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2010年3月 5日 (金)

マーラー 交響曲第6番イ短調「悲劇的」 名盤

Alma05マーラーは毎年夏になると指揮者としての仕事は休暇を取って、ヴェルター湖畔の別荘で作曲を行うことにしていました。そして1904年の夏にこの別荘で完成させたのが、交響曲第6番です。愛妻アルマがこの時の様子を著書「回想と手紙」の中で語っています。

「夏は美しく平穏で楽しかった。マーラーはようやく完成した第6交響曲を(ピアノで)弾いてくれた。第1楽章の大きく、天翔けるような主題はスケッチが仕上がった頃に話してくれた、私(アルマ)をある主題の中に焼き付けておこうとした、というそれだった。第2楽章では、砂の上で遊んでいる子供達の情景を表現しようとした。ところが恐ろしい事に、子供達の声はしだいに悲しげなものになり、しまいにはひとすじのすすり泣きとなって消えてゆくのだ。終楽章では、英雄が運命の打撃を三度受けて、最後の一撃が木を切り倒すように彼を倒すと語ってくれたが、その英雄とは彼自身のことなのだ。この曲ほど彼の心の奥底から直接流れ出た作品はほかに無い。あの日、私達は2人とも泣いた。それほど深く私達はこの音楽とこれが予告するものに心を打たれたのだった。第6交響曲は彼の最も個人的な作品であり、しかも予言的な作品である。彼は彼の一生を《先取りして音楽化した》のだ。」

これがこの曲の全てであると思います。この曲は真に感動的な傑作ですが、それはマーラー自身の本当の心の音楽、人生の音楽だったからです。曲について付け加えることは何も有りませんが、楽章構成についてだけ触れておきます。

この曲は古典的な4楽章構成で、第1楽章と第4楽章がアレグロですが、問題となるのは中間の二つの楽章の順番です。マーラーが曲を完成させた時には、第2楽章スケルツオ→第3楽章アンダンテの順だったのですが、自身の指揮で初演する際には、アンダンテ→スケルツオの順に入れ替えられました。そしてその後、ウイーンで初演する際のプログラムにはアンダンテ→スケルツオとあったのを、実際の演奏で再びスケルツオ→アンダンテに戻したというのです。ですので、楽譜出版の際にはこれがマーラーの最終意思であると考えられました。しかし、後年になって異議が唱えられて、結局二種類の楽譜が存在することになったのです。研究者の意見は割れていて結論は出ていませんが、スケルツオ→アンダンテで演奏するほうが主流となっています。

僕としても、やはりスケルツオ→アンダンテのほうが良いと思っています。古典的な短い曲の場合は確かに緩徐楽章→スケルツオの方がまとまりは良いのですが、大曲、しかもシリアスな曲の場合には、スケルツオ→緩徐楽章のほうが迫真性が増すような気がします。例えばベートーベンの「第九」、ブルックナーの「第8」、ショスタコーヴィチの「第5」などです。マーラーの第6番の場合も、静かなアンダンテから終楽章へ移らないと、どうもしっくりと来ません。

それでは、僕の愛聴盤をご紹介しますが、中間楽章は全てスケルツオ→アンダンテの順による演奏です。

Mah6_barbi サー・ジョン・バルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア(1967年録音/EMI盤) 1楽章は相当に遅いテンポで始まります。しかし緊張感を保っているので巨大なスケールを感じます。上手すぎない?オケの響きが機械的で無く人肌を感じさせるのも良いです。アルマの主題も大きく羽ばたくようで見事です。展開部以降も念を押すような巨人の足取りが続きます。2楽章もやはりスケール大きく素晴らしいです。けれども白眉は3楽章アンダンテです。美しい弦の歌い回しが何と愛情に満ち溢れていることでしょう。終楽章は再び巨大なスケールですが、こけおどしは一切無くじわじわと圧倒されます。購入する時に注意すべきは、海外盤は中間楽章が何故か逆のアンダンテ/スケルツオの順です。バルビローリ自身が迷っていた節もあるようですが、僕はスケルツオ/アンダンテの国内盤でしか聴きません。またバルビローリには他にもベルリンPOとニュー・フィルハーモニアのライブ盤も有りますが、最も個性的なこのEMI盤を僕は好んでいます。

