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2010年6月 1日 (火)

マーラー 交響曲第9番二長調 名盤 

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マーラーはアメリカからヨーロッパに戻っていた1909年の夏に交響曲第9番を完成させました。そして再びニューヨークへ行った1910年の冬に、この曲の修正にかかりきりになりました。それでもクリスマスには、妻アルマと娘と、家族だけで水入らずの楽しい時間を過ごしたそうです。それはマーラーがこの世を去ることになる僅か5ヶ月前のことでした。

『第9交響曲』の迷信におびえて、9番目の交響曲に「大地の歌」と名づけたマーラーにとって、この曲は本当は10番目の交響曲です。そして、後期ロマン派の巨人が完成させた最後の交響曲となったのです。果たして、この作品は生涯の大傑作となりました。曲の構造は第6番以来のシンプルな4楽章構成です。けれども内容は長い曲の中にぎっしりと詰め込まれています。

第1楽章 アンダンテ・コモード

第2楽章 ゆるやかなレントラー風のテンポで(歩くようにそして極めて粗野に)

第3楽章 ロンドーブルレスケ、アレグロ・アッサイ(極めて反抗的に)

第4楽章 アダージョ 

なんといっても驚くべきは、この曲は長大であるにもかかわらず、どこをとってもおよそ無駄が無いことです。楽想は相変わらず、静けさ、激しさ、怖さ、優しさなどが、次々と表情を変えて繰り返されるマーラー調なのですが、音楽が結晶化されているために少しも停滞する事がありません。長い第1楽章から音楽の深さははかりしれず、生と死の狭間で激情的に揺れ動くマーラーの精神そのものです。第2楽章の素朴な雰囲気と中間部の高揚は心をとらえて止みません。第3楽章の激しさにも大いに惹かれます。この皮肉的な楽しさは、マーラーの現世との最後の戦いだったのでしょう。そして終楽章アダージョでは、とうとう黄泉の国に分け入ってゆくような神秘感を一杯に漂わせています。マーラーは自身の死を既にはっきりと予感していたのでしょう。僕はマーラーの全交響曲の中で、やはりこの曲が最も好きですが、古今の交響曲の中でも、肩を並べられるのはブルックナーの9番しか有りません。

僕はこの曲を一度演奏したことが有ります。もう三十年も前のことですが、大学を卒業した年に、当時交流のあった都内の大学数校のオーケストラによる合同コンサートが開かれたのです。指揮をしたのは久志本 涼さんでした。楽器を始めた時にはまさかマーラーの9番を演奏できるなどとは思ってもいませんでした。この2年前には「復活」を演奏することも出来ましたし、つくづく幸せな学生時代だったと思います。

聴き手として接した比較的最近の演奏では、2008年のパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送響の来日公演があります。決してドロドロと情念の濃い表現では有りませんが、音楽への共感を深く感じられてとても良い演奏でした。彼のマーラーは是非また聴きたいと思っています。

この曲の愛聴盤はもちろん少なくは無いので全て聴き直すのが中々大変でしたが、順番にご紹介していきたいと思います。

Walter_mahler_9 ブルーノ・ワルター指揮ウイーン・フィル(1938年録音/EMI盤) ユダヤ系であったワルターは戦前からナチスによって様々な妨害を受けていましたが、これはオーストリアがドイツに占領される僅か2ヶ月前のウイーンでの歴史的演奏会です。これが単なる「記録」に留まらないのは、録音が非常に明快な為に、演奏を充分に鑑賞することが出来るからです。ここにはマーラーからその才能を高く評価されたワルターが、同じユダヤ系の師の音楽を命がけで守ろうという強靱な意思の力を感じます。現代の指揮者にこのような精神状態になれというのは無理な話です。真に「鬼気迫る演奏」というのはこのような演奏のことでしょう。

3199040660 ブルーノ・ワルター指揮コロムビア響(1961年録音/CBS盤) あの壮絶な1938年盤と比べると、随分ゆったりと落ち着いた演奏です。「ゆったり」とは言っても緊張感に欠けるわけでは有りませんが、どうしても38年盤の印象が強すぎるのです。時にはかつてのような激しさを垣間見せたりもしますし、細部の表情づけも入念で、やはりワルターだけのことはあります。それをステレオ録音で聴けることは有り難いとは思います。でも、やっぱりどこかで「生ぬるさ」を感じてしまうのですね。 

Bar9 サー・ジョン・バルビローリ指揮ベルリン・フィル(1964年録音/EMI盤) 定期演奏会の余りの素晴らしさに楽団員たちが感激して、急遽録音を行うことになったという有名な演奏です。バルビローリのマーラーとしても5番、6番ではニューフィルハーモニアというオケの弱さがありましたが、ベルリン・フィルは最高です。阿修羅のようなバーンスタインが「現世での戦い」ならば、こちらはいわば「過ぎ去った戦いの追想」です。遠い昔を懐かしんでいるかのような風情がたまりません。特に弦楽の扱いの素晴らしさが、そういう雰囲気をかもし出すのだと思います。けれども熱さが無いわけではなく、静けさと熱さが同居する稀有な名演だと思います。

Mah9_anche カレル・アンチェル指揮チェコ・フィル(1966年録音/スプラフォン盤) アンチェルが「プラハの春」事件で亡命する2年前の録音です。この人のお国もののドヴォルザークやスメタナは最高に好きですが、それ以外ではこれまで心底気に入った演奏はありません。この演奏も中々に立派な演奏ではあるのですが、バルビローリの後に聴くと、弱音部分でのニュアンスや共感度合いでどうしても聴き劣りしてしまいます。弦楽にも硬さを感じます。第3楽章ロンドーブルレスケは切れの良さで楽しめますが、少々健康的過ぎるのが気になります。ということで、アンチェルのファン以外には余りお勧めはできません。

Mah9_horen ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮ロンドン響(1966年録音/BBCレジェンド盤) 知る人ぞ知るマーラー指揮者ホーレンシュタインの演奏は昔LPで聴いた6番が無骨ながらも非常に惹きつけられる演奏でした。1楽章冒頭の弦は意外にあっさりと開始しますが、徐々に情念と熱気の高まりを増してきます。やはりユダヤの血を感じます。2楽章は遅く穏やかで、これこそレントラー風です。但し中間部はスケール大きく聞かせます。第3楽章ロンドーブルレスケは無骨の極みで巨大な演奏に惹きつけられます。後半では鳥肌が立つほどです。アダージョも美しく深い演奏です。これはクナッパーツブッシュがマーラーを指揮したらかくやと思わせるような?演奏かもしれません。但しオケにミス、傷はだいぶ目立ちます。

