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2010年12月26日 (日)

ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調 「合唱」 ~懐かしの指揮者で~

クリスマスも終わって今年もいよいよカウントダウンに入りました。3年目に入った自分のブログでしたが、今年はブルックナーとマーラー、それにベートーヴェンのシンフォニー特集を達成できたことはとても満足です。来年も書きたいことは色々と有りますが、とてもそれを全部出来るわけではありませんので、新年の抱負として幾つか絞ろうかなぁと思っています。それよりも厳しくなる経済情勢がいつまで自分にブログを書く余裕を与えてくれるか時々心配になることもあります。もしも日々の生活に追われたらそれどころでは有りませんからね。でも、仮に環境が変わっていったとしても、きっと断念することは無いと思います。こんなに楽しい趣味のふれあいの場ををやめてしまうのは余りにもったいないからです。

ところで秋に特集したベートーヴェンの交響曲の中で第九が残っていました。というのは既に一度旧記事「交響曲第9番”合唱”名盤」を書いてしまったこともあり、その中で触れていない演奏を年末に書こうと思ったからです。そこで我が国にとても馴染み深く、自分にとっても非常に懐かしい指揮者の演奏を挙げてみます。

Beetho9_2 オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン(1982年録音/エテルナ盤)
スウィトナーさんはかつてNHK交響楽団を度々指揮したので良く知られていますね。僕は手兵SKベルリンとの来日公演でモーツァルトのシンフォニーを聴きましたが、最高の演奏でした。第九は年末にN響を何回か指揮しましたが、たぶん生では聴いていなかったと思います。この演奏はシンフォニー全集の中の録音ですが、この人らしいドイツの伝統に沿ってはいても、新鮮さを失わない演奏です。SKベルリンの響きもドイツ的に溶け合っていて非常に美しいです。1楽章のテンポは速めでとても推進力があります。けれどもせかついた感じはしません。重量級ではないのですが聴きごたえがあります。2楽章も同様に速めで切れの良い演奏です。3楽章は非常に美しく、心が洗われるようです。終楽章もことさら劇的に構えることなく誠実に熱演しています。但しこの楽章は破格の音楽ということもるので、一抹の物足りなさを感じる感無きにしもあらずです。僕のCDは独エテルナの旧盤ですが、DENONから最新リマスター盤も出ています。

Beethoven9ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1976年録音/DENON盤)
ノイマンは手兵チェコ・フィルとも、単独でも何度も来日しました。僕が忘れられないのは上野の東京文化会館で聴いた全盛期’70年代のチェコ・フィルとの「ドン・ファン」とドヴォルザークの第8番です。よほど調子が良かったのか、チェコ・フィルは驚くほどに美しい音がしていました。この第九は同じ東京文化会館でのライブ演奏で、日本コロムビアによる録音です。ノイマンはドヴォルザークとマーラーはほぼ2度のシンフォニー全集を残しましたが、ベートーヴェンの録音は意外に少ないです。恐らく商業ベースでスプラフォンが避けたのではないかと想像します。この第九を当時生では聴いていませんが、引き締まったテンポでストレートな良い演奏だと思います。元々チェコ・フィルの音は透明感が有りますが、金管特にトランペットを強く奏するので、ドイツの楽団の管と弦が溶け合う響きとはだいぶ違って聞こえます。中々に新鮮に感じます。僕はちょうど同じ頃にマズアとゲヴァントハウス管の第九を聴きましたが、四角四面で面白くない演奏だったのを記憶しています。こちらの方を聴きに行けば良かったです。

