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2010年10月15日 (金)

ベートーヴェン 交響曲第6番へ長調「田園」op.68 名盤(ステレオ録音編)

Photo高校生の時にこの曲をすっかり好きになったころ、アンドレ・ジッドが書いた「田園交響楽」という本を読んでみました。主人公が盲目の娘ジェルトリュードを音楽会に連れて行き、この曲を聴かせると、彼女は「あなたがたの見ていらっしゃる世界は、本当にあんなに美しいのですか?」と言います。それは第2楽章の”小川のほとりの情景”のことでした。そして彼女は更に「目の見えない私は、耳で聞く幸福を知っていますわ。」と語ります。

けれどもベートーヴェン自身はこの曲を作曲したころには、難聴の病気がかなり悪化していましたので、この美しい音を自分の耳で聞くことは出来なかったはずです。きっと頭と心の中で音楽を美しく響かせていたのでしょう。

僕らがこの曲を聴くときには、出来ればステレオ録音で聴きたいと思います。必ずしも絶対条件では有りませんが、この曲の持つ刻々と変わりゆく音の色彩と光の変化を感じ取るには録音が良いに越したことは無いからです。それではステレオ録音の愛聴盤を聴いてゆくことにします。

41ldzhd1sdl__sl500_aa300_ ピエール・モントゥー指揮ウイーン・フィル(1958録 音/DECCA盤) 1950年代のウイーン・フィルの演奏がDECCAの優秀なステレオ録音で残されているのは幸せなことです。さしものウイーン・フィルといえども戦前の音の甘さと柔らかさが時とともに確実に薄れてしまっているからです。ですが、ここにはまだ都会的でない鄙びたウイーンの雰囲気が一杯に漂っています。モントゥーはメカニカルな統率をしない昔風の指揮者ですので、この時代のこのオケとこの曲にはベスト・マッチといえます。何の作為もなくウイーン・フィルに自然に歌わせた演奏だからこそ素晴らしいのです。変に神経質なところが無く、とても温かみを感じます。もしもワルター/ウイーン・フィルの戦前の演奏を良い音で聴きたければ、このCDを聴かれることをお勧めします。

41zm61pqq4l__sl500_aa300_ ブルーノ・ワルター指揮コロムビア響(1958年録音/CBS盤) 言わずと知れた天下の名盤です。他の指揮者ではアメリカのオーケストラにこれほど柔らかい演奏をさせるのはまず不可能でしょう。歌いまわしや音のタメ、間の取り方などが、ワルターの意思の通りに表現し尽されています。それが、オケに教え込んだ跡がまるで感じられないのです。ワルターならではの至芸だと思います。但し管楽器のソロはウイーン・フィルと比べると聴き劣りするのは仕方が有りません。ともかく、これは大好きな演奏です。

Cci00055 フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管(1960年頃録音/edel classics盤) これも全集盤に収められている演奏です。ウイーンの流麗なスタイルと比べると、明らかに異なる一音一音マルカートで明確に弾かれるドイツ流の音です。他の曲ではそこが断然魅力となるのですが、この曲の場合にはコンヴィチュニーの指揮も含めて、いささか堅苦しさを感じてしまいます。現代の国籍不明の都会的な音よりはずっと好きですが、やはりこの曲を聴くときには、ゆったりと浸れるような気分になりたいです。但し3楽章以降は、厚みのある音に聴き応えを感じられて中々に素晴らしいです。

Beethoven56_hshumitjpegハンス・シュミット‐イッセルシュテット指揮ウイーン・フィル(1967年録音/DECCA盤) 同じウイーン・フィルとの「運命」の演奏は、中々に素晴らしい演奏だと思いましたが、この曲は幾らか不満が有ります。まず1楽章冒頭の主題のフレージングが作り物めいていて自然さに欠けます。クレッシェンドが大げさなんですね。それに2楽章の伴奏音型が硬くて流れません。主旋律の歌わせ方はとても綺麗なのにもったいないです。但し、それを除いては非常に良い演奏です。モントゥーとの演奏よりは甘さが減ったとはいえ、ウイーン・フィルの音を聴くだけでもこの曲の場合には大いに楽しめます。

