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2011年1月 1日 (土)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」op.73 名盤 ~迎春2011~

Sunrise_2

皆様、明けましておめでとうございます。1年が経つのは本当に早いものです。どんどん時間が過ぎてゆくのは逃げようの無いことですが、せめて日々流されることなく自分の出来ることを精一杯してゆきたいものだと思います。

堅い話はここまでにして、このブログで今年は何をしたいかなぁと考えてみました。昨年はブルックナーとマーラーの二本立て特集とベートーヴェンのシンフォニー特集をしました。そこで今年のこのブログの抱負です。

まずは今までほとんど触れていないモーツァルトの特集をしたいと思います。シンフォニーとピアノ協奏曲を。ベートーヴェンは弦楽四重奏をぜひやりたいです。それにブラームスのシンフォニーも。これは意外なことに今まで一曲毎にはちゃんとやっていませんでした。バッハの三大宗教曲もやりたいです。これらの合間に、名曲シリーズ、旬の季節シリーズ、ご当地シリーズなど、なんだか良く分かりませんがやってみたいです。そうそう、それにオールドロックシリーズもです。

というわけで新年の抱負を立てようと思っていたのですが、まるで収拾がつかなくなりました。でも目標としては大体そんな内容です。

でも新年はやはり相応しい曲でスタートしたいところです。一昨年はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でしたので、今年はピアノ協奏曲の「皇帝」にします。ヴァイオリン協奏曲もそうですが、ベートーヴェンはこういう雄渾な音楽を書かせたら正に最高ですね。立ちはだかる困難にも勇気を持って挑戦すれば必ず打ち勝てる!というような、強い意志の力を音楽に感じます。堂々とした威容は曲のタイトルそのものです。僕としてはピアノ協奏曲の「王様」と言えばブラームスの第2番を上げます。(さしづめ”王様の影武者”は第1番でしょうね) となると「女王」はチャイコフスキーだと思いますが、「皇帝」という名前はやはりこの曲にしか考えられません。第1楽章の雄渾さ、第2楽章の深い祈りの境地、第3楽章の生命力の爆発。本当に素晴らしい名曲ですね。

それでは僕の愛聴盤を順にご紹介してゆきます。

410rqjyevvl__sl500_aa300_ ウイルヘルム・バックハウス独奏、シュミット=イッセルシュテット指揮ウイーン・フィル(1959年録音/DECCA盤) 学生時代に全集をLP盤で買って何度も聴きかえした演奏です。とにかくバックハウスの弾くベーゼンドルファーの音は柔らかく美しいです。このウイーンの名器と50年代のウイーン・フィルの柔らかい音とが溶け合った響きはそれだけで最高です。バックハウスの堅実な演奏は人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、地味なようでいて実はこの上なく意味深い演奏で味わうことのできる至福を是非とも感じ取って頂けたらと思います。Sイッセルシュテットもウイーン・フィルの美感を充分に生かした素晴らしい指揮です。

F47739e488e8ee878be9dd9e9954280f ウイルヘルム・バックハウス独奏、ショルティ指揮ケルン放送響(1956年録音/medici盤) バックハウスはモノラル期の、クレメンス・クラウス/ウイーン・フィルとのスタジオ録音も有りますが、これはケルンでのライブ録音です。若いショルティがエネルギッシュな伴奏を付けています。バックハウスもライブらしく熱い演奏ですが、完成度の高いステレオ盤を超える存在ではありません。ケルン放送の録音は年代を考えれば優秀ですが、ステレオ録音のような柔らかいベーゼンドルファーの響きは期待できません。

Emperar002 ウイルヘルム・バックハウス独奏、シューリヒト指揮スイス・イタリア放送響(1961年録音/ERMITAGE盤) スイスのルガノでのライブ録音です。この時バックハウスは既に77歳ですが絶好調で、流れる様に安定したタッチで気迫を持って弾き切っています。その点ではステレオ盤以上です。ピアノの音質はショルティ盤とほぼ同じレベルですが、オケの音はむしろショルティ盤のほうが明晰です。けれども指揮の格はシューリヒトのほうが遥かに上ですし、ローカルオケを自在に操る手腕はさすがです。バックハウスの演奏を考えても、ニ種のライブではこちらの方を上にしたいです。

71dfn4bl1gl__sl1050_ルドルフ・ゼルキン独奏、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(1962年録音/SONY盤) ゼルキンは若くしてドイツの大ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュのパートナー・ピアニストに抜擢されましたが、その実力はワルター/ニューヨーク・フィルと1941年に録音した「皇帝」を聴けばその実力の程が解ります。速いテンポでの躍動感が凄いのです。それから約20年後のバーンスタインとのこの録音も負けず劣らず生命力の迸る演奏ですが、それでいてドイツ的な堅牢さを持ち合わせる辺りは稀有の存在です。ピアノタッチも極めて男性的ですが決して雑にはならず、細部にニュアンスが通っているのが素晴らしいです。オケの音色は少々明る過ぎますし、バーンスタインはかなり前のめりにオケを煽っていますが、変に落ち着いた演奏よりはずっと良いと思います。

Beethoven81aoiyxz3l__sy355_ダニエル・バレンボイム独奏、クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管(1967年録音/EMI盤) デビュー間もない若きバレンボイムが老クレンペラーのバックで録音した全集からです。冒頭をバレンボイムは流麗に弾き切ります。ところがオーケストラの主題が始まると、クレンペラーの遅めのテンポが主導権を握り、バレンボイムは仕方なしにそれに合わせるという風情に変わります。曲が進むほどにクレンペラーはどっしりと音にタメを作り自分のペースに持ち込みます。こうなってはバレンボイムは為すすべが有りません。後半はさながら巨人の音楽です。第2楽章も遅めですが以外と深みに不足するような気がします。第3楽章もテンポは遅いですが、バレンボイムはツボを会得したのかクレンペラーと呼吸を合わせて堂々と弾いています。というユニークな演奏ですが面白さは格別です。EMIの録音はパッとしませんが、この演奏は一聴の価値が有ります。

Beethoven_81aqvribnal_sy355_エミール・ギレリス独奏、セル指揮クリーヴランド管(1968年録音/EMI盤) 現役当時は”鋼鉄の音”などと称されたギレリスでしたが、古典派を演奏すると案外端正な音を奏でます。この演奏もここぞという箇所では”鋼鉄”の片りんを見せますが、全体的にはベートーヴェンにふさわしい美しいピアノを聴かせてくれます。セルのカッチリとした造形との相性も良く、非常に美しく整った演奏です。第2楽章も弱音が夢のような美しさです。クリーヴランド管の響きはヨーロッパの団体のような柔らかさは有りませんが、肥大化し過ぎないあくまでも古典派の枠組に留まる音に好感が持てます。

