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2010年8月15日 (日)

「CAFE DE LOS MAESTROS」 ~アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち~

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6月に映画を観て、非常に感銘を受けた「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」の中で、伝説の巨匠たちが一夜限りのコンサートのリハーサルを兼ねてレコーディングを行ったのが、2枚組のCDアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」です。これは2006年のラテン・グラミー賞の最優秀アルバムだそうです。元々僕はタンゴといえば、「リベルタンゴ」でブレイクしたアストル・ピアソラぐらいしか聴いていませんでしたが、映画の中で余りに素晴らしい演奏の数々に感激したので、このCDアルバムを直ぐに購入したのです。何度となく聴いて楽しんでいましたが、記事にするのがすっかり遅れてしまいました。

当然、映画の中に登場するタンゴの巨匠たちの演奏がそのまま収録されています。ほとんどの演奏家や歌手は1940年代から50年代の第二次タンゴ黄金時代に活躍した人たちですが、中には1920年代から30年代の第一次タンゴ黄金時代に演奏をしていた、ガブリエル・クラウシというバンドネオン奏者までいます。100_3 この人は映画収録時に96歳だったそうです。この人があの南米最高のオペラハウスのコロン劇場でたった一人で演奏を聴かせるシーンとその演奏は感涙ものでした。もちろんCDにはこの人のその曲も収録されています。但し残念なことに、この人は今年の2月に98歳で亡くなられたそうです。

コンサート自体が、オーケストラ、バンドネオン、ギター、ヴァイオリンなどの色々な楽器、あるいは歌と実にバラエティに富んでいますので、CDで聴いていても全く飽きません。しかも最新の優秀な録音ですので、巨匠たちの音がとても生々しく感じ取れます。

映画の中で一人のバンドネオンの巨匠が語る一言に「タンゴが育つ土地はブエノスアイレスだけ」とありました。そうなのでしょうね、悲しいほどの「哀愁」と燃え上がるような「情熱」がタンゴの本質ならば、この土地に住む人々が心に持っているのも同じ、哀愁と情熱なのでしょう。そういえばアルゼンチン・タンゴを情熱的に踊る女性って、とっても素敵ですものね。一度でいいから一緒に踊ってみたいと思いますが、無理だろうなぁ。高校生の時代にフォークダンスでさえろくに覚えられなかった口ですからね・・・(苦笑)

ともかく、ここで聴くことができる音楽はクラシックとかジャズとかポップスとかのジャンルを超えていると思います。そんなことはどうでもよいことに思えてしまうのです。ただ目の前にある音楽が自分の心に深々と染み入ってくるだけです。もちろんこのCDを聴くだけでなく、絶対に映画をご覧になるべきですが、万一CDだけを聴かれても、音楽の素晴らしさは充分に感じとれるはずです。

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音楽(シャンソン・タンゴ・ボサノヴァ)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさん おはようございます

タンゴは父が好きで子供の頃によく聴いていました。
それがアルゼンチンタンゴだったか否かはわかりませんが...
音楽は世界の共通語といわれますが、”血や風土”には敵わない
のかも知れませんね。
 

投稿: メタボパパ | 2010年8月16日 (月) 08時44分

メタボパパさん、こんばんは。

たぶんアルゼンチンタンゴじゃないですか。僕らの親の世代ってタンゴが随分流行ったらしいですからね。
世界の共通語であって、なかなか越えられない国境って有ると思います。言葉の微妙な発音や郷土料理の味付けみたいなものじゃないでしょうか。

投稿: ハルくん | 2010年8月16日 (月) 22時39分

ハルくん、こんばんは。

今晩もコンサートに行ってきました。モダン・タンゴです。
コンサートの内容(キャッチフレーズ)は、「世界が注目する若きバンドネオン奏者三浦一馬withスペシャルバンド」です。曲は、ピアソラ等で、編成はオリジナルのキンテート(バンドネオン、ピアノ、バイオリン、コントラバス、エレキギター五重奏)です。迫力があって、情熱的な演奏でした。また、バイオリンやギターの技も見ることができて、楽しかったです。アンコールは、もちろん、リベルタンゴです。いやー、盛り上がりました。
さて、愛聴盤ですが、メジャーなものばかりですが、どれも気に入っています。ヨーヨーマ、クレーメル、バレンボイムです。もう一枚加えるとアサド兄弟のギターデュオ。
なお、映画は存在さえ、知りませんでしたが、今度、レンタルしようかな。

投稿: | 2011年9月 7日 (水) 22時54分

先ほどのコメントは、ひらけん、でした。
最近、気が緩んでいるのかミスばかり。申し訳ございません。最近、スマホデビューしたばかりで・・・タッチに慣れていません。言い訳ですが。
そういえば、ハルくんのブログには、スマホ用の画面があって、見易いですよ。

投稿: ひらけん | 2011年9月 7日 (水) 23時03分

ひらけんさん、こんばんは。

日本人のモダンタンゴと言うと、小松亮太さんをすぐに思い浮かべますが、その小松さんに師事した若手がユニークな活躍をしているのですね。タンゴはホントにいいですからね。

世界中でブームになった「リベルタンゴ」ですが、僕はやはり元祖(本家?)のアストル・ピアソラの残したライブ演奏が好きです。
これもそのうち記事にしたいなぁとは思っていますよ。

投稿: ハルくん | 2011年9月 8日 (木) 20時34分

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