3201081432 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1971年録音/グラモフォン盤) 1970年代に入ってコンサートマスターがウイーン生まれではないヘッツェルに交代してからは、ウイーン・フィルの音の甘さが少しづつ減少していきます。但し最晩年のベームにとってはオケを引き締めて統率するヘッツェルとはベストの組み合わせだったと思います。この演奏は、2楽章ではもう少し柔らかさが欲しいかなという印象ですが、3楽章以降では音が実に立派になり大変に感銘を受けます。甘さの少ない硬派の「田園」としてベストを争うと思います。

670 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1977年録音/Altus盤) 日本公演のNHKホールでのライブ録音です。当日の後半プログラムの「運命」と一緒にCDに収められています。ベームの「田園」はFM放送で聴いたザルツブルクでのライブがベストだったと思いますが、これはそれに迫る演奏だと思います。グラモフォン盤とは一長一短ですが、僕は1、3楽章はグラモフォン盤を、2、5楽章はライブ盤のほうを好みます。なお1楽章の提示部の反復はライブでは行いません。この時のテレビではヘッツェルがオケを強力にリードしている姿が非常に印象的でした。老ベームはこの4年後に亡くなりますが、まさかその後を追ったわけでも無いでしょうに、ヘッツェルも50代の若さでアルプス登山中に転落して亡くなってしまいます。そんなことを思い出しながら聴いていると感慨深いです。

0184442bc ヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1977年録音/Berlin classics盤) これも全集盤に収録されています。いかにもドイツ的なきっちりした明確な演奏ですが、オケの音はゲヴァントハウスと比べるとずっと明るく柔らかいです。1楽章はブロムシュテットの指揮にやや譜読みの甘さを感じますが、2楽章以降はオケの素朴な音色を生かしていて美しいです。特に終楽章は流れが良く素晴らしいと思います。これはオーストリアではなくドイツの片田舎の美しさを感じさせる演奏です。

Abbdo_beethven6_8 クラウディオ・アバド指揮ウイーン・フィル(1986年録音/グラモフォン盤) 昔の音の柔らかさと甘さを失いつつあるウイーン・フィルをアバドが目いっぱい歌わせた演奏です。美しいことは無類ですが、極端なレガートが音楽の彫の深さを失わせて、どうもBGM的に聞こえる感も有ります。特に1、5楽章にその欠点が出ています。逆に2楽章はビブラートの美しさが際立っていて、このうえない陶酔感を与えてくれます。全体的に演奏の格調の高さはベームには遠く及びませんが、まろやかなアバドもやはり魅力的です。

以上のCDの中で特に好きなのは、いにしえのウイーン・フィルの音に魅了されるモントゥー盤、歌わせ方と間の取り方が絶妙なワルター盤、格調が高く立派でしかも美しいベームのグラモフォン盤とNHKライブの両盤、というところです。それにしてもウイーン・フィルの演奏するこの曲はやはり特別です。

次回は「ベト7」です。まずはモノラル盤から聴いてみます。

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ベートーヴェン(交響曲第4番~6番)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。「現代の国籍不明の都会的な音」に強く共感して、ここに書きました。
こういうふうにアルバムを挙げられると、どれも聴きたくなって困ります。
また、そのアルバムについての明確な表現に、実際、わたしの耳にどう聴こえるか、またハルさんが言葉にして表現されたその言葉と、それら演奏を通じて感じる個人的な気持が、どのように受けとめられるだろうという楽しみに誘われます。
困窮の状態にあってCDを求めるのも容易ではありませんが、おそらくベートーヴェンがその困難を癒されたであろう「田園」ののどやかさの表現に慕っていたい気持は否めません。ありがとうございました。