B000csuwrg_09_lzzzzzzz オットー・クレンペラー指揮ウイーン・フィル(1968年録音/TESTAMENT盤) これはウイーンでのライブ録音です。柔らかい音色や人間味の溢れる味わいは確かに魅力的なのですが、この曲に要求される凝縮力や緊張感に欠ける気がします。録音のマイク・セッティングのせいで、オケが小編成に聞こえるのも気になります。この人の7番のような巨大な超名演と比べると満足し切れないというのが、正直な感想です。クレンペラーには1967年のニュー・フィルハーモニアとのスタジオ録音(EMI盤)も有り、3楽章での遅いテンポによる巨大な表現や終楽章後半は素晴らしいですが、全体としてはウイーンPOの魅力を聴ける、こちらの演奏のほうが良いとは思います。

Kubelikmahler9 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1975年録音/audite盤) これは東京のNHKホールでのライブ録音です。クーベリックのマーラーは大抵が速めのテンポで熱く、ユダヤ調のしつこさは無いのに感情に強く訴えかける、という具合ですが、この演奏もやはり同様です。但し、1、2楽章ではまだ少々燃焼不足を感じさせます。3楽章でエンジン全開となって、続くフィナーレではこの世の惜別の歌を感情一杯に聞かせてくれます。

41ssfkrzcpl カルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ響(1977年録音/グラモフォン盤) この演奏は昔、LP盤で愛聴しました。遅いテンポでスケールの大きな、いかにもジュリーニの演奏です。けれども、感情の嵐が吹き荒れるような部分でもイン・テンポを保つために、幾らか一本調子な感もあります。2楽章の中間部や3楽章などは、そのイン・テンポが確かに巨大な迫力を生んで素晴らしいのですけれど、ここまで感情の揺れが無いマーラーってのもどうかなぁ、と思わないでもありません。しかし、そこがジュリーニの魅力なのですね。分厚い音の合奏も、さすがにシカゴ響で聴き応えが有ります。

Img_739346_23409081_0 レナード・バーンスタイン指揮ベルリン・フィル(1979年録音/グラモフォン盤) バーンスタインがベルリン・フィルを振った余りにも有名な演奏です。当時FM放送からテープへ録音して何度も聴きました。この人のマーラーは必ずしも全てが最高だという訳ではないですが、9番だけは比較を絶する凄さです。壮絶さという点で並び得るのが戦前のワルターのみでしょう。全ての音が意味深く共感に溢れ、生と死の狭間で揺れるマーラーの精神がこれほどまでに音楽になり切っている例は他に決して無いと思います。あとは後年のコンセルトへボウ盤との比較のみです。 

41tptjxqeyl クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィル(1979-80年録音/EMI盤) 晩年に入る前のスタジオ録音です。テンシュテットのライブ演奏の凄さを知る者にとっては、もの足りなさが残ると思います。これも普通に素晴らしい演奏なのは確かなのですが、どうしても期待が過大になってしまうからです。それでも部分的には彼らしい表現力に耳を奪われる瞬間は多く有ります。圧倒的な感動までに至らないのが残念です。ロンドン・フィルの力量は例によって、いまひとつというところです。

00000153839 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル(1982年録音/グラモフォン盤) カラヤンが手兵ベルリン・フィルとバーンスタインの演奏の評判の高さに対抗心を燃やしたとしか思えません。同じライブ盤を3年後に残したのですから。この演奏は美しく、アンサンブルも最高なのですが、およそ「死の翳り」というものは感じられません。余りに健康的だとも言えます。元々俗人のリヒャルト・シュトラウスを得意とするカラヤンとマーラーの生まれ変わりのようなバーンスタインとでは根本的に資質が異なります。マーラーを振って勝負になるはずが有りません。カラヤンがベルリン・フィルを二度とバーンスタインに振らせなかったのも何となくうなずけます。

081 ロリン・マゼール指揮ウイーン・フィル(1984年録音/CBS SONY盤) マーラーと縁の深いウイーン・フィルの演奏だというだけで惹かれてしまいます。戦前ほどの濃密さは無いですが、それでもこの柔らかい音は他のオケとは違います。それでいて現代的なアンサンブルも持ち合わせているので魅力的です。バーンスタインほどテンポに緩急はつけず、ジュリーニほどインテンポではないですが、バランスの良さを感じます。終楽章のみ少々速く感じますが、非常に美しいです。この演奏はウイーン・フィルのマーラーを良い録音で聴きたい方にはお勧めです。

1852957571 レナード・バーンスタイン指揮アムステルダム・コンセルトへボウ管(1985年録音/グラモフォン盤) バーンスタインはカラヤンの邪魔立てを知ってか、それならと「へーん、ベルリンPOを振らなくったっていい演奏は出来るやーい」と、今度はコンセルトへボウと録音を行いました。こうなればマーラー演奏に伝統の有るコンセルトへボウは負けるわけには行きません。かくて両者の意地がベルリンPO以上の演奏が実現しました。スケールの大きさ、完成度ではこちらがずっと上です。3楽章のたたみかける迫力もベルリンPO以上。終楽章の神秘性、寂寥感も最高です。どちらか一つを選ぶなら僕は迷わずにコンセルトへボウ盤を取ります。

Tm_mahler9_bertini ガリー・ベルティーニ指揮ウイーン響(1985年録音/WEITBLICK盤) これはEMIへの録音盤ではなく、ウイーンでのライブ演奏です。ベルティーニはケルン放送を振るときよりもずっとオケの自発性に任せている印象で、おおらかさを感じます。最初はかなり手探り状態で危なっかしいのですが、少しづつ調子が上がって行くのがいかにもライブです。2、3楽章もオーケストラにミスも多く、荒い感じがしますが、終楽章では神秘的な雰囲気を漂わせていて感動的です。やはり良い演奏だと思います。ムジークフェラインの響きを美しく捉えた録音も良いです。

