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2010年5月28日 (金)

ヘルベルト・ケーゲルのブルックナー交響曲第3番

本当はマーラーの9番の記事を書くためにCDを順に聴き直しているのですが、中々進まないのでひとつ別の記事にします。

Bur3_kegel

ヘルベルト・ケーゲルは東ドイツで活躍した指揮者ですが、1990年にピストル自殺しました。自殺の原因は明らかでは無く、東西ドイツの統一後に仕事が減ったことに落胆しただとか、色々と言われてはいます。この人のレパートリーは意外に広く、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーといったドイツものだけでなくショスタコーヴィチからシベリウス、ビゼーまで、ジャンルも元々は合唱指揮者だけあってオペラなども得意としていました。実はケーゲルには熱烈なファンが多く、その人達にとってはほとんどが大変な名演とされています。僕はケーゲルを多くは聴いていませんが、残念ながらこれまで最高レベルに気に入った演奏は有りません。中ではマーラーの「大地の歌」が、例えれば『棺に体を半分収めたような』暗く重苦しい、ユニークで印象的な演奏でした。この人の録音はほとんどが、ライプチヒ放送響、もしくはドレスデン・フィルです。どちらのオケも超一流とは言いがたいので(ライプチヒ放送は、以前のアーベントロート時代には優秀でしたが)、どうも聞き劣りするのも正直なところです。そんなケーゲルが珍しく、名門ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮してブルックナーの3番を演奏したCDが有ります(1986年録音/WEITBRICK盤)。これを最近聴いてみたのですが、中々に良いのです。なんといっても純ドイツ的で無骨な音色を残したゲヴァントハウス管そのものに惹かれます。けれども、そのオケの響きを生かしてブルックナーの魅力を引き出したケーゲルも素晴らしいと思います。繊細であっても神経質にならず、スケールの大きさはあっても騒々しくならず、ほぼ理想のブルックナーです。さすがにクナッパーツブッシュのような風格は感じませんけれども、とても素晴らしい演奏だと思います。以前に、第3番の記事を書きましたが、録音の良い演奏では特別に気入ったものが無いので、これは僕のベスト盤のひとつに上げられるかもしれません。そうなると自ら命を絶たずに、ゲヴァントハウスやシュターツカペレ・ドレスデンのように優秀なオケともっと録音を残して欲しかったと思います。

<過去記事>「ブルックナー交響曲第3番 名盤」

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ブルックナー(交響曲第0番~3番)」カテゴリの記事

コメント

今晩は、ハルくん様。
今回はブル3を振り返っての記事なんですね。
前の記事の時は、まだこのブログに出会っていませんでした。
私個人としては3番と5番って、言葉は悪いけどとっつき易く感じられて好きなんですよ。女性向けな感じですよね。8番9番はあまりに偉大すぎてと思ってしまいがちかな?
皆さんに比べてレベルの低いコメントしか出来なくてイジケてしまいます↓
今の気持ちを表すと…
イジケど~り(鳥)、飛~んでゆ~く。東のそ~ら(空)へ。ミジメっミジメ~▼と言ったところです。ハルくんなら直ぐに節を付けて歌えますよね?

見ごろも食べ頃も、とうの昔に過ぎた(いや、無かったかも) 最近は笑い頃のみのSeikoでした('◇')ゞ

投稿: From Seiko | 2010年5月28日 (金) 20時41分

こんばんは

ケーゲルのレコードは持っていませんが、私のレコードの師匠が好きで、そのお宅でよく聴かせて頂きました。

>純ドイツ的で無骨な音色を残したゲヴァントハウス管
→東ドイツのオケに共通している魅力ですね。

>繊細であっても神経質にならず、スケールの大きさはあっても騒々しくならず、ほぼ理想のブルックナーです。
→ブルックナーの金管炸裂はあまり好きではないのとさほど3番を聴いていないので、是非聴いてみたいと思います。

投稿: メタボパパ | 2010年5月28日 (金) 23時11分

Seikoさん、こんばんは。

3番も5番もとっつき易いというのは分かります。4番はもちろんですが、あとは7番ですかね。ブルックナーは一度馴染んでしまうと、ほんとにどっぷりと音楽に浸れるのですけど、最初のきっかけが難しいのでしょうね。