投稿: signalfalls | 2010年10月15日 (金) 05時16分

ベームのNHKホールでの演奏会での私の記憶では第1楽章が1番、輝かしく美しかった。沸き立つようなウィーンフィルの音色は今も忘れる事が出来ません。
また第4楽章では、晩年をむかえたベームでは考えられない激しくスケールの大きさでした。
やはり実際の会場の客席での響きとマイクでひらった響きが違うのは、しかたないでしょう。
なお当日はNHKホール1階の前から8番目のど真ん中の席だったことも幸運でした。まさに音楽の神様のご配慮だったと今も信じています。

投稿: オペラファン | 2010年10月15日 (金) 12時12分

signalfallsさん、はじめまして。
コメントを頂きましてどうもありがとうございます。
同じ演奏を聴いても感じ方や好みは本当に人さまざまですし、「絶対」という評価はあり得ません。ですので、他の人との感じ方の違いを比べるというのは実に楽しいものです。そして自分にとっての価値の追及がとても大切なことだと思います。

どうぞ是非またお気軽にお立ち寄りください。楽しみにお待ちしております。

投稿: ハルくん | 2010年10月15日 (金) 22時58分

オペラファンさん、コメントありがとうございます。

生の響きと録音の響きの違いは当然有るでしょうね。またオーディオ装置が違っても印象が変わります。
僕の家ではAltus盤の1楽章はやや立体感に欠けて聞こえるのに対して、グラモフォン盤は録音が幾らか作り物めいますが、ずっと立体的に聞こえます。また、4楽章の「嵐」はグラモフォン盤も響きが素晴らしく、これは互角と思っています。
それにしても、生の演奏を聴かれたとは本当に羨ましいです。

投稿: ハルくん | 2010年10月15日 (金) 23時08分

ハルくんさん、おはようございます

いよいよ田園のステレオ録音ですね。我が家には、30種類くらいのCD,LPはありそうです(ベームのライブは持っていませんが)。どれを聴いても、楽しめるものばかりです。その中では、やはりワルター/コロンビア響は別格ですね。第1楽章の最初のところで全体がフォルテで盛り上がって行くあたりは、この演奏の特徴を代表するような独特のものがあります。
第1楽章4小節目のフェルマータの後、ヴィオラとチェロが出るのですが、この間に休止を入れる演奏と、ほとんど休止を入れない演奏があり、比較しながら面白く聴いています。スコア(音友社)では、ヴィオラ等の前に休止符は書かれていません。ちなみに、ワルターは休止を入れています。

投稿: HABABI | 2010年10月16日 (土) 10時54分

HABABIさん、こんにちは。

田園が30種ですか!それはまた随分とありますね。僕も昔のLPを含めてもそんなには聴いていないと思います。

ワルターの演奏は本当に個性的で別格ですね。彼はこの曲に限らず、休止や間をかなり多様しますが、それが全然わざとらしくならずに非常に効果的なのは天才的だと思います。

投稿: ハルくん | 2010年10月16日 (土) 14時42分

こんばんは

ワルターの戦前のウィーンフィルとの演奏は是非聴いてみたいですね~。モントゥーは名前は聞いたことありますが、演奏は聴いたことありません。
モントゥー/ウィーンフィルの「田園」、何としても聴いてみたいです。
良い情報ありがとうございます!
廃盤になってたりして...

投稿: kurt2 | 2010年10月16日 (土) 17時35分

kurt2さん、こんばんは。

ワルター戦前のは録音が古いので、もしご興味が有ればですが、モントゥーのは録音がずっと良いのでお勧めできます。もちろん好みがありますので、実際にご自分の耳で聴かれてみる他にはないのですが、僕は大好きな演奏です。今も現役の廉価盤で出ているはずですよ。

投稿: ハルくん | 2010年10月16日 (土) 18時14分


こんにちは^^

ジッドの「田園交響楽」。
ハルくんさんは、曲から入られたんですね~
私は逆流、しかも映画→小説→ベートーヴェン、でした。
まさに川下から川上に遡ってきた、という感じです^^
残念ながら、映画版ではベートーヴェンの音楽が一切使われていないんです。
そもそも一緒に音楽会に行くシーン自体がカットされてしまっていますが、目の見えない少女が触れるこの世の美しさの象徴としての「小川のほとり」、ぜひ映画でも味わいたかったデス。

