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2011年3月10日 (木)

ブラームス 交響曲第2番ニ長調op.73 名盤

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― ブラームスが滞在したペルチャッハの城館 ―

さて、ブラームスの交響曲の特集ですが、今回は第2番です。第1番の完成に20年以上の歳月をかけたブラームスでしたが、この曲はオーストリアのウェルター湖畔の避暑地ペルチャッハに滞在しながら僅か4か月で完成させてしまいました。この曲には、そうしたくつろいだ気分が反映されているので、ブラームスの「田園交響曲」などと呼ばれたりもしています。確かにその通り、曲全体に牧歌的な雰囲気を湛えています。開放的でメロディアスですが、どこか寂しさを感じさせる第1楽章、抒情的でオーストリアの美しい自然をいっぱいに想い抱かせる第2楽章、いじらしいほどに愛らしい第3楽章と実に魅力的です。終楽章はうって変わって躍動感に溢れ、イケイケどんどん的な単純さがブラームスの曲想としては幾らか物足り無さを感じますが、それでも中間部でぐっと抒情的に歌うところなどはブラームスの醍醐味です。

この曲の演奏は意外に難しく、その理由の一つは金管の響きに有ります。フォルテでどうしても金属的な音に聞こえやすいのです。それが気にならない演奏は指揮者の音のバランスが優れていると言えるでしょう。もう一つは好みの問題なのですが、終楽章を爆演するパターンです。常識的にはフィナーレですので、盛り上げるためにどうしても指揮棒に力が入ります。テンポは上がって、金管の強奏、ティンパニの強打となります。けれども、それではブラームスの書いた音楽の造形性と響きが失われてしまいます。いい例がブルーノ・ワルターのニューヨーク・フィルとのモノラル盤です。尊敬する宇野功芳先生はこの演奏を推薦されていますが、僕は全く好みません。このことを知っておいて頂けると、これからご紹介する僕の愛聴盤に納得されることと思います。

131 フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送響(1953年録音/audite盤) ベルリンでのライブですが、自由ベルリン放送(RIAS)の優れたモノラル録音で楽しめます。引き締まった演奏タイプの多いハンガリーの指揮者の中で、フリッチャイはロマンティックなスタイルで一線を画します。豊かな表現力が時に絶大な魅力となります。この演奏もゆったりと非常に表情が豊かですが、基本的にインテンポで造形の崩れは感じません。終楽章もかなりの迫力を見せますが、騒々しくなることはありません。

C0986599フェレンツ・フリッチャイ指揮ウイーンフィル(1963年録音/グラモフォン盤) ザルツブルクでのライブです。モノラルなのが残念ですし、録音はむしろ前述のRIAS録音の方が明瞭です。元々抒情的なこの曲を、フリッチャイは造形が崩れるほど目いっぱい抒情的に演奏しています。その点ではRIAS盤以上です。それはオケがウイーン・フィルということもあるでしょう。随所にかかるポルタメントも少々煩わしく感じるほどです。終楽章はRIAS盤よりも更にドラマティックですので好まれる方はいらっしゃるでしょう。

Cci00003 カール・ シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響(1966年録音/archiphon盤) 巨匠シューリヒト最晩年の貴重なライブでのステレオ録音です。この人は通常は早いテンポで颯爽とした演奏をしますが、ここでは別人のように遅いテンポで全ての音符を慈しむように奏でます。全体を通してしみじみとした味わいが胸にしみ入ってたまりません。時にルバートを見せますが、基本的にはイン・テンポですので造形が崩れるほどではありません。評論家にはウイーン・フィルとのDECCA盤がよく取り上げられますが、僕は断然こちらの方を好みます。この録音は現在はヘンスラー盤で出ていますが、マスタリングが高音に強調感が有るらしいので、出来れば中古店でarchiphon盤をお探しになるほうが良さそうです。

695 ヨゼフ・カイルベルト指揮バイエルン放送響(1966年録音/オルフェオ盤) カイルベルトにはベルリン・フィルとのスタジオ録音も有りますが、これはミュンヘンでのライブ録音です。カぺルマイスターのカイルベルトの指揮は柔らかいウイーン・スタイルではなく堅牢なプロシア・スタイルですが、非常にオーソドックスで、ゆったりと曲そのものの良さを充分に引き出しています。2楽章は美しく、終楽章は堂々とした力演で充実感が有り、非常に聴きごたえがあります。終結部がやや爆演気味ですが許容範囲です。バイエルン放送響の音は南ドイツ的な明るさが有りますが、2番の場合にはそれが向いています。