Beetho9_neu ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1989年録音/スプラフォン盤)
ノイマンには本国での演奏も有ります。チェコのビロード革命による民主化実現の年にプラハで記念コンサートが開かれました。会場はスメタナホールです。当日は民主化を推進したハヴェル大統領も訪れて歴史的なコンサートとなりました。この時にはノイマンがチェコ・フィルを指揮しましたが、演奏されたのは人類の平和と友愛を歌う第九で、これはそのライブ録音です。演奏には大きな期待をするところですが、東京ライブから10数年の歳月はノイマンを指揮者として更に進化、いえ深化させたのでしょう。テンポがかなり遅めになり、見得を切るような音のタメと間の取り方が「フルトヴェングラー的」に変わりました。音の持つ含蓄や意味の深さはこちらのほうが明らかに優っています。チェコ・フィルはやはり澄んだ響きなのですが、東京ライブほどには金管が浮き上がらないので、ドイツ的な厚い響きに近づいています。独唱陣と合唱も非常に感動的です。勝利と平和の祈りに満ち溢れているように感じます。このような素晴らしい演奏を聴いてしまうと、晩年のノイマンがベートーヴェンのシンフォニー全集を残していてくれたらなぁと思わずには居られません。

今年もこうして第九をゆっくりと聴きながら無事に年末を迎えることができました。本当に感謝すべきことです。皆様も去りゆく年の終わりと新たなる良い年を迎えられることを心からお祈り申し上げます。この一年どうもありがとうございました。

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ベートーヴェン(交響曲第7番~9番)」カテゴリの記事

コメント

ハルさん、こんにちは。

今年も楽しく、興味深いブログをどうも有り難うございました。

私は、現在、又タイにおりますが、ブロムシュテット=SKDの第9をウォークマンで聴いて、年末の雰囲気に浸っています。

ノイマン=チェコ・フィルの第9は、とても良さそうですねー。今年はCDの購入が難しそうですが、来年にでも購入して聴いてみたいと思います。

来年も楽しいブログを期待しています!
どうぞ宜しくお願いします。

投稿: たろう | 2010年12月26日 (日) 17時45分

たろうさん、こんにちは。
ご無沙汰していますがお元気そうで何よりです。
日本はすっかり冷え込んで、北国ではずいぶん雪が積もり始めたそうです。この時期に南国に居られるとは実に羨ましいです。悔しいのでチャイコフスキーでも聴きます。いいでしょう。(笑)

ノイマンの第九は特にプラハのライヴがいいですよ。それまでノーマークでしたが、聴いてみて非常に素晴らしいのでビックリです。是非聴かれてみてください。

それでは良いお年を!

投稿: ハルくん | 2010年12月26日 (日) 18時24分

ハルくん、こんにちわ

第九ですか、2008.12.30付の書き込みも読ませていただきましたが、私が持っている録音で「宇野功芳指揮日本大学O.」によるものがあります。これ、近衛版を宇野氏が修正したものですが、聴いていると仰け反る程、面白いものです。すなわち、力が入る場所で音が小さくなるのです。宇野氏はこれ以外に2種の録音がありますが、最初の日本大学O.との録音が最も面白いです。

後は、最近出た「根本昌明指揮新星日本so.」によるDVDも面白いです。これ、根本氏が同交響楽団をやとって開いたコンサートの実況映像で、このコンサートを行うことにより、根本氏は数百万円は赤字になったそうです。

投稿: matsumo | 2010年12月26日 (日) 19時03分

matsumoさん、こんばんは。

宇野さんのベートーヴェンですが第7番を新星日響で聴いたことが有ります。やはりデフォルメの極みで座席からすべり落ちそうになりました。(笑)
昔、近衛秀麿の第九をラジオで聴いた記憶が有ります。歌詞は日本語でした。
数百万円もの赤字が許せば、一度第九を指揮してみたいものですねぇ。

投稿: ハルくん | 2010年12月26日 (日) 22時12分

ハルさんこんにちは。
今年もお疲れさまでした。
CDがまだ高かった時代、ノイマン・チェコフィルのDENON盤は、安価だったので、音楽をよく知らない私は、彼らの評価を勘違いしていました。我が家には、スメタナのわが祖国(東京文化会館ライヴ)のみしかありませんが、マーラーやベートーベンなどこれからノイマンを、少しずつ聴いてみようと思います。
それでは良いお年を!

