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2010年4月25日 (日)

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 名盤

1214769634 ブルックナーは交響曲を第9番まで書きましたが、その第9番は未完成に終わっていますので、完成出来た最後の交響曲は第8番になります。それにしてもブルックナーの後期の作品は、もはや一般的な音楽の概念を超越してしまい、まるで「神の啓示」か、あるいは「自然界の創造物」であるかのような印象を与えます。ブルックナーは自分の作品の中で、間違いなく「神」を見ていたのだと思います。とりわけ曲の規模の大きさと内容の充実さから言っても第8番は、仮にマーラーの「千人の交響曲」を東の横綱とすれば、正に西の横綱というところでしょう。

第7番までの作品は当時の楽壇で決して大成功を収めたわけでは有りませんでしたし、ブルックナーの相変わらずの楽譜修正癖から、この8番も作曲着手から初演までに8年間を要しました。ですので、晴れてウイーンにおいてフィルハーモニーの演奏で行われた初演が大成功を収めたことをブルックナーは心底喜んだそうです。

ゆったりと静かに始まり、徐々に天地が創造されるかのように徐々に盛り上がる第1楽章アレグロモデラートからして素晴らしいですが、巨大な宇宙の乱舞のごとき第2楽章スケルツォも非常に魅力的です。そして深遠極まり無いほどの美しさの第3楽章アダージョに至って音楽はいよいよ最高潮に達します。それを受けて全てを終結させる壮大な規模の第4楽章と、曲のどこをとっても充実し切っています。ブルックナー・ファンの間で最も人気の有る作品であるのは当然です。

それではこの曲の僕の愛聴盤を順にご紹介してみます。

302 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウイーン・フィル(1954年録音/オーパス蔵盤) フルトヴェングラーのブルックナーは余り聴きませんが、その理由はテンポの変化が極端過ぎるのと録音が悪いことからです。その中では最晩年のこの演奏は比較的聴き易さを感じます。1楽章は最も抵抗感が少ないですし、2楽章もフルトヴェングラーにしては夢中に成り過ぎない落ち着きを感じます。3楽章も過度にロマンティックとは言え深みが有り美しいです。終楽章は遅めのテンポでスケールが大きく重厚感が有ります。過度なアッチェレランドが影を潜めているのはプラスです。但し終結部での強奏は荒く響きが濁っています。当時の市販テープから復刻された音はブルックナーを鑑賞するには不充分ですが、それほど悪くありません。

Buru8_convi フランツ・コンヴィチュニー指揮ベルリン放送響(1959年録音/WEIBLICK盤) ステレオと表記されていますが、実際はモノラルです。但し録音は良好ですし、手兵のゲヴァントハウスとは5番、7番しか録音していませんので貴重です。面白いのは、オケがゲヴァントハウスと同じような古武士風な音色であることです。1、2楽章とも幾分速めの足取りで、男性的にたくましく奏します。けれどもリズムがドイツ風にガッチリしているので、せかついた感じはしません。3、4楽章も深遠でスケール大きいです。この豪傑風はクナと良く似ています。正に「ドイツの頑固親父」というイメージの演奏です。(ちなみにドイツ人の親父は皆ハゲ親父ですが)

4543638002252ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウイーン・フィル(1961年録音/Altus盤) ブル8の名盤と言えば、昔は後述のクナ/ミュンヘンと相場が決まっていました。クナのそれ以外のライブ録音では、このウイーン・フィル盤が優れています。人によってはミュンヘン盤以上に評価する方も居ます。確かに弦のしなやかさや陶酔感はウイーン・フィルのほうが上ですし、トゥッティでの迫力も相当なものです。その反面、この曲にしては弦の表情の甘さが過度のようにも感じられます。僕としては、この曲にはもう少し禁欲的な音と表情のほうが好ましいように思うのです。この演奏は、従来は海賊盤でしか聴くことが出来ませんでした。廃盤のMemories盤が比較的音の状態が良好でしたが、ようやくAltusからリリースされた正規音源盤は、モノラル録音ですが、大幅に改善された明瞭な音質になっています。

Buru8_kuna_b000h9i ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(1963年録音/DREAMLIFE盤) この演奏こそは、クナのウエストミンスターへのスタジオ録音の直前に行われたコンサートの録音です。演奏そのものはスタジオ録音を凌ぐ演奏としてマニアに評価されて来ましたが、これまで音質の悪い海賊盤でしか聴くことが出来ませんでした。それがようやく放送局の正規音源からCD化されて、格段に良い音質で聴くことが出来るようになったのは大きな喜びです。安定感の有るウエストミンスター盤に、更に実演ならではの豪快さと感興の高さが加わった素晴らしい演奏です。

41p86b8v3ml__sl500_ ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(1963年録音/ウエストミンスター盤) 余りにも有名なブル8です。オールドファンでこの演奏を耳にしていないとすればモグリと言われても仕方が無いほどです。けれども、残響の少ないオンマイクの録音は決して耳当たりが良いわけではありません。表面的な音に惑わされたりすれば、この演奏の真価は理解できないでしょう。どこまでも無骨で男っぽい、正に野人ブルックナーを感じる演奏ですが、一度この深い味わいを知ってしまったら、決して離れられません。ウイーン・フィルの流麗な演奏をもってしても越えられない良さが有るからです。前述のミュンヘンでのライブ盤との比較では、僕はウエストミンスター盤を支持します。音質の差がやはり歴然として有るからです。

Buru8_schurihi カール・シューリヒト指揮ウイーン・フィル(1963年録音/IMG盤) クナ/ミュンヘン盤と並んで古くから有名な演奏です。遅いテンポで勇壮重厚なクナに対して、かなり速いテンポで進みますが、表現の彫りが非常に深いのでせわしなさは微塵も感じさせません。トゥッティでは厳しくコントロールされた音を壮絶に鳴り響かせます。柔らかい部分ではウイーン・フィルの過度な甘さを排除して、素晴らしく深みのある音を引き出しています。その長所が最も出たのが3楽章アダージョです。おそらく歴史上で最も美しい演奏だと思います。但しそれは決して表面的な美しさでは無く、どこまでも精神世界の美に思えます。僕は写真の「20世紀のグレート・コンダクター・シリーズ」で聴いていますが、リマスタリングがとても気に入っています。

Buru8_keilberth ヨゼフ・カイルベルト指揮ケルン放送響(1966年録音/オルフェオ盤) ドイツのカペルマイスター、カイルベルトはバイロイトでの「リング」や「オランダ人」の非常に素晴らしい録音が有りますが、ブルックナーにも9番の名演を残しています。このケルンでのライブの8番は奇しくも8年後のベーム/ケルン放送盤とテンポといい響きといい随分良く似た演奏です。ベームのほうがオケの統制が取れているので、それに比べると随分荒っぽく聞こえますが、それがまた魅力といえば魅力です。後半3、4楽章でゆったり歌う部分などは逆にカイルベルトの方が感動的かな、とも思います。不思議と惹かれる演奏です。

Kempe_bru8 ルドルフ・ケンペ指揮チューリッヒ・トーンハレ管(1971年録音/英Somm盤) ケンペのブルックナーは学生時代にミュンヘン・フィルとの4番、5番をLP盤で愛聴しましたが、8番は聴きませんでした。何故ならオケがミュンヘン・フィルよりも劣ることを知っていたからです。けれども30年後に思い立ってCDで聴いてみたところ、素晴らしい演奏だったので、つくづく思いこみというのはいけないものだと反省しました。ゆったりと大きな構えの素朴で男っぽいブルックナーですが、弦や木管は美しく優しさに溢れます。金管だけは時々音の荒さを感じますが、品の無い騒々しさは感じません。さすがはケンペです。