Brahms_14 ハンス・シュミット-イッセルシュテット指揮北ドイツ放送響(1967年録音/EMI盤) 北ドイツ放送響とのライブによる全集ですが、2番以降は全てステレオ録音です。高音強調型のマスタリングが気になりますが許容範囲です。Sイッセルシュテットは指揮するオケや音楽への順応性が非常に高く、この曲では北ドイツ放送響の暗く厚い響きをそのままに、堅牢一辺倒では無く、しなやかさも感じさせます。但し歌い方が控えめなので少々地味過ぎるように感じます。ハニカミ屋のヨハネス青年という感じかな。でも真面目なので好きですよ。

51avvm74jl__ss500_ サー・ジョン・バルビローリ指揮バイエルン放送響(1970年録音/オルフェオ盤) この人にはウイーン・フィルとの全集がありますが、1、2番に関しては透明感の有り過ぎる音と気の抜けた感じの演奏が余り好みでは有りませんでした。けれども、このバイエルン放送響とのライブ盤はオケの音色が曲に適しているのと、演奏に気合が入っているので好きです。後期ロマン派寄りのたっぷりとした表現で、2楽章では弦の歌いまわしが震えるほどの美しさです。終楽章の遅いテンポでのじわりじわりとした高揚感とスケールの大きさにも思わず惹きこまれてしまいます。

416gjxaqwml__sl500_aa300_ クルト・ザンデルリンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1972年録音/DENON盤) 徹底したマルカート奏法のSKドレスデンを聴くと、これぞドイツの音だと実感します。そのオケをザンデルリンクは頑固一徹にイン・テンポで押し通します。ブラームスの音楽が古典的な書法であることを最も感じさせる演奏です。大抵の指揮者がアッチェランド気味に煽る終楽章の終結部でも、逆に腰を据えた感じで大きな充実感を生み出します。ところで、何故かDENONのクレスト1000シリーズは、2番だけが20bitの新リマスターではありません。このことはsource manさんがDENONに直接確認されたのを教えて頂きました。元々LP時代から2番の録音は他の曲よりも幾らか音質が劣るような印象は有りましたが、因果関係は全く分かりません。但し通常は言われないと気にならない程度の違いですので心配は有りません。

Brahms_bohem_14 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1975年録音/グラモフォン盤) 全集盤に収められています。まず、ムジーク・フェラインでの美しい響きの録音に惚れ惚れします。金管の和音がとても美しく、スタジオ録音のメリットが出ていると思います。もちろん弦や木管の美しさも特筆ものです。ベームの演奏は非常に呼吸が深く、しかもどこまでも自然なので安心して身を委ねられる雰囲気です。独特のたおやかさを感じます。終楽章も少しも騒々しくならないのが良いです。ベームは何もライブだけの人では決してありません。

Hmv_2683414 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1977年録音/TDK盤) 全集盤から2年後の日本公演のライブです。東京文化会館でのTDKの録音は優れていますが、ムジーク・フェラインの美しい響きには及びません。ベームの解釈は変わりませんが、ほんの少しだけテンポが速くなっていて、呼吸の深さは全集盤のほうが強く感じます。但し、終楽章だけは曲想のせいで、躍動感と高揚感に勝るライブの方が一般的に好まれるのは間違いありません。

175 オイゲン・ヨッフム指揮ウイーン・フィル(1981年録音/Altus盤) もうひとつウイーン・フィルの良い演奏があります。これは実はベーム追悼演奏会のライブです。会場は楽友協会大ホールですが、美しい響きが聞ける名録音だと思います。特に中低域の音が厚いので嬉しいです。ここはどうしてもベームの演奏との比較になりますが、元々テンポを微妙に揺らすヨッフムはベームほどの貫禄は有りません。けれども逆にしなやかさを感じますので、これはこれでとても魅力的です。終楽章も少しもうるさくならずに熱演しています。敬愛するベームを悼んで襟を正して真剣に演奏するウイーンの楽団員たちの姿が目に浮かぶようです。