Emperar001 フリードリッヒ・グルダ独奏、シュタイン指揮ウイーン・フィル(1970年録音/DECCA盤) バックハウスと比べると皇帝が20歳は若返ったような印象です。グルダのピアノは切れ良く軽快ですが、適度のタメも有り聴き応えがあります。ホルスト・シュタインの指揮にはドイツ的な堅牢さを感じますし、ウイーン・フィルもSイッセルシュテットの時のような柔らかさは有りませんが、録音の良さと相まって美しさと造形性のバランスが見事です。1楽章は勇壮さと切迫感が両立して素晴らしく、2楽章は美しく深みが有ります。3楽章でも躍動感と重みが両立しています。ピアノ、指揮、オケの音色、演奏の若々しさと立派さの全てが高次元でバランスのとれた素晴らしい演奏です。

772クリストフ・エッシェンバッハ独奏、小澤指揮ボストン響(1973年録音/グラモフォン盤) エッシェンバッハがピアニストとして脚光を浴びていた時代の録音で、小澤と共に30代の演奏です。速めのテンポの第1楽章では若々しさが魅力である反面、小澤の指揮が腰軽で勇壮感に欠けける印象です。第2楽章では一転して遅く深い抒情感を与えていますが、これはエッシェンバッハによるものと思います。終楽章では跳ねるようなリズムが躍動感を生み聴いていて心が躍ります。

Emperor_2 アルトゥール・ルービンシュタイン独奏、バレンボイム指揮ロンドン・フィル(1976年録音/RCA盤) ルービンシュタインがなんと88歳の時の演奏です。ピアノのタッチが非常にしっかりしているのには驚かされます。テンポが極めて遅いので、雄大さを感じる反面、少々もたつきも感じます。バレンボイムも懸命に合わせてはいますが、遅いテンポにもたない部分も有ります。かつてバレンボイムはピアノを弾いてはクレンペラーの遅さに合わせざるを得ず、指揮をしてはルービンシュタインの遅さに合わせざるを得ずと、この曲に関しては気の毒な人でした。とはいえ、この風格に対抗できる演奏は中々無いんじゃないでしょうか。第3楽章の巨大さも凄いです。

4108031773 マウリツィオ・ポリーニ独奏、ベーム指揮ウイーン・フィル(1976年録音/グラモフォン盤) ポリーニがまだ30代前半の演奏です。当時のベームと共演したときの映像を観ると、ポリーニはまるで飼い主の命令をきく忠犬のような顔つきをしていたのが忘れられません。それはともかく、このベームとウイーン・フィルの分厚く立派な響きは素晴らしいです。リズムを堂々と踏みしめながらも推進力を持って高揚感を感じさせるのは正に至芸です。その伴奏に支えられたポリーニのピアノも生真面目でやや堅苦しいものの立派です。この人がこれだけのベートーヴェンを弾くのはやはりベームの影響によるものだと思います。

272 ルドルフ・ゼルキン独奏、クーベリック指揮バイエルン放送響(1977年録音/オルフェオ盤) ゼルキン74歳の時のミュンヘンでのライブ演奏です。この人はドイツものの最高の演奏家の一人だと思いますし、ベートーヴェンのソナタの多くも僕はバックハウスの次に好きかもしれません。男性的なタッチもまだまだ健在です。1楽章からゼルキンもクーベリックもかなりの気合が入っているので、結構テンポは速めです。2楽章では厳しさの中に深い美しさをたたえています。3楽章は勢いとゆとりが共存する腹芸のような演奏です。即興的と言えないこともありません。録音も秀れています。

51vj5gzxpml アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ独奏、ジュリーニ指揮ウイーン響(1979年録音/グラモフォン盤) これはウイーンでのライヴ録音です。ミケランジェリのライヴ正規盤は珍しく貴重です。クリスタルガラスのように澄み切って美しい響きのピアノがオーケストラの柔らかい音に乗って、非常に気品のある美感を感じさせます。特に第2楽章の美しさたるや尋常ではありません。終楽章も迫力一辺倒ではなく、そこに何ともいえぬ気品を感じます。ドイツ系の奏者の、ともすると厳ついベートヴェン演奏とは相当に味わいの異なる演奏ですが、聴き応えは充分です。ジュリーニの指揮も美しく大変立派です。

51iayil0cllユーリ・エゴロフ独奏、サヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管(1982年録音/EMI盤) ロシア生まれのエゴロフは余り広く知られてはいませんが、旧ソ連から西側に亡命して自らがゲイであることを告白し、若干33歳でエイズのために亡くなったピアニストです。コンクールでは何故か優勝出来ませんでしたが、ニューヨーク・デビューでセンセーショナルな成功を収め、その後に幾つか行われた録音の一つがこれです。正に真珠を転がすような繊細で美しい音に魅了されます。サヴァリッシュの伴奏で堂々と繰り広げる演奏は明らかに天才です。EMIの録音のせいかオーケストラの音色に色彩感が無いのが残念ですが、これは隠れた名盤の一つと呼べます。

Simウラジーミル・アシュケナージ独奏、メータ指揮ウイーン・フィル(1983年録音/DECCA盤) 元祖”真珠を転がすような美音”のアシュケナージの再録音盤です。旧盤ではショルティの指揮が力まかせでマイナスでしたが、メータとの相性は良いです。堂々としたテンポ運びであり、ウイーン・フィルの美しく、かつ厚い音も非常に心地良いです。アシュケナージのピアノが良くも悪くもクセが余りに無さ過ぎるのが個人的にはやや物足りなさを感じますが、これだけピアノもオケも美しく立派な演奏は中々有りません。

7fcd8540eb49a9220748ae0f70890ff4 クラウディオ・アラウ独奏、ディヴィス指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1984年録音/フィリップス盤) この演奏の最大の魅力はSKドレスデンの響きです。芯が有るのに柔らかく厚い音はなんとも魅力的です。アラウはこの時81歳なので、ピアノに切れの良さは望むべくも有りません。ひたすら誠実に弾くのみです。能役者の演技のように動きがゆっくりでメリハリが弱いので、1楽章や3楽章ではやや退屈に感じますが、2楽章の淡々とした歩みと味わいは素晴らしいです。