投稿: sasa yo | 2010年12月27日 (月) 09時34分

ハルくん、こんにちわ

「宇野功芳指揮アンサンブル・サクラ」のコンサートは何回か聴いたことがありますが、あのオケはティンパニイが強打するので、面白かったです。

オーケストラを雇ってコンサートを開くと、オーケストラ代、ホール代、キップ販売費等で千数百万円程、必要なのだそうです。と言うことで、宝くじをドンドン買って、大当たりか中当たりを出しましょう(笑)

投稿: matsumo | 2010年12月27日 (月) 18時30分

sasa yoさん、こんにちは。

ノイマンのスメタナはいいですね。大好きです。同じお国もののドヴォルザークもやはり素晴らしいですよ。

マーラーは派手さや激しさの少ない演奏ですので聴き手の好みは分れるでしょうけど、僕はとても好きです。是非お聴きになられてみてください。

投稿: ハルくん | 2010年12月27日 (月) 22時10分

matsumoさん、こんにちは。

アンサンブルサクラは実際に聴いたことが有りませんが、アマチュアの生演奏は情熱しだいでは結構胸を打たれることは有りますよね。
宇野さんのオケ演奏はとことんデフォルメを目指すので面白いのですが、もう少し正攻法でもいいような気がします。面白さは無くなるでしょうけどね。

投稿: ハルくん | 2010年12月27日 (月) 22時16分

今年は、とてもお世話になりました。
いろいろと教えていただき、ありがとうございました。

やはり、第九ですよね。

私は、フルトヴェングラー/バイロイトで
聴きはじめて、次いでカラヤン/BPO、
今日は今年の読響のコンサート録画を聴いて、
明日、小澤征爾/サイトウキネンで締めくくろうかなと
思っています。

来年も、よろしくお願いします。

投稿: 四季歩 | 2010年12月28日 (火) 20時30分

四季歩さん、こんにちは。

こちらこそ色々とありがとうございました。

やはり年の終わりには「苦悩を突き抜けて喜びに至る」第九を聴くのが一番です。何かとても厳かな気持ちになります。
それではお互いに第九で締めくくりましょう。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

投稿: ハルくん | 2010年12月29日 (水) 00時33分

こんばんは

年末はやはり第9ですね^^
その昔、私はノイマンの第9を聴いてクラシックに嵌りました。オケはN響でした。感慨深いです。

今年も色々ご教示いただき、ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。

投稿: kurt2 | 2010年12月29日 (水) 19時26分

kurt2さん、こんばんは。

第九は一年間のすす払い行事のようなものですね。これを聴いて新しい年を迎える気持ちになれます。
ノイマン/N響の第九を聴かれたのは貴重ですね。自分も生で聴きたかったです。

教示だなんてとんでもありません。こちらこそありがとうございました。
kurt2さんも良い年を迎えられてください。

投稿: ハルくん | 2010年12月30日 (木) 00時06分

ハルくんさん、こんにちは。

ブルックナーを聴きはじめて、ちょうど1年というころ…さあ、これからどう広げていこうかな~?という時期に こちらのブログに出会いました。

ブルックナーの交響曲の記事、毎回とても楽しみに待っておりました。そこで出会ったすばらしい演奏の数々。とりわけ、私がブルックナーとの出会いとなった9番の記事にてご紹介いただいた、ヨッフム/ミュンヘン・フィル1983年録音盤は、私にとってかけがえのない演奏となりました。もう何度聴いたことでしょう。

3楽章のアダージョの終結部、ホルンのテヌートのあとに続く静寂は、何度聴いても胸に迫ってきます。聴くたびに、永遠とか無限とか、そういうものを感じさせるすばらしい演奏だな~と思います。御紹介くださって、ほんとうにありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

投稿: ANNA | 2010年12月30日 (木) 11時24分

ANNAさん、こんにちは。
ありがとうございます。

ヨッフムのミュンヘン・フィルとのブルックナー9番は自分としても、もう誰にも越えられないと思っていたシューリヒト盤に匹敵するかそれ以上の演奏でした。同じように感じ取って頂けたのは本当に嬉しいです。
そういえばコンセルトへボウとの1986年の5番もとても気に入って頂いたのでしたよね。
最近ブルックナーの記事からは離れていますが、またのコメントを楽しみにしています。

