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2010年12月22日 (水)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18 名盤 ~大人の浪漫~

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今年も年の瀬となり、すっかり寒くなりました。不景気で不安定な世の中ですので、冷たい風が余計に身に沁みてきます。街角をコートの襟を立てて足早に歩くサラリーマンの行きゆく姿を見ては、我が身が映し出される思いです。そんな時に頭の中に響いてくる音楽は何だと思いますか。えっ、ジングルベル!? それは~商店街のスピーカーから流れるBGMでしょーに!(笑) 
実はラフマニノフなんですね。それもピアノ協奏曲第2番。第3番の時も有りますが、やはり2番です。感傷的でほの暗く甘い曲のイメージが凍てつく街角にとても似合います。もっともラフマニノフがこの曲を作曲したのはサンクトペテルブルクを拠点にヨーロッパを移動していた頃ですので、ロシアの自然にヨーロッパの街の雰囲気が混じり合って曲が出来たかのような印象です。彼は心に自然に浮かんでくるメロディをそのまま曲にしたと語っていたそうです。何しろリストと並ぶ、歴史に残る超絶技巧ピアニストですので技術的には困難を極めますが、曲想そのものは伝統的なロマン派の音楽です。

この曲はロマンティックなメロディの名曲ですので、古い映画によくBGMとして使用されました。一番有名なのは、やはり名匠デビット・リーン監督の「逢いびき」でしょう。既婚者同士の男女がお互いに惹かれ合って、やがて別れるというストーリーですが、モノクロのスクリーンのバックに流れるこの曲が何とも情緒を醸し出していて素敵でした。映画を見たのはまだ若いころでしたが、「逢いびき」というものにとても憧れたものです。

以前はラフマニノフの曲を聴いていると、「何だか古いハリウッド映画のイメージだなぁ」と思っていたのですが、それは実は逆ですね。古い映画音楽がロマンティックなラフマニノフの音楽を真似していたのですね。ですので、彼の音楽はロシア風にも聞こえるし、古き良き時代のハリウッド映画風にも聞こえます。どちらにしても、これは大人の浪漫の曲ですね。

出来ればこの曲は大きな邸宅の居間の暖炉の前でくつろいで、ウイスキーグラスでも傾けながら聴きたいものです。音楽に陶酔して、つぶやく言葉はと言えば、「う~ん、ラフマニノフ!」 ところが現実の居住空間はそうではありません。でも、つぶやく言葉は同じです。

さて、僕のこの曲の愛聴盤です。この曲ばかりはどの演奏を耳にしても陶酔させられますけれど。

Rachmaninov_naxos_8110601_2 セルゲイ・ラフマニノフ独奏、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管(1929年録音/NAXOS盤) 何と言っても作曲者自身の演奏が聴けるのですから、この曲の原点を知ることができます。テンポ自体は速めですが、自由自在に緩急をつけてロマンティックに歌い込みます。さすがに本人ですから大きなルバートが実に自然で心に浸みこんできます。オーケストラの甘いポルタメントのかかった音も懐かしさで一杯でただただうっとりです。本家のRCAからも復刻盤が出ていますが、僕はNAXOS盤で聴いています。初版SP盤からの復刻なのでピアノの音に輝きが有り、とてもこの年代とは思えない良い音質です。

Rktr スヴャトスラフ・リヒテル独奏、ヴィスロツキ指揮ワルシャワ・フィル(1959年録音/グラモフォン盤) リヒテルというピアニストは一筋縄ではいかない人で、物凄く繊細な演奏をしたかと思えば、デリカシーの欠如した演奏をしたりもします。ですがこの演奏は1、2を争うほどのベストフォームです。重く底光りするような音は話に聞くラフマニノフのようですし、1楽章の驚くほど遅いテンポで沈みこんで行くやるせなさはたまりません。2楽章の暗い浪漫の香りもまた最高です。3楽章は速い部分ではメリハリが効いていますが、一転してゆったりと歌う部分では体が宙に浮くかのような甘さを見せます。うーん、これぞラフマニノフ以上のラフマニノフ!ワルシャワ・フィルも良いのですが、録音でやや音が古めかしく感じます。ややマイナスです。