Buru5_behem895 カール・ベーム指揮ケルン放送響(1974年録音/EMI盤) 。これは「20世紀のグレート・コンダクター・シリーズ」の中のディスクで、ウイーン・フィルとのグラモフォン盤の2年前にケルンで行ったライブ録音です。実演のベームらしく、グラモフォン盤よりも速めのテンポで気迫に溢れる演奏となっています。ベームはトゥッティを壮絶な音で鳴らしているのですが、残響の豊かな録音が耳への刺激を中和させています。美しい部分も中々の素晴らしさです。『ベームのブルックナー』としては、僕はウイーン・フィル盤よりもむしろこちらの方を好んでいます。

Buru8_bohm カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1976年録音/グラモフォン盤) ベームはブルックナーを頻繁に演奏していましたし、重要なレパートリーだと思います。けれども僕が唯一気になる点が、フォルテの音が余りに凝縮されて硬くなりがちなことです。それは元々ベームの音の特徴であって、古典作品の場合には気にならないのですが、後期ロマン派のように大きな広がりを持つような響きの作品の場合にはどうも気になることがあります。最も著しいのがブルックナー、それにワーグナーです。この演奏も全体的には良いと思うのですが、第1楽章で時に響きが硬く耳障りに感じられる部分が有るのが残念です。

414zmzvftdl__sl500_aa300_ オイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン国立歌劇場管(1976年録音/EMI盤) ブルックナーの交響曲の全集録音を二種類も残していて、それに加えて多くのライブ録音のあるヨッフムの演奏はどれもが素晴らしいと思います。この8番も速めのテンポでぐいぐいと押し進む、とてもスタジオ録音とは思えないほどの壮絶な演奏なのですが、ドレスデンのオケの柔らかい音色が刺激を押さえて、耳に快適に響きます。一転してアダージョでは中声部を中心としたほの暗い響きがドイツの奥深い森を思わせるようです。ところがそれが終結部と第4楽章に至って、再び凄まじい盛り上がりを聞かせます。

Bruckner_sym8_kubelik ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1977年録音/BR KLASSIK盤) 以前はMETEORの海賊盤で出ていた演奏ですが、正規盤でリリースされました。とても美しい部分も有りますし、非常にドラマティックでスケールも大きいので、一般的にはとても支持される演奏だと思います。ですが、強奏でトランペットが目立ち過ぎるのと金管が今ひとつ溶け合っていない為に、迫力は有ってもうるささを感じます。これは僕がブルックナーを聴く時の重要なポイントですので、いまひとつ好きになれません。クーベリックはブルックナーを少なからず演奏していましたが、僕がこの人を最上のブルックナー指揮者とは思わない理由はそのところなのです。

Buru_box_joch オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトへボウ管(1984年録音/TAHRA盤) ドレスデン盤から8年後のライブ録音です。コンセルトへボウとは晩年に5番、7番の超名演を残していますが、この8番も素晴らしい演奏です。但し前半の2楽章までは、響きの融け具合がまだ本調子ではありません。3楽章の後半以降からがコンセルトへボウ本来の深い響きを取り戻して、素晴らしく感動的です。全曲を聴き終えた後には、実演と一緒で「終わり良ければ全て良し」となります。僕はこの演奏は選集で持っていますが、単独でも出ています。

Bruckner_s8 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウイーン・フィル(1984年録音/グラモフォン盤) ジュリーニらしい遅いテンポで造形の大きさを感じさせる演奏です。弦に効かせるイタリア風のカンタービレがブルックナーの音楽の寂寥感を損ねがちなのはいつもの欠点ですが、3楽章あたりは非常に深々とした雰囲気を出しています。金管は分厚く、幾らか金属的に鳴ってはいますが、騒々しさを感じさせる一歩手前で踏み止まるのは、同じウイーン・フィルのカラヤン、ハイティンク盤よりは好ましいです。全体に聴き応えが有るのは確かですし、ウイーン・フィルの録音でシューリヒト盤以降のものであれはジュリーニ盤を選びたいと思います。

Buru41b4ioxenhlロブロ・フォン・マタチッチ指揮NHK交響楽団(1984年録音/DENON盤) 今では伝説ともなったNHKホールでのライブの記録です。マタチッチの野趣あふれるブルックナーは大好きなので、チェコ・フィルとの第5、第7番のCDは愛聴しています。このN響とのライブも力の入った演奏で聴きごたえがありますが、実演で聴くのならばともかく、CDで聴くとどうしても演奏の瑕や金管の音の荒さが気になるのです。それは後述の朝比奈さんのライブ盤についてもしかりです。これはあくまでも我が国におけるブルックナーの演奏会の”記録”として鑑賞すべきだと思います。

Buru8_suitner570 オトマール・スウィトナー指揮ベルリン国立歌劇場管(1986年録音/WEITBLICK盤) スウィトナーにはこの曲のスタジオ録音も有りますが、これはベルリンでのライブ録音です。まろやかに溶け合った響きがとても美しく耳に心地が良く、ブルックナーの法悦感がとても感じられます。テンポも中庸で、速過ぎも遅過ぎもせずに極めて自然です。表情も特に深刻になる訳でも無く大げさ過ぎないのですが、聴き応えに不足する訳ではありません。実にオーソドックスな素晴らしいブルックナーだと思います。

Karajan_buru8 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウイーン・フィル(1988年録音/グラモフォン盤) 実は、この演奏は愛聴盤ではありません。1楽章は汚い音で咆哮する金管に耳をおおいたくなりますし、2楽章のリズムはだらしなく鈍重ですし、ここまでは聴いているのがしんどいです。3、4楽章ではだいぶ修正されますが、それでもカラヤンにとってはブルックナーもリヒャルト・シュトラウスも同じ、物理的な音を響き渡らせる材料に過ぎないとしか思えません。共感している感じが全然しないのです。ブルックナーで唯一カラヤン向きなのは、流麗な7番のみだと思います。 

Oc217 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキー指揮ザールブリュッケン放送響(1993年録音/Arte Nova盤) とうとう現役のブルックナー指揮者の筆頭格になってしまったスクロヴァチェフスキーの8番は何年か前にN響定期で聴きましたが、とても良い演奏で大いに楽しめました。最近の読響での常任退任コンサートも非常に素晴らしかったようです。このCDは17年も前の録音ですが、既にこの人のブルックナースタイルは出来上がっていて、弦楽を中心に引き締まったとても美しい演奏です。金管も中々壮絶なのですが、時に音が若干安っぽく聞こえる感が無きにしもあらずでしょうか。

41yv7qmr0yl__sl500_aa300_セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1993年録音/EMI盤) この人のブルックナーは概してテンポが遅過ぎて、息が詰まる感じがしてしまうので余り好んではいません。けれども8番は元から大曲なので、中では一番向いているように思います。特に3楽章以降が凄いです。トゥッティで強奏しても響きが汚くならないのはさすがです。マニアの間では「リスボン・ライブ」の人気が高いですが、その前の年のミュンヘン・ライブも中々に素晴らしい演奏だと思います。

Buru8_cheri セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1994年録音/AUDIOR盤) ミュンヘンフィルのリスボンでの公演をCD化したもので、チェリ・マニアの間では「リスボン・ライブ」として余りにも有名な海賊盤です。海賊盤と言っても録音は優秀で、音をいじっていない分メジャーレーベルよりも好ましいと思います。実際の会場で聴くチェリ/ミュンヘン・フィルの美しい音が幾らかでも想像できる様な気がします。テンポは相変わらず遅く息苦しいですが、呼吸困難に陥るほどではありません。終楽章の巨大さは確かに圧巻です。僕はチェリビダッケは普段ほとんど聴きませんが、このCDは例外です。