4106090279 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管(1967年録音/SONY盤) セルのマーラー録音は少ないですが、しかもライブでの演奏です。第1楽章はかなり速いですが、逆に何かいたたまれないような切迫感が感じられて悪くありません。それに音が騒々しくならないのが良いです。但しアルマの主題は余りにあっさりし過ぎでもの足りないです。第2楽章も速いテンポで緊迫感に溢れます。中間部も速めですが、ニュアンスがこもっていて良いです。第3楽章アンダンテは心がこもっていて非常に感動的です。第4楽章には一気珂性の勢いが有って引き込まれます。

Mah6_kube ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1968年録音/audite盤) これは比較的早い時期のライブ録音です。第1楽章のたたみかけるテンポが異常に早く、せわしなく感じます。続く第2楽章アンダンテも全く同様です。第3楽章も速めですが、よく歌ってはいます。しかし更に深い沈滞感が欲しいところです。後半は弦にやや不揃いを感じます。終楽章もやはりかなり速いテンポですが、これは高揚感、切迫感が有って悪くありません。全体的にはクーベリックのマーラーとしては平均点以下という印象です。

Mahler6_maazelロリン・マゼール指揮ウイーン・フィル(1982年録音/CBS盤) マゼールのマーラーは基本的にクールだと思います。音そのものが雄弁に語ることは有っても、感情的に没入したり陶酔することは有りません。そこがこの人のマーラーを完全に好きにはなれない大きな理由です。とは言え、ウイーン・フィルの美感溢れる音でマーラーを味わえるのは貴重です。特に6番ではバーンスタインが騒々しい演奏に陥っていますので尚更です。この演奏はテンポが遅くも速くも無く、クール過ぎもせずに、曲そのものを聴くにはとても良いと思います。ウイーン・フィルのこの曲の演奏では第一に推せます。

51n2b7pc3vzl__ss500_ エーリッヒ・ラインスドルフ指揮バイエルン放送響(1983年録音/Orfeo盤) ラインスドルフというとRCAレーベルの幾つかの録音を聴いたことは有りますが、感心した事はほとんど有りませんでした。なのにこのCDを買ったのは、彼がウイーン出身のユダヤ系であったことと、珍しくドイツの楽団との演奏だったからです。1楽章はゆったり気味ですが良いテンポです。アルマの主題でぐっとルバートさせて歌うところは最高に上手く、思わず惹きこまれます。2楽章はやや速めです。美しく柔らかく歌う3楽章は響きに孤独感が漂っていて素晴らしいです。後半も非常に感動的です。終楽章はじっくりとスケールが大きく聴き応えが有ります。マーラー演奏に慣れたバイエルン放送は優秀ですし、録音も客席で聴いているような臨場感が有って好きです。

Mah6_berti ガリー・ベルティーニ指揮ケルン放送響(1984年録音/EMI盤) ベルティーニ/ケルン放送の全集の中では最も出来の良い演奏だと思います。この曲はともすると熱演の余りに響きが騒々しくなる演奏が有りますが、ベルティーニはその点、熱演だけれども美しい響きを保っています。複雑にからみあう旋律を明確に描き分けるのもこの人の利点です。1楽章のテンポは速過ぎず遅過ぎず丁度良いです。2楽章はリズムの切れが良いですし、中間部の表情の変化がとても上手いです。3楽章も静かに始まり後半は非常に美しく盛り上がります。4楽章も慌てず騒がず実に充実しています。

Bernstein レナード・バーンスタイン指揮ウイーン・フィル(1988年録音/グラモフォン盤) バーンスタインは1960年代にもニューヨークPOとCBSに録音を残していますが、それは熱演が過ぎて騒々しく、とても聴いていられませんでした。再録音がウイーン・フィルであれば、今度は大いに期待しました。ところが1楽章はやはり速いテンポで打楽器が打ち鳴らされ、金管が咆哮して、非常に戦闘的です。それがバーンスタインの解釈なのですね。己の人生や回りの世界と戦う英雄、それは解るのですが、聴いていてうるさいのは御免です。2楽章も同様です。ところが3楽章アンダンテになると流石にウイーン・フィルで柔らかく絶美です。終楽章も曲想のせいか1楽章のような抵抗は無く熱演に浸れます。前半と後半で大きく評価の分かれた演奏です。