投稿: micchik | 2010年10月17日 (日) 16時35分

micchikさん、こんにちは。

僕は映画は観たことがないのですが、音楽会に行くシーンが無いのですか!?
この小説のタイトルとして、美の象徴として最も重要なシーンですからね。
監督がよっぽどクラシックの嫌いな人だったのでしょうかね。そうだとしても理解不能です。監督失格!です。

投稿: ハルくん | 2010年10月17日 (日) 18時19分

こんばんは。今回もたくさんのご紹介ありがとうございます。

77年ベーム来日の折には札幌に住んでいたのですが、何と札幌には来てもらえませんでした。一説には老いたベームさんが健康上の理由で寒い土地を避けたからだとか。まあ代わりに聴いたドホナーニも素晴らしかったけれど、やはり生きている間にベームをライブで聴きたかったです。

この曲をつまらなく演奏するのは簡単です。それが生気に富んだ演奏になるのは、指揮者がテンポと音楽性を引き締め、かつ全奏者が室内楽に臨むような自律性を発揮したときだけでしょう。心優しい曲でですが、演奏者には厳しい曲。ベームじいさんのような気性によく合った曲だったかもしれません。

投稿: かげっち | 2010年10月17日 (日) 18時35分

かげっちさん、こんばんは。

僕は東京に居ましたが、残念ながらベームの生は聴いていません。(涙)

「田園」は20代の時に社会人オケで弾きましたが、この曲はベートーヴェンで一番難しいと思いますよ。オケが上手くなければ駄目だし、上手いだけでも駄目です。その点、ブルックナーやシベリウスに似ているんじゃないですかね。要するにドラマティックさやパッションだけではどうにもならないんです。
ですのでベームには案外向いているんですね。

投稿: ハルくん | 2010年10月17日 (日) 21時53分

私は、「田園」とても貧弱でして、
オスモ・ヴァンスカ指揮読響のしか
持ってません。
これはこれで気に入ってますが、
ハルクンさんの記事を読んで、
ぜひとも、ワルターのが欲しいと
思いました。

投稿: 四季歩 | 2010年10月18日 (月) 19時23分

四季歩さん、こんばんは。

ヴァンスカが読響を振った演奏は聴いたことが有りませんが、この人とラハティ響とのシベリウス全集は非常に素晴らしいです。

ワルターはとてもいいですよ。是非聴かれてみてください。

投稿: ハルくん | 2010年10月18日 (月) 22時30分

そうですね、それにベームが振ったオケはみんな上手いですし(当たり前だけど)。

1楽章のタッタララッタを「同じ事が延々と続くつまらない音楽だ」と言った音楽家がいたそうですが、そういう単純な音型でも魔法のように聴く者を魅き込むのが名演というものではないでしょうか。2楽章中間部最初のクラリネットの吹き伸ばし(楽譜にはdolceと書いてある)にしても、それを旋律として浮き立たせ魅了するだけの音色が求められる曲ですね。

その点、ヴァンスカやデイヴィスのように木管出身の指揮者だと、また一味ちがう演奏になっているような気がします。

アマチュアにとっては「ハッタリが効かない曲」ですね。

投稿: かげっち | 2010年10月19日 (火) 12時44分

かげっちさん、こんばんは。

1楽章のタッタララッタの聴かせ方のお話は正にその通りだと思います。ブルックナーの延々と続くタンタンタタタ、タンタンタタタ、と同じですね。良い演奏はそれを飽きさせずに魅力的に聞かせますから。

ハッタリが効かない最右翼はブルックナーだと思いますが、田園もまた同様です。アマチュアには本当に厳しいですよ。

投稿: ハルくん | 2010年10月19日 (火) 23時46分

こんばんは

ワルター盤は父親が持っていて、最初に聴いた田園の
レコードだったのでかなり強く刷り込まれていて、今
でも基準となっている演奏です。
ワルター以外ではクレンペラーとモントゥーが好きですね。