Vcm_s_kf_repr_354x359クラウディオ・アバド指揮ウイーン・フィル(1987年録音/グラモフォン盤) ウイーンでのライブ録音です。弦も管も非常に響きの美しさを感じます。しかもライブとは思えないほどにアンサンブルが優秀で、安心して聴いていられます。3楽章のドライブ感も実に見事です。ただし問題は、この曲の「怖さ」が余り感じられないことです。悲劇性、汚さから離れて、ひたすら美しさに徹した演奏には幾らか疑問を感じます。アバド/ウイーンPOの3番、4番は文句無しの名演奏ですが、この曲の場合は、そこまでの感銘は受けません。ただ、聴き疲れしませんし、何度でも繰り返して聴ける名盤だと思います。深刻なマーラーは苦手だと言われる方には是非のお薦めです。

Bertini_mahler9ガリー・ベルティーニ指揮ケルン放送響(1991年録音/EMI盤) EMIへの全集録音ですが、「大地の歌」と同様に日本でのライブ収録です。さすがに手兵のケルン放送だけあって、スタジオ録音と間違えるほどに完成度が高いです。録音も広がりが有り優れています。ユダヤ的な粘着性は余り感じさせない耽美的な演奏ですが、この人の職人的な面が最上に発揮されています。但し、マーラーの死への恐れの心情表現は必ずしも充分に感じられず、終楽章も余り心に深く響きません。むしろ完成度は低くとも終楽章はウイーン響盤の方が感動的でした。

Cc2f2 ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1995年録音/CANYON盤) この演奏には激しさはおよそ感じませんし、全体のテンポも極めて中庸です。けれども、全ての音符に意味深さが込められているので、聴いているとマーラーの音楽が自然にどんどん心の奥底まで染み入って来ます。これは凄いことです。ノイマン晩年のマーラー再録音はどれもが素晴らしいのですが、この9番は、3番、6番と並んで特に優れた演奏だと思います。チェコ・フィルの音は非常に美しいですし、CANYONの録音はもちろん優秀です。

Ozawa_mahler9小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(2001年録音/SONY盤) 自分は同じ日本人として小澤さんを尊敬しているのですが、サイトウ・キネン・オケについては少々懐疑的なのです。スーパー臨時編成オケで、松本フェスティヴァルでの中心的役割を果たすのは良いとしても、次々と発売されたライブCDにはどうも商業主義を感じずにはいられませんでした。この演奏は東京文化会館でのライブ録音で、もちろん水準を越える出来栄えですが、常設オケのような熟成された音が感じられません。この直後にボストン響を指揮したフェアウェル・コンサートと比べると大きな差が有るように感じます。出来ればボストン・ライブをCDリリースして欲しいところです。

実は、この曲は普通に演奏してくれれば、どの演奏も感動的です。それほど音楽が素晴らしいからです。この曲を演奏して、もしも人を感動させられなければ、その演奏家はマーラーを演奏しないほうが良いのかもしれません。僕の好みでベスト盤を上げてみますと、迷うことなくバーンスタイン/コンセルトへボウ盤です。それに続いてバーンスタイン/ベルリン・フィル盤です。この2つはたとえどちらか片方のみだけでも充分過ぎるほど満足できますが、やはり両方としたいです。バーンスタインが余りに素晴らしいので、その他は随分引き離されますが、バルビローリ/ベルリン・フィル盤は個人的に大好きです。それ以外はかなり団子状態ですが、マゼール/ウイーン・フィル盤、ベルティーニ/ウイーン響盤、ノイマン/チェコ・フィル盤には捨て難い良さが有ります。そして番外として外せないのは歴史的演奏のワルター/ウイーン・フィル盤です。

<追記>アバド/ウイーン・フィル盤、小澤/サイトウ・キネン盤を後から加筆しました。アバド盤はとても気に入っています。

<後日記事> 
マーラー 交響曲第9番 バーンスタイン/イスラエル・フィル盤

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マーラー(交響曲第8番~10番、大地の歌)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは

私もマーラーの中では第9番が最も好きです。
指揮ではバルビローリが最高だと思いますが、このレコードはあまりにも高価でとても買えずにCDで聴いています。

投稿: メタボパパ | 2010年6月 1日 (火) 23時53分

メタボパパさん、こんばんは。

さっそくのコメントありがとうございます。
バルビローリの懐古的な味わいは最高だと思います。
昔は国内LP盤で聴いていましたが、現在はもっぱら西ドイツプレスのCDで楽しんでいます。

投稿: ハルくん | 2010年6月 2日 (水) 00時43分

ハルくんさん、saraiです。

遂にマーラーの9番ですね。
おっしゃるとおり、これは名曲中の名曲、たいていの演奏でうるうる状態になります。というか、聴く前からうるうるかも。

ワルター、バーンスタイン、ジュリーニ、ベルティーニあたりはどれを聴いても聴いた後、しばらくは呆然としてしまいます。

バーンスタインは最初のニューヨークフィル、そして、ビデオのウィーンフィルも感動ものです。

ジュリーニは少しタイプの違う演奏ですが、ジュリーニ好きには堪らない1枚です。それにシカゴの音の響きの素晴らしいこと!

ワルターのウィーンフィル盤はこれはもうおっしゃるとおり、番外。ワルターのウィーンフィルは他の演奏もすべて素晴らしいですが、これは別格ですね。1枚だけ選ぶなら、コレ。

さて、ベルティーニ。実際に生聴きしているので、特別の思い入れがあります。この人のマーラーは細部を磨き上げていくというアプローチですが、決して、カラヤンのように全体の構成を見失うことがないと思います。5番や9番はそのあたりが顕著にプラスになっており、大好きです。ご紹介のウィーン交響楽団がアンサンブル力が1番ですが、全集のケルン放送響もそして、saraiが生で感動した東京都響@みなとみらいホールも聴くたびに感動してしまいます。

ここまで聴き込まれて、素晴らしい文章を作り上げられた労力に敬意をはらいつつ、それでも、ここに収録されていない名演奏について、第2弾を是非ともお願いしたいと思います。

この曲はその価値のあるものですよね。ねっ!

