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2010年9月11日 (土)

ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」op.55 名盤(ステレオ録音編)

Naporeon2 ベートーヴェンが第3交響曲を、初めはナポレオンに献呈するつもりでいたのに、彼が皇帝の座に就いたことに腹を立てて献呈を取りやめてしまった、というのは有名な話です。但し他にも、第2楽章のテーマが「英雄の死と葬送」だったことから、相応しくないと考えて取りやめたという説も有るそうです。まあ歴史の真実は誰にも分らないということです。この曲の副題は「エロイカ(Eroica)」で元々はイタリア語でしたが、もしも英語なら「ヒーロー(Hero)」ですか。ベートーヴェン作曲交響曲第3番「ヒーロー」ではちょっとサマにならないですよねぇ。(笑) それじゃ甲斐バンドか麻倉美樹になってしまいます。(古っ!)

それはさておき、フランス革命の後の混乱を収拾したのがナポレオンならば、ベートーヴェンの「エロイカ」は交響曲に革命をもたらしました。ハイドン~モーツァルト~そしてベートーヴェン自身の第2交響曲から何と大きな飛躍を遂げたことでしょう。それまでの古典派交響曲とは全く異なるスケールの大きさです。正に音楽界の「大革命」と呼べるでしょう。第1楽章の雄大な広がりとうねり、第2楽章「葬送行進曲」の静かに始まり徐々に高まってゆく悲しみの感情と大きさ、第3楽章スケルツォの躍動感と立派さ、第4楽章のエロイカ変奏の呆れるほどの充実感と、それぞれが本当に素晴らしいのですが、長大な曲全体の統一感も実に見事です。

それでは、フルトヴェングラーの名盤モノラル録音の名盤に続いて、今度はステレオ録音の名演奏を聴いてみることにしましょう。

Monteux_eroicaピエール・モントゥー指揮ウイーン・フィル(1957年録音/DECCA盤) オールド・ファンに人気の高いモントゥーは速めのテンポで気迫がこもり、キリリと引き締まったところがシューリヒトに似ています。即興的な味わいも似ていて、”幾らか重みを増したシューリヒト”という印象です。ステレオ最初期の古い録音のせいもあって響きが薄いですが、逆に当時のウイーン・フィルの室内楽的な演奏を味わえるのがとても楽しいです。モントゥーには最晩年のコンセルトへボウ管との録音が有り評価が高いですが、このウイーン・フィル盤にも独特の良さが有って好んでいます。

Beethoven_cluytensアンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィル(1958年録音/EMI盤) 全集盤に収められている演奏です。第1楽章から速めのテンポで颯爽と進みゆく熱のこもった演奏です。ベルリン・フィルの優秀さも手に取るように感じられます。ところがEMIの録音は分離が悪く、音色感の乏しい音でがっかりです。2楽章以降もライブのような気合の入った演奏で、管楽器のソロの上手さも光りますし、合奏はアンサンブルの良さが際立ちます。

422 ブルーノ・ワルター指揮コロンビア響(1959年録音/CBS盤) ワルター晩年のステレオ録音です。第1楽章は戦闘的な雰囲気からは最も遠い、優しく穏やかな表情の「英雄」です。2年前のトスカニーニ追悼コンサートの時に見せた気力もだいぶ影を潜めてしまいました。さすがの英雄(ワルター)もこの時すでに83歳ですので精力減退というところでしょうか。得意の一瞬のパウゼもほとんど見せていません。第2楽章の葬送も余り暗さを感じない演奏です。ワルターらしいと言えばそれまでですが。第3楽章は颯爽として活力があります。そして第4楽章では再び柔和な表情のエロイカ変奏を聴かせます。迫力には欠けますが、決して嫌いではない演奏です。

Cci00055フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管(1960年頃録音/edel classics盤) 全集盤に収められている演奏ですが、何と言ってもゲヴァントハウス管の音色が魅力的です。これほどの古き良き時代のドイツの古武士のような音色は今ではもう聴けません。但しコンヴィチュニーの指揮は相変わらずで、融通の利かない(ドイツの)ハゲ頭の頑固おやじのような演奏です。第1楽章提示部も真面目に繰り返しています。ゆったりとしたテンポで堂々とした立派な演奏なのですが、どこか生真面目過ぎて面白みに欠ける面が有ります。そこがいかにもドイツらしいとも言えるのですけれども。