Mah6_ten クラウス・テンシュテット指揮ロンドンフィル(1991年録音/EMI盤) テンシュテットが癌に侵されながらも一時的にカムバックした後のライブ演奏です。元々非常な熱演型の人でしたが、既に余命を感じたのでしょう、鬼気迫る凄演です。 ロンドン・フィルは残念ながら一流とは言い難く、EMIの多くのスタジオ録音には大抵物足りなさを感じます。けれどもこのライブ演奏では、それを感じさせません。この曲は余りに熱演されるとうるさく感じるのですが、この演奏には真実味が有るせいか、自然と引きずり込まれてしまいます。1、2楽章は造形が大きく、3楽章は深く黄泉の世界に入るようです。そして終楽章の巨大さは圧巻です。

6large ピエール・ブーレーズ指揮ウイーン・フィル(1994年録音/グラモフォン盤) 基本的にはスタイリッシュですが決して冷静で面白くないということは有りません。1楽章からウイーン・フィルの美感を生かしていて、バーンスタインのように騒々しくならないので曲そのものを楽しめます。もちろんユダヤの情念みたいなものは感じませんが、節度のあるロマンティシズムが心地良いです。2楽章はリズムに切れが有る良い演奏です。中間部もウイーン・フィルの柔らかさが生きています。3楽章もやはりウイーン・フィルで非常に美しい演奏です。終楽章の前半はかなり冷静な演奏ですが、響きは実に美しいです。後半は冷静過ぎることなく熱気を増してゆくので不満有りません。

00000689270 ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1995年録音/CANYON盤) チェコ・フィルの美しい音が優秀な録音で捉えられています。さすがにCANYONです。1楽章は速めのテンポで進みますがせかせかした感じは無く、表情もニュアンスに富んでいます。少しもうるささを感じさせない豊かな響きがとても心地良いです。2楽章もやはり速めで1楽章と同様のことが言えます。中間部は優しい表情に魅了されます。3楽章は美しい弦がよく歌っていてロマンティシズムを感じますが、明るめの音色からほの暗い音色に移り行く変化が実に素晴らしいです。終楽章は落ち着いて始まりますが、次第に高揚してゆく演奏にじわじわと引き込まれていきます。ノイマンのマーラー再録では3番に次いで優れた出来栄えだと思います。

817 クリストフ・エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管(2005年録音/ONDINE盤) エッシェンバッハは現代では珍しく昔のドイツ浪漫的な資質を持つ指揮者なので好きなのですが、何故か振るのは明るい音色のアメリカやフランスのオケが多いのが残念です。これはフィラデルフィアでのライブ演奏です。1楽章は比較的速めのテンポで進めますが、テンポ・ルバートを頻繁に行っています。それがやや不自然な場合も有りますが、表現意欲そのものは好ましいです。2楽章はテンポと表情の大きな変化が中々堂に入っていて感心します。3楽章はエッシェンバッハが本領発揮した実に深々としたロマンティシズムに溢れた秀演です。4楽章はスケールの大きい演奏でこれも優れています。このCDにはマーラー16歳の作品「ピアノ四重奏楽章イ短調」が併録されていて、エッシェンバッハがピアノを弾いています。この曲、何となく「さわやかなブラームス」という感じで面白いです。

第6番に関して僕が最も好きなのは、バルビローリ/ニュー・フィルハーモニアです。他には、全体的に素晴らしいテンシュテット、ベルティーニ、それにアルマの主題が見事なラインスドルフは外せません。アンダンテのみで言えばバーンスタイン、エッシェンバッハも素晴らしいですし、とにかく傑作作品ですので、どの演奏にも愛着が有ります。  

<後日記事>
ジョルジュ・プレートルのマーラー交響曲第5番&6番 

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マーラー(交響曲第5番~7番)」カテゴリの記事

コメント

アルマの回想、素晴らしいですね。
こういう芸術家の夫婦って、すごいですよね。

またまた、沢山のマエストロが並んでいます。
私にしたら、どれにしようかと立ちつくして
しまう感じですね(笑)

一つ一つ聴いていきます。
覚悟きめて(笑)