それではANNAさんも良いお年を迎えられますように。

投稿: ハルくん | 2010年12月30日 (木) 13時02分

ハルくんさん、こんにちは。
saraiです。

今年、お付き合い願いありがとうございました。同好の士との交流はこれに優るものはありません。

今日はみなとみらいホールのジルヴェスターコンサートで音楽の〆と来年のスタートです。

さて、第9番ですが、最近、ヴァント+北ドイツ放送交響楽団の全集を購入したので、ちょうど12月までにそれを聴き終わりました。
きっちりした演奏で私好みでした。
今更あまりおどろおどろしい演奏もなんなので、現状はこれがお好みです。
第9番も聴きましたが、これはさすがにフルトヴェングラーの名演が忘れられないですが、及第点ではあります。
ヴァントではこのベートーヴェンとシューベルトの全集がよかったです。今、本命のブルックナーを聴き始めたところです。

では、また来年もよろしくお願いします。

投稿: sarai | 2010年12月31日 (金) 11時21分

ハルくんさん。こんにちは。
今年は本当にありがとうございました。
あまりコメントは残せませんでしたが、読んでましたよ~~~。

私は今日はN響の放送で第九を楽しむことにします。
来年が良い年でありますように。。。

投稿: はるりん | 2010年12月31日 (金) 17時06分

saraiさん、こちらこそ1年間大変ありがとうございました。本当に同好の士との交流は有り難いものですよね。

もちろん好みは有りますが、ヴァントは国宝級の職人ですので、何を演奏しても良いですね。その中でもブルックナーはやはり本命だと思います。来年のご感想を楽しみにしています。

今夜のジルベスターを心ゆくまで楽しんで来られてください。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2010年12月31日 (金) 17時28分

はるりんさん、1年間どうもありがとうございました。こちらこそ最近余りコメントを差し上げていませんが、ちゃんとお寄りしてますよ。

来年もどうぞよろしくお願いします。
それでは良いお正月をお過ごしになられてください!

投稿: ハルくん | 2010年12月31日 (金) 17時32分

ハルくんさん こんばんは

スウィトナーのベートーヴェンはDENONの
PCM録音盤の音が素晴らしく、よく聴いて
いました。
エテルナ盤のジャケットが、カラヤン/
フィルハーモニア盤と同じだったので驚きま
した。
本当に参考になる情報をありがとうございま
した。
来年も宜しくお願い致します。

投稿: メタボパパ | 2010年12月31日 (金) 21時20分

メタボパパさん、ありがとうございます。

スウィトナーのベートーヴェンの録音は確かドイツと日本コロムビアとの共同制作ですね。そのせいかデジタル臭さの少ない柔らかく良い音ですよね。全集盤を持っていないので聴きたいなぁと思っています。

こちらこそ来年もよろしくお願い致します。
どうぞ良い新年をお迎えになられてください。

投稿: ハルくん | 2010年12月31日 (金) 21時57分

今年の暮はとうとう第九を一度も聴かずに終わってしまいました。
今日、NHK交響楽団の第九演奏会の放送を録画したので、新年になって、ゆっくりと見るつもりです。バッハの大家のヘルムート・リリングの指揮なので、どのようなベートーヴェンなのか楽しみです。

どうか良いお年をお迎え下さい。来年もよろしく御願い申し上げます。

投稿: オペラファン | 2010年12月31日 (金) 23時09分

オペラファンさん、年の一番最後にコメントをありがとうございました。

来年もまたよろしくお願い致します。
どうぞ良い新年をお迎えになられてください。

投稿: ハルくん | 2010年12月31日 (金) 23時31分

ハルくんさん、こんばんは。
今年もいよいよ終わりですね。私の今年最後の第九はバレンボイム指揮のウエスト-イースタン・ディヴァン管弦楽団のライブ盤でした。このイスラエルとアラブ諸国という対立軸にある国々の若者で編成されたオケのライブからは特別な熱気を感じることができ、個人的に大好きな演奏です。
来年は今年よりも少しでも平和で良い年となることに期待したいと思います。