599 クリスティアン・ツィマーマン独奏、バーンスタイン指揮ウイーン・フィル(1989年録音/グラモフォン盤) ウイーンでのライヴ録音です。ライオンのようなアゴひげを生やしたツィマーマンはまさに「若き鍵盤の獅子王」です。伸びのある艶やかな美しい音で繊細さと力強さの両方を兼ね備えて非常に素晴らしいです。全く堅苦しくない新鮮な皇帝という印象です。バーンスタインの指揮は第1楽章の速い部分で幾らか前のめり気味で腰が据わらないのが気になります。けれども堂々とした部分では威厳が有りますし、3楽章も非常に立派です。

51uwabwfp5l__sx466_アンドラ―シュ・シフ独奏、ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1996年録音/TELDEC盤) 元々端正な演奏スタイルのシフですが、ここでもロマン的に肥大化したベートーヴェン像を排しています。しかしこれが例えばフォルテピアノのような演奏かと言われれば決してそんなことはなく、シフが語るようにあくまでも明確にロマン派への道程にあるベートーヴェン演奏です。ハイティンクの指揮もSKドレスデンの古典的なリズム感と音色を生かしていてピアノと見事に調和させています。1楽章、3楽章は非常にキリリとして新鮮ですが、2楽章では遅めのテンポで深い祈りを聴かせます。これは初めて聴いたときの印象よりも、聴きかえす度に魅力が増してくるような優れた演奏だと思います。

81gvgswskcl__sl1400_アルフレッド・ブレンデル独奏、ラトル指揮ウイーン・フィル(1998年録音/フィリップス盤) ブレンデルの三度目の全集盤に収められていて1枚物でも出ています。ラトルとの意外な組み合わせですが、これが実に素晴らしい演奏です。ブレンデルの音は真珠のような光沢はありませんが充分に美しく、かつ神経質過ぎず、力強さも有るのがベートーベンに向いています。ラトルはウイーンフィルにベタベタとは弾かせず、古楽器演奏に通じるような端正な音色を出させています。しかしホルンやティンパニには鋭く切れの有る音を要求しているので新鮮であり聴き応えが非常に有ります。kこれは新時代の名盤として真っ先に上げたいです。

それにしても、この名曲の演奏は正に百花繚乱です。上記以外では、エドウィン・フィッシャー/フルトヴェングラー盤、ホロヴィッツ/ライナー盤、ギレリス/ベームのライヴ盤、アシュケナージ/ショルティ盤など”皇帝”の名に相応しい演奏家も色々と聴いてはみましたが、どれも個性は有るものの、個人的にはそれほど強く心に残る演奏ではありませんでした。残念なのはここにリヒテルの演奏が無いことです。とても曲に向いていると思うのですが録音は残されていません。

ということでマイ・フェイヴァリット盤ですが、正直どの演奏も魅力的です。それでもたった1枚選ぶとすれば、やはりバックハウス/S.イッセルシュテット盤です。ピアノとオーケストラの溶け合いが最高だからです。次いではオーケストラ・パートが最高に素晴らしいポリーニ/べーム盤と新時代の名盤のブレンデル/ラトル盤を上げたいと思います。
更にベスト3としては、あらゆる点でバランスの良いグルダ/シュタイン盤、新鮮なツィマーマン/バーンスタイン盤、ピアノの魅力でミケランジェリ/ジュリーニ盤のどれもに惹かれてしまいますが、シフ/ハイティンク盤も捨て難いところです。

さて皆さんの新春の聴き初めは何の曲でしたしょうか。本年もどうぞよろしくお願い致します。

<補足>
ゼルキン/バーンスタイン盤、バレンボイム/クレンペラー盤、ギレリス/セル盤、エッシェンバッハ/小澤盤、エゴロフ/サヴァリッシュ盤、アシュケナージ/メータ盤、シフ/ハイティンク盤、ブレンデル/ラトル盤を後から追記しました。

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コメント

ハルさま。新年の挨拶は昨年済んでおりますので割愛します。大雪のご心配まで頂きありがとうございます。が…しかしながら、新潟市はピーカンで、雪も全くない元旦を迎えました。私の住むちくは海岸部で風が強い事もあり、あまり積もらないんですよ。
新年第一弾は『皇帝』ですね。残念ながらハルさまご推薦盤は持っていませんが、ケンプ/ライトナーのベルリンフィルハーモニー盤を よく聞いてます。名曲ですね~。
本当に素敵な記事を、いつもありがとう。
経済的に行き詰まっても、止めたりしちゃお仕置きですからね(`ε´)

投稿: From Seiko | 2011年1月 1日 (土) 13時46分

ハルくん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、皇帝ですが、上げられた録音の内、バックハウス(イッセルシュテット)、ホロヴィッツ(ライナー)は持っています。

今まで聴いた中で最も好きだったのは、FMで放送された実況録音で、ミケランジェリ(チェリビダッケ)でしたが、残念ながら、この録音はCD化されていないようです。後は、パネンカ(スメタナチェック)の録音も好きです。

そう言えば、竹宮惠子の漫画で「変奏曲」と言うのがあり、その中で主人公の天才少年のデビュー場面が描かれています。そして、その時に弾くのが「皇帝」で、この曲の描写は非常に美しいものでした。

投稿: matsumo | 2011年1月 1日 (土) 19時39分

ハルくんさん
あけましておめでとうございます。
ベートーベンの「皇帝」、名曲ですね。
さて、私の愛聴盤ですが、ハルくんさんの言うとおりポリーニ/ベームは素晴らしいですね。映像を見ているとポリーニがベームを心から尊敬している様子がよくわかりますね。
 あとハルくんさんのセレクトにはありませんが、バレンボイム/クレンペラーがスケール雄大で皇帝らしいこれまた素晴らしい演奏だと思います。
 個人的には、バックハウス/ベームのライブが発掘されないかと思ってます。№4と
ブラームスの№2の演奏からすると相当な演奏が期待できるからです。

投稿: コバ | 2011年1月 1日 (土) 20時57分

ハルクンさん。新年あけましておめでとうございます。
「皇帝」はツィマーマン、バーンスタインとポリーニ、ベームはウィーン・フィルの響きが「皇帝」の本質が出ている。アラウもベートーヴェン弾きで確か、ハイティンクと共演したものもあるが未聴。アシュケナージがメータと共演したのもウィーン・フィルということで悪くはない。
手持ちではポリーニがアバドと再録したライブが一番新しい。ベームよりもテンポは遅いが、熱気はあります。そして、初めての「全集」です。(サウンドはラトルよりもまともに聴ける)
私が感じたことは「交響曲」に比べるとオーストリア、ドイツのオケで聴く機会が多いのはアメリカに比べるとマニアックに出てなく、ピアノの名人に合わせやすいですね。
新しい年の始まりには爆円型よりも打ち上げる花火のように祝福してくれるタイプが似合っているでしょう。