Cci00013b アルトゥール・ルービンシュタイン独奏、オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1971年録音/RCA盤) ルービンシュタインにはライナー伴奏の旧盤も有り、テクニック的には申し分無いのですが、この曲のロマンティックな味わいを堪能させてくれる点では新盤がずっと上です。オーマンディはラフマニノフの伴奏も務めたほどなので音楽を知り尽くしています。フィラデルフィア管の音も非常に美しく、この曲にうってつけです。この演奏はロシアの雰囲気よりも、都会的な浪漫の香りで聴かせるタイプですが、その方向では代表盤と言って良いと思います。

Eresco_rachmaninov ヴィクトール・エレスコ独奏、プロヴァトロフ指揮ソヴィエト国立響(1984年録音/メロディア盤) エレスコはロン・ティボー・コンクールで優勝していますが日本では無名でしょう。これは本国で録音した全集の中の1曲です。指揮もオケもロシア勢なのでフォルテ部分の荒々しさが魅力です。うーん、ロシア! けれども静かに沈滞する部分ではしっかりとロシアの憂鬱を感じさせてくれます。ハリウッド風の甘さは無いですが、ラフマニノフがロシア時代に書いた曲だということを改めて認識させてくれます。エレスコのピアノは繊細さは有りますが、先輩のリヒテルと比べるとスケールの大きさではとても敵いません。

4108080443 エフゲニ・キーシン独奏、ゲルギエフ指揮ロンドン響(1988年録音/RCA盤) 神童キーシンが17歳のときの録音です。おいおい17歳がこんな大人の浪漫の曲を演奏するなよー、と言いたくなります。打鍵は底光りするようなものでは有りませんが、やはり美しいです。1楽章は何となく健康的で退廃的な気分に欠けるかなぁ、と聴いているといつの間にか沈滞した気分になっていて中々中々。2楽章では深く静かに浪漫を奏でます。キミ、ほんとに17歳?やはり神童だ~!意外に物足りないのがゲルギエフです。3楽章などはもっとたっぷり歌わせて欲しいと思いました。

764 アンドレイ・ガヴリーロフ独奏、ムーティ指揮フィラデルフィア管(1989年録音/EMI盤) ロシアではメジャーなガヴリーロフも日本では人気が今一つのようですが、正統ロシアのピアニストとしての実力者です。この演奏はスケールの大きなピアノとフィラデルフィアのゴージャスな響きとが相まって、曲の恰幅が一回りもニ回りも大きくなった印象です。それでいて2楽章の沈滞する雰囲気も見事です。テクニックも凄いですし、パワーとデリカシーを併せ持つ素晴らしい演奏だと思います。

Racci00015 中村紘子独奏、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響(1990年録音/SONY盤) チャイコフスキーの協奏曲でも愛聴盤としてご紹介しましたが、カップリングされたラフマニノフも実に素晴らしいです。一番の理由は晩年のスヴェトラーノフ/ロシア国立響の重く分厚い音にあります。ハリウッドくそくらえ、この曲はロシア音楽なんだと言わぬばかりに荒涼たるシベリア大地を思わせる豪快かつ情緒たっぷりの演奏です。これを聴くとこの曲が「目からうろこ」状態になること請け合いです。中村紘子のピアノも大健闘していて豊かな表情が大変素晴らしいです。

018 クリスティアン・ツィマーマン独奏、小澤征爾指揮ボストン響(2000年録音/グラモフォン盤) 宇野功芳先生が最近一押しの演奏です。でもどうも録音バランスが気になります。ピアノが常に前に出ていて、オーケストラの音が引っ込んでいますが、この曲の実演では必ずピアノがオケに埋もれるので、これはあり得ません。スタジオ録音なので音量のバランスを変えるのは良いとしても、これでは「オケ伴奏つきのピアノ独奏曲」です。ピアノが常に目立ちすぎて少々煩わしく感じます。ツィマーマンは、もちろん非常に上手く繊細で深い詩情も有りますし、小澤さんの指揮もやはり繊細ですが、ロシアの荒々しい雰囲気は希薄です。