投稿: 四季歩 | 2010年3月 6日 (土) 19時43分

四季歩さん、こんにちは。

アルマは何人かの男性と付き合ったり再婚をしたので男好きのように言われていますが、マーラーと結婚をしていたときには支え合っていたものと信じています。それも深い部分で彼の音楽を理解していたと思います。

このような名作はそれぞれの演奏のどれもが素晴らしいので、ぜひ順番にゆっくりとお聴ききになられてください。

投稿: ハルくん | 2010年3月 7日 (日) 13時47分

ハルさん、こんにちは。

『悲劇的』はマーラーの交響曲の中でも構成としては古典的な曲の1つですね。ただ、使用している楽器を見ると様々な打楽器が出てきて、その点は近現代の曲に通じるのかもしれません

CDでは、ブーレーズ=ウィーン・フィル(グラモフォン)が好きです。ドロドロしていない表現が、この曲の古典的な特徴を際立たせているように思います。

でも、この曲は実演で聴きたくなります。これまで2度、実演を聴いたことがありますが、終楽章で振り落とされるハンマーや一度に6つのシンバルが鳴らされる様は視覚的にもなかなか刺激的ですネ

投稿: たろう | 2010年3月 7日 (日) 14時12分

マーラー6番…演奏会で聞いた事がない上に、実はCDも2番と6番持ってないんです。今日はペライアさんのコメントを、わざわざ私あてに寄せて下さったかげっち様にお礼を言いたくて投稿しました。新参者にまでコメントを有難うございました。ジャネット・リンさんに魅せられた方なら、年代的にあまり変わらないのでしょうか。ただ、文面だけでは男性か女性か判断出来なくて…尾高さんの時もTV見ましたのコメント頂いて嬉しく思いました。今後もいろんな情報や話題の提供どうぞ宜しくお願いします(^O^)/~~ see you !

投稿: From Seiko | 2010年3月 7日 (日) 21時25分

たろうさん、こんばんは。

確かにこの曲は生演奏で楽しみたいところですが、残念なことに僕は余り良い演奏にめぐり逢ったことが有りません。

ドロドロしていない演奏という点では、ブーレーズ盤はベルティーニ辺りに並ぶ良い演奏だと思います。それに何と言いましてもウイーンフィルですからね。これはマーラー演奏では大きなアドヴァンテージになります。

投稿: ハルくん | 2010年3月 7日 (日) 23時01分

Seikoさん、こんばんは。

マーラーの5番をお好きな方でしたら6番はお勧め出来ますよ。是非機会有ればどれかCDを聴かれてみてください。ちなみに2番も傑作ですので、そちらもですが。

投稿: ハルくん | 2010年3月 7日 (日) 23時06分

◇ハルくんさん
この曲の演奏者には、精神性・技術・体力どの面をとっても強靱な資質が要求されるように思います。ライブで名演に巡り会うことが少ない所以でしょう。こういう曲を苦もなく演奏できるオケも凄いが、演奏の苦心をドロドロと見せてくれる演奏のほうを好むファンもいるでしょう。
マーラーの交響曲は確かに大編成ですが、よく考えるとその全部を一度に鳴らすことは意外と少ないです。むしろ「ここにはこの音色しかあり得ない」という考えなのでしょう、多種類の楽器を要求している面があります。人生には「他と置き換えのきかない体験や出会い」があるものですが、それを音楽にするとこうなってしまうのでしょうか。聴く側にも持久力が要求される曲だ、とも言えるでしょうね。

◇From Seikoさん
私は♂ですよ~(/ ^^)/
最近は仕事の関係で演奏機会がほとんどなく、もっぱら録音を聴いています。

投稿: かげっち | 2010年3月 9日 (火) 13時13分

かげっちさん、こんにちは。

マーラーは特に6番、7番で多種多様な楽器を使いましたね。しかもそれが本当に自然で効果的に使われているのに感心します。
一方演奏については中々扱いが難しくなります。例えばこの曲の第1楽章などは打楽器を強調させ過ぎると「騒々しく」なって閉口します。ブレンド加減が難しいのです。このあたりも生演奏の難しさの理由なのだと思います。