投稿: メタボパパ | 2010年10月20日 (水) 22時07分

メタボパパさん、こんばんは。

ワルターの田園はやはり定番ですね。長い年月を超えて広く愛聴されるというのはそれにふさわしい演奏だからだと思います。
モントゥーもいいですよね。クレンペラーのこの曲は残念ながら聴いていません。

投稿: ハルくん | 2010年10月20日 (水) 23時18分

こんにちは。

唯一所有ワルター/コロムビア盤は聴く度に途中sleepy。穏やかな曲に余り興味が無かった時期なので、以後全く聴かず。

先程ザンデルリング/BRSO/First Classics盤をconfident。指揮者に合う気がしたのと、シベリウス2番/チャイコフスキー4番も入ってるのが決め手。

初めて3楽章以降も聴いたのですがsweat012楽章までの穏やかさで最後までいくんじゃナイんですねsweat02。演奏は録音の良さも在り奥深さを感じます。ワルターも最後まで聴かねばcoldsweats01

投稿: source man | 2010年11月13日 (土) 14時26分

source manさん、こんにちは。

「この演奏が有ればあとは要らない」というのは余り好きでない言葉ですが、この曲のワルター盤はそれに近い演奏だと思います。

ザンデルリンクの2枚組は聴きましたが、正直余り印象に残っていません。ですのでどの曲も記事では触れませんでした。お聴きになられましたら、是非ご感想を聞かせてください。

「田園」は、幸福感に溢れる静的な1、2楽章に対して動的な3、4楽章、そして祈りに満ちて感動的な5楽章と、非常に良くできた交響曲だと思います。飽きのこない名曲ですよ。じっくり聴かれてください。

投稿: ハルくん | 2010年11月13日 (土) 17時14分

三度こんばんは。

ワルター/コロムビア聴きましたッsweat01。1楽章「速ッ」。慌ててザンデルリング盤の裏ジャケで確認すると、ワルターより1分長い。1分ってそんなに大きいのでしょうか。ソレ以上の何かが在るんでしょうか。ちなみに、2楽章:2分、3~4楽章はほぼ同じ、5楽章:2分、トータル6分も長いcoldsweats01。でも、2楽章~は速いと感じまセンでした。

何より音質confident。特に1楽章。ワルターをこんな音で聴ける幸せlovely。コレ聴いたら、ザンデルリングの印象は残らないデスね間違いなくcoldsweats01

投稿: source man | 2010年11月13日 (土) 19時24分

source manさん、コメント沢山ありがとうございます。

ザンデルリンクのブラームスはシンフォニーでもコンチェルトでも最高なのですが、他の作曲家の場合は凸凹を感じます。長くロシアに居たせいか、ロシア、北欧ものを多く演奏していて評判も良いようですが、正直余りピンと来ません。やはりこの人はドイツ人なのだと思います。

投稿: ハルくん | 2010年11月13日 (土) 21時37分

ハルくんさん、こんにちは。おひさしぶりです!

田園大好きです。聴き終えると森林浴でマイナスイオンを沢山浴びたあとのような清々しい気分になります。

ワルター/コロンビア響、ベーム/ウィーンフィル盤が大好きで、長いこと聴いてきましたが、先日ようやくNHKライブ盤を入手しました。

これもとってもいいです!ご紹介、ありがとうございました。モントゥー/ウィーンフィル盤もお薦めなんですね。こちらも機会を見つけて聴いてみたいと思います。

投稿: ANNA | 2010年11月19日 (金) 05時58分

おはようございます。いつも楽しく拝読させていただいております。
私も30年以上に亘ってワルターのステレオ盤を愛聴してきましたが、「音」の面からSACD盤を第一に推したいと思います。SACD盤の良質のアナログ盤にも似た味わいと音の鮮度の高さは、この演奏の素晴らしさを一層際立たせてくれています。他にもワルターの演奏では運命/未完成、ブラ4をSACDで所有していますが、何れも素晴らしい音質でワルターの名演を堪能できます。古くからの名盤を思いもよらなかった良い音で聴けるというのは幸せなことですね。