Buru8_haithin ベルナルト・ハイティンク指揮ウイーン・フィル(1995年録音/フィリップス盤) 僕はこの人の70年代の演奏を幾つか聴いて一度も感心した事が無かったために、いつしか全く聴かなくなりました。それでも、この演奏は世評が高かったので、騙されたと思って聴いてみたのです。その結果ですが・・・「凡才の努力賞」という感じです。ウイーン・フィルの音はもちろん美しいですし、特にアダージョには深みを感じます。終楽章も途中までは良い演奏だと思いますが、後半では壮絶な迫力が力みにつながってしまい没入できません。結局この演奏に天才の「閃き」は感じませんし、どうしてこの人が「巨匠」と呼ばれるのか理解に苦しみます。

Ph06008 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィル(2000年録音/Profile盤) ヴァントには後述のベルリン・フィル盤も有りますが、その前年に録音されたこちらのミュンヘン・フィル盤を好みます。というのもオケの魅力に大きな差が有るからです。特に管楽器のブルックナーの音楽への共感度の深さの違いは明らかです。これはいくら名人揃いのベルリン・フィルでもどうしようもありません。その点、ミュンヘン・フィルは素晴らしいブルックナーを演奏します。もっとも前半の1、2楽章はオーソドックス過ぎる演奏であることもあって、幾らか食い足りなさを感じます。3楽章後半から終楽章になると演奏が非常に高揚して聴き応え充分です。とりわけ終楽章の後半は極めて感動的です。

51lvxtiinalギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィル(2001年録音/RCA盤) ヴァントのベルリン・フィルとの一連のライブ録音シリーズは総じて好みません。もちろんこれだけ聴いていれば決して悪いことは有りませんが、ミュンヘン・フィルや北ドイツ放送響との名演を知る以上、オーケストラとしてブルックナーの音楽への共感度に欠けるベルリン・フィルではたとえ技術的に上手くてもどうしようもありません。長大なこの曲を聴き進むうちに自分の耳の集中力は徐々に減衰してゆき、最後には幾らか飽きてしまいます。

Buru8_asahina 朝比奈隆指揮大阪フィル(1994年録音/CANYON盤) 東国の外れ、日の出る国の生んだ奇跡のブルックナー指揮者朝比奈隆の演奏についても触れてみます。僕はこの人のブル8の生演奏は東京都響でしか聴いていませんが、確かに感動的でした。CDでは大阪フィルとの二種類を所有しています。一つ目は94年サントリーライブです。随分評判となった演奏会ですが、今こうしてCDで聴いてみると、どうしてもオケの非力さが目立ち過ぎます。テンポ感もよく言われるほどずっしりとは感じられません。気迫の余りにどこか浮ついた感じがします。これは飽く迄も会場で感動すべき演奏なのではないかと思います。

3202010666 朝比奈隆指揮大阪フィル(2001年録音/オクタヴィアレコード盤) 晩年の朝比奈隆は我が国のファンの間では神様扱いでしたが、僕は正直そこまではのめりこんではいませんでした。日本人が振った日本のオケのブルックナーとしては奇跡としても、本場のオケの演奏と比べて勝るとはとても思えなかったからです。各パートの歌い回しがどうしても外国人の話すドイツ語のように子音の発音がハッキリしないのも気に成ります。それでもこの演奏は腰の浮ついた94年盤よりは随分どっしりと感じられますので、朝比奈さんの演奏ならばこちらを選びます。

これらの中から僕のベスト3を選ぶとすれば、シューリヒト/ウイーン・フィル(EMI)、クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル(ウエストミンスター)、ヨッフム/コンセルトへボウ(TAHRA)です。次点は・・・一応ヴァント/ミュンヘン・フィル(Profile)、もしくはチェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(リスボンライブ)としておきます。

残念なのが、マタチッチ/チェコ・フィルとケンペ/ミュンヘン・フィルという名コンビの録音が残されていないことです。とはいえこの曲には多くのCDが存在しますので、皆さんのお気に入りの演奏を色々と教えて頂けると嬉しいです。

ところで余談ですが、先日のティーレマン/ミュンヘン・フィルの「ブル8」横浜公演は聴きたかったのですが、財政難で諦めました。はたして出来栄えはどうだったのでしょうね。 

<補足>
フルトヴェングラー、クーベリック、ジュリーニ盤を追加して、クナッパーツブッシュ/ウイーン・フィル盤の紹介を正規盤に書き替えました。 

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ブルックナー(交響曲第7番~9番)」カテゴリの記事

コメント

ハルさん、おはようございます。

とうとうブルックナーも第8ですね。

確か私が第8を好きになったのは、ハルさんも挙げられている朝比奈=大フィル(94年サントリーホールライヴ)だったと思います。第1楽章の深遠な曲想、第2楽章の中間部の瞑想するような部分、そして第3楽章の美しいアダージョ、荒れ狂う終楽章の表現に圧倒されたものです。

ただ、朝比奈では、N響との実演を聴いてしまったので、今では94年の大フィルライヴよりオケが優秀なN響とのライヴを採ります。しかし、CDを聴いても、その録音に感動するというよりは実演を思い出し、再度感動する部分があるので、ある程度割り引く必要はあるかもしれません。

朝比奈と好対照なヴァントは、最初に北ドイツ放送響とのライヴ(ハンブルクムジークハレ)盤を聴いて、朝比奈にはない几帳面さとオケの優秀さに舌を巻いたものです。今ではミュンヒェン・フィルとのライヴ盤を採ります。ミュンヒェン・フィル程ブルックナー演奏に適したオケはないかもしれません。南ドイツの明るい雰囲気を持ったサウンドがヴァントの神経質な部分を中和してくれます。

シューリヒトやクナッパーツブッシュ、ヨッフムのCDも勿論保有していますが、聴く頻度が高いのは、朝比奈=N響とヴァント=ミュンヒェン・フィルですね。

番外で、第1稿のCDでは、ティントナーが良いと思います。アイルランドのオケは一流ではありませんが、インバルの表現に比べれば、まだ良い方だと思います。

投稿: たろう | 2010年4月25日 (日) 09時30分

たろうさん、おはようございます。

お気に入りの朝比奈盤にケチをつけてしまいまして申し訳有りません。94年盤は終楽章などはとても良いと思っています。前半がちょっと・・・という感じです。
N響ライブは我が国の「事件」と言っていいでしょうね。かつてのマタチッチ/N響をしのぐ盛り上がりだったと思います。このようなコンサートが少なくなってゆくのは残念です。CDでの感想は持っていないので何とも言えませんが。

ヴァントには北ドイツ、ベルリンと色々有りますが、僕もやはりミュンヘンが一番良いと思っています。
ティントナー盤も随分前に手放しましたが、なかなか良かったですね。

投稿: ハルくん | 2010年4月25日 (日) 10時18分

いえいえ、とんでもないです。
朝比奈隆の指揮は、好き嫌いが激しいと思います。しかも当たり外れが極端だと思います。彼のコンサートへ何回か通いましたが、外れが少なからぬありましたね。但し、当たりは超名演となるので、それを期待してコンサートへ行くのですが。。。

N響との第8は、朝比奈の晩年の数あるライヴの中でも大当たりだったと思います(全部のコンサートを聴いたわけではありませんが)。

最近はブルックナー指揮者がいなくなって寂しい限りです。

投稿: たろう | 2010年4月25日 (日) 12時15分

たろうさん、再びコメントありがとうございます。

考えてみれば、豪快な無手勝流タイプの代表であるクナッパーツブッシュの出来不出来の差はとても朝比奈隆どころの騒ぎではありません。同タイプのマタチッチやヨッフムも含めて、職人タイプ指揮者よりも面白いことは確かです。打率が下がるのはホームランバッターの宿命でしょう。ってホントかな??(笑)

投稿: ハルくん | 2010年4月25日 (日) 12時26分

こんにちは

ブルックナーの8番は、自分の中では別格です。自分もいずれ記事にしたいと思ってます^^
ですが、ハルさんほど色々聴いてるわけではないです。

チェリとミュンヘンフィルのを聴いてみたいです^^
海賊盤なので無理でしょうけど。

投稿: kurt2 | 2010年4月25日 (日) 14時06分

kurt2さん、こんにちは。

8番の記事是非お願いします。楽しみにしていますので。

チェリ/ミュンヘンのリスボンライブですが、中古CD店で稀に見かけることは有りますよ。気長に待っていれば入手できない事は無いと思います。それにサントリーHでのライブ盤もAltusから最近発売されましたね。そちらではいかがですか?