ということで僕のフェイヴァリットは、ピアノが何しろ素晴らしいリヒテル/ヴィスロツキ盤ですが、良く聴くのはスヴェトラーノフの指揮するオーケストラが最高で、ピアノも大健闘している中村紘子盤です。それにもうひとつ、円熟した大人の甘いムードに溢れてピアノとオーケストラのバランスが良いルービンシュタイン/オーマンディ盤も素晴らしく、この3つです。ガヴリーロフ/ムーティ盤は穴盤です。ラフマニノフ本人の演奏は別格なのは言うまでもありません。

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ラフマニノフ」カテゴリの記事

コメント

ハルくん、こんにちわ

ラフマニノフの第2番ですか、私は滅多に聴きませんが、好きなのはと言うことであれば、やはり、おっしゃられる通り、まずは、ラフマニノフの自作自演ですね。後は、これまた、古い録音ですが、ギーゼキング・メンゲルベルク盤です。ギーゼキングの清々しさとメンゲルベルクの濃厚さが不思議と合っています。

投稿: matsumo | 2010年12月23日 (木) 08時48分

こんにちは。

待ってました!コノ曲を。
lovely盤は、アシュケナージ/コンドラシン/モスクワ・フィル/Decca。初体験の同/ハイティンク/ACOは世評の高さに反して何も印象に残らず...。前者の方が遥かに上。アルゲリッチとのチャイコフスキーP協1番然り、コンドラシンは露モノで伴奏させたら随一では。リヒテル/ワルシャワ/DG盤も、重く暗く、ラフマニノフはこうでなくちゃとlovely

投稿: source man | 2010年12月23日 (木) 10時10分

こんにちは

私のベストもリヒテル盤です。
重厚で暗い大きな波がうねるような演奏が
堪りません。

自作自演盤でこの曲を初めて聴いたのでと
っても思い出深い演奏です。

投稿: メタボパパ | 2010年12月23日 (木) 10時59分

matsumoさん、こんにちは。

そういえばメンゲルベルクの演奏も有りましたね。聴いたことは有りませんが、この人のチャイコフスキーの濃厚さから想像して、とても素晴らしいでしょうね。機会あれば聴いてみたいです。

投稿: ハルくん | 2010年12月23日 (木) 15時45分

source manさん、こんにちは。

アシュケナージ/コンドラシン盤は昔LP盤で持っていました。モスクワフィルの音は確かに良かったです。アシュケナージは好みのピアニストではないので今はCDは持っていません。
オーケストラの音で言えば、スヴェトラーノフ/ロシア国立響が最高だと思いますよ。機会ありましたら聴かれてみてください。

投稿: ハルくん | 2010年12月23日 (木) 15時50分

メタボパパさん、こんにちは。

リヒテル盤はホントいいですよね。
ラフマニノフを超えるラフマニノフが弾けるのはこの人だけだと思います。
作曲者本人も驚いているんじゃないでしょうか。

投稿: ハルくん | 2010年12月23日 (木) 15時54分

解説は長くないけれど、いつもより熱がこもってませんか?(笑)

冒頭の小暗いサウンド、いったい何なんだ!という曲ですね。妙な言い方ですが、ピアノが弾けない私にとって「伴奏してみたい協奏曲」の一つです。独奏性よりも音楽そのものが好きというか。

投稿: かげっち | 2010年12月24日 (金) 12時47分

かげっちさん、こんにちは。

熱がこもっていますか?
たぶん一番こもっているのは「映画を見たのはまだ若いころでしたが『逢いびき』というものにとても憧れたものです」の部分でしょう。それは今でも・・・(笑)