投稿: kenken | 2010年11月19日 (金) 10時04分

ANNAさん、こんにちは。
ホントにお久しぶりのコメントをありがとうございます。とても嬉しく思います。

ベーム/ウイーンPOのNHKライブを聴かれたのですね。気に入られた様子で良かったです。
モントゥーはワルターともベームとも違う、中々に個性的な演奏ですが、僕は非常に好きです。よかったら是非聴かれてみてください。ご感想を楽しみにしていますので。

投稿: ハルくん | 2010年11月20日 (土) 00時23分

kenkenさん、初めまして。
コメントを頂きましてありがとうございます。

実は僕はSACDのプレーヤーは持っていません。
こんなに古い録音でも「良質のアナログ盤にも似た味わいと音の鮮度の高さ」をお感じになるのですか?凄いですね。
僕は、これまでは通常CDのプレスの良し悪しで選んできましたが、SACDにも興味を持ちました。ディスクが割高なのが少々困りものですけどね。どちらにしても貴重な情報をありがとうございました。
これからもお気軽にコメント頂ければ大変嬉しく思います。

投稿: ハルくん | 2010年11月20日 (土) 00時35分

ハルくんさん、こんにちは。
SACDは自分の場合実際に聴いてみるまでは「何だか眉唾だなあ」と思っていましたが、一度聴いてしまうとその素晴らしさにすっかり心酔してしまいました。もちろん全てのSACDソフトが良質というわけではないとは思いますが、ご紹介しましたワルターの数枚、他にはバーンスタインの新世界から(旧盤)、Esotericのケルテスの新世界から/ムラヴィンスキーのチャイコフスキーの後期3大交響曲、Universalのベームのモツレク等はこれまでのCDとは比較にならない程のクオリティーです。これで価格がもう少し下がってくれれば言うことなしなのですがね。

投稿: kenken | 2010年11月20日 (土) 13時04分

kenkenさん、こんにちは。

僕は特別なオーディオマニアではありませんが、SACDについては良く分からないのです。というのは、SACD対応プレーヤーは通常のプレーヤーよりもトラッキング能力が劣るという記事を以前見かけたことが有るからです。もしも本当ならば圧倒的に通常CDの多い自分としては、CD専用のプレーヤーを別に持つ必要がでてきます。この辺りの事実が知りたいなぁとかねがね思っているのですが。どちらにしてもSACDの価格動向を見守りながら導入を検討しようかと思います。

投稿: ハルくん | 2010年11月21日 (日) 10時02分

古いところにすいません。
昔、これも何気なくカラヤン/ベルリンフィル盤を買いました。雄弁な演奏だな、と思いながら聴いていると隣室にいた家人に「ヒステリックな田園(彼女の感想です)」と言われ、他のも聴いてみたくなり、古楽器ですが、ブリュッヘン/18世紀オーケストラ盤を買ってみました。賛否あるでしょうが、それなりに主張のある田園だと思います。

投稿: sasa yo | 2011年1月 4日 (火) 23時05分

sasa yoさん、こちらへもコメントありがとうございます。

カラヤン/ベルリンフィルの田園は実は自分も最初に購入したレコードでしたが、せわしなくて全く気に入りませんでした。その後に聴いたワルターとベームはとても気に入ってそのまま長い間愛聴盤になりました。
ブリュッヘン/18世紀オーケストラ盤は聴いたことが有りませんが、とても興味が有ります。聴いてみたいですね。

投稿: ハルくん | 2011年1月 4日 (火) 23時13分

ハルくんさん、こんにちは。
もうすぐクリスマスですが、ベートーヴェンの作品で この時期に私が好んで聴いている曲は 第9とこの第6番なのです。
この曲は日本では「田園」と訳されていますが、原題(?)の「パストラーレ」からは もっと宗教的な感じが漂ってきます。(実際、第5楽章は"神への感謝"ですし…)
そういう意味では フルトヴェングラーの演奏も良いです。愛聴盤は色々ありますが 今日は モントゥー、コンヴィチュニー、ブロムシュテット、E・クライバーの演奏を聴き比べようと思います。