投稿: ハルくん | 2010年4月25日 (日) 14時21分

ハルくんさん、こんにちは
音楽による宗教の疑似体験、ということを何かで読んだことがあります。面倒な話は抜きとして、兎に角ブルックナーは宗教曲も多く書いていますし、交響曲作曲家の雄ベートーヴェンも「荘厳ミサ曲」を書いています。しかし、マーラーはどうなんでしょうね。マーラーの声楽付き交響曲の何れもが、私には宗教曲とも違う、マーラー独特のものと思いますが、その中にあって、マーラーの8番は、交響曲なのか宗教曲なのか、判然としないところがありますね。
さて、宗教曲ではないブルックナーの8番で私が繰り返し聴いて来たのは、ルドルフ・ケンペ指揮、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の1971年11月の録音です。活き活きと各声部のいろいろな動き、響きを聴かせてくれ、しかもスケールも大きいものです。この演奏録音を好きな人も多いと思います。

投稿: HABABI | 2010年4月25日 (日) 16時59分

ハルくん、今晩は。
秋男と書いてシューマンと読む…なんて当て字の駄洒落が昔からありますよね。では、ハルくんにクイズです。
修理人と書いて何とよむでしょうか?
答えはシューリヒトで~す!
私の所蔵盤もハルくんがお持ちのシューリヒト盤です。シューリヒトの演奏は特に第二楽章が心に響きましたね。ですが、この曲に神々しさを感じ取る力が無いことが悲しいです↓正直なところ私レベルでは、テンポの速い遅いや音の強弱くらいなら解っても、音の深みとか硬さ、柔らかさなどを判断する感覚など、皆さんとは大きすぎる隔たりがありますので、このブログにお邪魔する事自体、図々しいのかもしれません。ブルックナーも、取っつきやすい作曲家ではないと思っていましたし、もっともっと聴き込んで理解したいと思っています。その手助けをハルくんや皆さんにして頂いて感謝しています。
作曲家や指揮者の名前に当て字を考えるて、一人ほくそ笑むネガティブな人間ですが、どうぞこれからも宜しくお付き合い下さい。

投稿: From Seiko | 2010年4月25日 (日) 22時33分

ん~、マーラーの8番が東の横綱でブルックナーの8番が西の横綱か!
私は東の横綱がブルックナーの8番、西の横綱がマーラーの9番、そして東の張出横綱がベートーヴェンの3番になってしまいます。
さて朝比奈隆の録音の評価が低いようですが私は絶対はずせません。日本のオケ云々の問題はあるかとは思いますがブルックナーの真髄を突いた見事な演奏だと私は信じています。(特に1997年のN響、2001年の大阪フィルとの録音)
朝比奈隆の演奏にのめり込んでいるからだと言われても、このことは今後も言い続けていきたいと思っています。朝比奈ファンのたわごとと言われてもしかたありませんが・・・
もちろんクナやシューリヒトの録音を聴かずして8番を語ることは出来ないことも信じています。
個人的感情を出してしまって本当に申し訳ございませんでした。
削除していただいて結構です。

投稿: オペラファン | 2010年4月26日 (月) 00時39分

HABABIさん、こんにちは。

マーラーはブルックナーを高く評価していたようですし、宗教的な要素を有る種の羨望で見ていたふしが有ります。妻アルマはそんなマーラーを見て「あなたはブルックナーのような作品を書くべきではありません。自分自身の作品を書くべきです。」というような助言をしたそうです。マーラーが自分流の『交響曲』のスタイルで書き上げた「宗教音楽」が8番なのではないでしょうか。

ケンペ/チューリッヒ・トーンハレの8番は「オケがミュンヘンではない」という理由でずっと聴かないでいましたが、確かに大好きなケンペですから一度聴いて見たいですね。ご紹介ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2010年4月27日 (火) 00時33分

Seikoさん、こんばんは。

秋男=シューマン、修理人=シューリヒト、いや~傑作ですね!僕も何か披露したいと思ったのですが、残念ながら思いつきません。(涙)

曲や演奏をどこまで聞いたら「本当に理解できたのか」なんてことを言い出したらキリがないと思います。それに幾ら細かいところを理解が出来ても、聴いていて楽しくなければ無意味ですよね。『音を楽しむ』のが音楽ですから。一方で底無しに内容が深いのも、また音楽です。どうぞご一緒にたわいない話も楽しみながら盛り上がって参りましょう。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

投稿: ハルくん | 2010年4月27日 (火) 00時55分

オペラファンさん、こんばんは。

「横綱」と称したのはあくまでも「規模」を重視してのことです。個人的な好みで言えば、実はブルックナーもマーラーも9番が最も好きなのですよ。

僕も朝比奈さんのブルックナーは本物だと思っています。表面的に音が綺麗なだけの外国オケの演奏よりも朝比奈/大フィルのほうが良い場合は幾らでも有ります。ただ、言いたかったのは「実演とCDで再生して聴くのとでは感動が異なる」ということだけです。それは全く個人的な感想です。
クナッパーツブッシュの演奏だって、聴く人によっては「下手でつまらない」演奏に感じるかもしれません。誰でも個人の好みで楽しめば良いのですし、その感想を他の方に紹介されても全然構わないと思います。これは多様な意見や情報の交換の場なのですからね。
ですので削除だなんて、とんでもありません。


投稿: ハルくん | 2010年4月27日 (火) 01時14分

いろいろ御迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。私自身、どうしても言いたかったことは朝比奈隆は最高のブルックナー指揮者の一人であるということ。これを、上手く表現出来なくて本当に情けない思いで一杯です。
さて朝比奈隆の晩年は、おっしゃる通り神様扱いでしたが、70年代後半より朝比奈隆の演奏を聴いている私にとっても異常なくらい奇異に写るものがあったので朝比奈ファンでない方にとっては、なおさらかもしれません。
完成度の高いのは晩年の録音ですが、私は1976年録音のジャンジャン盤もたいへん愛着を持っています。オケの技術は晩年の録音より落ちますが、晩年の演奏では見られない気迫、熱気は凄いものがあり、また、そんな演奏であるにも関らず指揮者よりブルックナーを感じさせるのは、さすがのものがあります。
私にとって70年代から晩年まで朝比奈隆のブルックナー演奏の変遷を知る事が出来た事は幸運だったと思っています。それだけに、朝比奈隆の演奏に対する愛着も深いのかもしれません。

投稿: オペラファン | 2010年4月27日 (火) 23時43分

オペラファンさん、こんばんは。

僕も70年代の朝比奈/大フィルのブルックナーの実演に接して大いに感度した経験を持ちます。それに僕は晩年の「神様扱い」現象も決して否定しません。ただ自分自身は、その時には単なる傍観者であっただけです。
朝比奈さんがドイツのオケを指揮したブルックナーというのはたとえCDでも是非聴いてみたかったです。というのも渡辺暁雄がヘルシンキフィルを指揮したシベリウスは明らかに日本のオケとの演奏とは次元が異なるからです。無いものねだりをしても無意味なこととは判っているのですが。

