。ウイーンPOのしなやかな演奏も良いですが、中ではジュリーニが好きです。

投稿: ハルくん | 2014年10月 9日 (木) 18時08分

こんばんは。

>source manさんには、ヨッフム/SKDのMETEOR盤がお薦めだと思うのですが

確認すると、2011年4月2日でのご返信。先日ついに入手でき、先程聴いて、ザンデルリングも久々に。

1楽章は強奏での高音を上手く拾いきれてない録音に感じますが、以外は充分ですし、特に2楽章は会場の残響も幻想的に作用して「そうコレコレ^^」でした。

録音機材なのか技師なのか、8年前のザンデルリングの音の良さは別格です。

投稿: source man | 2015年1月24日 (土) 19時08分

source manさん、こんにちは。

ヨッフムのMETEOR盤GETされましたか。
まぁ海賊盤ですので、多少の不満は仕方ありませんね。でも正規盤よりも聴き易いのはどうしたことでしょうね。レコード会社のそうしたエンジニアのセンスの無さには呆れるばかりです。

>8年前のザンデルリングの音の良さ

これはもう機材の問題では無く、録音哲学の問題です。これが乏しい録音は「記録」にはなっても「文化」には成りえませんね。

投稿: ハルくん | 2015年1月25日 (日) 12時40分

こんばんは。

フルトヴェングラーの48年盤ですが
録音の古さを越えて迫る「何か」を確かに感じます。
「融通無碍」というか「変幻自在」というか
現代の指揮者には求められないものがある気がします。
それを「説明しろ」といわれれば出来ないのですが・・・

投稿: 影の王子 | 2016年3月12日 (土) 23時57分

影の王子さん、こんにちは。
お返事が大変遅くなってしまいました。

フルトヴェングラーのこの曲の演奏は他の人には絶対に真似できないですね。
あれだけ無我夢中に見えて、全体像がちゃんと存在しているのは神業でしかありません。
しかしもっと確固とした造形感のある演奏とどちらを好むかと言えば個人的には後者です。
両方の要素を兼ね備えていたのはエッシェンバッハの日本公演でした。これもまた奇跡的な演奏だと思います。

投稿: ハルくん | 2016年3月17日 (木) 12時43分

こんばんは。

ザンデルリンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン盤
今まで聴いていなかったのを猛省しているところです・・・
とにかく、オケの音色がまったく違いますね。
美しいのですが、煌びやかというよりは「底光り」する感じ。
すばらしい迫力ですが、メタリックさは皆無
ボディブローのように腹に効いてきます。
管楽器の鮮明さも特筆すべきです!
これは指揮・オケ・録音の三拍子揃った稀有な名盤です!

投稿: 影の王子 | 2017年5月23日 (火) 20時46分

影の王子さん、こんにちは。

ザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン盤は本当に素晴らしい理想的なブラームスのディスクですね。
もちろん4曲とも同じことが言えますが、特に3番、4番が完全無欠だと思います。
仰られている通り正に稀有で一期一会の記録です。
幾ら賞賛の言葉を並べ立てても到底言い尽くすことが出来ません。
お聴きになられて良かったです!

投稿: ハルくん | 2017年5月24日 (水) 12時50分

こんばんは。

東京の冷夏が羨ましくなるほど関西は暑く
音楽を聴く気力が無くなっていました。

歳のせいか?
ブラームスにより親近感を覚えるようになってきました。
本文中で「第4が4曲中最高傑作」と書かれていますが
僕もまったく賛成です。
暗い曲ですが
響きの重厚さと情熱、形式美のバランスが極上です。

この曲を酷評したマーラーは
結局「古典的交響曲」を最後まで書けなかった
のではないでしょうか?

今日はバーンスタイン&ニューヨーク・フィルで聴きました。
第2楽章の哀愁さなどなかなかのものです。

投稿: 影の王子 | 2017年9月10日 (日) 20時10分

ブラームスの4番の4楽章は、特にブラームスに興味のなかった私も鈍重さに惹かれて聞いてました。
癖になる鈍重さでした。

ただ、やはり単調なんです。
マーラーの場合は同時進行で重厚さと軽薄が響いたり、情熱と軽薄さが同時進行で響いたり、形式が整ったり崩れたりが複雑に絡み合う所が現代人の複雑な心理状態にフィットして、マーラーの音楽のほうが自然体のように思います。
突然、地震が起きたり、ミサイルが飛んできたりのほうが現代人の普通の感覚でしょう。
整った音楽には"それは嘘だろ、整いすぎて普通じゃない、気持ち悪い、本音はそんなんじゃないだろ?"などNHKや創価に共通するものを感じてしまいます。
"物事には表と裏があるんだよ"と女性政治家が怒鳴ってましたが、汚い裏の部分に真実があると思います。
汚い裏の部分にこそ真実があり、魂の深いところをくすぐると思います。
その汚い裏の部分をえぐり出す音楽を期待したいです。

投稿: pp | 2017年9月11日 (月) 07時40分

影の王子さん、こんにちは。

今年の東京は確かに酷暑という感じではありませんでした。梅雨明け後に曇り日が連続したせいですね。
秋の訪れも早そうなので、落ち着いてブラームスを聴きたいなぁと思っています。

第4番は良いですよね。Rシュトラウスが激賞しただけのことは有りますね。

バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの演奏は聴いたことが有りません。アメリカのオケということで興味が湧かなかった為ですが、エッシェンバッハ/ヒューストン響の名演が有るくらいですから無心で聴いてみたいですね。ありがとうございます。

投稿: ハルくん | 2017年9月11日 (月) 13時45分

ppさん、こんにちは。

現代人の心理状態が複雑だというのは事実でしょうが、だからこそ音楽はシンプルなもので癒されたいという人は多いと思います。古楽音楽の人気の高さなどは正にその表れでしょうね。単調と言ってしまえばそれまでですが音楽の美しさにおいては何ら変わりません。

そもそも古典形式の音楽と複雑に入り組んだ後期ロマン派~近代音楽の優劣は語ることが無意味だと思います。聴き手によって好みが有り、好きなものを愛聴すれば良いだけです。私自身ブラームスとマーラーはどちらも大好きでほとんど双璧のような存在なのです。どちらの音楽もこれからずっと愛好していたいと思っていますよ。

投稿: ハルくん | 2017年9月11日 (月) 13時59分

こんばんは。

ppさんとハルくんのコメントを読ませていただきました。
僕はかつてはppさんのような思いで、今は真逆ですね。
優劣は別にして、今は古典派音楽の方により共感を覚えます。
ガキの頃は「なんて単調なんだ」と思っていたモーツァルトの
千変万化っぷりにこそ「職人芸」を見出す思いです。
「形式美」であっても「予定調和」ではないところが魅力的です。

決して言い争いをしたいのではありません。
多種多様な感じ方ができるのがクラシック音楽の魅力だと思います。

投稿: 影の王子 | 2017年9月12日 (火) 22時43分

影の王子さん、こんにちは。

芸術に対する比較分析はもちろん可能ですが、
人の感じ方というのは多種多様ですし、そこが大きな楽しみですね。
私もまだまだ理解出来ない作曲家や曲は山のように存在しますが一つづつ克服してゆきたいものだと思っています。

投稿: ハルくん | 2017年9月13日 (水) 11時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1080200/39241866

この記事へのトラックバック一覧です: ブラームス 交響曲第4番ホ短調op.98 名盤 ~温故知新~:

« 震災では無く人災だった!? | トップページ | 「自粛」とは ~東日本大震災後の日本に思う~ »