« ~JAZZの帝王~ 「カインド・オブ・ブルー」 マイルス・デイヴィス | トップページ | レッド・ツェッペリン 「LED ZEPPELIN Ⅱ」 ~ハードロックの巨人~ »

2009年8月15日 (土)

ザ・ビートルズ 「サージェント・ペパーズ」&「アビーロード」 ~ロック史上不朽の名作~

当たり前のことですが、ロックミュージックの歴史はクラシックと比較すれば遙かに短いです。カントリー&ウエスタンとリズム&ブルースをベースに若者のパッションやエネルギーが注ぎこまれて生れたのがロックンロールミュージックでした。それは世界大戦が終わって約10年後の1955年前後のことです。すなわち現在50代前半の方はロックミュージックと一緒に人生を過ごしてこられたことになります。かくいう自分もそのうちの一人です。

Img0b0c4d4dlw88sg 自分も若い頃にはロックに本当にのめりこんだものですが、現在はクラシックを中心に聴いています。クラシックにはずっと長い歴史があり、その時を越えて現在も生き残っている音楽にはやはりそれだけの重みが有ると思います。ですがロックにも半世紀を越えた歴史の中で普遍的な生命を持った音楽が存在します。もしも「キング・オブ・ロック」を選ぶとすれば誰でしょうね。エルヴィス・プレスリー?確かに1950年代に限定すれば正解でしょう。けれども50年代はまだロックの黎明期。真に進化するのは60年代も後半になってからです。だとすればザ・ビートルズを置いて他には居ないでしょう。この偉大なロックバンドですが、活躍時期は驚くほど短いのです。EMIから正式デビューしたのが1962年、解散したのは1970年ですから、グループとしての活動期間は僅か8年間です。この事は例えれば早逝の天才モーツァルトの人生35年に匹敵すると思っています。そして彼らのデビュー曲「ラブ・ミー・ドゥ」のシンプルさと最後のレコーディングアルバム「アビー・ロード」の音楽的な内容の進化結果の隔たりは正に驚異的です。また存在自体が社会現象化したこともいくら当時の時代の潮流とは言え実に驚くべきことです。日本に来日した時には、彼らの音楽を聴いたことの無い大人たちまでもがテレビの前でコンサート中継に注目したものです。髪型やファッションまでが世の中の話題をさらいました。あんなことは後にも先にもビートルズだけですね。

ビートルズのベスト曲をもしも投票したら、おそらく20曲位に票が割れることでしょう。僕もとても選べません。それぐらい名曲揃いなのですね。ですがアルバム単位で選ぶとすれば二つに絞ることは容易です。「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と「アビーロード」です。但し問題となるのは最終選考です。

Splhcb 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」 ロックミュージックの歴史的な意義という点では疑いも無く最高のアルバムです。それまでの1曲単位の寄せ集めであった構成を、アルバム単位のトータルコンセプトという構成に初めて変えました。このアルバムには他の全てのミュージシャンが影響を受けたことは間違い有りません。このアルバムからは特に傑出したシングルヒットは出ていないのです。あくまで全体としての完成度の凄さです。様々な音造りのアイディア満載ですが、現在のような進化したデジタル録音機材が有った訳でない当時を考えると驚異的です。ロック音楽史上不朽の名作と言えるでしょう。

060829_2_img_03 「アビーロード」 彼らの最後のレコーディングです。発売は「LET IT BE」が後になりましたが、録音はこのアルバムがラストです。ここには僅か数年前にビッグ・バンした巨星がもうじき消え去る直前に最後の大きな輝きを放つ姿が有ります。収録曲は全て名曲なのですが、単にビートルズの音楽のみでなくあらゆるポピュラー音楽のエッセンスとなっています。当時のアナログLP盤の場合にはA面、B面の表裏面が有りましたが、シングルヒットが並ぶA面もさることながら、B面の何曲もが切れ目無く千辺万化しながら流れる音楽は息つく間もなく、こんなポピュラー音楽は他では未だに聞いたことが有りません。

この二つはどちらもロック史における大傑作であり、あらゆるアルバムの中でも両方とも間違いなく5指に入ることでしょう。但し個人的にどちらか片方を選べと言われれば「アビーロード」を選びます。

|

« ~JAZZの帝王~ 「カインド・オブ・ブルー」 マイルス・デイヴィス | トップページ | レッド・ツェッペリン 「LED ZEPPELIN Ⅱ」 ~ハードロックの巨人~ »

音楽(ロック)」カテゴリの記事

コメント

初めまして、yuhotoと申します。
先日、四季歩-sanから私の「日本の野球」という記事にコメントを頂いたんですが、勘違いされたようで、私のことを「ハルくんさん」と書き込まれていました。

そこで、どなたと間違えているのか調べている内に、こちらのブログに辿り着きました。
これも何かの縁と思い、こちらの記事にコメントした次第です。

追伸:
先日、私もビートルズの記事をレビューしましたのでTBします。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: yuhoto | 2009年8月23日 (日) 23時27分

yuhotoさん、それはまた遥々お越し下さいましてありがとうございました。(笑)
本当にこれも何かのご縁ですね。今後とも宜しくお願い致します。
クラシックもジャズも良いですが、ビートルズも良いですよ~。出来ればこのアビーロードを是非お聴き頂きたいものです。

投稿: ハルくん | 2009年8月24日 (月) 00時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ザ・ビートルズ 「サージェント・ペパーズ」&「アビーロード」 ~ロック史上不朽の名作~:

« ~JAZZの帝王~ 「カインド・オブ・ブルー」 マイルス・デイヴィス | トップページ | レッド・ツェッペリン 「LED ZEPPELIN Ⅱ」 ~ハードロックの巨人~ »