026 ラファエル・クーベリック指揮ウイーン・フィル(1971年録音/オルフェオ盤) ザルツブルク音楽祭でのライブ演奏です。ゆったりと広がりのあるテンポでスケールの大きさを感じます。クーベリックは手兵のバイエルン放送響とは実演ではヒートアップし過ぎて前のめりになることがしばしば有りますが、ウイーンPOとはそのバランスが上手く保たれています。但し前半の2楽章まではやや不完全燃焼の物足りなさを感じます。第3楽章からはようやくエンジン全開になって、熱気と迫力で聴きごたえ充分です。録音は決して悪くはないのですが、マスタリングのせいか高域が強調され過ぎで音が硬く感じられるのが難点です。

410pr0hx8el__sl500_aa300_カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1972年録音/グラモフォン盤) グラモフォンへのスタジオ録音です。ベームは実演でこそ燃える人でした。ですのでスタジオ録音の評価が軽んじられる傾向無きにしもあらずです。この録音が含まれる全集盤も昔は人気が有りましたが、現在では余り話題になりません。けれどもこの演奏の安定感は見事です。ドイツ音楽を演奏して、ゆったりとした構えでこれほど安心して聴かせる指揮者はそうは居ません。音楽そのものを心から味あわせてくれます。ウイーン・フィルの美音を捉えた優れた録音も嬉しいです。

649 カール・ベーム指揮バイエルン放送響(1978年録音/audite盤) ベームはバイエルン放送響と相性が良く、ライブでの熱演の録音が幾つも残されています。当然期待されるわけですが、この演奏は録音が残響過多でオフ気味なのでオケがだいぶ遠く感じます。実際には中々の熱演をしているようなのですが、柔らかい録音に緩和されてしまっているのが少々残念です。基本的なテンポは6年前のスタジオ録音とよく似ています。バイエルン放送はもちろん優秀ですので、ウイーン・フィル盤と優劣を付けるのは難しいところです。

0184442bc ヘルベルト・ブロムシュテット指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1976年録音/Berlin classics盤) ブロムシュテットが首席指揮者だった時代に録音した全集盤に収められています。この人は草食系男子(菜食主義者なのは有名)のせいか、どのオーケストラを指揮しても自分の色を要求するのではなく、オケの持つ色を尊重します。ですので、ドレスデンのように元々素晴らしい伝統の音色を持つオケを指揮する時には余計なことを一切しないのが長所となります。このオケのベートーヴェンを聴けるというだけで価値が有るのですが、この演奏は全集盤の中での出来映えは大分劣るほうだと思います。

875 クラウス・テンシュテット指揮ウイーン・フィル(1982年録音/Altus盤) いまだに熱烈なファンを持つテンシュテットですが、僕がこの人を初めて聴いたのはエロイカでした。70年代終わりのころにNHK FMで「東ドイツの幻の名指揮者」という紹介が印象的でした。その時のオケは記憶ではベルリンPOなのですが、確かではありません。さて、このCDは、ザルツブルク音楽祭でのライブ演奏です。以前は海賊盤でしか聴くことができませんでしたが、併録されたマーラーの10番のアダージョが余りに素晴らしいので記事にしたことが有ります。それが最近ついに正規盤でリリースされました。このエロイカも非常な名演奏で、今まで一部のファンにしか知られていなかったのが本当に勿体なかったぐらいです。第1楽章のスケール大きな広がりと流れの良さはフルトヴェングラー以来だと思いますし、フォルテの音のひとつひとつに込められた気迫はトスカニーニ、シューリヒト並みです。極めて繊細な弱音で開始される第2楽章の悲しみの深さも計り知れません。中間部では足取りの一歩一歩が心に重くのしかかるようです。第3楽章も実に堂々としたスケルツォです。第4楽章はスケールの大きさよりも白熱した演奏です。この楽章の白熱度合ではクーベリック/ウイーン盤が並ぶと思いますが、トータルではやはりテンシュテットが圧倒的です。

上記以外の演奏で特に記憶に残るのは、フェレンツ・フリッチャイの晩年のライブ盤です。クナッパーツブッシュ以上に遅いイン・テンポの巨大な演奏でした。ただ、クナもそうなのですが、5番、7番のように比較的短く凝縮された曲はそのやり方が大いに魅力を発揮しますが、エロイカのように元々曲が長大なのを、更に巨大に演奏されてしまうと聴いていてもたれてしまいます。
ムラヴィンスキー盤は何故かモノラル録音でしたが、贅肉の削ぎ落とされた演奏に窮屈さを感じるので余り好みとは言えませんでした。