515r2b7qvll__ss500_ ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1983年録音/オルフェオ盤) ミュンヘン・ライブの全集です。元々明るい音色のバイエルン放送響ですが、この演奏は金管の音量バランスが幾らか強めで目立ちます。うるさいわけではありませんが、もう少し控えめのほうが落ち着きます。リズムに念押しが無いので腰の軽さを感じさせます。プロシア魂は感じさせない演奏です。かといって流麗なウイーン・スタイルでもありませんので、スタイルがやや中途半端な印象です。決して悪い演奏ではありませんが特徴に欠けます。

Vcm_s_kf_repr_500x500クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン響(1990年録音/カプリッチオ盤) SKドレスデン盤から18年後の再録音全集です。残響の深いイエスキリスト教会で、更にオフ気味の録音なのでムード的に聞こえます。演奏そのものもSKドレスデンのように徹底したマルカート奏法では無いにしても、圭角がまるで取れて聞こえます。テンポは大分遅くなっていて、幾らかもたつきを感じますが、スケールの大きさでは旧盤を上回ります。新盤の良さも無いわけではないのですが、全体的にはやはり旧盤を上にしたいと思います。

41mqvx5jevl__sl500_aa300_ カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウイーン・フィル(1991年録音/グラモフォン盤) 全集盤の録音です。この演奏は中野雄さんが推薦されていたので気になっていました。ウイーン・フィルの奏するブラームスでは最も適性を感じるのが第2番だからです。全体に遅いテンポで重厚な響きなのですが、旋律を美しく奏でる弦楽器と木管の音が確かにこの曲にはうってつけです。2楽章のカンタービレの美しさはいかばかりでしょう。終楽章のスケールの大きさもザンデルリンクに匹敵します。

以上を改めて聴き直した結果のマイ・フェイヴァリットは、ベーム/ウイーン・フィルのグラモフォン盤です。次点としてはシューリヒト/シュトゥットガルト放送響、ザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデンです。
他には、カイルベルト/バイエルン放送響、バルビローリ/バイエルン放送響、ベーム/ウイーン・フィルのTDK盤、ヨッフム/ウイーン・フィルと続いて、中々の激戦状態です。

こうしてみると南ドイツ、オーストリアの楽団が大勢を占めていて、第1番で北ドイツの楽団が優勢であったのとは逆のねじれ現象が起こりました。これは明らかに曲想の違いだと思います。

<追記> ジュリーニ盤を後から加筆しました。ベームと並ぶウイーン・フィルによる素晴らしい演奏で、この曲のベストを争う1枚だと思います。

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ブラームス(交響曲第1番~4番)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさん、こんにちは。

私はそれほど古い盤を聴きこんでいないのですが、ベームはいいですね。77年ライブ、札幌での指揮はドホナーニだったのです。寒い街はいやだと言ったとか言わないとか・・・雪が降りしきる中、少年は出かけたのでありました(笑)。

ブラームスが避暑地で短い間に書き上げたというのも納得の明るい曲想ですが、4楽章で白熱しすぎると暑苦しい演奏になりますね。それはそれで「火の玉万歳」ライブになるのですが、ブラームス演奏としてどうかと言われれば、節度が必要かもしれません。

個人的には、1楽章終結近いホルンの大ソロを野太いドイツらしい音で吹いてくれればよいと思います。

投稿: かげっち | 2011年3月10日 (木) 12時59分

こんばんは

私の好みは、終楽章は比較的イケイケドンドンの演奏が好みです。そのへんのところがハルさんの好みと違うところです。ただ決定的な部分での好みの違いともいえるような気もします^^;

バルビローリ/バイエルン放送響のCDは聴いてみたいと思いました。また、最近、SKDのサウンドがどんどん好きなってきてますので、ザンデルリンク/SKDの演奏も聴き直してみます^^

