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2010年1月10日 (日)

チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」 フェドセーエフ盤

来週20日は大寒です。一年中で一番寒い時期になりました。ブルックナーもマーラーも余り季節には関係無く聴きますが(さすがに真夏にマーラーはキツイですが・・・)、真冬に聴いて一番しっくり来るのは何と言ってもチャイコフスキーです。中でも交響曲第1番「冬の日の幻想」。これですね。昨年の今頃にもこの曲の記事を書きました。

<旧記事>チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」

曲については同じような内容になってしまうので書きませんが、美しいメロディに溢れた本当に良い曲です。CDについては、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響のスタジオ録音盤か東京ライヴ盤のどちらかがあれば充分とは思いますが、たまに別の演奏で聴きたくなる時も有ります。かと言って、僕はこういうロシア情緒一杯の曲を、ロシア以外の演奏家で聴こうとは思わないので、選択肢は自ずと限られてしまいます。そんな中から今日はもう一つお気に入りの演奏をご紹介します。

Tcha1 ウラジミール・フェドセーエフ指揮モスクワ放送響(1999年録音/Relief盤) フェドセーエフがモスクワ放送響の首席指揮者にロジェストヴェンスキーの後を継いで就任したのは1974年ですから、既に30年以上になります。ロシアの指揮者というのは昔から爆演型やら透徹型やら正に様々な個性派揃いですが、この人は非常にオーソドックスな演奏をします。と言って無味乾燥ということは無く、以前生演奏を聴いた時にも、非常にオケの統制を取りながらも、正真正銘ロシアの味わいを感じさせてくれました。フェドセーエフは1980年代にもこの曲を録音しましたが、これは90年代末に交響曲を全曲録音し直した時の新録音盤です。正にロシア的な歌いまわしを満喫出来る素晴らしい演奏です。スヴェトラーノフ盤が録音、演奏ともに最高でしたので、どちらが上かと聞かれればどうしてもスヴェトラーノフの上位は譲れませんが、それでも気分を少し変えて別の演奏でこの曲を楽しみたい時にはうってつけだと思います。それに第2楽章の聴き所のホルン独奏の部分などは、むしろモスクワ放送の方に惹かれます。このホルンパートはロジェストヴェンスキーがこのオケと録音した70年代の演奏が最高でしたが、もしや同じ奏者なのでしょうか。

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チャイコフスキー(交響曲)」カテゴリの記事

コメント

チャイコフスキーというか、ロシアは
冬ですよね。
夏のロシアなんて、行きたいと思いませんよね。
マイナス40度の世界を味わいたいものです。
そこでの幻想はどんなものになるんだろうか。

チャイコフスキー、聴きたくなりました。

投稿: 四季歩 | 2010年1月10日 (日) 19時29分

四季歩さん、こんばんは。

冬でも夏でも行けるものなら行きたいものです。エルミタージュ美術館とマリインスキー劇場が観られれば充分です。でもどうせ一度行くなら真冬を味わってみたいですね。

取りあえずは部屋に暖房を入れて、遙かロシアの冬に想いを寄せながら聴くチャイコフキーはイイですよ~。

投稿: ハルくん | 2010年1月10日 (日) 20時21分

初めまして。本日、映画のだめカンタービレを昼間鑑賞し、夜はN響アワーを見て、その余韻を引きずりつつネットを徘徊しておりましたところ、こちらのブログを知った次第…カテゴリからクラシックからハードロックまで、幅広く音楽に精通されておられる方のようにお見受けしました。
ハル君の様な深い知識も 造詣もない私ですが、これを機会にお仲間に加えて頂ければ嬉しい限りです。冬にチャイコフスキー…良いですよね。ロシア民謡も大好きです。ロシアまで行く時間もお金も無いので、オケの演奏会や、最近あまり活動されておられませんが、ダークダックスさんのコンサートなどで楽しんでいます。おすすめCDや演奏会情報など是非、教えてください。素敵なブログに会えた事、喜んでおります。

投稿: From Seiko | 2010年1月11日 (月) 02時14分

Seikoさん、はじめまして。ようこそお立ち寄りいただきました。ありがとうございます。

いえいえ、そのようなお誉めの言葉を頂いては身にあまります。音楽は昔から何でも好きですので、できる事ならジャンル毎にブログを作りたい程ですが、実際にはそうも行かないので現状の形になっています。
気まぐれブログということで気軽にお喋り下されば大変嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: ハルくん | 2010年1月11日 (月) 10時54分

こんにちは。モスクワ放送管のホルンのことをお書きになっていますが、わたしも高校生のころ5番を勉強する必要があり、ホルンで選んでロジェストベンスキーのレコードを買ったのを思い出しました。

ところで「冬の日の幻想」ですが、シベリウスなどに比べるといくらか気温は高い(それでも十分寒いのですが)ように感じてしまうのです。思い切り寒いと霧も出来ないはずですから。チャイコフスキーの情熱が気温を上げたのか、はたまた厳寒の中にあって春の予兆を「幻の中に垣間見た」のか?作者にとっての「冬の原風景」がどのようなものか知らないのですが、ほんとは温かい土地が好きだったのかもしれないと思ったりします。

きょうは九州も寒々とした空模様です。

投稿: かげっち | 2010年1月12日 (火) 12時35分

かげっちさん、こんにちは。

5番のホルンソロは重要ポイントですからね。当時のモスクワ放送のトップ奏者は本当に凄かったですね。何という人なのでしょう。

体感温度はシベリウスの方が低いですよね。
ですのでシベリウスは真冬にはほとんど聴きません。冷え過ぎるのです。(笑)
チャイコフスキーは荒涼たるシベリアの大地を思わせますが、曲中頻繁に登場するロマンティックなメロディが暖かさを感じさせてくれます。いわば家の中で暖炉(こたつ?エアコン?)にあたっている気分になるのですよね。

春の予感を少しでも感じ始めたらシベリウスの音楽が最高です。去年もそんなことお話しましたね。季節の移り変わりは早いものです。

投稿: ハルくん | 2010年1月13日 (水) 07時56分

>家の中で暖炉にあたっている気分

そうそう!まさにその気分です。弦セレのある部分を聴くと私は「雪の降る夜は楽しいペチカ」の旋律を思い出してしまうのです。

昨夜から、こちらにしてはめずらしい量の雪が降りました。昼には止んで、路面は乾燥してしまいましたが。昨夜バイクで帰る途中で降り始めたので、高揚してシベリウスの3番を心に響かせながらサッポロビールを買って帰りました(笑)

投稿: かげっち | 2010年1月13日 (水) 12時20分

かげっちさん、こんばんは。

昨日は九州全域に大雪だったそうですね。雪の中をバイクで走ってご機嫌なのはかげっちさんぐらいじゃないですか。(笑)
ご出身のサッポロビールをかかえてシベリウスの3番を歌っていた方も他には多分おられなかったでしょう。
でもバイクですので雪道での転倒事故には充分気をつけてくださいよ。

投稿: ハルくん | 2010年1月14日 (木) 23時43分

ご心配ありがとうございます。さすがに積雪があるときには単車に乗りませんけれど。

投稿: かげっち | 2010年1月15日 (金) 12時23分

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