この音楽好きですよ~。途中で何度も出てくる甘いメロディには身も心もとろけて最高です。

投稿: ハルくん | 2010年12月25日 (土) 09時06分

勝手にすいません。私は、中村紘子さんのと、ツィマーマン盤を持っております。ピアノ弾きだった妻は、ツィマーマンのピアノの普通なら誤魔化す細かいところまで弾いてるところが良い、と主張するのですが、ハルさんのおっしゃる通り、オケの音が・・・ですよね。その点でも、中村盤は良いかも、ですね。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番についてもいつかお願いします。

投稿: sasa yo | 2010年12月25日 (土) 12時14分

 こんにちわ。

ラフマニノフの音楽のことを「映画音楽だ」と言う人もいますが、映画で流したくなるほどの切ない雰囲気があるからだと思います。
また、ラフマニノフの音楽には特有な響きがあり、「ラフマニノフ和音」とでも言いたくなります。この和音にはまれば、相当なファンになると思います。
ラフマニノフの音楽は、荒涼とした大地と孤独さ、人見知りを感じさせます。

私は、携帯音楽プレイヤーで通勤の友として音楽を聴いていますが、その中の一つに、このピアノ協奏曲をいれています。ほかにラフマニノフはピアノ協奏曲第1番、パガニーニ・バリエーション、交響曲第2番、をいれています。

CDは、ルプー(pf)とヤンソンス指揮レニンラードフィル。ギーゼキング(pf)メンゲルベルク1940年ライヴを手にしていますが、現代的なものと巨匠時代の比較ができます。メンゲルベルクの方はスケールが大きいように感じました。

中村紘子を良く言わない人がいますが、ショパンのピアノソナタを聴きますと、私は相当いいピアニストと思いました。

投稿: たつ | 2010年12月25日 (土) 20時26分

sasa yoさん、はじめまして。
コメントをどうもありがとうございました。

奥様はピアニストさんだったのですね。演奏家からすればツィマーマン盤には感心するでしょうね。でも僕は記事にも書きましたが、あんなに伴奏形まではっきり全部の音符を聞かされると逆にしつこく感じてしまいます。
この曲に関しては、小澤さん/ボストン響とスヴェトラーノフ/ロシア国立ではオケの音の根性?が違いますね。

投稿: ハルくん | 2010年12月25日 (土) 22時00分

私の言葉が足りなかった事をお許しください。カミさんにとって、中村さんは、とても好きなピアニストです。「日本人ピアニストで上手いと思う人は」とたずねると彼女の名を挙げます。中村さんの旧録音のこの曲のレコードは学生時代のカミさんの愛聴盤でした。上記のcdもよく聴きます。ただツィマーマンのこの演奏が好きということです。中村紘子さんを否定するつもりは私も、妻も微塵もないことをどうかご理解ください。

投稿: sasa yo | 2010年12月25日 (土) 22時07分

たつさん、こんにちは。

僕はラフマニノフ大好きですね。
甘く美しい音楽なので映画音楽が影響を受けたのですよ。それにこんなにピアノが難しい曲を映画音楽には書かないですしね。交響曲2番も素晴らしいですよね。

ルプーの弾いたこの曲の演奏って有るのですか?ルプーは好きなピアニストですが知りませんでした。

僕は中村紘子のファンというわけでは有りませんし、スヴェトラーノフのオケ伴奏で無ければCDを購入したかどうか分かりませんが、決してあなどれないピアニストだと思いますよ。

投稿: ハルくん | 2010年12月25日 (土) 22時38分

sasa yoさん、わざわざ補足をありがとうございます。
お二人が中村さんを否定したようには全く受け止めていませんので、ご安心ください。
中村さんの旧録音は聴いていませんが、やはり伴奏はモスクワのオーケストラですし、ピアノも良いでしょうね。ショパンの1番なんかはむしろ旧録音が凄く魅力的だと思いましたので。