投稿: kurt2 | 2011年3月10日 (木) 21時22分

かげっちさん、こんにちは。

そううですか、77年の札幌はドホナーニだったんですねぇ。それでも公演が無いよりは有る方が良いですしね。

4楽章が「火の玉万歳」ライブの場合は、まずブラームスを聴いた気がしませんね。気分はどんなに高揚しても、表現には節度が必要だと思います。

投稿: ハルくん | 2011年3月11日 (金) 00時27分

kurt2さん、こんばんは。

もちろん終楽章に内面的な高揚感は必要ですが、外面的にもイケイケドンドンとなると、演奏を聴いているときには楽しめても、聴き終わった時に一体誰の音楽を聴いていたのか分らなくなります。もちろんそれもまた好みですからね。いわゆる「ブラームスらしく」無くてもそれはそれで構わないわけです。

バルビローリ/バイエルン放送響はとても楽ししめると思いますよ。聴いてみて下さい。ザンデルリンク/SKDはイケイケドンドンからは最も遠い演奏ですからね。駄目な人は駄目だと思いますよ。

投稿: ハルくん | 2011年3月11日 (金) 00時42分

ハルくん、大変な事になりましたね。
ブラームスの話をしようと思っていましたが、大自然の脅威の前に、その気持ちも削がれ…
東京でも死者が出るとは何と言う事でしょう!
私にも、仙台に叔父夫婦と20年来の友達。茨城と千葉にはそれぞれ従兄弟がいますが、連絡が取れておらず、心配しています。
ハルくんは、被害はありませんでしたか?
自然は人間に何らかの警告を発しているのでしょうか…

投稿: From Seiko | 2011年3月12日 (土) 03時10分

僭越ながら、被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

北の町より。

投稿: sasa yo | 2011年3月12日 (土) 05時03分

ハルくん、こんにちわ

都内でも東北の大地震の余震が続いていて、10分間隔よりもっと短い感じで、揺れます。

さて、フリッチャイですが、もし、白血病で亡くならなかったら、カラヤンではなく、氏がベルリンフィルの指揮者になっていたかもしれない人ですね。

シューリヒトはカールショウにより、「シューベルト:交響曲第8番」を録音した際、10種類以上のテンポで指揮してみせ、どれがいいか聞いたと言うエピソードを読んだことがありますが、おそらく、テンポが変わる人だったのでしょうね。

さて、ステレオ録音で持っている第2番は、カイルベルト指揮ベルリンpo.とクレンペラー指揮フィルハーモニアO.のものですが、トスカニーニ指揮フィルハーモニアO.の録音が好きです。

投稿: matsumo | 2011年3月12日 (土) 16時59分

Seikoさん、ご心配有難うございます。

昨日は電車が完全に止まってしまい、遠距離通勤者の自分は自宅には帰れず、ホテルも満室でしたので、やむなく2時間歩いて知人宅の世話になりました。
今日自宅に帰ったところ、積み上げたCDが崩れて床に散乱状態でした。が、これは地震のせいというよりも放っておいても崩れる寸前でしたので・・・(苦笑)

それにしても各地の被害は目を覆うばかりで、大自然の脅威に改めて驚かされます。被害に合われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。


投稿: ハルくん | 2011年3月12日 (土) 17時24分

sasa yoさん、こんにちは。

sasa yoさんは北の町とのことですが、被害は有りませんでしたか?それでしたら何よりです。
被害に合われた地域は一日も早く復旧すると良いのですが。政府の全力の支援活動に期待します。

投稿: ハルくん | 2011年3月12日 (土) 17時29分

やはり「帰宅難民」となられた訳ですか。
大変でしたね。

私の娘二人が都内におり、やはり同じ状況でしたが、
うまく切り抜けたようで、私のまわりも無事に済み、
それらはブログに書いたとおりです。
感謝しています。

それにしても、大変なことが起きてしまいましたね。
テレビから流れる悲惨な状況には、ただただ
呆然とするばかりです。
少しでも被害が少ないよう、早く復興に立ち上がっていけるように、
なればいいと祈るばかりです。

投稿: 四季歩 | 2011年3月12日 (土) 17時39分

matsumoさん、こんにちは。

本当に大変なことになってしまいました。都内の我が家もかなり揺れたようで、今日は自宅へ帰って片付けに時間を取られました。

個人的には、フルトヴェングラー後のベルリンフィルの指揮者には、フリッチャイでもヨッフムでもケンぺでもイッセルシュテットでも良かったです。チェリビダッケは微妙ですが。