投稿: ヨシツグカ | 2013年12月22日 (日) 12時13分

ヨシツグカさん、こんにちは。

年末に第九を聴くのは、もうすっかり習慣になってしまいましたが、そう言われてみれば「田園」も良いですね。
終楽章は、心象風景をも通り越して「祈り」しか感じられなくなるほどに感動的ですね。

好きな演奏は幾つも有りますが、しばらく間を空けてから改めて聴き直すと、案外印象が変わったりしますよね。それもクラシック鑑賞の醍醐味ですね。

投稿: ハルくん | 2013年12月22日 (日) 15時55分

VPOの演奏はどれも素晴らしいですね。ベームはもちろんですが、モントゥーがVPOと録音を残してくれたのは嬉しいです。
バーンスタインもやや明るすぎるきらいは有りますが、ベームが厳しすぎるという方には向いているかも知れません。個人的にはバーンスタインの全集では第九よりも田園の方が好きです。

投稿: ボナンザ | 2014年7月11日 (金) 22時42分

ボナンザさん

もちろんSKドレスデンのような素朴なドイツの音も魅力的ですが、ウイーンPOの演奏する「田園」は本当に格別ですね。
バーンスタイン/VPOのシューマンやベートーヴェンは健康的に過ぎて余り好みませんでしたが、長いこと聴いていないので久しぶりに聴いてみたい気がします。
案外印象が変わるかもしれませんしね。
ありがとうございます。

投稿: ハルくん | 2014年7月12日 (土) 10時32分

田園はウイーンフィルの独壇場だと思っていた私にびっくりするような新発見がありました。セルとクリーヴランド響による1962年の録音です。田園を聴いてこんなに感動したのは久しぶりのこと、フレーズが清くしなやかに運ばれていること、すんだクリアーな誇張のない演奏、どの楽章もこれ以上は考えられない適切なテンポ。特に嵐の後の歓喜の歌は少し遅めのテンポを採り、何ともすがすがしく本当に爽やかで、田園ってこんなにいい曲だったのかと思わせるに十分なものとなっています。さあ皆さん、セルの田園を聴きましょう。新発見があなたにもありますように。

投稿: まつやす | 2015年3月14日 (土) 21時27分

まつやすさん、お久しぶりです。

そうですね。「田園」といえばウイーンPOですね。あとはせいぜいヨーロッパのオーケストラが良いところで、アメリカの楽団は思いつきませんね(ワルターのコロンビア響はアメリカでした)。
セルのベートーヴェンは昔(いちばん向いていそうな)7番を聴いて気に入らず、それっきりでしたので、「田園」とは思いも寄りませんでした。こんなワタシにも「新発見」はあるのでしょうか?ならば聴いてみないといけませんね。

投稿: ハルくん | 2015年3月14日 (土) 22時30分

ハルくんさん、皆様 おはようございます。春うらら少し手前でしょうか?さて田園にもう一つ私の推薦盤があります。それはエードリアン・ボールトによる演奏(1972LIVE)です。ボールトには1977年に録音されたロンドンフィル盤とその5年前の1972年にライブ録音されたBBC響とのものがあります。さらに1957年にもロンドンフィルと録音しているとのことです。20年間に3回も田園を記録に残していました。私はこの最初のものは未聴ですが、最後のスタジオ録音がとても気に入っていました。清々しい演奏で聴き終わるとまた最初から聴きたくなるという感じでこの田園ばかり聴いていた時期がありました。このスタジオ録音の5年前にBBC響とLIVE録音された田園がある事を知り、聴いてみたいものだと渇望していたところまさに私に見つけてくれと言わんばかりに目の前に見つけて即ゲット。ああ、やっぱりボールトの田園はいいなぁ!柔らかい表情で早目のテンポ。
どの楽章も素晴らしいがやはり大好きな最終楽章、この感動はなんなのでしょうか。ボールトのLIVEの田園、素晴らし過ぎでした。BBCクラシックスの中の1枚でなかなか手に入りにくいかとは思いますが、ご紹介しておきたいと思います。

投稿: まつやす | 2015年3月28日 (土) 09時17分

まつやすさん、こんにちは。

朝夕はまだ冷えますが、昼間は随分あたたかくなりました。桜も咲きましたし!