投稿: eyes_1975 | 2011年1月 1日 (土) 21時06分

ハルさん、新年おめでとうございます。

大晦日に一時帰国しました。

『皇帝』は確かに新春に相応しい曲ですね。私は子供の頃、初めて購入した『皇帝』の演奏がバックハウス=イッセルシュテットだったので、一番愛着がありますね。シューリヒトとの演奏も素晴らしいですね。

最近のCDでは内田光子=ザンデルリンクも聴きます。

私は2011年の聴き初めは、ブルックナーの『ロマンティック』にしました。ヴァント=ミュンヒェン・フィルのCDです。冒頭のホルンのメロディーが新春らしく清々しい気分になりました。

今年もどうぞ宜しくお願いします。

投稿: たろう | 2011年1月 1日 (土) 21時57分

Seikoさん、お住まいの地域は雪は少ないのですか。良かったですね。

ケンプのこの曲の演奏は聴いていませんが、この人のベートーヴェンは好きですよ。

ブログ止めたらお仕置きですか!こりゃ止められないですね~。でもSeikoさんにお仕置きをされてみたいような・・・(笑)

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 10時56分

matsumoさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

ミケランジェリ/チェリビダッケは海賊盤で見かけたことが有りました。
グラモフォン盤はミケランジェリが珍しくリリースをOKしたライブ録音ですので、自信が有ったのでしょう。ですので僕はこれで楽しんでいます。

竹宮惠子の漫画は読んだことは有りませんが、面白そうですね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 11時01分

コバさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

ベーム/ウイーンフィルのオケ伴奏は本当に好きです。ポリーニももちろんいいですし。
仰る通り、バックハウスとベームでこの曲をぜひ聴いてみたかったですね。

バレンボイム/クレンペラー盤は聴いたことがありません。バレンボイムはピアニストとしてクレンペラーと、指揮者としてルービンシュタインと共演したわけですから、これは凄いです。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 11時08分

eyes_1975さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

本当にツィマーマン/バーンスタインとポリーニ/ベームはどちらもウィーン・フィルの充実した響きが聴けるので最高ですね。一般的にはどちらもベスト盤の最有力候補だと思います。

爆演型も良いのですが、この曲ではやはり格調の高さというものを失っては欲しくないと思います。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 11時14分

たろうさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

バックハウス/Sイッセルシュテットは個人的には一番好きなんです。シューリヒト盤も素晴らしいのですけれど。

内田光子/ザンデルリンク盤は聴いていないのですが良いですか?一度は聴いてみたい気がします。

たろうさんの聴き初めは、やはりブルックナーでしたか。ヴァント/ミュンヘンのロマンティックいいですね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 11時21分

新年おめでとうございます。
確かに名演揃いですね。自分も伴奏してみたい協奏曲の一つです。

ピアノだけ見れば内田光子は好きですよ~、個人的にはザンデルリンクがいまひとつなんですけど。

1楽章の第2主題は巡礼者の歌から採ったようなのどかさを感じます。ブラームスが変奏曲を書いた「ハイドンの主題」と聴き比べると面白いです。2楽章の主題がブルックナーの7番の2楽章と似ているように感じるのは私だけでしょうか?

投稿: かげっち | 2011年1月 2日 (日) 19時28分

ハルさん明けましておめでとうございます。
私は、年末年始は、マーラーとブルックナーを聴いて過ごしました。
”皇帝”ですが、CDはキーシン盤とホロビッツ盤所有にて、それらを普段聴きます。レコード棚を探ってみるとポリーニ/ベーム盤が出てきて、早速針を落としてみました。巨匠ベームと若き日のポリーニの、心を打つ素晴らしい録音ですね。ポリーニというピアニスト。賛否が分かれますが、ショパンのエチュードに代表されるように素晴らしい技巧を持った演奏家。一方、無機質で冷たい感も否めません。曲によっては彼の特性を生かした良い演奏もあると思います。でもちょっと理屈ぽいかな・・・。

投稿: sasa yo | 2011年1月 2日 (日) 19時45分

かげっちさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

内田光子は良いですか?我が国の世界的演奏家ですし、ファンも凄く多いのですが、どうも食わず嫌いなんですよ。昔は結構食べたんですけど。

2楽章がブルックナーにですか?うーん、感じたことは有りませんが・・・
1楽章の主題が「上を向いて歩こう」に良く似ているのは間違いありませんけど。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 20時57分

sasa yoさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

年末年始をブルックナー&マーラーで過ごされましたか。それもまたいいですね。

ポリーニは本当に賛否両論ですね。でも「嫌い嫌いも好きのうち」とも言いますし、アンチジャイアンツも裏を返せばそれだけ存在を認めているわけですからね。
僕は正直言うとどちらでも無い中間派なんです。でも素晴らしいと思う演奏は確かにあります。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 21時04分

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

やはりバックハウスですか。
私はバックハウスのベートーヴェンは好きです。ですので、この曲の演奏も当然好きです。
ですが、最近はルービンシュタインの演奏の方が好きになってきました。

投稿: kurt2 | 2011年1月 2日 (日) 21時41分

kurt2さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

ルービンシュタインも好きですよ。あの風格は大したものですね。
色々なタイプの演奏を許容してしまうというのは、やはり曲の懐が深いということでしょうね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 2日 (日) 22時42分

ハルくんさん、あけましておめでとうございます。
年始にピッタリの選曲ですね。私はツィマーマン&バーンスタインに一票です。バックハウスの録音を下敷きにして、「若き鍵盤の獅子王」という表現がいいですね。このころのツィマーマンは本当にそんな感じです。

投稿: ushinabe1980 | 2011年1月 3日 (月) 00時03分

ハルくんさん

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

私の聴き初めは、グルダ/北ドイツ放送響によるモーツァルト ピアノ協奏曲23番でした。モーツァルト特集、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲特集それからバッハの三大宗教曲特集も…ほんとうに楽しみです。

今年もすばらしい音楽のご紹介、楽しみにしています!