投稿: ハルくん | 2010年4月28日 (水) 02時16分

今晩は、ハルくん。明日(いや、もう今日ですね)からGW。行楽のご予定でいっぱいですか?
朝比奈さんの話題で盛り上がってますねぇ。
生の朝比奈/大フィルの演奏を聴いたのがもう32年位前の事。ブルックナーではありませんでしたが、素晴らしい演奏でした。朝比奈さんて京大法学部出身で音大出身ではない上、サラリーマンやってた変わり種でいらっしゃるんですよね、確か。でも、演奏家のバックボーンを知ると変に先入観を持ってしまって良くないのかもしれませんね。朝比奈さんのブル2/大フィル盤(1994年)を持ってますが、凄く良いと思います。

ハルくん、また他愛ない話をしてもいいかなぁ? 当て字シリーズ第二段…指揮者編→裏地見る、味気無~し(当て字というより空耳アワーか?)
失礼しました。おやすみです。

投稿: From Seiko | 2010年4月29日 (木) 00時50分

Seikoさん、おはようございます。

僕のGWは1日からです。今日は休みですけど。特に行楽予定は有りません。首都圏は連休になると混雑が凄いですから、どこへも行きたくなくなります。その点では地方都市は混雑が少なめですからいいですよね。まあ普段の便利さは一長一短ということですね。

朝比奈さんもお聴きになられているんですね。普段、海外オケを頻繁に聴くことが出来るわけでは無いので、日本人の演奏家が本物の音楽を聴かせてくれるのはとてもありがたいです。

「裏地見る、味気無~し」!(爆)
空耳アワー、いや~恐れ入りました。(笑)

投稿: ハルくん | 2010年4月29日 (木) 09時51分

こんばんは。

①シューリヒト/VPO→美しい。
②クナッパーツブッシュ/WM→心地よい音ではないものの面目躍如。
③ムラヴィンスキー/LPO→1楽章の強奏での耳障りな音割れが残念。2楽章~は好き。Mr.Brucknerと呼ばれたのも納得。
④チェリビダッケ/MPO/リスボン→ブルックナーな重層感が最高。
⑤ヨッフム/SKD→1~2楽章は音が遠くウ~ンと感じたものの、3楽章~よく聞こえて、もし1~2楽章は抑えた!?なら③と1楽章が違い過ぎるのが興味深い。単に録音状態なのカモ知れませんが。

①④⑤でしょうか。特に④は相当な期待で聴き始めた上での大満足だったので現時点では④です。


投稿: source man | 2010年5月11日 (火) 00時40分

source manさん、こんばんは。

シューリヒト、クナは仰る通りの演奏ですが、何度聴いても飽きない不思議な魅力が有ると思います。

ムラヴィンスキーは聴いていません。これは完全に食わず(聴かず)嫌いです。Mr.Brucknerと呼ばれたってのは知りません。どこで知ったのですか?

チェリビダッケは最近サントリーライブが出て興味が有りますが、まだ聴いていません。比較したいと思ってはいるのですが。

ヨッフム/SKDはセッション録音ですから日にちが違うのかも知れませんね。

それにしても、この曲は演奏の聴き比べが実に面白いですよね。僕ももっと色々と聴いてみたいと思っていますよ。


投稿: ハルくん | 2010年5月11日 (火) 01時16分

こんにちは。

好きな曲でムラヴィンスキー/レニングラードの組み合わせは、スゴい演奏がココにもしかして...と期待しちゃうんですcoldsweats01

【ブルックナー ムラヴィンスキー 8番】でGoogle→1件目の下記拝読し購入。

【書籍によると、ムラヴィンスキーの晩年、オーストリアのリンツで彼は「ミスター・ブルックナー」と呼ばれていたことも補足したい。】

購入したのは晩年でなく、1959年(品番:BVCX-4012)ですがsweat01

投稿: source man | 2010年5月11日 (火) 10時21分

source manさん、こんにちは。

ムラヴィンスキーは稀有の天才だと思います。個人的にはドイツものの場合には好き嫌いが出ることが有りますけれど。例えばベートーヴェンの4番、モーツァルトの39番は正に最高。ブラームスやシューベルトの場合は余り好みません。
でもどんな曲も一度は聴いて見たくなりますよね。

投稿: ハルくん | 2010年5月12日 (水) 00時04分

こんばんは。

ヨッフム/ACO'84/Tahra盤の単売を入手。

>2楽章までは、響きの融け合いがまだ本調子ではありません。

過度な期待をせず聴き出したコトもあってか、冒頭からconfidentな感じでしたが、確かに3,4楽章を聴いた後では、1,2楽章は完全には焦点が合ってナイ感じ...?。

1つ教えて下さい。m(_ _)m
ヨッフム/MPO'83の9番は、やはりWEITBLICK盤で聴くべきですか?
中古屋でMETEOR盤は安価で見かけるのですが...sweat01

投稿: source man | 2010年8月20日 (金) 20時50分

source manさん、こんばんは。

ヨッフムのブルックナーの最高の演奏はコンセルトへボウとの5番(86年)とミュンヘンフィルとの9番(83年)です。というよりもこの二つはあらゆるブルックナーの演奏の中でも最高のものです。
従って、METEOR盤でも充分に感動できるのですが、やはり「絶対に」WEITBLICK盤で聴くべきです。

投稿: ハルくん | 2010年8月21日 (土) 00時20分

ハルくんさん、こんばんは。

フルトヴェングラーのベートーヴェンもまた聴いたら感想を書きますが、ヴァントのブルックナーも聴き始めました。シューベルト、ブラームス、ベートーヴェンと全集を聴いて、ブラームス以外はかなり気に入りました。
さて、いよいよブルックナーですが、まず第8番。いやあ、長いですね。ベルリン・フィル盤とケルン放送交響楽団盤を聴きました。
ベルリンはスケールは大きく弦の響きが美しかったのですが録音もバランスももう一つ。胸に迫るものがありません。
一方、ケルンは録音も素晴らしく、全体のバランスがよく、スケール感はもう少しですがヴァントらしい演奏ですっかり楽しみました。北ドイツとミュンヘン・フィルは聴いていません。ミュンヘン・フィルがお勧めなのですね。
しばらくはケルン盤でこの曲は満足しそうです。

投稿: sarai | 2011年2月15日 (火) 23時23分

saraiさん、こんばんは。

ヴァントのベルリンフィル盤ももちろん良いのですが、どうもオケの音楽への共感が薄い気がします。故チェリビダッケも述べていましたが、ベルリンフィルはまだまだ楽団員が煩悩を持っていると。世界の腕利きが集まっていますから、個を殺すのは中々難しいのでしょう。その点で北ドイツ放送、ミュンヘンフィル、ケルン放送はいつでも音楽に奉仕している印象です。8番に関してはミュンヘンフィルはとても好きですが、ケルン放送は聴いていません。

投稿: ハルくん | 2011年2月16日 (水) 22時16分

(再び)こんばんは。

ヴァント/MPO/Profile盤を入手。同4番が好きなら絶対気に入る演奏では。あそこまで悟り感は在りませんが。

先に、北ドイツ/EMI盤を入手してたのですが、残響(6秒?)との闘いだったらしいですね。確かに冒頭や1楽章の強奏部の響き方はアレですが、木管ソロなんかは+に作用してると感じるし結構好きです。

人物を考えると、残響を考えて作曲をしてる可能性はないのでしょうか。どうも残響感が在る演奏に、より「らしさ」を感じてしまいます。

投稿: source man | 2011年4月24日 (日) 19時19分

source manさん、こちらへもコメントありがとうございます。

ブルックナーは残響を意識していたと思いますよ。よくオルガン的な響きと言いますが、確かにハーモニーがよく合った時にはそう感じます。ヨーロッパの大理石造りの大教会に鳴り響くパイプオルガンの荘厳な響きはブルックナーの響きを想わせます。ですのでホールの長い残響が間違いなく想定されていると思いますね。