ラフマニノフの3番は年明けに書こうかと思っています。
これからもどうぞご気軽にコメントください。よろしくお願いします。

投稿: ハルくん | 2010年12月25日 (土) 22時47分

 こんにちわ。

レスを、ありがとうございました。
私は補足ではなく訂正です。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏ですが、「ピアニストの名前を間違えてしまいました。ルプーとばっかり思っていましたが、ハルくん、さんの?のとおりです。
ピアノはミハイル・ルディでした。
いやはや、お恥ずかしい。失礼いたしました。」

今日は、ラフマニノフの交響曲第2番を聴いてみます。この曲は、聴く者の心を高揚させてくれます。
第4楽章は、「行け行けどんどん」ときてほしいですよ。

投稿: たつ | 2010年12月26日 (日) 11時09分

たつさん、こんにちは。

いえいえ勘違いはよくあることです。
どちらにしても伴奏がヤンソンス指揮レニンラードフィルというのは聴いてみたいですね。

交響曲第2番いいですね。僕も聴きたくなってしまいました。

投稿: ハルくん | 2010年12月26日 (日) 12時28分

こんにちは。
ガヴリーロフは、おっしゃるとおり穴盤ですね。彼は一時表舞台から消えていたので(最近カムバックしましたが)、日本では忘れられているように思います。
まだ迷いのなかった頃に録音したはずなので、線の太い克明なタッチの力強さと濃厚な叙情感のバランスが良く、このラフマニノフはとても楽しめます。音の色彩感と響きも多彩ですし、バリバリ弾くだけではないところが良いですね。
オケはハリウッド映画の劇伴みたいにムーディな気がして、これはちょっと苦手ですけど。

この曲は速いテンポで爽やかなロマンティシズムのある演奏が好みなので、私のベストはスティーブン・ハフ/リットン指揮ダラス響です。
海外ではとても有名な録音ですが、どなたも上げられていないですし、日本ではあまり聴かれていないようですね。
このタイプで他に好きなのは、昔から有名なワイルド、ちょっとマイナーなカッチェン(ショルティ/LSOの方)。
この3つを立て続けに聴いていたら、スピード感があってスリリングで面白いです。

投稿: yoshimi | 2011年1月 4日 (火) 16時56分

yoshimiさん、こんにちは。

ガヴリーロフのピアノはいいですよね。
ただ、仰る通りの「ハリウッド映画の劇伴みたいにムーディな」(笑)オケ伴奏が僕は気に入っています。この演奏が好きな理由の半分はそこにあるんです。

お気に入りのハフ/リットン盤は聴いたことが有りませんが、ご説明の「速いテンポで爽やかなロマンティシズムのある演奏」ということになると、もしかしたら自分の好みではないかもしれません。言葉で言うと逆に「遅いテンポで濃厚なロマンティシズムのある演奏」が好きなのです。でも実際に聴いてみないとわからないですね。知らない演奏のご紹介をありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2011年1月 4日 (火) 17時18分

こんばんは。

中村紘子/スヴェトラ盤を聴き終え、思わずリピートcoldsweats02
録音の良さが重厚さを際立たせてます。前所有者が挟んでいた新聞記事に、曲の経緯も在ってか、うつ病に効くと書かれてます。

アノSonyの大賀典雄サンが解説書を書かれてるし、組み合わせに魅かれてプロデュースを引き受けたとあり、そういうのを決めるのも仕事と思ってただけに、二重の驚きでした。w(゚o゚)w

投稿: source man | 2011年2月19日 (土) 21時21分

source manさん、こんばんは。

中村さん/スヴェトラーノフ盤いいでしょう!
このロシア国立響の分厚い響きを聴いてしまうと、他の演奏がムード音楽的に感じられてしまいます。
中村さんのピアノも結構気に入っています。