「しらけ鳥音頭」ですね!小松政夫さんでしょう?もちろん歌えますとも。つまらない記事を書いたときには原曲が使えますね。「し~らけ鳥と~んでゆく東のそ~ら~へ♪♪」

いえいえ、Seikoさんはまだまだ、見ごろ食べごろ笑いごろ、女ざかりまっさかりとお見受けしますよ。(笑)

投稿: ハルくん | 2010年5月29日 (土) 02時35分

メタボパパさん、こんばんは。

パパさんのレコードのお師匠さんとは凄いですね。しかもケーゲル好きだったのですか。

ブルックナーの金管炸裂は僕も苦手なんですよ。巷で随分人気のある演奏でも決して少なくないのですけれどね。
ケーゲル盤、宜しければ是非お聴きになられてみて、ご感想をお聞かせください。楽しみにしています。

投稿: ハルくん | 2010年5月29日 (土) 02時43分

ハルくんさま おはようございます〜

ケーゲル 面白い指揮者ですよね〜。私は何を聴いてからか、忘れてしまったのですが、色々と集めています〜。

このブルックナーの3番も持っています。マーラーの4番が良かったように思います〜

(*´ω`*)

投稿: rudolf2006 | 2010年5月30日 (日) 08時37分

ハルくん、お早うございます。
すぐに解ってもらえて嬉しいなo(^-^)o…キャンディーズも、あの番組も大好きで必ず毎週見てたんですよ。
何故、ハルくんは美樹ちゃんが好きと言うのじゃないかと思ったのは、3人を例えると、ランちゃんは1stヴァイオリンでスーちゃんは2ndヴァイオリン、美樹ちゃんはヴィオラ(花なら順に桜、桃、梅)…そんなイメージ抱いているから。3人の中でファンの数では少なかったかもしれないけど、他の二人から一歩下がって、支えていた彼女が好きでした。そして、「おかしな言い方だけど私はランとスーを愛しているの」と二人への思いを言葉にした美樹ちゃんに当時、感動した覚えがあります。
音楽の話でなくても構わないとのハルくんの言葉に甘えさせてもらいました。こういったホロリとした気分にはあえて、アンダンテ・カンタービレ、ニムロッド、パッヘルベルのカノン、亡き王女のためのパヴァーヌ、アダージェットあたりを聞いて泣くのもアリだな。
私の涙腺が緩むベスト5なんです(><。)。。

投稿: From Seiko | 2010年5月30日 (日) 10時32分

ブル3番、来月買いに行くので、
参考になりました。

ケーゲルは、「幻想交響曲」を持っています。
「怪演」などと言われているそうですが、
気に入っています(笑)

昨日、ブル2番を買ってきました。
ヨッフム、スクロヴァ、カラヤンが
候補だったのですが、
あったのはスクロヴァだけでした。
帰ってすぐ聴きましたが、気に入りました。

投稿: 四季歩 | 2010年5月30日 (日) 16時15分

rudolfさん、こんにちは。

rudolfさんもケーゲルがお好きでしたか。確かにユニークな演奏が有りますよね。でも僕はそれほどは聴いていないのです。マーラーの4番も興味は有りますが、まだ未聴です。機会有ればぜひ聴いてみたいですね。

投稿: ハルくん | 2010年5月30日 (日) 17時24分

Seikoさん、こんにちは。

「私はランとスーを愛しているの」なんてミキちゃんが言っていましたか。さぞかし仲が良かったのですねぇ。芸能人の本心なんて普段知る由も有りませんが、とてもいい話ですね!

Sekoさんの涙腺が緩むベスト5、どの曲も最高ですね。僕は実は以前、記事にもしましたが、何故か特にパッヘルベルのカノンに弱いのですよー。いつ聴いてもうるうるなんです。(苦笑)

投稿: ハルくん | 2010年5月30日 (日) 17時39分

四季歩さん、こんにちは。

ケーゲルには「幻想交響曲」なんてのも有りましたね。未聴ですけど面白そうですね。聴いてみたいです。

スクロヴァチェフスキの2番は良いですよね。僕も大好きです。あの人のブルックナーは本当に素晴らしいと思います。

投稿: ハルくん | 2010年5月30日 (日) 17時45分

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