投稿: ハルくん | 2011年4月24日 (日) 21時45分

ハル様、はじめまして。
コメントは初めてですが、これまで頻繁に訪れて、ご意見を参考にしていました。
おととしのティーレマンの横浜公演に備えて購入したシューリヒト盤をそれ以来ずっと聴いている初心者です。
クラシック歴は長いはずなのですが、よい耳を持たないため正直言って指揮者による違いというのがよく判りません。
ティーレマンがよかったのはもちろんですが、8番ではおととしの尾高・読響も素晴らしかったです。ケルンの大聖堂が尾高さんの上に見えました。ケルンに行ったことありませんけど。
私はクラシック愛好家というよりconcert-goerかもしれません。
これからもブログを楽しみに拝見します。

投稿: 雪子 | 2012年2月 2日 (木) 16時08分

雪子さん、はじめまして。
コメントを頂きまして有難うございます。大変嬉しく思います。

ティーレマンの横浜公演をお聴きになられたのですね。僕は最近この人が段々と好きになっているので、聴かずに残念なことをしました。

尾高さんのブル8も聴かれたのですか。ケルンの大聖堂が見えたとは凄いです。さぞかし良い演奏だったのでしょう。

家でCDを聴くのも、生のコンサートを聴くのもどちらもクラシック愛好家だと思いますよ。その人によって軸足のバランスの違いが有るだけです。僕は半々にしたいとは思っていますが、コンサートのほうは思うようには行けていません。

これからも、どんな話題でも構いませんのでお気軽にコメントください。楽しみにお待ちしています。

投稿: ハルくん | 2012年2月 3日 (金) 00時06分

こんにちは、ハルさん。

ティーレマンはステージに登場した時から、「とにかく、すごい」感が漂っていました。これを感じたのは、ショルティを見た時以来かもしれません。

指揮者としては大柄な人ですが、それまで映像で見た時と同じように、ぴょんと駆け上がるように指揮台に上ったのが印象的です。
それ以来ティーレマンのファンになりました。演奏のどこがどう良かったのか、皆さんのように書けなくてすみません。

去年の暮れには恵比寿ガーデンプレイスで、
ティーレマン+ウィ-ンフィルのフィルムコンサートを上演していたので、ベートーヴェンの3番を聴いてきました。

投稿: 雪子 | 2012年2月 4日 (土) 16時31分

雪子さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

ティーレマンはスケールの大きな演奏を志向しているので、意地の悪い人は「過去の巨匠の真似をしている」とか言いますが、僕に言わせれば、最近はスケールの小さな演奏家が目立つ中で、伝統に挑戦する素晴らしい気概を持つ指揮者だと感じています。もちろんまだまだ発展途上なので、出来不出来は有るのは当たり前ですが、大きな期待をしています。

ティーレマンの最新のベートーヴェン/シンフォニー全集のCDを最近購入しましたが、これはDVD用に録画された音源で、メイキングDVDが付属していました。その中に3番の演奏風景も含まれていましたので恐らく同じ映像を観ました。ウイーンフィルの団員が非常にエネルギッシュに演奏していますね。
CDの感想は近日中に記事にしたいなぁと思っていますが、なにせ9曲有りますのでじっくり聴かないとなりません。

投稿: ハルくん | 2012年2月 4日 (土) 19時46分

こんにちは、ハルさん。

ティーレマンのベートーヴェン全集は私もほしいです。アマゾンの買い物かごに入れておきます(笑)。

ティーレマンは、実は私とほぼ同年代ですが、指揮者の世界ではまだまだ若輩者扱いですね。
指揮者は80歳から、という人もいますが、高齢の指揮者が巨匠として尊敬され、若手の指揮者が期待の新星ともてはやされるのに比すると、40代、50代の指揮者に対して世間は厳しい評価を下すような気がします。
ティーレマンは今年も来日の予定があるので、できればチケットを手に入れたいと思っています。

ところで8番ですが、最近ジュリーニのDVDを購入しました。Wの文字が見えたのでよく確認せず買ったのですが、帰宅してよく見たらウィーンフィルではなく、ワールドフィルハーモニックといういわばサイトウキネンのようなテンポラリーのオーケストラでした。とはいっても、3楽章がとりわけ美しく響いていて、結果としては良い買い物でした。

投稿: 雪子 | 2012年2月 6日 (月) 13時30分

雪子さん、こんにちは。

そうですね、ティーレマンはもう50代ですが指揮者としては、まだ壮年期ですものね。面白くなるのはいよいよこれからです。
まあ「人生50年」だなんてのは遠い昔の話。我々の人生も面白くなるのはこれからですし。

ティーレマンは今年はSKドレスデンと、来年はウイーンPOと続けて来るようですね。財政赤字のおり、特別会計予算を用意しなければ。(笑)

ジュリーニのDVDは観たことがありませんが、優秀なメンバーを集めて編成されたオケなのでしょうね。

投稿: ハルくん | 2012年2月 6日 (月) 22時00分

ハルくんさん、お久しぶりです。saraiです。

本日と来週、パーヴォ・ヤルヴィ+フランクフルト放送響のコンサートがあるので、ハルくんさんの推薦盤を参考にさせてもらい、未聴のCDを中心に7枚予習しました。なかなか、しんどいですね。ハルくんさんの偉大さ(よくもこんなに集中的に聴ける!)が分かりました。

第1楽章と第2楽章はどれも不満。第3楽章と第4楽章はそれぞれ素晴らしいという感じでした。

3枚選ぶとすると、チェリビダッケのミュンヘンライブ、クナッパーツブッシュのMPO、ヨッフムのベルリン・フィルです。あと、ヴァントのケルンとベルリン・フィルもほぼ同等。
特にチェリビダッケの超スローの第3楽章の美しさには圧倒されました。生で聴いていたら、涙ものです。クナッパーツブッシュはこれまで聴いていなかったので「もぐり」と言われても仕方のない素晴らしい演奏でした。第4楽章の力強さと優美さが交錯する演奏は空前絶後! ヨッフムも第3、第4楽章の美しさでは負けていません。ただ、トランペットが少し鳴らし過ぎかも。
シューリヒトのVPOは残念ながら、今一つに思えました。ヴァントの北ドイツ(NDRSO)はぼうようとした感じ。

是非、チェリビダッケのリスボンライブと東京ライブを聴かないとと思っています。それにヨッフムのコンセルトヘボウ。

実は来年4月にアムステルダムのコンセルトヘボウでハイティンクでこの曲を聴くので、すべてはその序章なんです。

長くなってゴメンナサイ・・・

投稿: sarai | 2012年6月 2日 (土) 11時37分

saraiさん、こちらこそご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。

Pヤルヴィ/フランクフルト放送響は僕も聴きに行きますが、マーラー5番のみです。saraiさんの来週は同じ日ですか?