投稿: ANNA | 2011年1月 3日 (月) 10時21分

ushinabeさん、明けましておめでとうございます。

ありがとうございます。ベートーヴェンは年末にも年始にもいいですね。
ツィマーマンのひげの写真を見たら、この言葉をふっと思いつきました。演奏のイメージとぴったりですからね。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2011年1月 3日 (月) 12時10分

ANNAさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

モーツァルトのピアノ協奏曲23番は大晦日に聴きましたよ。グルダ/北ドイツ放送も有りますが、その時は別の演奏でした。

あれもこれも書きたいのですが、中々時間が有りません。でもそう言って頂けるととても励みになります。どうか気長に待って居てくださいね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 3日 (月) 12時18分

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

記事中の録音では、バックハウスのライブとルービンシュタイン以外は聴いていて、今でも印象に残っているのはゼルキンのライブですね。
ゼルキンの《皇帝》なら、小澤/ボストン響の方を聴いている人が多いとは思いますが、このライブ盤、あれよりも緊張感があって気合が入っているのが良く伝わってきますね。
特に、最後の《合唱幻想曲》の高揚感がかなり感動的で、実は《皇帝》よりもそちらの方が好きなのです。

どちらかというと、若々しいタッチの演奏が好きなので、良く聴くのは(マイベストのカッチェン以外では)エゴロフ/サヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管の明るく伸びやかな《皇帝》です。(これもマイナーな録音なんですけど)
エゴロフは和声感覚の優れた人なので、和声の響きがとても美しくて、その点ではちょっと珍しい《皇帝》かもしれません。

それから、リンクの件、ありがとうございます。私のブログからも相互リンクさせていただきますね。

投稿: yoshimi | 2011年1月 3日 (月) 19時54分

yoshimiさん、コメントありがとうございます。

バックハウスもライブでは相当熱くなるようです。特にシューリヒトとのライブ盤はスタジオ録音では聴けない気迫と輝きがありますので、機会があれば聴かれてみてください。

ゼルキン/小澤盤のおおらかさも良かったですが、やはりクーベリック盤が好きです。「合唱幻想曲」も素晴らしかったですね。曲の魅力を初めて知った気がしました。

カッチェンの皇帝は聴いたことが有りません。エゴロフもです。どちらも是非一度聴いてみたいですね。

こちらこそ相互リンクをどうもありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2011年1月 3日 (月) 21時33分

ハルくんさん

明けましておめでとうございます。
昨年はなかなかお邪魔できずに失礼いたしました。

新春の「皇帝」。いいですね。
「皇帝」と言えば私の場合ゼルキン。
第一楽章の白熱した演奏にはいつ聴いても引きずり込まれてしまいます。そしてあのテンポ感。クーベリックとの息もぴったりです。
内省的で力を感じさせる演奏だと思います。
ベートーヴェンのピアノソナタでしたら、真っ先にバックハウスの名前を挙げるところですが、この曲はゼルキンに決まり!です(笑)

今年もハルくんさんからいろいろ教えていただけることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願い致します。

投稿: aosta | 2011年1月 6日 (木) 07時12分

aostaさん、明けましておめでとうございます。
こちらこそお邪魔する機会が少なくて申し訳ありませんでした。

ゼルキン/クーベリックのライヴ盤は素晴らしいですよね。壮年期の演奏なので、基本テンポは速めですが、自在な緩急の変化にとても惹かれます。この人に決まり、とのご意見大変良く分かります。

でも「ピアノソナタでしたら、真っ先にバックハウスの名前を挙げる」というご意見も嬉しいですね。まさに我が意を得たり!です。

こちらこそ本年もどうぞよろしくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2011年1月 6日 (木) 23時14分

ハルさん、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

バックハウスの「皇帝」はどれも素晴らしいですね。私は以前にも申しましたようにヴィーン系の音がダメなので、シューリヒトとの盤、またクナッパーツブッシュとの盤を愛好しております。御紹介にもありましたシューリヒトとの演奏は素晴らしいですね。80過ぎの御老人の競演とは思えないくらいROCKしてますね。
さらに、この盤、併録のモーツァルトの40番、メンデルスゾーンの「フィンガル」ともに各々の最高の演奏ではないかとこの10年以上、秘かに愛聴しています。
何十万枚とあるクラシック音楽の全CDの中でも指折りの逸品だと思っています。しかも、当時、秋葉の○○電気店では1枚、980円で叩き売りされていました。私は20枚くらい買って、クラシック音楽が好きな人にも、そうでない人にも音楽に興味のある人には「一生の宝になるから、取り敢えず聴きなさい」と云って配った思い出があります。ジャケットのデザインはイマイチですが、後発の盤では落ち着いたものに変わりました。
クナッパーツブッシュとの競演は何故か知りませんが喧嘩してますね。冒頭のトッティ、2度目なんかオケ出ませんから、ピアノだけバーンって。また、フィナーレの最終部、例のティンパニとの掛け合いも、これでもかという程、意地悪されています。そんなことに臆せず正々堂々と弾くバックハウス、さすがは「鍵盤の獅子王」です。

投稿: シャルリン | 2011年1月13日 (木) 21時41分

シャルリンさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

シューリヒト盤のバックハウスは凄いですよね。突然若返ってしまったみたいです。
仰る通りモーツァルト40番も、フィンガルも素晴らしいです。でも20枚配られてたというのは凄いですね。

クナは大体コンチェルトではわがもの顔でこんなもんですが、それに負けないバックハウスは凄いですね。

投稿: ハルくん | 2011年1月13日 (木) 23時29分

また、ブログにお邪魔します。
本当に、たくさん聴きこんでいらして、感服いたしました。
この「皇帝」以外のコメントも大変、参考になります。少しづつ、楽しく拝読いたしております。ということで、まったく、追加のコメントはないのですが、ベートーベンのピアノ曲では、機会があれば、ぜひ、ルドルフ・ブッフビンダーの演奏もとりあげていただければ幸いです。
30年以上まえ、まだ、彼が若いころ(小生がまだ中学生のころ)、今はなき、新宿厚生年金会館で、今はなき、ジュリーニが、ウイーン交響楽団を引き連れ、来日公演した際、中プロで、彼が皇帝を弾いていたのを観て(聴いて?)以来、ずーっと、いちファンをしています。
あまり、たくさん録音はなく、全集で、ウイーン交響楽団の弾き振りライブがあるだけかも?力強い演奏の中に、美しさと旋律美があり、ぜひ、ライブラリーにくわえていただきたい一品です。
差し出がましいコメントですみません。
これからも、楽しく拝読させていただきます。

投稿: ViolinPaPa | 2011年4月10日 (日) 15時09分

ViolinPaPaさん、こんにちは。

コメントを沢山頂きましてありがとうございます。古い記事へのコメントはとても嬉しいです。

ルドルフ・ブッフビンダーの演奏は残念ながら未だに聴いたことが有りません。随分昔から活躍しているのですね。
お薦めということですので是非聴いてみたいと思います。
どうもありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2011年4月11日 (月) 07時41分

ゼルキンが小澤と組んだテラーク盤は
録音が優秀で演奏も素晴らしいです。

ピアノもオケも柔らかい音色ですが明晰に
録られていて聴いていて気持ちいいです。

喧しい響きは皆無も迫力は十分。

BEST5入りを狙えるのではないでしょうか?