というわけで、3回に亘って「エロイカ」の名盤を聴きましたが、フルトヴェングラーの「エロイカ」は他のどんな指揮者をもってしても越えられない孤高の高みに到達した演奏だと改めて思いました。ステレオ録音盤に限定して言えば、テンシュテット/ウイーン・フィル盤が最高です。これは正規盤で出て入手がし易くなりましたし、録音も優秀ですので絶対のお薦めです。あとは入手困難なもののシューリヒト/フランス国立管盤は外せません。

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ベートーヴェン(交響曲第1番~3番)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさん、おはようございます
多分お聴きになっておられると思いますが、カール・ベームにはベルリン・フィルとの1961年録音があります。そんなに繰り返し聴いてはいませんが、この同時期に録音したモーツァルトの40/41番(1961/2年録音)、シューベルトの「ザ・グレート」(1963年録音)などとともに、ベームの特徴である頑固さを感じさせるリズムの刻みやアクセント、それと独特の深い響きが相まって、きっちりした演奏ではありますが、大変聴き応えのある演奏になっていると思います。

投稿: HABABI | 2010年9月11日 (土) 05時17分

HABABIさん、おはようございます。

ベーム/ベルリンPOは昔聴きましたが、現在は所有していません。'60前後のベルリンPOとの録音は、ベルリンPOがカラヤンによってドイツ的な深みのある音を失い、明るい音色に変わってしまう直前の貴重な録音が多いと思います。他にもブラームスの1番やRシュトラウスなど印象的な演奏が記憶に残っています。
全部まとめたBoxものがあったらいいですね。無かったかなぁ?

投稿: ハルくん | 2010年9月11日 (土) 06時26分

「英雄」ですが、カラヤンはクラシック入門としてです。
ブロムシュテットはBRILLIANT CLASSICSの「全集」があります。このオケはベートーヴェンには向いてなく、軽音楽のようで「第4番」の方がしっくりします。それならバーンスタイン、ウィーン・フィルの方が闘魂サウンドです。やはり、相性の問題もあるかと思います。
デジタル期へ。そして、コンセルトヘボウ2題。サヴァリッシュもBRILLIANT CLASSICSの「全集」ですが、さすがはゲルマン魂。その前にハイティンクの「全集」もあり、これは彼がポスト最後のもので格調高い。後任のシャイーになった時、彼の口から「メルゲンベルク、ベイヌムと受け継がれたコンセルトヘボウの音は失われた。もう戻らないだろう」と述べられた。サヴァリッシュはシャイー時代の録音ですが、古典派を暑苦しくなく聴かせてくれる好演奏です。

投稿: eyes_1975 | 2010年9月11日 (土) 22時41分

フルトヴェングラーですよね。
これは、絶対欠かせないと思いながら、
まだ入手してません。

持ってるのは、朝比奈センセのと、
パーヴォ・ヤルヴィです。
ヤルヴィの勢いあふれるエロイカ、
けっこう気に入ってます。

投稿: 四季歩 | 2010年9月12日 (日) 12時41分

暑い毎日が続きますね。2年目に入り、この暑さよりヒートアップするハルくんの音楽日記に脱帽!ところで私はエロイカといえばトスカニーニと言う事になっています。演奏の中身は分かりません。単にイメージが英雄=トスカニーニというイメージだけです。カラヤンではちょっと貫禄がなく、ワルターやベームでは違いますね。ハルくんお奨めのフルベンもいいかもしれません。でも雰囲気が暗いかなぁ。モノラルだったりうなり声が入ったりしますが、それでいいのだ。パパの悪いところはすぐにイメージに走ることなのだ。いまだにCDはジャケ買いやります。仕事や家庭でもそれが出て時々顰蹙を買います。でも8割方合っているような気がするのだ。

投稿: パパゲーノ | 2010年9月12日 (日) 15時06分

お久しぶりです。昼間は暑いけれど夜はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。

まずは苦情\(*`∧´)/ ←ウソです。(o^-^o)
私はベートーヴェンは、いくらCDが安くなったとはいえうっかり手を出してしまったら気がつけば底なし沼という状況がわかっているので手持ちのもので我慢しています。
でもこんな記事を読んだら欲しくなっちゃうじゃあないですかぁ・・・・
うわ~~~ん。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
あーーベートーヴェン聴きたくなってきた!!!またディスクユニオンであの方とベートーヴェンを買いまくることにします。

若かりし頃だと、一枚のLPを大事に大事に聴きまくっていた思い出のバーンスタイン/ウィーンフィルでしょうかねぇ。
今はコンヴィチュニー/ゲヴァントハウスかなぁ。。。実にドイツ的。エロイカに限らずこの方の演奏を聴く時、私の大事なお方が聴いていたゲヴァントハウスの音はどんなだったのだろうかと感慨もひとしお。
カラヤン/ベルリン・フィルなのですが先日車で聴くには実にいいことがわかりました。スポーツカーが似合うベートーヴェンといったところでしょうか。関越でベートーヴェン聴きながらかっとぶスポーツカーを見かけたら、それはウチです。