ブル8のまとめ聴きはしんどいですね。
僕も今はもう出来ません。(笑)

シューリヒトの8番は個性が強いですからねー。でも3楽章は凄く良いと思うのですが。

ヴァントではミュンヘンPOのものが一番好きですね。

チェリビダッケはEMI盤だけでも、こと足りる気もしますが、リスボンライブは良いですよ。東京ライブも良さそうですが聴いていません。

来年のコンセルトへボウのコンサートは楽しみですね。いつもながら羨ましいです。

投稿: ハルくん | 2012年6月 2日 (土) 22時08分

こちらにも失礼致します。
やはり、僕のなかでは、ブル8といえば、朝比奈隆、大阪フィルEXTON盤は外せません。雄弁で、テンポのルバート、ダイナミックな強弱、音の厚み…いや、理屈だけでは割り切れない何かがあり、強く惹かれます。
僕は朝比奈さんのことはそんなに詳しくはないし、生で聴いたこともありませんでした。神様と思っている訳でもない。
しかし何でしょうね、この指揮者には何かがある。聖フローリアンの7番を含め、そう感じます。
とても個人的な書き込みをどうかお許しください。

投稿: sasa yo | 2012年6月 9日 (土) 20時48分

sasa yoさん、こんばんは。

書き込みは全て個人的な内容で構いませんよ。
ただ時々、他人の気分を害する様な書き方の人が居るのには困りますけど。

朝比奈さんのブルックナーは素晴らしいと思いますし、下手な外国のオーケストラの演奏よりもずっと好きです。ただ、記事中に書いた通り、オーケストラが劣ります。ライブならともかく、CDで聴くには僕にはやはり不満なんです。どうかお気を悪くなさらないでください。

投稿: ハルくん | 2012年6月 9日 (土) 23時14分

 今日ウェストミンスター版と朝比奈のブル8届きました。
 ウェストミンスター版なんですけど、僕は先に、ウィーンフィル(1961ライブ)聞いていたせいか、あんまり感動しませんでした。むしろ、第3楽章スローなんで、むしろウィーンフィルのほうがいいのではと思いました。1997年に再販売されたらしく、宇野さんが、クナがはじめてすごいことやった風に書いてますけど、1961ウィーンの段階で、クナの演奏というか指揮は確立していると思います。宇野さんはウェストミンスターから聞いたからなんでしょうかね?
 これから人類は1961ウィーンの後に1963ミュンヘン聞くのだろうから、クナは少なくともブル8については、1961にスタイル確立しているんじゃないでしょうか?
 また朝比奈さんのが、1994年7月9日、ザシンフォニーライブってやつなんですが、これがDVDで、画像つきなので、すごく印象いいです。特に第4楽章、朝比奈さん緊張してタクト振り始めるんですが、大フィル、ちゃんと音出してますから、そのあと朝比奈さん、にっこりするんですわ!ええもん見せてもらいました。
 今日の印象だけだと、1位クナ1961ウィーン、2位朝比奈1994.7.9、3位あのウエストミンスター、4位(白毛がうるさいんで、ケンぺ聞いてあげたんですわ。第4楽章はいい音出してます)ケンペとどっかのオーケストラ。
 これからは聞いた順って大事な気がします。ファーストインプレッションですから。
 同じことオペラファン様のところにも書いてきました。
 白毛にも、きいてもらって、また書きますわ。

投稿: みけらん | 2012年9月19日 (水) 21時55分

みけらんさん、こんにちは。

クナのウエストミンスター盤は素朴さの極みですが、そこが魅力なのです。
3楽章はウイーンフィルを好む人は多いでしょうね。

トータル的には、ウエストミンスター>ミュンヘンLIVE>ウイーンLIVEというのが、自分の好みです。他にはブログ記事の中に書いてある通りですよ。

投稿: ハルくん | 2012年9月19日 (水) 23時41分

ハル君

 了解しました。
 ミュンヘンLIVE聞いてみます。
 あと、修理人(ウィーン)も、またローソンに届くまでが待ち遠しくなりました。
 連れの白毛氏のコメが出たら、載せますよ

投稿: みけらん | 2012年9月20日 (木) 09時18分

ハルくんさま

こんばんは!今日は随分と冷え込んで冬の訪れを感じますね。チョッと切ないですが日本の四季は素晴らしいですね。日本人に生まれたことに感謝です。
今、クナッパーツブッシュの八番を聴いています。3楽章美しいですね。自然の森羅万象を音化していて、聞くよりも浸るという感じでしょうか?
遠い子供の頃のふるさとの記憶が思い出されます。

よーちゃん

投稿: よーちゃん | 2013年12月 8日 (日) 19時47分

よーちゃんさん、こんばんは。

だいぶ冷え込んで来ましたね。でも本当に季節の移り変わりに合わせて音楽を聴く喜びが感じられますからね。有り難いことです。

元々ブルックナーの音楽は「聴く」より「浸る」という印象ですが、クナッパーツブッシュの演奏は特にそうですね。音を表面的に捕えていては、この良さは理解しにくいのではないでしょうか。

投稿: ハルくん | 2013年12月 8日 (日) 23時39分

この曲は1982年9月にヨッフム指揮
バンベルク交響楽団の来日公演を聴きました。
それ以来大好きな曲なのですが
いかんせん長いので久しく聴いておりませんでした。

スクロヴァチェフスキー指揮
ザールブリュッケン放送響(Arte Nova盤)
で聴いてみましたが
この曲の胸弾むような愉しさと美しさが
まるで花園のように咲いているかのようです。

無駄な力みやテンポの変動が無いのがなによりで
安心して音楽に浸れます。

ブルックナー自体マーラーと比べて聴かなくなって
いましたが、今後は聴く機会が増えそうです。

投稿: 影の王子 | 2014年5月31日 (土) 22時03分

影の王子さん

スクロヴァチェフスキー/ザールブリュッケンの一連のブルックナーはとても素晴らしいですね。

自分にとってもブルックナーは割に波が有ります。一度聴き出すと、あれやらこれやら聴きたくなりますが、ちょっと間が空くと聴かなくなります。
でも、ブルックナーとマーラーというのは一生聴いて楽しみ続けるのだろうなと思います。

投稿: ハルくん | 2014年6月 1日 (日) 22時35分

ブル8は自分の中ではベストの演奏に巡り会うことが少ない曲です。
最初に聞いたのはヴァントのベルリン盤とシューリヒトのウィーン盤でした。ただ、ヴァントは今ではNDRやミュンヘンの方が良いかとも思いますね。シューリヒトは残念ながら好みではないです。若干この曲にしては軽快過ぎるかな?と思ってしまいます。おそらく多くの方がシューリヒト・ウィーンのブラ2に関して感じた不満と同じような不満を私はここで感じてしまいます(失礼!)。
そう考えると多少気に入らないところがあってもリスボンライヴやヨッフムがマイベストかなぁと。クナは父の愛聴盤で私もよく聞きますがあれは若干別次元かと思います(笑)。

投稿: ボナンザ | 2014年8月20日 (水) 23時41分

ボナンザさん、
いつもコメントを頂きましてありがとうございます。

ブル8の理想的な演奏というのは難しいですね。まして録音条件を含めると尚更です。

ヴァントに関してはやはりベルリンPO盤よりもミュンヘンPO盤が好きです。NDR盤も良いですね。

シューリヒト盤は9番のような人気は有りませんが、この人にしか出来ない独特のブルックナーの世界を造り出していて非常に好きです。
ブラ2はその点、ウイーンPO盤よりも最晩年のシュトゥットガルトRSO盤のほうが重厚な演奏でずっと素晴らしいと思います。

ヨッフムやチェリのリスボンも良いですが、クナのウエストミンスター盤の人工甘味料を一切使用していない自然食品のような味わいがとても好きです。

投稿: ハルくん | 2014年8月21日 (木) 10時03分

指揮者によってイメージが全く異なる奥の深い曲だと思います。セル・べイヌム・フルトウェングラー・ムラビンスキー・カラヤン・ヨッフム・シューリヒト・クナ各々楽しめます。ブルックナーの旋律がアプローチの相違を止揚していると思います

投稿: k | 2014年9月26日 (金) 07時10分

Kさん

重厚で巨大な演奏ばかりがブルックナーでは無いと思います。ですのでシューリヒト/VPOなんかは本当に素晴らしいと思います。
一方で武骨なクナッパーツブッシュも素晴らしいですし、その他の指揮者にも聴くべき演奏は沢山ありますね。
やはり仰る通り曲の奥の深さなのでしょう。