投稿: ハルくん | 2010年3月10日 (水) 11時34分

マーラー大好きでここにたどり着きました。曲と演奏に対する深い考察はとても素晴らしいと感心しています。
6番は9番と並んで、最高と思います。
演奏はベルティーニ、バーンスタイン、カラヤンと持っていますが、ベルティーニの第4楽章は急ぎすぎでとても聞いていられません。第1、2楽章が名演なのに…。対照的にカラヤンは3,4楽章が名演ですよ。
バーンスタインは感動的ですが、「マーラー作曲、バーンスタイン編曲」を聞いている感じです。
ここのブログを見たら、ラインスドルフ盤が聞きたくなりました。でもまずバルビローリからかなあ。

投稿: まっこい | 2010年8月15日 (日) 21時39分

まっこいさん、はじめまして。

ようこそお立ち寄り下さいました。マーラーがお好きなのですね。最高傑作はもちろん9番ですが、6番も本当に愛すべき曲ですね。僕も大好きです。

ベルティーニの終楽章は、僕はそれほど速くは感じないので好きです。
「バーンスタイン編曲」というのはよく言い当てていると思います。
カラヤンは9番がそれほど好きでなかったので6番は聴いていません。機会あれば一度は聴いてみます。

もちろん演奏の好みは人それぞれだと思いますが、バルビローリ、ラインスドルフはお勧めできます。お聴きになられた後のご感想を楽しみにお待ちしています。
これからよろしくお願いします。

投稿: ハルくん | 2010年8月15日 (日) 22時15分

こんばんは。
ノイマン/チェコ・フィル'95入手。3番がとてもだったので。
唯一聴いてたハイティンク/仏国立管と比べると速い1楽章のグイグイくる推進力にハマリもう他盤では満足できなくなりそで怖い...。

投稿: source man | 2011年1月23日 (日) 22時00分

source manさん、こんばんは。

ノイマン盤いいですよね。CANYONの録音もいいですしね。でもこの曲はいい演奏がまだまだ有りますよ。もちろん好みもありますが、バルビローリ、ベルティーニ、テンシュテット、ラインスドルフ、セル・・・みんな大好きなんです。

投稿: ハルくん | 2011年1月23日 (日) 22時13分

度々お邪魔して申し訳ありません。

マーラーの一番好きな曲ですね。
長らくセルのライヴ盤を愛聴していた時期がありましたが、やはり新しい良い録音の演奏を聴くと辛いな。マーラーは、専門家じゃないので世評に準じて情けないですが、やはりベルリンPO、ウィーンPO、シカゴSO、クリーヴランドOといった高性能オケで聴きたいですね。だからバルビローリ盤はベルリンPOライヴしか持ってなくスタ録はスルーして聴いてません(失礼)。最近よく聴くのが、ハイティンク・ベルリンPO、ドホナーニ・クリーヴランドOですね。ブーレーズ・ウィーンPOは第1楽章の迫力に欠けるのが惜しいけど、すっきりしてて全体としては悪くないですよ。ショルティ・シカゴSOはテンポが速すぎて好みじゃないですね。プレートル盤は某評論家に騙されました(笑)。どれが一番好みかと問はれれば・・・ベルリンPO贔屓の小生なのでハイティンク盤にしたい気持ちもありますが、少しの差でドホナーニ盤に軍配を上げます。失礼しました。

投稿: シーバード | 2012年7月 6日 (金) 15時53分

シーバードさん、

記事にも書きましたが、バルビローリで好きなのはEMIスタジオ録音盤です。他の演奏はこの人の個性が少々弱く感じられます。

ハイティンクとドホナーニは食わず嫌いマエストロなんです。(申し訳ありません) 正確に言えば、演奏を幾つか聴いて好きにならなかったのですが。
ショルティもやはり同様ですね。
プレートルは良い指揮者だと思いますが、マーラーの演奏はそれほど好みません。特に6番です。

投稿: ハルくん | 2012年7月 6日 (金) 19時51分

はじめまして。わたしもマーラー大好き人間の一人です。個人的な話で申し訳ありませんが、この歳(56歳)になってようやく、全曲通して聞く時間がもてるようになり、休日など、指揮者の聞き比べを、一日かけて楽しんでおります。私は専門家ではないので、指揮者の良し悪しがあまりわからず、それなりにいいなと思って聞いています。ちょうで演奏会場に足を運ぶみたいに、今日はショルティを聞きに行こうみたいに。特に好きな2番は10人の指揮者をストックして、日によって楽しんでいます。
また、新しいディスクをお聞きになられたら、感想を掲載してください。待ってます。