投稿: sarai | 2010年6月 2日 (水) 11時54分

saraiさん、こんばんは。

ご丁寧なコメントを頂きましてありがとうございます。
saraiさんもホントに9番がお好きなのですね。どうりで沢山の演奏を聴き込んでいらっしゃるわけです。
そうですねー、また色々と聴き込んだら第2弾と行きたいですが、いつになるやらです。
まあ気長に行きます。

投稿: ハルくん | 2010年6月 2日 (水) 22時39分

ハルくんさん、saraiです。こんにちは。

おっしゃるとおり、9番はとりわけ好きです。交響曲の中では、筆頭に近いかもしれません。ただ、それなりの気持ちでないと聴けない曲でもあります。
ハルくんさんも相当にお好きなようですね。

9番はライブがもっといいですね。
今年、来年はマーラーイヤーなので、期待できるコンサートも多そうです。
サロネン+ウィーンフィル、ゲルギエフ+ロンドン響といったところを密かに狙っています。
破産も覚悟の上ですよ。
ハルくんさんも一緒に破産しませんか?

投稿: sarai | 2010年6月 4日 (金) 09時09分

saraiさん、こんにちは。

いや、僕はとっくに破産しています。(笑)
ですが、ウイーンフィルのマラ9は何としても聴きたいですよねぇ。サロネンはロスフィルでマラ7を聴いたことが有りますが非常に美しい演奏でした。期待できますね。

投稿: ハルくん | 2010年6月 4日 (金) 12時46分

こんばんは

マーラーの9番に対するハルさんの想いのようなものを感じました。
仰るとおり素晴らしい曲ですよね。
初めて聴いたときは???だったのですが、今では、マーラーの交響曲の中でもかなり好きな曲になりました。言いすぎかもしれませんが、この交響曲を聴くとマーラーの他の交響曲が子供のように思えます。
ハルさんの推薦盤も多いですね!
この曲の凄さが分かったCDはテンシュテット/ロンドンフィルでしたが、曲の凄さが分かってしまった今では、バーンスタイン/ベルリンフィルのCDを購入しようと思ってます。

投稿: kurt2 | 2010年6月 5日 (土) 22時03分

kurt2さん、こんにちは。

9番が一家の主だとすれば、他の曲が子供たちというのは言えるのかもしれませんねぇ。
小1でおませな一郎(1番)、小2で身長175cmを越えた二郎(2番)とか。以下、体は大きいが穏やかな性格の三郎、チビ助の四郎、躁鬱気味の五郎、ネクラの六郎、変わり者の七郎、相撲取り並みにでかい八郎、歌好きだけどネクラな長男の大地くん、というところでしょうか。
さしずめ親父が九べえ。死に掛けてるじい様は十左衛門かな。(笑)

冗談はさておき、バーンスタインの演奏は是非お聴きになられてみてください。ご感想を楽しみにしていますね。

投稿: ハルくん | 2010年6月 6日 (日) 07時15分

私が持っているのはバーンスタイン/コンセルトへボウ盤です。
が、まだきちんと聴いていません。
今から楽しみにしています。

マーラーについては、これからです。
本を買いました。
マーラーの音楽は疎外から生まれている。
「永遠のユダヤ人」の意味。
マーラーの「私には三重の意味で故郷がない・・・」
をわかりかけたところです。

マーラーはすごいんだなあ、という
予感ですね。いまは。

投稿: 四季歩 | 2010年6月 6日 (日) 10時52分

四季歩さん、こんにちは。

バーンスタイン/コンセルトへボウ盤をお持ちでしたか。当分はこれをじっくりと聴かれれば宜しいかと。この演奏には9番の全てがあると思っています。

もちろん好みは人それぞれですけれども、マーラーはほんとスゴイですよ~。

投稿: ハルくん | 2010年6月 6日 (日) 12時02分

以前、ハルさんにはお話ししたと思いますが、私が第9に惹かれるきっかけとなったのは、数年前の暮れにインフルエンザに罹り、高熱を出した時に第9を聴いて、とても心に沁み入ったことでした。
恐らくマーラーも病に侵され、死を意識しながらこの曲を作ったこともあり、私の体調の悪い状態が、ちょうど第9の周波数と一致したようでした。

ですので、今も第9の特に第一楽章を聴くと、高熱を出した時のことを鮮明に思い出しますhappy01

その時、聴いたのはブーレーズ=シカゴ響(グラモフォン)でしたが、今好きなCDは、バーンスタイン=ロイヤル・コンセルトヘボウ管(グラモフォン)とノイマン=チェコ・フィル(キャニオン)、バルビローリ=ベルリン・フィル(EMI)というところです。

ブルックナーの第9と同様、この曲も鑑賞する前に相当気合いを入れて準備する必要がある曲ですね(熱を出した時は、気合いは入れませんでしたが・・・)。

投稿: たろう | 2010年6月 6日 (日) 21時43分

たろうさん、こんばんは。

その第9のお話は記憶がありません。齢をとってボケているのかもしれませんが・・・(苦笑)
しかし高熱のときにマーラーですか。両端楽章は確かに良いかもしれませんが、2、3楽章などはますます熱が高くなるような気がします。

バーンスタイン、ノイマン、バルビローリの演奏はどれも大好きですよ。

投稿: ハルくん | 2010年6月 6日 (日) 23時54分

ハルくん様、今晩は。
とうとう9番まで来ましたね~。私の所持しているCDはバーンスタイン/ベルリンフィル盤です。これにして良かったと思わせてくれる一枚ですね。第一楽章冒頭のメロディーを聞くと「春の海、ひねもすのたりのたりかな」って気分になっちゃいます。
先だって、NHKBsでブロムシュテット/N響のマーラー9番の演奏会を放送していたので見ました。ブロムシュテット氏は毛並みの良い血統書つきのテリアみたいで、可愛い伯父様(お祖父様?)という風情ですよね。演奏の方は、バーンスタインのCDに軍配を挙げます。何かブロム伯父様は、どうも飽きちゃう…巨匠ごめんなさい…何がどう違うって旨く言えないのがもどかしいのですが。。。
ブルックナー、マーラーの対戦も9回表裏が終了…実際は10回ですが…点差はなく引き分けですね。どちらも素晴らしい作曲家です!
6月6日のN響アワーはOT氏の指揮によるでブル7でした。O氏のオデコにライトが反射して…うぅっ(涙)やっぱりお歳をとられましたね↓
追伸…ハル様。マーラー未完成の10番の記事はお書きになる予定ですか?