投稿: kenken | 2010年12月31日 (金) 23時42分

明けましておめでとうございます。ハルさま、昨年中は色々な記事に、大変楽しませて頂きました。ありがとうございました。
今年も楽しみしておりますので、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
他の皆様もN響の第9で年末の締めくくりされた様ですね。私もその一人ですが、ベストヒットUSAの特番に、30代のロバート・プラントの映像が出てきて、第9がふっ飛んでしまいました。
ちなみに私、本日が誕生日。おめでたい人間に、ピッタリの日に産まれましたの(笑)
では、新しい年がハルさまに素晴らしい年になります様に…

投稿: From Seiko | 2011年1月 1日 (土) 00時25分

kenkenさん、ありがとうございます。

僕の今年最後の第九はNHKTVのN響でした。
バレンボイムのそのライヴ盤は知りませんでした。通常では考えられないような特別の編成の若者たちの熱演を聴いてみたいものです。
何はともあれ今年は平和な年になるといいですね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 1日 (土) 00時46分

Seikoさん、あけましておめでとうございます。
本年初のコメントを頂きましてありがとうございました。
それにお誕生日なのですね。おめでとうございます!

ロバート・プラントさん!懐かしいなぁ~。僕は高校1年生の時に武道館で生歌を聴きましたよ。当時は彼はまだ20代前半だったはずです。いや驚きです。

今年もよろしくお願いします。楽しいコメントを楽しみにしています。
東北・北陸は大雪とのことですが、どうぞよいお正月をお過ごしください。

投稿: ハルくん | 2011年1月 1日 (土) 00時54分

第九を全曲聴くなんてことはしたことがありませんね。聴くとすれば第3楽章です。
cantabileの楽章は全交響曲のなかで第九だけです。心が静まるような、密かに高まるような、うっとりと聴いています。

投稿: novice | 2011年3月31日 (木) 16時17分

noviceさん、はじめまして。
コメントを頂きましてどうもありがとうございました。

僕の場合は、第九を聴く時にはまず大抵全曲を通します。ですが、もしも楽章を単独で聴くならばやはり第3楽章でしょうね。弦楽の奏でる深い祈りも素晴らしいですが、後半に低弦、ヴィオラ、ヴァイオリンがピチカートで順番に受け答えをする部分も、なにか寡黙な魂の語らいを聞くようで大好きです。
あるいは3楽章~4楽章と続けて聴くことも良く有るかもしれません。

投稿: ハルくん | 2011年4月 2日 (土) 10時52分

第9では、演奏だけを取ると、シューリヒトのFrench Radio National の1965年6月のライブが神が乗り移った迫真の演奏で、録音の酷さにもかかわらず、第一、第二楽章に関しては並ぶものがない。このライブを生で聴けた人はほんとうに幸せでした。第三、第四楽章になるとさすがに、録音のまずさが致命的になってしまう。しかし、全曲を通して、音楽的霊感に満ちており、今となっては、録音装置と技師の稚拙さをうらむほかない。録音のサウンドとしては、シューリヒトの演奏ではパリ音楽院とのスタジオ録音(1958年)のほうがいいのですが、音楽的表現では1965年のライブが比較にならないほど、すばらしい。終楽章の最後の一音がなり止まぬうちに始まる拍手が、この夜の聴衆の感動を伝えている。それにしても、80を過ぎてかくも進化するとは、スーパー爺ですな。

投稿: tora | 2012年6月25日 (月) 23時01分

toraさん、シューリヒトの1965年6月のライブは近くAltusから正規盤が出ますね。優秀なステレオ録音だそうです。
シューリヒトのベスト第九になることでしょうね。

投稿: ハルくん | 2012年6月25日 (月) 23時34分

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