シューリヒトは他にもブルックナーの5番のように、突然変異のようにドラマティックな演奏が存在します。確かにいかようにも出来たのかもしれませんね。
カイルベルト/ベルリンPOも良いでしょうね。クレンペラーとトスカニーニは未聴です。

投稿: ハルくん | 2011年3月12日 (土) 17時41分

四季歩さん、こんにちは。

昨夜は帰宅難民でしたが、震源地に近い地域の方々に比べれば、まるで大したことでは有りません。せめて九死に一生を得られた方たちへの国の早急な支援を期待するばかりです。

投稿: ハルくん | 2011年3月12日 (土) 17時48分

大惨事から2日半。報道を見るたびに、増すます悲惨な現実を突き付けられ、胸が痛みます。
自分自身の現実は、自力で立つ事も出来なくなった母親の介護と、命に懸かる病気ではないにしろ入院した父親の見舞いにと、ちょっとばかり辛い日々…だと思っていましたが…金曜日からの被災地の皆さんの状況に比べたら大したことないと心底思えました。家を無くし、独りぼっちになる辛さを思えば、自分を頼りにしてくれる人がいて、衣食住足りているのですから。
こんな時、やっぱり音楽が側にあるって素晴らしい事ですね。
すっかり愚痴になってしまいました。ごめんなさい。いつでも音楽が聞ける幸せを感じながら、ブラームス2番、ハルくんの記事を見ながら、 じっくりと鑑賞したいと思います。ワンコイン(¥500)で買ったお買い得品ですけどね。では、おやすみなさいZzz…

投稿: From Seiko | 2011年3月13日 (日) 21時51分

Seikoさん、こんばんは。

東京では地震の直接の被害は大したことが有りませんでしたが、明日から計画停電で電気や交通機関に影響が出ます。それでも被災地の被害に比べれば、何でもないことですね。
一日も早く全ての地域が立ち直ることを祈ります。

ヨーロッパでは第二次大戦中でもコンサートは続けられていたそうです。生きる勇気を失わないためにも人間にとって音楽は大切なものなのでしょうね。

投稿: ハルくん | 2011年3月14日 (月) 00時21分

ハルさん、こんばんは。

ブラームスの第2は、ハルさんが書かれている通り、フィナーレでテンポを煽った演奏が録音でも良く聴かれます。

私もブラームスでは、このようにフィナーレでもテンポを煽らずにクライマックスを迎える演奏が好みです。

この観点から行くとブラームスの第1と同様にザンデルリンク=シュターツカペレ・ドレスデンという選択になると思います。

もう1つ挙げたいCDは、スクロヴァチェフスキ=ハレ管弦楽団(ファンハウス)です。これは恐らく廃盤のCDだと思います。私が中学1年生位の時に初めて購入したブラームスの第2のCDということもあり、私のブラームス第2シンフォニーの指針のような演奏でもあります。この演奏もフィナーレでは、殆どテンポを上げずにクライマックスを迎えるのです。オケはイギリスのオケなので、SKDと同列には語れませんが、終楽章を含め、他の楽章でもゆったりとしたテンポでとても充実した演奏をスクロヴァチェフスキとオケが繰り広げています。

ザンデルリンク=SKDと共に忘れられないCDですね。

投稿: たろう | 2011年3月19日 (土) 00時36分

たろうさん、こんにちは。

ザンデルリンク/SKドレスデンのフィナーレは一番の聴きものですね。じわじわとスケール感が増して巨大になるのは圧巻ですよね。アッチェレランドをかける演奏が矮小に感じてしまいます。スクロヴァチェフスキ盤は聴いていませんが良いですか?イギリスのオケでは、エードリアン・ボールト/ロンドンPOとSOの演奏は案外良かったですが、やはり響きはいま一つでした。ヨッフムが指揮してもやはり同じ印象です。
でも曲は2番ですし、スクロヴァチェフスキは好きなので一度聴いてみたいですね。