投稿: 影の王子 | 2013年8月 6日 (火) 23時46分

影の王子さん

ゼルキン/小澤盤も素晴らしかったですね。昔アナログで聴いていました。
壮年期も晩年も別の良さがゼルキンには有りましたね。
確かにベスト5の候補に入るのかもしれません。

投稿: ハルくん | 2013年8月 7日 (水) 23時25分

ハルくん様

morokomanです。

今年最初の記事が「皇帝」の女流対決だったので、つられてこの記事を読みました。

ですが、今回はハルくん様とは別意見を書いてしまいます。お許しください。


>僕としてはピアノ協奏曲の「王様」と言えばブラームスの第2番(ただし王様の影武者として第1番)、「女王」はチャイコフスキーだと思います
 
 
……常々思うのですが、ブラームス愛好家の方は謙虚だなぁ……。ブラームスの第2番が「国王」で第1番が「影武者」なのですか? ハルくん様のご意見にはうなずかされることばかりなのですが、これはうなずくことはできません。あまりにも謙虚、いえ、謙虚の度がすぎるとしか思えません。

だって「国王」は「皇帝」よりも君主のランキングは低いのです。「国王」よりも偉いのが「皇帝」なのです。おそらくハルくん様はご存知だと思うのですが。

ブラームスの第2番がベートーヴェンの5番よりも「低位」だなんて、私には堪えられません。

以前も書きましたが、ブラームスの2番を聴くたびに「ブラームスは、ベートーヴェンを超えた!」と思わず感動の涙目になってしまう私です。

ましてや1番が「影武者」とは……。ファンタジー的な小説、漫画、映画などで「国王とその影武者が協力して強大な皇帝を倒す」みたいな物語があって、もしかするとそれになぞらえているのかも知れませんが……。

ファンタジーの世界で言えば、ハルくん様のお好きなグリモー嬢などはさしずめ「愛と美の女戦士」みたいな役を与えられると思うのですが、彼女の忠誠の対象である第1番が「影武者」だなんて、あまりにも哀しすぎるではありませんか!

なので、私は次のようになぞらえるべきだと提案いたします。

ブラームスの第1番は、初代皇帝ベートーヴェンの5番の後を継いで即位した
 
 
                  若々しい新皇帝
 
 
 であり、その弟(ないし息子)である第2番は、歴代皇帝の中でもっとも偉大な功績を挙げた人物に与えられる尊称、すなわち
 
 
 
                    大   帝
 
 
                              であると!

……このぐらい言い切ってしまっていいんじゃないかなぁ……。

ブラームス愛好家の方々は、もしかすると「そんな傲慢な評価はできない!」 とお思いかも知れません。逆に言うと「健全なるブラムジアーナー」の道を踏み外してしまった私は、だからこそこんなことが平気で書けるのかも知れませんが。

一般に、ブラームスは「ベートーヴェンの正当な後継者」と言われていますし、私もそう思います。なのでこのほうが、よっぽど後継者っぽいと思うのですけど。

あ、ちなみにチャイコフスキーが「女王」というご意見には大賛成です。加えて書くと、ラフマニノフが「王女」ですね。2番と3番はブラームスの2曲の、それぞれ良い伴侶になると思います。

そしてモーツァルトが彼らを取り巻く守護天使達、といった役割になると思うのです。

以上、一ジャンキーのたわごとでした。

投稿: morokoman | 2014年1月 3日 (金) 22時11分

morokomanさん、こんにちは。

まあ、諸国を束ねる王の王が「皇帝」とすれば、気になるところでしょうが、別にブラームスの2番よりもベートーヴェンの「皇帝」が上だと言うつもりはありません。
「皇帝」は「皇帝」ですので、ブラームスを「大帝」としても「帝王」としても構いません。単に「王様」と称しただけで、厳密に両者の序列づけをする意図は有りません。

「影武者」はある意味「本物」に匹敵する貫禄を備えている訳ですので、決して卑下する必要はありません。ブラームスに関しては、やはり2番を1番より上位にしたいので、こういう例えになっただけです。
僕は「例え」というか「なぞらえ」というか、こういう遊びが好きなものでして、余り厳密には受け止めないで頂ければと思います。どうも申し訳ありません。

投稿: ハルくん | 2014年1月 4日 (土) 00時51分

ハルくん様

morokomanです。

レスを拝読いたしました。
こちらこそどうもすみません。(^_^A

ハルくん様のご真意は理解しているつもりですが、ついつい熱くなってしまいました。でも、ハルくん様を責めたりするつもりなど、毛頭ありません。

>「影武者」はある意味「本物」に匹敵する貫禄を備えている訳ですので、決して卑下する必要はありません。ブラームスに関しては、やはり2番を1番より上位にしたいので、こういう例えになっただけです。


なるほど、そういう意味でなぞらえたわけですね。


>僕は「例え」というか「なぞらえ」というか、こういう遊びが好きなものでして、余り厳密には受け止めないで頂ければと思います。どうも申し訳ありません。

いえいえ……こちらこそよけいなご心労をかけてしまい、かえすがえすも申し訳ありません。

<(_ _)> ← お詫びの礼

かくいう私も、こういう「遊び」は大好きなのです。なので、ついつい持論を展開してみたくなっただけなのです。

機会があれば、たとえばヴァイオリン協奏曲でも同じような「遊び」をしたいと思います。(異論と反論はもちろんOKな上で!)