投稿: たかだ じつお | 2013年5月30日 (木) 15時25分

たかださん、はじめまして。
コメントを頂きまして誠に有難うございます。

休日の指揮者聴き比べ、良いですね。色々な演奏の違いを聴き比べるのはクラシック音楽愛好の醍醐味ですものね。
私も同じ年代で、この年でようやくそれぞれの演奏の良さを幅広く楽しめるようになりました。特にマーラーはどんな演奏を聴いても面白く感じます。私も大好きですよ。

また何でもお気軽にコメント下さい。楽しみにしておりますので。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

投稿: ハルくん | 2013年5月30日 (木) 22時44分

マーラーは苦手で(;一_一)
はじめに復活を聞いてあまりに大げさでケロケロ笑ってしまって。

悲劇的は好きですよ。ただし1つだけ。セル。終楽章の対位法の描き方が立派だからです。同じ曲でもショルティなんかは情緒的で×。対位法は構造が崩れちゃうんで、ロマン派流のルパートは禁物です。

投稿: gkrsnama | 2013年6月 1日 (土) 00時23分

gkrsnamaさん、コメントを頂きまして誠にありがとうございました。

マーラーとブルックナーはロマン派の大管弦楽を聴く醍醐味に溢れていますが、マーラーの場合には分裂気味の精神状態から音楽に繊細さと大げささが同居しますね。でも、その大げささもやはりマーラーの心から生まれているので、噓くささは全く感じずに真実味を感じてしまいます。

「悲劇的」も真実味に溢れた傑作ですね。僕は曲としては、むしろ1~3楽章を特に好んでいるので、気に入った演奏が色々とあります。セルも好きですが、構築性には難の有るバルビローリなんかも大好きです。
ショルティは音そのものは迫力が有りますが、個人的には余り情緒が感じられず、クールな印象の方が強いですね。好まないので余り聴きこんではいませんが。

投稿: ハルくん | 2013年6月 1日 (土) 12時37分

ハルさん、こんにちは
マーラーの記事がでてますね。私も大好きなのです。
マーラーは全曲聞くには覚悟がいるので、6番の場合は1,4楽章を好んで聞きます。私のベスト4(20以上の中から)です。バーンスタイン新旧、カラヤン、バルビローリ。

ちなみにラトルも2,3楽章が逆ですね。初演に準じているみたいです。
やはり、アンダンテ3楽章がいいですね。
私のバルビローリ盤はアンダンテ3楽章です。

何年か前にブレーズは実演も行きました(名古屋)。最後のハンマーが聞きごたえありますね。(見応え?)

それではまた。

投稿: DICK | 2013年6月 3日 (月) 01時46分

DICKさん、こんにちは。

マーラー良いですよね。僕は6番だと1、3楽章(アンダンテ)が特に好きですね。
アンダンテは絶対に3楽章に置くのが良いと思っています。どうしてマーラーがそんなに迷ったのか不思議です。

ブーレーズの6番はCDでしか聴いていませんが、悪くないと思っていますよ。

投稿: ハルくん | 2013年6月 3日 (月) 23時31分

ザンダー指揮フィルハーモニア管のテラーク盤が
他を圧して素晴らしいです。

曲を分析し尽くしている感じで
曲の迫力・美しさが内面から
湧き出てくるようです。
テラークの録音は優秀です。

いいのは1~3楽章が1枚に収まっていることです。
2と3楽章の入れ替えもスムーズですね。

さらには第4楽章のハンマー2回と3回の
2ヴァージョンが収録されてます。

で、解説CDもあるのですが、これの対訳はありません。

輸入盤で探されるのが賢明でしょう。

投稿: 影の王子 | 2013年12月 6日 (金) 01時13分

影の王子さん、

ベンジャミン・ザンダーという指揮者、名前は知っていますが演奏を聴いたことはありません。中々に地味な存在ですね。
ただ、マーラーを得意にしているようですし、一度聴いてみたい気がします。
テラークの録音であれば音質は極上なのは間違いが無いでしょうし。
ご紹介どうもありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2013年12月 6日 (金) 13時51分