投稿: ハルくん | 2011年3月19日 (土) 08時37分

こんにちは。
書き込みは久しぶりですが、いつも拝見しております。
Sanderling/SKD手に入れました。第1楽章はまさに理想的です。終楽章も良い。でも2、3楽章はちょっと速い部分が気になるなあ。
Böhmは77年東京ライブしか持っていませんが、私にはこちらの方が全体的にぴったりです。スタジオ盤も聴きたくなりました。
ところでアバド/ベルリンフィル(88年)っていかがでしょうか。第1楽章の提示部繰り返しが許せないので第一選択にはならないのですが、それ以外は結構名演に思うのですが…。

投稿: まっこい | 2011年4月10日 (日) 17時41分

まっこいさん、お久しぶりです。
どうもありがとうございます。

ザンデルリンクの旧盤の中で、敢えて落ちるというと2番だと思っています。おっしゃる通り2、3楽章あたりが今一つですね。この曲に関しては僕もベームが好きです。躍動感に勝るライブ盤も良いですが、美しさの点でスタジオ盤を特に好んでいます。

アバドは残念ながら聴いたことがありません。70年代以降のベルリン・フィルの音が好みで無いこともあります。


投稿: ハルくん | 2011年4月11日 (月) 07時51分

ハルくんさんご無沙汰いたしました。
この作品は、今年、札幌にてpmfオーケストラによる演奏が予定されており僕もチケットを入手いたしました。
我が家のバーンスタイン、ウィーンフィルのレコードは傷んでしまったので、ここに載っていないのですが、iTunesにあった小澤征爾、サイトウキネン(こだわりはないのですが)を入手して聴いております。もっと聴きこんだらハルくんさんの推薦盤を、と思っております。
余談ですが、ブル9のヨッフム、ミュンヘンフィル盤は素晴らしいですね。

投稿: sasa yo | 2011年6月30日 (木) 11時02分

sasa yoさん、こんにちは。

こちらこそご無沙汰しましたが、お元気そうでなによりです。
僕も随分前に東京でpmfオーケストラを聴きましたが、とっても良かったですよ。楽しみですね。
ブラ2には案外と良い演奏が多いと思います。色々と聴かれて、ご自分の好みを見つけられると楽しいと思います。どうぞ気長に楽しまれてください。

ブル9のヨッフム/ミュンヘンフィル盤お聴きになられましたか。この演奏は、ヨッフムの他の演奏と比べても特別ですね。このときブルックナーの霊が下りてきていたとしか思えません。
シューリヒト/ウイーンフィルとこの演奏は、やはり自分にとっては双璧です。

投稿: ハルくん | 2011年6月30日 (木) 19時24分

こんにちは。
ついにベーム/VPO'75スタジオ盤を。特に2楽章~大いに気に入りました。加えて、スタジオ録音の良さ。

>ウイーン・フィルのブラームスでは最も適性を感じるのが第2番
全く同感です。

バルビローリ盤でも感じた事なのですが、どうもVPOのブラームス1番、2番の1楽章、ノンレガートさが合わないのです。

初体験盤という感覚からか、ワルター/NYPを好きなのはソコなのです。でも色々聴いてきて、貴Blogで指摘されている様に、終楽章最後の異様さが解ってきました。初めて聴いたとき、心地良くて寝落ちする寸前の意識の中、目が醒めましたし^^

あとは、ジュリーニ/VPO盤を探します。ドイツ・レクイエムでのレガートさがボクにはハマったので期待しちゃいます。

投稿: source man | 2012年4月27日 (金) 09時00分

source manさん、こんにちは。

ベームのグラモフォン盤を購入されましたか。お気に入られたようで良かったです。

ジュリーニ盤も良いですよ。僕はドイツ・レクイエムでのレガートは幾らか過剰に感じましたが、2番では全く抵抗なく気に入りました。

バルビローリ/VPO盤は録音のせいか、妙に音が薄く感じられます。ライブ盤の方がずっと好きですね。

ワルター/NYPについては、まぁ記事に書いた通りです。

投稿: ハルくん | 2012年4月27日 (金) 22時09分

ハルくん様

morokomanです。

以前聴いたザンデルリンクのブラ1が評判どおりの良さだったため、先日同じ顔ぶれのブラ2を購入しました。

今でこそ、自分にとって「初夏はシベ1の季節!」であり、「盛夏はシベ2の季節!!」なのですが、中学生のころは「夏はブラ2の季節!!!」でした。

夏休みの早朝、田舎の自然に囲まれて聴くブラ2は最高でした。「ブラームスの『田園』」という言葉に自然のイメージを重ねていたのだと思います。

ブラームスの作品の中でも、とりわけ好きな曲なのですが、中学当時は第2楽章は飛ばして聴くことが多かったです。伸びやかな第1楽章、穏やかな第3楽章、夏の「生命の爆発」のような第4楽章。どれも「田園」のイメージにぴったりで何度も繰り返して聴きました。