投稿: morokoman | 2014年1月 4日 (土) 23時09分

おはようございます。

ルドルフ・ブッフビンダーのピアノと指揮で
ウィーン・フィルとの
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を聴きました。

2011年5月ムジークフェラインザールでのライヴ録音ですが
「忙しい」ウィーン・フィルのこと、これは「一発録り」に思えます。
大変美しい音質で、「ウィーン・フィル健在なり!」と思えます。

ブッフビンダーはピアニスト専門なので
伴奏はおそらくコンサートマスターが牽引している気がしますが
それゆえにウィーン・フィルの美しさが際立ちます。
大好きな「第1」が特に良かったので気にいりました。

ただ、残念なのは「皇帝」だけが駄目です。
これは専門の指揮者が必要です。
重厚さの無い、ただうるさいだけの音楽です。
あらためて「皇帝」の難しさを感じました。

投稿: 影の王子 | 2015年2月21日 (土) 09時25分

影の王子さん、こんにちは。

ブッフビンダーの演奏はこれまでほとんど聴いていませんが、この全集には興味が有りました。
もちろん4番までも皆良い曲ですが、「皇帝」が低評価というのは、ちょっと考えてしまいますね。
ベームの演奏などを聴いてみると、いかに指揮者の存在が重要かつくづく思い知らされます。

投稿: ハルくん | 2015年2月21日 (土) 23時49分

こんばんは。

以前ご紹介したバーンスタインのBOXからですが
ルドルフ・ゼルキンのピアノ、ニューヨークPOの1962年録音が
最近、気にいっています。

この曲に多い「重厚型」の演奏ではなく
軽快で若々しい演奏です。
「皇帝」ではなく「皇太子」とでもいうべきでしょうか?
かといって物足りなさはなく、聴く充実感はなかなかです。

こうしてみると、「皇帝」も様々な演奏スタイルを受けつける曲
ではないでしょうか?

投稿: 影の王子 | 2015年4月14日 (火) 22時45分

影の王子さん、こんばんは。

ゼルキンのCBS録音の壮年期の演奏は結構好きです。晩年の深々とした演奏とはまた違う良さが有りますね。
「皇帝」のバーンスタイン盤は良さそうですね。是非聴いてみたいと思います。
ご紹介ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2015年4月15日 (水) 21時54分

ハルくんさん、今年も宜しくお願い致しますね。
こちらで取り上げられている演奏ですと、フリードリッヒ・グルダ独奏、シュタイン指揮ウイーン・フィルが好みです。グルダですと、youtubeにあがっているセル指揮同一コンビも。セル指揮ギレリスも聴きましたが、バックハウス独奏S.イッセルシュテット指揮ヴィーンフィルは未聴です。また、同じくベートーヴェン直系に当たる女帝エリー・ナイも。
個人的には、ギリギリモノラルになってしまうのですが、クリップス指揮ルービンシュタイン独奏シンフォニー・オブ・ジ・エア演奏のセッションがとりわけ好きです。というよりも満足しきってしまい、他を聴いていないんです。Der Kaiserのイメージそのもので。第2楽章は、グルダの演奏の方が好ましいとも思いましたが、愛でるように聴こえて微笑ましいですし、なによりこれほど豪放磊落な熱い爆演を知りませんし、クリップスの伴奏も煽りながらもヴィーン訛り一杯優美に演奏していることもあり、激しい火花を散らしても、どこか知的で上品、節度のある演奏をする辺り、ヴィーン世紀末期ベートーヴェンの最高解釈者と称えられたヴァインガルトナーの一番弟子らしいなと思えてきます。フリークを見かける割に、世間から冷遇されてはいないかなと思えてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=JO4UmbcBprw
https://www.youtube.com/watch?v=MbrBQwRmd2I
https://www.youtube.com/watch?v=fKnhI2w89bQ

投稿: Kasshini | 2016年1月 8日 (金) 17時43分

Kasshiniさん、お返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

グルダはまだ若い?時代の録音なので瑞々しい良さが有りますね。もしも晩年に再録音をしていたらだいぶ印象が変わったのかもしれませんね。聴いてみたかっただけに残念です。

ご紹介頂いたルービンシュタインもクリップスも大好きな演奏家なのでそれは聴いてみたいですね。どうもありがとうございました!

投稿: ハルくん | 2016年1月13日 (水) 12時58分

こんばんは。

バックハウスのデッカの全集盤を聴きました。
テープヒスが多いのは残念ですが
なんといってもウィーン・フィルの魅力が満開です。

バックハウスのピアノはルービンシュタインやゼルキンと違い
いささか「ぶっきらぼう」というか即物的な感じですが
これはこれで味わいを感じます。

「皇帝」というよりは「貴族的」というべき演奏だと思います。

投稿: 影の王子 | 2016年5月11日 (水) 21時15分

影の王子さん、こんにちは。

自分はバックハウスが大好きなので、”ぶっきらぼう”とか”即物的”には全く聞こえないのですよねぇ。
演奏にはわざとらしい表情づけとか虚飾が一切無いのでそう感じられるのかもしれませんが、むしろ含蓄の深さは他のピアニストを圧倒しているように思えます。
「貴族的」というとミケランジェリですが、バックハウスは「人間国宝」そんな感じでしょうか。

投稿: ハルくん | 2016年5月14日 (土) 23時57分

こんばんは。

写真のバックハウスの全集盤には1954年録音の
「ディアベッリの主題による33の変奏曲」の
ステレオ版(1000円の1枚モノはモノラル)が収録されてますが
これは本当に目の醒めるような名演・名録音ですね!
「レコード芸術」によると、この曲の最速盤だそうですが
この演奏はまさしく「快刀乱麻を断つ」感じです!
それが少しも機械的ではなく芸術の香りを漂わせるのです。
また、ピアノの音色の実に美しいこと!
ウゴルスキ盤やアシュケナージ盤ではまったく魅力を感じなかった
この曲に開眼した思いがしました。

これは翌年の(こっちはモノラル録音)のグールドの「ゴールドベルク変奏曲」に匹敵する名盤なのにまったく陽が当たりませんね。
バックハウス押しだった宇野先生も「変奏曲が嫌い」なせいか
全く触れてませんでしたし・・・

いずれにせよ、バックハウスの偉大さが少し判った気がします。

投稿: 影の王子 | 2017年4月29日 (土) 20時45分

影の王子さん、こんにちは。

実は私のCDは西ドイツ盤なのでジャケットは写真とは異なりますが内容は同じです。
「ディアベッリ」のステレオテープのリマスターは音も良いですし素晴らしいですね。
仰る通りこの曲は退屈することが多いのですが、それは演奏のせいなのかと気づかせてくれる貴重盤ですね。
それにそもそもバックハウスのベーゼンドルファーのピアノの美しい音はモノラルでは再生困難だと思っています。

投稿: ハルくん | 2017年4月30日 (日) 10時22分

こんばんは。

「皇帝」はピアノ協奏曲の中でもトップクラスで好きですが
実はベートーヴェンのピアノ協奏曲では「第1」がより好きです。
特に、僕が初めて「第1」を聴いたアルゲリッチは
映像含め複数ありますが、いずれもすばらしいです!