投稿: はるりん | 2010年9月12日 (日) 21時44分

eyes_1975さん、こんにちは。

ブロムシュテットの全集盤ですが、ライセンス生産のBrilliantレーベルよりもBerlin classics盤のほうが本来のドレスデンの音に近いと思います。曲によって波は有りますが、ドレスデンの音はベートーヴェンにも合っていると思いますよ。
バーンスタインはLP時代に聴きましたが、フルトヴェングラーの呪縛にはまりきっていた時代なので物足りなく感じました。現在聴くと印象は変わるかもしれません。
コンセルトへボウも素晴らしいオケですが、ハイティンクはこれまで良いと思った演奏が無いので、すっかりトラウマ状態です。サヴァリッシュは「古典派」らしい演奏として良いのかもしれませんね。

投稿: ハルくん | 2010年9月12日 (日) 23時41分

四季歩さん、こんにちは。

フルトヴェングラーのベートーヴェンは是非とも聴かれてみてください。
僕はヤルヴィはまだ聴いていませんが、良いかもしれませんね。一度聴いてみたいものです。

投稿: ハルくん | 2010年9月12日 (日) 23時59分

パパゲーノさん、こんにちは。
相変わらずお忙しそうですね。暑い中ご苦労様です。
イメージに走る聴き方も悪いことは無いですよ。僕だって「顔」の嫌いな演奏家は避けています。若い女流演奏家はジャケ買いしたくなるとき有りますね。(笑)
トスカニーニの「英雄」ですか。それはもうイメージ通りです。もちろん演奏についてもです。


投稿: ハルくん | 2010年9月13日 (月) 00時06分

はるりんさん、こんにちは。

バーンスタイン/ウィーンPOは先ほどのコメントでも書きましたが、昔LP盤で聴いてあんまり気に入らなかったのです。でも久々に聴いてみたい気がします。
コンヴィチュニー/ゲヴァントハウスは好きですね。オケの音が最高です。シューマンが聴いてた時代と余り変わらないんじゃないですかね。
カラヤンはスポーティで健康的ですね。Cクライバーと同じです。なんて言うとクライバーのファンに怒られそうですが。

確かにベートーヴェンは演奏が沢山有り過ぎて切りがないですね。ほどほどにしましょう。

投稿: ハルくん | 2010年9月13日 (月) 00時15分

こんにちは、少しだけ
茶々を入れてもいいですか? ヽ(´▽`)/

まず「題名」ですが、eroica形容詞なので英語だとheroicかな、と思いました。

確かサヴァリッシュにベルリンとの録音があって、なかなか良かったような気がします。

あと個人的には、弦の人数を絞った最近の演奏スタイルがこの曲ではgoodだと思うのですが、いかんせん音楽の中身に賛同できる演奏がないのです。弦の人数を絞ると、例えば1楽章展開部の木管のかけ合いや、2楽章ラストの弦のメロディがティンパニーのc音に引き取られるところなど、新しい世界が見えてくるように思うのです。

投稿: かげっち | 2010年9月16日 (木) 13時01分

かげっちさん、こんにちは。

原題は「SINFONIA EROICA」ですが、通称EROICAのみで名詞的に使われていますし、日本語でも「英雄」ですので、単純にHEROと書いたのです。それに何となく「ヒーロー」のほうが愉快でしょう?(^^)

編成については大オーケストラの必要は無いですが、ある程度厚みのある編成のほうが僕は好みです。そう思うのもやはりこの第3番からですね。

投稿: ハルくん | 2010年9月16日 (木) 23時05分

よけいなことを書き込んですいません
m(_ _)m

音色が淡泊なオケではいけませんね、確かに。曲自体に力がある曲なので、テンポなどで無理にてらうことなく、まっすぐに雄渾に演奏したい曲です。この曲の管楽器は、音域から言っても調性から言っても、実によく鳴るのです。

投稿: かげっち | 2010年9月17日 (金) 12時08分

かげっちさん、こんにちは。

余計だなんてことはありませんよ。
そこまで細かく読んでいただいているのをとても嬉しく思います。

この曲は本当に音楽の力を感じますね。淡白な英雄なんていただけませんよね。英雄、色を好むと言いますから。あれ、ちょっと違う??(笑)