でも第2楽章は、どこか暗く、わびしい感じばかりで、まったくつまらないと思っていました。

今は逆に、第2楽章だけを取り出して聴くことが多いです。深い哀しみを伴った美しさに、ようやくく感動できるようになりました。中学当時のご苦労なしのお子ちゃまには、とても理解できなかったのだと思います。

第2楽章の最後の場面、なぜか私の脳裏に「目に涙をいっぱいためた女性が、後ろ髪を引かれるような思いを秘めながらも、聴き手の前からきびすを返して立ち去っていく」イメージが思い浮かんで仕方がありません。なぜなんでしょう。その「女性」はクララのイメージなのかな? それともアガーテ嬢? などと考えると実にしんみりきます。まるで映画の一場面のようです。

ザンデルリンク/ドレスデンSKは期待どおり、渋い音楽作りで、内面の充実さで聴かせてくれます。華やかさには欠けますが、むしろブラームスにはこれで良いと思います。

それから、確かに録音はやや良くないと私も思いました。時おり弦楽セクションの音が潰れているように感じてしまうのですが……私だけなのかなぁ。

さぁ、次は秋のブラ3&4ですね。(^^)

投稿: morokoman | 2013年8月 6日 (火) 20時08分

morokomanさん、こんばんは。

なるほど第2楽章のラスト、愛する女性との別離の様な寂しさがありますね。納得です。その女性は誰だったのでしょうね。私の場合は・・・??

第1、3、4番は、いずれもザンデルリンクの旧盤をベストにしたいのですが、2番だけは必ずしもベストとは言い切れません。音そのもののマイナスを感じてしまうのかもしれませんね。

投稿: ハルくん | 2013年8月 6日 (火) 23時19分

ベームのブラ2というと吉田氏が絶賛していたモノラルのBPO盤が私の初めて聞いた演奏だったりします。
私は雑食なので最終楽章が爆演でも構わないですが、曲の流れが損なわれるようだと減点かなと思います。
ということで、
王道ザンデルリンク、ジュリーニVPO、シューリヒトライヴ
爆演ワルターパリ、ミュンシュパリ、トスカニーニPO
中庸ベームBPO、ジュリーニLAPO、ムラヴィンスキー
別格フルトヴェングラーでしょうか。
ちなみにブラームスの四曲で一番好きです。

投稿: ボナンザ | 2014年4月24日 (木) 21時38分

ボナンザさん

僕も2番はもちろん大好きですが、1,3,4番はもっと好きというところでしょうか。

好みの演奏タイプとその理由は記事中に書きましたが、いわゆる「王道」が好きですね。
爆演や金属的な響きの演奏はどうにも苦手です。巨匠指揮者においても非常に多いスタイルだとは思いますが。

投稿: ハルくん | 2014年4月25日 (金) 00時05分

こんばんは。

ベーム&ウィーン・フィルのDG盤、素晴らしいです。
ウィーン・フィルの美しさ・・・
今では味わえません。
録音がそれを見事に捉えています。

正直、この曲はなかなかピンとくる演奏がなかったのですが
これは文句ありません。
弛緩したところも無いし、終楽章コーダの盛り上がりも自然です。
これはもっと評価されるべき演奏だと思います!

投稿: 影の王子 | 2015年6月 4日 (木) 20時17分

影の王子さん

こんにちは。
2番に好きな演奏はいくつか有りますが、やはりベーム/VPOのDG盤が最高です。
オケの音、風格、録音、どの点からみてもこれ以上の演奏は無いですね。
次点としては、ジュリーニ/VPO、シューリヒト/シュトゥットガルト放送響盤を取りたいですが、ベームを超えるとは思いません。

投稿: ハルくん | 2015年6月 5日 (金) 15時58分

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