投稿: ハルくん | 2011年2月19日 (土) 23時59分

こんばんは。この曲は中学生のころから最近にかなり聴きこんでいた時期があります。
私の一番のお気に入りは、リヒテル盤とワイルド盤ですね。その次に、ボレット/デュトワ盤、ルービンシュタイン/ライナー盤、ワイセンベルク/カラヤン盤、ハフ/リットン盤、アシュケナージ/ハイティンク盤、マツーエフ/サッカーニ盤です。特にワイルド盤とハフ盤はもし未聴ならお勧めです。ワイルドはバックがホーレンシュタインなのでなおさらお勧めです。マツーエフ盤は話題に上がっているのを全く見たことがありませんが、私の聞いた中では一番豪快な演奏と言ってもいい演奏でこれもいいです。裏名盤としてはガヴリーロフ盤やヴァーシャーリ盤も結構有名ですが、私にとって一番の裏名盤は何といってもギーゼキング/メンゲルベルク盤です。あれはすごいです。ツィマーマン盤はどこかショパン的な感じがしてあまり好みません。

投稿: RR | 2012年10月 7日 (日) 23時02分

RRさん

この曲も良いですよね。
僕がこの曲で好きな演奏は、不健康でロマンティックなタイプです。ピアノ独奏もさることながら、オーケストラ伴奏にも比重を高く置きます。特に最近は、スヴェトラーノフ/ロシア国立響にシビレていますので、一般のこの曲のファンの好みとは少々異なるかと思っています。

色々とご紹介ありがとうございました。ただ沢山聴いてはみたいのですが、今はどうも余裕が無さそうです。

投稿: ハルくん | 2012年10月 7日 (日) 23時22分

こんばんは。
ラフマニノフ自演盤を入手。予想以上に聴ける音でした。確かに作曲者自身の演奏が聴けるだけでも。
安かったので最初期盤を入手したのですが、Naxos盤でも聴いてみたくなりました。香港の会社なので良いイメージが無かったのですが、ドイツ人と日本人の夫妻が起こした会社と知り、逆に興味が。

投稿: source man | 2013年2月27日 (水) 23時25分

source manさん、こんばんは。

自演録音盤は案外と聴ける音ですよね。何よりも作曲家自身の演奏ですからね。価値の大きさは計り知れません。

Naxosレーベルには大変な宝物の演奏が含まれていますよ。復刻盤シリーズの音も悪くありません。

投稿: ハルくん | 2013年2月28日 (木) 00時23分

 ハルくんさん、こんばんは。
 私もラフマニノフとハリウッドの映画音楽には通じるものを感じます。ほぼ同時期にハリウッドで活躍していたエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの映画音楽と聴き比べると非常に面白いです。
 録音の方ですが、ニコライ・ルガンスキー&サカリ・オラモの全集はまだ話題に上っていませんか?ルガンスキーはすばらしい技術の持ち主で曲の難しさを感じさせず、かつロシア的なものやロマンも漂わせる類い稀な演奏だと思います。指揮者の合わせが非常に巧いのも特筆に値します。
 ハルくんさんの好みである「不健康でロマンティック」とまではいかないかもしれませんが、私はあまり甘くこってりしすぎた演奏は苦手なので、この盤のさじ加減はとても心地よいです。

投稿: ぴあの・ぴあの | 2014年1月29日 (水) 00時55分

ぴあの・ぴあのさん、こんにちは。

ルガンスキーのCDは1枚も持っていないのですが、レパートリーから想像するに相当なテクニシャンなのでしょうね。

ラフマニノフ2番の一部だけをWEB試聴してみました。ピアノは確かに素晴らしそうですね。
反面、オケの音が何となく薄いように感じました。好みで言うと、自分のそれとはやや異なるかもしれません。やっぱり”不健康でロマンティック”志向になってしまうのですね。(苦笑)
でも貴重な情報をありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2014年1月30日 (木) 16時20分