投稿: ハルくん | 2010年9月17日 (金) 19時35分

ステレオ録音で選ぶと難しいですね。1番はやはりモントゥーACOかベームBPOですが、テンシュテットも中々好きです。
これら以外だと、録音が良くても所々力不足に聞こえてしまうため、これといった演奏に巡り会ったことがありません。カラヤンはやはり100周年記念ライヴがベストと思いますが、CDで聞けないのが残念です。
ベームBPOのステレオ録音は、国内盤ですが、pocg-2324-7の四枚組になっています。
収録は、英雄・ベト7・コリオラン・ブラ1・協奏交響曲×2ですね。
参考まで。

投稿: ボナンザ | 2014年6月20日 (金) 22時16分

ボナンザさん

ベームのベルリンPOとの演奏は良いものが多いですね。というか同時期のカラヤンよりもずっと好きです。
「エロイカ」に関してはフルトヴェングラーもそれ以外の指揮者も不思議とウイーンPOのしなやかな音と耳の相性が良いようです。
ですので、モントゥーも世間に反してVPO盤を聴いたりもしています。
「剛」のBPOに対して「柔」のVPO。
「柔よく剛を制す」というわけでも無いのでしょうが・・・
柔の中に剛の有るテンシュテット盤は好きですね。フルトヴェングラーもやはりそうでしたが。

ディスクのご紹介ありがとうございました。CDでは持っていませんので参考にさせて頂きます。

投稿: ハルくん | 2014年6月21日 (土) 00時03分

ハルくんさん、こんばんは。
先日、なにげなく 海賊盤CDRのサイトを見ていたら、セル/クリーヴランド管の1967年ライブで 「英雄」 というものを発見……!
ダメ元で買ってみました。
ドキドキしながら、聴いてみると 意外にも高音質なので 少し驚き、じっくり聴いてみる事に……。
演奏は やはりセルはライブでこそ燃える指揮者のようで、フルトヴェングラーやテンシュテットなどの名演奏に迫る演奏です。タイプ的にはシューリヒトに近いかも知れません。
驚くのはアメリカのオケなのに"深い音"がする事です。 第2楽章の中間部のフーガの素晴らしさ!
本当に凄いです。
故 吉田秀和氏が 1970年の来日公演の演奏を絶賛されていたことが良く解りました。
この 演奏が正規に発売される事を願うばかりです。

投稿: ヨシツグカ | 2014年6月29日 (日) 19時00分

ヨシツグカさん、こんばんは。

セルの「英雄」はCBS盤はたしかクールに過ぎてつまらないと感じた記憶があります。
ただ、セルは本当にライブが良いですね。
意外に燃えて爆演になることがあって、スタジオ録音とは異なり楽しいです。
本当に正規盤でもっとライブ音源が出てくると良いのですがね。

投稿: ハルくん | 2014年6月29日 (日) 21時57分

あ、このトピックが復活している(笑)
名盤多すぎて困りますね、この曲は。

実は木管かなり楽しい曲です。
3rdホルンの用法も目を見張る斬新さです。

さてここで問題です(爆)
斬新なこの曲には何と、ティンパニーのソロが旋律を担当する箇所があります。いったいどこでしょう?

投稿: かげっち | 2014年7月 3日 (木) 12時32分

かげっちさん

このような古い記事にもコメントを頂けるのは実に有り難いものです。

ベートーヴェンって、どの曲も不思議と演奏していて愉しいですね。心躍るというか何というか。

はて、ティンパニが旋律?
それらしいところは多々有りますが、終楽章の終結部のところを言われているのでしょうか?

投稿: ハルくん | 2014年7月 3日 (木) 23時30分

こんばんは。

ベーム&ウィーン・フィルのDG盤は
名盤ランキングとか通販サイトのレヴュー等で
評価が芳しくないですが
私は決して悪くないと思います。

やはりこの時代のウィーン・フィルの響きは魅力的ですし、
録音も良好です。
ベームの指揮は緊張感を欠くところはなく
間延びした感じはありません。
音楽に浸っていられる安心感を覚えます。
特に第2楽章は誇張した表現が無い分、
曲の素晴らしさが伝わってきます。

ベームはもっと評価されても良いと思います。

投稿: 影の王子 | 2015年6月25日 (木) 21時53分

影の王子さん、こんばんは。

ベーム/VPOのDG盤、悪く無いどころか、素晴らしいですよね。
あの風格と立派さは得難いです。
小気味良い演奏が全盛の現代には増々存在感が発揮されると思います。
このエロイカの良さは若い頃は気付きませんでした。

投稿: ハルくん | 2015年6月25日 (木) 22時41分

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