投稿: From Seiko | 2010年6月 7日 (月) 01時20分

Seikoさん、こんばんは。

なるほど「春の海、ひねもすのたりのたりかな」ですね。わかります。静かな海のイメージですよね。5番のアダージェットも同じですね。

ブロムテリア伯父さんは、いまひとつでしたか?でもバーンスタインと比べられたらたまったものじゃないですよ。あれはミスター・マーラーとベルリンフィルの一期一会の演奏ですからね。

オダチューさん(と昔は何故かこう呼んでいました)のオデコは輝いていましたか。いいんです。ドイツでは名指揮者は禿げてることが第一条件ですから。

もちろん10番も書きますよ。これは短いから楽です。(笑)

投稿: ハルくん | 2010年6月 7日 (月) 22時04分

マラ9は10代から好きでした。50代半ばになった今、いろんな人生を経てほんとうは印象が変わってあたりまえとおもっていましたが、不思議とあのころと変わっていないのです。何でだろう。この音楽はやっぱりフツーではないのだ。
演奏では色々聴きましたが、やはりワルター コロンビアが基本です。以前購入したレコードではたしか練習風景が入っていました。ワルターが1音1フレーズにどれだけ神経と音楽性とドラマを注ぎ込んだかが分かります。
ワルター ウィーンフィルはモノラル録音をまったく感じさせない名演、名録音です。70年を経て光彩を放つなんてすごいことになっています。いつも姿勢を正して心して拝聴するのです。

投稿: パパゲーノ | 2010年6月15日 (火) 23時44分

パパゲーノさん、おひさしぶりです!
お元気そうでなによりです。

おっしゃるように青春時代に聴いていた音楽の印象が、いつの間にか変わってしまう場合もありますよね。マラ9の印象が少しも変わらないというのは、実は自分も同じです。本当に凄い音楽です。

ワルターはこの曲の演奏家としては特別な存在だと思います。マーラー本人からあれだけ評価されて引き立てられたのですからね。思い入れの深さはもちろんですが、楽譜の細部の意味を理解し尽していると思います。

お忙しいでしょうが、また時々寄ってください。楽しみにしています。

投稿: ハルくん | 2010年6月16日 (水) 08時01分

ハルくんさん、saraiです。

いやあ、毎日暑いですね。
なかなかCD聴く暇がなくて困っています。今はアルゲリッチ・コレクションの1と2を聴いています。若い頃からの演奏の聴き直しです。色々と感慨深いものがあります。

とkろで、もうすぐ、秋のコンサートシーズンですね。
マーラーの9番は予定通り、破産覚悟でチケット買いました。
サローネン+ウィーン・フィル@宮崎とゲルギエフ+LSO@サントリーホールの2回です。
いずれも楽しみです。
なお、宮崎はsaraiの実家です。お陰でとても良い席がゲットできました。

ハルくんさんはどうされましたか?
やはり、マーラーイヤーは9番を聴きたいものです。一流オーケストラで・・・

投稿: sarai | 2010年8月17日 (火) 15時00分

saraiさん、こんばんは。

ホントですね。今日も滅茶苦茶暑かったですね。

若いころのアルゲリッチは僕も好きですね。一気呵成の勢いが良いです。

こちらはマーラー9番はウイーンPOを入手しましたよ。安い券を狙ったのですが、それなりのランクになりました。まあウイーンpoの9番では致し方ないですね。
ゲルギエフは昔キーロフで「復活」を聴きましたが、今回は予算削減で仕分けの対象になりました。(苦笑)
ですのでウイーンpoは楽しみです。

投稿: ハルくん | 2010年8月17日 (火) 23時00分

6番ではご返信いただきありがとうございました。

9番、クラシック全ての曲の中で最高と思っています。
クラシックジャーナルで書かれていたように、この曲は死の影のイメージに囚われない方が良いと思います。
3番の終楽章、6番の第3楽章、9番の終楽章、なんて美しい曲でしょうか。

私の感性はwebmaster様と少し違っていまして、カラヤンの極めつけと言うべき美しさに惹かれます。
バーンスタインはむしろコンセルトヘボウ盤が中途半端に聞こえ、やはりベルリンフィル盤を採りたいですね。
他にはザンデルリンクが好きです。

勝手なことを書きましたが、ここを参考に更にいろんな演奏を聴きたいと思っています。

投稿: まっこい | 2010年10月10日 (日) 00時27分

まっこいさん、こちらにもコメントをありがとうございます。多様なご意見を興味深く読ませていただきました。

なるほど、曲のイメージで演奏の受け止め方も変わるのでしょうね。僕としては逆に、この曲とマーラーの恐れた死の影とは決して切り離せないものと思っています。
ですので純粋に器楽的に美しいだけではどうも物足りなく感じます。その点で、死への恐れを一番感じさせるバーンスタインがやはり好きです。
それと色々な点で演奏の完成度としては、自分にはやっぱりコンセルトへボウが上に聞こえるのですが。

何にしても最高の音楽には変わりが無いのですけれどもね。本当に凄い曲です。

投稿: ハルくん | 2010年10月10日 (日) 01時28分

こんにちは。

①ワルター/VPO'38。②バーンスタイン/ACO。③バルビローリ/BPO→規範な演奏。④カラヤン/BPO→美しいが...。⑤バーンスタイン/BPO→冒頭~只ならぬ雰囲気で怖くも在る処が引き込まれる。⑥クレンペラー/VPO'68→柔らかく美しい。

初体験①は暫く毎日聴いた程で、演奏というより曲にハマッた感じでした。⑤により他ではもう満足できナイだろうと避けてた⑥も、聴いてみたい指揮者だし、Nuova Era(西独)盤¥900に釣られ入手。柔らかい美しさは随一も、(④にも言えますが)曲の本質をついてるのかといわれると...本人が余り気に入ってなかったのが分かる気もします。

②は⑤の後で聴いたらどう感じたのか...2枚組アレルギーで処分したのを今になって後悔。無二の⑤が、現行盤1枚に収まった為なのか初版¥630で買えたコトに嬉しくもあり複雑な気持ちでもあります。