エルガー、ヴォーン・ウイリアムズやブラームスを得意とするボールトですからね、確かに「田園交響曲」は向いていそうです。
入手候補ディスクとしてマークをしておきます。ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2015年3月29日 (日) 22時55分

こんばんは。

ブロムシュテット盤はやや一本調子で陶酔感に乏しいですが
やはりオケの魅力で聴かせる演奏ですね。
アナログ最末期の人工臭さの無い録音が素晴らしいです。
ご指摘のように、私も終楽章が一番良いと思います。

投稿: 影の王子 | 2016年4月 5日 (火) 21時21分

影の王子さん、こんばんは。

ブロムシュテット盤の魅力は、とにもかくにもSKDの音色にありますね。録音当時は本当に素晴らしかったです。
終楽章が特に良いので余韻を残して締めくくってくれますね。

投稿: ハルくん | 2016年4月 6日 (水) 00時10分

今日はアマオケでこの曲を聴きましたが
「この曲って本当に難曲なんだな」と思いました。
特に管楽器が厳しかったです(ブルックナーとは別の意味で)。
「田園」が「湿原地帯」になっていました。

表面的な美しさや「癒し」に惑わされずに
もっとしっかりと曲を聴かねば・・・
と思った次第です。
私の人生が残りあと何年あるのかわかりませんが
こうした名曲の「偉大さ」は完全には理解できないでしょう。

投稿: 影の王子 | 2016年8月28日 (日) 19時01分

影の王子さん、こんばんは。

僕もアマオケでこの曲を演奏したことはありますが、実に薄っぺらい音になっていました(苦笑)。

名曲の偉大さを『完璧に』理解するなどというのはプロの指揮者にとっても難しいことじゃないですか?まして我々素人にとっては言わずもがなです。

投稿: ハルくん | 2016年8月29日 (月) 00時33分

ベームのDG盤、聴きなおしましたが、
立派さと流れの自然さを兼ね備えた
やはり稀有の名演だと思います。

しかし、誰が演奏してもワルターやベームのようにはいきませんね。
「そんなの当たり前だろう」と𠮟られそうですが
様々な演奏を聴くことで、その「当たり前」に気付かれるのですね。

投稿: 影の王子 | 2016年9月20日 (火) 18時11分

影の王子さん

「田園」のような曲こそ演奏が一番難しいでしょうね。並みの指揮者の演奏では大抵飽きが来ますから。巨匠でも曲に合わない人は数多いと思います、
その点ワルターやベームは本当に偉大です。並みの演奏を聴けば聴くほどそう思えてしまいますよね。特にそれがウイーンフィルの演奏ともなればこれ以上のものは考えられません。

投稿: ハルくん | 2016年9月21日 (水) 13時09分

こんにちは。

ずっと聴いてみたかったモントゥー/VPOを入手。94年ドイツ盤なのですが音質も演奏も予想を上回り感動です。ご紹介に深謝です。

続けてカップリングの3番も。が、1年しか録音が違わないのに金管の強奏でヘンな音で耳障り..ムムっ。

そこで、貴blogで世間から忘れ去られていると紹介されたベーム/VPOを追加入手。15年後の録音だけあって、比較にならない位の音の良さ、美しい。3番に限ってはモントゥーかベームなら絶対に後者です。

投稿: source man | 2016年10月15日 (土) 11時24分

source manさん、こんにちは。

モントゥーの「田園」気に入られましたか!
それは良かったです。もちろん一昔前のウイーンPOの魅力も大きいですが、指揮も流石ですね。この曲に関してはシュミット=イッセルシュテットよりもだいぶ好きですね。

「英雄」の方は駄目でしたか?確かに演奏、録音ともにベームの方が上ですけど、モントゥーはモントゥーでやはり良いと思います。

投稿: ハルくん | 2016年10月17日 (月) 16時05分

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