まだ難聴に陥る前の作曲なので、ピアニストとしても野心を燃やした
華やかと明るさはいつも幸福感で包み込んでくれます!

投稿: 影の王子 | 2017年11月 3日 (金) 00時06分

影の王子さん、こんにちは。

1番は良いですね。私も大好きです。
あえて好みの順位を付けるとすれば5>4>1>3>2というところですが、1番の魅力は中々他に替え難いですね。

投稿: ハルくん | 2017年11月 6日 (月) 14時53分

ハルくん様 

明けましておめでとうございます。

毎年のことですが、1月4日が仕事始めだったというのに、いまだに正月気分が抜けません。
そこで、休みボケに喝をいれるために、今年の聴きはじめは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲にしました。僕にとってベートーヴェンはカンフル剤の効果があるようです。
それでは僕の愛聴盤をご紹介いたします。御笑読下されば幸いです。


第1番 アンダ(弾き振り)/ケルン放送交響楽団(1969年 ライヴ)

アンダのピアノ協奏曲全集と言えば、モーツァルトとバルトークが有名ですが、ベートーヴェンも第1番と第5番が残されています。
バルトークの超難曲を弾きこなせる人なので、ベートーヴェンなら、いくらでも弾き崩せるはずですが、それをしないところがこの人のいいところだと思います。
第1楽章は比較的軽めの打鍵で弾きはじめます。若い頃のベートーヴェンがモーツァルトのピアノ曲を好んで弾いたという逸話を思い出します。しかし、第2楽章の途中から次第に深々とした打鍵に代わっていき、第3楽章は完全にベートーヴェンの音楽になっています。
このあたりが、アンダならではの上手さでしょう。


第2番 アルゲリッチ(弾き振り)/ロンドン・シンフォニエッタ(1980年録音)

第2番には、アルゲリッチは指揮者を立てた録音もありますが、この曲に関しては「管理」されない状況で演奏した方が面白いように思います。
アルゲリッチはショパンでは感情に身を任せたような演奏をする反面、バッハでは古典性を逸脱しない範囲で自由に強弱を付け、ペダルを踏み込んで演奏しています。こうした彼女の持つ二面性がこの曲には生きているように思います。
元々この曲は、ベートーヴェン自身が「最高の出来ではない」と言っていたそうなので、これだけ奔放に弾いてもらった方が楽しいです。


第3番 アラウ、シューリヒト/フランス国立放送管弦楽団(1959年録音、ライヴ)

音楽評論家の吉田秀和さんはある音楽雑誌に、「アラウはケンプ、バックハウス以上に正しくドイツ音楽を継承している」と書いておられました。
確かにアラウはベートーヴェンを得意としており、この曲をクレンペラー、ハイティンク、C・デイヴィス等と録音しています。
アラウとシューリヒトの顔合わせの録音は、僕が知る限り、これが最初で最後でしょう。互いに、ドイツ音楽を得意とする巨匠同士の共演は見事の一声です。


第4番 カーゾン、クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1977年録音)

カーゾンには同じ顔合わせで第5番もありますが、この人の虚飾や誇張を嫌う誠実さが表れるのは第4番の方だと思います。
クーベリックも最も脂の乗っていた時期の録音でスケールの大きい伴奏にカーゾンのピアノが溶け込んでいくようで、うっとりさせられます。


第5番 ミケランジェリ、チェリビダッケ/フランス国立放送管弦楽団(1974年録音、ライヴ)

ミケランジェリには、ジュリーニ/ウィーン交響楽団のライヴ録音もありますが、彼のような完璧主義者で気難しい人には、やはり同様に完璧主義者で気難しいチェリビダッケの方が合うような気がします。
チェリビダッケの演奏を、彼の死後発売されたCDで聴くと、楽譜に忠実に演奏していますが、いきなり思わぬところで大胆なルバートをかけたりしています。確かにコンサートだと観衆に強い印象を与えるかもしれませんが、その表現が、例えばフルトヴェングラー、ミュンシュ、バーンスタインのように心から出たものではなく、計算されたもののように思えてなりません。生前、彼が何故録音に許可を出さなかったのか分かるような気がします。
この録音では、ミケランジェリに合わせているようで、録音嫌いが同士が生み出した皮肉な名盤と言えるかもしれません。


新年早々、長話に付き合って頂き、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

2018年がハルくん様にとって良い一年になることをお祈り申し上げます。

投稿: motosumiyosi | 2018年1月 8日 (月) 22時58分

motosumiyosiさん、明けましておめでとうございます。

ベートーヴェンの音楽には精神を奮い立たせる効果が有りますね。新年に聴きたくなります。
ピアノ協奏曲は1、4、5番はとても好きなのですが、2、3はそれほど好みません。

アンダの1番は聴いてみたいですね。曲に非常に向いていそうです。

アルゲリッチは2番が好きですよね。ラヴィノヴィチの指揮で実演も聴きましたが、非常に面白い反面、演出過剰の感が有りました。

アラウのベートーヴェンには非常に立派さを感じる反面、同時に退屈さを感じてしまうことが有ります。これは個人的な趣味の問題だと思います。

ミケランジェリは何の曲を演奏しても大好きですね。「皇帝」もしかりです。そういう意味ではホロヴィッツ以上です。ただ、ベートーヴェンはやはりバックハウスが一番好きですね。

本年もどうぞ宜しくお願い致します!

投稿: ハルくん | 2018年1月 9日 (火) 12時49分

"地味なようでいて実はこの上なく意味深い演奏"
バックハウス、ウィーンフィルですね。
私は、ピアノ曲はあまり聞いてきませんでしたがこの5番は高校生の頃よく聞いてました。
特に2楽章は、何回となく頭の中で回想してます。 ウイーンフィルですね。
この上なく意味深い演奏ですね。

投稿: pp | 2018年1月 9日 (火) 17時29分

ppさん、ありがとうございます。

傑出した名曲だけあって数々の名演奏が存在しますが、しかし結局はバックハウス盤に戻ってしまいますね。もちろんウイーンフィルの美しい演奏が有ってこそですが。

投稿: ハルくん | 2018年1月10日 (水) 12時37分

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