投稿: source man | 2010年11月11日 (木) 10時33分

source manさん、こんにちは。

随分色々な演奏を聴きこまれたのですね。
曲そのものが何んといっても最高なので、どの演奏を聞いても感動はしますが、それでもバーンスタインの2種は飛び切りの演奏ですね。

実は昨夜はウイーン・フィルの演奏会を聴いてきたのですが、当初の予定曲目のマーラー9番がエロイカに変更になったのが残念でした。でもエロイカの演奏が非常に素晴らしかったので不満は全くありませんでした。

投稿: ハルくん | 2010年11月11日 (木) 12時31分

再びこんにちは。

VPO来日中なんデスね。外タレ恒例名古屋飛ばしでしょうか。ビルボード東京杮落としでSteely Dan来てるし、ホント東京が羨ましい。

いいかげん生演奏も体験したいデス。5月のコルボ/レクイエム聴きたかった。絶賛のBlogとか腹が立ちそうなので検索しない様にしてマスcoldsweats01

気付けば9番は聴き比べ最多曲で、書き込むのはクレンペラー待ちでした。バーンスタイン/BPOが過去購入2枚組最安というのは皮肉。

投稿: source man | 2010年11月11日 (木) 16時56分

source manさん

VPOは昨日が最終公演でした。そういえば名古屋は外来コンサートが少ないようですね。
昔は中部日本放送が主催して随分有ったような気がするのですが、今はもう無いのかな?
この際、これは、というのを厳選して東京にお越しになるしか無いのでしょうか。

投稿: ハルくん | 2010年11月11日 (木) 23時34分

こんにちは。またお邪魔します。
ノイマンの最後の録音のCDを聴きました。
ノイマンが、自分の運命を、静かに、あるがままに受け入れている、とでも申しましょうか、そんな印象を持ちました。
実は、数年前にTVで録画したアバト/グスタフマーラーユーゲントの演奏を、オーディオに繋いで何度も観ていました。とても立派な演奏ですが、僕には何故か、ノイマンのほど心に残らないものでした。アバトが嫌いではないので、誤解なさらないでください。
私は音楽をよく知らない者ですが、やはり素晴らしいですね。

投稿: sasa yo | 2011年1月26日 (水) 08時10分

アバトではなくアバドでした。
その他、乱文お許しください。

投稿: sasa yo | 2011年1月26日 (水) 22時44分

sasa yoさん、こんにちは。

ノイマン盤を聴かれたのですね。
一聴すると地味なのですが、とても味わいのある名演奏だと思っています。

アバドは正直言いますと特に好きな指揮者では無いんです。若いころにウイーンフィルと録音した3番や4番はオーケストラの美しい音も有って名演奏だと思いますが、それ以外は余り聴いていません。

投稿: ハルくん | 2011年1月26日 (水) 23時39分

ひらけんです。コメント第13番です。
今宵は、マーラー交響曲第九番を聴いてきました。金聖響指揮で神奈川フィルです。
家で所有しているCDをもう一度聴いてから、コメントしたいとも考えましたが、お腹一杯で、思考が停止しています。
さて、神奈川フィルですが、曲の最後で照明を徐々に暗くしていき、終には空調まで止めたかな?でした。で、弱音は、ちょっと緊張感というより、弱々しかったかな。難しいですね。ちなみにCDでは、いつも最後まで聞こえません。(眠ってしまうときも・・・)
気を取り直して、CDですが、コメントがすでに27もあって、熱く展開していますので追い付けません。皆さん、好きですね。私も好きで、所有盤は、バーンスタイン×3、ノリントン、テンシュテット、ラトル、ノイマン、マゼール、マズア、ワルター、ザンデルリンク、インバル、ジュリーニ等で、ベストは、歌い方がうまいノリントン、ジュリーニでしょうか。たくさん持っていますが、全部聴いたことがありません、途中で眠ってしまうから。曲のド頭が大好きで、ここだけ聴き比べリピートです。好みが合わないとストップです。それくらい聴くのも大変な曲ではないでしょうか。
ちなみに、今宵は眠ることはありませんでした。

投稿: ひらけん | 2011年8月 8日 (月) 21時51分

ひらけんさん、今日のコンサートはマーラー9でしたか!

この曲は自分のフェイヴァリットを争う交響曲です。同じような思いを持つ方も大勢いるようですし、本当に凄い音楽だと思います。1楽章と終楽章が良いのはもちろんですが、中間の2、3楽章も素晴らしいと思いますよ。是非じっくりと全曲を聴きこまれてください。
こういう曲は、どの演奏を聴いても心を揺さぶられますが、僕が特に好きなのは記事に書いた通りにバーンスタインの2種類です。正に命がけのような、特別な曲の特別な演奏です。

投稿: ハルくん | 2011年8月 8日 (月) 22時40分

ハルくんさん、こんばんは。

さて~今夜は、マラ9についてコメントしようかと思ったら、皆さん凄いですね!思い入れの深さといい、聞いていらっしゃるCDの数といい~… もうたじたじです。それほどこの曲は特殊な曲であり、傑作である証拠ですよねぇ~。

因みに、現在の私にとってもブル9と並ぶフェイバリッツです。この曲とのお付き合いは、ブル9より古く~小学校5年あたりから、何気にラジオで聞いていましたが、妙に音楽の形が歪んでいて、人の弱点ばかりを刺激するような感じで、何かいやな曲だな~…と、いつも第1楽章の途中で、ラジオを消していました。

しかし、私にマラ9に開眼させてくれた演奏が、忘れもしない~1975年バイエルン放響を引き連れて来日した、クーベリックその人でした!勿論~僕自身、東京文化会館に足を運んで実演に接した訳でもなく、いつものようにFMで聞いたのですが、その時は心に一気にストレートに入って来て、激しく魂が揺さぶられ、何度も嗚咽し歯ぎしりし、人間の孤独と不安に恐れおののいた一夜で、この日漸くにしてマラ9を作曲者とともに、追体験できたように感じました!