投稿: ハルくん | 2014年9月26日 (金) 22時05分

こんばんは。

ヴァント&ベルリン・フィル盤を聴きました。
いわゆる「編集ライヴ」のせいか?音質が甘ったるく感じられます。

デカい高級高性能車での安全運転といいますか
いわゆる「予定調和」的で、緊張感やメリハリに乏しく
この曲を聴くワクワク感がありません。

評論家やリスナーの評価は過大だと思います。

投稿: 影の王子 | 2015年2月28日 (土) 22時47分

影の王子さん、こんにちは。

別に「悪い」演奏だということは無いのですが、「感動」からはどうしても遠く感じられますね。元々ベルリンPOを使ったシリーズそのものに「商業主義」を感じてしまいます。演奏会チケットやCDが売れなければクラシック業界も衰退する一方ですので一概に否定は出来ませんけれども。
多くの評論家も同様ですので、それに騙されてしまわない耳と感性を大切にしたいと思います。
ということで普段鑑賞するのはどうしてもミュンヘンフィルか北ドイツ放送響のものになります。

投稿: ハルくん | 2015年3月 1日 (日) 13時31分

 こんにちは。
 ブルックナーの曲は、交響曲第4番(カラヤン/ベルリン・フィルの1975年4月の録音)と交響曲第7番(ジュリーニ/ウィーン・フィルの1986年6月の録音)、交響曲第9番(シューリヒト/ウィーン・フィル)のCDを持っているんですが、2, 3回聴いた程度でほとんど聴きません。
 第8番を初めて聴くには、やはりシューリヒト/ウィーン・フィルのCDが良いでしょうか。

投稿: t2 | 2015年3月20日 (金) 10時00分

t2さん、こんにちは。

ブルックナーの曲に馴染むには幾らか時間がかかると思います。特に8番は長大ですので、初めに聴くには、よりスタンダードな演奏が良いのかもしれませんね。
シューリヒトは素晴らしいのですが個性が強いので、むしろジュリーニ/ウイーンフィルあたりが良いように思います。

投稿: ハルくん | 2015年3月21日 (土) 09時20分

こんばんは。

ヴァントのライヴ録音を発売しているProfilレーベルの
ベルリン・ドイツ響との「第8」を聴きました。
ベルリン・フィルハーモニーでの
1994年/5/14-16の「編集」ライヴ盤です。
先に書いた「第6」とのカップリングです。

90分の長大な演奏ですが、オケの響きに魅力を感じません。
ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、北ドイツ放送響などと比べると
ベルリン・ドイツ響ではブルックナー演奏に劣る気がします。

不思議なのは90分もかかっているのに
(悪い意味で)さらさら・・・と「流れていく」感じです。
ブルックナーはマーラーのような
美しいオーケストレーションではないだけに
やはりメリハリや高揚感が必要だと思うのです。
そうした意味で世評ほど
ヴァントのブルックナーを評価できないのです。

しかし、チェリビダッケもそうですが「編集」ライヴ盤で売るよりも
演奏のミスや傷があっても、編集無しで発売すべきと考えます。
「死人に口なし」の編集は、別の演奏になってしまう可能性があると考えます。


投稿: 影の王子 | 2015年4月23日 (木) 21時43分

影の王子さん、こんばんは。

ヴァントのブルックナーのCDは少々乱発過ぎのように思いますね。

概してベルリンドイツ響、それにベルリン・フィルの演奏はミュンヘン・フィル、北ドイツ放送響のそれと比べると魅力に不足するように感じます。
ですので、何種かCDの有る場合にはなるべくミュンヘン、北ドイツ放送のものを聴いています。

ライブ録音の場合には編集により全体の流れが損なわれるよりは自然のままのほうが良いですね。

投稿: ハルくん | 2015年4月24日 (金) 00時16分

ハルさん、初めまして。

自分はまだ大学生でこの曲を聴き始めたのは高校生の時でワーグナーなどの後期ロマン派の巨大なオーケストレーションに驚かされました。私のフェイバリット盤はカラヤン/BPO(1957)EMIです。カラヤン?と思われるかもしれませんがフルトヴェングラー時代のBPOをカラヤンが節度をもって鳴らしているのがとても魅力的で3楽章は満点の星空のようです。金管もうるさくありませんし4楽章は堂々とした演奏です。むしろウィーン盤は自分の中では最低ランクの演奏かもしれません(笑)

他にはカイルベルト、クナ(ミュンヘンライブ)、ケーゲルにティーレマンが好みです。クナはライブ盤のほうがヘラクレスザールの残響を掴んでいてスタジオ盤のデットな響きよりもいいかなぁとおもいます。

チェリビダッケはサントリーでのライブ盤を友達から借りて聞きましたがこの人は神経質なクレンペラーという感じがして、聞聞き通すのに疲れてしまいました。ヴァントは真面目すぎて一回聞いたらいいやという感じです。

投稿: ハリボー | 2015年11月 2日 (月) 01時49分

ハリボーさん、初めまして。

コメントを頂きありがとうございました。お返事が大変遅くなり申し訳ありません。

カラヤンの1957年録音と言うのは聴いたことが有りませんが、オーソドックスな演奏の様で良さそうですね。後年のウイーンPO盤は仰る通り最低ランクだと思います。

他にも名盤は色々と有りますが、クナのスタジオ盤はデッドな録音ですが明瞭ですし、また逆に素朴さを感じさせて好きです。

仰られている通り、チェリビダッケは聴いていて息苦しくなり疲れますし、ヴァントは面白みに欠けますね。結構好みが似ているように思います。
いつでもまたお気軽にコメント下さい。楽しみにお待ちしています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: ハルくん | 2015年11月 5日 (木) 23時51分

こんばんは。

本日放送のNHK「クラシック音楽館」での
スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団
の演奏は聴きごたえを感じました。
「最高」「至高」「唯一無二」といったものでは到底ありませんが
この曲の愉しさが伝わってくる
「晴れやかな」演奏だったと思います。
92歳という年齢を考えれば「凄い」です。

投稿: 影の王子 | 2016年3月13日 (日) 23時17分

影の王子さん、こんにちは。

スクロヴァチェフスキのブル8は何年か前にN響の定期で聴いた時もとても良かったです。
今回の読響はそれ以上だったのではないかと思います。
オーソドックスなブルックナー指揮者が数少なくなった今、貴重な存在ですね。しかしもう氏に残された時間は少ないのかなと思うと寂しいですね。

投稿: ハルくん | 2016年3月17日 (木) 12時51分

こんばんは。

スクロヴァチェフスキが2/21に93歳で亡くなりました。
プレートルに続く訃報ですが、高齢ゆえ覚悟がありました。

どうしてもブルックナーに目がいきがちですが
ベートーヴェン、ブラームス、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ
もなかなか良いです。

やはり読響を導いた功績は称えるべきでしょう!

投稿: 影の王子 | 2017年2月22日 (水) 18時26分

影の王子さん、こんにちは。

手持ちのブルックナー以外のスクロヴァチェフスキのCDというと、ルービンシュタインのショパン協奏曲の伴奏ぐらいしか思いだせません。
実演を聴いたのもN響定期のブルックナー8番でしたので、どうしてもそのイメージが強くなります。

それはさておき、読響は本当に良い指揮者を招きましたね。

投稿: ハルくん | 2017年2月22日 (水) 23時51分

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朝比奈隆のブルックナーの録音を第0番より、たどっていますが作品の重みの為か、後期の作品に入ってペースダウンしてしまいました。いよいよブルックナーの最高傑作の第8番に入りたいと思います。 ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調   第1楽章 アレグロ・モデラート 第2楽章 スケルツォ:アレグロ・モデラート 第3楽章 アダージョ:壮重に、ゆっくりと、しかし引きずらないで 第4楽章 フィナーレ:壮重に、速くなく 第1楽章冒頭、第1主題が盛り上がってフォルテシモで達した時、居てもたってもいられなくなるのは私... [続きを読む]

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