この曲の原体験はノイマン/LGOです。現代風のマーラーとは一線を画す所があります。余りにも楷書すぎて万人向けとは言えないかも知れませんが、曲の構造は手にとるように解ります。その後往年の名演とされたホーレンシュタイン/ストックホルムPoやアドラーを始め、カラヤン、セル、クーベリック(2種類)、バルビローリ、ショルティと聴きましたがやはりノイマン/LGOに戻ってしまいます。

投稿: k | 2014年9月23日 (火) 23時28分

Kさん

ノイマンの旧盤は聴いていませんが、確かにゲヴァントハウス時代の演奏も素晴らしかったですね。
ホーレンシュタイン、セルも好きですが、一番好きなのはやはりバルビローリです。情緒綿々とした演奏として最高です。

投稿: ハルくん | 2014年9月24日 (水) 23時13分

こんばんは。

雑誌とかで、アンダンテ→スケルツオが「決定」みたいな事が
書かれてますが
ハルくんさんはスケルツオ→アンダンテを支持されており、
大いに共感します。

アンダンテの夢見るようで儚い美しさは
続く終楽章での「破滅」が待ち構えているからこそ
生きると思います。

あと、CDではなくDVDですが、バーンスタイン&ウィーン・フィルは
いろいろな特殊楽器が見れて「愉しい」です。
特殊楽器の有無はマーラーとブルックナーの大きな違いの一つですね。

投稿: 影の王子 | 2015年3月22日 (日) 20時39分

影の王子さん、こんにちは。

断然、スケルツオ→アンダンテですね。

>アンダンテの夢見るようで儚い美しさは
続く終楽章での「破滅」が待ち構えているからこそ生きる

正に同感です!その通りだと思います。
この曲や続く7番は映像を観て楽しいでしょうね。

投稿: ハルくん | 2015年3月23日 (月) 23時54分

こんばんは。

マゼール&ウィーン・フィル盤を聴きました。
少し「安全運転」のきらいがありますが
全体としてはウィーン・フィルの美感を味わえる演奏と思います。
録音時1982年にはまだまだウィーンの音が生きていたのですね。
マゼールの良さは決して楽器が無意味に鳴ったり
オケが混濁するようなことが無いので
この曲にピッタリです。
ご指摘のとおりテンポが速すぎず遅すぎず
安心して聴けるのも良いです。
これはもっと評価させるべき盤ではないでしょうか?

投稿: 影の王子 | 2016年5月 1日 (日) 21時11分

影の王子さん、こんにちは。

マゼールのマーラーは比較的地味ですが、何といってもウイーンフィルによる全集というのが大きいです。曲によってはクール過ぎますが、それもまた個性ですし、情熱的、感情爆発のマーラーばかり聴いているのも疲れますからね。この6番の演奏は全集の中でも特に優れた出来栄えですね。

投稿: ハルくん | 2016年5月 2日 (月) 12時50分

こんばんは。

試聴はしたのですが、貴Blogの内容をバルビローリとベルティーニを混同して後者を入手。続けて本命の前者も入手。

バルビローリは冒頭から金管が音を外したのか単に音が割れて録音されてるのか、ブワっブワっと耳障りなのが引っ掛かります(94年オランダ盤、アンダンテは第3楽章)が、第2楽章からは安定し、魅惑の第3楽章。フィルハーモニア管でここまで美しい音を聴かせてくれるのは失礼ながら予想外でした笑。

改めてベルティーニも聴くと、冒頭のヘンな感じはないし穏やかに上手いですが、第3楽章はバルビローリの後では物足りなく感じます。

とても良い聴き比べでした。

ボクのような浅聴きには苦笑、アンダンテはどちらでも愉しめそうですが、時短で聴きたい時は2枚目だけで済むので、第3楽章のご意見に賛成です笑。

投稿: source man | 2017年4月 3日 (月) 21時00分

source manさん、こんにちは。

この曲も本当に魅力的な作品だと思います。

演奏に対する好み、録音の許容値など聴き手により様々ですし、どれが良いというのは中々難しいので、やはりこの名作は実際に色々と聴かれてみることをお勧めしまね。

投稿: ハルくん | 2017年4月 5日 (水) 13時02分

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