その日以来~、寝ても覚めてもマラ9、マラ9~!の毎日が続き~、一時はブルックナーを凌ぐフェイバリッツになったくらいですが、今では~クーベリックは何か精彩がなく、愛聴盤は~ワルター/コロンビア響、ジュリーニ/シカゴ響です。

しかしながら、もっとマーラーのスピリッツというか~、不安・恐れ・慟哭・祈りの情念に触れるにはやっぱり!バーンスタインの2種と、ベルティーニの2種のCDになるんですかねぇ~…  

投稿: kazuma | 2011年9月16日 (金) 22時40分

kazumaさん、こんばんは。

そうですね、僕にとってもマラ9とブル9というのはシンフォニー、というかあらゆる曲の中でも、「マタイ受難曲」や「トリスタンとイゾルデ」と並んで最高に大切な曲ですね。
初めて聴いたのは大学時代ですが、それ以来変わることがありません。

マーラーの全てを表現している演奏としては、僕はバーンスタインの二種しかないと思っています。もちろんワルターもジュリーニもバルビローリもベルティーニもみな素晴らしいとは思っていますけれど。

投稿: ハルくん | 2011年9月17日 (土) 23時26分

数回コメントを書かせて頂いた者です。
ハルくん(馴れ馴れしくてすみません)の演奏評は的確でわかりやすく、曲に対する深い造詣もあっていつも楽しみに拝見しています。
ただ、多くの演奏を聴いて演奏の好みがハルくんとは違うことがはっきりしてきました。今一番素晴らしいと思う指揮者はハイティンクです。独墺さんの感想(マーラー6番フランス国立管)が私にはぴったりでした。この9番ではLSOライブが最高です。
他の指揮者ではカラヤン、ベームも相変わらず好きですね。一方フルトヴェングラーはどれだけ聴いてもわざとらしさが鼻についてだめです。最高とされているシューマンも駄目でした。カラヤン/VPOの方が好きです。これはもう感性の違いとしか言いようがありませんね。
尊敬するハルくんと喧嘩などしたくありませんので、これ以上演奏評を書くことはやめますが、出入り禁止と言われなければ演奏評以外のことでコメントを書かせて頂くかもしれません。

投稿: まっこい | 2011年12月10日 (土) 21時51分

まっこいさん、こんばんは。

以前にも書きましたが、様々な感想に触れることが一番の楽しみです。誰もが同じ演奏を好むとしたら、星の数ほどあるCDなんて不要ですからね。一つあれば事足りることになってしまいます。
確かに、異なる意見を伝え合うことは往々に摩擦が生じることもありますが、まっこいさんのように、相手に敬意を持って伝えて下さる方のご意見は何ら不快に感じません。むしろ楽しく読ませて頂いています。
フルトヴェングラーのシューマンを聴いて誰もが感動される必要もありません。それは仰られる通りに感性の違いでしかありません。作曲家も曲も演奏も、好みは人それぞれでしょう。異性に対する好みと同じですよ。
拙ブログには自分の感じる意見を書いているだけですので。どうぞまっこいさんも思う通りのご意見をこれからもお書きください。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2011年12月10日 (土) 23時29分

ありがとうございます。
仰るとおりなのですが、とかく自分の感性と違う意見というのは排斥する人が多いので慎重になってしまいます。
ハルくんのように、広い心で接して頂ける方は本当に数少なく、期待は密かにしていてもつい卑屈な書き方になってしまいました。
私はハルくんほど人間が出来ておらず、極端な書き方をしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
嬉しかったので取り急ぎお礼まで。

投稿: まっこい | 2011年12月11日 (日) 20時24分

まっこいさん、ありがとうございます。

私とて、人間が出来ているなんてことは無く、偏見や思い込みも沢山あります。
でも、好まないものは「好まない」と書いています。好きな人がお読みになれば、恐らく不愉快な思いをされているかと思いますが、自分が気に入らないものを何も無理に「良い」と書くのもおかしな話ですので、正直に書くことにしています。他の人の意見に迎合する必要は有りませんが、お互いに意見を交わせる心の余裕は失わないようにしたいものですね。

投稿: ハルくん | 2011年12月11日 (日) 23時44分

この曲は内容が重すぎてなかなか愛聴版を選べません。大地の歌から第10番への橋渡しをしついるように思えます。冒頭大地の歌がの続きとして開始される(ewigのテーマ)、第一楽章は作曲者の不整脈を表す等この曲にまつわる幾多のエピソードを読むとどうしてもその部分を中心に聞いてしまいます。個人的にはワルターVPOの1938年録音、バルビローリ/BPOが双璧ですが、第4楽章の寂寥感(こんなんでおわりたくないよという作曲者のメッセージに聞こえてなりません)を的確に表具した演奏にはなかなか出会えません

投稿: k | 2014年9月24日 (水) 07時38分

Kさん

バーンスタイン/ACOが唯一理想の演奏です。これに匹敵する演奏はちょっと思い当りません。
もしもテンシュテットがBPOかVPOとライブ演奏してくれていたら、もしやとは思いますけれど。

投稿: ハルくん | 2014年9月24日 (水) 23時29分

こんにちは。

バーンスタイン&ベルリン盤ですが
現行の1枚モノは82分も詰め込んだせいか?
リマスターが良くないせいか?
迫力が今一つの様な気がします。
それでも、第4楽章の素晴らしさは十分に伝わってきますが。
中古で当初の2枚組を探して買うつもりです。

バーンスタインの「第9」では映像を含め5種ありますが
世間的には評価が一番低い一番最初のニューヨーク盤は
録音が良いので、聴きごたえは十分だと思います。

投稿: 影の王子 | 2015年3月29日 (日) 14時05分

影の王子さん、こんばんは。

1枚モノのせいかリマスターのせいかは分かりませんが、そうなのですか。1枚モノでは聴いたことが有りません。
NYPの演奏も良いと思いますよ。コンセルトへボウとベルリンPOが有るので比較すると劣りますが、他の指揮者と比べれば充分に素晴らしいと思います。イスラエルPOよりは好きかもしれません。

投稿: ハルくん | 2015年3月29日 (日) 23時25分

こんばんは。

アバド&ウィーン・フィル盤を聴いたので
ウィーン・フィルによる演奏の感想を整理してみました
(全部聴き直したワケではありません。記憶ですが)。

①ワルター
②クレンペラー
③バーンスタイン(映像)
④マゼール
⑤アバド
⑥ラトル

①はやはり録音が物足りません。終楽章があっさりし過ぎ。
②・③はオケが曲をこなしていない感がありますね。
ただし③の終楽章は感動します。
⑥は録音が良くなかったのか?印象に残っていません。

ウィーン・フィルならオケの状態と録音を考慮して
マゼールかアバドになりますね。
強いて言えばマゼールかな?