こんにちは。

私も御多分にもれず、父の買ってきたルビンシュタン盤で毒が回り(笑)、リヒテル、ラフマニノフ自身、アシュケナージ等々20枚ほど聞き込んできたクチです。

2014年2月のソチ五輪で浅田真央選手があの涙のフリープログラムで使ってから、何かとこれの推薦盤を聞かれることになり、(「みどりの森の回転木馬」さんのブログにあるとおり、過去多くのフィギュアスケーターがこれで滑ってきたのですけど。)あらためて、いろいろな演奏を聴き比べて、ルガンスキーの盤にブチ当たって、いまさらながら聞き惚れてしまったわけです。

ルガンスキーの正確な打鍵とロシアピアニズムのことは他にもいろいろ賛辞があるのでここには書きませんが、この盤の魅力は、これだよこれ、と言わしめるストリームの見事さでしょう。

私も最初に聞いた時は、え、バーミンガム市響?オラモ?というわけで最近の楽団事情への無知をさらけ出すのは恥ずかしいのですが、サイモン・ラトルの首席指揮者就任以降アンサンブルでは欧州トップクラスの楽団と認められているのですね。

この盤を聞くとオケの演奏がいかにこの曲のピアニズムの理解に影響するかをあらためて考えさせられてしまいました。特に第一楽章でオラモのリードは見事というしかありません。

今のところ、ラフマニノフ初心者の友人に勧めるとすれば、文句なくルガンスキー盤が最右翼になりました。

投稿: いちクラシックファン | 2014年3月26日 (水) 11時13分

いちクラシックファンさん

はじめまして。コメントを頂きまして誠にありがとうございます。

20枚とはまた凄いですね!それは驚きです。
最近ではルガンスキー盤の人気が随分と高いようですね。CDでちゃんと聴いたことが無いので機会が有れば是非聴いてみたいです。

自分は特にオーケストラの演奏にも重きを置く方だと思いますが、その点ではスヴェトラーノフ/ロシア国立響が最高だと思います。
但し中村紘子のピアノでは満足できないという人は居ることでしょうね。

どうもありがとうございました。またお気軽にコメントください。楽しみにお待ちしております。

投稿: ハルくん | 2014年3月27日 (木) 00時01分

こんばんは。

1970年代から80年代に雑誌「FMレコパル」に毎号
音楽家のストーリー漫画(手塚治虫のバーンスタイン等)があり
この曲の物語が取り上げられていました。

交響曲第1番の酷評で作曲が手につかなくなったラフマニノフが
精神科医のダール博士によって立ち直り
やがてこの曲を博士に献呈するまででした。

この曲を聴くたびにその漫画を思い出します。

しかし何回聴いても名曲ですね。
ピアノ協奏曲第3番もそうですが、盛大に盛り上がって終わるのがよいです。

投稿: 影の王子 | 2016年5月 3日 (火) 22時27分

影の王子さん、こんにちは。

私はその漫画のことはほとんど憶えていないのですが、とにかくロマンティシズムが一杯に溢れる名曲ですよね。素晴らしいです。
3番も素晴らしいですが、個人的にはやはり2番でしょうか。

投稿: ハルくん | 2016年5月 6日 (金) 12時42分

こんばんは!

マツーエフ/マリインスキー劇場管/ゲルギエフ盤
実に良いです。
陰が少なく、健康的で恰幅の良い演奏ではありますが
曲を踏み外してはいません。
やはりピアノもオケもまず基礎体力あってこそのロマンティシズム。
この曲への感動をあらたにしました。

ホント、ゲルギエフさん「ロシア音楽」に専念してくれませんかね。

投稿: 影の王子 | 2017年11月 4日 (土) 21時05分

影の王子さん、こんにちは。

マツーエフ/ゲルギエフ盤が良いという噂は他でも耳にしました。
中には体力無い割に不健康でもないルービンシュタインの晩年の録音のような不思議な魅力盤も有りますが、やはりピアノにエネルギーは欲しいですね。

ゲルギエフはやはりロシア音楽が一番良いです。

投稿: ハルくん | 2017年11月 6日 (月) 15時13分

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