本当は全部聴き直したいのですが、曲が曲だけに・・・

しかし、ウィーン・フィルの新録音そのものが少なくなりましたね。
残念です。

投稿: 影の王子 | 2016年1月10日 (日) 21時12分

影の王子さん、こんばんは。

何年か前にサロネンとウイーンフィルがサントリーで9番を演奏するのでチケットを買ったのに、プレートルの「エロイカ」に変更されてしましました。非常に残念でした。

これは「おそらく」なのですが、テンシュテットがウイーンフィルと9番を残していたら最高になった確率が高いです。10番のアダージョを聴くとそう思えます。
ですのでウイーンフィルと限定すれば現段階ではアバド盤が好きですね。

投稿: ハルくん | 2016年1月15日 (金) 00時32分

こんばんは。

バーンスタイン&コンセルトヘボウ盤を久しぶりに聴き直しましたが
5種の彼のこの曲で演奏・録音ともに最高ではないでしょうか?
タイムでは確かに「遅い」演奏なのでしょうが
聴いていて「これだ‼」と思います。
まさしく、バーンスタイン・マジック!
オケが非力なジンマン盤ですと、ただただ遅くて苦痛でしたが・・・
ベルリン、イスラエルは生前なら発売を許可しなかったでしょう。
どうも皆、この曲に「熱演」「凄演」を求め過ぎではないでしょうか?
第1、2、5などとは違う曲ですし・・・
ベルリンはあまりに力こぶが強すぎる気がして、この盤が曲を聴くには最高です。
この曲の場合、空間的拡がりの無い平板な録音では聴く気がしないのでその点でもこの盤は万全だと感じます。
やはり、「名曲」だと思わせる演奏でした。

投稿: 影の王子 | 2017年3月19日 (日) 21時18分

影の王子さん、こんにちは。

記事にも書きましたが、唯一つ選ぶとすればバーンスタイン/コンセルトへボウ以外は有りえません。仰る通り、演奏/録音ともに最高ですからね。
ベルリンPO、イスラエルPOももちろん好きなのですが、コンセルトへボウ盤にはやはり及びません。

もしもこれを越えられる可能性が有ったとすれば、テンシュテットがウイーン・フィルを指揮した場合ぐらいでしょうが、想像しても仕方ありませんね。

投稿: ハルくん | 2017年3月21日 (火) 13時02分

ハルくん様
またまたお邪魔いたします。ご迷惑かと思いますが、御笑読頂ければ幸いです。

マーラーのお話が出ていますので、僕も参加させて頂きます。

マーラー交響曲の代表作と言えば、作曲者がそう呼ばなければ誰も交響曲と呼ばない「大地の歌」か第9番でしょう。
僕の第9番の愛聴盤は、ワルター/コロンビア交響楽団(1961年録音)です。もちろん、1938年盤も愛聴盤で、ワルターのマーラーといえば1938年盤の方が優れているという意見が大多数を占めると思います。
しかし、僕は1961年盤の方が好きです。

ワルターは父親がユダヤ人だったため、最終的アメリカに逃れることになりました。一時的にせよ、祖国を捨てなければならなかった人の苦悩や屈辱など、今の平和ボケの日本人に理解できる筈がない。断じてない。
1961年の録音を聴いていると「もう戦争は終わったのだ。自分の恩師マーラー(マーラーもユダヤ人でした)の曲を堂々と演奏できるのだ」というワルターの声が聞こえてくるような気がします。実際ワルターは、この録音をとても気に入っていたそうです。

また悪い癖で、だらだらと書いてしまいました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

投稿: motosumiyosi | 2017年5月 1日 (月) 19時04分

motosumiyosiさん、こんにちは。

いえ、迷惑だなんてとんでもありません!
頂けるコメントがブログのやりがいになっていますのでどうぞご遠慮なさらないでください。

マーラーの作品の最高傑作は9番、大地の歌、ともに最右翼ですね。
もっとも2番、5番、6番、その他結局はどの作品も順位づけをしたくなくなるほど好きなのですけれども。

ワルターの9番は仰る通り戦前と戦後の録音では時代背景の違いが演奏に表れているのかもしれませんね。いや間違いなくそうですね。
優劣を比較するのでなく違いを感じ取る、そこが大切ですね。
貴重なコメントを誠にありがとうございました!

投稿: ハルくん | 2017年5月 2日 (火) 11時56分

こんばんは!

レオポルト・ルードヴィヒ指揮ロンドン響
Everest Records 1959年録音

故・長岡鉄男氏も絶賛していた伝説のverest Records
を聴いてみたかったのですが、噂に違わぬ超優秀録音。
と云っても、あくまでも「音響バランスが極上」という意味です。

いくら超優秀録音でも、演奏がダメなら話になりませんが
これがまた超名演なのですよ!
もちろんバーンスタインのような凄みは皆無。
淡々としていて人によっては「普通」にしか聴こえないでしょう。
しかし、僕にはなんとも心に響く演奏なのです。
終楽章は「頼むから終わらないでくれ」と思いながら聴いてました。
今年のNO.1候補になりました。

しかし今日の今日まで「存在すら知らなかった」録音がねぇ・・・
馬鹿の一つ覚えの「名曲名盤」ばかりやってるレコ芸の評論家どもは何をやってんだ?もう全員死刑です!

「よし!一日でも長生きして名演探求の旅を続けるぞ」
と決意を新たにしました。

投稿: 影の王子 | 2017年11月 6日 (月) 01時05分

影の王子さん、こんにちは。

隠れ名盤を発見した時の喜びは何物にも代えがたいですね。

レオポルト・ルードヴィヒの演奏、確かブラームスの1番をハンブルクのオケと録音したのを聴きました。それは大したことはありませんでしたが、他にもチャイコフスキーの5番なんかも有ったと思います。

マーラーの9番は知りませんでしたが、そんなに良かったですか。なんといっても曲が曲ですし機会が有れば聴いてみたいです。
ありがとうございます。

投稿: ハルくん | 2017年11月 6日 (月) 15時21分

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